JPH0528352A - 自動販売機の押ボタン対応確認制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】商品選択押ボタンと商品との対応確認を簡単に
する。 【構成】制御キーボード３の操作により押ボタン対応確
認モードとした後、商品選択押ボタン１１の一つを押す
ことにより、ＲＡＭ８内に設定された商品選択押ボタン
１１と商品番号あるいは商品コラム番号との対応データ
を全ての商品選択押ボタン１１について自動的に走査
し、その間、該当する商品選択押ボタン１１の販売可表
示ランプ１２を点滅させながら対応データを一定時間ず
つ金額表示器４を利用して順次表示する。表示を切り換
える際にはブザー５を発音させて知らせる。商品選択押
ボタンを一つ一つ押しながら対応データを表示器に表示
させる従来構成に比べて確認作業が簡単、迅速になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、複数種類の商品を販
売する自動販売機において、商品選択押ボタンと商品と
の対応データを確認表示させるための制御装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】複数種類の商品を販売する自動販売機に
おいては、商品の種類とこれを指定する商品選択押ボタ
ン（以下、単に押ボタンという）との対応データが予め
設定入力され、いずれかの商品選択押ボタンが押される
と、この対応データに基づいて指定商品の搬出が行われ
る。ところで、このような自動販売機において、上記対
応データを確認したい場合が生じるが、そのような場合
に従来は押ボタンを押して実際に商品を搬出させてみる
か、特開昭６３−１２０３９３号公報にも記載されてい
るように、押ボタンごとにキー操作しながら表示器に一
つ一つデータを表示させていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、実際に商品を
搬出させる方法はもちろんのこと、データを表示器に表
示させるにしても、従来のように押ボタンごとにキー操
作をする方法では確認に手間がかかり、押ボタンの数が
増加する一方の現時において大型自動販売機の出荷時あ
るいは設置時の検査時間及び検査者の負担は非常に大き
く、その効率化が強く求められている。そこで、この発
明は、商品選択押ボタンと商品との対応関係の確認を簡
単、迅速に行うことのできる自動販売機の押ボタン対応
確認制御装置を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、この発明は、商品選択押ボタンと商品番
号又は商品コラム番号との対応データを呼び出すスイッ
チ手段と、このスイッチ手段が操作されたら、全部の前
記商品選択押ボタンについて前記対応データを走査して
前記商品選択押ボタンの付属ランプを順次点滅又は点灯
させ、同時に対応する商品番号又は商品コラム番号を表
示器に一定時間表示させる手段と、前記表示器の表示の
切り換えに伴い警報を発音させる手段とを設けるものと
する。上記表示器には商品番号又は商品コラム番号と交
互に、その商品の設定価格を表示させることができる。

【０００５】また、上記目的を達成するための別の手段
として、この発明は、商品選択押ボタンと商品番号又は
商品コラム番号との対応データを呼び出すスイッチ手段
と、このスイッチ手段が操作されたら、前記商品選択押
ボタンの自動販売機前面における配列に準じて対応する
商品番号又は商品コラム番号を表示器に一括して表示さ
せる手段とを設けるものとする。

【０００６】上記スイッチ手段には自動販売機内部の制
御キーボードのキーあるいはスイッチ、更には押ボタン
自身を用いることができる。また、押ボタンの付属ラン
プとは一般的には販売可表示ランプであり、更に表示器
には上記制御キーボードの表示器や自動販売機前面に通
常設置される金額表示器を用いることができる。

【０００７】

【作用】押ボタンごとに対応データを一つずつ表示させ
る場合に、従来は押ボタンを一々押して、その都度、表
示させていたのに対し、この発明では起動をかけること
により全部の押ボタンについて自動走査させ、呼び出し
たデータを各押ボタンごとに一定時間ずつ表示器に順次
表示させる。表示の間、該当押ボタンのランプを点滅あ
る点灯させる。そして、次の押ボタンの移る直前、ある
いは移った直後には警報を発音させて表示の切り換えを
知らせる。具体的には制御キーボードの操作により押ボ
タン対応確認モードとし、次いで押ボタンのいずれか一
つを押して走査を開始させ、販売可表示ランプを点滅あ
るいは点灯させながら自動販売機前面の金額表示器に一
定時間ずつ商品番号又は商品コラム番号を表示させる。
表示を切り換えた際には自動販売機内部のブザーを鳴ら
せる。

【０００８】対応データは一括して表示することもでき
る。この場合は、自動販売機前面における押ボタン配列
に準じて制御キーボードの表示器にデータを並べて表示
させる。表示器の画面にデータが入りきらないときに
は、画面移動キーを用いて画面を移動させ、一列ずつ見
るようにする。

【０００９】

【実施例】以下、図に基づいてこの発明の実施例を説明
する。実施例１ 図１及び図２はカップ式飲料自動販売機において、押ボ
タンごとに対応データを金額表示器に表示させる実施例
を示すものである。ここで、図１は制御ブロック図、図
２はその制御動作のフローチャートである。図１におい
て、１は制御部、２は自動販売機前面扉部のスイッチマ
トリクス、３は自動販売機内部の制御キーボード、４は
自動販売機前面扉部の４桁の金額表示器、５は自動販売
機内部のブザーである。

【００１０】制御部１はＣＰＵ６、ＲＯＭ７、ＲＡＭ
８、ポート拡張のためのＰＰＩ９、デコーダなどのロジ
ック回路部１０などから構成されている。スイッチマト
リクス２には押ボタン１１が図示の通り配列されてお
り、各押ボタン１１の照光カバーの内側にはＬＥＤから
なる販売可表示ランプ１２が内蔵されている。また、押
ボタン１１の近傍には飲料（コーヒーや清涼飲料など）
の銘柄及び価格を表示した銘柄／価格票１３が装着され
ている。制御キーボード３にはディップスイッチ１４、
各種キー１５、ＬＣＤからなる表示器１６が設けられて
いる。

【００１１】カップ式飲料自動販売機においては、押ボ
タンを押すと該当する飲料商品が自動販売機内部で調製
され、カップに注入されて商品取出口に搬出されるが、
各飲料の調製手順、原料割合などのプログラムやデータ
は全てＲＯＭ７に格納されている。一方、どの押ボタン
１１を押すと何の飲料が調製されるかは、キーボード３
からの設定入力により各押ボタン１１と商品（飲料）番
号との対応の形でＲＡＭ８に記憶されている。

【００１２】それでは、押ボタン１１と商品番号との対
応データの確認作業における上記制御装置の制御動作に
ついて、図２のフローチャートにより以下に説明する。
まず、ステップＳ１でディップスイッチ１４がＯＮさ
れ、次いでステップＳ２で所定のキー１５をＯＮされる
と、制御部１に押ボタン対応確認モードに入ったことが
通知される。制御部１はこの通知を受けると、ＲＯＭ７
のプログラムに従って対応データの確認処理を開始す
る。すなわち、ステップＳ３で待ち状態放置のタイマデ
ータをＲＡＭ８にセットし、押ボタン１１のＯＮ待ちと
する。

【００１３】その後、ステップＳ４ではいずれかの一つ
の押ボタン１１がＯＮ操作されたかをチェックし、ステ
ップＳ５ではステップＳ３でセットしたタイマデータ以
内かをチェックする。もし、このタイマデータ以内に押
ボタン１１のＯＮ操作がなければ、押ボタン対応確認モ
ードを終了する。タイマデータ以内に押ボタン１１のＯ
Ｎ操作があればステップＳ６に進み、先頭の押ボタン１
１から販売可表示ランプ１２を点灯させ、同時にブザー
５を鳴らせる。次に、ステップＳ７に進み、ＲＡＭ８か
らこの押ボタン１１に割り当てられた飲料番号及び商品
価格のデータを読み出し、これらのデータを表示器１６
に一定時間、交互に表示する。

【００１４】そこで、検査者は扉部の銘柄／価格票１３
と表示器１６の表示データとを比較、確認する。ステッ
プＳ８では全ての押ボタン１１についてステップＳ６，
７の処理が行われたかをチェックし、終了していない場
合はステップＳ６に戻り、次の押ボタン１１についてス
テップＳ６，７の処理を行う。全部の押ボタン１１につ
いて処理が終了したら押ボタン対応確認モードを終了す
る。

【００１５】以上の通り、実施例１の構成によれば、最
初のスイッチ操作だけで全部の押ボタン１１について対
応データの自動表示が行われるので、押ボタン１１ごと
にスイッチ操作を必要とした従来構成に比べて操作が簡
単となり作業時間が短縮される。その際、押ボタン１１
が変わる度に警報が鳴るので表示を見落とす心配がな
い。また、飲料番号と交互に商品価格の表示を行ってい
るので、商品価格の確認操作を改めて行う必要がない。

【００１６】実施例２ 図３〜図５は缶商品自動販売機において、自動販売機前
面の押ボタン配列に準じて対応データをキーボードの表
示器に一括して表示する実施例を示すものである。ここ
で、図３は制御動作のフローチャート、図４は自動販売
機前面の押ボタンの配列を示す図、図５は表示器での表
示例を示す図で（Ａ）は表示画面が大きい場合、（Ｂ）
は表示画面が小さい場合である。なお、制御ブロック図
は図１と実質的に同様となるのでこれを援用することと
する。

【００１７】缶商品自動販売機のような物品自動販売機
においては、商品はその種類ごとに区画された商品コラ
ムに収納されている。そして、どの押ボタン１１を押す
と何の商品が搬出されるかは、押ボタン１１と各商品コ
ラムに付された番号との対応の形でＲＡＭ８に設定入力
されている。いま、図４に示すように、押ボタン１１は
横に１２個、縦に３列の合計３６個あるものとする。こ
れに対して、商品コラムは２０区画あり、２０種類の商
品まで販売できるものとする。押ボタン１１の数が商品
コラムを上回っているので、複数の押ボタン１１が割り
当てられる商品コラムが存在する。通常、このような商
品コラムには売れ筋商品が収納され、また目立ちやすい
位置の押ボタン１１が割り当てられる。

【００１８】図３のフローチャートに基づいて、実施例
２の制御動作を説明する。ステップＳ１で押ボタン対応
確認モードとするキー操作がされたかをチェックして、
されなければステップＳ２でその他の制御を行う。ステ
ップＳ１で押ボタン対応確認モードになれば、ステップ
Ｓ３で表示タイマを初期化した後、ステップＳ４で制御
キーボード３の表示器１６に各押ボタン１１に対応する
商品コラム番号を図４の押ボタン１１の配列に準じて一
括して表示する。

【００１９】その場合、表示器１６の表示画面が大き
く、全部の表示が可能なときは図５の（Ａ）のような表
示となる。商品コラム番号のデータは押ボタン１１の配
列に準じて横に１２個、縦に３列表示されており、例え
ば１列目の右端の押ボタン１１に対応する商品コラム番
号は６ということになる。なお、図示の通り、６番の商
品コラムには押ボタン１１が２つ割り当てられている。
表示画面が小さく、１列しか表示できないときは図５の
（Ｂ）のような表示となる。そのようなときは、図３の
ステップＳ５で画面移動キーが操作されたかをチェック
し、操作されたらステップＳ６で矢印で示すように１列
ずつ表示データを変える。表示データを変えたら、ステ
ップＳ３に戻って表示タイマを初期化する。そして、ス
テップＳ７では表示タイマがタイムアップしたかキーボ
ード３の終了キーが操作されたかをチェックし、いずれ
かの場合には押ボタン対応確認モードを終了する。

【００２０】実施例２の構成によれば、押ボタン１１と
商品コラム番号の対応データがまとめて表示されるの
で、データ確認の手間が一層省けるとともに、商品コラ
ムに対する押ボタン１１の複数対応が一目で分かる。

【００２１】

【発明の効果】この発明によれば、キーボードないしは
押ボタンの最初の操作だけで、全部の押ボタンについて
商品番号や商品コラム番号などの対応データが自動的に
切換え表示され、あるいは一括表示されるので、押ボタ
ンの多い自動販売機でも出荷時あるいは設置時の設定確
認作業が大幅に省力化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１の制御ブロック図である。

【図２】上記実施例１の制御動作を示すフローチャート
である。

【図３】この発明の実施例２の制御動作を示すフローチ
ャートである。

【図４】上記実施例２における押ボタンの配列を示す図
である。

【図５】上記実施例２におけるデータ表示の例を示し、
（Ａ）は表示画面が大きい場合、（Ｂ）は同じく小さい
場合である。

【符号の説明】

１ 制御部 ３ 制御キーボード ４ 金額表示器 ５ ブザー ６ ＣＰＵ ７ ＲＯＭ ８ ＲＡＭ １１ 商品選択押ボタン １２ 販売可表示ランプ １６ 表示器

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の商品選択押ボタンの一つが押される
   と、予め設定された対応データに基づいて複数種類の商
   品の中から該当するものを搬出する自動販売機におい
   て、 商品選択押ボタンと商品番号又は商品コラム番号との対
   応データを呼び出すスイッチ手段と、 このスイッチ手段が操作されたら、全部の前記商品選択
   押ボタンについて前記対応データを走査して前記商品選
   択押ボタンの付属ランプを順次点滅又は点灯させ、同時
   に対応する商品番号又は商品コラム番号を表示器に一定
   時間表示させる手段と、 前記表示器の表示の切り換えに伴い警報を発音させる手
   段とを設けたことを特徴とする自動販売機の押ボタン対
   応確認制御装置。
2. 【請求項２】商品選択押ボタンに対応する商品番号又は
   商品コラム番号と商品価格とを表示器に交互に表示させ
   るようにしたことを特徴とする請求項１記載の自動販売
   機の押ボタン対応確認制御装置。
3. 【請求項３】複数の商品選択押ボタンの１つが押される
   と、予め設定された対応データに基づいて複数種類の商
   品の中から該当するものを搬出する自動販売機におい
   て、 商品選択押ボタンと商品番号又は商品コラム番号との対
   応データを呼び出すスイッチ手段と、 このスイッチ手段が操作されたら、前記商品選択押ボタ
   ンの自動販売機前面における配列に準じて対応する商品
   番号又は商品コラム番号を表示器に一括して表示させる
   手段とを設けたことを特徴とする自動販売機の押ボタン
   対応確認制御装置。