JP3456543B2 - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JP3456543B2
JP3456543B2 JP19659593A JP19659593A JP3456543B2 JP 3456543 B2 JP3456543 B2 JP 3456543B2 JP 19659593 A JP19659593 A JP 19659593A JP 19659593 A JP19659593 A JP 19659593A JP 3456543 B2 JP3456543 B2 JP 3456543B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鍵盤装置に関し、特に
鍵盤楽器の鍵ガイドを多機能的に効率よく利用し得る鍵
盤装置に関し、特に押鍵ストロークを検出する鍵盤装置
にも関する。
【0002】
【従来の技術】鍵盤の各鍵の押鍵ストローク変位を検出
しその変位量に応じて楽音を制御する楽音制御手段を備
えた電子楽器が特開平2−214897号公報に開示さ
れている。この公報記載の鍵盤装置のストローク変位検
出手段は、押鍵動作する鍵側に金属層を設けこれに非接
触で対面する固定部材側にコイルを形成して、押鍵スト
ローク変位に基づく対向面積変化によるインダクタンス
の変化を検出したりその他の押鍵ストローク変位に対応
したパルス発生手段によりパルス信号を出力しこのパル
ス数を計測して押鍵ストロークの変位量を検出する構成
である。
【0003】別の従来技術として、特開昭58−188
12号公報に、押鍵動作に応じて回転するロータリーエ
ンコーダを用いて押鍵ストローク変位を検出する構成が
開示されている。
【0004】一方、上記公報のいずれにも開示されてい
ないが、鍵盤装置には一般に各鍵に対応して、鍵の押鍵
動作中に鍵の横振れやねじれを防止して鍵を垂直面内で
上下に揺動動作させるために、鍵ガイド手段が設けられ
る。このような鍵ガイド手段は、鍵を揺動可能に支持す
る固定支持部材側に設けたガイド部材と、このガイド部
材に沿って案内される鍵側に設けた被ガイド部材とによ
り構成され、各鍵の押鍵ストロークの全行程にわたって
被ガイド部材がガイド部材に沿って摺動することにより
鍵を垂直にガイドする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の鍵盤装置構造においては、押鍵ストロークの変位検
出手段が他の部品とは別に特別な変位検出専用部材とし
て設けられ、鍵の押鍵揺動動作に対応して全ストローク
に沿って移動する検出部材を別個に形成していた。この
ため、部品点数が増加し専用の設置スペースを必要とし
鍵盤装置の構造が複雑になるとともに組み立てが面倒に
なり組立作業効率の低下を来していた。
【0006】また、鍵からのタッチ情報伝達において、
従来は、検出素子からワイヤで楽器本体に引回しをして
いたので鍵構造が複雑になり組み立ておよび組み立て作
業効率が悪かった。
【0007】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであって、簡単な構成で部品点数を増加させるこ
となく確実に押鍵ストロークの変位を検出可能な鍵盤装
置の提供を第1の目的とする。
【0008】また、簡単な構成で部品点数を増加させる
ことなく、鍵からの情報を支持部材に伝える新規な鍵盤
装置の提供を第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る鍵盤装置は、支持部材と、この支持部
材の鍵支点部を介して回転自在に支持された鍵と、鍵の
押鍵動作の揺動限界を規制するストッパ手段と、上記鍵
の押鍵動作をガイドするガイド部および被ガイド部とか
らなるガイド手段と、鍵へのタッチを検出するためのタ
ッチセンサと、このタッチセンサの出力に応じて楽音を
制御する楽音制御回路とを具備した鍵盤装置において、
上記ガイド手段に押鍵動作の変位を検出するための変位
検出センサを設け、この変位検出センサが所定の変位以
上を検出したときにのみ上記タッチセンサからの出力を
上記楽音制御回路に対し送出可能としたことを特徴とし
ている。
【00010】
【0011】さらに前記目的を達成するため、本発明で
は、演奏者側からその反対側のいずれの位置でも押離鍵
可能な鍵盤装置であって、押離鍵操作される複数の鍵
と、鍵長手方向両端から離れた位置に設けられた押離鍵
操作ストロークをガイドする鍵ガイド手段と、鍵の押離
鍵の揺動限界を規制するストッパ手段とを有し、前記鍵
ガイド手段に、押離鍵操作のストロークを検出するセン
サを設けたことを特徴としている。
【0012】
【作用】鍵盤楽器に必要な押鍵動作の全行程をガイドす
るガイド手段に対しこのガイド手段に機械的(物理的)
に接触して従動するセンサを設けることにより、ガイド
手段の動きによりストローク変位が検出される。この構
成により部品の共通化が図られる。
【0013】また、衝撃センサ等のタッチセンサを備え
た鍵盤装置において、所定値以下のストローク変位の場
合にはタッチセンサの出力は外部に伝達されないように
構成する。これにより、隣接鍵の押鍵動作の振動等の影
響でタッチセンサが微振動を検出してもこの検出信号に
より楽音制御回路が動作することはなくなる。
【0014】さらにまた、鍵ガイド部、被ガイド部間を
利用して鍵タッチ情報等の電気信号を鍵から支持部材へ
供給するようにしている。これにより効率よくかつ簡単
な構成で確実な電気信号伝達がなされる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の実施例に係る鍵盤装置の斜視
図である。白鍵1と黒鍵2とが所定の順番で並列配置さ
れる。なお本発明に関しては白鍵1と黒鍵2とは大きさ
が異なるものの実質上同じ構成であるため、以下の説明
は白鍵1についてのみ行う。鍵1の長手方向前側(演奏
者側)近傍にはスライドガイド片3が形成される。この
スライドガイド片3は、鍵フレーム4(支持部材)に設
けた後述の鍵ガイド部材(図示しない)の両側に摺接し
て鍵1の押鍵上下動作中にこの鍵ガイド部材に沿って案
内される被ガイド部材であり、鍵1の横振れやねじれを
防止する。
【0016】各鍵1は、その後端部Aで鍵フレーム4に
対し回転可能に支持される。この後端支持部Aの詳細を
図2に示す。鍵1の後端面に略三角形のリブ5が形成さ
れ、このリブ5の頂部に支軸6が突出して設けられる。
この支軸6を鍵フレーム4の後端部に設けた支点受け部
材7の穴(図示しない、例えば三角錐または円錐状の凹
所)内に受けることにより、鍵1を鍵フレーム4に対し
回転自在に保持する。
【0017】金属材料からなる鍵フレーム4の前端部側
は屈曲され唇状縁部4aが形成される。この唇状縁部4
a上およびその背面側の鍵フレーム4の下面に、フェル
ト材からなる下限ストッパ8および上限ストッパ9が貼
付される。これらの下限ストッパ8および上限ストッパ
9に対応して、鍵側のスライドガイド片3の端部に屈曲
係止片が形成されL字形を形成して、その下面3aが下
限ストッパ8に当接し、上面3bが上限ストッパ9に当
接するように配設される。押鍵動作により鍵1が押圧さ
れ下降してスライドガイド片3の下面3aが下限ストッ
パ8に当接すると押鍵動作が停止する。この位置が押鍵
ストロークの下端位置となる。押鍵力を解除すると、復
帰ばね12の作用により、鍵1が上昇しスライドガイド
片3の屈曲部上面3bが上限ストッパ9に当接する。こ
れにより押鍵復帰動作が停止する。この位置が押鍵スト
ロークの上端位置となる。
【0018】復帰ばね12は、細長い板ばねであり、一
端が鍵フレーム4に設けたプレス加工の係止片11に係
止され他端が鍵1の内面側に係止される。10は、塩ビ
シート等からなる鍵脱落防止部材であり左端部のみフレ
ームの下面に固着される。鍵フレーム4のほぼ中央部下
側にはスイッチ回路あるいは制御回路等を形成したメイ
ンプリント基板(図示しない)が固定される。このメイ
ンプリント基板上に、各鍵に対応してキースイッチ14
が搭載される。各キースイッチ14は、鍵フレーム4に
形成した孔13を通して鍵フレーム4の上面に突出す
る。キースイッチ14は、ゴム等の弾性体からなる2メ
イク式のスイッチであり、鍵1の下部から突出するアク
チュエータ(図示しない)により押鍵動作途中で押圧さ
れて変形し、スイッチを2段階でコンタクトさせ、キー
オン信号および押鍵速度信号等として用いられる。
【0019】図3は、図1の鍵盤装置の鍵フレーム4の
前側部分の詳細斜視図である。鍵フレーム4の前端部の
唇状縁部4a部分に各鍵に対応してL字状切り起こしに
よるキーガイド片18が設けられる。16はこのキーガ
イド片18の切り抜き孔である。各キーガイド片18の
屈曲端部には樹脂のアウトサート一体成形によるキーガ
イド15が形成される。各キーガイド15の側面には電
極パターン17が形成される。このようなキーガイド1
5は、各鍵1の被ガイド部であるスライドガイド片3
(図1)の内側に配設される。
【0020】図4は、鍵フレーム側の上記キーガイド1
5および鍵側のスライドガイド片3からなる押鍵ストロ
ークのガイド手段部分を示す詳細構成図である。キーガ
イド15の上下端部は両側面が突出した肉厚部19とし
て形成される。上下肉厚部19の両側面がガイド面20
となる。これらのガイド面20に対し鍵1のスライドガ
イド片3の内面が両側から実質上接触して装着される。
【0021】鍵1が押圧操作されると、スライドガイド
片3がキーガイド15の両側面上下のガイド面20に接
触しながら摺動し、前述のように、上限ストッパおよび
下限ストッパにより規制される押鍵ストローク全範囲に
わたって上下揺動の押鍵動作のガイドが行われる。
【0022】キーガイド15の側面中央部(上下のガイ
ド面20の間)にはパターン形成面21が設けられる。
このパターン形成面21は上下の肉厚部19のガイド面
20より距離Lだけ引っ込んで形成される。パターン形
成面21には、例えば銀電極上にカーボン層を設けた電
極パターン17が形成される。電極パターン17は、こ
の実施例では4ビットのグレイコードと呼ばれるパター
ンを採用しており、5列の電極からなる。左端列を共通
電極パターンとし他の4列はそれぞれ上下方向の高さに
よって横方向に異なる電極パターンとして形成される。
【0023】このパターン形成面21に対面して、鍵1
側のスライドガイド片3の内面には、5列の電極パター
ンに対応した5本の摺動ブラシからなる接触子22が固
定される。この接触子22の上端部の内面側に突出した
湾曲接点部22aが、鍵1の押鍵ストロークの高さ位置
に応じて電極パターン17に接触し、各ストローク位置
に応じた検出信号が得られる。この検出信号は例えば各
種楽音制御に用いられる。このように、キーガイド15
の側面に設けた電極パターン17と、このキーガイド1
5に沿って案内される鍵1側のスライドガイド片3に設
けたブラシ型接触子22とにより接触式の押鍵ストロー
ク変位センサ手段が構成される。なお、この電極パター
ン17は、キーガイド15の片面にのみ設けてもよい
し、あるいは両面に設けこれに対応して両側のスライド
ガイド片3の内面に接触子22を設けてもよい。また両
側の電極パターン17は同じパターンであってもよいし
または異なるパターンであってもよい。両側に電極パタ
ーンを設ければ検出分解能を高め高精度の楽音制御を行
うことができる。
【0024】接触子22の両側隅部には、この接触子を
スライドガイド片3の内面に樹脂の熱かしめにより固定
する場合の樹脂回り込み用の切欠き23が形成される。
このような接触子22をスライドガイド片3に固定する
場合、図5に示すように、予めスライドガイド片3の内
面に、キーガイドの幅に対応した間隔で端部にスリット
を有する2本のリブ材24を設けておき、鍵を上下逆に
して(図5は上下逆にした状態を示す)、このスリット
に接触子22の端部を装着して仮保持する。この状態で
熱により樹脂を接触子22の切欠き部23に溶かし込ん
でこの接触子22をスライドガイド片3の内面に固定す
る。このような方法により、接触子22は容易に確実に
鍵のスライドガイド片内面側に固定される。
【0025】図6は本発明の別の実施例に係るキーガイ
ド15の斜視図である。この実施例においては、鍵をキ
ーガイドに装着するときに、接触子22の湾曲接点部2
2a(図4)がキーガイド15の上側の肉厚部19の側
面を円滑に通過できるように縦溝25が形成されてい
る。これにより、接触子22の挿入が容易にでき、組み
立て作業が円滑に行われる。その他の構成および作用効
果は前記実施例と同様である。
【0026】図7は本発明のさらに別の実施例に係る押
鍵ストローク検出手段の構成図である。この実施例で
は、鍵1の内面に抵抗体26を設け、キーガイド側に、
先端に摺動電極28を突出させた導体27を設けてい
る。鍵1の押鍵動作により、鍵1内面の抵抗体26がキ
ーガイド15の電極28に接触した状態で摺動し、スト
ローク変位に応じて両側の電極28間の抵抗値が変化す
る。この抵抗値変化を検出することにより押鍵ストロー
ク位置の変化が検出できる。
【0027】図7の実施例において、鍵1の内面の抵抗
体26およびこれに対面するキーガイド側の電極28
は、キーガイド15の両側に形成されているが、両側に
設けないで片側にのみ設けた構成でもよい。この場合に
は、抵抗体26に対し上端または下端等の適当な位置か
ら通電し、キーガイド15の電極28を通して導体27
から出力を取り出すことにより抵抗体26と電極28と
の接触位置に応じた検出信号が得られる。
【0028】また、鍵1の内面の両側に抵抗体26を設
け、両側の抵抗体を相互に分離した構成としてもよい。
両側に抵抗体を設けることにより検出分解能を大きくし
検出精度を高めることができる。
【0029】図8および図9は、鍵1の内面に設ける抵
抗体の各々別の形状例を示す。図8の例は、抵抗体29
を短冊状に形成し押鍵ストロークに応じて抵抗値が段階
的に変化する構成を示す。図9の例は、滑らかにカーブ
した辺を有する形状の抵抗体30を形成し、アナログ的
に連続変化する出力信号を得るようにした構成である。
このように各種形状の抵抗体を用いることにより、スト
ローク変位に応じて所望の出力信号を得ることができ
る。なお、抵抗体の形状は上記例に限定されずその他の
各種形状を採用してもよく、また両面または片面配置す
ることも任意であり、両面の場合には双方の形状は同じ
でも異なっていてもよい。
【0030】図10は本発明の別の実施例に係る鍵盤装
置の断面図である。この実施例の鍵1は、押鍵動作の揺
動支点部が変位する可動支点型の鍵盤構造である。鍵1
を回転可能に支持する鍵フレーム4(支持部材)のほぼ
中央部下側にスペーサ用のボス32を介してメイン基板
31がねじ止め固定される。メイン基板31上には、各
種信号処理回路や楽音制御回路が形成されるとともに、
各鍵1に対応して2つのキースイッチ33が装着され
る。これらのキースイッチ33は、前述のように、ゴム
等の弾性体からなる2メイク式のスイッチであり、鍵1
の内面に設けたアクチュエータ34により押圧されて変
形し、2つの内部接点を順次メイクしてキーオン信号や
押鍵速度信号あるいは押鍵後の押圧力によるアフタータ
ッチ信号を得るために用いられる。
【0031】鍵フレーム4の前側(図の左側)の部分に
は、スチール製の鍵フレーム4を切り起こしてこれを心
材とするアウトサート成形によるキーガイド35が設け
られる。この実施例ではこのキーガイド35には前述の
ストローク変位検出手段は設けられていないが設けても
よい。鍵フレーム4の前端部には前記実施例と同様に屈
曲唇状部4aが形成され、この唇状部上およびその背面
に下限ストッパ38および上限ストッパ37が貼付され
る。これらの上限および下限ストッパ37,38に対
し、鍵側に設けた屈曲係止片36の上面および下面がそ
れぞれ押鍵動作の上端位置および下端位置で当接し押鍵
ストロークの上端および下端を規制する。39は押鍵動
作復帰用の板ばねである。
【0032】鍵1の後端部側(図の右側)には、可変支
点42が形成される。この可変支点42は、鍵フレーム
4の後端に固定した支点受け部材40に支承される。支
点受け部材40は湾曲した凹所43を有しこの凹所43
内に可変支点42が摺動可能に装着される。各凹所43
は仕切り壁60(図11)により各鍵ごとに仕切られ、
その側面61に可変支点42の側面62(図12)が摺
接する。これにより、鍵1は横方向に振れることなくね
じれを防止し、可変支点42が支点受け部材40の凹所
43の内面に沿って摺動し得る。そこで鍵の手前側(図
10左側)を押圧すると鍵1は可変接点42の上端部が
上限ストッパ41aに板バネ39で押え付けられながら
回動するが、鍵の後端部側を押圧すると、可変支点42
が支点受け部材40の凹所43の湾曲面に沿って下降す
るとともに板ばね39に抗して幾分前方に押し出され
る。押圧力を解除すればこの板ばね39の作用により鍵
1は後方に押し戻されるとともに凹所43の湾曲面に沿
って上昇し元の位置に復帰する。41bは下限ストッパ
であるが、感圧フィルムと電極フィルムの2枚の樹脂フ
ィルムを積層したアフターコントロールセンサとして用
いてもよい。
【0033】この凹所43の内面上に、図11に示すよ
うに、図4と同様の電極パターン17が形成される。こ
の電極パターン17に対応して、鍵1の可変支点42に
は、図12に示すように、その突出頂部に導体44が設
けられる。この導体44が可変支点42の変位に応じて
支点受け部材40の電極パターン17の各列のパターン
を横方向に電気的に接続させる。高さ位置に応じて接続
されるパターン列が異なるように電極パターン17を構
成しておくことにより、押鍵ストローク位置に対応した
出力信号を得ることができる。
【0034】このような可変支点型の鍵盤装置に対し適
用された本発明実施例の構成においては、鍵のガイド作
用をもつ支点受け部材40の凹所内面に対し、鍵側の被
ガイド部材となる可変支点42の先端部が板ばね39の
作用により常に圧接された状態となり、この圧接状態で
可変支点42側の導体44が凹所43内の電極パターン
17上を摺動する。
【0035】図13は、前記図4の実施例において、ス
トロークセンサをキーガイド15の左右両側に設けた場
合の、両センサからの出力信号の処理回路の一例を示す
ブロック図およびタイムチャートである。キーガイドの
左右両側にストロークセンサを設けた場合、例えば押鍵
ストロークの下端位置において、鍵を押し込みながら左
右方向に押圧力を加えてわずかに横ゆれさせる等のアフ
タータッチ操作により、左右のストロークセンサの検出
出力を異ならせることができる。支点部がねじれない構
成であったとしても鍵自体若干ねじることができ、鍵自
由端部でねじれると左右でわずかな位置ずれを起こす。
この位置ずれを左右別々に検出すればその不一致情報に
より楽音制御が可能になる。図13は、このような左右
ストロークセンサの不一致信号を検出しこれを各種楽音
制御に用いる場合の回路構成を説明するものである。
【0036】キーガイド左側の左ストロークセンサ45
および右側の右ストロークセンサ46の検出信号が、例
えばイクスクルーシブオア(EXOR)回路等からなる
不一致検出回路47に入力される。左右センサの不一致
が検出されると、その不一致信号や右側または左側のい
づれが押圧されたかの識別やその押し込み量等の検出信
号が、各種楽音を制御するために利用する利用回路48
に入力される。
【0037】このような不一致信号は、図のタイムチャ
ートに示すように、鍵が所定の深さ以上押し込まれてキ
ーオン信号aがKON検出回路47aから出力される
と、センサ45,46から各出力を発生するが、アフタ
ータッチ操作において、鍵を左右に振ると信号c,dに
おいて期間t1、t3、t5では異なる信号を発生す
る。この信号をEXORを介すると不一致信号bを得
る。このような左右ストロークセンサの不一致検出信号
に基づいて、例えば左右センサのオンオフの速さに対応
したビブラートやトレモロの速さの制御、パンの方向制
御、あるいはリバーブやサステインのオンオフ制御や音
色制御等の各種楽音や効果の制御を行うことができる。
【0038】図14は、本発明の別の実施例に係る鍵盤
装置のストロークセンサ部分の断面構成図である。鍵1
はキーガイド15に装着され矢印Bのように上下肉厚部
19の側面に沿って押鍵動作のガイドが行われる。鍵1
の内面にブラシ型の接触子22が設けられキーガイド1
5の上下肉厚部19間の側面に設けた電極パターン(図
示しない)に摺接して前述のようにストローク変位検出
信号を出力する。この実施例においては、接触子22の
上下両端を強度の大きい固定部材49,50で保持して
いる。この接触子上下の固定部材49,50が押鍵スト
ロークの上下各端部でそれぞれ上側肉厚部19の下面5
1および下側肉厚部19の上面52に当接して鍵1の押
鍵動作を停止させる。これにより押鍵動作の上限および
下限ストッパが構成される。なお、固定部材は接触子2
2の上端部または下端部の一方にのみ設けて上限ストッ
パまたは下限ストッパのいづれか一方を構成し他のスト
ッパは別位置に設けてもよい。
【0039】図15は本発明のさらに別の実施例に係る
鍵盤装置の構成説明図である。この実施例は、鍵1の演
奏操作面(上面)の裏側に、鍵に対する押圧力を検出す
るピエゾ式の衝撃センサ53を付着した鍵盤装置に対し
適用したものである。鍵1の両側のスライドガイド片3
のうち一方には、前述の図4の実施例と同様なストロー
クセンサを構成するための第1のブラシ型接触子(図示
しない)が設けられ、他の一方の内面に2本のブラシか
らなる第2のブラシ型接触子54が設けられる。この第
2の接触子54は前述の接触子22(図4)と同様に樹
脂による熱かしめによりスライドガイド片3の内面に固
定される。
【0040】この接触子54に対面する側の鍵フレーム
15に、各2本のブラシに対応した2列の導電体パター
ンからなる電極パターン55が形成される。なお図示し
た鍵フレーム15は説明上反対面側を手前にして描いて
あり、実際には矢印Cのように180°反転した状態で
鍵1に装着される。この電極パターン55の2本の導体
パターンは長さが異なり、例えば押鍵ストロークの上端
部から全ストロークの1/4〜1/3の長さが不一致と
なっている。これにより、この異なる長さ範囲では接触
子54がオフ信号を発し、この範囲を越えてさらに押圧
されたときにオン信号を発するようにスイッチ回路を構
成することができる。このようなスイッチ回路により、
衝撃センサ53の検出信号を所定のストローク以下の範
囲では出力させない不感帯を設けることができる。
【0041】図16は、このような不感帯検出スイッチ
を用いた楽音制御回路のブロック構成図である。各鍵に
対し設けられた衝撃センサ53は前述の2列の電極パタ
ーン55を用いた不感帯検出スイッチ56と直列に接続
され、包絡線抽出回路57を介して楽音信号発生回路5
8に接続される。楽音信号発生回路58は増幅器59を
介してスピーカ66に接続される。楽音信号発生回路5
8は、各鍵に対応した衝撃センサ53からの出力信号を
選択するマルチプレクサや楽音制御プログラム等を備え
たCPUおよび音源回路を含んでいる。
【0042】押鍵操作により、鍵が所定量以上(前記実
施例では全ストロークの1/4〜1/3のある値以上)
押し下げられると、スイッチ56が閉じて衝撃センサ5
3が包絡線抽出回路57に接続される。この状態で衝撃
センサ53がその鍵の振動あるいは押鍵圧力を検出する
と、この衝撃検出信号が包絡線抽出回路57に入力され
ここでその衝撃検出信号の大きさや形状を表す包絡線信
号が形成される。この包絡線データ信号に基づいて楽音
信号発生回路58により、予め設定された楽音が制御さ
れ音源回路により鍵操作に応じた電子音が形成され増幅
器59を介してスピーカ66を通して放音される。この
ように衝撃センサ53の出力が、不感帯検出スイッチ5
6により鍵が所定量以上押圧されたときのみ楽音制御回
路側に入力されるように構成することにより、演奏者が
押鍵していない鍵が隣接する鍵からの振動伝達等により
振動しこれを衝撃センサが検出した場合や隣接鍵の検出
信号のクロストークによる誤検出あるいは鍵に対し押鍵
方向以外の方向に衝撃圧を与えた時等の誤操作の場合な
どに、演奏者が押鍵する意志のない鍵の衝撃センサから
の出力により楽音が制御されることがなくなる。
【0043】なお、この実施例ではタッチセンサとして
衝撃センサを用いたが、接触センサ、半導体歪センサで
もよい。このようなセンサでも前記実施例と同様に極め
て軽く触れただけではセンスせず、ほんの少し押込むと
触れたことおよびその程度(強さ、速度等)を該センサ
にて検出可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、押鍵動作の全行程にわたって相互に摺動するガイド
部および被ガイド部からなるガイド手段に接触式の位置
検出センサを設けているため、新たに押鍵ストローク変
位検出のための特別なガイド部材を別の場所に設ける必
要がなくなり、部品点数の減少が図られ構成が簡素化し
スペースの効率的な利用が図られるとともに、組み立て
作業効率が向上しコスト低減および歩留の向上が達成さ
れる。このような構造の押鍵ストローク変位検出センサ
を用いることにより、簡単な構成で押鍵全ストロークを
検出可能となり、この検出出力を各種楽音制御に用いれ
ば演奏表現力の向上が図られる。
【0045】また、接触式センサを用いることにより、
ガイド部側と被ガイド部側のセンサ部材同士が常に接触
した状態で摺動するため、非接触式センサの場合のよう
に、振動や衝撃によりガイド部と被ガイド部とが当接し
て振動音や衝撃音等の機械的騒音を発生することがな
い。また、ガイド部と被ガイド部間の摺動部分にグリス
等の潤滑剤を塗布しても、非接触式センサの場合のよう
に検出能力の低下を来すことはなく、円滑な押鍵操作が
達成される。
【0046】さらにまた、鍵ガイド機構と鍵と支持部材
間の電気信号伝達手段とを有機的に結合させるよう構成
したので、構成簡単にして確実に効率よくガイド機構と
電気信号伝達とを行わしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される鍵盤構造の斜視図であ
る。
【図2】 図1の鍵盤構造の鍵支点部の斜視図である。
【図3】 図1の鍵盤構造のキーガイド部の斜視図であ
る。
【図4】 本発明の実施例の構成図である。
【図5】 図4の実施例の組み立て説明図である。
【図6】 本発明の実施例に係るキーガイドの別の例の
構成図である。
【図7】 本発明の別の実施例の構成説明図である。
【図8】 本発明の別の実施例に係る抵抗体形状例の説
明図である。
【図9】 本発明のさらに別の実施例に係る抵抗体形状
例を示す説明図である。
【図10】 本発明のさらに別の実施例に係る鍵盤装置
の断面図である。
【図11】 図10の実施例の支点受け部分の斜視図で
ある。
【図12】 図10の実施例の可変支点部分の斜視図で
ある。
【図13】 本発明の実施例に係るストロークセンサの
使用例の一例を示すブロック回路説明図である。
【図14】 本発明のさらに別の実施例の構成説明図で
ある。
【図15】 本発明のさらに別の実施例の構成説明図で
ある。
【図16】 図15の実施例のブロック回路図である。
【符号の説明】
1:鍵、 3:スライドガイド片、 4:鍵フレーム、
8:下限ストッパ、9:上限ストッパ、 14:キー
スイッチ、 15:キーガイド、 17:電極パター
ン、 19:肉厚部、 20:ガイド面、 21:パタ
ーン形成面、22:ブラシ型の接触子、 22a:ブラ
シ式摺接部を構成する湾曲接点部、23:切欠き。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−260722(JP,A) 特開 平2−214897(JP,A) 特開 平3−20917(JP,A) 特開 平3−80297(JP,A) 特開 平3−163497(JP,A) 特開 平4−12417(JP,A) 特開 昭53−140023(JP,A) 実開 平2−99525(JP,U) 実開 平4−67694(JP,U) 実開 昭53−111727(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持部材と、 この支持部材の鍵支点部を介して回転自在に支持された
    鍵と、 鍵の押鍵動作の揺動限界を規制するストッパ手段と、 上記鍵の押鍵動作をガイドするガイド部および被ガイド
    部とからなるガイド手段と、 鍵へのタッチを検出するためのタッチセンサと、 このタッチセンサの出力に応じて楽音を制御する楽音制
    御回路とを具備した鍵盤装置において、 上記ガイド手段に押鍵動作の変位を検出するための変位
    検出センサを設け、 この変位検出センサが所定の変位以上を検出したときに
    のみ上記タッチセンサからの出力を上記楽音制御回路に
    対し送出可能としたことを特徴とする鍵盤装置。
  2. 【請求項2】演奏者側からその反対側のいずれの位置で
    も押離鍵可能な鍵盤装置であって、押離鍵操作される複
    数の鍵と、鍵長手方向両端から離れた位置に設けられた
    押離鍵操作ストロークをガイドする鍵ガイド手段と、鍵
    の押離鍵の揺動限界を規制するストッパ手段とを有し、
    前記鍵ガイド手段に、押離鍵操作のストロークを検出す
    るセンサを設けたことを特徴とする鍵盤装置。
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