JPH0618396Y2 - 電子打楽器用打撃検出装置 - Google Patents
電子打楽器用打撃検出装置Info
- Publication number
- JPH0618396Y2 JPH0618396Y2 JP20306786U JP20306786U JPH0618396Y2 JP H0618396 Y2 JPH0618396 Y2 JP H0618396Y2 JP 20306786 U JP20306786 U JP 20306786U JP 20306786 U JP20306786 U JP 20306786U JP H0618396 Y2 JPH0618396 Y2 JP H0618396Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- striking
- hit
- detection device
- percussion
- rigid plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、複数の打面部を有する電子打楽器におい
て、上記各打面部のうちどれが、どの程度の打撃力によ
つて打撃されたかを検出する打撃検出装置に関する。
て、上記各打面部のうちどれが、どの程度の打撃力によ
つて打撃されたかを検出する打撃検出装置に関する。
〈従来技術〉 従来、上記の打撃検出装置には、例えば特開昭58-11869
9号に開示されているように、1つのシヤーシに複数の
打面部を設け、各打面部にそれぞれ打撃力センサを設
け、各打撃力センサを互いに機械的に絶縁する手段を設
けたものがある。
9号に開示されているように、1つのシヤーシに複数の
打面部を設け、各打面部にそれぞれ打撃力センサを設
け、各打撃力センサを互いに機械的に絶縁する手段を設
けたものがある。
〈考案が解決しようとする問題点〉 上記のような打撃検出装置では、各打面部に打撃力セン
サを設けているので、構成が複雑となるうえに、コスト
が高くなるという問題点があつた。さらに、或る打面部
が打撃されたとき、この打撃によつて生じた機械的振動
が、シヤーシを介して伝播するが、この伝播された機械
的振動を打撃されていない打面部に設けた打撃センサが
検出して、打撃されたと誤判断するのを防止するため
に、各打撃力センサを互いに機械的に絶縁する手段を設
けなければならず、益々構成が複雑になるうえにコスト
が高くなるという問題点があつた。
サを設けているので、構成が複雑となるうえに、コスト
が高くなるという問題点があつた。さらに、或る打面部
が打撃されたとき、この打撃によつて生じた機械的振動
が、シヤーシを介して伝播するが、この伝播された機械
的振動を打撃されていない打面部に設けた打撃センサが
検出して、打撃されたと誤判断するのを防止するため
に、各打撃力センサを互いに機械的に絶縁する手段を設
けなければならず、益々構成が複雑になるうえにコスト
が高くなるという問題点があつた。
〈問題点を解決するための手段〉 上記の問題点を解決するため、この考案は、複数の剛板
と、これら複数の剛板それぞれに設けられた複数の打面
部と、これら打面部のうち打撃されたものを検出するよ
うに各打面部にそれぞれ設けられた複数のスイツチと、
上記剛板ごとに上記打面部のうちどれかに加えられた打
撃力を検出するように剛板に設けられた1つの打撃力セ
ンサとを具備している。
と、これら複数の剛板それぞれに設けられた複数の打面
部と、これら打面部のうち打撃されたものを検出するよ
うに各打面部にそれぞれ設けられた複数のスイツチと、
上記剛板ごとに上記打面部のうちどれかに加えられた打
撃力を検出するように剛板に設けられた1つの打撃力セ
ンサとを具備している。
〈作用〉 この考案によれば、或る剛板の複数の打面部のうちどれ
かに打撃を加えられると、複数のスイツチのうち打撃を
加えられた打面部に設けられているスイツチがこれを検
出する。また、打面部に加えられた振動によつて機械的
振動が発生し、これが上記或る剛板を介して打撃力セン
サに伝播され、検出される。従つて、複数のスイツチと
1つの打撃力センサによつて、或る剛板のどの打面部
が、どの程度の打撃力によつて打撃されたかを検出する
ことができる。このような作用が各剛板ごとに行われ
る。
かに打撃を加えられると、複数のスイツチのうち打撃を
加えられた打面部に設けられているスイツチがこれを検
出する。また、打面部に加えられた振動によつて機械的
振動が発生し、これが上記或る剛板を介して打撃力セン
サに伝播され、検出される。従つて、複数のスイツチと
1つの打撃力センサによつて、或る剛板のどの打面部
が、どの程度の打撃力によつて打撃されたかを検出する
ことができる。このような作用が各剛板ごとに行われ
る。
〈効果〉 以上のように、この考案によれば、複数の打面部のう
ち、どの打面部がどの程度の打撃力で打撃されたかを検
出できるが、これに要するセンサ等としては、各打面部
ごとに設けたスイツチと、1つの打撃力センサだけであ
り、構成を簡略化でき、多数の剛板を設けてもコストを
低減させることができる。しかも、上述した従来のもの
とは異なり、1つの剛板内において機械的絶縁手段が不
要となるので、益々構成を簡略化でき、コストの低減化
を図ることができる。なお、この考案によれば、2つの
打面部を同時に異なる打撃力で打撃すると、どの打面部
がどの程度の打撃力で打撃されたかを検出することはで
きないが、このような状態はまれであり、特に後述する
ような音階を演奏するような打楽器では、非常にまれで
あるので、特に演奏上問題となることはない。
ち、どの打面部がどの程度の打撃力で打撃されたかを検
出できるが、これに要するセンサ等としては、各打面部
ごとに設けたスイツチと、1つの打撃力センサだけであ
り、構成を簡略化でき、多数の剛板を設けてもコストを
低減させることができる。しかも、上述した従来のもの
とは異なり、1つの剛板内において機械的絶縁手段が不
要となるので、益々構成を簡略化でき、コストの低減化
を図ることができる。なお、この考案によれば、2つの
打面部を同時に異なる打撃力で打撃すると、どの打面部
がどの程度の打撃力で打撃されたかを検出することはで
きないが、このような状態はまれであり、特に後述する
ような音階を演奏するような打楽器では、非常にまれで
あるので、特に演奏上問題となることはない。
〈実施例〉 この実施例は、音階の演奏ができる電子打楽器、例えば
電子木琴にこの考案による打撃検出装置2を実施したも
ので、複数台の打撃検出装置2が設けられている。各打
撃検出装置2は、第2図に示すように3または4個の打
面部4を有している。これら打面部4は、板状のゴム体
の表面にポリエステルフイルム等を貼着して、耐久性及
び適当な反発力を持たせたもので、スイツチ6を介して
剛板8上にそれぞれ設けられている。
電子木琴にこの考案による打撃検出装置2を実施したも
ので、複数台の打撃検出装置2が設けられている。各打
撃検出装置2は、第2図に示すように3または4個の打
面部4を有している。これら打面部4は、板状のゴム体
の表面にポリエステルフイルム等を貼着して、耐久性及
び適当な反発力を持たせたもので、スイツチ6を介して
剛板8上にそれぞれ設けられている。
スイツチ6は、第3図に示すように打面部4の裏面側に
貼着した導電ゴム10と、スポンジゴム等のクツシヨン12
によつて形成された間隙を隔てて導電ゴム10と相対向す
るプリント基板14とからなる。プリント基板14における
導電ゴム10との対向面には、第4図に示すように互いに
接触しないように2つの極16a、16bがこの面全域にわた
つてエツチング等によつて形成されている。打面部4を
打撃すると、打面部4と導電ゴム10とが撓み、導電ゴム
10がプリント基板14上の2つの極16a、16bを短絡する。
これによつて、打面部4が打撃されたことが検出され
る。
貼着した導電ゴム10と、スポンジゴム等のクツシヨン12
によつて形成された間隙を隔てて導電ゴム10と相対向す
るプリント基板14とからなる。プリント基板14における
導電ゴム10との対向面には、第4図に示すように互いに
接触しないように2つの極16a、16bがこの面全域にわた
つてエツチング等によつて形成されている。打面部4を
打撃すると、打面部4と導電ゴム10とが撓み、導電ゴム
10がプリント基板14上の2つの極16a、16bを短絡する。
これによつて、打面部4が打撃されたことが検出され
る。
各打面部4が設けられている剛板8は、各打面部4に加
えられた打撃による機械的振動をよく伝達するような材
質のもの、例えば木、プラスチツクまたは金属の板状体
であり、どれも同一形状に形成されている。なお、各剛
板8上の各打面部4は、第2図に示すように木琴の打撃
木片と同様に音階に合わせて配置されている。
えられた打撃による機械的振動をよく伝達するような材
質のもの、例えば木、プラスチツクまたは金属の板状体
であり、どれも同一形状に形成されている。なお、各剛
板8上の各打面部4は、第2図に示すように木琴の打撃
木片と同様に音階に合わせて配置されている。
各剛板8の裏面には、各打面部4に加えられた打撃によ
つて各剛板8に生じた機械的振動を検出するように打撃
力センサとして圧電セラミツク素子18が設けられてい
る。これによつて、1つの剛板8上に設けられた各打面
部4のうちどれかに加えられた打撃力が検出される。
つて各剛板8に生じた機械的振動を検出するように打撃
力センサとして圧電セラミツク素子18が設けられてい
る。これによつて、1つの剛板8上に設けられた各打面
部4のうちどれかに加えられた打撃力が検出される。
各剛板8は、スポンジゴム等からなるクツシヨン20を介
してシヤーシ22上に配置されている。クツシヨン20を介
在させているのは、打撃を加えられた打面部4を有する
剛板8に隣接する剛板8にシヤーシ22を介して機械的振
動が伝達されるのを防止するためである。
してシヤーシ22上に配置されている。クツシヨン20を介
在させているのは、打撃を加えられた打面部4を有する
剛板8に隣接する剛板8にシヤーシ22を介して機械的振
動が伝達されるのを防止するためである。
各打面部4に設けられた各スイツチ6は、第5図に示す
ようにcpu24に接続されている。また、cpu24には各セン
サ18の出力をA/D変換器26でデイジタル変換したものも
供給される。cpu24は、音源回路28を制御するもので、
音源回路28は各打面部4、ひいては各スイツチ6に対応
する音高の楽音をそれぞれ発生できるように構成されて
おり、かつ各楽音の音量を可変できるようにも構成され
ている。音源回路28が発生した楽音はスピーカ30に供給
される。cpu24は、音源回路28が発生する楽音の音高と
音量とを各スイツチ6からの入力及び各センサ18からの
入力に基づいて制御する。
ようにcpu24に接続されている。また、cpu24には各セン
サ18の出力をA/D変換器26でデイジタル変換したものも
供給される。cpu24は、音源回路28を制御するもので、
音源回路28は各打面部4、ひいては各スイツチ6に対応
する音高の楽音をそれぞれ発生できるように構成されて
おり、かつ各楽音の音量を可変できるようにも構成され
ている。音源回路28が発生した楽音はスピーカ30に供給
される。cpu24は、音源回路28が発生する楽音の音高と
音量とを各スイツチ6からの入力及び各センサ18からの
入力に基づいて制御する。
この制御は、例えば第6図にフローチヤートで示すよう
なプログラムに従つて行なわれる。すなわち、まず各ス
イツチ6のうちいずれかがオンであるか判断し(ステツ
プS2)、この判断結果がYESになるまで、このステツプS
2を繰返す。
なプログラムに従つて行なわれる。すなわち、まず各ス
イツチ6のうちいずれかがオンであるか判断し(ステツ
プS2)、この判断結果がYESになるまで、このステツプS
2を繰返す。
このステツプS2の判断結果がYESになると、オンになつ
たスイツチ6が設けられている剛板8の打撃力センサ18
の出力をA/D変換器26を介して入力する(ステツプS
4)。次に、オンになつたスイツチ6に対応する音高
と、検出したセンサ出力に対応する音量で楽音を発生す
るように音源回路28を制御し(ステツプS6)、ステツプ
S2に戻り、以下上述したのと同様に動作する。
たスイツチ6が設けられている剛板8の打撃力センサ18
の出力をA/D変換器26を介して入力する(ステツプS
4)。次に、オンになつたスイツチ6に対応する音高
と、検出したセンサ出力に対応する音量で楽音を発生す
るように音源回路28を制御し(ステツプS6)、ステツプ
S2に戻り、以下上述したのと同様に動作する。
以上述べたように、この実施例によれば、打撃された打
面部に対応する音高と打撃力に対応した音量とで楽音を
発生させることができる。
面部に対応する音高と打撃力に対応した音量とで楽音を
発生させることができる。
この実施例では、各剛板8はどれも同一形状に構成され
ているので、製造コストを低減させることができる。
ているので、製造コストを低減させることができる。
この実施例では、スイツチ6を導電ゴム10とクツシヨン
12とプリント基板14とで構成したが、導電ゴム10に代え
て加圧導電ゴムを用いれば、打撃力が加わつたときのみ
加圧導電ゴムが導通するのでクツシヨン12やプリント基
板14は不要となる。また打撃力センサとしてセラミツク
圧電素子18を用いたが、これ以外にもいわゆる感圧素子
と称されるものであれば、使用できる。
12とプリント基板14とで構成したが、導電ゴム10に代え
て加圧導電ゴムを用いれば、打撃力が加わつたときのみ
加圧導電ゴムが導通するのでクツシヨン12やプリント基
板14は不要となる。また打撃力センサとしてセラミツク
圧電素子18を用いたが、これ以外にもいわゆる感圧素子
と称されるものであれば、使用できる。
第1図は第2図のイ−イ線に沿う断面図、第2図はこの
考案による打撃検出装置の1実施例の概略平面図、第3
図は同実施例の打面部及びスイツチの縦断面図、第4図
は第3図のロ−ロ線に沿う断面図、第5図は同実施例と
協働する電気回路のブロツク図、第6図は第5図の電気
回路内のマイクロコンピユータのプログラムを示すフロ
ーチヤートである。 2……打撃検出装置、4……打面部、6……スイツチ、
8……剛板、18……打撃力センサ。
考案による打撃検出装置の1実施例の概略平面図、第3
図は同実施例の打面部及びスイツチの縦断面図、第4図
は第3図のロ−ロ線に沿う断面図、第5図は同実施例と
協働する電気回路のブロツク図、第6図は第5図の電気
回路内のマイクロコンピユータのプログラムを示すフロ
ーチヤートである。 2……打撃検出装置、4……打面部、6……スイツチ、
8……剛板、18……打撃力センサ。
Claims (1)
- 【請求項1】複数の剛板と、これら複数の剛板それぞれ
に設けられた複数の打面部と、これら打面部のうち打撃
されたものを検出するように上記各打面部にそれぞれ設
けられた複数のスイッチと、上記剛板ごとに上記打面部
のうちどれかに加えられた打撃力を検出するように上記
剛板に設けられた1つの打撃力センサとを、具備する電
子打楽器用打撃検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20306786U JPH0618396Y2 (ja) | 1986-12-26 | 1986-12-26 | 電子打楽器用打撃検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20306786U JPH0618396Y2 (ja) | 1986-12-26 | 1986-12-26 | 電子打楽器用打撃検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63107496U JPS63107496U (ja) | 1988-07-11 |
JPH0618396Y2 true JPH0618396Y2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=31168046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20306786U Expired - Lifetime JPH0618396Y2 (ja) | 1986-12-26 | 1986-12-26 | 電子打楽器用打撃検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618396Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH089753Y2 (ja) * | 1988-01-27 | 1996-03-21 | ヤマハ株式会社 | 電子ドラム |
-
1986
- 1986-12-26 JP JP20306786U patent/JPH0618396Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63107496U (ja) | 1988-07-11 |
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