JPH05281793A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上部本体と下部本体を開閉可能に設けた画像
形成装置の上部本体を閉じる際に、上部本体の前部上面
に備えた操作部に触れることを防止する。 【構成】 上部本体２を下部本体３に対して開閉可能に
設け、上部本体２の前部上面に備えた操作部９を覆うカ
バー部材１０を、上部本体２の前面に回動可能に枢支
し、カバー部材１０を上部本体２の上面方向へ回動付勢
するスプリング１２を配設するとともに、カバー部材１
０に、フロントカバー７の開放時に操作部９を覆うカバ
ー部１０ａと、フロントカバー７の閉鎖時に、フロント
カバー７の先端７ａに係合してカバー部１０ａを上部本
体２の前面方向へ退避させる係合部１０ｂとを形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子複写機、ファクシ
ミリ、プリンター、デジタル印刷機等の画像形成装置に
関し、特に、本体を上部本体と下部本体とに分割して、
上部本体をフロントカバーの開放時に下部本体に対して
開閉可能に設けた画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】これらの画像形成装置では、本体の前部
上面に操作部を備えたものが多く見受けられる。例え
ば、実開昭５９−８２２４６号公報に示される複写機
は、本体を上部本体と下部本体とに分割し、上部本体と
下部本体の一側をヒンジにて枢支し、フロントカバーの
内側に配設したロック装置にて連結して一体化してお
り、複写中の紙詰まりの除去やメンテナンスを迅速に行
えるように、フロントカバーの開放時にロック装置を解
除して、上部本体を下部本体に対して開閉するようにし
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の構造で
は、上部本体を閉じる際に操作部を押して閉じるので、
誤作動や操作部内の基板の変形を生ずる虞れがある。

【０００４】そこで、本発明は、操作部に触ることなく
上部本体を閉じることのできる画像形成装置を提供する
ことを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的達成のため本発
明は、前部上面に操作部を備えた上部本体と、下部本体
とを上下に２分割可能なクラムシェル構造を有する画像
形成装置において、前記上部本体の前面を覆うフロント
カバーを前記下部本体に開閉可能に設け、前記操作部を
覆うカバー部材を、前記上部本体の前面に回動可能に枢
支するとともに、該カバー部材を上部本体の上面方向へ
回動付勢するスプリングを配設し、前記カバー部材に、
フロントカバーの開放時に前記操作部を覆うカバー部
と、前記フロントカバーの閉鎖時に、フロントカバーの
先端に係合して前記カバー部を上部本体の前面に退避さ
せる係合部とを形成したことを特徴としている。

【０００６】

【作 用】このように構成することにより、フロントカ
バーを開けると、スプリングの付勢力によりカバー部材
が回動してカバー部が操作部を覆い、フロントカバーを
閉じると、フロントカバーの先端がカバー部材の係合部
に係合してカバー部材を上部本体の前面方向へ回動し、
カバー部が上部本体の前面に退避して操作部が露出す
る。

【０００７】したがって、上部本体を閉じる際には、カ
バー部を押して閉じるので、操作部に触ることなく上部
本体を閉じられる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【０００９】画像形成装置１は、上部本体２と下部本体
３の後部を蝶番４にて接続し、上部本体２を下部本体３
に対して開閉可能としたクラムシェル構造を有し、上部
本体２と下部本体３の間に上部本体２を緩衝して支持す
るガススプリング５が取付けられている。

【００１０】上部本体２内には、図示されていないが、
画像形成の各プロセス装置が配設され、下部本体３内に
は、給紙カセット６から供給されるカットシートの搬送
装置（図示せず）が設けられており、上部本体２は下部
本体３に、図示していないロック装置によって連結され
て一体化する。

【００１１】下部本体３には、両本体２，３内に配設さ
れた各装置の点検・修理を容易に行うためのフロントカ
バー７がヒンジ８を介して前後方向に開閉するように設
けられており、該フロントカバー７は、閉鎖時に、下部
本体３に連結された上部本体２内の前面を覆って各装置
を保護する。

【００１２】したがって、上部本体２の下部本体３に対
する開閉は、フロントカバー７の開放時に前記ロック装
置を操作して行う。

【００１３】上部本体２の前部上面には、両本体２，３
内に配設された各装置の操作部９が設けられ、また、上
部本体２の前部には、操作部９を覆うカバー部材１０
が、ヒンジ１１により上部本体２の前面に回動可能に枢
支され、該ヒンジ１１に配設されたスプリング１２によ
って上部本体２の上面方向へ常時回動付勢されている。

【００１４】該カバー部材１０には、上部本体２の上面
方向へ回動したときに、操作部９を覆うカバー部１０ａ
と、フロントカバー７の閉鎖時に、フロントカバー７の
先端７ａに係合してカバー部１０ａを上部本体２の前面
方向へ回動する係合部１０ｂが形成されている。

【００１５】また、カバー部１０ａの先端１０ｃは、操
作部９を覆った時に、操作部９後方の上部本体２の外装
上面に当接する長さに形成されている。

【００１６】このように構成することにより、両本体
２，３内に配設された各装置の点検・修理を行うため
に、フロントカバー７を開放すると、カバー部材１０が
スプリング１２の付勢力により上部本体２の上面方向へ
回動して、カバー部１０ａが操作部９を覆う。

【００１７】この状態で、ロック装置を解除すると、上
部本体２は、ガススプリング５によって蝶番４を支点と
して前部が開かれる。

【００１８】そして、点検・修理の完了後、上部本体２
を閉じる際には、カバー部１０ａを押して上部本体２を
下部本体３に押付け、ロック装置によって連結して一体
化し、フロントカバー７を閉鎖する。

【００１９】このフロントカバー７の閉鎖に伴って、フ
ロントカバー７の先端７ａがカバー部材１０の係合部１
０ｂに係合して、カバー部材１０を上部本体２の前面方
向へ回動し、カバー部１０ａが上部本体２の前面に退避
して操作部９を露出する。

【００２０】したがって、上部本体２を閉じる際に、操
作部９に触れることがないので、誤作動や操作部内の基
板の変形が発生する虞れがない。

【００２１】尚、上記実施例では、上部本体２と下部本
体３の後部を蝶番４にて開閉可能に接続したもので説明
したが、本発明は、上部本体２と下部本体３の一側部を
蝶番４にて接続したものにも適用可能である。

【００２２】

【発明の効果】本発明は以上のように、上部本体を下部
本体に対して開閉可能に設け、上部本体の前部上面に備
えた操作部を覆うカバー部材を、前記上部本体の前面に
回動可能に枢支し、該カバー部材を上部本体の上面方向
へ回動付勢するスプリングを配設するとともに、前記カ
バー部材に、フロントカバーの開放時に前記操作部を覆
うカバー部と、前記フロントカバーの閉鎖時に、フロン
トカバーの先端に係合して前記カバー部を上部本体の前
面に退避させる係合部とを形成したので、フロントカバ
ーを開けると、スプリングの付勢力によりカバー部材が
回動してカバー部が操作部を覆い、フロントカバーを閉
じると、フロントカバーの先端がカバー部材の係合部に
係合してカバー部材を上部本体の前面方向へ回動し、カ
バー部が上部本体の前面方向へ退避して操作部が露出す
る。

【００２３】したがって、上部本体を閉じる際には、カ
バー部を押して閉じるので、操作部に触ることないから
誤作動や操作部内の基板の変形が発生する虞れはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 フロントカバーを開けた状態の画像形成装置
の側面図

【図２】 フロントカバーを閉じた状態の画像形成装置
の側面図

【符号の説明】

１…画像形成装置、２…上部本体、３…下部本体、７…
フロントカバー、９…操作部、１０…カバー部材、１０
ａ…カバー部、１０ｂ…係合部、１１…ヒンジ、１２…
スプリング

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂部 威 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前部上面に操作部を備えた上部本体と、
   下部本体とを上下に２分割可能なクラムシェル構造を有
   する画像形成装置において、前記上部本体の前面を覆う
   フロントカバーを前記下部本体に開閉可能に設け、前記
   操作部を覆うカバー部材を、前記上部本体の前面に回動
   可能に枢支するとともに、該カバー部材を上部本体の上
   面方向へ回動付勢するスプリングを配設し、前記カバー
   部材に、フロントカバーの開放時に前記操作部を覆うカ
   バー部と、前記フロントカバーの閉鎖時に、フロントカ
   バーの先端に係合して前記カバー部を上部本体の前面に
   退避させる係合部とを形成したことを特徴とする画像形
   成装置。