JPH05285208A - 外科用ドレッシング - Google Patents
外科用ドレッシングInfo
- Publication number
- JPH05285208A JPH05285208A JP4086847A JP8684792A JPH05285208A JP H05285208 A JPH05285208 A JP H05285208A JP 4086847 A JP4086847 A JP 4086847A JP 8684792 A JP8684792 A JP 8684792A JP H05285208 A JPH05285208 A JP H05285208A
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- JP
- Japan
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- film
- polyurethane
- porous
- stacked
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Abstract
(57)【要約】
【構成】多孔質ポリウレタンからなる支持膜の一方の面
に該多孔質ポリウレタンと同一組成のポリウレタンから
なる均質膜、他方の面に接着剤層を積層し、さらに該接
着剤層の面の一部に、少なくとも該接着剤層に接しない
面に親水性多孔質を積層してなる不織布を有することを
特徴とする外科用ドレッシング。 【効果】空気や水蒸気は透過するが、水分の侵入や細菌
による感染を防ぐことができる。
に該多孔質ポリウレタンと同一組成のポリウレタンから
なる均質膜、他方の面に接着剤層を積層し、さらに該接
着剤層の面の一部に、少なくとも該接着剤層に接しない
面に親水性多孔質を積層してなる不織布を有することを
特徴とする外科用ドレッシング。 【効果】空気や水蒸気は透過するが、水分の侵入や細菌
による感染を防ぐことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外科用ドレッシングに
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】手術後の縫合部や傷の手当等に使用する
創傷ドレッシング材は、簡単に操作することができ、貼
った後でも手や足の間接などの屈伸が容易であり、患者
が入浴したり、シャワーを浴びたりする場合に交換する
必要がなく、傷口への感染が防止できることが必要であ
る。
創傷ドレッシング材は、簡単に操作することができ、貼
った後でも手や足の間接などの屈伸が容易であり、患者
が入浴したり、シャワーを浴びたりする場合に交換する
必要がなく、傷口への感染が防止できることが必要であ
る。
【0003】従来は、ガーゼ、脱脂綿等が用いられてき
たが、滲出液を速やかに吸収するため、創傷面が脱水状
態になり剥がす際に出血を伴う等の欠点があり患者に苦
痛を与えてしまう。また、滲出液がガーゼ等を通して表
面に漏れ出ると、細菌が傷に侵入して感染する可能性が
高くなる等の欠点もある。
たが、滲出液を速やかに吸収するため、創傷面が脱水状
態になり剥がす際に出血を伴う等の欠点があり患者に苦
痛を与えてしまう。また、滲出液がガーゼ等を通して表
面に漏れ出ると、細菌が傷に侵入して感染する可能性が
高くなる等の欠点もある。
【0004】そこで、これらに代わるものとして、吸湿
性パットと非粘着性フィルムからなるスポンジ状パット
と防水性絆創膏を組み合わせたドレッシング(エアスト
リップ[Airstrip](登録商標);スミス ア
ンド ネフュー リミテッド[Smith & Nep
hew Limited]社製)や高水蒸気透湿性を有
するポリウレタンフィルムと接着剤層からなる接着性ド
レッシング(オプサイト[Op−site](登録商
標);スミス アンド ネフュー リミテッド[Smi
th & Nephew Limited]社製、バイ
オクルーシブ[Bioclusive](登録商標);
ジョンソン アンド ジョンソン[Johnson &
Johnson]社製、テガダーム[Tegader
m](登録商標)3M社製)等が市販されており、一応
の効果を修めている。
性パットと非粘着性フィルムからなるスポンジ状パット
と防水性絆創膏を組み合わせたドレッシング(エアスト
リップ[Airstrip](登録商標);スミス ア
ンド ネフュー リミテッド[Smith & Nep
hew Limited]社製)や高水蒸気透湿性を有
するポリウレタンフィルムと接着剤層からなる接着性ド
レッシング(オプサイト[Op−site](登録商
標);スミス アンド ネフュー リミテッド[Smi
th & Nephew Limited]社製、バイ
オクルーシブ[Bioclusive](登録商標);
ジョンソン アンド ジョンソン[Johnson &
Johnson]社製、テガダーム[Tegader
m](登録商標)3M社製)等が市販されており、一応
の効果を修めている。
【0005】一応、特開昭58−155854号公報に
見られるように、多孔質フィルムからなる創傷被覆材が
あるが、手術後の縫合部や関節部等に傷口に用いた場
合、粘着部分が存在しないため、皮膚との密着性に問題
があり細菌感染する可能性がある。
見られるように、多孔質フィルムからなる創傷被覆材が
あるが、手術後の縫合部や関節部等に傷口に用いた場
合、粘着部分が存在しないため、皮膚との密着性に問題
があり細菌感染する可能性がある。
【0006】創傷面や傷口の縫合部では感染が起こりや
すいため、抗菌剤を含有したクリーム基剤を使用して感
染防止を行っている。しかし、抗菌剤をガーゼに塗り込
んだ場合、滲出液とともにガーゼ包帯に約57%が染み
込み、創傷面には約21%しか到達しない。また、クリ
ーム基剤では毎日のように創傷面に塗り込む等、操作上
面倒である。
すいため、抗菌剤を含有したクリーム基剤を使用して感
染防止を行っている。しかし、抗菌剤をガーゼに塗り込
んだ場合、滲出液とともにガーゼ包帯に約57%が染み
込み、創傷面には約21%しか到達しない。また、クリ
ーム基剤では毎日のように創傷面に塗り込む等、操作上
面倒である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したことから、一
般に接着性ドレッシングとしては、1)操作性が良いこ
と、2)使用時まで滅菌されていること、3)接着が可
能であること、4)通気性が良いこと、5)細菌による
感染を防止すること等の要件を満たすことが望まれる
が、未だ、これらの要件を満たすドレッシングは得られ
ていないのが現状である。
般に接着性ドレッシングとしては、1)操作性が良いこ
と、2)使用時まで滅菌されていること、3)接着が可
能であること、4)通気性が良いこと、5)細菌による
感染を防止すること等の要件を満たすことが望まれる
が、未だ、これらの要件を満たすドレッシングは得られ
ていないのが現状である。
【0008】従って本発明の目的は、新規な接着性ドレ
ッシングを提供することにある。
ッシングを提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、空気や水蒸気
は透過するが、水の侵入や細菌による感染を防止するこ
とができる外科用に好適な外科用ドレッシングを提供す
ることにある。
は透過するが、水の侵入や細菌による感染を防止するこ
とができる外科用に好適な外科用ドレッシングを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の構成
からなる外科用ドレッシングによって達成される。
からなる外科用ドレッシングによって達成される。
【0011】(1) 多孔質ポリウレタンからなる支持
膜の一方の面に該多孔質ポリウレタンと同一組成のポリ
ウレタンからなる均質膜を形成してなる複合膜であっ
て、該複合膜の該均質膜が形成されていない面に接着剤
層を積層し、該接着剤層の一部に、少なくとも該接着剤
層に接しない親水性多孔質材を積層してなる不織布を有
することを特徴とする外科用ドレッシング。
膜の一方の面に該多孔質ポリウレタンと同一組成のポリ
ウレタンからなる均質膜を形成してなる複合膜であっ
て、該複合膜の該均質膜が形成されていない面に接着剤
層を積層し、該接着剤層の一部に、少なくとも該接着剤
層に接しない親水性多孔質材を積層してなる不織布を有
することを特徴とする外科用ドレッシング。
【0012】(2) 接着剤が一液熱架橋型のアクリル
系接着剤である上記(1)に記載の外科用ドレッシン
グ。
系接着剤である上記(1)に記載の外科用ドレッシン
グ。
【0013】(3) 親水性多孔質膜がポリオレフィン
あるいはハロゲン化ポリオレフィンにアルコキシアルキ
ルアクリレートおよび/またはアルキルアクリルアミド
をグラフト重合させ親水性を付与したものである上記
(1)または(2)のいずれか一つに記載の外科用ドレ
ッシング。
あるいはハロゲン化ポリオレフィンにアルコキシアルキ
ルアクリレートおよび/またはアルキルアクリルアミド
をグラフト重合させ親水性を付与したものである上記
(1)または(2)のいずれか一つに記載の外科用ドレ
ッシング。
【0014】(4) 親水性多孔質がポリオレフィンあ
るいはハロゲン化ポリオレフィンの表面および孔内表面
を非イオン界面活性剤またはアミノ酸系界面活性剤で被
覆して親水性を付与したものである上記(1)または
(2)のいずれか一つに記載の外科用ドレッシング。
るいはハロゲン化ポリオレフィンの表面および孔内表面
を非イオン界面活性剤またはアミノ酸系界面活性剤で被
覆して親水性を付与したものである上記(1)または
(2)のいずれか一つに記載の外科用ドレッシング。
【0015】(5) 吸水性の不織布に抗菌性ゼオライ
トを含有させた上記(1)〜(4)に記載の外科用ドレ
ッシング。
トを含有させた上記(1)〜(4)に記載の外科用ドレ
ッシング。
【0016】本発明は、多孔質膜と均質膜からなる複合
膜の水蒸気透過率が1000〜6000g/m2・24
hである外科用ドレッシング材である。本発明におい
て、均質膜の膜厚が15μm以下が好ましく、より好ま
しくは10μm以下である。この膜厚であれば、上記の
水蒸気透過率を維持することが可能である。また、本発
明において、多孔質ポリウレタン膜の孔径は、0.1〜
10μmの範囲であることが好ましい。
膜の水蒸気透過率が1000〜6000g/m2・24
hである外科用ドレッシング材である。本発明におい
て、均質膜の膜厚が15μm以下が好ましく、より好ま
しくは10μm以下である。この膜厚であれば、上記の
水蒸気透過率を維持することが可能である。また、本発
明において、多孔質ポリウレタン膜の孔径は、0.1〜
10μmの範囲であることが好ましい。
【0017】本発明に用いられる親水性多孔質膜は、多
孔質膜を親水処理したものであれば特に限定されない
が、多孔質膜はポリオレフィンあるいは一部がハロゲン
化されたポリオレフィンが好ましい。具体的には、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレンなどが挙げられ
る。
孔質膜を親水処理したものであれば特に限定されない
が、多孔質膜はポリオレフィンあるいは一部がハロゲン
化されたポリオレフィンが好ましい。具体的には、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレンなどが挙げられ
る。
【0018】本発明おいて、前記親水性ポリマーとして
はポリアルコキシアルキルアクリレートあるいはポリア
ルキルアクリルアミドを用い、好ましくは、親水性ポリ
マーがアルコキシアルキルアクリレートのホモポリマー
またはコポリマーで、アルキルアクリルアミドのホモポ
リマーまたはコポリマーが良い。
はポリアルコキシアルキルアクリレートあるいはポリア
ルキルアクリルアミドを用い、好ましくは、親水性ポリ
マーがアルコキシアルキルアクリレートのホモポリマー
またはコポリマーで、アルキルアクリルアミドのホモポ
リマーまたはコポリマーが良い。
【0019】また、本発明において、アルコキシアルキ
ルアクリレートはメトキシエチルアクリレートを、アル
キルアクリルアミドはイソプロピルアクリルアミドを用
いることが好ましい。
ルアクリレートはメトキシエチルアクリレートを、アル
キルアクリルアミドはイソプロピルアクリルアミドを用
いることが好ましい。
【0020】本発明において、非イオン性界面活性剤と
しては、プロピレンオキシド/エチレンオキシド・ブロ
ック共重合体が好ましく、該共重合体のエチレンオキシ
ド鎖が総分子の60〜90重量%が適当である。
しては、プロピレンオキシド/エチレンオキシド・ブロ
ック共重合体が好ましく、該共重合体のエチレンオキシ
ド鎖が総分子の60〜90重量%が適当である。
【0021】また、アミノ酸界面活性剤としてはアニオ
ン性のものが好ましく、親水基としてアミノ酸、特にL
−グルタミン酸を用い、疎水基として脂肪酸を用いたも
のが好ましい。
ン性のものが好ましく、親水基としてアミノ酸、特にL
−グルタミン酸を用い、疎水基として脂肪酸を用いたも
のが好ましい。
【0022】本発明は、特に、創傷面が細菌などで汚染
されている場合には、吸水性不織布層に抗菌性ゼオライ
トを含有するとこにより、親水性多孔質膜を通して細菌
を阻止することが可能となる。本発明で使用される抗菌
性ゼオライトの母体となっているゼオライトは、三次元
的に発達した骨格構造を有するアルカリ又は、アルカリ
土類金属のアミノケイ酸塩である。
されている場合には、吸水性不織布層に抗菌性ゼオライ
トを含有するとこにより、親水性多孔質膜を通して細菌
を阻止することが可能となる。本発明で使用される抗菌
性ゼオライトの母体となっているゼオライトは、三次元
的に発達した骨格構造を有するアルカリ又は、アルカリ
土類金属のアミノケイ酸塩である。
【0023】その一般式は、XMa・O・Al2O3・y
SiO2・zH2Oで表される(M=金属イオン、X=金
属酸化物の係数、a=2Xn-1(n=金属の原子価)、
y=シリカの係数、z=結合水の分子量)。
SiO2・zH2Oで表される(M=金属イオン、X=金
属酸化物の係数、a=2Xn-1(n=金属の原子価)、
y=シリカの係数、z=結合水の分子量)。
【0024】本発明に用いる抗菌性ゼオライトは、ゼオ
ライトの陽イオン交換能を利用し、抗菌性金属イオンを
ゼオライト母体中に保有された抗菌性金属イオン含有ゼ
オライトである。抗菌性金属イオンとしては、銀、銅、
亜鉛があり、外科用ドレッシングとして使用する場合
は、銀を使用することが好ましいが、更に好ましくは亜
鉛や銅などを含む複数の金属を用いるのが良い。
ライトの陽イオン交換能を利用し、抗菌性金属イオンを
ゼオライト母体中に保有された抗菌性金属イオン含有ゼ
オライトである。抗菌性金属イオンとしては、銀、銅、
亜鉛があり、外科用ドレッシングとして使用する場合
は、銀を使用することが好ましいが、更に好ましくは亜
鉛や銅などを含む複数の金属を用いるのが良い。
【0025】ゼオライト母体及び抗菌性金属(銅、亜
鉛)の化合物は、米国の食品医薬局(FDA)にて食品
添加として認められている。また、抗菌性金属イオン
は、ゼオライト母体中に保持されているので、微量に溶
出する抗菌性金属イオンは拡散により長期間徐放し続け
ることができる。
鉛)の化合物は、米国の食品医薬局(FDA)にて食品
添加として認められている。また、抗菌性金属イオン
は、ゼオライト母体中に保持されているので、微量に溶
出する抗菌性金属イオンは拡散により長期間徐放し続け
ることができる。
【0026】次ぎに、図面を参照しながら、本発明の外
科用ドレッシングについて説明する。
科用ドレッシングについて説明する。
【0027】本発明の外科用ドレッシングは、図1に示
すように多孔質ポリウレタンからなる支持膜2に、同一
組成の均質なポリウレタン膜1を積層した、複合膜を作
製する。
すように多孔質ポリウレタンからなる支持膜2に、同一
組成の均質なポリウレタン膜1を積層した、複合膜を作
製する。
【0028】多孔質ポリウレタンからなる支持膜だけで
は、孔径が0.1〜10μmの範囲であるため、外部か
らの菌の侵入を完全にふさぐことができず、また均質な
ポリウレタン膜だけでも膜厚が15μm以下では水蒸気
透過率が1000〜6000g/m2・24hと満足す
ることができるが、膜厚が薄いため、均質膜だけでは取
り扱いが難しい。このため、多孔質膜と均質膜を複合す
ることにより、上記の問題を解決することができる。
は、孔径が0.1〜10μmの範囲であるため、外部か
らの菌の侵入を完全にふさぐことができず、また均質な
ポリウレタン膜だけでも膜厚が15μm以下では水蒸気
透過率が1000〜6000g/m2・24hと満足す
ることができるが、膜厚が薄いため、均質膜だけでは取
り扱いが難しい。このため、多孔質膜と均質膜を複合す
ることにより、上記の問題を解決することができる。
【0029】更に、使用用途に応じて多孔質膜の膜厚を
調整する必要があり、一般にしようする際は、100〜
200μmが好ましいが、じょく癒用パットとして用い
るときには、1〜3mmの範囲が好ましい。
調整する必要があり、一般にしようする際は、100〜
200μmが好ましいが、じょく癒用パットとして用い
るときには、1〜3mmの範囲が好ましい。
【0030】そして、前記複合膜の該均質なポリウレタ
ン膜1を形成させた面の逆の面に低刺激性の接着剤層3
を積層し、さらにこの接着剤層3を積層した面の一部の
当該外科用ドレッシングを使用する際に皮膚欠損部位に
直接触れる部位に吸水性の布帛4を積層させ、この布帛
4上に親水性処理をした多孔質膜5を積層して、滲出液
の多い面でも滲出液が貯蔵することなく、創傷面によく
密着し、また皮膚欠損部位に接する部位に親水性処理を
した多孔質膜を用いることにより、従来のガーゼを用い
た場合のような過度の乾燥を防ぎ、水和潤滑状態にし
て、皮膚欠損部位に外科用ドレッシングが固着すること
なく、表皮再生を促進することができる。
ン膜1を形成させた面の逆の面に低刺激性の接着剤層3
を積層し、さらにこの接着剤層3を積層した面の一部の
当該外科用ドレッシングを使用する際に皮膚欠損部位に
直接触れる部位に吸水性の布帛4を積層させ、この布帛
4上に親水性処理をした多孔質膜5を積層して、滲出液
の多い面でも滲出液が貯蔵することなく、創傷面によく
密着し、また皮膚欠損部位に接する部位に親水性処理を
した多孔質膜を用いることにより、従来のガーゼを用い
た場合のような過度の乾燥を防ぎ、水和潤滑状態にし
て、皮膚欠損部位に外科用ドレッシングが固着すること
なく、表皮再生を促進することができる。
【0031】また、本発明の外科用ドレッシングは、図
2に示すように多孔質ポリウレタンからなる支持膜2に
同一組成の均質なポリウレタン膜1を形成した複合膜
に、該複合膜の該均質なポリウレタン膜1を形成させた
面の逆の面に低刺激性の接着剤層3を積層し、さらにこ
の接着剤層3を積層した面の一部の当該外科用ドレッシ
ングを使用する際に皮膚欠損部位に直接触れる部位に吸
水性の布帛4を積層させ、これに必要により抗菌性ゼオ
ライト6を含有させることにより、創傷面によく密着し
て傷口への感染を防止し、また皮膚欠損部位に接する部
位に親水性処理をした多孔質膜5を用いることにより、
従来のガーゼを用いた場合のような過度の乾燥を防ぎ、
水和潤滑状態にして、皮膚欠損部位に外科用ドレッシン
グが固着することなく、表皮再生を促進することができ
る。
2に示すように多孔質ポリウレタンからなる支持膜2に
同一組成の均質なポリウレタン膜1を形成した複合膜
に、該複合膜の該均質なポリウレタン膜1を形成させた
面の逆の面に低刺激性の接着剤層3を積層し、さらにこ
の接着剤層3を積層した面の一部の当該外科用ドレッシ
ングを使用する際に皮膚欠損部位に直接触れる部位に吸
水性の布帛4を積層させ、これに必要により抗菌性ゼオ
ライト6を含有させることにより、創傷面によく密着し
て傷口への感染を防止し、また皮膚欠損部位に接する部
位に親水性処理をした多孔質膜5を用いることにより、
従来のガーゼを用いた場合のような過度の乾燥を防ぎ、
水和潤滑状態にして、皮膚欠損部位に外科用ドレッシン
グが固着することなく、表皮再生を促進することができ
る。
【0032】なお、本明細書中で「同一組成」とは、使
用するポリウレタン樹脂の化学組成が同じであることを
意味する。
用するポリウレタン樹脂の化学組成が同じであることを
意味する。
【0033】また、本発明において支持膜と均質膜を同
一組成のポリウレタンにより形成することにより、支持
膜と均質膜と相溶性があることから複合化が容易であ
り、製造の面からも1種類のウレタン樹脂で済むこと等
の利点がある。
一組成のポリウレタンにより形成することにより、支持
膜と均質膜と相溶性があることから複合化が容易であ
り、製造の面からも1種類のウレタン樹脂で済むこと等
の利点がある。
【0034】本発明において用いるポリウレタンは、ハ
ードセグメントとソフトセグメントと、更に鎖延長剤か
らなるセグメント化ポリウレタンであり、一般的に医療
用として用いられ、水蒸気透過性を有しているポリウレ
タンである。
ードセグメントとソフトセグメントと、更に鎖延長剤か
らなるセグメント化ポリウレタンであり、一般的に医療
用として用いられ、水蒸気透過性を有しているポリウレ
タンである。
【0035】ハードセグメントとしては、ジイソシアナ
ート、例えばエチレンジイソシアナート、ヘキサメチレ
ンジイソシアナート、トルイレンジイソシアナート、フ
ェニレンジイソシアナート、ジメチルジフェニルメタン
ジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、4−
4’ジフェニルメタンジイソシアナート等が挙げられ、
好ましくは4−4’ジフェニルメタンジイソシアナート
を用いる。
ート、例えばエチレンジイソシアナート、ヘキサメチレ
ンジイソシアナート、トルイレンジイソシアナート、フ
ェニレンジイソシアナート、ジメチルジフェニルメタン
ジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、4−
4’ジフェニルメタンジイソシアナート等が挙げられ、
好ましくは4−4’ジフェニルメタンジイソシアナート
を用いる。
【0036】ソフトセグメントとしては、ポリオール、
例えばポリアルキレンポリオール、ポリエーテルポリオ
ール、ポリカプロラクタム、ポリカーボネート等が挙げ
られ、好ましくはポリエーテルポリオールを用いる。
例えばポリアルキレンポリオール、ポリエーテルポリオ
ール、ポリカプロラクタム、ポリカーボネート等が挙げ
られ、好ましくはポリエーテルポリオールを用いる。
【0037】鎖延長剤としてはエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール及びブタ
ンジオール等が挙げられる。
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール及びブタ
ンジオール等が挙げられる。
【0038】本発明で皮膚欠損部位に接する部位に用い
られる多孔質膜は、ポリオレフィンまたはハロゲン化ポ
リオレフィンの多孔質膜で、汎用で低価格な面を考慮に
いれると、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリフッ化ビニリデン、塩素化ポリエチレン
等を用いた多孔質膜で、好ましくはポリプロピレンであ
る。
られる多孔質膜は、ポリオレフィンまたはハロゲン化ポ
リオレフィンの多孔質膜で、汎用で低価格な面を考慮に
いれると、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリフッ化ビニリデン、塩素化ポリエチレン
等を用いた多孔質膜で、好ましくはポリプロピレンであ
る。
【0039】本発明では、この多孔質膜に親水化処理を
行う方法として、親水性モノマーおよび/またはポリマ
ーを多孔質膜に化学的に結合する方法、及び界面活性剤
で被覆する2通りの方法が挙げられる。
行う方法として、親水性モノマーおよび/またはポリマ
ーを多孔質膜に化学的に結合する方法、及び界面活性剤
で被覆する2通りの方法が挙げられる。
【0040】それに用いられる親水性モノマーおよび/
または親水性ポリマーとしては、アクリル酸、及びメチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の
ヒドロキシアルキルアクリレート、及びメトキシエチル
(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリ
レート等のアルコキシアルキルアクリレート、及びエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート等のアルキルアミノアルキル(メタ)
アクリレート、及びアクリルアミド、メタクリルアミ
ド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、ジメチルアク
リルアミド、ジエチルアクリルアミド、イソプロピルア
クリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、ジエチルメ
タクリルアミド等のジアルキル(メタ)アクリルアミ
ド、及びビニルシラン、ビニルピリジン等で、これらの
モノマーの1種または2種以上が使用され、好ましくは
グラフト重合が容易で、しかも生体適応性が良好な点か
ら、アルコキシアルキルアクリレートおよび/またはア
クリルアミドのモノマーである。
または親水性ポリマーとしては、アクリル酸、及びメチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の
ヒドロキシアルキルアクリレート、及びメトキシエチル
(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリ
レート等のアルコキシアルキルアクリレート、及びエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート等のアルキルアミノアルキル(メタ)
アクリレート、及びアクリルアミド、メタクリルアミ
ド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、ジメチルアク
リルアミド、ジエチルアクリルアミド、イソプロピルア
クリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、ジエチルメ
タクリルアミド等のジアルキル(メタ)アクリルアミ
ド、及びビニルシラン、ビニルピリジン等で、これらの
モノマーの1種または2種以上が使用され、好ましくは
グラフト重合が容易で、しかも生体適応性が良好な点か
ら、アルコキシアルキルアクリレートおよび/またはア
クリルアミドのモノマーである。
【0041】そして、この親水性モノマーを多孔質膜に
化学的に結合する方法としては、化学的グラフト法、放
射線グラフト法またはグロー放電グラフト法等があり、
本発明においては、グロー放電グラフト法の一種である
プラズマ開始表面グラフト法が好ましく用いる。
化学的に結合する方法としては、化学的グラフト法、放
射線グラフト法またはグロー放電グラフト法等があり、
本発明においては、グロー放電グラフト法の一種である
プラズマ開始表面グラフト法が好ましく用いる。
【0042】プラズマ開始表面グラフト重合は、アルゴ
ン、窒素、空気、水素等の雰囲気中で、0.01〜0.
5トール、好ましくは0.1〜0.2トールの圧力下に
プラズマを1〜300秒間、好ましくは5〜20秒間照
射し、その時同時にあるいはその後、前記親水性モノマ
ーをガス状または液化で供給し、15〜50℃の温度で
1〜200分間、好ましくは20〜25℃の温度で2〜
10分間反応に供することにより行われる。
ン、窒素、空気、水素等の雰囲気中で、0.01〜0.
5トール、好ましくは0.1〜0.2トールの圧力下に
プラズマを1〜300秒間、好ましくは5〜20秒間照
射し、その時同時にあるいはその後、前記親水性モノマ
ーをガス状または液化で供給し、15〜50℃の温度で
1〜200分間、好ましくは20〜25℃の温度で2〜
10分間反応に供することにより行われる。
【0043】本発明に用いる界面活性剤の例として、非
イオン界面活性剤としては、プロピレンオキシド/エチ
レンオキシド・ブロック共重合体が好ましい。また、当
該多孔質膜が特に安全性を要求される医療用用途として
用いられる場合には、この共重合体のエチレンオキシド
鎖は総分子の60〜90重量%であることが好ましく、
更には溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパ
ノール等の低級アルコールであることが好ましい。エチ
レンオキシドが総合分子の60重量%未満では、毒性を
示すことがあり、医療用用途に用いるには好ましくない
場合がある。
イオン界面活性剤としては、プロピレンオキシド/エチ
レンオキシド・ブロック共重合体が好ましい。また、当
該多孔質膜が特に安全性を要求される医療用用途として
用いられる場合には、この共重合体のエチレンオキシド
鎖は総分子の60〜90重量%であることが好ましく、
更には溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパ
ノール等の低級アルコールであることが好ましい。エチ
レンオキシドが総合分子の60重量%未満では、毒性を
示すことがあり、医療用用途に用いるには好ましくない
場合がある。
【0044】また、90重量%より多いと、疎水性であ
るプロピレンオキシド鎖が少ないため、疎水性物質との
親和性に乏しく、このため疎水性多孔質膜上に均一に固
定することが困難であり、親水性の不均一な膜となる虞
れがある。
るプロピレンオキシド鎖が少ないため、疎水性物質との
親和性に乏しく、このため疎水性多孔質膜上に均一に固
定することが困難であり、親水性の不均一な膜となる虞
れがある。
【0045】上記非イオン性界面活性剤は、エチレンオ
キシド鎖を60〜90重量%とした場合には、生物学的
安全性に非常に優れているため、本処理で用いる量のす
べてが溶出した場合でも毒性は全くなく、従って不溶化
処理を行う必要がない。
キシド鎖を60〜90重量%とした場合には、生物学的
安全性に非常に優れているため、本処理で用いる量のす
べてが溶出した場合でも毒性は全くなく、従って不溶化
処理を行う必要がない。
【0046】界面活性剤としてアミノ酸系界面活性剤を
用いる場合、溶媒は低級アルコール、好ましくはメタノ
ールが良い。他の界面活性剤あるいは他の水溶性親水化
剤を用いた場合には、毒性があるため使用範囲が著しく
限定される。
用いる場合、溶媒は低級アルコール、好ましくはメタノ
ールが良い。他の界面活性剤あるいは他の水溶性親水化
剤を用いた場合には、毒性があるため使用範囲が著しく
限定される。
【0047】本発明に用いる接着剤としては、医療用と
して一般的にはアクリル酸、2−エチルヘキシルアクリ
レート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル共
重合体が用いられるが、特に本発明においては、基材で
あるポリウレタン膜との接着性が良く使用中ポリウレタ
ン膜から剥がれることなく、また皮膚に直接触れること
から皮膚に悪影響を及ぼすことなく、さらに使用が終わ
りまたは交換する際、皮膚から容易に剥がれること等の
必要性から一液熱架橋型のアクリル系接着剤が好まし
い。
して一般的にはアクリル酸、2−エチルヘキシルアクリ
レート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル共
重合体が用いられるが、特に本発明においては、基材で
あるポリウレタン膜との接着性が良く使用中ポリウレタ
ン膜から剥がれることなく、また皮膚に直接触れること
から皮膚に悪影響を及ぼすことなく、さらに使用が終わ
りまたは交換する際、皮膚から容易に剥がれること等の
必要性から一液熱架橋型のアクリル系接着剤が好まし
い。
【0048】本発明の外科用ドレッシングは、例えば次
ぎのようにして製造される。
ぎのようにして製造される。
【0049】まず、ポリオレフィン、例えばポリプロピ
レン粉末に所定の流動パラフィンを加えて溶融混練しペ
レット化する。このペレットを150〜200℃で溶融
し、Tダイ付押し出し機により押し出し、冷却固定化液
中に導き冷却固定化して膜状にし、該膜中の不純物であ
る流動パラフィンを抽出し、100〜150℃、好まし
くは135℃程度の空気中で約2分間熱処理を行い、ポ
リプロピレン製の多孔質膜を得る。
レン粉末に所定の流動パラフィンを加えて溶融混練しペ
レット化する。このペレットを150〜200℃で溶融
し、Tダイ付押し出し機により押し出し、冷却固定化液
中に導き冷却固定化して膜状にし、該膜中の不純物であ
る流動パラフィンを抽出し、100〜150℃、好まし
くは135℃程度の空気中で約2分間熱処理を行い、ポ
リプロピレン製の多孔質膜を得る。
【0050】さらに、該多孔質膜にメトキシエチルアク
リレートをプラズマ開始表面グラフト重合し、親水性を
付与したポリプロピレン製の多孔質膜を得る。
リレートをプラズマ開始表面グラフト重合し、親水性を
付与したポリプロピレン製の多孔質膜を得る。
【0051】多孔質ポリウレタン膜と同一組成のポリウ
レタンからなる均質膜との複合膜を得るためには、溶
媒、例えばジメチルホルムアミドの溶液に所定のメチル
セルロースを加えて溶解させて、ポリウレタン溶液を得
る。
レタンからなる均質膜との複合膜を得るためには、溶
媒、例えばジメチルホルムアミドの溶液に所定のメチル
セルロースを加えて溶解させて、ポリウレタン溶液を得
る。
【0052】次いで、このポリウレタン溶液を離型紙、
例えばシリコーン系の剥離紙上に、精密層状化工具(ア
プリケーター)を用いて塗布し、一様な厚さに層状化す
る。塗布した直後に水中に浸漬させ、該ポリウレタン中
の溶媒及び不純物であるメチルセルロースを抽出し、1
00〜150℃で乾燥させ多孔質ポリウレタン膜を得
る。
例えばシリコーン系の剥離紙上に、精密層状化工具(ア
プリケーター)を用いて塗布し、一様な厚さに層状化す
る。塗布した直後に水中に浸漬させ、該ポリウレタン中
の溶媒及び不純物であるメチルセルロースを抽出し、1
00〜150℃で乾燥させ多孔質ポリウレタン膜を得
る。
【0053】一方、上記のポリウレタンをテトラヒドロ
フランとジメチルホルムアミドの混合溶媒に溶解させて
ポリウレタン溶液を得る。次いで、上記と同様な方法
(しかし、水中には浸漬させない)で製膜する。シリコ
ーン系の剥離紙上に塗布した直後に上記ポリウレタン膜
をラミネート化し、60〜100℃の乾燥機で乾燥さ
せ、そこで1〜10時間硬化させると、二層構造からな
るポリウレタンの複合膜を得る。
フランとジメチルホルムアミドの混合溶媒に溶解させて
ポリウレタン溶液を得る。次いで、上記と同様な方法
(しかし、水中には浸漬させない)で製膜する。シリコ
ーン系の剥離紙上に塗布した直後に上記ポリウレタン膜
をラミネート化し、60〜100℃の乾燥機で乾燥さ
せ、そこで1〜10時間硬化させると、二層構造からな
るポリウレタンの複合膜を得る。
【0054】また、多孔質ポリウレタン膜を得る別の方
法として、ポリウレタンエマルジョン溶液に所定量の水
を添加して、ポリウレタンエマルジョン溶液を調製す
る。更にこの溶液をシリコーン系の剥離紙上に、精密層
状化工具(アプリケーター)を用いて塗布し、一様な厚
さに層状化する方法もある。
法として、ポリウレタンエマルジョン溶液に所定量の水
を添加して、ポリウレタンエマルジョン溶液を調製す
る。更にこの溶液をシリコーン系の剥離紙上に、精密層
状化工具(アプリケーター)を用いて塗布し、一様な厚
さに層状化する方法もある。
【0055】次いで、この複合膜に一液熱架橋型のアク
リル系接着剤をアプリケーターを用いて、塗布し30μ
m厚の接着剤層を形成する。
リル系接着剤をアプリケーターを用いて、塗布し30μ
m厚の接着剤層を形成する。
【0056】次いで、この接着剤を塗布した複合膜に吸
水性の不織布と親水性処理をした多孔質ポリプロピレン
膜を張り合わせ、本発明の外科用ドレッシングを得る。
水性の不織布と親水性処理をした多孔質ポリプロピレン
膜を張り合わせ、本発明の外科用ドレッシングを得る。
【0057】以下、実施例を示し本発明を詳細に説明す
る。
る。
【0058】
(実施例1)メルトフローインデックスが30および
0.3のポリプロピレンの混合物(混合比100:4
0)100重量部、流動パラフィン(平均分子量32
4)400重量部および結晶核形成剤としての1,3,
2,4−ビス(p−エチルベンジリデン)ソルビット
0.3重量部を二軸型押出器に入れ150〜200℃で
溶解混練し、ペレット化した。このペレットを上記二軸
型押出器を用いて150〜200℃で溶融し、スリット
幅0.6mmのTダイより空気中に押し出しフィルム状
にし、このフィルム状物をTダイ直下に置かれたガイド
ローラーによって冷却固定化液1,1,2−トリクロロ
−1,2,2−トリフルオロエタン中に導き、冷却固化
した後巻き取る。
0.3のポリプロピレンの混合物(混合比100:4
0)100重量部、流動パラフィン(平均分子量32
4)400重量部および結晶核形成剤としての1,3,
2,4−ビス(p−エチルベンジリデン)ソルビット
0.3重量部を二軸型押出器に入れ150〜200℃で
溶解混練し、ペレット化した。このペレットを上記二軸
型押出器を用いて150〜200℃で溶融し、スリット
幅0.6mmのTダイより空気中に押し出しフィルム状
にし、このフィルム状物をTダイ直下に置かれたガイド
ローラーによって冷却固定化液1,1,2−トリクロロ
−1,2,2−トリフルオロエタン中に導き、冷却固化
した後巻き取る。
【0059】巻き取ったフィルム状物を一定寸法に切断
し、縦横方向を固定し、1,1,2−トリクロロ−1,
2,2−トリフルオロエタンに10分間、計4回浸漬し
て、フィルム状物の不純物である流動パラフィンを抽出
し、135℃の空気中で約2分間熱処理を行い、平均孔
径0.45μm、膜厚80μmのポリプロピレン製多孔
質膜を得た。
し、縦横方向を固定し、1,1,2−トリクロロ−1,
2,2−トリフルオロエタンに10分間、計4回浸漬し
て、フィルム状物の不純物である流動パラフィンを抽出
し、135℃の空気中で約2分間熱処理を行い、平均孔
径0.45μm、膜厚80μmのポリプロピレン製多孔
質膜を得た。
【0060】当該ポリプロピレン製多孔質膜にアルゴン
雰囲気中で、0.1〜0.2トールまで減圧し、プラズ
マを10〜15秒間照射し、その後メトキシエチルアク
リレートをガス状で供給し、25℃の温度で5分間の反
応条件によりプラズマ開始表面グラフト重合し、親水性
を付与したポリプロピレン製多孔質膜を得た。
雰囲気中で、0.1〜0.2トールまで減圧し、プラズ
マを10〜15秒間照射し、その後メトキシエチルアク
リレートをガス状で供給し、25℃の温度で5分間の反
応条件によりプラズマ開始表面グラフト重合し、親水性
を付与したポリプロピレン製多孔質膜を得た。
【0061】次に、ジメチルホルムアミド(DMF)8
5gの溶液にウレタン樹脂(レザーミンP−2045
R、大日精化株式会社製)15gを溶解させ、更にメチ
ルセルロース(和光純薬株式会社製)15gを添加し
て、ウレタン樹脂溶液を得た。
5gの溶液にウレタン樹脂(レザーミンP−2045
R、大日精化株式会社製)15gを溶解させ、更にメチ
ルセルロース(和光純薬株式会社製)15gを添加し
て、ウレタン樹脂溶液を得た。
【0062】このウレタン樹脂溶液をシリコーン系の剥
離紙上に、精密層状化工具(アプリケーター)を用いて
塗布し、一様な厚さで層状化した。塗布した後、水中に
浸漬させ、フィルム状物の溶媒と不純物であるメチルセ
ルロースを抽出し、100〜150℃で乾燥し、多孔質
のポリウレタン膜(a)を得た。
離紙上に、精密層状化工具(アプリケーター)を用いて
塗布し、一様な厚さで層状化した。塗布した後、水中に
浸漬させ、フィルム状物の溶媒と不純物であるメチルセ
ルロースを抽出し、100〜150℃で乾燥し、多孔質
のポリウレタン膜(a)を得た。
【0063】更に、ジメチルホルムアミド(DMF)1
20gの溶液にウレタン樹脂20gを溶解させ、上記と
同様な方法(但し、水中には浸漬させない)で製膜し、
ポリウレタン膜(b)を得て、シリコーン系の剥離紙上
に塗布直後に上記で得られた多孔質のポリウレタン膜
(a)を載せ、60〜100℃の乾燥機で乾燥させ、1
〜10時間硬化させ、同一組成からなる二層構造のポリ
ウレタン複合膜(A)(ポリウレタン膜(a)層10μ
m、ポリウレタン膜(b)層100μm)を得た。
20gの溶液にウレタン樹脂20gを溶解させ、上記と
同様な方法(但し、水中には浸漬させない)で製膜し、
ポリウレタン膜(b)を得て、シリコーン系の剥離紙上
に塗布直後に上記で得られた多孔質のポリウレタン膜
(a)を載せ、60〜100℃の乾燥機で乾燥させ、1
〜10時間硬化させ、同一組成からなる二層構造のポリ
ウレタン複合膜(A)(ポリウレタン膜(a)層10μ
m、ポリウレタン膜(b)層100μm)を得た。
【0064】そして、このポリウレタン複合膜(A)に
一液熱架橋型のアクリル系接着剤(AV−6200、昭
和高分子株式会社製)を精密層状化工具(アプリケータ
ー)を用いて塗布し、厚さ30μmの接着剤層を成形さ
せた。
一液熱架橋型のアクリル系接着剤(AV−6200、昭
和高分子株式会社製)を精密層状化工具(アプリケータ
ー)を用いて塗布し、厚さ30μmの接着剤層を成形さ
せた。
【0065】最後に、セルロース系の不織布であるハイ
ゼガーゼ(旭化成株式会社製)と上記により作成した親
水性を付与したポリプロピレン製多孔質膜を150〜2
00℃でスポット融着させ、更に接着剤層を塗布したポ
リウレタン複合膜の接着剤層側の面と不織布の面を張り
合わせ、外科用ドレッシング(1)を得た。
ゼガーゼ(旭化成株式会社製)と上記により作成した親
水性を付与したポリプロピレン製多孔質膜を150〜2
00℃でスポット融着させ、更に接着剤層を塗布したポ
リウレタン複合膜の接着剤層側の面と不織布の面を張り
合わせ、外科用ドレッシング(1)を得た。
【0066】(実施例2)まず実施例1と同様の方法に
より、厚さ80μmのポリプロピレン製多孔質膜を得
て、当該ポリプロピレン製多孔質膜にプロピレンオキシ
ド/エチレンオキシド・ブロック共重合体で、エチレン
オキシド鎖が80重量%である界面活性剤(プルロニッ
ク F−68、旭電化工業株式会社製)の5.0重量%
メタノール溶液に30秒間浸漬し、60℃のオーブンで
乾燥させることにより、ポリプロピレン製親水性多孔質
膜を得た。
より、厚さ80μmのポリプロピレン製多孔質膜を得
て、当該ポリプロピレン製多孔質膜にプロピレンオキシ
ド/エチレンオキシド・ブロック共重合体で、エチレン
オキシド鎖が80重量%である界面活性剤(プルロニッ
ク F−68、旭電化工業株式会社製)の5.0重量%
メタノール溶液に30秒間浸漬し、60℃のオーブンで
乾燥させることにより、ポリプロピレン製親水性多孔質
膜を得た。
【0067】次に、実施例1と同様の方法により、実施
例1と同じポリウレタン複合膜(A)を得て、一液熱架
橋型のアクリル系接着剤層を成形させた。
例1と同じポリウレタン複合膜(A)を得て、一液熱架
橋型のアクリル系接着剤層を成形させた。
【0068】最後に、セルロース系の不織布であるハイ
ゼガーゼ(旭化成株式会社製)と上記により作成した親
水性を付与したポリプロピレン製多孔質膜を150〜2
00℃でスポット融着させ、更に接着剤層を塗布したポ
リウレタン複合膜の接着剤層側の面と不織布の面を張り
合わせ、外科用ドレッシング(2)を得た。
ゼガーゼ(旭化成株式会社製)と上記により作成した親
水性を付与したポリプロピレン製多孔質膜を150〜2
00℃でスポット融着させ、更に接着剤層を塗布したポ
リウレタン複合膜の接着剤層側の面と不織布の面を張り
合わせ、外科用ドレッシング(2)を得た。
【0069】(実施例3)まず、実施例1と同様の方法
により、厚さ80μmの親水性を付与したポリプロピレ
ン製多孔質膜を得た。
により、厚さ80μmの親水性を付与したポリプロピレ
ン製多孔質膜を得た。
【0070】次に、ポリウレタンエマルジョン溶液30
(w/v%)(ハイムレンX−3040,大日精化株式
会社製)100gに、メチルエチルケトン(MEK)1
8gとトルエン18gと水20gを添加して、ポリウレ
タンエマルジョン溶液を調整した。この溶液をシリコー
ン系の剥離紙上に、精密層状化工具(アプリケーター)
を用いて塗布し、一様な厚さで層状化した。
(w/v%)(ハイムレンX−3040,大日精化株式
会社製)100gに、メチルエチルケトン(MEK)1
8gとトルエン18gと水20gを添加して、ポリウレ
タンエマルジョン溶液を調整した。この溶液をシリコー
ン系の剥離紙上に、精密層状化工具(アプリケーター)
を用いて塗布し、一様な厚さで層状化した。
【0071】塗布した後、室温で15分放置し、さらに
100℃の乾燥機に移し、そこで1〜10時間硬化させ
て、多孔質のポリウレタン膜(c)を得た。
100℃の乾燥機に移し、そこで1〜10時間硬化させ
て、多孔質のポリウレタン膜(c)を得た。
【0072】更に、ポリウレタンエマルジョン溶液30
(w/v%)を上記の方法(但し、水は添加しない)
で,多孔質のポリウレタン膜(d)を得て、シリコーン
系の剥離紙上に塗布直後に上記で得られた多孔質のポリ
ウレタン膜(c)を載せ、60〜100℃の乾燥機で乾
燥させ、2〜3時間硬化させ、同一組成からなる二層構
造のポリウレタン複合膜(B)(ポリウレタン膜(c)
層10μm、ポリウレタン膜(d)層100μm)を得
た。
(w/v%)を上記の方法(但し、水は添加しない)
で,多孔質のポリウレタン膜(d)を得て、シリコーン
系の剥離紙上に塗布直後に上記で得られた多孔質のポリ
ウレタン膜(c)を載せ、60〜100℃の乾燥機で乾
燥させ、2〜3時間硬化させ、同一組成からなる二層構
造のポリウレタン複合膜(B)(ポリウレタン膜(c)
層10μm、ポリウレタン膜(d)層100μm)を得
た。
【0073】そして、このポリウレタン複合膜(B)に
一液熱架橋型のアクリル系接着剤(AV−6200、昭
和高分子株式会社製)を精密層状化工具(アプリケータ
ー)を用いて塗布し、厚さ30μmの接着剤層を成形さ
せた。
一液熱架橋型のアクリル系接着剤(AV−6200、昭
和高分子株式会社製)を精密層状化工具(アプリケータ
ー)を用いて塗布し、厚さ30μmの接着剤層を成形さ
せた。
【0074】最後に、セルロース系の不織布であるハイ
ゼガーゼ(旭化成株式会社製)と上記により作成した親
水性を付与したポリプロピレン製多孔質膜を150〜2
00℃でスポット融着させ、更に接着剤層を塗布したポ
リウレタン複合膜の接着剤層側の面と不織布の面を張り
合わせ、外科用ドレッシング(3)を得た。
ゼガーゼ(旭化成株式会社製)と上記により作成した親
水性を付与したポリプロピレン製多孔質膜を150〜2
00℃でスポット融着させ、更に接着剤層を塗布したポ
リウレタン複合膜の接着剤層側の面と不織布の面を張り
合わせ、外科用ドレッシング(3)を得た。
【0075】(実施例4)まず、実施例1と同様の方法
により、厚さ80μmの親水性を付与したポリプロピレ
ン製多孔質膜を得た。
により、厚さ80μmの親水性を付与したポリプロピレ
ン製多孔質膜を得た。
【0076】次に、実施例1と同様の方法により、実施
例1と同じポリウレタン複合膜(A)を得て、一液熱架
橋型のアクリル系接着剤層を成形させた。
例1と同じポリウレタン複合膜(A)を得て、一液熱架
橋型のアクリル系接着剤層を成形させた。
【0077】最後にセルロース系の不織布であるハイゼ
ガーゼ(旭化成株式会社製)に、1重量%ウレタン樹脂
ジメチルホルムアミド溶液中に分散させた抗菌性ゼオラ
イト(Ag,Zn含有ゼオライト;ニチメン株式会社
製)1mg/ガーゼcm2をコーティングして、100
℃の乾燥機で乾燥させ、更に上記親水性を付与したポリ
プロピレン製多孔質膜を150〜200℃でスポット
融着させ、接着剤層を塗布したポリウレタン複合膜の接
着剤層側の面と不織布の面を張り合わせ、外科用ドレッ
シング(4)を得た。
ガーゼ(旭化成株式会社製)に、1重量%ウレタン樹脂
ジメチルホルムアミド溶液中に分散させた抗菌性ゼオラ
イト(Ag,Zn含有ゼオライト;ニチメン株式会社
製)1mg/ガーゼcm2をコーティングして、100
℃の乾燥機で乾燥させ、更に上記親水性を付与したポリ
プロピレン製多孔質膜を150〜200℃でスポット
融着させ、接着剤層を塗布したポリウレタン複合膜の接
着剤層側の面と不織布の面を張り合わせ、外科用ドレッ
シング(4)を得た。
【0078】(実施例5)上記実施例1〜4で作成した
外科用ドレッシングを人の皮膚(上腕)に貼付して24
時間後に剥離した結果、いずれのドレッシングも皮膚が
ふやけている状態は起こっておらず、蒸れは見られなか
った。また、入浴をおこなっても皮膚とドレッシングと
の間に水が侵入する様子もみられなかった。
外科用ドレッシングを人の皮膚(上腕)に貼付して24
時間後に剥離した結果、いずれのドレッシングも皮膚が
ふやけている状態は起こっておらず、蒸れは見られなか
った。また、入浴をおこなっても皮膚とドレッシングと
の間に水が侵入する様子もみられなかった。
【0079】
【発明の効果】本発明の外科用ドレッシングは、多孔質
ポリウレタン膜と同一組成の均質膜を形成した複合膜
に、接着剤層、吸収性の不織布と親水性処理した多孔質
膜からなり、これに必要により抗菌性を付与することに
より、空気や水蒸気は透過するが、水分の侵入や細菌に
よる感染を防ぐことができ、さらに使用する患者が入浴
したり、シャワーを浴びる際、交換する必要がなく傷口
への感染を防止することができる。
ポリウレタン膜と同一組成の均質膜を形成した複合膜
に、接着剤層、吸収性の不織布と親水性処理した多孔質
膜からなり、これに必要により抗菌性を付与することに
より、空気や水蒸気は透過するが、水分の侵入や細菌に
よる感染を防ぐことができ、さらに使用する患者が入浴
したり、シャワーを浴びる際、交換する必要がなく傷口
への感染を防止することができる。
図1は、本発明の外科用ドレッシングの一実施例を示す
断面図であり、図2は本発明の外科用ドレッシングの他
の実施例を示す断面図である。 符号の説明 1・・・均質ポリウレタン膜 2・・・多孔質ポリウレタン膜 3・・・接着剤層 4・・・不織布 5・・・親水性多孔質膜 6・・・抗菌性ゼオライト
断面図であり、図2は本発明の外科用ドレッシングの他
の実施例を示す断面図である。 符号の説明 1・・・均質ポリウレタン膜 2・・・多孔質ポリウレタン膜 3・・・接着剤層 4・・・不織布 5・・・親水性多孔質膜 6・・・抗菌性ゼオライト
Claims (1)
- 【請求項1】 多孔質ポリウレタンからなる支持膜の一
方の面に該多孔質ポリウレタンと同一組成のポリウレタ
ンからなる均質膜を形成してなる複合膜であって、該複
合膜の該均質膜が形成されていない面に接着剤層を積層
し、該接着剤層の一部に、少なくとも該接着剤層に接し
ない親水性多孔質材を積層してなる不織布を有すること
を特徴とする外科用ドレッシング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4086847A JPH05285208A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 外科用ドレッシング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4086847A JPH05285208A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 外科用ドレッシング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05285208A true JPH05285208A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=13898210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4086847A Pending JPH05285208A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 外科用ドレッシング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05285208A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08155023A (ja) * | 1994-12-08 | 1996-06-18 | Asahi Optical Co Ltd | 傷用パッド |
JP2001502570A (ja) * | 1996-10-22 | 2001-02-27 | コロプラスト アクティーゼルスカブ | 小孔器具 |
EP1374920A1 (en) * | 2002-06-25 | 2004-01-02 | JOHNSON & JOHNSON CONSUMER COMPANIES, INC. | Hydrophobic polyurethane foam as backing material for bandages |
KR100832009B1 (ko) * | 2007-01-22 | 2008-05-23 | 주식회사 원바이오젠 | 미세다공성 폼층을 가진 반창고용 필름 및 그 제조 방법 |
JP2010012177A (ja) * | 2008-07-07 | 2010-01-21 | Alcare Co Ltd | 創傷被覆材 |
-
1992
- 1992-04-08 JP JP4086847A patent/JPH05285208A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08155023A (ja) * | 1994-12-08 | 1996-06-18 | Asahi Optical Co Ltd | 傷用パッド |
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EP1374920A1 (en) * | 2002-06-25 | 2004-01-02 | JOHNSON & JOHNSON CONSUMER COMPANIES, INC. | Hydrophobic polyurethane foam as backing material for bandages |
US6884919B2 (en) | 2002-06-25 | 2005-04-26 | Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. | Hydrophobic polyurethane foam as backing material for bandages |
KR100832009B1 (ko) * | 2007-01-22 | 2008-05-23 | 주식회사 원바이오젠 | 미세다공성 폼층을 가진 반창고용 필름 및 그 제조 방법 |
JP2010012177A (ja) * | 2008-07-07 | 2010-01-21 | Alcare Co Ltd | 創傷被覆材 |
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