JPH05290815A - 表示素子用螢光ランプ - Google Patents

表示素子用螢光ランプ

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JPH05290815A
JPH05290815A JP8176592A JP8176592A JPH05290815A JP H05290815 A JPH05290815 A JP H05290815A JP 8176592 A JP8176592 A JP 8176592A JP 8176592 A JP8176592 A JP 8176592A JP H05290815 A JPH05290815 A JP H05290815A
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JP
Japan
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fluorescent lamp
light emitting
glass plate
chamber
display element
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JP8176592A
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Hiroshi Imamura
博司 今村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長時間点灯後も、ガラスプレートの内面にガ
ラス黒化のない表示素子用螢光ランプを提供すること。 【構成】 上面に透光性のガラスプレート30が封着さ
れ、内面に蛍光体が被着された発光室1を有する光源管
体10と、発光室1に連通した放電空間を形成するよう
に光源管体10下面に気密封着された電極室20と、発
光室1内に配設された陽極3と、電極室20内に配設さ
れた共通陰極22とで構成され、前記ガラスプレート3
0の表面にアルミナ層31が形成されている。アルミナ
層31は金属アルコラート溶液による浸漬引上げ塗布法
により形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として屋外競技場な
どに設置されている大型カラーディスプレイ装置などの
画素を形成する表示素子用螢光ランプに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】大型カラーディスプレイ装置の画素を形
成する表示素子用螢光ランプとして、図2に示すよう
に、1つの画素を形成する複数の発光室1R,1G,1
B,1Gを連通させて1つの放電空間を形成し、この放
電空間内に共通陰極22を設けた構造が実用化されてい
る。
【0003】この螢光ランプは、光源管体10を備え、
光源管体10の内部空間は隔壁11により仕切られてお
り、例えば4つの発光室1R,1G,1B,1Gが形成
されている。各発光室1R,1G,1B,1Gは仕切り
板12により長い放電路が形成されている。各発光室1
R,1G,1B,1Gの内面には異なる発光色、例えば
1Rは赤色、1Gは緑色、1Bは青色に発光する蛍光体
が被着されている。
【0004】また、各発光室1R,1G,1B,1Gに
おいて、光源管体10の中心付近の一所には、それぞれ
連通孔2R,2G,2B,2Gが形成され、他所にはそ
れぞれ陽極3R,3G,3B,3Gが配置されている。
【0005】光源管体10は可視光に対する反射率が比
較的大きいセラミツクスなどの非透光性材料で形成され
ており、その上面(表示面)には透光性のガラスプレー
ト30が封着されている。また、光源管体10の下面に
は、上記連通孔2R,2G,2B,2Gを覆うように電
極室としてのガラスバルブ20が封着され、ガラスバル
ブ20内にはステム21により保持された共通陰極22
が設けられている。なお、上記各部品の気密封着はガラ
スフリットにより行われている。
【0006】以上のようにして、光源管体10、ガラス
プレート30及びバルブ20で限定される内部空間が連
通孔2R,2G,2B,2Gを介して連通して気密な1
つの放電空間を形成するのであって、この放電空間の内
部にアルゴン等の不活性ガスと水銀とからなる放電用ガ
スが封入されている。
【0007】かかる構成の螢光ランプにおいて、所望の
陽極3R,3G,3B,3Gと共通陰極22との間で放
電させると、放電に関与している陽極3R,3G,3
B,3Gに対応する発光室1R,1G,1B,1Gが発
光し、所望の色を発光させることができるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記表示素
子用螢光ランプは、光源管体10の材料としてはフォル
ステライトセラミックスを、ガラスバルブ20はソーダ
石灰ガラスを、ガラスプレート30は同じくソーダ石灰
ガラスをそれぞれ用いているが、ガラスプレート30は
成分がアルカリ金属に富み、且つその内面が直接放電空
間に接し、水銀蒸気放電に曝されるので、アルカリアマ
ルガムの吸収被膜を生成したり、ナトリウムイオンと水
銀イオンがそのイオン半径の類似性よりイオン交換反応
が起こり、吸収層が形成されたりする。
【0009】この結果、数百時間の点灯の後に、ガラス
プレート30の内面には顕著なガラス黒化が生じ、大き
な輝度低下を招いていた。このガラス黒化の成分は、分
析の結果、主として酸化水銀及びナトリウムアマルガム
であることが判った。
【0010】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、長時間点灯後も、ガラス
プレートの内面にガラス黒化のない表示素子用螢光ラン
プを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、上面に透光性のガラスプレートが封着され、
内面にそれぞれ蛍光体が被着された複数個の発光室を有
する光源管体と、各発光室に連通した放電空間を形成す
るように光源管体下面に気密封着された電極室と、各発
光室内にそれぞれ配設された複数の陽極と、電極室内に
配設された1つの共通陰極とを具備し、上記放電空間内
には放電用ガスが封入され、所望の陽極と共通陰極との
間に放電を生じる電圧が印加されると、放電を生じてい
る陽極の配設されている発光室の蛍光体が発光する表示
素子用螢光ランプにおいて、前記ガラスプレートの表面
にアルミナ層を設けたことを特徴とするものであり、ま
た、前記アルミナ層を金属アルコラート溶液による浸漬
引上げ塗布法により形成したことを特徴とするものであ
る。
【0012】
【実施例1】上述のガラス黒化を防止するためには、ア
ルカリ金属に富むガラス表面と放電面の接触を避けるこ
とが必要である。そのために、本発明者は種々のガラス
保護膜について検討を行なった。
【0013】まず、超微粒子の酸化チタン、アルミナ、
酸化セリウム、酸化ジルコニウム及び酸化亜鉛について
コーティング実験を行なったが、前記ガラスプレート3
0の表面にこれらの膜を形成しても、前記光源管体10
との封着の際に、これらの膜が剥離したり、リークなど
の封着不良が続出したりして製造上の問題が生じてい
た。
【0014】そこで、金属アルコラート溶液による製膜
を試み、上記製造上の問題を解決するとともに、前記保
護膜材料のうちガラスプレートの表面にアルミナ層を設
けたものが良好な特性を示すことを見出した。
【0015】以下、金属アルコラート溶液による製膜に
ついて説明する。まず、必要とするガラスプレート数1
0枚分の大きさを持つ基板ガラスを準備し脱脂を行な
う。この基板ガラスを金属アルコラート塗布液中に垂直
に浸漬し、200〜300mm/minの速度で引き上げる。
室温で約30分乾燥した後、500℃、1時間の焼成を
行ない所望の金属酸化物の膜を得る。このようにして得
られた金属酸化物の膜厚は500〜1000Åであっ
た。最後に、この基板ガラスを所定の寸法にカットし、
ガラスプレート30に供した。
【0016】金属アルコラート溶液による製膜では、膜
は緻密に形成され、超微粒子系膜のときに生じた保護膜
の剥離やリークの問題はなく、製造上の問題のないこと
が確認された。
【0017】得られた保護膜付きガラスプレートの分光
透過率特性を図1に示す。図において、Aは保護膜な
し、Bはアルミナ(Al2 3 )、Cは酸化亜鉛(Zn
O)、Dは酸化ジルコニウム(ZrO2 )、Eは酸化セ
リウム(CeO2 )、Fは酸化チタン(TiO2 )の特
性をそれぞれ示す。
【0018】図1に示す特性図より明らかなように、保
護膜のうちアルミナのみが基板ガラスの透過率を低下さ
せることがない。従って、ガラスプレート30の表面に
アルミナ保護膜を形成してもランプの輝度を減衰させる
ことがない。
【0019】このことは、本発明に係るランプの点灯制
御回路の回路定数は、従来と全く同じでよく、完全に互
換性が保たれる。
【0020】図2は本発明に係る表示素子用螢光ランプ
の要部拡大断面図を示すもので、表面に上記製膜法によ
りアルミナ層31を形成したガラスプレート30と光源
管体10を封着した状態を示す。
【0021】図3は、保護膜がないガラスプレート及び
アルミナ保護膜を形成したガラスプレートを用いた表示
素子用螢光ランプの点灯時間に対する相対輝度維持率の
加速度試験の結果を示すもので、同図において、Aは保
護膜なし、Bはアルミナ保護膜を形成(1回塗り)した
もの、Cはアルミナ保護膜を2回塗りしたものの特性を
それぞれ示す。
【0022】
【実施例2】金属アルコラート溶液による浸漬引上げ塗
布法で得られたアルミナ層は、乾燥の際に塗布液の溶剤
が蒸発気化するので、溶剤の抜けた後に空隙が残り、膜
に多少の欠陥が存在する。このため数千時間という長時
間点灯時には、軽微ではあるが従来のガラス黒化が発生
した。
【0023】本実施例は、上記アルミナ層の欠陥を減少
させるために、複数回の浸漬引上げ塗布を行なったもの
である。製膜工程は、浸漬引上げ→乾燥→焼成の繰り返
しを複数回行なうものである。
【0024】図3に示す特性Cから明らかなように、2
回の重ね塗りにより、ほぼ完全にガラス黒化を防止する
ことができた。具体的には、従来の表示素子用螢光ラン
プでは輝度半減期は約8000時間であったのに対し
て、本実施例では20000時間以上まで延長された。
【0025】
【発明の効果】本発明は上記のように、ガラスプレート
の表面にアルミナ層を設けたことにより、アルカリ金属
に富むガラス表面と放電面の直接の接触が避けられた結
果、ガラス黒化が防止され、長時間点灯後も高い輝度を
維持することができる、即ち長寿命の表示素子用螢光ラ
ンプが得られた。
【0026】また、金属アルコラート溶液による浸漬引
上げ塗布法により形成したアルミナ層は、緻密な連続膜
であるため、超微粒子系の保護膜で生じた膜の剥離やシ
ール不良の問題がなく、製造容易である。
【0027】さらに、金属アルコラート溶液による浸漬
引上げ塗布法は、一度に大量の基板ガラスにコーティン
グできるので量産性が高く、従って、この方法によりア
ルミナ層を形成すると、コストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保護膜付きガラスプレートの分光透過率特性図
である。
【図2】本発明に係る表示素子用螢光ランプの要部拡大
断面図である。
【図3】表示素子用螢光ランプの点灯時間に対する相対
輝度維持率の加速度試験の結果を示すグラフである。
【図4】表示素子用螢光ランプの一例を示すもので、
(a)は平面図、(b)は断面図である。 1 発光室 2 連通孔 3 陽極 10 光源管体 20 電極室 22 共通陰極 30 ガラスプレート 31 アルミナ層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に透光性のガラスプレートが封着さ
    れ、内面にそれぞれ蛍光体が被着された複数個の発光室
    を有する光源管体と、各発光室に連通した放電空間を形
    成するように光源管体下面に気密封着された電極室と、
    各発光室内にそれぞれ配設された複数の陽極と、電極室
    内に配設された1つの共通陰極とを具備し、上記放電空
    間内には放電用ガスが封入され、所望の陽極と共通陰極
    との間に放電を生じる電圧が印加されると、放電を生じ
    ている陽極の配設されている発光室の蛍光体が発光する
    表示素子用螢光ランプにおいて、前記ガラスプレートの
    表面にアルミナ層を設けたことを特徴とする表示素子用
    螢光ランプ。
  2. 【請求項2】 前記アルミナ層を金属アルコラート溶液
    による浸漬引上げ塗布法により形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の表示素子用螢光ランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008004548A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Samsung Sdi Co Ltd 発光装置およびこれを光源として使用する表示装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01124656U (ja) * 1988-02-16 1989-08-24
JPH0212751A (ja) * 1988-06-30 1990-01-17 Toshiba Lighting & Technol Corp 高周波点灯式けい光ランプ

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