JPH0528468A - 磁気転写記録体及び磁気カード - Google Patents

磁気転写記録体及び磁気カード

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JPH0528468A
JPH0528468A JP18630091A JP18630091A JPH0528468A JP H0528468 A JPH0528468 A JP H0528468A JP 18630091 A JP18630091 A JP 18630091A JP 18630091 A JP18630091 A JP 18630091A JP H0528468 A JPH0528468 A JP H0528468A
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magnetic
layer
coercive force
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JP18630091A
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Mikio Sugiura
幹雄 杉浦
Minoru Nakamura
穣 中村
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 剥離性支持体上に、磁気記録層及び磁気シー
ルド層が順次積層されていることを特徴とする磁気転写
記録体及び該磁気転写記録体によって形成された両面磁
気ストライプを有する磁気カード。 【効果】 本発明の磁気転写記録体を使用することによ
って、磁気情報の記録安定性に優れ、保磁力の異なる両
面磁気ストライプカードが作製できる。また、その両面
磁気ストライプカードは、両面の磁気記録層の保磁力が
異なることによる偽造防止効果を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気転写記録体及び磁
気カードに関し、特に磁気記録の安定性を向上させた磁
気転写記録体及び磁気カードに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録は、記録・再生・消去が容易で
磁気情報の書き換えが簡単であるという利点があるため
に、この磁気記録を利用する磁気カードは急速に普及し
ており、銀行等で用いられているキャッシュカード、磁
気通帳をはじめ、交通、駅務省力化用の磁気切符、定期
券などに広く用いられている。例えば、銀行の金融事務
省力化用のキャッシュカードにおいては、厚さ約0.7
mmの硬質塩化ビニル樹脂などの基板の片面に磁気ストラ
イプを形成している。この規格或いは仕様は、日本にお
いては銀行間統一カード、米国においてはABA或いは
ANSI等の規格が用いられており、世界共通規格とし
てISOの規格がある。これらの規格は、ストライプの
位置、幅、磁気特性等にわずかづつの差異が見られる。
【0003】現在、日本の銀行間統一仕様磁気ストライ
プ(Hc:650エルステッド、以下「エルステッド」
をOeと省略する。)とISOの磁気ストライプ(Hc:
300Oe)をカードの両面に形成し、両規格の端末機に
共用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような両面に磁気
ストライプを形成した磁気カードでは、高保磁力側のエ
ンコードや重ね書き(リライト)を行なう場合に、低保
磁力側の磁気情報が減磁されて正常に読み出せなくなる
危険性がある。さらに、磁気情報の外部磁界耐性を強化
するために、保磁力の組み合わせも、高保磁力側に推移
していく可能性がある。このような磁気カードでは、ま
すます高保磁力側の磁気情報のエンコードや重ね書き
(リライト)時の低保磁力側への影響が大きく成ること
が懸念される。
【0005】本発明が解決しようとする課題は、磁気情
報の安定性を確保できる両面磁気ストライプカード及び
その両面磁気ストライプカードを作製する際に使用する
磁気転写記録体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明を解決
するに至った。
【0007】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、剥離性支持体上に、磁気記録層及び磁気シールド層
が順次積層されていることを特徴とする磁気転写記録体
を提供する。
【0008】第1図に本発明の磁気転写記録体の断面図
を示した。
【0009】本発明で使用する剥離性支持体1は、転写
の際にこの支持体の上に形成された層が容易に剥離でき
るものであれば特に制限はない。本発明で使用する剥離
性支持体としては、例えば、ポリエステルフィルム、ポ
リプロピレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、テ
フロンフィルムの如きプラスチックフィルム又はシリコ
ーン処理剥離紙等が挙げられ、その形状は、テープ状で
あってもシート状であっても良い。
【0010】保護塗膜層2は、磁気記録層3を保護し、
必要に応じてこれを着色するためのものであって、機能
上の特性によって設けても設けなくても良い。
【0011】剥離性支持体1上に保護塗膜層2を形成す
るには、剥離性支持体1上にロールコーター、グラビア
印刷機等を用いて透明もしくは着色された塗料又はイン
キで塗工又は印刷を施す。
【0012】保護塗膜層2を形成する塗料又はインキと
しては、例えば、(I)セルロースアセテートブチレー
ト、ニトロセルロースの如きセルロース系樹脂、アクリ
ル樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共
重合体、(II)ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリアミド樹脂等をバインダー成分として、
好適には、これらの樹脂にイソシアネート化合物、アミ
ノ樹脂の如き硬化剤を添加し、更に必要に応じて着色
剤、滑剤その他助剤を添加して成る熱可塑性又は熱硬化
性の塗料又はインキが使用できる。
【0013】保護塗膜層2を形成する場合の層厚は、入
出力特性から言えば、薄いほど好ましいが、強度、耐久
性等とのバランスを考慮すると、0.1〜5μmの範囲
が好ましい。
【0014】磁気記録層3は、例えば、γ−Fe2O3、Co
被着γ−Fe2O3、Fe3O4、CrO2、Fe、Fe−Cr、Co−Ni、Mn
Al、Baフェライト、Srフェライト等の公知の磁性粉をバ
インダー樹脂中に分散させた磁気塗料をロールコーター
等によって保護塗膜層2又は剥離性支持体1上に塗工
し、乾燥前又は乾燥中に磁場配向処理を施すことによっ
て形成することができる。
【0015】また、磁気記録層3の膜厚は、入出力特性
等を考慮して適宜定めれば良く、5〜30μmの範囲が好
ましい。
【0016】磁気塗料としては、特に制限はなく、例え
ば、セルロース樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
エステル樹脂等をバインダー成分として、好適には、こ
れらの樹脂に硬化剤としてイソシアネート化合物を添加
し、更に必要に応じて各種助剤を添加して成る磁気塗料
を使用すれば良い。
【0017】また、機能上の必要性、例えば、磁気記録
層の茶褐色等の色相の隠蔽等の目的のために、保護塗膜
層と磁気記録層の間にAl、Zn、Sn等の蒸着膜層を形成す
ることもできる。また、蒸着膜層と保護塗膜層及び蒸着
膜層と磁気記録層との接着性を向上させるために、それ
ぞれの層間にアンカーコート層を設けることもできる。
【0018】磁気シールド層4は、軟磁性無機質粉末と
して、例えば、パーマアロイ、鉄、センダスト等の軟質
磁性金属;軟磁性フェライト等の高透過率磁性体;Fe含
有アモルファス金属、Co含有アモルファス金属等の低保
磁力で高透磁率を示す材料の粉末をバインダー樹脂中に
分散させて成る磁気シールド塗料をロールコーター等に
よって、磁気記録層上に塗工し、乾燥して形成すること
ができる。
【0019】磁気シールド層4の膜厚は、磁気シールド
効果等を考慮して便宜定めれば良く、5〜30μmの範囲
が好ましい。
【0020】磁気シールド塗料としては、特に制限はな
く、例えば、セルロース樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂等をバインダー成分として、好適
には、これらの樹脂に硬化剤としてイソシアネート化合
物を添加し、更に必要に応じて各種助剤を添加して成る
磁気シールド塗料を使用すれば良い。
【0021】また、磁気シールド層は、軟磁性無機質材
料から成る箔を磁気記録層上に接着して形成することも
できる。
【0022】感熱性接着剤層5は、磁気シールド層4の
接着性で十分な機能を有するものであれば、設けなくて
もかまわない。
【0023】感熱性接着剤層5は、例えば、塩化ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ウレタン樹脂、アクリロニトリルブタジエン樹脂、
ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、塩化ビニル−塩化
ビニリデン樹脂、エポキシ樹脂、ロジン等に必要に応じ
て可塑剤、助剤等を添加して成る接着剤をロールコータ
ー等によって塗工・乾燥させて、磁気シールド層上に形
成する。
【0024】感熱性接着剤層5の膜厚は、5〜30μmの
範囲が好ましい。
【0025】更に、本発明は、磁気カードの両面に保磁
力が異なる磁気記録層がストライプ状に形成されている
磁気カードにおいて、磁気記録層が前記磁気転写体によ
って形成されていることを特徴とする磁気カードに関す
る。
【0026】前記磁気転写記録体(A)及び(B)をテ
ープ状に裁断したものを、プラスチックシート又はプレ
ート、紙等の被転写体Aの両面に同じ位置に重ね合わ
せ、加熱加圧機Bで仮貼りを行ない、それぞれの剥離性
支持体を剥離して、その後、加熱加圧機Bで熱圧着し
て、磁気転写シートを形成し、巾54mm×高さ85mmに打ち
抜いて両面磁気ストライプカードが形成される。その熱
圧着の工程を第2図に示した。
【0027】磁気転写記録体(A)及び(B)は、それ
ぞれ保磁力の異なる磁気記録層を有しており、どちらが
高保磁力であってもかまわない。また、この磁気カード
では、どちらの磁気転写記録体も磁気シールド層を含有
しているが、保磁力の組み合わせや磁気シールド層の膜
厚等を適切に選択することによって、磁気シールド効果
が確保できる場合には、片側の磁気ストライプのみに磁
気シールド層を有する磁気転写記録体によって形成して
も良く、好ましくは、低保磁力側の磁気ストライプに磁
気シールド層を有する磁気転写記録体によって形成する
ことが好ましい。更に、高保磁力側の磁気記録層の保磁
力の範囲としては、磁気カードの高保磁力化及び磁気ヘ
ッドの性能等を鑑みて、600〜4500Oeの範囲が好
ましい。
【0028】
【作用】本発明の磁気転写記録体によって構成された両
面磁気ストライプカードでは、磁気記録層の下側に軟磁
性無機質材料で構成された磁気シールド層が形成されて
いるため、片側の磁気記録層のエンコード及び重ね書き
(リライト)等を行っても、その磁束が磁気シールド層
によって磁気的に保護されて、もう一方の磁気記録層へ
の漏れ磁束が極めて少なくなる。よって、高保磁力の磁
気記録層を高記録磁界強度でエンコードまたはリライト
しても、その影響を低保磁力の磁気記録層ではほとんど
受けない。従って、保磁力の異なる磁気ストライプを磁
気カードの両面に形成しても、磁気情報の信頼性が十分
に確保できることが理解できるであろう。
【0029】
【実施例】以下に本発明を実施例を用いて更に詳細に説
明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもの
ではない。実施例中、「部」は、『重量部』を表わす。
【0030】[塗工用保護塗料] アクリル樹脂 100部 低分子量ポリエチレン(分子量2,000) 5部 メチルエチルケトン 450部 トルエン 450部
【0031】上記各組成を分散攪拌機を用いて1時間混
練して塗工用保護塗料を調製した。
【0032】[塗工用磁気塗料] (製造例1) Baフェライト粉(保磁力:4,200Oe) 100部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15部 ポリウレタン樹脂 15部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 シクロヘキサノン 50部
【0033】上記各組成をボールミルを用いて20時間混
練して塗料を調製し、更に、塗工前にこの塗料100部
に対してポリイソシアネート2部を添加して分散攪拌機
で30分間攪拌して塗工用磁気塗料−1を調製した。
【0034】(製造例2)製造例1において、Baフェラ
イト粉(保磁力:4,200Oe)に代えて、Baフェライ
ト(保磁力:1,750Oe)100部を用いた以外は、
製造例1と同様にして塗工用磁気塗料−2を得た。
【0035】(製造例3)製造例1において、Baフェラ
イト粉(保磁力:4,200Oe)に代えて、Co被着γ酸
化鉄(保磁力:650Oe)100部を用いた以外は、製
造例1と同様にして塗工用磁気塗料−3を得た。
【0036】(製造例4)製造例1において、Baフェラ
イト粉(保磁力:4,200Oe)に代えて、Co被着γ酸
化鉄(保磁力:300Oe)100部を用いた以外は、製
造例1と同様にして塗工用磁気塗料−4を得た。
【0037】[塗工用磁気シールド塗料] センダスト粉末 100部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10部 ポリウレタン樹脂 10部 メチルエチルケトン 50部 トルエン 50部 シクロヘキサノン 30部
【0038】上記各組成をボールミルを用いて24時間混
練して塗料を調製し、更に、塗工前にこの塗料100部
に対してポリイソシアネート 1.5部を添加して分散攪拌
機で30分間攪拌して塗工用磁気シールド塗料を調製し
た。
【0039】[塗工用感熱性接着剤] ポリウレタン樹脂 100部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 30部 アセチルトリブチルサイトレート 12部 メチルエチルケトン 90部 トルエン 90部
【0040】上記各組成を分散攪拌機を用いて1時間混
練して、塗工用感熱性接着剤を調製した。
【0041】[磁気転写記録体の作製(1)]厚さ25μ
mのポリエステルフィルムを剥離性支持体1として、こ
の上に、塗工用保護塗料を乾燥膜厚が 1.5μmに成るよ
うに塗工して、保護塗膜層2を形成する。更に、保護塗
膜層2上に、塗工用磁気塗料−1〜4をそれぞれ乾燥膜
厚が10μmに成るように塗工して磁気記録層3を形成し
た。更に、磁気記録層3の上に、塗工用磁気シールド塗
料を乾燥膜厚が12μmに成るように塗工して、磁気シー
ルド層4を形成した。次いで、磁気シールド層4上に、
塗工用感熱接着剤を膜厚3μmに成るように塗工して感
熱性接着剤層5を形成して、4種類の磁気転写記録体−
1、−2、−3及び−4を各々作製した。
【0042】(実施例1)磁気シールド層を有する磁気
転写記録体−1(保磁力:4,200Oe)及び磁気転写
記録体−3(保磁力:650Oe)を巾 6.5mmに裁断して
テープ状にしたものを、厚さ 700μmの乳白色塩化ビニ
ルシートの両面の同じ位置に加熱加圧機で120℃、3kg
/cm2、3秒間の条件で仮貼りした後、剥離性支持体を
剥離し、次いで、150℃、15kg/cm2、20分間の条件で熱
圧着させた。次に、巾54mm×長さ85mmに打ち抜いて、両
面磁気ストライプカードを作製した。
【0043】(実施例2)実施例1において、磁気転写
記録体−3に代えて磁気転写記録体−4(保磁力:30
0Oe)を使用した以外は、実施例1と同様にして両面磁
気ストライプカードを作製した。
【0044】(実施例3)実施例1において、磁気転写
記録体−1に代えて磁気転写記録体−2(保磁力:1,
750Oe)を使用した以外は、実施例1と同様にして両
面磁気ストライプカードを作製した。
【0045】(実施例4)実施例1において、磁気転写
記録体−1及びに磁気転写記録体−3に代えて磁気転写
記録体−2(保磁力:1,750Oe)及び磁気転写記録
体−4(保磁力:300Oe)を使用した以外は、実施例
1と同様にして両面磁気ストライプカードを作製した。
【0046】(実施例5)実施例1において、磁気転写
記録体−1に代えて磁気転写記録体−4(保磁力:30
0Oe)を使用した以外は、実施例1と同様にして両面磁
気ストライプカードを作製した。
【0047】[磁気転写記録体の作製(2)]厚さ25μ
mのポリエステルフィルムを剥離性支持体1として、こ
の上に、塗工用保護塗料を乾燥膜厚が 1.5μmに成るよ
うに塗工して、保護塗膜層2を形成する。更に、保護塗
膜層2上に、塗工用磁気塗料−3及び4をそれぞれ乾燥
膜厚が10μmに成るように塗工して磁気記録層3を形成
した。更に、磁気記録層3の上に、塗工用磁気シールド
塗料を乾燥膜厚が20μmに成るように塗工して、磁気シ
ールド層4を形成した。次いで、磁気シールド層4上
に、塗工用感熱接着剤を膜厚3μmに成るように塗工し
て感熱性接着剤層5を形成して、2種類の磁気転写記録
体−5及び−6を各々作製した。
【0048】[磁気転写記録体の作製(3)]厚さ25μ
mのポリエステルフィルムを剥離性支持体1として、こ
の上に、塗工用保護塗料を乾燥膜厚が 1.5μmに成るよ
うに塗工して、保護塗膜層2を形成する。更に、保護塗
膜層2上に、塗工用磁気塗料−1〜4をそれぞれ乾燥膜
厚が10μmに成るように塗工して磁気記録層3を形成し
た。更に、磁気記録層3の上に、塗工用感熱接着剤を膜
厚3μmに成るように塗工して感熱性接着剤層5を形成
して、4種類の磁気転写記録体−6、−8、−9及び−
10を各々作製した。
【0049】(実施例6)実施例1において、磁気転写
記録体−1及びに磁気転写記録体−3に代えて磁気転写
記録体−5(保磁力:650Oe)及び磁気転写記録体−
7(保磁力:4,200Oe)を使用した以外は、実施例
1と同様にして両面磁気ストライプカードを作製した。
【0050】(実施例7)実施例1において、磁気転写
記録体−1及びに磁気転写記録体−3に代えて磁気転写
記録体−6(保磁力:300Oe)及び磁気転写記録体−
7(保磁力:4,200Oe)を使用した以外は、実施例
1と同様にして両面磁気ストライプカードを作製した。
【0051】(実施例8)実施例1において、磁気転写
記録体−1及びに磁気転写記録体−3に代えて磁気転写
記録体−5(保磁力:650Oe)及び磁気転写記録体−
8(保磁力:1,750Oe)を使用した以外は、実施例
1と同様にして両面磁気ストライプカードを作製した。
【0052】(実施例9)実施例1において、磁気転写
記録体−1及びに磁気転写記録体−3に代えて磁気転写
記録体−6(保磁力:300Oe)及び磁気転写記録体−
8(保磁力:1,750Oe)を使用した以外は、実施例
1と同様にして両面磁気ストライプカードを作製した。
【0053】(実施例10)実施例1において、磁気転
写記録体−1及びに磁気転写記録体−3に代えて磁気転
写記録体−6(保磁力:300Oe)及び磁気転写記録体
−9(保磁力:650Oe)を使用した以外は、実施例1
と同様にして両面磁気ストライプカードを作製した。
【0054】(比較例1)実施例1において、磁気転写
記録体−1及びに磁気転写記録体−3に代えて磁気シー
ルド層を有しない磁気転写記録体−7(保磁力:4,2
00Oe)及び磁気転写記録体−9(保磁力:650Oe)
を使用した以外は、実施例1と同様にして両面磁気スト
ライプカードを作製した。
【0055】(比較例2)実施例1において、磁気転写
記録体−1及びに磁気転写記録体−3に代えて磁気シー
ルド層を有しない磁気転写記録体−7(保磁力:4,2
00Oe)及び磁気転写記録体−10(保磁力:300O
e)を使用した以外は、実施例1と同様にして両面磁気
ストライプカードを作製した。
【0056】(比較例3)実施例1において、磁気転写
記録体−1及びに磁気転写記録体−3に代えて磁気シー
ルド層を有しない磁気転写記録体−8(保磁力:1,7
50Oe)及び磁気転写記録体−9(保磁力:650Oe)
を使用した以外は、実施例1と同様にして両面磁気スト
ライプカードを作製した。
【0057】(比較例4)実施例1において、磁気転写
記録体−1及びに磁気転写記録体−3に代えて磁気シー
ルド層を有しない磁気転写記録体−8(保磁力:1,7
50Oe)及び磁気転写記録体−10(保磁力:300O
e)を使用した以外は、実施例1と同様にして両面磁気
ストライプカードを作製した。
【0058】(比較例5)実施例1において、磁気転写
記録体−1及びに磁気転写記録体−3に代えて磁気シー
ルド層を有しない磁気転写記録体−9(保磁力:650
Oe)及び磁気転写記録体−10(保磁力:300Oe)を
使用した以外は、実施例1と同様にして両面磁気ストラ
イプカードを作製した。
【0059】(磁気カードの評価)各磁気転写記録体の
各磁気記録層及び磁気シールド層の磁気特性を第1表に
示した。
【0060】
【表1】
【0061】次に、各実施例及び各比較例で得た磁気カ
ードの電磁変換特性の評価を磁気カードリーダーライタ
ーで行った。
【0062】低保磁力ストライプを最適記録電流で記録
し、再生出力を測定した。次に、高保磁力ストライプを
最適記録電流で記録し、再度低保磁力磁気ストライプの
再生出力を測定した。高保磁力ストライプに記録した後
の低保磁力ストライプ出力を初期の低保磁力ストライプ
出力で除した値(以下、これを相対出力と呼ぶ。)を第
2表に示した。
【0063】なお、磁気カードリーダーライターの記録
密度は、200FCIであり、記録電流は、磁気記録層
の保磁力(Hc)によって以下のような電流値であっ
た。
【0064】 Hc4,200Oe : 600mA Hc1,750Oe : 350mA Hc 650Oe : 80mA Hc 300Oe : 40mA
【0065】
【表2】
【0066】第2表から明らかなように、両面の磁気記
録層のした側に磁気シールド層が積層されている実施例
1〜5では、高保磁力側の磁気ストライプに記録後の低
保磁力ストライプの出力は、初期出力から殆ど変化して
いない。また、実施例6〜10では、低保磁力の磁気記
録層の下側にのみ磁気シールド層が積層されているが、
やはり、高保磁力の磁気ストライプに記録後の低保磁力
ストライプの出力は、殆ど変化していない。この場合
は、磁気転写記録体の磁気シールド層の厚みは、実施例
1〜5の約1.67倍であるが、このように膜厚を適切
に調節することにより、低保磁力側の磁気ストライプの
みに磁気シールド層を設けても十分な磁気シールド効果
が期待できることが理解できるであろう。
【0067】更に、比較例1〜5から明らかなように、
磁気シールド層が設けられていない場合には、高保磁力
ストライプに記録すると低保磁力ストライプの再生出力
が低下して、磁気情報の記録安定性が確保されないこと
がわかる。また、この不安定性は、両ストライプの保磁
力の比(高保磁力Hc(Oe)/低保磁力Hc(Oe))が
大きくなるほど大きくなる傾向を示すことが理解できる
であろう。
【0068】また、本発明の磁気カードでは、両面に保
持力が異なる磁気記録層を有しているので、たとえ、磁
気情報が読み出せても最適記録電流が異なっているの
で、その信号の書き換えを行なうのは容易ではないであ
ろう。さらに、高保磁力ストライプの磁気情報が接触磁
気転写されて複製されても、低保磁力ストライプを65
0Oe以下の保磁力の磁気記録層で構成すれば、その低保
磁力ストライプの磁気情報を接触磁気転写によって複製
することは容易ではないであろう。
【0069】
【発明の効果】本発明の磁気転写記録体を使用すること
によって、磁気情報の記録安定性に優れ、保磁力の異な
る両面磁気ストライプカードが作製できる。また、その
両面磁気ストライプカードは、両面の磁気記録層の保磁
力が異なることによる偽造防止効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明の磁気転写記録体の一例の部
分断面図である。
【図2】第2図は、本発明の両面磁気ストライプカード
の転写工程の一部を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 剥離性支持体 2 保護塗膜層 3 磁気記録層 4 磁気シールド層 5 感熱性接着剤層 A 被転写体 B 加熱加圧機 (A) 磁気転写記録体 (B) 磁気転写記録体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離性支持体上に、磁気記録層及び磁気
    シールド層が順次積層されていることを特徴とする磁気
    転写記録体。
  2. 【請求項2】 磁気カードの両面に保磁力が異なる磁気
    記録層がストライプ状に形成されている磁気カードにお
    いて、磁気記録層が請求項1記載の磁気転写記録体によ
    って形成されていることを特徴とする磁気カード。
  3. 【請求項3】 低保磁力の磁気記録層が請求項1記載の
    磁気転写記録体によって形成されていることを特徴とす
    る磁気カード。
  4. 【請求項4】 高保磁力の磁気記録層の保磁力が600
    〜4500エルステッドの範囲にあることを特徴とする
    請求項2又は3記載の磁気カード。
JP18630091A 1991-07-25 1991-07-25 磁気転写記録体及び磁気カード Pending JPH0528468A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003105135A1 (en) * 2002-06-10 2003-12-18 International Business Machines Corporation Dual-surface flexible magnetic tape
US6890631B2 (en) 2002-06-10 2005-05-10 International Business Machines Corporation Dual-surface flexible magnetic tape

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