JPH0529097U - スイツチ装置 - Google Patents
スイツチ装置Info
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- JPH0529097U JPH0529097U JP7656191U JP7656191U JPH0529097U JP H0529097 U JPH0529097 U JP H0529097U JP 7656191 U JP7656191 U JP 7656191U JP 7656191 U JP7656191 U JP 7656191U JP H0529097 U JPH0529097 U JP H0529097U
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- elastic member
- elastic
- switch
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特性の安定したスイッチ機能とタッチコント
ロールとを発揮することができ、組立作業が容易であ
り、コンパクトとすること。 【構成】 押圧操作される操作子5と、この操作子5の
操作によって基板1に向けて弾性変形させられる弾性部
材4と、この弾性部材4の所定の変形量により閉成され
る弾性スイッチSと、弾性部材4に形成され弾性スイッ
チSの閉成後弾性部材4がさらに所定量を越えて変形す
ることにより動作せしめられる圧力センサTとを有し、
所定の変形量だけ弾性部材4が変形すると、弾性スイッ
チSの可動接点9と固定接点11とが接続されてオンと
なり、さらに弾性部材4を所定量以上変形させると圧力
センサSの感圧素子12が操作子5により押圧され、そ
の後、圧力センサSの感圧素子12に対する操作子5の
押圧力に応じた楽音の制御動作が行われるようにしたも
の。
ロールとを発揮することができ、組立作業が容易であ
り、コンパクトとすること。 【構成】 押圧操作される操作子5と、この操作子5の
操作によって基板1に向けて弾性変形させられる弾性部
材4と、この弾性部材4の所定の変形量により閉成され
る弾性スイッチSと、弾性部材4に形成され弾性スイッ
チSの閉成後弾性部材4がさらに所定量を越えて変形す
ることにより動作せしめられる圧力センサTとを有し、
所定の変形量だけ弾性部材4が変形すると、弾性スイッ
チSの可動接点9と固定接点11とが接続されてオンと
なり、さらに弾性部材4を所定量以上変形させると圧力
センサSの感圧素子12が操作子5により押圧され、そ
の後、圧力センサSの感圧素子12に対する操作子5の
押圧力に応じた楽音の制御動作が行われるようにしたも
の。
Description
【0001】
この考案は、鍵盤式の電子楽器において押鍵時にアフタタッチ操作可能なスイ ッチ装置に関する。
【0002】
従来の鍵盤式の電子楽器においては、単に楽音のオフ、オンを制御するだけで なく、いわゆるタッチコントロールと言われる楽音の制御をも行うようになって いた。すなわち、音の立上りならびに音の持続状態における演奏者の指の動きに 応じた音量、音色、音高等の音質の制御を行うことにより、押鍵操作を通じて演 奏者の感情を楽音中に発現することができるようになっている。この結果、押鍵 後の意識的な鍵押圧力の変化に応じて、発音される楽音の音量等を変化させるこ とができる。
【0003】 ところで、このようなタッチコントロールを行うためには、鍵押圧時における 押圧力を検出するための押鍵圧検出装置が必要である。
【0004】 従来のこの種の押鍵圧検出装置においては、確実にタッチコントロールを行う ために、通常の押鍵操作においてはタッチコントロールが作用せず、意識的に押 圧力を増大するという意識的な押鍵操作によりはじめてタッチコントロールが作 用するように、押圧力の増加に関する明瞭な不感帯、すなわち通常の押圧力から 意識的な押圧力増に至るタッチコントロールのかからない帯域を設けていた。ま た、鍵押圧力が増大して一旦タッチコントロールが作用した場合、演奏者の指の 押圧操作(タッチ)に敏感に対応して押鍵圧を検出するようにしていた。
【0005】 具体的な従来のタッチコントロールセンサに関する提案としては、ほぼくの字 形の導電性弾性材を用いた固定接点間跨置によるもの(実公昭57−31332 号公報)があり、また、アフタコントロール装置に関しては1対の導電性板間に 抵抗弾性体を設けたもの(実開昭59−9399号公報)がある。
【0006】
しかしながら、前述した従来のものにおいては、タッチコントロールセンサや アフタコントロール装置が、鍵によってオン、オフされるスイッチと別個に設置 されていたため、実体配線回路構成が複雑になるばかりでなく、組立作業や部品 管理が煩雑になってしまい、このため、一層コンパクトで高性能なスイッチ装置 を工夫する必要があった。
【0007】 この考案は、これらの点を鑑みてなされたものであり、特性の安定したスイッ チ機能とタッチコントロールとを発揮することができ、組立作業が容易であり、 コンパクトなアフタタッチ操作可能なスイッチ装置を提供することを目的として いる。
【0008】
前記目的を達成するために、この考案のスイッチ装置は、押圧操作される操作 子と、この操作子の操作によって基板に向けて弾性変形させられる弾性部材と、 この弾性部材の所定の変形量により閉成される弾性スイッチと、前記弾性部材に 形成され弾性スイッチの閉成後前記弾性部材がさらに所定量を越えて変形するこ とにより動作せしめられる圧力センサとを有して構成されている。
【0009】
この考案のスイッチ装置によれば、操作子である鍵の押圧操作により閉成され るスイッチとタッチコントロールセンサの一種である圧力センサとを同一部品で ある弾性部材に設けたので、鍵の押圧操作により弾性部材が基板方向に変形して 行き、所定の変形量だけ変形すると、弾性スイッチの可動接点と固定接点とが接 続されてオンとなり、さらに鍵を押圧操作して弾性部材をさらに所定量以上変形 させると圧力センサの感圧素子が操作子により押圧され、その後、圧力センサの 感圧素子に対する操作子の押圧力に応じた楽音の制御動作が行われる。これによ りスイッチ装置の動作の特性が安定し、また、構造もコンパクトとなり、組立作 業も容易となる。
【0010】
以下、この考案を図面に示す実施例により説明する。
【0011】 図1に示すスイッチ装置はこの考案の第1実施例であり、このスイッチ装置は 、電子楽器の鍵盤の基板1とパネル2との間に装着されている押し釦3と弾性部 材4とにより構成されており、前記押し釦3は鍵からなる操作子5によって基板 1の方向に押圧操作されるようになっている。
【0012】 前記押し釦3は、上壁6aの下縁に環状壁6bが周設されてなる押圧体6の前 記上壁6aの中央部分に上向きの突起7を突設して構成されており、この押し釦 3は、樹脂材等によって剛体状に一体成形されている。なお、前記突起7は、前 記パネル2に形成されているスリット2aに遊挿され、パネル2の上方に突出し ている。
【0013】 一方、前記弾性部材4は、裾部10を備えた伏椀状の膨出部8を主体として構 成されており、全体をゴム等の弾性材料によって一体成形されている。この弾性 部材4の前記膨出部8の上端面には、上方に突出する筒状の上方突部8aが突設 されており、この上方突部8aは、押し釦3の下端面に当接され、押し釦3をパ ネル2の下面に弾接させるように押し上げている。
【0014】 前記膨出部8と基板1との間には、主として楽音の発生をオン、オフする弾性 スイッチSが設けられており、また、前記弾性部材4の裾部10と前記基板1と の間には、楽音の音質等を制御する圧力センサTが前記弾性部材4に埋設される ように設けられている。
【0015】 前記膨出部8の頂部内面中央部には、下方に向けて突出する下方突部8bが突 設されており、この下方突部8bの下端には、前記弾性スイッチSの可動接点9 が固着されており、一方、前記基板1上には、可動接点9に対向する位置に前記 弾性スイッチSの固定接点11が形成されている。前記可動接点9および固定接 点11により構成されている前記弾性スイッチSは、前記可動接点9が移動距離 L1だけ下方に移動して可動接点9が固定接点11に接触するとオンとされるこ とになる。
【0016】 一方、前記圧力センサTは、前記膨出部8の環状の裾部10の凹所10a内に 装着されている感圧素子12と、基板1上の感圧素子12に対向する位置に環状 に固着された固定接点13とにより形成されている。この圧力センサTは、押し 釦3の押圧体6の外周下端部15が移動距離L2(L2>L1)を越えて下方に 移動して感圧素子12を押圧し、感圧素子12に対する押圧力を変化させること により、感圧素子12により固定接点12間が閉成されるとともに、感圧素子1 2の電気抵抗が変化し、音質等を変化させるようになっている。
【0017】 なお、前記感圧素子12は、図2に示すように、弾性部材4に直接感圧インク 14を印刷することにより形成してもよい。
【0018】 つぎに、前述した構成からなるこの実施例の作用を説明する。
【0019】 この実施例においては、前記操作子5を下方に押動操作することにより、まず 、操作子5は押し釦3の突起7に接触し、そのまま押し釦3は下方に押圧され、 弾性部材4の膨出部8が、所定量すなわち図中の移動距離L1だけ弾性変形する ことによって、伏椀状の膨出部8の内面側に突設された可動接点9は下方に押動 して対向する基板1上の固定接点11に接触して、これによって回路が閉成され て所定の楽音を発音する。
【0020】 なお、前記操作子5の押動操作時には、弾性部材4の膨出部8の弾性によって 良好なタッチ感覚を得ることができる。
【0021】 また、前記可動接点9が前記固定接点11に接触する以上の意識的な操作子5 の押動操作を続けることによって、発生する楽音の音質等を演奏者により自由に コントロールすることができる。すなわち、弾性部材4が、弾性スイッチSの移 動距離L1より大きい移動距離L2を越えて弾性変形することにより、弾性部材 4の膨出部8の裾部10が、押し釦3の押圧体6の外周下端部15によって押圧 され変形される。そして、前記膨出部8の裾部10内に配設されている感圧素子 12が対向する基板1上の固定接点13に接触して圧力センサTの回路が閉成さ れるとともに、押圧体6による感圧素子12に対する押圧力により、感圧素子1 2の電気抵抗が変化し、この電気抵抗の値に対応するように楽音の音質等が設定 され、これにより、前述したように、発生する楽音の音質等が演奏者によって自 由にコントロールされる。
【0022】 このようにこの実施例によれば、弾性スイッチSと圧力センサTとの移動距離 の差L1−L2を利用して、複雑に制御された所定の楽音を出力することができ る。また、ひとつの部材である弾性部材4に、弾性スイッチSと圧力センサTと を設けているので、従来例に比較して構造が簡単となり、組立作業も容易となる 。
【0023】 図3は前記弾性部材4の他の実施例を示すものであり、この実施例において弾 性部材4は縦断面を略M字形にして押出成形された部材を適当長さに切断して形 成されている。また、この実施例において前記弾性部材4の構成上の要部である 可動接点9は、弾性部材4の略M字形中央の下方に突出した部分の下端に固着さ れており、一方、感圧素子12は略M字形の裾部10に取付けられ、図示しない 基板1上の感圧素子12に対向する位置には、直線状に図示しない固定接点13 が固着されている。この略M字形の弾性部材4は製造が簡単でしかも廉価であり 、タッチコントロールの制御の特性が均一な部材を製造することができる。
【0024】 また、図4はこの考案のスイッチ装置の全体を示す他の実施例であり、押し釦 3は樹脂材等によって剛体を有するように形成されており、この押し釦3によっ て弾性変形させられる弾性部材4はパネル2の下で伏椀状をなすようにゴム等の 弾性部材により一体成形されている。
【0025】 そして、この実施例においては、弾性スイッチSと圧力センサTとが、ともに 前記弾性部材4の伏椀状の膨出部8の内面側に形成されている。すなわち、伏椀 状の膨出部8の内面側には、弾性スイッチSの可動接点9が中央部に取付けられ 、その近傍に環状にタッチコントロールセンサTの感圧素子12が取付けられ、 また、前記可動接点9や感圧素子12と対向した基板1上には、固定接点11、 13がそれぞれ固着されている。このとき、回路を閉成するために要する可動接 点9の移動距離L1は、回路を閉成するために要する感圧素子12の移動距離L 2よりも短く(L2>L1)形成されている。
【0026】 このような実施例においては、操作子5を下方に押動操作することにより、ま ず、操作子5は押し釦3に接触し、そのまま押し釦3は下方に押動され、弾性部 材4の膨出部8が所定量の移動距離L1だけ弾性変形することによって、伏椀状 の膨出部8の内側面に突設された可動接点9は下方に押動されて対向する基板1 上の固定接点11に接触して、これによって回路が閉成されて所定の楽音を発音 する。さらに、意識的な操作子5の押動操作を続けることによって弾性部材4が 所定量の移動距離L2を越えて弾性変形することにより、感圧素子12が対向す る基板1上の固定接点13に接触して圧力センサTの回路が閉成されるとともに 、感圧素子12の電気抵抗が変化し、発音される楽音の音質等を変化させること ができる。
【0027】 このように、この実施例によっても図1の実施例と同様の効果が得られ、複雑 にタッチコントロール制御された所定の楽音を出力することができる。
【0028】 なお、この考案は前記各実施例に限定されるものではなく、必要に応じて変 更することができる。例えば、特開平2−173798号公報の電子機器の入力 装置の第1図に示されているような手に持つ楽器のスイッチ装置にも使用可能で ある。
【0029】
以上説明したように、この考案のスイッチ装置によれば、特性の安定したスイ ッチ機能とタッチコントロールとを発揮することができ、コンパクトであり、組 立作業が容易である等の効果を奏する。
【図1】 弾性スイッチとタッチコントロールセンサを
有する本考案の1実施例のスイッチ装置の断面図
有する本考案の1実施例のスイッチ装置の断面図
【図2】 弾性部材と感圧素子とを示す他の実施例の拡
大部分断面図
大部分断面図
【図3】 略M字形弾性部材を示す斜視図
【図4】 弾性スイッチとタッチコントロールセンサを
有する本考案の他の実施例のスイッチ装置の断面図
有する本考案の他の実施例のスイッチ装置の断面図
4…弾性部材、5…操作子、8…膨出部、9…可動接
点、10…裾部、11、13…固定接点、12…感圧素
子、14…感圧インク、S…弾性スイッチ、T…圧力セ
ンサ。
点、10…裾部、11、13…固定接点、12…感圧素
子、14…感圧インク、S…弾性スイッチ、T…圧力セ
ンサ。
Claims (1)
- 【請求項1】 押圧操作される操作子と、この操作子の
操作によって基板に向けて弾性変形させられる弾性部材
と、この弾性部材の所定の変形量により閉成される弾性
スイッチと、前記弾性部材に形成され弾性スイッチの閉
成後前記弾性部材がさらに所定量を越えて変形すること
により動作せしめられる圧力センサとを有してなるスイ
ッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7656191U JPH0529097U (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | スイツチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7656191U JPH0529097U (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | スイツチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0529097U true JPH0529097U (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=13608661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7656191U Pending JPH0529097U (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | スイツチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0529097U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018173923A1 (ja) * | 2017-03-24 | 2018-09-27 | ヤマハ株式会社 | スイッチング装置および鍵盤装置 |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP7656191U patent/JPH0529097U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018173923A1 (ja) * | 2017-03-24 | 2018-09-27 | ヤマハ株式会社 | スイッチング装置および鍵盤装置 |
US10720131B2 (en) | 2017-03-24 | 2020-07-21 | Yamaha Corporation | Switching device and keyboard device |
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