JPH0529153A - フライバツクトランス - Google Patents

フライバツクトランス

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JPH0529153A
JPH0529153A JP3179484A JP17948491A JPH0529153A JP H0529153 A JPH0529153 A JP H0529153A JP 3179484 A JP3179484 A JP 3179484A JP 17948491 A JP17948491 A JP 17948491A JP H0529153 A JPH0529153 A JP H0529153A
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JP
Japan
Prior art keywords
gap
transformer
gap paper
paper
ferrite core
Prior art date
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Pending
Application number
JP3179484A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Shimozaka
宏嘉 下坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3179484A priority Critical patent/JPH0529153A/ja
Publication of JPH0529153A publication Critical patent/JPH0529153A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲温度の変化に対して出力電圧の安定なフ
ライバックトランスを提供すること。 【構成】 温度係数の異なる2つのギャップ紙15およ
び17をフェライトコア5の突合せ部に挿入し、高温域
にてギャップ紙17の膨張力によってギャップ間隔を広
げて、トランス2のインダクタンスを低下せしめること
で、注形樹脂の誘電率の増加を相殺する。これによっ
て、周囲温度変化に対して出力電圧の安定度を向上させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオカメラのモニタテ
レビに用いる小形フライバックトランスのインダクタン
ス設定に用いるギャップ紙に関するもので、周囲温度の
変化に対する出力電圧変動の低減を目的とするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的なフライバックトランスを用いた
電源回路は(図4)に示すような構成である。
【0003】(図4)において、電源印加端子1からト
ランス2の第1巻線3と共振コンデンサ10の並列回路
を介して、スイッチ8とダンパーダイオード9の並列回
路へ電源電圧を印加すると、スイッチ8のオン・オフ動
作に従って電源印加端子1から電流が流入する。
【0004】基本的動作は通常のテレビ受像機の水平出
力回路と同じであり、トランス2の第1巻線3には、ス
イッチ8のオン・オフ動作に対応した誘起電圧が発生
し、オン期間の電圧は電源電圧に等しく、またオフ期間
の電圧は電源電圧の10数倍に達する。
【0005】従って、出力電圧はオフ期間によって、ほ
ぼ決定される。そして、トランス2の第2巻線4には、
第1巻線3との巻線比で決定される電圧が誘起される。
この誘起電圧は、第1巻線3の誘起電圧よりかなり大き
く昇圧され、ダイオード11およびコンデンサ12で整
流平滑された後、負荷13へ供給される。
【0006】トランス2の第1巻線3に発生するオフ期
間の電圧波形は、第1巻線3のインダクタンスと共振コ
ンデンサ10および1次側に換算した第2巻線4の分布
容量6との和とで決定される共振電圧波形となり、その
尖頭値は前記インダクタンスと合成容量の積の平方根に
反比例する。
【0007】なお、分布容量6はトランス2に注形され
ている熱硬化性樹脂7の誘電率でほぼ決定される。ま
た、共振電圧の期間を帰線期間と呼称し、この期間はス
イッチ8のオフ期間より短かくなり、かつスイッチ8お
よびダンパーダイオードを含めたオン期間を走査期間と
呼称する。
【0008】(図5)に以上の動作説明で得られる電
圧、電流波形を示しており、(図5(a))はスイッチ
8のオン・オフ図、(図5(b)(c))は前記スイッ
チ8の出力電圧波形と電流波形、(図5(d))はダン
パーダイオード9の電流波形である。
【0009】また、(図6)は帰線期間の共振回路につ
いての等価回路である。さらに、(図7)はトランス2
の具体的な構成図を示している。
【0010】(図6)に示すように、1次側からみた分
布容量6の等価容量は、トランス2の巻線巻数比の自乗
に比例し、巻数比が1より大きく設定されるため、相当
な値となり、出力電圧に大きく影響を与える。すなわ
ち、熱硬化性樹脂7の誘電率の大きさが、出力電圧に大
きく影響をおよぼす。
【0011】また、(図7)に示すようにトランス2
は、E形コアとI形コアの突き合わせで成るフェライト
コア5と、信頼性向上用に注形された熱硬化性樹脂7
と、巻線巻回用ボビン14と、前記フェライトコア5の
突き合わせ面に挿入されたインダクタンス設定用ギャッ
プ紙15と、前記樹脂を注形、保持するための絶縁ケー
ス16および2個の巻線から構成されている。
【0012】ここで、注形される熱硬化性樹脂7として
は、樹脂の熱膨張、収縮応力によるフェライトコア5の
破壊防止を目的として、ゴム系の樹脂が選定される。ま
た、熱硬化性樹脂7はトランスの動作温度範囲の上限よ
り十分高い温度で硬化される。
【0013】従って、通常の動作温度範囲においては、
熱硬化性樹脂7の収縮応力によってフェライトコア5の
E形部とI形部は互いに引張り合う収縮力が発生してい
る。これは、注形された樹脂の硬化後の内部応力が、硬
化温度で零となるためである。
【0014】すなわち、樹脂硬化後、周囲温度を硬化温
度を中心に上,下させると、例えば上げると樹脂は膨張
し、また、逆に下げると収縮して、フェライトコア5に
膨張、収縮応力を与えるからである。
【0015】なお、フェライトコア5のE形部とI形部
の突き合わせ部には、ギャップ紙15が挿入されている
ことから、ギャップ部に熱硬化性樹脂の収縮応力が加わ
ってもギャップ間隔の動きは起らず、ギャップ紙15の
厚みに固定される。
【0016】ここで、周囲温度が上昇した場合を考える
と、(図5(b))の破線で示すように前述した熱硬化
性樹脂7の誘電率が増加して、分布容量6を増大させる
ことから、それに伴なって帰線期間の広がりとスイッチ
8の出力電圧の低下をきたし、また、分布容量6の増加
割合は、高温になるほど著しくなる。これに対応して負
荷13に供給される電圧は低下していく。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前記に示すように負荷
13に供給される電圧は、周囲温度の変化で変動するた
め、出力電圧の安定度が十分に得られない問題点を有し
ている。
【0018】そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて成
されたもので、トランスのインダクタンスを周囲温度に
対応して変化させることによって、出力電圧の安定度を
向上させることにあり、周囲温度変化に対して出力電圧
の安定なフライバックトランスを提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、2種類の温度膨張係数の異なるギャップ紙を
組み合わせて用いることで、周囲温度上昇時に、フェラ
イトコアの突き合わせ部のギャップを押し広げる膨張力
を発生させることにある。
【0020】
【作用】フェライトコアの突き合わせ部ギャップの広が
りにより、インダクタンスを低下せしめ、分布容量の増
加を打ち消すことで、出力電圧の変化を低減させる。
【0021】
【実施例】(図1)のトランスの構成図を用いて、本発
明の一実施例について動作説明を行なう。なお、(図
7)の従来の部品と同一のものについては、同一番号を
付している。(図1)において17は、本発明の目的を
達成するために新たに挿入された第2のギャップ紙であ
る。ここで、第2のギャップ紙17としては、本発明の
動作を確実にならしめるために正の温度膨張係数を有す
るものを用い、また従来の第1のギャップ紙としては温
度膨張係数の非常に少ないものを用いる。
【0022】ここで、(図1)に示すようにフェライト
コア5の突合せ部に、第1のギャップ紙15と並行して
第2のギャップ紙17を挿入する。そして、第2のギャ
ップ紙17の厚みを、トランス2の動作温度範囲のほぼ
中央付近で、第1のギャップ紙15と同じ厚みに設定す
る。
【0023】この状態で、熱硬化性樹脂7の硬化を行う
ために、硬化温度雰囲気中に樹脂注形を行ったトランス
2を放置すると、前記第2のギャップ紙17は伸長し
て、第1のギャップ紙より厚くなる。
【0024】従って、硬化温度雰囲気中でのフェライト
コア5の突き合わせ部のギャップ距離は、第1のギャッ
プ紙15より厚いギャップ距離となったまま、硬化され
る。次に硬化終了後、周囲温度を下げていくと、硬化温
度との差による熱硬化性樹脂7の収縮応力がフェライト
コア5の突合せ部のギャップを狭める力として働き、ギ
ャップ距離は狭まっていく。
【0025】このギャップの狭まりは、第2のギャップ
紙17の厚みによって決定され、周囲温度の低下に伴っ
て狭まっていくが、ギャップ距離は第1のギャップ紙1
5の厚み以下にはならない。
【0026】すなわち、周囲温度に対して第2のギャッ
プ紙17の厚みが第1のギャップ紙15より厚い間は、
第2のギャップ紙17のギャップ距離となり、逆に薄く
なると第1のギャップ紙15の厚みに固定される。
【0027】従って、第1巻線3のインダクタンスは、
フェライトコア5の突き合わせ部ギャップ距離にほぼ反
比例することから、インダクタンスは周囲温度が高温域
から低温域へ変わると、ギャップ紙17の厚みがギャッ
プ紙15の厚みに等しくなるまで、それに伴って増加し
ていくことになる。
【0028】すなわち、ギャップ距離の動きによって、
インダクタンスは高温域で低下していく。(図2)およ
び(図3)に以上の動作説明で得られた特性を示す。
(図2(a))は周囲温度変化に対するギャップ紙の厚
み変化を、(図2(b))はフェライトコア5の移動量
を、(図2(c))はトランス2の第1巻線3のインダ
クタンス変化を図示している。
【0029】また、(図3)は周囲温度変化に対する出
力電圧の変化を図示している。なお、(図2)および
(図3)において、実線は本発明のものを、破線は従来
のものを示している。(図3)の結果から明らかなよう
に、動作温度範囲の高温域での注形樹脂の誘電率の増加
による出力低下を、インダクタンスの低減にて相殺させ
ることから、帰線期間の増加が圧縮され、それ伴ってス
イッチ8の出力電圧の尖頭値も低下しなくなり、この結
果、出力電圧は周囲温度変化に対して変化が大幅に軽減
され、特に高温領域での安定度向上が得られる。
【0030】また、(図8)は本発明の他の一実施例を
示すもので、第1のギャップ紙15と第2のギャップ紙
17を重ね合わせており、(図1)と同様の効果が得ら
れる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ギャ
ップ紙の巧みな設定により、周囲温度変化に対して出力
電圧の安定なフライバックトランスを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるトランスの構成図
【図2】図1の動作を説明するための、特性図
【図3】本発明で得られた出力電圧の特性図
【図4】図1の動作を説明するための電源回路図
【図5】図4の回路における動作電圧、電流を示す波形
【図6】図4の動作を説明するための、トランス等価回
路図
【図7】従来のトランスの構成図
【図8】本発明の他の一実施例のトランスの構成図
【符号の説明】
1 電源印加端子 2 トランス 3 第1巻線 4 第2巻線 5 フェライトコア 6 分布容量 7 熱硬化性樹脂 8 スイッチ 9、11 ダイオード 10、12 コンデンサ 13 負荷 14 ボビン 15、17 ギャップ紙 16 絶縁ケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個の突き合わせから成るフェライトコ
    アと、フェライトコアの突き合わせ面に挿入された第1
    のギャップ紙および第2のギャップ紙と、フェライトコ
    アに装着されたボビンと、ボビンに巻回された第1巻線
    および第2巻線を有するトランスと、このトランスを収
    納する絶縁ケースと、このケースに注形される熱硬化性
    樹脂を具備し、前記第1ギャップ紙として第1の温度膨
    張係数のものを第2ギャップ紙として第2の温度膨張係
    数のものを、前記フェライトコアの突合せ面に平行に配
    置したことを特徴とするフライバックトランス。
  2. 【請求項2】 第1ギャップ紙と第2ギャップ紙をフェ
    ライトコアの突合せ面に重ね合わせて配置したことを特
    徴とする請求項1記載のフライバックトランス。
  3. 【請求項3】 第1ギャップ紙の温度膨張係数を第2ギ
    ャップ紙の温度膨張係数より小さくしたことを特徴とす
    る請求項1記載のフライバックトランス。
JP3179484A 1991-07-19 1991-07-19 フライバツクトランス Pending JPH0529153A (ja)

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JP3179484A JPH0529153A (ja) 1991-07-19 1991-07-19 フライバツクトランス

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ID=16066642

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JP3179484A Pending JPH0529153A (ja) 1991-07-19 1991-07-19 フライバツクトランス

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5764483A (en) * 1993-11-15 1998-06-09 Hitachi, Ltd. Cooling unit for electronic equipment
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