JP2000175758A - 椅子における背もたれのロック装置 - Google Patents

椅子における背もたれのロック装置

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JP2000175758A
JP2000175758A JP10358001A JP35800198A JP2000175758A JP 2000175758 A JP2000175758 A JP 2000175758A JP 10358001 A JP10358001 A JP 10358001A JP 35800198 A JP35800198 A JP 35800198A JP 2000175758 A JP2000175758 A JP 2000175758A
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locking
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backrest
lock
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Shigenori Takehara
成規 竹原
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Itoki Crebio Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で背もたれを多段階にロックできる
ようにする。 【手段】背もたれの後傾動に連動して後退動する第1軸
(スライド軸)9に、前後長手の第1ロック体53を設
け、この第1ロック体53に、横長の係合穴61を前後方向
に沿って等間隔で複数個設ける。座受け体2の側部に、
ガイド体54を介して軸受け部材55を抜け不能に装着し、
この軸受け部材55に第2ロック体56を上下回動自在に取
付ける。第2ロック体56に、係合穴61に一つ飛びの状態
で嵌脱し得る2つの係止爪73を設ける。軸受け部材55に
は、第2ロック体56の姿勢を保持するための板ばね57を
装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾動式の背もたれ
を備えた椅子において、背もたれを傾動自在なフリー状
態と傾動不能なロック状態とに切り換えるためのロック
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】椅子にお
ける背もたれのロック装置は、ガススプリング(ガスシ
リンダ)を使用したものと、回動式やスライド式等のロ
ック体を使用したものに大別される。このうちガススプ
リングを使用したものは、背もたれのロック姿勢を無断
階的に変更できる利点があるが、ガススプリングは高価
であるため製造コストが嵩むという欠点がある。
【0003】他方、ロック体を使用したものは、背もた
れの後傾動に連動して動く第1ロック体と、レバー操作
によって回動等させ得るように座受け体に設けた第2ロ
ック体とを備えており、例えば第1ロック体に溝状等の
係合部を、第2ロック体にはピン状等の係止部をそれぞ
れ設け、レバー操作に第2ロック体を第1ロック体に接
近・離反させて両者の係止部と係合部とを係脱させるこ
とにより、第1ロック体を移動自在な状態と移動不能な
状態とに切り換え、以て、背もたれをフリー状態とロッ
ク状態とに切り換えるようにしている。
【0004】このロック体を使用したものは、部品が単
純であるため製造コストを抑制できる利点がある。しか
し、背もたれに連動して移動する第1ロック体は背もた
れの回動中心寄りに位置しているため、背もたれは大き
く後傾動しても第1ロック体の移動ストロークは小さい
一方、それら両ロック体には背もたれ荷重が大きなモー
メントとして作用するため両部材を頑丈な構造にしなけ
ればならず、このため、ロック体に係止部又は係合部を
多数形成することができず、このため、背もたれは、せ
いぜい直立状態と後傾し切った状態との2段階程度にし
かロックできないという問題があった。
【0005】本発明は、ロック体を使用したロック装置
において、上記した従来の欠点を解消することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、脚部の上端に設けた座受け体と、この座受け
体に取付けた座部と、前記座受け体又は座部に後傾動自
在に取付けた背もたれと、前記背もたれの後傾動を弾性
的に支持するばね手段とを備えた椅子において、前記座
受け体に、前記背部の後傾動に連動して移動する第1ロ
ック体と、レバー操作によって前記第1ロック体にその
移動方向と交叉した方向から接近・離反動自在な第2ロ
ック体とを設け、これら両ロック体のうちいずれか一方
のロック体に、爪状等の複数の係止部を、第1ロック体
の移動方向に沿って設け、他方のロック体には、前記一
方のロック体における複数の係止部が係合することによ
って第1ロック体を移動不能のロック状態に保持する穴
状又は溝状等の係合部を、第1ロック体の移動方向に沿
って並ぶように前記係止部の個数よりも多い複数個設
け、もって、前記第1ロック体を移動させた複数の位置
で一方のロック体の複数の係止部が他方のロック体の係
合部に同時に係合するように設定した。
【0007】
【発明の作用・効果】本発明によると、両ロック体にお
ける複数の係止部と係合部とが同時に係合するため、係
合部はいずれかのロック体の広い範囲にわたって形成す
ることができ、その結果、係止部及び係合部の寸法が小
さくても強度を確保することが可能となる。
【0008】このため、第1ロック体の移動ストローク
が僅かであっても、例えば背もたれを、直立姿勢と後傾
途中の姿勢と後傾し切った姿勢との3つの姿勢にロック
するといったことも可能になる。従って本発明による
と、ロック体を使用したものでありながら、強度を損な
うことなく、背もたれのロック切換姿勢を増やすことが
できる。
【0009】特に、請求項2のように構成すると、第2
ロック体に設けた一対の係止爪が第1ロック体の係合穴
に一つ飛びの状態で嵌まるため、強度的により優れてい
る。
【0010】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。図1は椅子の右側面図であり、この図
1に示すように、椅子は、脚部1と、座受け体2と、座
部3と、背もたれ4とを備えている。脚部1は、平面視
で放射状に延びる枝杆を備えた接地体5と、接地体5の
中央部から直立したガスシリンダ6とを備えている。ガ
スシリンダ6は、摺動自在に嵌まり合った上下2本のカ
バー7,8 で覆われている。
【0011】次に、座部3の詳細を図2以下の図を参照
して説明する。図2は図1のII−II視平断面図、図3(A)
は図2の IIIA-IIIA視断面図、図3(B)は図2の IIIB-II
IB視部断面図、図4は図1のIV−IV視断面図、図5は座
部の分離正断面図、図6及び図7は座部3を構成する部
材の斜視図、図8は図2のVIII−VIII視断面図、図9は
ばね受け機構の斜視図である。
【0012】座受け体2はその後部がガスシリンダ6の
上端に固定されている。座受け体2は、例えば図4に示
すように上向きに開口した略箱状に形成されており、前
端が高くなるように傾斜している。座部3は、左右方向
に延びる第1軸(請求項に記載したスライド軸)9によ
って座受け体2の前部に取付けられている。他方、背も
たれ4は、座受け体2の後部から斜め上向きに延びる左
右一対のアーム(背支持体)10に取付けられており、ア
ーム10の前端は、左右方向に延びる第2軸11によって座
受け体2の左右側面に取付けられている。そして、アー
ム10の中途部と座用アウター部材12の後部とが、左右方
向に延びる第3軸13によって回動自在に連結されてい
る。
【0013】第1軸9を嵌めるために座受け体2に形成
した軸受け穴14は略前後方向に伸びる長穴になってお
り、この軸受け穴14に、ブッシュ15を介して第1軸9が
嵌まっている。かつ、第1軸9はロッキング用のばね16
で支持されている。したがって、椅子に腰掛けた人が背
もたれ4にもたれ掛かると、背もたれ4はばね16に抗し
て第2軸11を中心に後傾動しつつ、座部3は、ばね16に
抗して後退動しつつ第1軸9を中心に緩い角度で後傾動
する。
【0014】図1に一点鎖線で示すように、椅子は肘当
て17を備えているが、本発明との関連はないので詳述し
ない。 ≪座部3の基本構成≫例えば図4や図5に示すように、
座部3は、下方に位置したアウター部材12と、アウター
部材12に取付けられたインナー部材18と、インナー部材
18の表面に張ったクッション材19とを備えている。
【0015】アウター部材12は、金属板製の1つのベー
ス体20と、このベース体20に取付けた左右一対の補助支
持体21とから成っている。図6に示すように、ベース体
20は左右の張出部20aを備えた平面視略H型に形成され
ており、補助支持体21を張出部20aに被嵌してねじで固
定している。インナー部材18は補助支持体21とは、イン
ナー部材18の左右側部に設けた係合爪22と補助支持体21
に設けた係合穴23との嵌め合いによって固定されてい
る。
【0016】ベース体20の左右張出部20aには、座受け
体2の左右外側に位置する前後一対ずつのブラケット片
24,25 が下向きに突設されており、前ブラケット片24に
は第1軸9が貫通し、後ブラケット片25には第3軸13が
貫通している。図1,4,7 に示すように、背もたれ4が取
付く左右アーム10の前端部と後部とにはそれぞれ上向き
突出部10a,10b が形成されている。これらの上向き突出
部10a,10b には、第3軸13及び第2軸11が嵌まってい
る。
【0017】更に、左右アーム10には、パイプ製又は軸
製のジョイント26が後方から挿入されている。図2に簡
略化して示すように、左右のジョイント26は横バー27で
連結されている。図1から理解できるように、ジョイン
ト26の後部は背もたれのアウター部材28に下方から挿入
されている。 ≪ロッキング用ばね16の支持構造≫例えば図2に示すよ
うに、第1軸9には合成樹脂製のスリーブ30が嵌め込ま
れている。このスリーブ30には、ロッキング用ばね16を
前方から支持する前ばね受け31を一体に形成されてい
る。ロッキング用ばね16は、座受け体2の左右中央部に
配置されており、その後部は、後ばね受け32で支持され
ている。
【0018】後ばね受け32は側面視逆台形形のくさび部
材33で支持されており、くさび部材33は、座受け体2の
後部に固着したブラケット板34の前面部34aで支持され
ている。図8,9 から容易に理解できるように、後ばね受
け32の背面32aは、くさび部材33の前面と同じ方向に傾
斜している。また、ブラケット板34の前面部34aはくさ
び部材33の後面と同じ方向に傾斜している。
【0019】座受け体2の底板のうちくさび部材33と重
なった部位にはボルト挿通穴35が空いており、調節撮み
36に埋設したボルト37が、前記ボルト挿通穴35からくさ
び部材33に挿入されている。くさび部材33には、ボルト
37が上下に貫通し得る縦穴38と、縦穴38と交叉した状態
で左右方向に貫通する横穴39が空いている。横穴39は基
本的には角形であり、この横穴39に略角形のナットホル
ダー40を挿入している。図9に示すように、ナットホル
ダー40の下面には六角穴41が空いており、この六角穴41
に六角ナット42を嵌め入れている。
【0020】言うまでもないが、調節撮み40を回転する
と、後ばね受け32が前後移動してロッキング用ばね16の
初期弾性力を調節できる。本実施形態のようにロッキン
グ用ばね16を座受け体2の左右中央部に配置すると、ロ
ッキング時に第1軸9と左右ブッシュ25との間にこじれ
が生じることを抑制できる利点がある。
【0021】≪ロッキング用ゴム43≫図4及び図5に示
すように、座受け体2の内部のうちロッキング用ばね16
を挟んだ一方の側(図4で右側)には、前記ロッキング
用ばね16を補助するゴム43を配置している。このロッキ
ング用ゴム43は、座受け体2の内面に溶接等によって固
着した後部ゴム受け44で後方から支持されている。ま
た、後部ゴム受け44は、ロッキング用ゴム43を上向き移
動不能に保持する上面板44aを備えている。
【0022】前記第1軸9に嵌まったスリーブ30には、
ロッキング用ゴム43の前面に当たる前部ゴム受け45が一
体に形成されている。図7に示すように、ロッキング用
ゴム43は、前端に行くに従って断面積が小さくなるよう
に、側面視で先窄まり状に形成されている。このように
ロッキングのばね16とゴム43とを並設することにより、
背もたれ4の後傾動を的確に支持することができる。
【0023】≪ガスシリンダ6の操作構造≫図2に示す
ように、ガスシリンダ6の上端には、ロックを解除する
ためのプッシュバルブ46が突出している。そして、座受
け体2の側方には、前記プッシュバルブ46を操作するた
めのレバー47を配置している。昇降用レバー47には、平
面視でクランク状に折曲げられた操作ロッド48が取付け
られている。
【0024】操作ロッド48のうち前後方向に延びる縦長
部分48aは、前記ブラケット板34の上面に重ね合わせら
れており、図3(B)に示すように、縦長部分48aは、ブ
ラケット板34の上面にねじ49で固定された押え板50で回
転自在に保持されている。この場合、押え板50の一端部
は座受け体2の側板2aに空けた穴51に嵌まっている。こ
のため、押え板50は1本のねじ49で固定されている。
【0025】操作ロッド48の先端48bは平らに潰され
て、プッシュプルブ46の上方に位置している。他方、操
作ロッド48の基端部は、図2に示すように、座受け体2
の側板2aに空けた穴52から外側に露出している。 ≪背もたれ4のロック装置≫次に、本願発明を適用した
ロック装置を図10〜図12に基づいて説明する。図10は背
もたれの姿勢切換機構の分離斜視図、図11は背もたれの
姿勢切換機構の平面図、図12の各分図は図11の(A)(B)
(C) の箇所の断面図である。
【0026】背もたれ4は、自在に後傾動し得るフリー
状態と、全く後傾していない直立姿勢に保持された状態
と、半分程度後傾させた状態に保持されている状態と、
後傾し切った姿勢に保持された状態との4つの段階に切
り換えることができる。図10に示すように、背もたれ4
の姿勢変更機構は、第1軸9に嵌まった状態で後方に延
びる第1ロック体53と、座受け体2の底面に配置された
ガイド体54と、座受け体2の側板2aとガイド体54との間
に配置された軸受け部材55と、第1ロック体53の上方に
配置された第2ロック体56と、第2ロック体56の上方に
配置された板ばね57と、先端を第2ロック体56に固定し
た操作ロッド58と、操作ロッド58の基端に取り付けたレ
バー59とから成っている。
【0027】なお、図10ではレバー59は一部だけを簡略
化して示している。座受け体2の側板2aには、操作ロッ
ド58が貫通する穴60が空いている。第1ロック体53に
は、請求項に記載した係合部の一例として、上向きに開
口した5個の係合穴61が長手方向に沿って等しい間隔で
設けでいる。これら各係合穴61は、第1ロック体53の長
手方向と直交した方向に長い横長に形成されている。ま
た、第1ロック体53の下面には、前後方向に延びるガイ
ド溝62が形成されている。更に、第1ロック体53のうち
軸受け部材55に近い側面には、前後方向に延びる段部63
を形成している。
【0028】ガイド体54は、第1ロック体53のガイド溝
62に嵌まった内側板54aと、座受け体2に密着した外側
板54bとを備えている。外側板54bよりも内側板54aの
高さが低い。ガイド体54の底板には前後長手の位置決め
穴64が空いている。他方、座受け体2の底板には上向き
の突起65が膨出形成されている。ガイド体54は、その位
置決め穴64を座受け体2の突起65に嵌め込むことによ
り、前後左右のいずれの方向にもずれ不能に保持されて
いる。
【0029】ガイド体54の外側板54bには、操作ロッド
58との干渉を回避するため、上向きに開口した凹所66が
形成されている。また、外側板54bのうち凹所66を挟ん
だ前後両側の上部に係合穴67が空いている。更に、ガイ
ド体54の外側板54bには、第1ロック体53における段部
63の上面に位置する内向き爪68を切り起こし形成してい
る。第1ロック体53は第1軸9と一体に前後動する。そ
の場合、左右方向へのずれ動きはガイド体54の内側板54
aによって防止され、上向きに跳ね上がりはガイド体54
の内向き爪68によって防止される。
【0030】軸受け部材55の背面には、座受け体2に設
けた穴60に嵌合する筒部69が一体に設けられている。こ
の筒部69は、下端から上端に向かって高さが高くなるよ
うに端面がテーパ状に形成されている。また、軸受け部
材55は、ガイド体54の外側板54bを上方から覆う形状に
形成されている。また、軸受け部材55には、ガイド体54
の係合穴67に嵌合するピン70と、ガイド体54の凹所66に
対応した凹所71と、凹所71を横切って延びる軸受け溝72
が形成されている。前記ピン70は、図12に示すように、
下面が傾斜状に切欠かれている。
【0031】このようにピン70の下面が傾斜状に切り欠
かれており、且つ、前記筒部69の端面がテーパ状に形成
されているため、座受け体2の側板2aとガイド体54との
間の空間に軸受け部材55を上方から押し込むことによ
り、軸受け部材55は上向き移動不能の状態に取付けられ
る。第2ロック体56は、厚い金属板で側面視下向き開口
コ字状に形成されており、軸受け部材55の凹所71に嵌ま
り込む大きさに設定されている。この第2ロック体56
は、第1ロック体53の係合穴61に嵌合し得る一対の係止
爪73を備えている。これらの係止爪73の間隔は係合穴61
の間隔の2倍の寸法に設定されており、従って、両係止
爪73は、一つ飛びの状態で2つの係合穴61に嵌合し得
る。
【0032】第2ロック体56の側面には、前記軸受け部
材55の軸受け溝72に嵌合し得る回動軸74が溶接によって
固着されている。操作ロッド58は、第2ロック体56の下
面にねじ75で固定されている。図12(B) から容易に理解
できるように、操作ロッド58を上下回動させると、第2
ロック体56が回動軸74を中心にして回動する。その結
果、第2ロック体56の係止爪73が第1ロック体53の係合
穴61に嵌脱し得る。
【0033】板ばね57は、第2ロック体56の姿勢を保持
するためのものである。板ばね57の一端部57aは座受け
体2の側板2aと軸受け部材55と間に挿入されており、こ
の一端部57aには、軸受け部材55の筒部69に嵌まる長穴
76が空いている。このため、板ばね57は抜け不能に保持
される。また、板ばね57の他端部57bは、屈曲した状態
で下向きに延びる舌状に折曲げ形成されている。舌状他
端部57bは、第2ロック体56における前後係止爪73の間
に嵌まり得るよう細巾に形成されている。
【0034】図12(B) の実線に示すように、第2ロック
体56を第1ロック体53に係合させた状態では、板ばね57
の舌状他端部57bで第2ロック体56の縁が押されてお
り、このため、ロック状態が保持される。また、レバー
59を操作して第2ロック体56をロック姿勢にすると、板
ばね57で第2ロック体56が下向きに押されるため、背も
たれ4を多少前後に傾動させると、係止爪73が係合穴61
に自動的に嵌まり込んでロック状態になる。
【0035】他方、図15(B) の仮想線で示すように、第
2ロック体56を上向きに回動させてロックを解除した状
態では、板ばね57における舌状他端部57bが第2ロック
体56における前後係止爪73の間に嵌まり、これによって
フリー状態が保持される。ロック状態では、第2ロック
体56は、軸受け部材55における凹所71の内側面に当接し
ており、従って、軸受け部材55における凹所71の内側面
が背もたれ荷重の支持面となる。そして、軸受け部材55
は、ガイド体54に規制された状態で筒部69が座受け体2
の穴60きっちり嵌まっているため、ワンタッチ的に取り
付けたものでありながら、軸受け部材55が外れることは
ない。
【0036】また、第2ロック体56は2つの係止爪73を
備えているため頑丈な構造になっている一方、第1ロッ
ク体53の係合穴61には係止爪73が一つ飛びの状態で嵌ま
るため、第1ロック体53の強度も確保できる。従って、
背もたれ4を3段階の姿勢にロックできるものでありな
がら、ロック装置の強度を損なうことはない。なお、板
ばね57に代えて線ばね等の他のばね手段を採用しても良
い。また、実施形態のように、ばね16を挟んだ両側に姿
勢切換機構とゴム43とを振り分けて配置するとバランス
が良い。
【0037】≪操作用レバー47,59 の取付け構造≫とこ
ろで、ガスシリンダ6及び第2ロック体56を操作するた
めの合成樹脂製レバー47,59 は金属製操作ロッド48,58
に取付けられているが、従来は、操作ロッド48,58 をレ
バー47,59 に強制的に打ち込んだり、インサート成形に
よって一体化したりしていたため、椅子を廃棄した後に
操作ロッド48,58 とレバー47,59 とを分別することが厄
介であった。
【0038】この問題を解消する工夫を、図13〜図15に
基づいて説明する。図13は分離斜視図、図14は分離した
状態の図、図15は取付けた状態の断面図である。レバー
47,59 は、円筒状のスリーブ76を介して操作ロッド48,5
8 に取付けられるもので、レバー47,59 には、スリーブ
76に嵌まる小径の挿入部77が形成されている。挿入部77
は、一対の溝78によって二つ割状に形成されている。溝
78は、組立前においては先広がりになっており、溝78の
奥部寄りは広幅部78aを形成している。また、挿入部78
には断面鋸歯状の環状突起78aを形成している。
【0039】他方、操作ロッド48,58 の端部には、前記
レバー47,59 における溝78の広幅部78aに嵌合するヒレ
79を膨出形成している。また、スリーブ76の内径は、レ
バー47,59 の環状突起77aに嵌まる部分が大径となるよ
うに異径に設定することにより、抜け防止を図ってい
る。レバー47,59 を取付けるに際しては、先ず、スリー
ブ76を操作ロッド48,58 に嵌め込んでおいてから、操作
ロッド48,58 の端部をレバー47,59 に差し込んで、その
ヒレ79を溝78の広幅部78aに嵌合させ、次いで、スリー
ブ76を適当な工具で叩く等してレバー47,59 の挿入部77
にその弾性に抗して嵌め込めば良い。
【0040】そして、椅子を廃棄した後には、スリーブ
76をマイナスドライバ等でこじる等してレバー47,59 か
ら取り外すことにより、金属製の操作ロッド48,58 と合
成樹脂製のレバー47,59 とを簡単に分別することができ
る。なお、スリーブ76は金属製でも合成樹脂製でも良
い。 ≪その他≫本発明は図示の実施形態以外にも様々に具体
化できる。例えば第1ロック体に一対の係止爪を設け
て、第2ロック体に多くの係合穴を形成するなどしても
良い。また、第2ロック体は回動式には限らずスライド
式などでも良い。また、係止部と係合部との具体的な形
態は必要に応じて変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】椅子の右側面図である。
【図2】図1のII−II視平断面図である。
【図3】 (A)は図2の IIIA-IIIA視断面図、 (B)は図2
の IIIB-IIIB視断面図である。
【図4】図1のIV−IV視断面図である。
【図5】座部の分離正断面図である。
【図6】座用アウター部材を構成するベース体の斜視図
である。
【図7】座用アウター部材の分離斜視図である。
【図8】図2のVIII−VIII視断面図である。
【図9】ばね受け機構の斜視図である。
【図10】背もたれのロック等の分離斜視図である。
【図11】背もたれのロック装置の平面図である。
【図12】図11の断面図で、 (A)は A-A視断面図、 (B)は
B-B視断面図、 (C)はC-C視断面図である。
【図13】操作レバーの取付けを説明するための分離斜視
図である。
【図14】操作レバーの取付けを説明するための分離図で
ある。
【図15】操作レバーを取付けた状態の断面図である。
【符号の説明】 2 座受け体 4 背もたれ 9 第1軸(スライド軸) 11 第2軸 13 第3軸 16 ロッキング用のばね 43 ロッキング用のゴム 53 第1ロック体 54 ガイド体ク体 55 軸受け部材 56 第2ロック体 57 板ばね 58 操作ロッド 59 操作レバー 61 係合部の一例としての係合穴 73 係止部の一例としての係止爪

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脚部の上端に設けた座受け体と、この座受
    け体に取付けた座部と、前記座受け体又は座部に後傾動
    自在に取付けた背もたれと、前記背もたれの後傾動を弾
    性的に支持するばね手段とを備えた椅子において、 前記座受け体に、前記背部の後傾動に連動して移動する
    第1ロック体と、レバー操作によって前記第1ロック体
    にその移動方向と交叉した方向から接近・離反動自在な
    第2ロック体とを設け、これら両ロック体のうちいずれ
    か一方のロック体に、爪状等の複数の係止部を、第1ロ
    ック体の移動方向に沿って設け、他方のロック体には、
    前記一方のロック体における複数の係止部が係合するこ
    とによって第1ロック体を移動不能のロック状態に保持
    する穴状又は溝状等の係合部を、第1ロック体の移動方
    向に沿って並ぶように前記係止部の個数よりも多い複数
    個設け、もって、前記第1ロック体を移動させた複数の
    位置で一方のロック体の複数の係止部が他方のロック体
    の係合部に同時に係合するように設定していることを特
    徴とする椅子における背もたれのロック装置。
  2. 【請求項2】前記第1ロック体に、係合部として、第1
    ロック体の移動方向に沿って等しい間隔で上向き開口の
    係合穴を設け、これら各係合穴を、第1ロック体の移動
    方向と直交した方向に横長の形状に形成する一方、 前記第2ロック体を、前記第1ロック体に上方から接近
    ・離反動するように座受け体に取付け、この第2ロック
    体に、前記係止部として、前記第1ロック体の係合穴に
    嵌脱するように板状に形成された一対の係止爪を、前記
    第1ロック体における係合穴の間隔の2倍の間隔を開け
    た状態で設けていることを特徴とする請求項1に記載し
    た椅子における背もたれのロック装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002136379A (ja) * 2000-11-02 2002-05-14 Okamura Corp 椅 子
KR100771416B1 (ko) * 2007-06-25 2007-10-30 주식회사 대하정공 의자 어셈블리
KR100791454B1 (ko) 2007-06-22 2008-01-03 주식회사 대하정공 의자 어셈블리
KR100791451B1 (ko) 2007-10-05 2008-01-04 주식회사 대하정공 의자 어셈블리
JP2011120934A (ja) * 2011-02-07 2011-06-23 Okamura Corp 椅子

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