JP2673288B2 - キースイッチのラバースプリング - Google Patents

キースイッチのラバースプリング

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JP2673288B2
JP2673288B2 JP7232598A JP23259895A JP2673288B2 JP 2673288 B2 JP2673288 B2 JP 2673288B2 JP 7232598 A JP7232598 A JP 7232598A JP 23259895 A JP23259895 A JP 23259895A JP 2673288 B2 JP2673288 B2 JP 2673288B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、キーボード装置
等に使用されるキースイッチのラバースプリングに関
し、特にチャタリングの発生を制御するように構成され
たキースイッチのラバースプリングに関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】一般に、キーボード装置等のキー入力操
作を、表示手段の助けによらずに触知により確認可能
な、触感効果を有するキースイッチがある。 【0003】このように効果を有するキースイッチの一
例としては、特開昭58−117615号公報に開示さ
れた電子機器のキースイッチがあげられる。このキース
イッチのラバースプリングは、中央厚肉部の上端縁周囲
に第1のリング状薄肉部を連設し、第1のリング状薄肉
部の周囲に第2のリング状薄肉部を、第2のリング状薄
肉部の周囲に第3のリング状薄肉部を、第2のリング状
薄肉部の周囲に肉厚ベース部をそれぞれ連設すると共
に、第1のリング状薄肉部と第2のリング状薄肉部の外
表面に第1のリング状リブを、第2のリング状薄肉部と
第3のリング状薄肉部の内表面にその下端縁が上記厚肉
ベース部の底面に達しない高さの第2のリング状リブを
それぞれ突設したものである。 【0004】そして、キートップが押下げられると、第
1のリング状リブが押され、第3のリング状薄肉部が除
々に圧縮力を受け座屈変形して、第2のリング状リブの
下端縁がプリント回路基板面に接触し、ついで第2のリ
ング状薄肉部が次第に座屈変形し、クリック動作を起こ
してその押圧荷重が急激に減少する。このクリック動作
に伴って、第2のリング状リブが一旦プリント回路基板
から離れ、ついで可動接点が固定接点に接触するように
なる。クリック動作終了後の押し込み、即ちオーバース
トロークに際し、主として第1のリング状薄肉部が変形
し、第2のリング状リブが再びプリント回路基板面に接
触してその押圧が急激に増加するようになる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のキースイッチのラバースプリングは、一般的
なドーム形のラバースプリングの中央外周に座屈用のリ
ング状薄肉部を形成した構成であり、その構成は複雑で
あり、その製造は非常に難しく且つ精度が出しにくかっ
た。 【0006】また、中央厚肉部の底面と、第2のリング
状薄肉部と第3のリング状薄肉部との連設部(屈曲部)
とは同じ高さであり、且つ第2のリング状リブの下面と
プリント回路基板上面とは有る程度の間隔が必要である
ので、プリント回路基板上面から第1のリング状リブの
上面までの高さ、即ちラバースプリングの高さが高くな
ってしまい、そのラバースプリングを薄型のキーボード
には使用することができなかった。 【0007】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、構成が簡単で且つラバースプリン
グの高さを低くできると共に、キー入力時にチャタリン
グに伴う指先等の振動があっても、安定した荷重状態で
スイッチ電極を押圧して、チャタリング発生を抑制する
ことができるキースイッチのラバースプリングを提供す
ることを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明のキースイッチのラバースプリングは、キー
の押下操作により座屈変形され、一対の電極間を圧接せ
しめるようにしたキースイッチのラバースプリングであ
って、キースイッチの支持部に支持されるベース部と、
キーのキーステム下面と当接する環状頂部と、その環状
頂部の内方に位置し、且つ環状頂部とベース部との中間
に位置する厚肉状の動作部と、ベース部に連続して円筒
状で且つ略垂直な下方部と、環状頂部に連続して円すい
状で且つその円すい状部分の長さが下方部の円筒状部分
の長さよりも長い上方部と、動作部の下面位置よりも低
く且つ上方部と下方部との連結部分に形成された屈曲部
とを有し、ベース部と環状頂部とを連結するとともに、
押圧力が所定値を越えると、座屈してその抗力が減少す
る薄肉の側壁部と、側壁部の下方部の変形を許容すべ
く、ベース部における下方部の外周縁に設けられた環状
溝部と、環状頂部と動作部とを連結するとともに、押圧
力が所定値を越えると変形する下向きに膨出する略円弧
状の薄肉の内壁部と、ベース部に設けられ、ラバースプ
リング全体と支持部とで形成される空間内外の気圧調整
を行う切欠部とを備えている。 【0009】 【作用】上記構成を有するこの発明のキースイッチのラ
バースプリングにおいては、キーを押下げることによ
り、ラバースプリングの環状頂部が押圧される。する
と、側壁部が変形しつつ押圧荷重が増加し、更に押下げ
られると、ラバースプリング内部の空間の空気を切欠部
から外に排出して空間内外の気圧が調整されると共に側
壁部は座屈し、押圧荷重を急激に減少させる。この反転
動作により操作者に触感効果が与えられる。そして、キ
ーが更に押下げられることにより、動作部がキースイッ
チの支持部に圧接状態になるとともに、押圧荷重の増加
に伴い内壁部が変形する。この内壁部の変形により押下
ストロークを吸収し、スイッチ電極圧接の荷重変動幅を
小さくして、動作部と回路パターン基板との当接時に生
じる動作部のおどりを迅速に収斂させる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例を図1
乃至図4に基づいて説明する。 【0011】1は手指により押下げ操作されるキーであ
り、指先が触れるキートップ2と、その下部に固着され
たキーステム3とから形成されている。 【0012】4はキースイッチが装備されるキーボード
装置のフレームであり、上記キーステム3の上下動を案
内支持するためのキーガイド部5が設けられている。そ
して、フレーム4の下方に沿ってラバースプリング1
0、更にその下面に回路パターン基板20であるメンブ
レンスイッチ21および支持板30が配設され、支持板
30のフレーム4への固着により、ラバースプリング1
0、メンブレンスイッチ21がフレーム4と支持板30
との間に挟持される。尚、本発明の支持部はメンブレン
スイッチ21および支持板30から構成される。 【0013】フレーム4には、下方に突出してその下面
でラバースプリング10のベース部16上面を支持する
下方延出部6と、ラバースプリング10,メンブレンス
イッチ21,支持板30の取付けのための複数の位置決
め用突起7と、支持板30を固着する突起部(図示せ
ず)とがそれぞれ所定位置に設けられている。 【0014】ラバースプリング10は、ゴム若しくは弾
性を有する高分子材料により逆カップ状に形成されてお
り、キーガイド部5の空間に収容され、キースイッチア
クション作用を担うものである。このラバースプリング
10は、上部に糸底状の環状頂部11を有しており、そ
の上面はキーステム3下面にその軸心を共有して対応
し、その下部外周縁には、外方へ膨出した側壁部12が
形成されている。側壁部12は薄肉に形成されており、
環状頂部11に連続して円すい状とされている上方部分
12aと、この上方部分12aの下端部に連続した円筒
状とされ、略垂直に形成されている下方部分12bとか
らなり、この両者の連結部分に屈曲部12cが形成され
ている。そして、屈曲部12cは、図2に示す如く、側
壁部12の中央下部に位置するように、しかも、後述の
動作部14の下面位置より幾分低くなるように設定(配
置)されている。 【0015】16は側壁部12の下方部分12bに連続
し、ラバースプリング10全体をフレーム4の下方延出
部6と回路パターン基板20との間に支持するベース部
である。そして、図2に示すように、ベース部16にお
ける下方部分12bの外周縁には環状溝部15が設けら
れ、また所定位置に突起7が嵌入可能な位置決め用孔7
が設けられている。更に、ラバースプリング10全体と
回路パターン基板20とで形成される空間内外の気圧調
整用の切欠部16aが設けられている。 【0016】13は環状頂部11の下部内周縁に連続
し、下向きに膨出した断面がほぼ円弧状の内壁部であ
り、側壁部12と略同様に薄肉で形成されている。 【0017】14は内壁部13に連続して環状頂部11
の中央に、下方へ向けて設けられたほぼ厚肉円板状の動
作部であり、その下面位置は、環状頂部11上面とベー
ス部16下面との略中央位置の高さになるように設定さ
れている。 【0018】20は、実施例ではメンブレンスイッチ2
1と支持板30とからなる回路パターン基板である。支
持板30は金属材料からなる基板であり、所定位置に突
起7が嵌入可能な位置決め用孔30aが設けられてお
り、更にフレーム4の図示しない突起部に固着されて、
メンブレンスイッチ21の基台部を形成している。 【0019】メンブレンスイッチ21は、上部パターン
フィルム22と、下部パターンフィルム27とからな
り、両者の間には所定のスイッチ動作空隙を形成する開
孔26および図示しない位置決め用孔を有する絶縁性の
スペーサ25が介装されている。 【0020】上部パターンフィルム22は、可動性を有
するプラスチックフィルムからなり、所定位置に図示し
ない位置決め用孔を有し、下面には第1スイッチ電極お
よび所定の電子回路パターン24が印刷手段で形成され
ている。 【0021】下部パターンフィルム27は、上記と同様
なプラスチツクフィルムからなり、所定位置に図示しな
い位置決め用孔を有し、上面に第1スイッチ電極23に
対向する第2スイッチ電極28および所定の電気回路パ
ターン29が印刷手段で形成されている。 【0022】そして、上部パターンフィルム22,スペ
ーサ25,下部パターンフィルム27は積層されて、そ
れぞれの第1スイッチ電極23,開孔26,第2スイッ
チ電極28の中心を同一軸線上に位置合せして固着され
ている。また、電気回路パターン24,29は図示しな
いコネクタにより電気回路(図示せず)に電気的に接続
されている。 【0023】次に、このように構成されたラバースプリ
ング10およびメンブレンスイッチ21の作用を、図3
(a)〜図3(f)に示す各動作状態図を参照しながら
説明する。 【0024】図3(a)はキーの非押圧時の状態を示
し、図3(b)はその押圧動作開始直後の状態を示して
いる。両図の比較により、ラバースプリング10は押圧
開始直後では、押圧荷重を受けるその側壁部12の内、
屈曲部12cが外側(ベース部16の環状溝部15側)
へ膨出するように変形される。この変形はベース部16
における下方部分12bの外周縁に形成された環状溝部
15側に下方部分12bが傾斜することによりスムース
に行われ、ベース部16のドーム空間側内方が浮き上が
ることがない。 【0025】この状態より少し荷重が増加された図3
(c)の状態では、屈曲部12cの外側への膨出現象並
びに上方部分12aと下方部分12bとの撓み現象が進
行され、この直後に荷重状態が反転する、いわゆるクリ
ック点(第1の荷重反転点Q)に達する。 【0026】即ち、図3(b)の状態より図3(c)の
状態を経て連続的に荷重が増加していくと、上方部分1
2aが屈曲部12cを介して下方部分12bを側方へ押
圧するように作用する一方、自身はこの下方部分12b
より横方向の弾性抗緑を受け内側に撓むような力を受け
るとともに、これに関連して屈曲部12cの外側への膨
出現象が進行していく結果、遂には上方部分12aと下
方部分12bとの間の力学的バランスが崩れ、押圧荷重
で殆んど上方部分12a並びに屈曲部12cを屈曲せし
めるためのものに向けられるようになり、それまで連続
的に増加傾向であった押圧荷重が漸減的なものに変化す
るクリック点に達するものであり、このクリック感が指
先に好適な触感効果を与えるものである。 【0027】このクリック点直後の状態は、図3(d)
に示すように屈曲部12cの外方への膨出並びに下方部
分12bの撓みは極限状態より復帰し、上方部分12a
並びに屈曲部12cの屈曲現象のみが進行される状態と
なっている。更に、動作部14がベース部16下面の高
さ、即ち回路パターン基板20の上部パターンフィルム
22上面に接する位置に達している。 【0028】図3(e)は、この状態より更に環状頂部
11が押圧された状態を示すものであり、この状態では
屈曲部12c並びに上方部分12aの各屈曲状態が進行
し、上方部分12aが下方部分12bと環状頂部11と
の間に完全に埋没した形となり、下方部分12bは略垂
直な状態である。そして、動作部14が圧縮されるとと
もに、押圧荷重を受けた薄肉の内壁部13が撓んで環状
頂部11の内方へめり込み、更に上部パターンフィルム
22が押圧されて撓み、第1スイッチ電極23が下部パ
ターンフィルム27の第2スイッチ電極28に当接しキ
ー信号が出力される。 【0029】図3(f)は、このような状態より更に環
状頂部11が押圧された押圧動作限界状態を示すもので
あり、図3(e)の状態を経て連続的に荷重が増加され
ると、環状頂部11が更に下降し、内壁部13は動作部
14より上下方向の弾性抗力を受けて撓み現象が進行
し、この直後に第2の荷重状態の反転、即ち第2のクリ
ック点(第2の荷重反転点S)に達する。 【0030】この第2のクリック点の直後に内壁部13
の下面が上部パターンフィルム22上部に当接して押圧
動作限界状態となり、第1スイッチ電極23と第2スイ
ッチ電極28とが圧接する形となる。 【0031】そして、この図3(f)の状態で押圧荷重
を除去すると、ラバースプリング10および上部パター
ンフィルム22は、それぞれのもつ弾性復元力により、
上記と逆の順序で復帰し、且つ、第1スイッチ電極23
は第2スイッチ電極28から開離される。 【0032】尚、以上のような動作におけるラバースプ
リング10の各部の作用について補足説明すると、ラバ
ースプリング10は、側壁部12を円すい状の上方部分
12aと、円筒状の下方部分12bと、その下方部分1
2bの外周縁に形成された環状溝部15とから形成され
ているため、押圧荷重に対して、下方部分12bが極端
に変形することなく外方(環状溝部15側)へ傾斜し
て、屈曲部12cを介して上方部分12aを支持するこ
とができる。 【0033】更に、上方部分12aは屈曲して可動性を
有するので、キー1の押下時に容易に変形可能であり、
これにより屈曲部12cに変形応力が集中することなく
上方部分12aにも分散されるので、ラバースプリング
10の耐疲労性を向上して寿命を延ばすことができる。
加えて、上方部分12aはキー1の押下時に、その変形
可能限度内において応力を蓄積しておくことができるの
で、キー1の操作性を良好にすることができる。 【0034】また、動作部14が上部パターンフィルム
22に当接後に作用する薄肉の内壁部13は、その変形
に伴う押下ストロークの吸収により、動作部14が上部
パターンフィルム22に当接する瞬間の位置(図4のR
点)からスイッチ電極が圧接する瞬間の位置(図4のT
点)に至る間の荷重変動を平準化、即ち荷重変動幅を小
さくして、動作部14のおどりを抑え、また、指先等に
振動があっても、安定した荷重状態でスイッチ電極を押
圧して、チャタリングの発生を抑制するためのものであ
る。 【0035】図4は、以上のようなラバースプリング1
0を用いたキースイッチの押圧操作における図3(a)
〜図3(f)の各動作状態に対応したA〜Fで示した荷
重−ストローク特性曲線図である。図4に示す第1の荷
重反転点Qは、側壁部12の上方部分12aの座屈によ
り形成されるクリック点であり、第2の荷重反転点Sは
内壁部13の座屈により形成されるものである。また、
第1の荷重低位点Rは動作部14と上部パターンフィル
ム22との当接により形成され、第2の荷重低位点Tは
第1,第2スイッチ電極23,28の圧接により形成さ
れる。このように第1の荷重低位点Rを形成後に、内壁
部13の座屈により荷重−ストローク特性が負の方向に
変化する部分を有するように構成されている。 【0036】この曲線の第1の荷重低位点Rと第2の荷
重低位点Tとの間の特性変化は、主として、内壁部13
の断面形状の曲率の大小および複合曲線化、または、内
壁部13の全体或は部分的な肉厚の増域によって調整可
能である。そして、第2の荷重反転点Sおよび第2の荷
重低位点Tは、第1の荷重反転点Qおよび第1の荷重低
位点Rが形成する荷重値の中間に位置するように設定さ
れることにより、チャタリングの発生を有効に抑制する
ことができる。 【0037】尚、この発明は上述の実施例の構成のみに
限定されるものではなく、例えば動作部の下面に導電ゴ
ム、または、下面に導電フィルムを有する軟質弾性体を
具備して一対の電極間を電気的に閉成するものであって
も同様の作用・効果を奏する。 【0038】また、内壁部の断面形状は略くの字形等、
第2の荷重反転点を形成するものであれば、その形状を
任意に設定できることはもちろんである。 【0039】 【発明の効果】以上説明したようにこの発明のキースイ
ッチのラバースプリングは、キースイッチの支持部に支
持されるベース部と、キーのキーステム下面と当接する
環状頂部と、その環状頂部の内方に位置し、且つ環状頂
部とベース部との中間に位置する厚肉状の動作部と、ベ
ース部に連続して円筒状で且つ略垂直な下方部と、環状
頂部に連続して円すい状で且つその円すい状部分の長さ
が下方部の円筒状部分の長さよりも長い上方部と、動作
部の下面位置よりも低く且つ上方部と下方部との連結部
分に形成された屈曲部とを有し、ベース部と環状頂部と
を連結するとともに、押圧力が所定値を越えると、座屈
してその抗力が減少する薄肉の側壁部と、側壁部の下方
部の変形を許容すべく、ベース部における下方部の外周
縁に設けられた環状溝部と、環状頂部と動作部とを連結
するとともに、押圧力が所定値を越えると変形する下向
きに膨出する略円弧状の薄肉の内壁部と、ベース部に設
けられ、ラバースプリング全体と支持部とで形成される
空間内外の気圧調整を行う切欠部とを備えているので、
構成が極めて簡単であるため、製造も容易になり且つ安
価に製造できると共にラバースプリングの高さを低くす
ることができる。 【0040】また、キースイッチ閉成時の指先による荷
重変動幅が少ないため、キー入力時にチャタリングに伴
う指先等の振動があっても、可動部分のおどりを抑えて
安定した荷重状態でスイッチ電極を押圧でき、チャタリ
ングの発生を抑制することができる。従って、キー入力
時の機器作動が迅速化し、入力操作感覚も改善される。 【0041】更に、閉成時の指先の荷重変動幅が少ない
ため、長時間のキーボード装置の操作にも疲労の少ない
キースイッチのラバースプリングを提供することができ
るなどその奏する効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施例キースイッチの縦断面図であ
る。 【図2】そのラバースプリングの拡大縦断面図である。 【図3】(a)〜(f)はそのラバースプリングの各押
圧動作状態図である。 【図4】そのラバースプリングの荷重−ストローク特性
曲線図である。 【符号の説明】 1 キー 3 キーステム 4 フレーム 10 ラバースプリング 11 環状頂部 12 側壁部 12a 上方部分 12b 下方部分 12c 屈曲部 13 内壁部 14 動作部 15 環状溝部 16 ベース部 16a 切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−117615(JP,A) 特開 昭60−54122(JP,A) 特開 昭59−87720(JP,A) 実開 昭52−9767(JP,U) 実開 昭60−15724(JP,U) 実開 昭56−41938(JP,U) 電波新聞 昭和58年12月22日発行 P.20−25

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.キーの押下操作により座屈変形され、一対の電極間
    を圧接せしめるようにしたキースイッチのラバースプリ
    ングであって、 キースイッチの支持部に支持されるベース部と、 前記キーのキーステム下面と当接する環状頂部と、 その環状頂部の内方に位置し、且つ環状頂部と前記ベー
    ス部との中間に位置する厚肉状の動作部と、 前記ベース部に連続して円筒状で且つ略垂直な下方部
    と、前記環状頂部に連続して円すい状で且つその円すい
    状部分の長さが下方部の円筒状部分の長さよりも長い上
    方部と、前記動作部の下面位置よりも低く且つ上方部と
    下方部との連結部分に形成された屈曲部とを有し、ベー
    ス部と環状頂部とを連結するとともに、押圧力が所定値
    を越えると、座屈してその抗力が減少する薄肉の側壁部
    と、 前記側壁部の下方部の変形を許容すべく、前記ベース部
    における下方部の外周縁に設けられた環状溝部と、 前記環状頂部と前記動作部とを連結するとともに、押圧
    力が所定値を越えると変形する下向きに膨出する略円弧
    状の薄肉の内壁部と、 前記ベース部に設けられ、ラバースプリング全体と前記
    支持部とで形成される空間内外の気圧調整を行う切欠部
    と、 を備えたことを特徴とするキースイッチのラバースプリ
    ング。
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