JP4045796B2 - 通気方向制御装置及びこれを具備した建物 - Google Patents

通気方向制御装置及びこれを具備した建物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二重壁又は二重障子によって建物壁に設けられた中空層を利用して建物内外及び建物内の通気等を行うに好適な通気方向制御装置及びこれを具備した建物に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
最近の建物の窓では、ガラス障子を二重にしてその間に中空層(空気層)を設け、この中空層を断熱層として利用して、外気の温度変化に建物内の温度が影響されないようにし、建物内の温度維持のためのエネルギ消費量を少なくすることが試みられている。
【0003】
ところで、中空層は通常密閉されているために、例えば夏場等の昼間には太陽光線の二重ガラス障子への照射で中空層内の空気の温度が著しく上昇して中空層内の空気が外気温以上となり、建物内の冷房に対する負荷が増大しエネルギ消費量の低減を期待する程得られない虞がある。
【0004】
また最近の高層の建物の窓では、危険防止等のためにそれの開閉ができないようになっているために、外気が適温、適湿にも拘らず建物内に対して冷暖房を含めて空調を行う必要があり、これによるエネルギ消費量は莫大となっており、しかも、斯かる空調は建物内において空気を循環させるために、空気が一旦細菌等で汚染されると、好ましくない事態が生じる場合がある。
【0005】
上記の問題は、建物壁を二重壁にして二重壁間に中空層を設ける場合にも同様に生じ得る。
【0006】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、必要に応じて、二重ガラス障子等の二重窓障子又は二重壁間の中空層を換気及び空調に利用できる上に、外気を建物内に導入又は建物内の空気を外気に排出でき、しかも、省エネルギ化を実現できる通気方向制御装置及びこれを具備した建物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様の通気方向制御装置は、三個以上の開口を具備したケーシングと、回転により各開口を開閉できるようにケーシング内に回転自在に配されているフラップと、フラップを回転させる回転手段とを具備している。
【0008】
第一の態様の通気方向制御装置によれば、三個以上の開口をフラップの回転により開閉できるようになっているために、一つの開口を二重窓障子又は二重壁間の中空層に、他の一つの開口を建物内部に、更に他の一つの開口を建物外部、即ち外気に夫々連通させて、例えば一つの開口と他の一つの開口とを開放して、更に他の一つの開口をフラップにより閉鎖することにより、中空層と建物内部とを連通させることができ、中空層を換気又は空調の通路とでき、而して、中空層を換気の通路とする場合には、例えば夏場等に中空層の空気が外気温以上になることを防ぐことができて建物内の冷房に対する負荷を減少できる結果、省エネルギ化を実現でき、しかも、中空層を空調の通路とする場合には、例えば冬場等に中空層で暖められた空気を暖房に利用できる結果、これまた省エネルギ化を実現でき、また例えば一つの開口をフラップにより閉鎖する一方、他の一つの開口と更に他の一つの開口とを開放することにより、外気を建物内に導入又は建物内の空気を外気に排出できて、新鮮な外気でもって建物内を清浄にでき、更にまた例えば一つの開口と更に他の一つの開口とを開放する一方、他の一つの開口をフラップにより閉鎖することにより、外気と連通した中空層を換気又は空調の通路とでき、而して、中空層を換気の通路とする場合には、例えば夏場等に中空層の空気が外気温以上になることを防ぐことができて建物内の冷房に対する負荷を減少できる結果、省エネルギ化を実現でき、しかも、中空層を空調の通路とする場合には、例えば冬場等に中空層で暖められた空気を暖房に利用できる結果、これまた省エネルギ化を実現できる。
【0009】
フラップは、本発明の第二の態様のように、開口を一個毎に閉鎖できるようになっていても、本発明の第三の態様のように、少なくとも二つの開口をまとめて同時的に閉鎖できるようになっていてもよい。即ち、フラップは、回転により各開口の開閉を行うことができるようにケーシング内に回転自在に配されていると共に少なくとも二つの開口をまとめて同時的に閉鎖できる一個の連続な円弧面を有していてもよい。
【0010】
本発明の第四の態様の通気方向制御装置では、第一から第四のいずれかの態様の通気方向制御装置において、フラップは円弧面を有しており、ケーシングは、フラップの円弧面に対応した形状を有すると共に互いに隣接した少なくとも一対の円弧面を有しており、一対の円弧面の間に一個の開口が配されている。
【0011】
なお、円弧面を有したフラップは中空であっても中実であってもよく、また、一対の円弧面を有したケーシングもまた中空であっても中実であってもよく、フラップ及びケーシングの夫々が中空であると軽量化を図り得、また、特にフラップが中空であるとフラップの回転を軽快に行わせることができる。
【0012】
本発明の第五の態様の通気方向制御装置では、第四の態様の通気方向制御装置において、ケーシングは、その円弧面の中央部にフラップの円弧面が摺動自在に接触するシール部材を有している。
【0013】
斯かるシール部材を有していると開口の閉鎖を確実にし得るのであるが、シール部材に代えて円弧面の中央部においてケーシングを膨出させて膨出部を形成して、この膨出部にフラップの円弧面が摺動自在に接触するようにしてもよい。なお、シール部材及び膨出部のいずれの場合も、ケーシングの円弧面の中央部に代えてケーシングの円弧面の端部にこれらを具備してケーシングを構成してもよい。
【0014】
ケーシングは、好ましくは本発明の第六の態様の通気方向制御装置のように、一方の円弧面を有した第一のケーシング部と、他方の円弧面を有した第二のケーシング部と、第一及び第二のケーシング部と協働して他の二つの開口を形成する略平坦面を有した第三のケーシング部と、略平坦面の中央部に設けられていると共に円弧面の各端におけるフラップの部位が当接する一対の他のシール部材とを具備している。
【0015】
第六の態様の通気方向制御装置において、各ケーシング部は軽量化を図るべく好ましくは中空体からなっている。
【0016】
本発明の第七の態様の通気方向制御装置は、建物壁に設けられた中空層と、中空層の下部の下部体によって画成されていると共に建物内に連通する下部内側通路と、下部体によって画成されていると共に建物外に連通する下部外側通路と、中空層の上部の上部体によって画成されていると共に建物内に連通する上部内側通路と、上部体によって画成されていると共に建物外に連通する上部外側通路とを具備した建物の下部体に配されるようになっており、中空層と下部内側通路との連通の制御、中空層と下部外側通路との連通の制御及び下部内側通路と下部外側通路との連通の制御を行うようになっており、中空層、下部内側通路及び下部外側通路に夫々連通する開口を具備したケーシングと、回転により各開口を開閉できるようにケーシング内に回転自在に配されているフラップと、フラップを回転させる回転手段とを具備している。
【0017】
第七の態様の通気方向制御装置によれば、フラップを回転させて、中空層に連通する開口と下部内側通路に連通する開口とを開放して、下部外側通路に連通する開口をフラップにより閉鎖することにより、中空層と建物内部とを連通させることができ、中空層を換気又は空調の通路とでき、而して、中空層を換気の通路とする場合には、例えば夏場等に中空層の空気が外気温以上になることを防ぐことができて建物内の冷房に対する負荷を減少できる結果、省エネルギ化を実現でき、しかも、中空層を空調の通路とする場合には、例えば冬場等に中空層で暖められた空気を暖房に利用できる結果、これまた省エネルギ化を実現でき、またフラップを回転させて、中空層に連通する開口をフラップにより閉鎖する一方、下部内側通路及び下部外側通路の夫々に連通する各開口を開放することにより、外気を建物内に導入又は建物内の空気を外気に排出できて、新鮮な外気でもって建物内を清浄にでき、更にまたフラップを回転させて、中空層に連通する開口と下部外側通路に連通する開口とを開放して、下部内側通路に連通する開口をフラップにより閉鎖することにより、例えば中空層を単なる通路又は空調の通路とでき、而して、中空層を単なる通路とする場合には、例えば夏場等に中空層の空気が外気温以上になることを防ぐことができて建物内の冷房に対する負荷を減少できる結果、省エネルギ化を実現でき、しかも、中空層を空調の通路とする場合には、例えば冬場等に中空層で暖められた空気を暖房に利用できる結果、これまた省エネルギ化を実現できる。
【0018】
本発明の第八の態様の通気方向制御装置は、建物壁に設けられた中空層と、中空層の下部の下部体によって画成されていると共に建物内に連通する下部内側通路と、下部体によって画成されていると共に建物外に連通する下部外側通路と、中空層の上部の上部体によって画成されていると共に建物内に連通する上部内側通路と、上部体によって画成されていると共に建物外に連通する上部外側通路とを具備した建物の上部体に配されるようになっており、中空層と上部内側通路との連通の制御、中空層と上部外側通路との連通の制御及び上部内側通路と上部外側通路との連通の制御を行うようになっており、中空層、上部内側通路及び上部外側通路に夫々連通する開口を具備したケーシングと、回転により各開口を開閉できるようにケーシング内に回転自在に配されているフラップと、フラップを回転させる回転手段とを具備している。
【0019】
本発明の第八の態様の通気方向制御装置によれば、フラップを回転させて、中空層に連通する開口と上部外側通路に連通する開口とを開放して、上部内側通路に連通する開口をフラップにより閉鎖することにより、中空層と建物外部とを連通させることができ、而して、例えば夏場等に中空層の空気が外気温以上になることを防ぐことができて建物内の冷房に対する負荷を減少できる結果、省エネルギ化を実現でき、またフラップを回転させて、中空層に連通する開口をフラップにより閉鎖する一方、上部内側通路及び上部外側通路の夫々に連通する各開口を開放することにより、外気を建物内に導入又は建物内の空気を外気に排出できて、新鮮な外気でもって建物内を清浄にできる上に、更にまたフラップを回転させて、中空層に連通する開口と上部内側通路に連通する開口とを開放して、上部外側通路に連通する開口をフラップにより閉鎖することにより、中空層を空調の通路とでき、而して、例えば冬場等に中空層で暖められた空気を暖房に利用できる結果、これまた省エネルギ化を実現できる。
【0020】
好ましくは本発明の第九の態様の通気方向制御装置のように、下部内側通路は、建物内の部屋に開口して連通しており、下部外側通路は、建物外の外気に開口して連通しており、上部内側通路は、空調機、熱交換器又は送風機に連通しており、上部外側通路は、建物外の外気に開口して連通している。
【0021】
中空層は、本発明の第十の態様の通気方向制御装置のように、建物壁の窓に設置される二重窓障子間の空間からなり、この場合、二重窓障子の夫々の障子は、本発明の第十一態様の通気方向制御装置のように、ガラス障子を具備している。
【0022】
本発明の第十二態様の通気方向制御装置のように、好ましくは、下部体は、窓の下部に配される下枠体からなり、上部体は、窓の上部に配される上枠体からなる。
【0023】
中空層は、上記に代えて、本発明の第十三の態様の通気方向制御装置のように、建物壁の二重壁間の空間からなっていてもよく、この場合、本発明の第十四の態様の通気方向制御装置のように、下部体は、二重壁の下部に配される下部壁からなり、上部体は、二重壁の上部に配される上部壁からなっているとよい。
【0024】
上記の第七から第十四のいずれかの態様の通気方向制御装置においてもまた、好ましくは第十五から十八の態様の通気方向制御装置の夫々のように、フラップは、開口を一個毎に閉鎖できるようになっており、フラップは、円弧面を有しており、ケーシングは、フラップの円弧面に対応した形状を有すると共に互いに隣接した少なくとも一対の円弧面を有しており、一対の円弧面の間に開口が配されており、ケーシングは、その円弧面の中央部に、フラップの円弧面が摺動自在に接触するシール部材を有しており、ケーシングは、一方の円弧面を有した第一のケーシング部と、他方の円弧面を有した第二のケーシング部と、第一及び第二のケーシング部と協働して他の二つの開口を形成する略平坦面を有した第三のケーシング部と、略平坦面の中央部に設けられていると共に円弧面の各端におけるフラップの部位が当接する一対の他のシール部材とを具備している。
【0025】
なお、ケーシングの開口並びに各通路及び中空層の両端部に、特に中空層の両端部に必要に応じて塵埃を通過させないフィルタを配置することが好ましい。
【0026】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1から図3において、本例の通気方向制御装置1を具備した建物2は、建物壁に設けられた中空層、本例では建物2の壁の窓3に設置される二重窓障子、本例では夫々の障子がガラス障子4及び5を具備している二重窓障子6間の中空層7と、中空層7の下部の下部体としての下枠8によって画成されていると共に建物2内の部屋9に開口して連通する下部内側通路10と、下枠8によって画成されていると共に建物2外の外気11に開口する下部外側通路12と、中空層7の上部の上部体としての上枠15によって画成されていると共に建物2内の空調機、熱交換器又は送風機16に天井内のダクト13を介して連通する上部内側通路17と、上枠15によって画成されていると共に建物2外の外気11に開口して連通する上部外側通路18と、下枠8によって画成されていると共に中空層7の下方の端部に開口する通路19と、上枠15によって画成されていると共に中空層7の上方の端部に開口する通路20とを具備している。
【0028】
本例では通気方向制御装置1は、建物2の下枠8に配されており、通路19を介する中空層7と下部内側通路10との連通の制御、中空層7と下部外側通路12との連通の制御及び下部内側通路10と下部外側通路12との連通の制御を行うようになっており、中空層7、下部内側通路10及び下部外側通路12に夫々連通する開口21、22及び23を具備したケーシング24と、A及びB方向の回転により開口21、22及び23の夫々を開閉できるようにケーシング24内の空間25にA及びB方向に回転自在に配されているフラップ26と、フラップ26をA及びB方向に回転させる回転手段27とを具備している。
【0029】
ケーシング24は、フラップ26の円弧面30に対応した形状を有する円弧面31を有した中空のケーシング部32と、フラップ26の円弧面30に対応した形状を有すると共に円弧面31に隣接した円弧面33を有した中空のケーシング部34と、ケーシング部32及び34と協働して二つの開口22及び23を形成する略平坦面35を有した中空のケーシング部36と、円弧面31及び33の夫々の中央部においてケーシング部32及び34に嵌着されて設けられていると共にフラップ26の円弧面30が摺動自在に接触するシール部材37及び38と、略平坦面35の中央部においてケーシング部36の突起39に対向して嵌着されて設けられていると共に円弧面30の各端におけるフラップ26の部位40及び41が当接する一対のシール部材42及び43と、ケーシング部32及び34の両端部にねじ44等により固着された閉鎖板部45及び46とを具備しており、フラップ26は、開口21、22及び23を一個毎に閉鎖できる円弧面30を有しており、一対の円弧面31及び33の間に開口21が配されている。
【0030】
フラップ26は、円弧面30を有した中空の扇形のフラップ本体51と、フラップ本体51が固着された回転自在軸52とを具備しており、回転自在軸52は、閉鎖板部45及び46の夫々に設けられた軸受53及び54を介して閉鎖板部45及び46の夫々にA及びB方向に回転自在に支持されている。
【0031】
ガラス障子4及び5の夫々は、下枠8及び上枠15に固定されており、上部内側通路17、上部外側通路18及び通路20は、本例では上枠15内において互いにそのまま連通されている。
【0032】
回転手段27は、本例では閉鎖板部45に取付けられた電動モータ55からなり、電動モータ55の出力回転軸56は回転自在軸52に連結されており、電動モータ55は、その作動で回転自在軸52をA及びB方向に回転させるようになっている。なお、フラップ26の回転後、フラップ本体51による開口21、22及び23の夫々の閉鎖を検出する図示しない検出器が設けられており、電動モータ55は、この検出器からの検出信号によって作動を停止するようになっている。
【0033】
下部内側通路10の部屋9への開口端、下部外側通路12の外気11への開口端、通路19及び20の中空層7への開口端、上部内側通路17の空調機、熱交換器又は送風機16への連通端の夫々には、塵埃通過阻止用のフィルタ57が配置されている。
【0034】
以上のように建物2に用いられた通気方向制御装置1では、電動モータ55の作動でフラップ26を回転させて、図4の(a)に示すように、フラップ本体51の円弧面30を両シール部材37及び38に接触させて中空層7に連通する開口21をフラップ本体51により閉鎖する一方、下部内側通路10及び下部外側通路12の夫々に連通する開口22及び23の夫々を開放することにより、外気11を建物2内の部屋9に導入又は建物2内の部屋9の空気を外気11に排出できて、新鮮な外気でもって建物2内の部屋9を清浄にできる。
【0035】
また通気方向制御装置1では、電動モータ55の作動でフラップ26を回転させて、図4の(b)に示すように、中空層7に連通する開口21と下部外側通路12に連通する開口23とを開放して、フラップ本体51の円弧面30をシール部材37に接触させると共にフラップ本体51の部位40をシール部材42に接触させて下部内側通路10に連通する開口22をフラップ本体51により閉鎖することにより、中空層7を単なる通路又は空調の通路とでき、而して、中空層7を単なる通路とする場合には、中空層7の煙突効果により夏場等に中空層7の空気が外気温以上になることを防ぐことができて建物2内の部屋9の冷房に対する負荷を減少できる結果、省エネルギ化を実現でき、しかも、中空層7を空調の通路とする場合には、冬場等に中空層7で暖められた空気を暖房に利用できる結果、これまた省エネルギ化を実現できる。
【0036】
更にまた通気方向制御装置1では、電動モータ55の作動でフラップ26を回転させて、図4の(c)に示すように、中空層7に連通する開口21と下部内側通路10に連通する開口22とを開放して、フラップ本体51の円弧面30をシール部材38に接触させるとと共にフラップ本体51の部位41をシール部材43に接触させて下部外側通路12に連通する開口23をフラップ本体51により閉鎖することにより、中空層7と建物2内の部屋9とを連通させることができ、中空層7を換気又は空調の通路とでき、而して、中空層7を換気の通路とする場合には、中空層7の煙突効果により例えば夏場等に中空層7の空気が外気温以上になることを防ぐことができて建物2内の部屋9の冷房に対する負荷を減少できる結果、省エネルギ化を実現でき、しかも、中空層7を空調の通路とする場合には、例えば冬場等に中空層7で暖められた空気を暖房に利用できる結果、これまた省エネルギ化を実現できる。
【0037】
以上の例は、通気方向制御装置1を下枠8に配した例であるが、これに代えて、図5に示すように、通気方向制御装置1を建物2の上枠15に配して、中空層7と上部内側通路17との連通の制御、中空層7と上部外側通路18との連通の制御及び上部内側通路17と上部外側通路18との連通の制御を行うようにし、中空層7、上部内側通路17及び上部外側通路18に夫々連通する開口21、22及び23を具備したケーシング24と、回転により開口21、22及び23の夫々を開閉できるようにケーシング24内に回転自在に配されているフラップ26と、フラップ26を回転させる回転手段27(図3参照)とを具備して通気方向制御装置1を構成してもよい。
【0038】
図5に示すように建物2の上枠15に配した通気方向制御装置1の場合、前記と同様に、フラップ26のフラップ本体51を回転させて、中空層7に連通する開口21と上部外側通路18に連通する開口23とを開放して、上部内側通路17に連通する開口22をフラップ本体51により閉鎖することにより、中空層7と建物2外の外気11とを連通させることができ、而して、例えば夏場等に中空層7の空気が外気温以上になることを防ぐことができて建物2内の部屋9の冷房に対する負荷を減少できる結果、省エネルギ化を実現でき、またフラップ本体51を回転させて、中空層7に連通する開口21をフラップ本体51により閉鎖する一方、上部内側通路17及び上部外側通路18の夫々に連通する各開口22及び23を開放することにより、外気11を建物2内の空調機、熱交換器又は送風機16に天井内のダクト13を介して導入又は建物2内の空気を天井内のダクト13を介して外気11に排出できて、新鮮な外気でもって建物2内を清浄にでき、更にまたフラップ本体51を回転させて、中空層7に連通する開口21と上部内側通路17に連通する開口22とを開放して、上部外側通路18に連通する開口23をフラップ本体51により閉鎖することにより、中空層7を空調等の通路とでき、而して、例えば冬場等に中空層7で暖められた空気を暖房に利用できる結果、これまた省エネルギ化を実現できる。
【0039】
また図5に示すように、通気方向制御装置1を建物2の上枠15に配すると共に建物2の下枠8にも配して、中空層7と上部内側通路17との連通の制御、中空層7と上部外側通路18との連通の制御及び上部内側通路17と上部外側通路18との連通の制御並びに中空層7と下部内側通路10との連通の制御、中空層7と下部外側通路12との連通の制御及び下部内側通路10と下部外側通路12との連通の制御を適宜行うようにし、上記の効果が好ましく最適に得られるようにしてもよい。
【0040】
また上記の例では、三個の開口21、22及び23を具備したケーシング24でもって、フラップ26により開口21、22及び23を一個毎に閉鎖するようにした通気方向制御装置1であるが、これに代えて、図6の(a)から(d)に示すように、四個の開口71から74を具備したケーシング75でもって、フラップ26の円弧面30により少なくとも二つの開口をまとめて同時的に閉鎖する、図6の(a)の場合には、開口71及び72を同時的に閉鎖、図6の(b)の場合には、開口72及び73を同時的に閉鎖、図6の(c)の場合には、開口73及び74を同時的に閉鎖、そして図6の(d)の場合には、開口74及び71を同時的に閉鎖するようにした通気方向制御装置76であってもよい。この場合には、例えば開口73を中空層7に、開口74を部屋9に、開口71を下階の中空層7に、そして開口72を外気11に夫々連通するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、必要に応じて、二重ガラス障子等の二重窓障子又は二重壁間の中空層を換気及び空調に利用できる上に、外気を建物内に導入又は建物内の空気を外気に排出でき、しかも、省エネルギ化を実現できる通気方向制御装置及びこれを具備した建物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の好ましい例の断面図である。
【図2】図1に示す例の通気方向制御装置の一部断面斜視図である。
【図3】図1に示す例の通気方向制御装置の断面説明図である。
【図4】図1に示す例の動作説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の好ましい他の例の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の好ましい更に他の例の断面説明図である。
【符号の説明】
1 通気方向制御装置
2 建物
3 窓
4、5 ガラス障子
6 二重窓障子
7 中空層
8 下枠
9 部屋
10 下部内側通路
11 外気
12 下部外側通路

Claims (10)

  1. 建物壁に設けられた中空層と、中空層の下部の下部体によって画成されていると共に建物内に連通する下部内側通路と、下部体によって画成されていると共に建物外に連通する下部外側通路と、中空層の上部の上部体によって画成されていると共に建物内に連通する上部内側通路と、上部体によって画成されていると共に建物外に連通する上部外側通路と、前記中空層が設けられる階よりも下階に設けられた下階の中空層とを具備していると共に、下部内側通路が建物内の部屋に開口して連通しており、下部外側通路が建物外の外気に開口して連通しており、上部内側通路が空調機、熱交換器又は送風機に連通しており、上部外側通路が建物外の外気に開口して連通している建物の下部体に配されるようになっており、中空層と下部内側通路との連通の制御、中空層と下部外側通路との連通の制御、下部外側通路と下階の中空層との連通の制御及び下部内側通路と下階の中空層との連通の制御を行うようになっており、中空層、下部内側通路、下部外側通路及び下階の中空層に夫々連通する開口を具備したケーシングと、回転により各開口の開閉を行うことができるようにケーシング内に回転自在に配されていると共に少なくとも二つの開口をまとめて同時的に閉鎖できる一個の連続な円弧面を有しているフラップと、フラップを回転させる回転手段とを具備している通気方向制御装置。
  2. 建物壁に設けられた中空層と、中空層の下部の下部体によって画成されていると共に建物内に連通する下部内側通路と、下部体によって画成されていると共に建物外に連通する下部外側通路と、中空層の上部の上部体によって画成されていると共に建物内に連通する上部内側通路と、上部体によって画成されていると共に建物外に連通する上部外側通路と、前記中空層が設けられる階よりも上階に設けられた上階の中空層とを具備していると共に、下部内側通路が建物内の部屋に開口して連通しており、下部外側通路が建物外の外気に開口して連通しており、上部内側通路が空調機、熱交換器又は送風機に連通しており、上部外側通路が建物外の外気に開口して連通している建物の上部体に配されるようになっており、中空層と上部内側通路との連通の制御、中空層と上部外側通路との連通の制御、上部外側通路と上階の中空層との連通の制御及び上部内側通路と上階の中空層との連通の制御を行うようになっており、中空層、上部内側通路、上部外側通路及び上階の中空層に夫々連通する開口を具備したケーシングと、回転により各開口の開閉を行うことができるようにケーシング内に回転自在に配されていると共に少なくとも二つの開口をまとめて同時的に閉鎖できる一個の連続な円弧面を有しているフラップと、フラップを回転させる回転手段とを具備している通気方向制御装置。
  3. 中空層は、建物壁の窓に設置される二重窓障子間の空間からなる請求項1又は2に記載の通気方向制御装置。
  4. 二重窓障子の夫々の障子は、ガラス障子を具備している請求項3に記載の通気方向制御装置。
  5. 下部体は、窓の下部に配される下枠体からなり、上部体は、窓の上部に配される上枠体からなる請求項3又は4に記載の通気方向制御装置。
  6. 中空層は、建物壁の二重壁間の空間からなる請求項1又は2に記載の通気方向制御装置。
  7. 下部体は、二重壁の下部に配される下部壁からなり、上部体は、二重壁の上部に配される上部壁からなる請求項6に記載の通気方向制御装置。
  8. ケーシングは、フラップの円弧面に対応した形状を有すると共に互いに隣接した少なくとも一対の円弧面を有しており、この一対の円弧面の間に開口が配されている請求項1から7のいずれか一項に記載の通気方向制御装置。
  9. ケーシングは、その円弧面の中央部に、フラップの円弧面が摺動自在に接触するシール部材を有している請求項8に記載の通気方向制御装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の通気方向制御装置のうちの少なくとも一つの通気方向制御装置を具備した建物。
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