JPH04373107A - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

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JPH04373107A
JPH04373107A JP3151366A JP15136691A JPH04373107A JP H04373107 A JPH04373107 A JP H04373107A JP 3151366 A JP3151366 A JP 3151366A JP 15136691 A JP15136691 A JP 15136691A JP H04373107 A JPH04373107 A JP H04373107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transformer
temperature
thermosetting resin
temperature atmosphere
winding
Prior art date
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Pending
Application number
JP3151366A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Shimozaka
下坂 宏嘉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3151366A priority Critical patent/JPH04373107A/ja
Publication of JPH04373107A publication Critical patent/JPH04373107A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオカメラのモニタテ
レビに用いる小形のフライバックトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフライバックトランスを用いた電
源回路は(図5)に示すような構成である。
【0003】(図5)において、電源印加端子1からト
ランス2の第1巻線3と共振コンデンサ10の並列回路
を介して、スイッチ8とダンパーダイオード9の並列回
路へ電源電圧を印加すると、スイッチ8のオン・オフ動
作に従って電源印加端子1から電流が流入する。
【0004】基本的動作は通常のテレビ受像機の水平出
力回路と同じであり、トランス2の第1巻線3には、ス
イッチ8のオン・オフ動作に対応した誘起電圧が発生し
、オン期間の電圧は電源電圧に等しく、またオフ期間の
電圧は電源電圧の10数倍に達する。
【0005】従って、出力電圧はオフ期間によって、ほ
ぼ決定される。そして、トランス2の第2巻線4には、
第1巻線3との巻線比で決定される電圧が誘起される。 この誘起電圧は、第1巻線3の誘起電圧よりかなり大き
く昇圧され、ダイオード11およびコンデンサ12で整
流平滑された後、負荷13へ供給される。
【0006】トランス2の第1巻線3に発生するオフ期
間の電圧波形は、第1巻線3のインダクタンスと共振コ
ンデンサ10および1次側に換算した第2巻線4の分布
容量6との和とで決定される共振電圧波形となり、その
尖頭値は前記インダクタンスと合成容量の積の平方根に
反比例する。
【0007】なお、分布容量6はトランス2に注形され
ている熱硬化性樹脂7の誘電率でほぼ決定される。また
、共振電圧の期間を帰線期間と呼称し、この期間はスイ
ッチ8のオフ期間より短かくなり、かつスイッチ8およ
びダンパーダイオードを含めたオン期間を走査期間と呼
称する。
【0008】(図6)に以上の動作説明で得られる電圧
、電流波形を示しており、(図6(a))はスイッチ8
のオン・オフ図、(図6(b)(c))は前記スイッチ
8の出力電圧波形と電流波形、(図6(d))はダンパ
ーダイオード9の電流波形である。
【0009】また、(図7)は帰線期間の共振回路につ
いての等価回路である。さらに、(図8)はトランス2
の具体的な構成図を示している。
【0010】(図7)に示すように、1次側からみた分
布容量6の等価容量は、トランス2の巻線巻数比の自乗
に比例し、巻数比が1より大きく設定されるため、相当
な値となり、出力電圧に大きく影響を与える。すなわち
、熱硬化性樹脂7の誘電率の大きさが、出力電圧に大き
く影響をおよぼす。
【0011】また、(図8)に示すようにトランス2は
、E形コアとI形コアの突き合わせで成るフェライトコ
ア5と、信頼性向上用に注形された熱硬化性樹脂7と、
巻線巻回用ボビン14と、前記フェライトコア5の突き
合わせ面に挿入されたインダクタンス設定用ギャップ紙
15と、前記樹脂を注形、保持するための絶縁ケース1
6および2個の巻線から構成されている。
【0012】ここで、注形される熱硬化性樹脂7として
は、樹脂の熱膨張、収縮応力によるフェライトコア5の
破壊防止を目的として、ゴム系の樹脂が選定される。ま
た、熱硬化性樹脂7はトランスの動作温度範囲の上限よ
り十分高い温度で硬化される。
【0013】従って、通常の動作温度範囲においては、
熱硬化性樹脂7の収縮応力によってフェライトコア5の
E形部とI形部は互いに引張り合う収縮力が発生してい
る。これは、注形された樹脂の硬化後の内部応力が、硬
化温度で零となるためである。
【0014】すなわち、樹脂硬化後、周囲温度を硬化温
度を中心に上,下させると、例えば上げると樹脂は膨張
し、また、逆に下げると収縮して、フェライトコア5に
膨張、収縮応力を与えるからである。
【0015】なお、フェライトコア5のE形部とI形部
の突き合わせ部には、ギャップ紙15が挿入されている
ことから、ギャップ部に熱硬化性樹脂の収縮応力が加わ
ってもギャップ間隔の動きは起らず、ギャップ紙15の
厚みに固定される。
【0016】ここで、周囲温度が上昇した場合を考える
と、(図6(b))の破線で示すように前述した熱硬化
性樹脂7の誘電率が増加して、分布容量6を増大させる
ことから、それに伴なって帰線期間の広がりとスイッチ
8の出力電圧の低下をきたし、また、分布容量6の増加
割合は、高温になるほど著しくなる。これに対応して負
荷13に供給される電圧は低下していく。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前記に示すように負荷
13に供給される電圧は、周囲温度の変化で変動するた
め、出力電圧の安定度が十分に得られない問題点を有し
ている。
【0018】そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて成
されたもので、トランスのインダクタンスを周囲温度に
対応して変化させることによって、出力電圧の安定度を
向上させることにあり、周囲温度変化に対して出力電圧
の安定なフライバックトランスを提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、注形樹脂の硬化特性を巧みに用いて硬化条件
を設定することで、周囲温度上昇時に、フェライトコア
の突き合わせ部のギャップを押し広げる膨張力を発生さ
せることにある。
【0020】
【作用】フェライトコアの突き合わせ部ギャップの広が
りにより、インダクタンスを低下せしめ、分布容量の増
加を打ち消すことで、出力電圧の変化を低減させる。
【0021】
【実施例】(図1)および(図2)を用いて、本発明の
一実施例について動作説明を行なう。(図1)の曲線は
、本発明の目的を達成するための注形する熱硬化性樹脂
7の硬化温度設定を示す曲線である。
【0022】また、(図2)は、(図1)の硬化温度設
定曲線を適用した場合の熱硬化性樹脂7のゴム硬度の変
化を示す特性図である。
【0023】まず、トランス2に注形された熱硬化性樹
脂7を(図1)に示す第1温度雰囲気中にて硬化を行な
うと、(図2)に示す第1温度雰囲気硬化曲線に従って
、時間経過と共に熱硬化性樹脂7のゴム硬度は大きくな
っていく。
【0024】P点のゴム硬度に達したら、次に第2温度
雰囲気の硬化温度に切り換えると、第2温度雰囲気の硬
化曲線のQ点から、再び時間経過と共に熱硬化性樹脂7
のゴム硬度は大きくなっていき、ある時間を経過した後
、樹脂自体の特性で決定されるゴム硬度に到達する。
【0025】ここで、第1温度雰囲気硬化の終点である
P点における熱硬化性樹脂7は、任意のゴム硬度を有す
る第1の硬化物としての特性を有し、かつ、第1温度雰
囲気中では内部応力が零となる。
【0026】すなわち、第1温度雰囲気中での第1の硬
化物状態での熱硬化性樹脂7は、フェライトコア5に対
して、何ら膨張、収縮応力を与えない。次に、第2温度
雰囲気中のQ点に、第1の硬化物となった熱硬化性樹脂
7がある場合を考えると、第1の硬化物は第1温度と第
2温度雰囲気の温度差による熱膨張を行ない、フェライ
トコア5の突き合わせ部ギャップを押し広げる応力を発
生する。
【0027】従って、この応力によって、前記ギャップ
間隔は広げられる。そして、ギャップを広げる応力が加
わったまま、熱硬化性樹脂7は、第2温度雰囲気中で硬
化していきあるゴム硬度に到達して、第2の硬化物とな
る。この結果、第2温度雰囲気中での第2の硬化物状態
での熱硬化性樹脂7は、内部応力が零とならずにフェラ
イトコア5の突き合わせ部ギャップを押し広げる応力が
発生したままである。
【0028】故に、第2の硬化物となった熱硬化性樹脂
7の周囲温度を、第2温度雰囲気より下げていく場合を
考えると、これに伴なって熱硬化性樹脂7は収縮してい
き、フェライトコア5の突き合わせ部ギャップの広がり
も同時に狭まっていく。
【0029】さらに周囲温度を下げていくと、前記ギャ
ップ距離はさらに狭まっていくが、前記フェライトコア
5の突き合わせ部ギャップにはギャップ紙15が挿入し
てあるために、ギャップ距離はギャップ紙15の厚み以
下にはならない。
【0030】従って、第1巻線3のインダクタンスは、
フェライトコア5の突き合わせ部ギャップ距離にほぼ反
比例することから、インダクタンスは周囲温度が高温域
から低温域へ変わると、前記突き合わせ部ギャップ距離
がギャップ紙15の厚みに等しくなるまで、それに伴っ
て増加していくことになる。
【0031】すなわち、ギャップ距離の動きによって、
インダクタンスは高温域で低下していく。(図3)およ
び(図4)に以上の動作説明で得られた特性を示す。
【0032】(図3(a))は周囲温度変化に対するフ
ェライトコア5に加わる応力変化を、(図3(b))は
フェライトコア5の移動量を、(図3(c))はトラン
ス2の第1巻線3のインダクタンス変化を図示している
。また、(図4)は周囲温度変化に対する出力電圧の変
化を図示している。
【0033】なお、(図3)および(図4)において、
実線は本発明のものを、破線は従来のものを示している
【0034】(図4)の結果から明らかなように、動作
温度範囲の高温域での注形樹脂の誘電率の増加による出
力低下を、インダクタンスの低減にて相殺させることか
ら、帰線期間の増加が圧縮され、それに伴ってスイッチ
8の出力電圧の尖頭値も低下しなくなり、この結果、出
力電圧は周囲温度変化に対して変化が大幅に軽減され、
特に高温領域での安定度向上が得られる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、注形
樹脂の硬化条件の巧みな設定により、周囲温度変化に対
して出力電圧の安定なフライバックトランスを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による注形樹脂の硬化温度設
定を示す曲線図
【図2】図1の動作を説明するための、注形樹脂のゴム
硬度変化を示す特性図
【図3】本発明の効果を説明するための特性図
【図4】
本発明で得られた出力電圧の特性図
【図5】本発明の動
作を説明するための電源回路を示す回路図
【図6】図5の回路における動作電圧、電流を示す波形
【図7】図5の動作を説明するための、トランスの等価
回路図
【図8】図5の動作を説明するための、トランスの構成
【符号の説明】
1  電源印加端子 2  トランス 3  第1巻線 4  第2巻線 5  フェライトコア 6  分布容量 7  熱硬化性樹脂 8  スイッチ 9、11  ダイオード 10、12  コンデンサ 13  負荷 14  ボビン 15  ギャップ紙 16  絶縁ケース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  2個の突き合わせから成るフェライト
    コアと、フェライトコアの突き合わせ面に挿入されたギ
    ャップ紙と、フェライトコアに装着されたボビンと、ボ
    ビンに巻回された第1巻線および第2巻線を有するトラ
    ンスと、このトランスを収納する絶縁ケースと、このケ
    ースに注形される熱硬化性樹脂を具備し、前記熱硬化性
    樹脂を前記ケースへ注形後、第1の硬化物とする第1の
    温度雰囲気中で放置後、第2の硬化物とする第2の温度
    雰囲気中に放置して硬化することを特徴とするフライバ
    ックトランス。
  2. 【請求項2】  トランスの動作温度の上限より第1の
    温度雰囲気を低く設定し、かつ第2の温度雰囲気を前記
    上限より高く設定したことを特徴とする請求項1記載の
    フライバックトランス。
JP3151366A 1991-06-24 1991-06-24 フライバックトランス Pending JPH04373107A (ja)

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JP3151366A JPH04373107A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 フライバックトランス

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JP3151366A Pending JPH04373107A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 フライバックトランス

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011104975A1 (ja) * 2010-02-25 2011-09-01 住友電気工業株式会社 リアクトルおよびリアクトルの製造方法

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