JPH0529341Y2 - - Google Patents

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JPH0529341Y2
JPH0529341Y2 JP1986070367U JP7036786U JPH0529341Y2 JP H0529341 Y2 JPH0529341 Y2 JP H0529341Y2 JP 1986070367 U JP1986070367 U JP 1986070367U JP 7036786 U JP7036786 U JP 7036786U JP H0529341 Y2 JPH0529341 Y2 JP H0529341Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、蓋板などの開閉体を任意の開き角度
で停止させることができる所謂フリーストツプ機
能を備えた開閉体ヒンジに関するものである。
〔従来の技術〕
フリーストツプ機能を有する開閉体ヒンジは、
ステレオの蓋板や複写機の用紙押え蓋などの取り
付けに使用するとその開閉操作が楽になるとろか
ら、近時、その研究が盛んに行われており、種々
のものが提案されている。
その一つに第5図に示す開閉体ヒンジがある。
このものは、支軸100によつて相対揺動自在に
連結されたベースホルダー101と開閉体ホルダ
ー102との間に設けられたロツド状のスプリン
グガイド103に、長いスプリング104と短い
スプリング105とを嵌め込むと共に、上記開閉
体ホルダー102とベースホルダー101の対向
部分に摺動面106を設けたものである。
このような開閉体ヒンジによると、開閉体ホル
ダー102の開き角度が大きいために開閉体の重
量などによつて生じる開閉体ホルダー102の支
軸周りの閉方向のモーメントが小さいときには、
開閉体ホルダー102が長いスプリング104に
よつて付勢され、このスプリング104の付勢に
よる開方向のモーメントと上記閉方向のモーメン
トと摺動面106の摺動によつて生じる摩擦力が
釣り合つてフリーストツプ機能が発揮される。ま
た、開閉体ホルダーの開き角度が小さいために開
閉体の重量などによつて生じる開閉体ホルダー1
02の支軸周りの閉方向のモーメントが大きいと
きには、開閉体ホルダー102が長いスプリング
104と短いスプリング105との双方によつて
付勢され、これらのスプリング104,105の
付勢による開方向のモーメントと上記閉方向のモ
ーメントと摺動面106の摺動によつて生じる摩
擦力が釣り合つてフリーストツプ機能が発揮され
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記開閉体ヒンジにおいて、閉方向のモーメン
トと開方向のモーメントの大きさの差は上記摺動
面106の摩擦力によつて補われているので、一
定の角度範囲内において上記フリーストツプ機能
を発揮させるようにするためには、上記閉方向の
モーメントと開方向のモーメントとの大きさの差
が最も大きくなる開き角度での上記摩擦力が、そ
の差を補えるだけの大きさであることが必要とな
る。
ところが、そのようにすると、上記モーメント
の大きさの差が余り大きくない開き角度のところ
でも摩擦力が必要以上に大きくなり、そのため
に、フリーストツプ機能を発揮し得る開き角度の
全範囲において、開閉体を開け閉めするのに大き
な力が必要になり、操作性の低下を来す一因とな
る。特に、重量の重い開閉体の揺動支点を構成す
るための開閉体ヒンジにこの傾向が大きい。
このようなことから、従来の開閉体ヒンジにお
いては、フリーストツプ機能を発揮する開き角度
範囲を大きくすると開閉体の操作性が犠牲になる
反面、大きい開き角度範囲において良好な操作性
を確保しようとすればフリーストツプ機能を発揮
し得る開き角度範囲が小さくなるという問題があ
つた。
そこで、フリーストツプ機能を広い角度範囲で
達成することができ、また操作性も比較的よい、
カム機構を採用した開閉体のヒンジとして、特開
昭59−192172号公報や実開昭61−37369号公報に
開示されたものが知られている。そのうち、前者
の公報に開示されたものは、開閉体ホルダーがベ
ースホルダーに支軸を介して揺動自在に連結さ
れ、開閉体ホルダーの先端に湾曲状のカム面が設
けられ、ベースホルダーに、上記カム面に倣わす
カム受けシヤフトを上記支軸に対して接近離反す
る方向に案内する長孔のガイド部材が設けられ
て、このカム受けシヤフトの周面部と上記カム面
が接触され、上記開閉体ホルダーと上記カム受け
シヤフトとの間に、カム受けシヤフトの周面部を
カム面に常時押し付けて摩擦力を発生させるばね
体が張設されているものである。
また、後者の公報に開示されたものは、本体側
にカム体が取り付けられ、このカム体のカム輪郭
面に、その周面が接当する受圧軸(シヤフト)が
開閉体側の揺動体に横架状に支持され、この受圧
軸を上記カム体のカム輪郭面に押付け付勢するば
ね体が上記揺動体に設けられて、このばね体の弾
性力により受圧軸を上記カム体のカム輪郭面に押
付けることで摩擦力を発生させるようになしたも
のである。
上記のような構成の従来技術によれば、広い角
度範囲でフリーストツプ機能を達成でき、また操
作性も比較的よいものの、いずれも、カム受けシ
ヤフトや受圧軸といつたように、円断面の細いシ
ヤフトの周面部をカム面に強く押付けることで得
られる摩擦力でフリーストツプ機能を発揮させる
構成であるために、次のような問題がある。
すなわち、開閉体の重量が非常に大きい場合、
その重量に対応してばね体も非常に押付け力の強
力なものを使用しなければならない。しかし、こ
のように、ばね体による押付け力が強くなればな
る程、シヤフトには大きな曲げ力が働いて、該シ
ヤフトが曲り変形したり、折れたりし易くなる。
特に、開閉体の開閉時のきしみ音や滑り性(開閉
操作性)を良くするために、シヤフトおよびカム
面を樹脂で構成することが望ましいが、このよう
に樹脂製とした場合、上述の理由からシヤフトが
強度的に耐応できず、折損しやすい。つまり、上
記従来技術によれば、重量の重い開閉体のヒンジ
に適用する場合は、強度面からもてシヤフトを金
属製とすることが必要であり、そのために、開閉
時の金属特有のきしみ音の発生および滑り性の悪
化は避けられない。また、開閉時のきしみ音の発
生をなくし、かつ滑り性を良くするように樹脂製
とする場合は、適用可能な開閉体の重量の上限が
小さいものに制約されるという問題がある。
さらに、実開昭54−42528号公報に開示されて
いるように、開閉体と固定部材との間に、開閉体
の揺動に対して摩擦力を与えるように、ばねを介
して接触子を固定案内部に押付けるような構成の
摩擦装置を設けるとともに、この摩擦装置の摩擦
力に抗して開閉体に開放方向への揺動力を与える
ばね装置とを併設したものも知られている。
しかし、このような構成のものにおいては、ヒ
ンジ部に摩擦装置とばね装置という2つの機構部
を設ける必要があり、構造が複雑で、所要スペー
スも大きくなるとともに、コスト的にも高いもの
になる。また、かかる構成のものにおいて、フリ
ーストツプ機能を達成させようとすると、摩擦装
置における接触子と固定案内部との間の摩擦力、
つまりは、ばねによる押付け力を、開閉体の重量
だけでなく、ばね装置による開放方向への揺動力
にも打ち勝つに足りる非常に大きなものに設定す
る必要が生じ、その結果、接触子の強度上の問題
が一層顕著になる。
本考案は、上記のような実情に鑑みてなされた
もので、一つのばね体を用いるだけで、構造簡単
に、かつコンパクトに構成しやすいものでありな
がら、重量の重い開閉体に適用する場合に、円滑
な操作性が得られる樹脂同士の組み合わせにして
も、強度上の問題を発生することがない開閉体の
ヒンジを提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案は、ベース
に取り付けられるベースホルダーと開閉体に取り
付けられる開閉体ホルダーとが設けられ、このベ
ースホルダーに上記開閉体ホルダーが支軸を介し
て揺動自在に連結され、上記ベースホルダー又は
開閉体ホルダーのいずれか一方のホルダーに、湾
曲状に張り出したカム面を備えたカム部材が設け
られると共に、他方のホルダーに、その先端部が
上記カム面に接触し、かつ、他端部が上記支軸に
より構成される揺動支点および上記先端部のカム
面への接触点を結ぶ直線の延長線方向に向つて延
出される棒状の倣い部材とこの倣い部材を上記延
長線上において上記支軸に対して接近離反する方
向に移動案内するガイド部が設けられ、上記倣い
部材の側部で、上記カム部材が設けられているベ
ースホルダー又は開閉体ホルダーと上記倣い部材
の他端部との間に、該倣い部材を上記ガイド部に
案内させて支軸に対して接近する方向に移動付勢
して、その先端部を上記カム面に常時押し付ける
ばね体が張設され、かつ、上記カム部材を上記一
方のホルダーと別体に構成すると共に、上記倣い
部材も他方のホルダーと別体に構成したものであ
る。
[作用] 本考案によれば、ばね体によつて倣い部材をカ
ム部材のカム面に押付けて摺動させるカム機構の
採用により、カム面の形状を適宜に設定しておけ
ば、閉方向もモーメントの大きさと開方向のモー
メントの大きさを開閉体の開き角度の大小に関係
なく常に釣り合う状態に設定することが可能であ
る。これによって、広い角度範囲においてフリー
ストツプ機能を発揮させることができるにもかか
わらず、開閉体の開閉に要する操作力を、その広
い角度範囲にわたつて均一となり、良好な操作性
が確保される。
また、倣い部材として、その先端部がカム部材
のカム面に接触し、かつ他端部が開閉体の揺動支
点および上記先端部のカム面への接触点を結ぶ直
線の延長線方向に向つて延出される棒状に形成さ
れたものを用い、この棒状の倣い部材を、一方の
ホルダーと該倣い部材の他端部との間に張設した
ばね体によつて、そのほぼ長手方向から押付ける
ようにしているので、重量の大きい開閉体に適用
するように、ばね体として非常にばね力の強いも
のを使用したとしても、その強力なばね力が倣い
部材のほぼ軸力として作用することになり、倣い
部材が曲り変形したり、折れることがない。した
がつて、重量の大きい開閉体にも強度的な問題を
発生することなく、適用することが可能となる。
さらに、カム部材および倣い部材を、ホルダーと
は別体にしているので、これらを滑り性のよい、
また開閉時にきしみ音を発生しないで済む樹脂製
とした場合でも、倣い部材が上述のように強度的
に十分耐応できるものであつて、重量の大きい開
閉体のヒンジの場合の操作性の改善にも大きな効
果を奏することができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は実施例による開閉体ヒンジの分解斜視
図、第2図は側面図、第3図は第2図の−線
に沿う断面図である。
これらの図において、1はベースホルダーで、
例えばステレオ本体や複写機本体などのようなベ
ースに図外の取付ビスなどを用いて取り付けられ
る。2は開閉体ホルダーで、例えばステレオの蓋
体や複写機の用紙押え蓋などの開閉体に図外の取
付ビスなどを用いて取り付けられる。開閉体ホル
ダー2の取付板3には、この取付板3の一端部か
ら突出されたアーム4と、このアーム4と一体の
押え板5が設けられ、取付板3と押え板5との間
には所定幅の間隙が形成されている。6はカム部
材で、湾曲状に張り出したカム面7と、このカム
面7にその一端部で連続する平坦なカム面8と、
上記カム面7の他端部に隆起状に形成された突
部、9とを備えると共に、上記アーム4が嵌まり
込む溝部10を備える。11は倣い部材であつ
て、その先端部は丸く構成されて上記カム面7に
接触する二股状の脚部12,12を備え、かつ、
他端部は後述する支軸14により構成される揺動
支点および上記先端の脚部12,12のカム面7
への接触点を結ぶ直線a(図2参照)の延長線方
向に向つて延出されて全体が棒状に形成されてい
る。13はコイルスプリングよりなるばね体で、
そのばね体13のばね力により上記倣い部材11
の先端脚部12,12が上記カム面7に常時押し
付けられている。
以上において、開閉体ホルダー2のアーム4が
カム部材6の溝部10に嵌め込まれ、かつ、カム
部材6がベースホルダー1に嵌め込まれる。そし
て、カム部材6及びアーム4に貫通された支軸1
4に止め輪15が取り付けられる。こうすると、
ベースホルダー1と開閉体ホルダー2とが支軸1
4によつて相対揺動自在に連結される。倣い部材
11はその二股状の脚部12,12が上記アーム
4に跨がる状態で開閉体ホルダー2の取付板3と
押え板5との間の間隙に嵌め込まれ、これら取付
板3と押え板5とアーム4とのガイド作用によつ
て上記支軸14に対して接近する方向及び離間す
る方向の移動が案内される。従つて、上記取付板
3と押え板5とアーム4とによつて倣い部材11
の上記方向の移動を案内するガイド部が構成され
ている。また、この倣い部材11は後述のばね体
13の長手方向と対向するように延出形成されて
おり、この倣い部材11の端部には支持ピン16
が挿入され、この支持ピン16と、上記ベースホ
ルダー1に取り付けられているカム部材6に設け
られた支持ピン17との間にばね体13が張設さ
れる。この状態では、ばね体13の付勢によつて
倣い部材11の脚部12の先端部がカム部材6の
カム面7に常時押し付けられ、かつ、倣い部材6
を取付板3と押え板5との間に保持している開閉
体ホルダー2が上記ばね体13によつて常時開方
向に付勢される。そして、カム部材6の突部9に
倣い部材11の脚部12が当たることによつて開
閉体ホルダー3の最大開き角度が規制される。
次に、第4図を中心に上記ヒンジの作用を説明
する。なお、同図において、200はベースホル
ダー1が取り付けられたベース、300は開閉体
ホルダー3が取り付けられた開閉体を示し、ベー
ス200に対する開閉体300の揺動支点Pが上
記ヒンジの支軸14によつて構成される。また、
θ1は倣い部材11の脚部12が突部9に当たるま
で開閉体300を開いたときの開き角度であり、
この開き角度θ1が最大開き角度である。θ2は上記
脚部12がカム面7の中間部に押し付けられてい
るときの開き角度、θ3は上記脚部12が平坦なカ
ム面8に押し付けられているときの開き角度であ
り、この開き角度θ3は上記した二つの場合の開き
角度θ1,θ2に対して逆向きの開き角度である。
開閉体300に作用する閉方向のモーメントは
主に開閉体300の重量によつて生じ、開閉体ホ
ルダー3の開き角度が変わると開閉体300の重
心の位置から支軸14までの距離の水平成分距離
が変わるので、上記閉方向のモーメントも変わ
る。従つて、開き角度θ1での閉方向のモーメント
をMW1、開き角度θ2での閉方向のモーメントを
MW1、開き角度θ2が零度での閉方向のモーメント
をMW3、開き角度θ3での閉方向のモーメントを
MW4とすると、 MW1<MW2<MW3<MW4 …… の関係となる。
また、開閉体300に作用する開方向のモーメ
ントは主にばね体13の付勢によつて生じ、フツ
クの法則により開方向のモーメントの大きさはば
ね体13が長く伸長されるほど大きくなる。従つ
て、開き角度θ1での開方向のモーメントをMF1
開き角度θ2での開方向のモーメントをMF2、開き
角度θ2が零度での開方向のモーメントをMF3
し、カム面7の形状により開き角度が小さくなる
ほど支軸14とカム面7に対する脚部12の接触
個所との間隔が大きくなつているとすると、 MF1<MF2<MF3 …… の関係となる。
さらに、開き角度θ3での開方向のモーメントを
MF4とし、その開き角度θ3が大きくなるほど支軸
14とカム面8に対する脚部12の接触個所との
間隔が小さくなつているとする。
以上において、上記の関係はカム面7の形状
によつて定まるものであるから、カム面7の形状
を適正に設定すれば、開き角度θ2の変化に伴つて
開方向のモーメントの大きさが変化する状態を、
開き角度θ2の変化に伴つて閉方向のモーメントの
大きさが変化する状態に近似させることができ
る。このことにより、ばね体13の付勢力を所定
の強さにしておけば、上記脚部12がカム面7に
押し付けられているときには閉方向のモーメント
と開方向のモーメントを常時釣り合うようにな
る。従つて、フリーストツプ機能を発揮し得る開
き角度範囲を0≦θ1≦θ2の間で設定できる。
また、上記のように閉方向のモーメントと開方
向のモーメントが釣り合つている状態では、開閉
体300を開け閉めするのに必要な力は開き角度
の大小に関係なく一定であり、かつ、非常に小さ
くて済むから、上記フリーストツプ機能を発揮し
得る開き角度の全範囲において良好な操作性が確
保される。
さらに、上記脚部12が平坦なカム面8に押し
付けられている場合については、上記のように開
き角度θ3が大きくなるほど支軸14とカム面8に
対する脚部12の接触個所との間隔が小さくなる
ので、開き角度θ3が大きくなるほど開方向のモー
メントMW4が小さくなる。従つて、開閉体300
が徐々に閉じられていき、上記脚部12がカム面
7,8の境界を乗り越えてカム面8に倣わされた
時点で閉方向のモーメントMW4が開方向のモーメ
ントMF4より大きくなり、開閉体300がスナツ
プアクシヨン動作に類似した動作によつて自然に
閉じられる。
以上説明した実施例では、カム部材6をベース
ホルダーに設け、倣い部材11を開閉体ホルダー
2に設けたものを説明したが、カム部材6を開閉
体ホルダー2に設け、倣い部材11をベースホル
ダーに設けても同様の作用が奏される。また、ば
ね体13を支持する支持ピン17は、ベースホル
ダー1に直接保持させてもよい。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案の開閉
体ヒンジは、カム機構の作用によつて閉方向のモ
ーメントと開方向のモーメントとを釣り合わせ、
フリーストツプ機能を発揮させるものであるか
ら、開閉体を開け閉めするときの操作性の犠牲に
することなく、大きな開き角度範囲内で上記フリ
ーストツプ機能を発揮させることが可能になる。
また、倣い部材として、その先端部がカム部材の
カム面に接触し、かつ他端部が開閉体の揺動支点
および上記先端部のカム面への接触点を結ぶ直線
の延長線方向に向つて延出される棒状に形成され
たものを用い、この棒状の倣い部材を、ばね体を
介して、そのほぼ長手方向から押付けるようにし
ているので、重量の大きい開閉体に適用する場合
のように、ばね体として非常にばね力の強いもの
を使用したとしても、その強力なばね力が倣い部
材のほぼ軸力として作用することになり、倣い部
材が曲り変形したり、折れることがない。したが
つて、重量の大きい開閉体にも強度的な問題を発
生することなく、適用することができる。
しかも、カム部材および倣い部材を、ホルダー
とは別体にしているので、これらを滑り性のよ
い、また、きしみ音を発生しない樹脂製とした場
合でも、倣い部材が上述のように強度的に十分耐
応できるから、重量の大きい開閉体のヒンジの場
合の操作性の改善にも大きな効果を奏することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例による開閉体のヒンジ
を示す分解斜視図、第2図は第1図の側面図、第
3図は第2図の−線に沿つた断面図、第4図
は作用説明図、第5図は従来の開閉体のヒンジを
示す斜視図である。 1……ベースホルダー、2……開閉体ホルダ
ー、取付板3・アーム4・押え板5……ガイド
部、6……カム部材、7……カム面、11……倣
い部材、13……ばね体、14……支軸、200
……ベース、300……開閉体、P……揺動支
点。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ベースに取り付けられるベースホルダーと開閉
    体に取り付けられる開閉体ホルダーとが設けら
    れ、このベースホルダーに上記開閉体ホルダーが
    支軸を介して揺動自在に連結され、 上記ベースホルダー又は開閉体ホルダーのいず
    れか一方のホルダーに、湾曲状に張り出したカム
    面を備えたカム部材が設けられると共に、他方の
    ホルダーに、その先端部が上記カム面に接触し、
    かつ、他端部が上記支軸により構成される揺動支
    点および上記先端部のカム面への接触点を結ぶ直
    線の延長線方向に向つて延出される棒状の倣い部
    材とこの倣い部材を上記延長線上において上記支
    軸に対して接近離反する方向に移動案内するガイ
    ド部が設けられ、 上記倣い部材の側部で、上記カム部材が設けら
    れているベースホルダー又は開閉体ホルダーと上
    記倣い部材の他端部との間に、該倣い部材を上記
    ガイド部に案内させて支軸に対して接近する方向
    に移動付勢して、その先端部を上記カム面に常時
    押し付けるばね体が張設され、 かつ、上記カム部材を上記一方のホルダーと別
    体に構成すると共に、上記倣い部材も他方のホル
    ダーと別体に構成していることを特徴とする開閉
    体のヒンジ。
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