JPH05280260A

JPH05280260A - 換気扇付窓サッシ

Info

Publication number: JPH05280260A
Application number: JP8844891A
Authority: JP
Inventors: Kingo Ono; 欣吾小野; Yoshio Kawasaki; 義雄川崎; Tatsutake Horibe; 達丈堀部; Junji Morino; 順二森野
Original assignee: Taikisha Ltd; Nisshinbo Industries Inc
Current assignee: Taikisha Ltd; Nisshinbo Holdings Inc
Priority date: 1991-04-19
Filing date: 1991-04-19
Publication date: 1993-10-26

Abstract

(57)【要約】換気扇付窓サッシ【目的】設備費が安価で、建築的負担も小さい換気扇
付窓サッシを提供する。【構成】窓枠(11)の上枠部材(21)、下枠部材(22)およ
び両側枠部材(23)(24)のうち、少なくともいずれか１つ
を、遠心送風型換気扇のケーシング形成用筒体とする。
筒体に、窓サッシを内外に連通する換気口(45)(47)を設
ける。筒体内に、換気扇の回転羽根車(31)およびこれの
駆動モータ(32)を収める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、建物の換気、とくに
一般家庭の換気に工夫を凝らした窓サッシに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、建物の換気装置としては、ホテル
のような大型ビルディングで採用されている中央ダクト
方式のもの、一般家庭で採用されている換気扇が知られ
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】中央ダクト方式のもの
は、設備費が高価で、運転管理費も相当かかるため、一
般家庭で採用されることは少ない。一方、換気扇は設備
費が安価であるが、壁に換気扇を取付けるための開口を
設けることが必要であり、建築的費用負担が大きい。ま
た、開口部の防犯、安全、騒音対策等も問題である。

【０００４】この発明の目的は、上記事情に鑑み、設備
費が安価で、建築的負担も小さい換気扇付窓サッシを提
供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明による換気扇付
窓サッシは、窓枠の上枠部材、下枠部材および両側枠部
材のうち、少なくともいずれか１つが、遠心送風型換気
扇のケーシング形成用筒体となされ、筒体に、窓サッシ
を内外に連通する換気口が設けられ、筒体内に、換気扇
の回転羽根車およびこれの駆動モータが収められている
ことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】この発明による換気扇付窓サッシでは、窓枠の
上枠部材、下枠部材および両側枠部材のうち、少なくと
もいずれか１つが、遠心送風型換気扇のケーシング形成
用筒体となされ、筒体に、窓サッシを内外に連通する換
気口が設けられ、筒体内に、換気扇の回転羽根車および
これの駆動モータが収められているから、換気扇そのも
のが、一般家庭で採用されている換気扇と同様に、安価
であるし、換気扇を取付けるための開口を壁に設ける必
要がない。

【０００７】

【実施例】この発明の実施例を、図面を参照してつぎに
説明する。

【０００８】図１に示すように、窓枠(11)には引違い戸
(12)がはめられている。

【０００９】窓枠(11)は、上枠部材(21)、下枠部材(22)
および左右の両側枠部材(23)(24)よりなる。これらの枠
部材(21)〜(24)は、いずれもアルミニウム押出形材製で
ある。

【００１０】両側枠部材(23)(24)は、左右の向きは異に
するが、同一横断面を有する角筒体である。これら筒体
は、遠心送風型換気扇のケーシングを兼ねており、それ
ぞれの内には、換気扇の回転羽根車(31)およびこれの駆
動モータ(32)と、シャッタ(33)およびこれの作動モータ
(34)とが収められている。また、右枠部材(24)の高さの
中程には、換気扇作動スイッチ(35)が取付けられてい
る。

【００１１】図３に示す右側枠部材(24)は、前壁(41)、
後壁(42)および左右側壁(43)(44)よりなる。前壁(41)の
ほぼ左半分には吸込用換気口(45)が設けられ、これの右
縁部には、シャッタ(33)のストッパ(46)が後方突出状に
設けられている。後壁(42)のほぼ左半分には吐出用換気
口(47)が設けられている。左側壁(43)外面には、３つの
雨仕舞用突条(48)が設けられ、左側壁(43)内面には、横
断面山形の仕切り(49)が設けられている。

【００１２】回転羽根車(31)は、側枠部材(24)の中央部
を垂直にのびた回転軸(51)と、これのまわりに配されて
いる多数の羽根(52)とよりなる。羽根車駆動モータ(32)
は、回転軸(51)の上方に下向きに配されて、その出力軸
に回転軸(51)の上端が連結されている。

【００１３】シャッタ(33)は、回転羽根車(31)およびこ
れの駆動モータ(32)の周方向ほぼ半分を被覆している樋
状のものであり、回転軸中心と同軸上に回動自在に支持
されている。シャッタ作動モータ(34)は、羽根車駆動モ
ータ(32)の上方に下向きに配置されており、その出力軸
に、シャッタ(33)の上端壁が連結されている。

【００１４】図３は、シャッタ開の状態を示し、この状
態ではシャッタ(33)の一方の縁部がストッパ(46)に当接
させられている。この状態から、図３図おいて、シャッ
タ(33)を反時計方向に９０度程度回転させると、図４に
示すシャッタ閉の状態となる。

【００１５】換気扇作動スイッチ(35)のＯＮ・ＯＦＦ操
作により、羽根車駆動モータ(32)の回転が起動・停止さ
れて羽根車(31)が回転・停止されるが、これと同時に、
同スイッチ(35)のＯＮによりシャッタ(33)が開となり、
同スイッチ(35)のＯＦＦによりシャッタ(33)が閉となる
ようにシャッタ作動モータ(34)が制御される。

【００１６】上記実施例は、外気導入タイプのものであ
るが、図５に示すように、内気排出タイプのものとして
もよい。

【００１７】図５に示す右側枠部材(54)は、上記側枠部
材(24)と同様に、前壁(61)、後壁(62)および左右側壁(6
3)(64)よりなる。後壁(62)には吸込用換気口(65)が設け
られ、引違い戸(12)より前方の左側壁(63)には吐出用換
気口(67)が設けられている。吸込用換気口(65)には安全
グリル(68)が設けられ、吐出用換気口(67)にはシャッタ
(69)が設けられている。

【００１８】また、換気扇は窓枠の側枠部材に組み込ま
れているが、上枠部材または下枠部材に換気扇が組み込
まれていてもよい。

【００１９】さらに、羽根車を可逆回転自在とし、外気
導入と内気排出の切換え可能なものとしてもよい。

【００２０】

【発明の効果】この発明によれば、換気扇そのものが、
一般家庭で採用されている換気扇と同様に、安価である
し、換気扇を取付けるための開口を壁に設ける必要がな
いから、設備費が安価で、建築的負担も小さい換気扇付
窓サッシが提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明による窓サッシの斜視図である。

【図２】同窓サッシの要部拡大垂直縦断面図である。

【図３】シャッタ開状態時の同窓サッシの要部拡大水平
横断面図である。

【図４】シャッタ閉状態時の同窓サッシの要部拡大水平
横断面図である。

【図５】他の実施例を示す図３相当の断面図である。

【符号の説明】

11 窓枠 21 上枠部材 22 下枠部材 23 左枠部材 24 右枠部材 31 羽根車 32 モータ 45 換気口 47 換気口

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者森野順二東京都新宿区西新宿２丁目６番１号株式会社大氣社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】窓枠(11)の上枠部材(21)、下枠部材(22)
および両側枠部材(23)(24)のうち、少なくともいずれか
１つが、遠心送風型換気扇のケーシング形成用筒体とな
され、筒体に、窓サッシを内外に連通する換気口(45)(4
7)が設けられ、筒体内に、換気扇の回転羽根車(31)およ
びこれの駆動モータ(32)が収められていることを特徴と
する換気扇付窓サッシ。