JPH0452970Y2 - - Google Patents

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JPH0452970Y2
JPH0452970Y2 JP1982099253U JP9925382U JPH0452970Y2 JP H0452970 Y2 JPH0452970 Y2 JP H0452970Y2 JP 1982099253 U JP1982099253 U JP 1982099253U JP 9925382 U JP9925382 U JP 9925382U JP H0452970 Y2 JPH0452970 Y2 JP H0452970Y2
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JP
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inductor
magnetic
core
inductance
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JP1982099253U
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JPS594613U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、インダクタの構造に関し、特に、ス
イツチング方式の直流安定化電源の平滑回路に適
する直流重畳特性を有するインダクタに係る。
スイツチング方式の直流安定化電源の出力部の
平滑回路には、インダクタが使用されている。こ
のようなインダクタに望まれる特性は、直流重畳
電流の小さな範囲で、インダクタンスは大きく、
直流重畳電流が大きくなるとインダクタンスは減
少し、その後、ほぼ一定値を維持することであ
る。
このようなインダクタとしては、従来、第1図
に示すようなものが用いられていた。第1図を参
照して、図示のインダクタは、E形コア1の中脚
11に巻線2を施こし、I形コア3を突合わせて
閉磁路を構成している。この場合、E形コア1の
中脚11の長さをわずか短かくし、I形コアとの
間に磁気空隙4(0.1mm程度)を形成している。
この第1図のインダクタの直流重畳電流Idcに対
するインダクタンスLの変化は、第4図の曲線A
で示されるようなものであり、直流重畳電流Idc
の小さい範囲で充分大きなインダクタンスLを得
ることはできなかつた。なお、第4図中、曲線B
は、第1図においてE形コア1の中脚11を短か
くせずに磁気空隙4を設けなかつた場合の特性を
示す。
本考案は、直流重畳電流Idcの小さい範囲で磁
気空隙のみの場合に比してインダクタンスLは大
きく、Idcの大きい範囲で磁気空隙のみの場合に
比してLが小さいインダクタンスを提供すること
を目的とする。
本考案は、複数個のコアを少なくとも一つの磁
気空隙を形成しながら突き合わせて環状磁場を形
成したコアを有するインダクタにおいて、磁気空
隙の少なくとも一つに該コアより透磁率が高く、
かつ少ない直流重畳で飽和する磁性片を挿入し、
これにより、直流重畳電流の小さい範囲で磁気空
隙のみの場合に比してインダクタンスは大きく、
直流重畳電流が大きくなると磁気空隙のみの場合
に比してインダクタンスが減少するようにしたこ
とを特徴とするインダクタである。
以下本考案を図面に示す実施例について詳細に
説明する。
第2図は本考案によるインダクタの基本構成を
示す正面図である。巻線2を施したE形のフエラ
イトコア1と棒状のI形フエライトコア3(例え
ば透磁率μ=3.1×103をもつ)を突き合わせ、E
形コア1の中脚11の端面に第1図における空隙
4と同様な空隙部を設けて、この空隙部にコア1
及び3より高い透磁率(例えば透磁率μ=105
を有するとともに小直流重畳で飽和するような材
料、例えばパーマロイ磁性片5を挿入したもので
ある。
第4図の曲線C,Dは第2図における磁性片5
の厚さ寸法がそれぞれ0.1mm、0.2mmの場合の直流
重畳特性を示す。
第3図は本考案の他の実施例の正面図であり、
第2図のE形コア1とI形コア3との突合せ面に
スペーサ6を介在させている。この構成の場合は
第4図曲線Eで示すように直流電流Idcの小さい
所でインダクタンスLが比較的小さいが不飽和範
囲を広げることができる。
尚、この不飽和範囲は、直流重畳特性の良否に
係わるもので、C,D,Eの順に、広くなつてい
る。
第4図の特性曲線は、直流重畳電流Idcの値に
よつて3つの領域(Idcの値が小さい領域イ、Idc
の値が中位の領域ロ、Idcの値が大きい領域ハ)
に区分できる。
Idcの値が小さい領域イでは、インダクタンス
Lの値は、磁気空隙のみの場合Aに比して大きく
なる。
Idcの値が中位の領域ロでは、上述した不飽和
範囲に相当し、インダクタンスLの値がほぼ一定
になつている。この領域が広いと、直流重畳特性
が良くなり、インダクタは飽和し難くなる。
Idcの値が大きい領域ハでは、インダクタンス
Lの値は、磁気空隙のみの場合Aに比して小さく
なる。
コアの空隙に挿入する磁性片をコアの透磁率よ
り高いものを任意に選択することによつて、所望
の直流重畳特性を有する最適なインダクタを得る
ことができる。
即ち、本考案は、複数個のコアを少なくとも一
つの磁気空隙を形成しながら突き合わせて環状磁
場を形成したコアを有するインダクタにおいて、
磁気空隙の少なくとも1つに該コアより透磁率が
高く、かつ少ない直流重畳で飽和する磁性片を挿
入し、これにより、直流重畳電流の小さい範囲で
インダクタンスは大きく、直流重畳電流がこの小
さい範囲を超え、特定の値になるまで、インダク
タンスの値が実質的に一定で、直流重畳電流がこ
の特定の値を超えて大きくなるとインダクタンス
は減少するようにしたことを特徴とするインダク
タである。
以上のことから、本考案によれば、直流重畳特
性を任意に選択でき、それによつて最適なインダ
クタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のインダクタの一例の正面図、第
2図は本考案の一実施例を示す正面図、第3図は
本考案の他の実施例を示す正面図、第4図はイン
ダクタの直流重畳特性図であり、曲線A,Bは第
1図に示すインダクタ及び空隙3が無い場合の特
性を示し曲線C,Dは第2図に示す本考案の一実
施例において高透磁率磁性片5の厚さ寸法が異な
る場合の特性であり曲線Eは第3図の実施例の特
性を示す。 1……E形コア、2……巻線、3……I形コ
ア、4……空隙、5……高透磁率磁性片、6……
スペーサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コアに直流重畳電流を流すコイルを巻回したイ
    ンダクタにおいて、少なくとも一つの磁気空隙を
    形成するように突き合わせた複数個のコアと、該
    複数個のコアの内、1つのコアに巻回された前記
    コイルと、前記複数個のコアより透磁率が高く前
    記磁気空隙に配された磁性片とを有し、直流重畳
    レベルでインダクタンスを可変することを特徴と
    する可変インダクタ。
JP9925382U 1982-07-02 1982-07-02 インダクタ Granted JPS594613U (ja)

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JP9925382U JPS594613U (ja) 1982-07-02 1982-07-02 インダクタ

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JP9925382U JPS594613U (ja) 1982-07-02 1982-07-02 インダクタ

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Publication Number Publication Date
JPS594613U JPS594613U (ja) 1984-01-12
JPH0452970Y2 true JPH0452970Y2 (ja) 1992-12-14

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ID=30235293

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JP9925382U Granted JPS594613U (ja) 1982-07-02 1982-07-02 インダクタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002134328A (ja) * 2000-10-20 2002-05-10 Nippon Koden Corp コイル

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JPS496532U (ja) * 1972-04-18 1974-01-21
JPS5136565A (ja) * 1974-09-24 1976-03-27 Hitachi Metals Ltd Indakutaa
JPS55115311A (en) * 1979-02-26 1980-09-05 Mitsubishi Electric Corp Reactor
JPS5624363A (en) * 1979-08-06 1981-03-07 Ricoh Co Ltd Control circuit of copying machine
JPS5792815A (en) * 1980-12-01 1982-06-09 Tohoku Metal Ind Ltd Choke coil
JPS5896714A (ja) * 1981-12-04 1983-06-08 Fuji Electric Co Ltd スイツチングレギユレ−タ用コア

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JPS594613U (ja) 1984-01-12

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