JP2574197Y2 - 電子楽器用感圧センサ - Google Patents

電子楽器用感圧センサ

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JP2574197Y2 JP1989118389U JP11838989U JP2574197Y2 JP 2574197 Y2 JP2574197 Y2 JP 2574197Y2 JP 1989118389 U JP1989118389 U JP 1989118389U JP 11838989 U JP11838989 U JP 11838989U JP 2574197 Y2 JP2574197 Y2 JP 2574197Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、電子楽器用感圧センサに関し、特に楽音
制御用操作子のアクチユエータに押圧されて電気的出力
を発生する感圧センサに関する。
〔考案の概要〕
この考案は、楽音制御用操作子を有する電子楽器に用
いられる感圧センサであつて、エラストマによりパイプ
状に成形された外筒の中空部にセンサを封入することに
より、防塵性や防水性に勝れた組立て容易なセンサを安
価に供給し得るようにしたものである。
〔従来の技術〕
電子オルガン等の電子楽器は、基本的には押鍵による
キースイツチの開閉によつて発音を制御するようになつ
ていたが、それだけでは単調で、演奏者の感情を表現し
た演奏ができない。
そこで、押鍵操作の相違によつて発音特性に変化を与
えて感情表現を可能にするため、いわゆるタツチレスポ
ンス機能を持たせる技術が種々開発されている。
このタツチレスポンス機能とは、一般に押鍵時の立上
り及び押鍵後の音の持続状態における演奏者の指の動き
に応じて、発生する音量,音高,音色等を制御してタツ
チコントロールをかけることである。
このような押鍵操作の微妙な動きを検出するのに適し
た従来の感圧センサとしては、例えば第6図に示すよう
なものが知られている。
これは、合成樹脂等からなるハードケース21に、感圧
部22を構成する下電極23,感圧ゴム24及び上電極25を順
次積層して収納し、その上部にフエルト等の被覆部材26
を貼着して一体化したものである。
このような構成からなる感圧センサは、例えば鍵盤電
子楽器の鍵のアクチユエータ7により矢示A方向から押
圧されると、被覆部材26,上電極25を介して感圧ゴム24
に押圧力が作用し、感圧ゴム24が導電性を帯びて上下電
極25,23間にその押圧力に応じた電位差が生じる。
したがって、これをタツチレスポンス検出回路で検出
することにより、タツチコントロールを行なうことがで
きる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の電子楽器用感圧セン
サにあつては、感圧部がフエルト等の多孔性被覆部材26
によつて覆われていたので、湿気等が容易に進入して感
圧部の絶縁性が損なわれるおそれがあつた。
また、その組付けに際しては、ハードケース21に下電
極23,感圧ゴム24,上電極25を順次積層した後に被覆部材
26を貼着しなければならないので、作業工数が多く、生
産性が阻害されると共に、フエルト等の被覆部材26を貼
着する工程で内部に塵埃が混入するおそれがあつた。
さらに、被覆部材26は鍵アクチユエータ等の緩衝材と
しての役をなすだけであるので、感圧センサ感圧特性は
常に一定であり、必要に応じて変化させることは不可能
であり、その上、ハードケース21に被覆部材26の貼着代
を設けなければならないので、その結果として感圧セン
サの有効幅が小さくなつてしまい、狭少なスペース内に
実装する際には不利な点があつた。
この考案は、上記の点に鑑みてなされたものであり、
組付けが容易で必要に応じて特性を可変し得る防湿性,
防塵性に優れた有効幅の小さい感圧センサを提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記の目的を達成するため、楽音制御用
操作子のアクチュエータに押圧されて電気的出力を発生
する電子楽器用感圧センサにおいて、エラストマにより
パイプ状に成形され上記アクチュエータに押圧されて弾
性変形する外筒と、この外筒の中空部に封入されその変
形によって圧力を伝達される感圧部とを有し、上記外筒
の内面は上記アクチュエータの押圧によって上記感圧部
に当接する箇所に長手方向に突起した弾性変形可能な押
圧部を有し、この押圧部は、上記アクチュエータの非押
圧時には上記感圧部から離間するとともに、上記楽音制
御用操作子の押圧操作によって変形しながら上記感圧部
と接触することにより第1の特性の出力信号を出力し、
変形しきった状態において上記感圧部を押圧することに
より第2の特性の出力信号を出力するようにしたもので
ある。
そして、上記の電子楽器用感圧センサにおいて、上記
外筒が、押し出し成形により形成されるようにするのが
よく、また、硬質と軟質のエストラマによる押し出し成
形により形成されるようにすることも可能である。
〔作用〕
上記のように構成することにより、感圧部をパイプ状
のエラストマからなる外筒内に封入するようにしたの
で、組付けが容易で防湿性,防塵性に優れ、有効幅を小
さくすることができて狭少なスペースにも実装すること
ができる。
また、押圧力を感圧部に伝達する外筒の押圧部の形状
を変更することにより、同一の感圧部を用いても感圧特
性を種々に変化させることができる。
〔実施例〕
以下、添付図面の第1図乃至第5図を参照してこの考
案の実施例を説明する。
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図、第2図は
その押圧状態を示す断面図である。
合成ゴム等の弾性を有する軟質のエラストマを、押出
し等により中空のパイプ状に成形して外筒1を形成す
る。
この外筒1は、断面「コ」の字状の基部1aと、この基
部1aの開口部を被覆する断面「く」の字状の屋根部1bと
を一体に設けてあり、屋根部1bの稜線部には断面ほぼ円
形の長手方向に突起した押圧部1cを形成している。
一方、この外筒内に挿入すべき感圧部2は、下電極3,
感圧インク4,上電極5を積層して一体化したものであ
り、感圧インク4は例えば上電極5(下電極3でもよ
い)の一面に印刷により形成することができる。
そして、組付けに際しては、感圧部2を外筒1の一方
の開口端から下電極3を基部1a側にして挿入し、挿入し
終つた後に外筒1の両端を図示しないキヤツプで密封
し、一方のキヤツプに設けた2個の小透孔から上下電極
5,3のリード線を外部へ引き出すようにする。
このような構成からなる感圧センサを、例えば図示し
ない鍵盤フレームに、その長手方向を各鍵の長手方向と
直交するように配設し、押鍵時のアフタストロークによ
りそのアクチユエータ7が外筒1をそれぞれ押圧し得る
ようにすれば、鍵盤電子楽器におけるアフタタツチ・コ
ントロール(アフタトレモロ,アフタピツチ,ビブラー
ト等の制御)を行なわせることができる。
いま、第1図に示す状態からアクチユエータ7が下降
すると、外筒1の上部が押圧されて押圧部1cが上電極5
を介して感圧インク4を下電極3へ押圧する。
これにより感圧インク4が導電性を帯び、上下電極5,
3間をその押圧力に応じた導電度で導通させるので、そ
れを各リード線から取り出して公知のタツチレスポンス
検出回路で検出することができる。
この時、感圧インク4に印加される加圧力Fと出力P
との関係は、第3図に示す出力信号曲線lのようにな
る。この出力信号曲線lは、押圧部1cが変形しながら感
圧部2と接触する際の押圧インク4の押圧面積に関連す
る第1の特性の出力信号線l1と変形しきった押圧部1cに
より感圧部1cが押圧された際の感圧インク4自体の特性
による第2の特性の出力信号線l2との合成曲線で示され
る。
上記の実施例では、外筒1の押圧部1cの断面形状が第
4図(a)に示すように円形であるので、押圧により感
圧インク4の押圧面積の変化が徐々に行われ、第1の特
性の出力信号線l1の傾斜は同図(b)に示すようになだ
らかになり、第1の特性の出力信号線l1と第2の特性の
出力信号線l2を組合わせた特性出力を得たい場合に適し
ている。
また、押圧部1c′を第4図(c)に示すように断面方
形状にすると、押圧時の押圧面積の変化が少なく、押圧
力は集中応力となり、同図(d)に示すように第1の特
性の出力信号線l1の傾斜が急になつてオン,オフ的検出
を得たい場合に好都合である。
さらに、押圧部1c″の断面形状を第4図(e)に示す
ように内部を中空のリング状にすると、同図(f)に示
すように押圧時の押圧力が中空部の変形により打消され
て、ストロークを増加するに従つてその押圧力が増大す
るので、ストロークを必要とする場合に適している。
次に、第5図はこの考案の他の実施例を示すもので、
外筒11を、硬質のエラストマからなる基部11aと軟質の
エラストマからなる屋根部11bとからなる2種類の材質
で2色押出し成形したものであり、その他の構成は前実
施例と同様である。
この実施例によれば基部11aが硬質であるので鍵盤フ
レーム等の固定部へ安定して固定することができ、押圧
高さのばらつきも排除することができる。
なお、上記実施例においてはこの考案による感圧セン
サを鍵盤電子楽器のアフタコントロールに適用した場合
について説明したが、この考案はこれに限るものではな
く、楽音制御用操作子を有するすべての電子楽器に適用
することができ、その制御もアフタコントロールに限る
ものではない。
また、感圧部2の構成も上記に限るものではなく、い
かなる種類のものであつても差支えない。
〔考案の効果〕
以上述べたように、この考案によれば、エラストマに
よりパイプ状に成形された外筒内に感圧部を封入するよ
うにしたので、構成部品点数とその組付工数が減少して
作業性が向上し、安価に供給することができ、同時に感
圧センサが密閉構造となつて防湿性,防塵性が著しく向
上する。
また、被覆部材の貼着代を必要としないので、有効幅
を大きくすることができて狭少なスペースにも十分な性
能をもつて実装することが可能になる。
さらに、外筒押圧部の形状を変更することにより、同
一の感圧部を用いて感圧特性を自由に変化させることが
できるので、種々の感圧特性が要求される場合にも容易
に対応することができる。
なお、上記の外筒を押し出し成形により形成すること
により、外筒の長手方向のいずれの場所を押しても均一
な特性を得ることができ、また、外筒を硬度の異なるエ
ラストマを用いた押し出し成形で形成することにより、
固定部へ安定して固定することができると同時に、高精
度の均一な特性を容易に得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図、 第2図は同じくその押圧状態を示す断面図、 第3図はその感圧特性を示す線図、 第4図は各種形状の押圧部による感圧特性を示す線図、 第5図はこの考案の他の実施例を示す断面図、 第6図は従来の感圧センサを例示する断面図である。 1,11…外筒、2…感圧部 3…下電極、4…感圧インク 5…上電極、7…鍵(操作子)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音制御用操作子のアクチュエータに押圧
    されて電気的出力を発生する電子楽器用感圧センサにお
    いて、 エラストマによりパイプ状に成形され前記アクチュエー
    タに押圧されて弾性変形する外筒と、この外筒の中空部
    に封入されその変形によって圧力を伝達される感圧部と
    を有し前記外筒の内面は前記アクチュエータの押圧によ
    って前記感圧部に当接する箇所に長手方向に突起した弾
    性変形可能な押圧部を有し、該押圧部は、前記アクチュ
    エータの非押圧部には前記感圧部から離間するととも
    に、前記楽音制御用操作子の押圧操作によって変形しな
    がら前記感圧部と接触することにより第1の特性の出力
    信号を出力し、変形しきった状態において前記感圧部を
    押圧することにより第2の特性の出力信号を出力するよ
    うにしたことを特徴とする電子楽器用感圧センサ。
  2. 【請求項2】前記外筒が、押し出し成形により形成され
    た請求項1記載の電子楽器用感圧センサ。
  3. 【請求項3】前記外筒が、硬質と軟質のエラストマによ
    る押し出し成形により形成された請求項2記載の電子楽
    器用感圧センサ。
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