JP2741909B2 - カラー映像表示装置用蛍光ランプ - Google Patents

カラー映像表示装置用蛍光ランプ

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克昭 岩間
高詩 山本
亨 東
稔 明星
郁弘 奥野
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松下電子工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は大型カラー映像表示装置の発光素子等に用い
られる蛍光ランプに関するものである。
従来の技術 大型カラー映像表示装置に用いられる複数の絵素を持
つ発光素子として、出願人は先に第4図に示すような蛍
光ランプを提案している。第4図において、放電空間6
a,6b,6cが1つの絵素を、7a,7b,7cがもう1つの絵素を
それぞれ形成している。
発明が解決しようとする課題 第4図に示す構成において、気密容器本体1,前面板2,
電極フィラメント収納部4および6つの電極14a,14b,14
c,15a,15b,15cを低融点ガラス等で気密封着して蛍光ラ
ンプとするわけであるが、通常、気密容器本体1として
はセラミックが、前面板2としてはソーダガラス板が用
いられている。このような蛍光ランプを屋外でも使用で
きろ大型カラー映像表示装置の発光素子として用いた場
合、満足できる画面輝度を得るために高貧荷で点灯され
ることより、前面板であるソーダガラス面の温度は120
℃という高温に達し、ソーダガラス外面(外気に曝され
ている面)での水分のアタックによるナトリウムの析出
等が原因となる光透過率の低下およびソーダガラス内面
(放電に曝される面)での水銀の浸透等による黒化が寿
命中を通じて進行し画面輝度の著しい低下をもたらす。
本発明はこのような問題点を解決するためになされた
もので、寿命中を通じて輝度低下の少ないカラー映像表
示装置蛍光ランプを提供するものである。
課題を解決するための手段 この問題を解決するために本発明のカラー映像表示装
置用蛍光ランプは、透光性の前面板を有するセラミック
からなる直方体状の気密容器本体と、この気密容器本体
の底面中央部に一体化された電極フィラメント収納部と
から気密容器を形成し、前記気密容器本体内に格子状の
隔壁を設けることによって複数の放電空間を形成し、前
記気密容器本体の底面中央部に各前記放電空間と前記電
極フィラメント収納部の空間部とを連通させるための穴
を独立して設け、前記電極フィラメント収納部に設けら
れた単一の電極フィラメントを、この電極フィラメント
の軸が前記気密容器本体の各前記放電空間の軸と直交す
る方向に配置するとともに、各前記放電空間の前記穴か
ら遠い方の端部に電極をそれぞれ設けて、単一の前記電
極フィラメントと複数の前記電極との間で複数の放電路
を形成し、かつ前記気密容器本体の各前記放電空間に赤
色、緑色および青色に発光する蛍光体をそれぞれ塗布す
ることによって、赤色に発光する放電空間、緑色に発光
する放電空間、および青色に発光する放電空間からなる
絵素を、複数個有し、さらに前記前面板の両面に酸化シ
リコン薄膜を形成したものである。
作用 本発明の蛍光ランプは、例えば、屋外でも使用できる
大型カラー映像装置の発光素子として用いた場合、点灯
時に高貧荷となる発光部の前面板の両面に酸化シリコン
(SiO2)からなる薄膜を形成してあるため、前面板の外
気に曝されている面においては太陽光の紫外線や水分の
吸着によるソーダの析出が防止されるとともに、前面板
の放電に曝されている面においては主として水銀の浸透
による前面板の黒化を防止することができる。
以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明す
る。
実施例 第1図に示すように、本発明の蛍光ランプはフォルス
テライトからなる直方体状の気密容器本体1、この前面
に低融点ガラスで封着された前面板2、および、気密容
器本体1の後面に開けられた穴3にその一端が低融点ガ
ラスで封着され、他端が封止されているガラス管からな
る電極フィラメント収納部4で気密容器が構成されてお
り、その前面板2には、両面がSiO2薄膜でコーティング
されているソーダガラスが用いられている。
前記した作用を得るためにはSiO2膜厚は厚い方が有利
であると考えられるが、本発明にかかる蛍光ランプにお
いては、気密容器本体1と前面板2は低融点ガラスを用
いて封着されるため、前面板であるソーダガラスの内面
(放電に曝される面)にSiO2薄膜が存在すると封着の気
密性に影響することが明らかになった。
発明者らの実験によれば、SiO2薄膜の膜厚が3000Åを
越えると、寿命における気密性に問題を生じることがわ
かった。また、200Åに満たない場合は、ソーダガラス
の外面および内面における光透過率の劣化を抑制する効
果は少なかった。実用性を考慮すれば、前記SiO2薄膜の
膜厚は400〜2000Åの範囲が好ましいことが実験により
明らかになった。そこで、本実施例においては、SiO2
膜の膜厚を400〜2000Åの範囲で変化させ、コーティン
グしたソーダガラスを前面板として以下のように構成し
た蛍光ランプを作製し、寿命中における輝度維持特性を
測定した。すなわち、気密容器本体1内には、隔壁5が
格子状に一体成形されて設けられ、6つの放電空間6a,6
b,6c,7a,7b,7cを構成している。この放電空間6a,7a,を
形成している壁面には緑色蛍光体が、放電空間6b,7bを
形成している壁面には赤色蛍光体が、放電空間6c,7cを
形成している壁面には青色蛍光体がそれぞれ被着されて
いる。気密容器本体1の底面中央部には第2図に示す小
さな穴8が独立して設けられており、これらの穴8によ
って各放電空間と電極フィラメント収納部4の空間部と
が連通されている。これらの穴8の近傍には、電極フィ
ラメント収納部4内に設けられた電極フィラメント9が
2本の内部導入線10で支持され配置されている。2本の
内部導入線10はステム11で支持されており、外部導入線
13がそれぞれ接続されている。電極フィラメント9の近
傍には水銀ゲッター16が配置されている。また、各放電
空間において穴8から遠い方の端部にはそれぞれ電極14
a,14b,14c,15a,15b,15cが設けられ電極フィラメント9
との間で6つの放電路が構成されている。このような構
成からなる気密容器を加熱排気した後、低圧の希ガスを
封入して排気管12をチップオフし、水銀ゲッター16を高
周波加熱してこの気密容器内に所定の水銀を供給するこ
とにより蛍光ランプとした。
以上のようにして、放電空間6a,6b,6cが一つの絵素
を、放電空間7a,7b,7cがもう一つの絵素をそれぞれ形成
している。このような蛍光ランプの電極フィラメント9
に電流を通じ、各電極14a,14b,14c,15a,15b,15cに放電
開始に必要な電圧を選択して印加するとともに、各放電
路に流れる電流を変化させると可変色発光が得られ、さ
らに、それらの電流を時間的に変化させると、その変化
に追従して輝度が変化することも認められた。このよう
な結果は、この蛍光ランプがカラー映像表示装置用とし
て使用可能であることを意味する。
本実施例による蛍光ランプ2560個を用いてカラー映像
表示装置を作製し、実装状態における画面輝度の経時変
化を測定したところ、第3図に示すとおりの結果が得ら
れた。第3図において、破線で示した曲線は、第4図の
従来の構成による蛍光ランプを用いた場合の輝度維持特
性を示しており、寿命中において大幅な輝度低下が生じ
ている。これに対して、第3図中斜線で示した領域は、
本実施例による前面板を用いた蛍光ランプの輝度維持特
性を示している。すなわち、本発明にかかる蛍光ランプ
の前面板においては、その両面にSiO2からなる薄膜が形
成されており、そのけっか寿命中を通じて前面板の両面
における光透過率の劣化を抑制し良好な輝度維持特性を
実現し得る。
発明の効果 以上説明したように、本発明はカラー映像表示装置用
蛍光ランプにおいて、その発光部を構成する前面板の両
面にSiO2からなる薄膜を形成することにより、点灯時に
前面板の両面において進行する光透過率の低下を抑制
し、寿命中を通じて輝度低下の少ないカラー映像表示装
置用蛍光ランプを提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である蛍光ランプの分解斜視
図、第2図は同正面図、第3図は本発明にかかる蛍光ラ
ンプを用いたカラー映像表示装置の画面輝度維持率を示
す図、第4図は先に提案した蛍光ランプの分解斜視図で
ある。 1……気密容器本体、2……前面板、3……穴、4……
電極フィラメント収納部、5……隔壁、6a,6b,6c,7a,7
b,7c……放電空間、8……穴、9……電極フィラメン
ト、14a,14b,14c,15a,15b,15c……電極、16……水銀ゲ
ッター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 明星 稔 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 子工業株式会社内 (72)発明者 奥野 郁弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−188159(JP,A) 特開 平2−165554(JP,A) 特開 平3−129659(JP,A) 特開 平2−129847(JP,A) 実開 平1−124656(JP,U) 特公 昭40−24836(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性の前面板を有するセラミックからな
    る直方体状の気密容器本体と、この気密容器本体の底面
    中央部に一体化された電極フィラメント収納部とから気
    密容器を形成し、前記気密容器本体内に格子状の隔壁を
    設けることによって複数の放電空間を形成し、前記気密
    容器本体の底面中央部に各前記放電空間と前記電極フィ
    ラメント収納部の空間部とを連通させるための穴を独立
    して設け、前記電極フィラメント収納部に設けられた単
    一の電極フィラメントを、この電極フィラメントの軸が
    前記気密容器本体の各前記放電空間の軸と直交する方向
    に配置するとともに、各前記放電空間の前記穴から遠い
    方の端部に電極をそれぞれ設けて、単一の前記電極フィ
    ラメントと複数の前記電極との間で複数の放電路を形成
    し、かつ前記気密容器本体の各前記放電空間に赤色、緑
    色および青色に発光する蛍光体をそれぞれ塗布すること
    によって、赤色に発光する放電空間、緑色に発光する放
    電空間、および青色に発光する放電空間からなる絵素
    を、複数個有し、さらに前記前面板の両面に酸化シリコ
    ン薄膜を形成したことを特徴とするカラー映像表示装置
    用蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】酸化シリコン薄膜の膜厚が400〜2000Åで
    ある請求項1記載のカラー映像表示装置用蛍光ランプ。
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