JPH05287817A - 中空式仕口補強材を用いた木製テラス等の製造方法 - Google Patents
中空式仕口補強材を用いた木製テラス等の製造方法Info
- Publication number
- JPH05287817A JPH05287817A JP12924492A JP12924492A JPH05287817A JP H05287817 A JPH05287817 A JP H05287817A JP 12924492 A JP12924492 A JP 12924492A JP 12924492 A JP12924492 A JP 12924492A JP H05287817 A JPH05287817 A JP H05287817A
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- JP
- Japan
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- joints
- strength
- joint
- bundle
- hollow
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】木造の軸組構法の仕口加工は複雑多岐にわた
り、高度の技術を必要とする割合に強度は比較的弱い欠
点がある。特にテラスやベランダ等における束、土台、
柱をほぞと、ほぞ穴だけによる組立てを行ってもぐらつ
いたりしやすいが、それらの欠点をなくするために金具
やほお杖等を用いていた。そこで仕口の加工を簡素化
し、しかも水平荷重に対して強度を増強し、外観も美し
くしようとしたものである。 【構成】従来のほぞ穴（２−５）とほぞ（２−２）（２
−３）の組合せでは水平荷重に対する強度は大幅に低下
していたが、中空式仕口補強材（１−４）を挿入するこ
とにより仕口の加工や組立てが容易になり、水平荷重強
度は数段に向上し、外観も美しく仕上がるようになっ
た。
り、高度の技術を必要とする割合に強度は比較的弱い欠
点がある。特にテラスやベランダ等における束、土台、
柱をほぞと、ほぞ穴だけによる組立てを行ってもぐらつ
いたりしやすいが、それらの欠点をなくするために金具
やほお杖等を用いていた。そこで仕口の加工を簡素化
し、しかも水平荷重に対して強度を増強し、外観も美し
くしようとしたものである。 【構成】従来のほぞ穴（２−５）とほぞ（２−２）（２
−３）の組合せでは水平荷重に対する強度は大幅に低下
していたが、中空式仕口補強材（１−４）を挿入するこ
とにより仕口の加工や組立てが容易になり、水平荷重強
度は数段に向上し、外観も美しく仕上がるようになっ
た。
Description
【産業上の利用分野】木造の軸組構法においては構造部
材は長さ方向に部材を継ぎたしたり、縦使いにする柱や
束に対して横使いにする土台や梁、桁等を接合する場合
に必ず継ぎ手や仕口加工を行わなければならない。しか
し、その継ぎ手や仕口加工は複雑で高度の技術を持った
技能者が必要である。その上、加工部分の切り欠けによ
り部材の断面が小さくなり、強度は大幅に減少するので
不必要に大きな断面の部材を使用しなければならず、そ
の分製造コストを高くする結果となる。
材は長さ方向に部材を継ぎたしたり、縦使いにする柱や
束に対して横使いにする土台や梁、桁等を接合する場合
に必ず継ぎ手や仕口加工を行わなければならない。しか
し、その継ぎ手や仕口加工は複雑で高度の技術を持った
技能者が必要である。その上、加工部分の切り欠けによ
り部材の断面が小さくなり、強度は大幅に減少するので
不必要に大きな断面の部材を使用しなければならず、そ
の分製造コストを高くする結果となる。
【００１】特に柱の上部を梁や桁等で固定することがな
いテラスやベランダ等のかこいを作る場合には束の上に
土台をのせ、その上に柱を立てる構法においては偉力を
発揮することができる。
いテラスやベランダ等のかこいを作る場合には束の上に
土台をのせ、その上に柱を立てる構法においては偉力を
発揮することができる。
【０００２】
【従来の技術】従来の軸組構法においては構造部材は継
ぎ手や仕口によって連結するが、その継ぎ手や仕口の加
工は複雑で高度の技術を持った技能者を必要とし、特に
屋外の風雨にさらされるテラスやベランダ、塀等の場合
は柱の支えが不十分なため、柱のぐらつきが生じたり、
雨水の侵入も多いため腐朽をはやめる欠点があった。
ぎ手や仕口によって連結するが、その継ぎ手や仕口の加
工は複雑で高度の技術を持った技能者を必要とし、特に
屋外の風雨にさらされるテラスやベランダ、塀等の場合
は柱の支えが不十分なため、柱のぐらつきが生じたり、
雨水の侵入も多いため腐朽をはやめる欠点があった。
【０００３】第５図は従来の仕口の一例を示したもので
あり、束（２−４）にほぞ（２−３）をつけ、土台（２
−６）にほぞ穴（２−５）をあけ、柱（２−１）にほぞ
（２−２）をつけ、これらを組み立てたものが第５図の
（２）の状態になるが、束（２−４）及び柱（２−１）
の水平荷重の強度は断面欠損割合に応じて低下するた
め、ほお杖を立てたり、補強用の外接金具やボールト等
を併用することになる。
あり、束（２−４）にほぞ（２−３）をつけ、土台（２
−６）にほぞ穴（２−５）をあけ、柱（２−１）にほぞ
（２−２）をつけ、これらを組み立てたものが第５図の
（２）の状態になるが、束（２−４）及び柱（２−１）
の水平荷重の強度は断面欠損割合に応じて低下するた
め、ほお杖を立てたり、補強用の外接金具やボールト等
を併用することになる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】木造軸組の欠点は各部
材の継ぎ手や仕口の加工が難しい割り合いに強度が大幅
に低下することにあり、又、加工精度の良否によっては
素人による組み立ては困難である。これらの課題を解決
するために、本発明は木造軸組の継ぎ手や仕口の加工及
び組み立てを簡素化し、素人でも日曜大工として容易に
施工、組み立てができるようにし、更に水平方向の荷重
に対して強度を増強させるものである。
材の継ぎ手や仕口の加工が難しい割り合いに強度が大幅
に低下することにあり、又、加工精度の良否によっては
素人による組み立ては困難である。これらの課題を解決
するために、本発明は木造軸組の継ぎ手や仕口の加工及
び組み立てを簡素化し、素人でも日曜大工として容易に
施工、組み立てができるようにし、更に水平方向の荷重
に対して強度を増強させるものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明を図面にもとずい
て説明すると、第５図は従来の仕口を示したものである
が、束のほぞ（２−３）及び柱のほぞ（２−２）の断面
は約９分１に欠損するため、笠木（２−７）に子供等が
のぼったり、布団を掛けたりする際に大きな水平荷重が
かかり、ほぞだけの強度では十分に耐えられず、ぐらつ
いたり時には倒れたりする危険性もあった。
て説明すると、第５図は従来の仕口を示したものである
が、束のほぞ（２−３）及び柱のほぞ（２−２）の断面
は約９分１に欠損するため、笠木（２−７）に子供等が
のぼったり、布団を掛けたりする際に大きな水平荷重が
かかり、ほぞだけの強度では十分に耐えられず、ぐらつ
いたり時には倒れたりする危険性もあった。
【０００６】そこで、ほぞ穴（１−９）（１−１１）と
ほぞ（１−３）（１−７）だけの組み合わせでは仕口の
強度を高めることが困難なため、埋め込み用中空式補強
材（１−４）を仕口部分に組み込むことにより、多くの
課題を一挙に解決することができた。
ほぞ（１−３）（１−７）だけの組み合わせでは仕口の
強度を高めることが困難なため、埋め込み用中空式補強
材（１−４）を仕口部分に組み込むことにより、多くの
課題を一挙に解決することができた。
【０００７】仕口の加工は、まず土台のほど穴（１−
９）（１−１１）の大きさは中空式補強材（１−４）の
外測寸法より僅かに大きくあけ、束のほぞ（１−７）及
び柱のほぞ（１−３）の寸法は中空式補強材（１−４）
の内測寸法より僅かに小さくきざみ、更に中空式補強材
の厚さより僅かに大きめの隙間（１−２）（１−６）を
作り、組み立ての際には接着剤を塗布しながら中空式補
強材が簡単に挿入できるようにしたものである。
９）（１−１１）の大きさは中空式補強材（１−４）の
外測寸法より僅かに大きくあけ、束のほぞ（１−７）及
び柱のほぞ（１−３）の寸法は中空式補強材（１−４）
の内測寸法より僅かに小さくきざみ、更に中空式補強材
の厚さより僅かに大きめの隙間（１−２）（１−６）を
作り、組み立ての際には接着剤を塗布しながら中空式補
強材が簡単に挿入できるようにしたものである。
【０００７】
【作用】中空式補強材を束（１−５）及び柱（１−１）
の内部まで挿入させて接着剤で一体化させることによ
り、水平荷重を加えた際には、ほぞの強度に補強材の強
度がプラスされるため、その強度は数段に強化され、横
振れすることは全くなくなり、雨水の侵入もなく耐久性
も増し、外観的にも非常に美しくなった。
の内部まで挿入させて接着剤で一体化させることによ
り、水平荷重を加えた際には、ほぞの強度に補強材の強
度がプラスされるため、その強度は数段に強化され、横
振れすることは全くなくなり、雨水の侵入もなく耐久性
も増し、外観的にも非常に美しくなった。
【０００８】
【実施例】木造軸組構法による建築物の土台と柱、一階
の管柱、桁、二階の管柱を連結する場合、木製テラス、
ベランダ、フエンス、橋のらんかん、塀、遊具類等。
の管柱、桁、二階の管柱を連結する場合、木製テラス、
ベランダ、フエンス、橋のらんかん、塀、遊具類等。
【発明の効果】本発明により継手や仕口の加工が簡単
で、機械加工により量産することができ、中空式補強材
により水平荷重に対する強度が増強するため、部材の断
面積を小さくすることができ、更に組み立てが容易なた
め、日曜大工として素人でも組み立てができるので、安
価で作ることができ、しかも安全で外観が美しくできる
ようになった。
で、機械加工により量産することができ、中空式補強材
により水平荷重に対する強度が増強するため、部材の断
面積を小さくすることができ、更に組み立てが容易なた
め、日曜大工として素人でも組み立てができるので、安
価で作ることができ、しかも安全で外観が美しくできる
ようになった。
【０００９】
【図面の簡単な説明】
【図１】 仕口各部材の展開正面図
【図２】 中空式仕口補強材の斜視図
【図３】 仕口各部材の展開平面図
【図４】 中空式仕口補強材を挿入し組立完成正面図
【図５】 １…従来の仕口各部材の展開斜視図、２…同
組立完成斜視図
組立完成斜視図
【図６】 木製テラスの斜視図
１−１……柱 １−２、１−６……中空式仕口補強材
挿入隙間 １−３……柱のほぞ １−４……中空式仕口補強材
１−５……束１−７……束のほぞ １−８、１−１
０……土台 １−９、１−１１土台のほぞ穴 ２−１……従来の柱 ２−２……従来の柱のほぞ
２−３……従来の束のほぞ ２−４……従来の束
２−５……従来の土台のほぞ穴２−６……従来の土台
２−７……テラスの笠木 ２−８……テラスのすじ
かい
挿入隙間 １−３……柱のほぞ １−４……中空式仕口補強材
１−５……束１−７……束のほぞ １−８、１−１
０……土台 １−９、１−１１土台のほぞ穴 ２−１……従来の柱 ２−２……従来の柱のほぞ
２−３……従来の束のほぞ ２−４……従来の束
２−５……従来の土台のほぞ穴２−６……従来の土台
２−７……テラスの笠木 ２−８……テラスのすじ
かい
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｆ 11/18
Claims (1)
- 【請求項１】木造の軸組構法による建築物やテラス、ベ
ランダ、塀等においては部材の継ぎ手や仕口の加工は、
穴あけや切り欠けと、ほぞによるきん結という凸凹の組
合せ、又は雌型と雄型の加工部材の連結が主であるた
め、そのきん結部の強度が３分の１以下に低下する欠点
があった。又、きん結部を補強するために外接金具や、
ボールト・ナット、カスガイ等を用いているが、さびが
生じたり、美観をそこねたり、強度も十分には得られな
い欠点があった。これらの欠点をなくするために、第６
図のようなテラスを造る場合においては中空式仕口補強
材（１−４）が木材の仕口部分に埋設され、外観からは
全く見えないばかりでなく、束（１一５）と土台（１−
８）（１−１０）及び柱（１−１）を接着剤で一体化す
る方法である。この中空式補強材は束のない木塀や橋の
ランカン等を作る場合においては土台と柱をきん結する
のに用いることもでき、又大断面木造軸組構法における
仕口や継ぎ手の補強にも応用することができる。本発明
による中空式補強材の形状は使用目的に合せて多角形又
は円形等にするほか、その材料は木材の強度を上回る材
質のものとする。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12924492A JPH05287817A (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 中空式仕口補強材を用いた木製テラス等の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12924492A JPH05287817A (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 中空式仕口補強材を用いた木製テラス等の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05287817A true JPH05287817A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=15004763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12924492A Pending JPH05287817A (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 中空式仕口補強材を用いた木製テラス等の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05287817A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004245034A (ja) * | 2003-01-20 | 2004-09-02 | Porasu Kurashi Kagaku Kenkyusho:Kk | 木質部材の接合構造 |
| CN108729563A (zh) * | 2018-07-24 | 2018-11-02 | 中建三局集团有限公司 | 一种仿古建筑墙身内木柱的防糟朽构造系统 |
| CN110685397A (zh) * | 2019-10-11 | 2020-01-14 | 严克飞 | 一种框架式幕墙立柱与横梁快速连接系统 |
| JP2021102845A (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-15 | 株式会社竹中工務店 | 柱木質水平部材接合構造 |
-
1992
- 1992-04-06 JP JP12924492A patent/JPH05287817A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004245034A (ja) * | 2003-01-20 | 2004-09-02 | Porasu Kurashi Kagaku Kenkyusho:Kk | 木質部材の接合構造 |
| CN108729563A (zh) * | 2018-07-24 | 2018-11-02 | 中建三局集团有限公司 | 一种仿古建筑墙身内木柱的防糟朽构造系统 |
| CN108729563B (zh) * | 2018-07-24 | 2023-12-19 | 中建三局集团有限公司 | 一种仿古建筑墙身内木柱的防糟朽构造系统 |
| CN110685397A (zh) * | 2019-10-11 | 2020-01-14 | 严克飞 | 一种框架式幕墙立柱与横梁快速连接系统 |
| CN110685397B (zh) * | 2019-10-11 | 2021-05-04 | 清远元逸建筑工程有限公司 | 一种框架式幕墙立柱与横梁快速连接系统 |
| JP2021102845A (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-15 | 株式会社竹中工務店 | 柱木質水平部材接合構造 |
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