JP3338583B2 - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents

電子楽器の鍵盤装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ピアノなどの電子
楽器の鍵盤装置に関し、特にアフタータッチ、すなわち
鍵盤の押鍵終時以降の押鍵圧をも検出するようにした鍵
盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の鍵盤装置として、例えば
実開昭63-26397号に開示されたものが知られている。こ
の鍵盤装置は、鍵盤シャーシに回動自在に取り付けられ
た鍵盤と、鍵盤の下方に位置して鍵盤シャーシに取り付
けられた鍵盤スイッチとを備えている。この鍵盤スイッ
チは、感圧式のものであり、鍵盤の押鍵に伴って鍵盤で
押圧されたときの押圧力を検出することにより、電子楽
器の発音制御に必要な、押鍵の有無、押鍵速度およびア
フタータッチなどの押鍵情報を得るようになっている。
このアフタータッチは、ビブラート効果などのアフター
タッチ効果を付与するのに用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この鍵盤装置
は、最近一般に採用されているハンマー付きの鍵盤装置
としては構成されていない。このハンマー付き鍵盤装置
は、鍵盤に当接し、これに連動して回動するハンマー
と、ハンマーの回動を規制するストッパとをさらに備え
ており、ハンマーが鍵盤の押鍵に伴って回動し、この回
動の終時にストッパに当たることにより、アコースティ
ックピアノに近似した良好なタッチ感を得るものであ
る。したがって、ハンマーをもたない上記従来の鍵盤装
置では、このような良好なタッチ感を得ることはできな
い。
【0004】また、従来の鍵盤装置をハンマー付きのも
のとして構成すべく、上記ハンマーおよびストッパを単
純に付加した場合には、次のような不具合が生じる。す
なわち、この鍵盤装置は、鍵盤スイッチを鍵盤で押して
アフタータッチを検出する構成であるので、アフタータ
ッチを確実に検出するためには、鍵盤を押し切った後に
ハンマーがストッパに当たるように、これらを配置する
必要がある。このため、鍵盤と単純に当接しているハン
マーは、鍵盤を押し切った後に、鍵盤から離れ、慣性回
動状態でストッパに当たることになる。その結果、ハン
マーは、ストッパに当たったときの衝撃で、勢いよくは
ね返るとともに振動してしまう。そして、ハンマーが戻
り時に鍵盤に当たって、その振動が鍵盤に伝わることに
より、タッチ感に悪影響を及ぼすとともに、ハンマーの
大きな反動力によって、鍵盤が押鍵方向と逆方向に回動
することにより、鍵盤スイッチのスイッチング動作も不
正確になってしまう。
【0005】さらに、コスト面からは鍵盤スイッチを白
鍵と黒鍵で共用することが好ましいが、従来の鍵盤装置
のように鍵盤スイッチを鍵盤で押圧する場合には、白鍵
と黒鍵では、鍵盤長さが異なり、したがって、この鍵盤
長さと鍵盤スイッチの押圧位置すなわち支点から作用点
までの距離との比が異なるため、鍵盤スイッチで検出さ
れるアフタータッチにばらつきが生じてしまう。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、タッチ感に悪影響を及ぼすこ
となく、アフタータッチを白鍵と黒鍵の間でばらつきな
く、安価に検出することができるハンマー付きタイプの
電子楽器の鍵盤装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電子楽器の鍵盤装置は、回動自在の鍵盤
と、この鍵盤の押鍵による回動に伴って回動するハンマ
ーと、回動するハンマーに押圧され、鍵盤の押鍵状態を
検出する鍵盤スイッチと、鍵盤の押鍵終了以前から、ハ
ンマーに押圧され、鍵盤のアフタータッチを検出する感
圧センサと、を備えていることを特徴としている。
【0008】この場合、ハンマーの回動を規制するスト
ッパをさらに備え、感圧センサがストッパに設けられて
いることが好ましい。
【0009】この場合、鍵盤スイッチおよびストッパ
が、共通の取付け部材に取り付けられていることが好ま
しい。
【0010】さらにこれらの場合、鍵盤スイッチの作動
タイミングと、感圧センサの作動タイミングとを同時に
調整可能な調整部材をさらに備えていることが好まし
い。
【0011】
【作用】請求項1の電子楽器の鍵盤装置では、鍵盤の押
鍵に伴ってハンマーが回動し、この回動中に、まず鍵盤
スイッチを押圧してこれを作動させることにより、鍵盤
の押鍵状態が検出され、鍵盤の押鍵終了以前から、ハン
マーが感圧センサを押圧してこれを作動させることによ
り、アフタータッチが検出される。その後、鍵盤が離鍵
されるまでは、引き続きアフタータッチが感圧センサで
検出される。鍵盤が離鍵されると、鍵盤が離鍵位置に復
帰するとともに、これに連動して、ハンマーももとの位
置に復帰する。
【0012】このように、本発明の鍵盤装置では、押鍵
時に回動するハンマーで、まず鍵盤スイッチを、次いで
感圧センサを作動させ、それ以後、鍵盤の押鍵が終了す
るので、押鍵時にハンマーよりも鍵盤が先に止められる
ことがなくなることにより、押鍵後のハンマーのはね返
りや振動が阻止され、したがって、タッチ感への悪影響
がなくなるとともに、鍵盤スイッチのスイッチング動作
が安定する。また、感圧センサをハンマーで押圧するの
で、白鍵と黒鍵の間で感圧センサを共用しても、鍵盤長
さの相違によるアフタータッチのばらつきは生じない。
【0013】請求項2の鍵盤装置では、ハンマーの回動
を規制するストッパに感圧センサが設けられているの
で、鍵盤の押鍵が終了する以前に、ハンマーは、ストッ
パに当たることにより、その回動が確実に阻止されると
ともに、ハンマーの押圧力がストッパを介して感圧セン
サに伝えられて、これを作動させる。すなわち、ハンマ
ー付きの鍵盤装置に通常用いられるストッパを利用し
て、上記請求項1の利点を確実に得ることができる。
【0014】請求項3の鍵盤装置では、鍵盤スイッチお
よびストッパが、共通の取付け部材に取り付けられてい
るので、寸法誤差や組立誤差の影響が少なくなることに
より、鍵盤スイッチの作動タイミングとストッパに設け
られた感圧センサの作動タイミングとの関係がずれにく
くなり、たとえ多少ずれた場合でも、その調整を容易に
行える。
【0015】請求項4の鍵盤装置では、鍵盤スイッチの
作動タイミングと、感圧センサの作動タイミングとを調
整部材で同時に調整可能であるので、両作動タイミング
をより容易に調整できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を、図面を参
照しながら説明する。図1および図2は、本発明の第1
実施例による電子ピアノの鍵盤装置を示している。同図
に示すように、この鍵盤装置は、鍵盤シャーシ1と、鍵
盤シャーシ1に回動自在に支持された鍵盤2と、鍵盤シ
ャーシ1に回動自在に取り付けられたハンマー3と、鍵
盤2の押鍵状態を検出する鍵盤スイッチ4と、鍵盤2の
アフタータッチを検出する感圧センサ5と、鍵盤スイッ
チ4および感圧センサ5の検出結果に応じて電子ピアノ
の発音を制御する発音制御装置(図示せず)とを備えて
いる。
【0017】鍵盤2は、それぞれ樹脂から成る複数の白
鍵2aおよび黒鍵2bで構成されている(各1個のみ図
示)。各鍵盤2は、後端部(図1の右端部)が、鍵盤シ
ャーシ1に固定された軸受部材21に回動自在に支持さ
れている。また、白鍵2aおよび黒鍵2bの前端部に
は、フック状のストッパ部6a、6bがそれぞれ形成さ
れる一方、鍵盤シャーシ1の前端部の下面および上面に
は、白鍵2aおよび黒鍵2b用の上限ストッパ7a、7
bおよび下限ストッパ8a、8bがそれぞれ設けられて
いる。この構成により、白鍵2aおよび黒鍵2bは、ス
トッパ部6a、6bが上限ストッパ7a、7bにそれぞ
れ当接する離鍵位置(図1の位置)と、鍵盤下面が下限
ストッパ8a、8bにそれぞれ当接する押鍵位置(図2
の位置)との間で、回動可能である。
【0018】白鍵2aおよび黒鍵2bには、後端から約
1/3の長さの位置に、ハンマー押下用突起9a、9b
が、下方に突出するようにそれぞれ設けられており、そ
れらの下端面は、対応するハンマー3の当接部10の上
面に当接している。この構成により、ハンマー3は、押
鍵時、鍵盤2の回動と連動して回動する。
【0019】ハンマー3は、ハンマー押下用突起9より
も若干後ろ側の位置で、鍵盤シャーシ1に支軸11を介
して回動自在に支持されている。ハンマー3は、支軸1
1よりも前側に位置する前述した当接部10と、この当
接部10の下側に設けられた平面状のスイッチ押圧部1
2と、支軸11から後方に長く延びるアーム部13とを
備えている。
【0020】アーム部13の後端部の上方には、フェル
トなどから成るストッパ14が、鍵盤シャーシ1に固定
されて設けられており、前記感圧センサ5は、このスト
ッパ14の上部に一体に設けられている。ストッパ14
および感圧センサ5は、鍵盤2の並び方向(図面の奥行
方向)に延びている。ストッパ14は、図2に示すよう
に、鍵盤2をその押鍵位置まで押鍵した時に、ハンマー
3が当接するように配置されている。これにより、スト
ッパ14は、ハンマー3の回動を規制するとともに、ハ
ンマー3の打撃を緩衝して、その押圧力すなわちアフタ
ータッチを感圧センサ5に伝達する。
【0021】感圧センサ5は、感圧導電インクや圧電素
子などから成る感圧素子と、基準電極および出力電極か
ら成る一対の電極(いずれも図示せず)とを備えてい
る。感圧センサ5は、各ハンマー3の打撃圧をこれらの
電極間の起電圧に変換することにより、各鍵盤2のアフ
タータッチを独立して検出できるように構成されてい
る。この検出信号は、出力電極を介して発音制御装置に
送られる。
【0022】鍵盤スイッチ4は、各ハンマー3のスイッ
チ押圧部12の下側に配置され、鍵盤シャーシ1に取り
付けられている。鍵盤スイッチ4は、プリント基板15
と、このプリント基板15に取り付けられたシリコンゴ
ムなどから成るスイッチ本体16とを備えている。鍵盤
スイッチ4は、プリント基板15の後端部が、鍵盤シャ
ーシ1から垂下する支持板17に挟持されるとともに、
前部がスペーサ18を介してねじ止めされることによっ
て、鍵盤シャーシ1に取り付けられている。
【0023】プリント基板15にはカーボンから成る第
1および第2の一対の固定接点(図示せず)が形成さ
れ、スイッチ本体16には、両固定接点に対向する第1
および第2の一対の可動接点16a、16bが形成され
ている。そして、鍵盤2の押鍵に伴い、スイッチ本体1
6が、回動するハンマー3のスイッチ押圧部12によっ
て押圧されて変形し、第1および第2の可動接点16
a、16bが第1および第2の固定接点を順次、短絡さ
せることによって、鍵盤2の押鍵状態を検出するように
なっている。
【0024】次に、上記構成の鍵盤装置の動作を詳細に
説明する。図1に示す離鍵位置から、鍵盤2が押鍵され
ると、そのハンマー押下用突起9a(または9b)がハ
ンマー3の当接部10を押圧することによって、ハンマ
ー3が図面の反時計方向に回動する。この回動に伴い、
ハンマー3のスイッチ押圧部12がスイッチ本体16を
押圧してこれを変形させることにより、まず第1の可動
接点16aが第1の固定接点に接触して、これを短絡さ
せる。その後、押鍵ストロークが大きくなると、スイッ
チ本体16がさらに変形することによって、第2の可動
接点16bが第2の固定接点を短絡させる。
【0025】押鍵ストロークがさらに大きくなると、鍵
盤2が下限ストッパ8a(または8b)に当接して押鍵
位置に達するのと同時に、ハンマー3がストッパ14に
当たり、その回動が規制される(図2参照)。また、感
圧センサ5は、ストッパ14を介して伝達されるハンマ
ー3の押圧力すなわちアフタータッチを検出する。その
後、鍵盤2が離鍵されるまでの間、感圧センサ5による
アフタータッチの検出が継続されることになる。
【0026】発音制御装置は、両固定接点から出力され
る検出信号の有無から、鍵盤2の押鍵の有無およびその
キーナンバーを、検出信号間の時間間隔から押鍵速度を
それぞれ決定し、これらの決定結果に基づいて、電子ピ
アノの発音を制御する。また、発音制御装置は、感圧セ
ンサ5からの検出圧力信号に応じて、ビブラート効果な
どのアフタータッチ効果を付与する。
【0027】以上のように、本実施例の鍵盤装置では、
押鍵時に回動するハンマー3の押圧によって、まず鍵盤
スイッチ4が作動し、次いで鍵盤2が押鍵位置に達する
のと同時に、ハンマー3がストッパ14に当たって感圧
センサ5が作動するので、押鍵時に鍵盤2がハンマー3
よりも先に止められるという事態を回避することができ
る。その結果、ストッパ14への当接後におけるハンマ
ー3のはね返りや振動を防止でき、したがって、タッチ
感が悪化するのを確実に防止できるとともに、鍵盤スイ
ッチ4のスイッチング動作を安定させることができる。
また、感圧センサ5をハンマー3で押圧するので、白鍵
2aと黒鍵2bの間で感圧センサ5を共用した場合で
も、鍵盤長さの相違によるアフタータッチのばらつきを
無くすことができ、したがって、上記効果を安価に得る
ことができる。
【0028】図3は、本発明の第2実施例による電子ピ
アノの鍵盤装置を示している。同図に示すように、この
鍵盤装置は、上記第1実施例の鍵盤装置と同様に、鍵盤
シャーシ51、鍵盤52、ハンマー53、鍵盤スイッチ
54、感圧センサ55、および図示しない発音制御装置
を有するが、これらの構成や配置関係などが、第1実施
例とは異なるタイプのものである。以下、その相違点を
中心に述べる。
【0029】鍵盤シャーシ51は、横シャーシ57と、
横シャーシ57の後方に起立する縦シャーシ58とによ
って構成されている。縦シャーシ58は、順次ねじ止め
されたハンマーレール60、ハンマーフランジ61、ア
クションリブ62およびハンマーアングル63によって
構成されている。横シャーシ57の中央部には、バラン
スピン64を立設した筬中65が固定されている。
【0030】鍵盤52は、木製の鍵盤本体52aと、鍵
盤本体52aの前半部上面に接着されたアクリルなどの
樹脂製の鍵盤表皮52bとによって構成されている。鍵
盤52は、鍵盤本体52aの中央部に形成したバランス
ピン孔66を、バランスピン64に通すことにより、こ
れを中心としてシーソー状に回動自在に支持されてい
る。また、縦シャーシ58の前部には鍵盤52の離鍵位
置を定める鍵盤枕67が、横シャーシ57の前部には押
鍵位置を定める下限ストッパ68がそれぞれ取り付けら
れている。
【0031】鍵盤52の後端部には、鍵盤スイッチ54
の作動タイミングと、感圧センサ55の作動タイミング
とを同時に調整するための調整ねじ(調整部材)69が
設けられている。調整ねじ69は、そのねじ部70がハ
ンマー53に下方から進退自在にねじ込まれ、頭部71
が鍵盤52の当接部72に当接しており、調整ねじ69
をハンマー53に対して進退させることによって、両作
動タイミングを同時に調整できるようになっている。
【0032】ハンマー53は、後端部が、ハンマーフラ
ンジ61に固定された支軸73に回動自在に取り付けら
れている。図3に実線で示す離鍵状態では、ハンマー5
3が、調整ねじ69および当接部72を介して、鍵盤5
2を下方に押圧していることにより、鍵盤52は鍵盤枕
67に載った状態で静止していて、離鍵位置にある。
【0033】鍵盤スイッチ54は、第1実施例の鍵盤ス
イッチ4と同様に構成されており、ハンマー53の上方
に位置して、ハンマーアングル63に取り付けられてい
る。鍵盤スイッチ54は、鍵盤52の押鍵に伴って回動
するハンマー53の押圧によって、第1実施例と同様に
作動する。
【0034】感圧センサ55もまた、第1実施例と同様
に構成されており、ストッパ14の上端部に一体に設け
られるとともに、鍵盤スイッチ54に隣接して、ハンマ
ーアングル63に取り付けられている。すなわち、本実
施例では、鍵盤スイッチ54、および感圧センサ55を
含むストッパ14が、共通の取付け部材であるハンマー
アングル63に取り付けられている。ストッパ14は、
図3に2点鎖線で示すように、鍵盤52を押鍵位置まで
押鍵した時に、ハンマー53のストッパ当接部53aが
当接するように配置されている。
【0035】上記構成の鍵盤装置では、図3に実線で示
す離鍵状態から鍵盤52が押鍵されると、ハンマー53
は、当接部72および調整ねじ69を介して、鍵盤52
によって突き上げられることにより回動する。そして、
ハンマー53は、鍵盤スイッチ54を押圧してこれを作
動させた後、鍵盤52が下限ストッパ68に当接して押
鍵位置に達するのと同時にストッパ14に当たり、感圧
センサ55を作動させる(同図の2点鎖線)。
【0036】したがって、本実施例の鍵盤装置において
も、第1実施例の鍵盤装置と同様に、押鍵時に、鍵盤5
2がハンマー53よりも先に止められるという事態が回
避されることにより、回動規制後のハンマー53のはね
返りや振動を防止でき、したがって、タッチ感の悪化防
止と、鍵盤スイッチ54のスイッチング動作の安定化を
図ることができる。また、白鍵2aと黒鍵2bの間で、
アフタータッチのばらつきを生じさせることなく、感圧
センサ5を共用して安価に構成できることも、第1実施
例も同様である。
【0037】さらに、本実施例の鍵盤装置では、鍵盤ス
イッチ54、および感圧センサ55を含むストッパ14
が、ハンマーアングル63に取り付けられているので、
寸法誤差や組立誤差の影響が少なくなることにより、鍵
盤スイッチ54の作動タイミングと感圧センサ55の作
動タイミングとの関係がずれにくくなり、たとえ多少ず
れた場合でも、その調整を容易に行える。また、鍵盤ス
イッチ54の作動タイミングと、感圧センサ55の作動
タイミングとを調整ねじ69で同時に調整できるので、
両作動タイミングを非常に容易に調整でき、この調整に
要していたコストを削減することも可能になる。
【0038】なお、実施例では、鍵盤が押鍵位置に達す
るのと同時にハンマーがストッパに当たるものとして説
明しているが、これを、鍵盤が押鍵位置に達する直前に
ハンマーがストッパに当接するようにしてもよい。ま
た、第2実施例では、ハンマーアングルを共通の取付け
部材として、これに鍵盤スイッチおよび感圧センサを含
むストッパを取り付けているが、他の構成も可能であ
り、例えば、鍵盤スイッチをハンマーアングルに取り付
けるとともに、鍵盤スイッチのプリント基板に感圧セン
サおよびストッパを取り付けるようにしてもよい。
【0039】さらに、鍵盤スイッチや感圧センサなど
は、実施例に示したものに限らず、他の適当なタイプの
もので構成することができる。また、実施例は電子ピア
ノの例であるが、本発明を他のタイプの電子楽器に適用
できることはもちろんである。また、その他、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で、細部の構成を適宜変更するこ
とが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電子楽器
の鍵盤装置は、ハンマー付きタイプのものにおいて、タ
ッチ感に悪影響を及ぼすことなく、アフタータッチを白
鍵と黒鍵の間でばらつきなく、安価に検出することがで
きるなどの効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による電子ピアノの鍵盤装
置の離鍵状態の側面図である。
【図2】図1の鍵盤装置の押鍵状態の側面図である。
【図3】本発明の第2実施例による電子ピアノの鍵盤装
置の側面図である。
【符号の説明】
2 鍵盤 3 ハンマー 4 鍵盤スイッチ 5 感圧センサ 14 ストッパ 52 鍵盤 53 ハンマー 54 鍵盤スイッチ 55 感圧センサ 63 ハンマーアングル 69 調整ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/34 G10H 1/053 G10B 3/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動自在の鍵盤と、 この鍵盤の押鍵による回動に伴って回動するハンマー
    と、 前記回動するハンマーに押圧され、前記鍵盤の押鍵状態
    を検出する鍵盤スイッチと、 前記鍵盤の押鍵終了以前から、前記ハンマーに押圧さ
    れ、前記鍵盤のアフタータッチを検出する感圧センサ
    と、を備えていることを特徴とする電子楽器の鍵盤装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ハンマーの回動を規制するストッパ
    をさらに備え、前記感圧センサが当該ストッパに設けら
    れていることを特徴とする、請求項1に記載の電子楽器
    の鍵盤装置。
  3. 【請求項3】 前記鍵盤スイッチおよび前記ストッパ
    が、共通の取付け部材に取り付けられていること特徴と
    する、請求項2に記載の電子楽器の鍵盤装置。
  4. 【請求項4】 前記鍵盤スイッチの作動タイミングと、
    前記感圧センサの作動タイミングとを同時に調整可能な
    調整部材をさらに備えていることを特徴とする、請求項
    1ないし3のいずれかに記載の電子楽器の鍵盤装置。
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