JPH10161788A - キー入力装置およびコンピュータ - Google Patents

キー入力装置およびコンピュータ

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JPH10161788A
JPH10161788A JP8318004A JP31800496A JPH10161788A JP H10161788 A JPH10161788 A JP H10161788A JP 8318004 A JP8318004 A JP 8318004A JP 31800496 A JP31800496 A JP 31800496A JP H10161788 A JPH10161788 A JP H10161788A
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JP
Japan
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key
input device
key input
computer
click rubber
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JP8318004A
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English (en)
Inventor
Tadashi Hyono
匡 表野
Manabu Uchisawa
学 内澤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性を損なうことなくしかも入力不良の生
じ難い、薄型化されたキー入力装置および薄型化された
コンピュータを得る。 【解決手段】 キーシンボルを形成したキートップ11
と、該キートップが設けられるクリックラバー天面部1
0a、該天面部より下方に延びたクリックラバー座屈部
10b、該座屈部下端より続くクリックラバー平坦部1
0cおよび上記天面部と反対側に突出して設けられ上記
キートップを押圧して上記座屈部が座屈したときに接点
を接続する接点押し部10dを有するクリックラバー1
0と、上記キートップの周囲に設けられたランド部15
とを備え、上記平坦部から上記ランド部および天面部ま
での高さをそれぞれxおよびyとしたとき、0≦x≦y
を満足するキー入力装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等に
用いられるキー入力装置の薄型化およびコンピュータの
薄型化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータの薄型化を実現する
ためのキー入力装置の薄型化の試みとしては、図10に
示す実公平2ー48914号公報に記載されているもの
があった。図10において、31は表示蓋体、32は表
示装置、33はキー操作部、34は本体部筐体、35は
本体部筐体の上面である。本体部筐体34の上面35か
らキー操作部33のキーをキーストロークよりも短い突
出量だけ突出させ、表示蓋体31を閉じたときに蓋体3
1でキーを押し下げるものである。また、図11に示す
特公平4−52575号公報のようにキー入力装置の固
定電極13を本体部筐体34の凹みに形成することで薄
型化を図ることが提案されている。図11において、1
0はクリックラバー、10dは接点押し部、12は可動
電極、13は固定電極、15はランド部である。
【0003】また、小ストロークで、しかもクリック感
を有するキー入力装置を得る目的で、押下した時にクリ
ック感を発生するドーム部材を用いることが特開昭59
−37614号公報において提案されている。図12に
おいて、36はドーム状可動電極、37は回路基板、3
9はキーシンボル、40は表面シート、41は補強板で
ある。図に示すように、プリント基板37とドーム状可
動電極36を重ね合せ、ドーム状可動電極36の頂点部
分を押下することで、ドーム状可動電極36が座屈変形
し、クリック感を得るものである。
【0004】さらに、コンピュータを薄型にする目的
で、特開平3−296810号公報では、図13に示す
ように回路基板22の上面にキー入力回路部品38を、
下面に主回路部品23すなわち電子機器の制御回路の少
なくとも主要部(CPU)を設けることにより、キー入
力装置と基板22間のスペースを節約することが提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のキー入力装置お
よびコンピュータは以上のように構成され、図10のよ
うに、キーストロークが比較的大きくキーメカニズムを
有するキー入力装置において、蓋体31を閉じたときに
キートップを押して、キー入力装置の厚みを下げる試み
がなされているが、キートップを押して蓋体31を閉じ
る方法ではキーメカニズムの厚みは少なくとも必要であ
り、現実にはキー入力装置としての厚さは6mm程度に
するのが限界であった。また、図11のように、筐体3
4凹部に固定電極13を形成する方法も薄型化の効果は
わずかである。
【0006】また、図12のように、ドーム状可動電極
36を適用することでクリック感のあるキー入力装置を
得ようとする場合は、確かに薄型のキー入力装置は得ら
れるが、金属またはPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)などの材料からなるドーム部材により良好なクリッ
ク感を実現しようとすれば、操作力は通常200g前
後、低くしても120〜130g以上が必要であり、そ
れ以下の操作力では明確なクリック感が実現できないた
め、50g前後の操作力が求められ、しかも高速かつタ
ッチタイピング可能なキー入力装置が要求されるコンピ
ュータ用キー入力装置には適用されていないのが現状で
ある。
【0007】また、図13のように、キー入力回路をコ
ンピュータの主回路基板22上に形成する方法では、コ
ンピュータ主回路に実装されるCPU等の主回路部品2
3の発熱が基板22を通じてキー入力装置側に伝達さ
れ、キー入力装置のゴムからなる接点や接点押し部を劣
化させるという問題点があった。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、操作性を損なうことなくしかも
入力不良の生じ難い、薄型化されたキー入力装置および
薄型化されたコンピュータを得ることを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るキー入
力装置は、キーシンボルを形成したキートップと、該キ
ートップが設けられるクリックラバー天面部、該天面部
より下方に延びたクリックラバー座屈部、該座屈部下端
より続くクリックラバー平坦部および上記天面部と反対
側に突出して設けられ上記キートップを押圧して上記座
屈部が座屈したときに接点を接続する接点押し部を有す
るクリックラバーと、上記キートップの周囲に設けられ
たランド部とを備え、上記平坦部から上記ランド部およ
び天面部までの高さをそれぞれxおよびyとしたとき、
0≦x≦yを満足するものである。
【0010】第2の発明に係るキー入力装置は、キート
ップはクリックラバー天面部幅より横方向にはみ出して
形成されているものである。
【0011】第3の発明に係るキー入力装置は、ランド
部の高さが、キートップを押圧して座屈部が座屈したと
きの上記キートップの押圧面の高さ以上に高くなるよう
にしたものである。
【0012】第4の発明に係るキー入力装置は、キート
ップの端部を押したときに、座屈部の座屈荷重に達する
前に上記キートップの一部がクリックラバーの平坦部に
当たるように構成したものである。
【0013】第5の発明に係るキー入力装置は、接点押
し部がリング状に突出しているものである。
【0014】第6の発明に係るコンピュータは、キー入
力装置を備えたコンピュータにおいて、該コンピュータ
の本体筐体内に電源回路部品を実装した電源回路基板
と、中央演算処理回路を含む主回路部品を実装した主回
路基板とを有し、上記電源回路基板の反電源回路部品側
に上記キー入力装置のキー入力回路の少なくとも一部を
形成したものである。
【0015】第7の発明に係るコンピュータは、上面開
口にキー入力装置のキー操作部を有する筐体と、該筐体
の上面を覆って開閉自在に上記筐体に取り付けられた蓋
体と、該蓋体の上記キー操作部対向面に該蓋体周縁部よ
り凹んで設けられた表示開口部とを備えたコンピュータ
において、上記キー操作部のキーの高さを、上記蓋体を
閉じたときに上記表示開口部に面するキーが上記周縁部
に面するキーより高くなるようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下に本発明の一実施の形態を図につい
て説明する。図1は本発明の実施の形態1によるキー入
力装置の要部の構成を示す断面図である。図において、
10はクリック感を出し、ストロークを生じさせるため
に用いる柔軟なゴムなどの材料で製作されたクリックラ
バーであり、10aは天面部、10bは天面部10aよ
り下方に延びた座屈部すなわちスカート部、10cはス
カート部10b下端より続く平坦部である。10dは接
点押し部であり、天面部10aと反対側に設けられキー
トップ11を押圧してスカート部10bが座屈したとき
に接点12、13を接続する。11は合成樹脂などの材
料で製作されキーシンボルを形成したキートップであ
り、クリックラバー天面部10aに設けられる。12は
可動電極、13は固定電極、14は可動電極12と固定
電極13を所定の間隙で隔てるスペーサである。15は
キートップ11の周囲に設けられたランド部である。ま
た、xはクリックラバー平坦部10cからランド部15
までの高さ、yはクリックラバー平坦部10cからクリ
ックラバー天面部10aまでの高さであり、この図では
x=yである。
【0017】コンピュータなどへの入力方法としては、
図2に示すように、キートップ11を指先17で押し下
げてスカート部10bが座屈したときに、スペーサ14
で隔てられた可動電極12と固定電極13を接点押し部
10dからの接圧によって接触させることで、図示しな
い回路を閉じることによって行う。
【0018】このように、本実施の形態では、クリック
ラバー平坦部10cからランド部15までの高さxと、
クリックラバー平坦部10cから天面部までの高さyと
が等しいので、図11で示した従来例のようにキートッ
プ11側面とランド部15側面との対向部Gに相当する
部分が無く、その分薄型化できる。すなわち、図11に
おいて、ランド部15の高さがクリックラバー10の高
さまで低くなり、その分キートップ11の高さを低くす
ることが可能となる。なお、このような薄型化効果を得
るためには、x=yに限らず、0≦x≦yを満足すれば
よい。
【0019】また、本実施の形態では、キートップ11
がクリックラバー天面部10aの幅より横方向にはみ出
して形成されているので、キートップ11の押圧面の面
積を大きくとることができ、キーシンボルが見やすくし
かも押しやすい。
【0020】さらに、本実施の形態では、図2に示すよ
うに、ランド部15の高さが、キートップ11を押圧し
てスカート部10bが座屈したときのキートップ11の
押圧面の高さ以上に高くなるように構成されているの
で、キートップ11の端部を押し下げた場合、ストロー
ク分押し下げる前に指先17がランド部15に当たるた
め、キートップ11の端部はそれ以上押し下げることが
できなくなる。このように、指先17の押し下げ動作は
ランド部15で規制され、さらに押し下げようとすると
キートップ11の中央寄りに操作力が自然と移動するた
め、片押しが抑制され、確実に入力できる。
【0021】実施の形態2.次に実施の形態2について
説明する。キー入力装置で最も重要と考えられるクリッ
ク感は通常、図3の曲線aに示すようなストローク・操
作力曲線より算出されるクリック率で評価される。クッ
リク率とは座屈荷重P点とメーク荷重M点より算出さ
れ、クリック率(%)=(P−M)/P×100とな
る。一般にクリック率50〜80%程度が好ましいとさ
れている。
【0022】実施の形態2によるキー入力装置は図4に
要部を示すような断面形状で、クリックラバー材質とし
てシリコンゴム(硬度60度)を用いた。具体的な形状
としては、ストロークS1+S2=2mm、スカート部1
0bの厚さt=0.6mm、スカート部10bの傾き6
5度、天面部10aの径Φ=5mmとし、ABS樹脂製
キートップ11の形状は長さL=12mmの角形、厚み
T=2.5mmとしたキー入力装置を作製した。このよ
うに構成したキー入力装置のキートップ11中央を押し
下げた時のストローク・操作力曲線は図3で曲線aに示
すようになり、この場合のクリック率は図より、(48
−12)/48×100=75%であった。
【0023】一般にクリック感は、操作荷重を与えてい
き、ある限界値(座屈荷重)に達すると急に大きなたわ
みを生じ、急激に操作荷重が低下する、いわゆる座屈現
象により得られる。本実施の形態ではキートップ11の
中央部を押し下げた場合にはこのような座屈現象を利用
し、クリック感が大きくなるように製作している。しか
しながら、図5のようにキートップ11の端部を押し下
げていくと、キートップ11は傾き、押し下げた側のク
リックラバースカート部10bが主に変形していく。そ
して、一部のスカート部10bの変形によっても座屈現
象は多少なりとも生じるので、その座屈荷重に達すると
ころまで押し下げると押しつけ荷重が急激に低下し、ク
リック感が生じてしまう。しかしながら、本実施の形態
によるキー入力装置では、図5に示すように、片押しし
ても、座屈荷重に達する前に、押し下げたキートップ1
1の端部がクリックラバー平坦部10cに当たり、それ
以上は押し下げられなくなる。この時のストローク・操
作力曲線を図3に曲線bで示す。このように、キートッ
プ11端部を押し下げた場合、クリック感を感じる前に
キートップ11の一部がクリックラバー平坦部10c当
たるので、必然的に操作者はスイッチがメークされてい
ないすなわち接点接続がなされていないことを認識し、
キー入力ミスが大幅に軽減された。
【0024】なお形状寸法等は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、座屈荷重はクリックラバーの形状、
その材質により決まるため、キー入力装置の座屈荷重に
応じ、片押しした場合に座屈荷重に達する前にキートッ
プ11の一部がクリックラバー平坦部10cに当たるよ
うにキー形状を変えればよい。なお、図4、5は平坦部
10cからランド部15までの高さxはゼロすなわちラ
ンド部は設けられていない例である。
【0025】実施の形態3.図6は本発明の実施の形態
3に係わるクリックラバーを示し、(a)は断面図、
(b)は下面図である。本実施の形態では、接点押し部
10dがほぼリング状に突出している。具体的実施例と
して、リング状接点押し部10dの外径φ=3mmと
し、材質および他の寸法形状は実施の形態2のものと同
様としたクリックラバーの試作品を製作した。なお、接
点押し部10dを完全なリングとすると、接点を押した
ときに吸着する可能性が高いため、一部に空気抜き用の
溝100dを設けた。一方、比較例として中央部に直径
1.5mmの円形接点押し部を有するクリックラバーを
試作した。接点押し部10dの突出高さlは実施の形
態、比較例とも0.5mmとした。
【0026】実施例と比較例をまったく同一の条件で比
較するために、クリックラバーの上部に寸法12mm角
で厚み2.5mmの実施の形態2と同様のABS樹脂製
キートップをシリコンゴム接着剤で接着し、同一条件で
製作した電気接点の上に装着した。キートップ上面の中
心から5mmはずれた部位を指先で押して電気接点が閉
じるかどうかを調べた結果、100回の測定に対し、比
較例では34回しか接点が閉じず、片押しによる入力不
良が著しかったのに対し、実施例では92回接点が閉
じ、実用上十分な特性が確認できた。これは、接点押し
部10dがリング状に突出しているので、多少傾いた状
態でキーが押されても他の部位が当たる以前に接点を接
点押し部10dが確実に押すため、入力不良が生じにく
いことによると考えられる。
【0027】なお、以上述べたキー入力装置の各実施の
形態では、固定電極13と可動電極12を短絡させて接
点を接続する例を示したが、同一平面に両方の電極を形
成し、それらに導電性ゴムからなる接点押し部10dを
押し付け、橋絡させることによって回路を閉じる方法も
あり、この場合でも上記各実施の形態は適用でき、同様
の効果が生じることは言うまでもない。また、キートッ
プ11は樹脂製で説明したが、例えば金属などの他の材
質であってもよい。さらに、クリックラバー10として
はシリコンゴムを用いた場合について説明したが、電気
伝導性や強度に問題がなければ他のゴムでも構わないこ
とは言うまでもない。
【0028】上記のような各実施の形態による薄型化さ
れたキー入力装置はノート型やハンディ型コンピュー
タ、ワードプロセッサ、電子手帳などに用いられ、これ
らの電子機器のコンパクト化や薄型化や軽量化が可能と
なる。
【0029】実施の形態4.図7は本発明の実施の形態
4によるコンピュータを示す斜視図、図8は図7のA−
A線断面図である。図において、30は表示開口部、3
1は表示装置32を囲む表示蓋体、33はキー入力装置
のキー操作部、34は上面開口にキー操作部33を有す
る筐体である。蓋体31は筐体34の上面を覆って開閉
自在に筐体34に取り付けられ、蓋体31のキー操作部
33対向面に蓋体周縁部より凹んで表示開口部30が設
けられている。表示蓋体31は表示装置32を強度的に
保持し、また表示装置32に内蔵されているバックライ
トからの漏洩光を遮断するために表示蓋体31が表示装
置32を取り囲むように配置されているので、表示蓋体
31からは凹んでいる。なお、図8ではわかりやすくす
るために、表示蓋体31と本体筐体34を少し離して描
いている。
【0030】本実施の形態では、この表示開口部30に
面するキーの高さをそれ以外のキーすなわち蓋体31周
縁部に面するキーと比べて高くした。具体的な実施例と
しては、表示開口部30の凹みt1=1mmであり、表
示開口部30に面するキーを蓋体31周縁部に面するキ
ーより1mm=t2高くし、またストロークも0.5m
m大きくした。なお、t1≧t2であればよい。このよう
に、本実施の形態によれば、蓋体31の表示開口部30
の凹みを利用して表示開口部30に面するキーの高さと
ストロークを大きくすることができたので、全体の厚み
を大きくすることなく、これらのキーの操作性をより良
好にすることができた。特に、操作頻度の高いキーを表
示開口部30に面する位置に配置するとよい。
【0031】実施の形態5.図9は本発明の実施の形態
5によるコンピュータの構成を示す断面図である。図に
おいて、20は電源回路基板であり、平板型電池である
例えばLiイオン2次電池19や充電放電を制御するた
めの電源回路部品21が実装されている。22は主回路
基板であり、中央演算処理回路(CPU)などの主回路
部品23が実装される。本実施の形態では電源回路基板
20の反電源回路部品21側にキー入力装置のキー入力
回路の一部である固定電極を形成し、固定電極に対向配
置された可動電極12を介してキー操作部33を実装し
たものである。
【0032】従来のキー入力装置を用い同様のコンピュ
ータを製作しようとすれば、キー操作部33の他に可動
電極12、スペーサ14、固定電極13からなる電気接
点や、操作力に対抗してキー入力装置を支えるAlなど
の補強板が必要であるが、本実施の形態では固定電極を
電源回路基板20の片面に形成することで、固定電極と
してはほとんど厚みを必要とせず、また電源回路基板2
0が補強板の機能を兼ねるため補強板が不要となり、お
よそ0.5〜1.0mmの厚みを省くことができる。よ
ってコンピュータの薄型化が可能になる。なお、電源回
路基板20には大きな発熱を生じるCPUを実装してい
ないため、接点押し部などの熱による劣化は生じ難いと
考えられ、実際、電源回路基板20に実装されるトラン
スなどからの発熱は小面積にそれほど集中しないため影
響はなかった。
【0033】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、キ
ーシンボルを形成したキートップと、該キートップが設
けられるクリックラバー天面部、該天面部より下方に延
びたクリックラバー座屈部、該座屈部下端より続くクリ
ックラバー平坦部および上記天面部と反対側に突出して
設けられ上記キートップを押圧して上記座屈部が座屈し
たときに接点を接続する接点押し部を有するクリックラ
バーと、上記キートップの周囲に設けられたランド部と
を備え、上記平坦部から上記ランド部および天面部まで
の高さをそれぞれxおよびyとしたとき、0≦x≦yを
満足するので、キートップ側面とランド部側面との対向
部が無く、その分薄型化できる。
【0034】また、第2の発明によれば、キートップは
クリックラバー天面部幅より横方向にはみ出して形成さ
れているので、キートップの押圧面の面積を大きくとる
ことができ、キーシンボルが見やすくしかも押しやす
い。
【0035】また、第3の発明によれば、ランド部の高
さが、キートップを押圧して座屈部が座屈したときの上
記キートップの押圧面の高さ以上に高くなるようにした
ので、キートップの端部を押した場合、ストローク分押
し下げる前に指がランド部に当たるのでそれ以上押し下
げられず、さらに押し下げようとすると操作力がキート
ップの中央寄りに自然と移動し、片押しを抑制して確実
に入力可能となる。
【0036】また、第4の発明によれば、キートップの
端部を押したときに、座屈部の座屈荷重に達する前に上
記キートップの一部がクリックラバーの平坦部に当たる
ように構成したので、クリック感を感じる前にキートッ
プが当たるので接点接続がなされていないことを認識で
き、片押しによるキー入力ミスを軽減できる。
【0037】また、第5の発明によれば、接点押し部が
リング状に突出しているので、多少傾いた状態でキーが
押されても他の部位が当たる以前に接点を接点押し部が
確実に押すため、入力不良が生じにくい。
【0038】また、第6の発明によれば、キー入力装置
を備えたコンピュータにおいて、該コンピュータの本体
筐体内に電源回路部品を実装した電源回路基板と、中央
演算処理回路を含む主回路部品を実装した主回路基板と
を有し、上記電源回路基板の反電源回路部品側に上記キ
ー入力装置のキー入力回路の少なくとも一部を形成した
ので、キー入力回路専用の基板を用いるのに比べて薄型
化でき、しかも電源回路部品は主回路部品に比べて発熱
が少なく、キー入力装置への悪影響も少ない。
【0039】また、第7の発明によれば、上面開口にキ
ー入力装置のキー操作部を有する筐体と、該筐体の上面
を覆って開閉自在に上記筐体に取り付けられた蓋体と、
該蓋体の上記キー操作部対向面に該蓋体周縁部より凹ん
で設けられた表示開口部とを備えたコンピュータにおい
て、上記キー操作部のキーの高さを、上記蓋体を閉じた
ときに上記表示開口部に面するキーが上記周縁部に面す
るキーより高くなるようにしたので、全体の厚さを大き
くすることなく、表示開口部に面するキーの操作性を改
善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるキー入力装置の
要部の構成を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1によるキー入力装置の
動作を説明する説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態2によるキー入力装置の
ストロークと操作力の関係をを示すグラフである。
【図4】 本発明の実施の形態2によるキー入力装置の
要部の構成を示す断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態2によるキー入力装置の
動作を説明する説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態3によるキー入力装置の
要部を示し、(a)は断面図、(b)は下面図である。
【図7】 本発明の実施の形態4によるコンピュータを
示す斜視図である。
【図8】 図7のA−A線断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態5によるコンピュータを
示す断面図である。
【図10】 従来のコンピュータを示す断面図であ
る。。
【図11】 別の従来のキー入力装置の構成を示す断面
図である。
【図12】 さらに別の従来のメンブレンスイッチの構
成を示す断面図である。
【図13】 さらに別の従来のコンピュータを示す断面
図である。
【符号の説明】
10 クリックラバー、 10a 天面部、 10b
スカート部、 10c平坦部、 10d 接点押し部、
100d 空気抜き溝、 11 キートップ、 12
可動電極、 13 固定電極、 14 スペーサ、
15 ランド部、 19 電池、 20 電源回路基
板、 21 電源回路部品、 22 主回路基板、 2
3 主回路部品、 30 表示開口部、 31 蓋体、
32表示装置、 33 キー操作部、 34 筐体、
36 ドーム状可動電極、37 回路基板、 38
キー入力回路部品、 39 キーシンボル、 40表面
シート、 41 補強板。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーシンボルを形成したキートップと、
    該キートップが設けられるクリックラバー天面部、該天
    面部より下方に延びたクリックラバー座屈部、該座屈部
    下端より続くクリックラバー平坦部および上記天面部と
    反対側に突出して設けられ上記キートップを押圧して上
    記座屈部が座屈したときに接点を接続する接点押し部を
    有するクリックラバーと、上記キートップの周囲に設け
    られたランド部とを備え、上記平坦部から上記ランド部
    および天面部までの高さをそれぞれxおよびyとしたと
    き、0≦x≦yを満足することを特徴とするキー入力装
    置。
  2. 【請求項2】 キートップはクリックラバー天面部幅よ
    り横方向にはみ出して形成されている請求項1記載のキ
    ー入力装置。
  3. 【請求項3】 ランド部の高さが、キートップを押圧し
    て座屈部が座屈したときの上記キートップの押圧面の高
    さ以上に高くなるようにした請求項1または2記載のキ
    ー入力装置。
  4. 【請求項4】 キートップの端部を押したときに、座屈
    部の座屈荷重に達する前に上記キートップの一部がクリ
    ックラバーの平坦部に当たるように構成した請求項2記
    載のキー入力装置。
  5. 【請求項5】 接点押し部がリング状に突出している請
    求項1ないし4の何れかに記載のキー入力装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1ないし5の何れかに記載の
    キー入力装置を備えたコンピュータ。
  7. 【請求項7】 キー入力装置を備えたコンピュータにお
    いて、該コンピュータの本体筐体内に電源回路部品を実
    装した電源回路基板と、中央演算処理回路を含む主回路
    部品を実装した主回路基板とを有し、上記電源回路基板
    の反電源回路部品側に上記キー入力装置のキー入力回路
    の少なくとも一部を形成したことを特徴とするコンピュ
    ータ。
  8. 【請求項8】 上面開口にキー入力装置のキー操作部を
    有する筐体と、該筐体の上面を覆って開閉自在に上記筐
    体に取り付けられた蓋体と、該蓋体の上記キー操作部対
    向面に該蓋体周縁部より凹んで設けられた表示開口部と
    を備えたコンピュータにおいて、上記キー操作部のキー
    の高さを、上記蓋体を閉じたときに上記表示開口部に面
    するキーが上記周縁部に面するキーより高くなるように
    したことを特徴とするコンピュータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006310035A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Nec Corp スイッチシート及び携帯端末
JP2010020574A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Sony Corp キーボード、電子機器及びキーボードの製造方法

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