JPH05219840A - 複層壁体温室およびその制御方法 - Google Patents
複層壁体温室およびその制御方法Info
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- JPH05219840A JPH05219840A JP3074846A JP7484691A JPH05219840A JP H05219840 A JPH05219840 A JP H05219840A JP 3074846 A JP3074846 A JP 3074846A JP 7484691 A JP7484691 A JP 7484691A JP H05219840 A JPH05219840 A JP H05219840A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Greenhouses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、温室内部を空調する場合
の、特に冷房時の冷房負荷の低減，省エネルギーを図る
と共に、複層壁体内に発生する結露を除去しうる複層壁
体温室およびその制御方法を提供することにある。 【構成】 空調装置を有し、二層以上の壁材で該壁材間
に密閉空気層を構成する複層壁体を用いてなる複層壁体
温室において、温室内部にもっとも対接する複層壁体内
の空気を換気あるいは排気する手段と、少なくとも複層
壁体内温度または湿度のいずれかを検知するセンサと、
そのセンサの出力に従って換気あるいは排気手段を作動
せしめる制御装置とを備えたことを特徴とする。
の、特に冷房時の冷房負荷の低減，省エネルギーを図る
と共に、複層壁体内に発生する結露を除去しうる複層壁
体温室およびその制御方法を提供することにある。 【構成】 空調装置を有し、二層以上の壁材で該壁材間
に密閉空気層を構成する複層壁体を用いてなる複層壁体
温室において、温室内部にもっとも対接する複層壁体内
の空気を換気あるいは排気する手段と、少なくとも複層
壁体内温度または湿度のいずれかを検知するセンサと、
そのセンサの出力に従って換気あるいは排気手段を作動
せしめる制御装置とを備えたことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複層壁体温室およびそ
の制御方法に係り、特に温室の省エネルギーおよび結露
防止に好適な複層壁体温室およびその制御方法に関する
ものである。
の制御方法に係り、特に温室の省エネルギーおよび結露
防止に好適な複層壁体温室およびその制御方法に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】まず従来の複層壁体温室について、図４
ないし図６を参照して説明する。図４ないし図６は、い
ずれも従来の複層壁体温室の略示断面図である。図４に
示す固定二重張り温室において、２は、プラスチックま
たはガラスからなる外壁材、３は、プラスチックまたは
ガラスからなる内壁材、５は、遮光資材に係る遮光カー
テン（遮光ネットでもよい）、１０は空調機、１１は、
空調空気を室内に吹き出すためのダクトである。すなわ
ち、この例では、空調機１０を有し、外壁材２および内
壁材３で該壁材間に密閉空気層を構成する複層壁体を用
いた複層壁体温室において、複層壁体によって温室内を
密閉にし、外気と温室内部とを遮断し、遮光カーテン５
によって日射を遮蔽していた。また、図５に示すガラス
（プラスチック）温室の従来例は、プラスチックまたは
ガラスからなる外壁材２の内側に遮光カーテン５を設
け、さらにその内側に保温カーテン１５を設けたもので
ある。さらに、図６に示す複層板温室の従来例は、複層
壁体に係る複層板１６の内側にカーテン５を設けたもの
である。
ないし図６を参照して説明する。図４ないし図６は、い
ずれも従来の複層壁体温室の略示断面図である。図４に
示す固定二重張り温室において、２は、プラスチックま
たはガラスからなる外壁材、３は、プラスチックまたは
ガラスからなる内壁材、５は、遮光資材に係る遮光カー
テン（遮光ネットでもよい）、１０は空調機、１１は、
空調空気を室内に吹き出すためのダクトである。すなわ
ち、この例では、空調機１０を有し、外壁材２および内
壁材３で該壁材間に密閉空気層を構成する複層壁体を用
いた複層壁体温室において、複層壁体によって温室内を
密閉にし、外気と温室内部とを遮断し、遮光カーテン５
によって日射を遮蔽していた。また、図５に示すガラス
（プラスチック）温室の従来例は、プラスチックまたは
ガラスからなる外壁材２の内側に遮光カーテン５を設
け、さらにその内側に保温カーテン１５を設けたもので
ある。さらに、図６に示す複層板温室の従来例は、複層
壁体に係る複層板１６の内側にカーテン５を設けたもの
である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術によ
れば、昼間の日射および資材（壁材）の熱吸収により、
複層壁体内の温度が上昇し、一般に、夏期では、温室内
部を冷房しているにもかかわらず、５０〜７０℃以上の
高温となる。したがって、複層壁体温室では、所定の冷
房負荷に低減することができず、負荷の増大により、冷
房エネルギーのロスを招いていた。また、複層パネル，
複層板など複層壁体は、その内部に密閉に近い空気層を
構成しており、結露すると結露がとれないという問題が
あった。
れば、昼間の日射および資材（壁材）の熱吸収により、
複層壁体内の温度が上昇し、一般に、夏期では、温室内
部を冷房しているにもかかわらず、５０〜７０℃以上の
高温となる。したがって、複層壁体温室では、所定の冷
房負荷に低減することができず、負荷の増大により、冷
房エネルギーのロスを招いていた。また、複層パネル，
複層板など複層壁体は、その内部に密閉に近い空気層を
構成しており、結露すると結露がとれないという問題が
あった。
【０００４】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、温室内部を空調する場合の、
特に冷房時の冷房負荷の低減，省エネルギーを図ると共
に、複層壁体内に発生する結露を除去しうる複層壁体温
室およびその制御方法を提供することを目的とするもの
である。
るためになされたもので、温室内部を空調する場合の、
特に冷房時の冷房負荷の低減，省エネルギーを図ると共
に、複層壁体内に発生する結露を除去しうる複層壁体温
室およびその制御方法を提供することを目的とするもの
である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の複層壁体温室に係る第１の発明の構成は、
空調装置を有し、二層以上の壁材で該壁材間に密閉空気
層を構成する複層壁体を用いてなる複層壁体温室におい
て、温室内部にもっとも対接する複層壁体内の空気を、
冷房時に排気する手段を設けたものである。また、上記
目的を達成するために、本発明の複層壁体温室に係る第
２の発明の構成は、第１の発明と同一前提において、温
室内部にもっとも対接する複層壁体内の空気を換気する
手段を設けたものである。
に、本発明の複層壁体温室に係る第１の発明の構成は、
空調装置を有し、二層以上の壁材で該壁材間に密閉空気
層を構成する複層壁体を用いてなる複層壁体温室におい
て、温室内部にもっとも対接する複層壁体内の空気を、
冷房時に排気する手段を設けたものである。また、上記
目的を達成するために、本発明の複層壁体温室に係る第
２の発明の構成は、第１の発明と同一前提において、温
室内部にもっとも対接する複層壁体内の空気を換気する
手段を設けたものである。
【０００６】具体的に述べれば、複層壁体内の空気を換
気する手段として、複層壁体内の密閉空気層に連通する
開口部の開閉手段と排気ファンとを設けるとともに、少
なくとも複層壁体内温度または湿度のいずれかを検知す
る手段と、その検知手段の出力に従って換気手段を作動
せしめる制御手段とを備えたものである。
気する手段として、複層壁体内の密閉空気層に連通する
開口部の開閉手段と排気ファンとを設けるとともに、少
なくとも複層壁体内温度または湿度のいずれかを検知す
る手段と、その検知手段の出力に従って換気手段を作動
せしめる制御手段とを備えたものである。
【０００７】
【作用】上記技術的手段により、冷房運転時に、複層壁
体内の空気温度と外気温度との温度差を検出し、その温
度差が設定値を越えたときに、複層壁体内の密閉空気層
に連通する開口部の開閉手段あるいは排気ファンの少な
くともいずれかを作動させる。また、複層壁体内の湿度
を検出し、その検出値が所定値を越えたときに、複層壁
体内の密閉空気層に連通する開口部の開閉手段あるいは
排気ファンの少なくともいずれかを所定時間作動させ
る。すなわち、本発明は、温室内部に最も近い複層壁体
内の空気層の温度上昇を換気により抑制し、伝熱による
負荷を低減するものである。
体内の空気温度と外気温度との温度差を検出し、その温
度差が設定値を越えたときに、複層壁体内の密閉空気層
に連通する開口部の開閉手段あるいは排気ファンの少な
くともいずれかを作動させる。また、複層壁体内の湿度
を検出し、その検出値が所定値を越えたときに、複層壁
体内の密閉空気層に連通する開口部の開閉手段あるいは
排気ファンの少なくともいずれかを所定時間作動させ
る。すなわち、本発明は、温室内部に最も近い複層壁体
内の空気層の温度上昇を換気により抑制し、伝熱による
負荷を低減するものである。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図１ないし図３を
参照して説明する。まず図１は、本発明の一実施例に係
る複層壁体温室の略示断面図である。図１中、図４と同
一符号のものは従来技術と同等部分を示す。図１におい
て、１は温室の室内、２は、プラスチックまたはガラス
からなる外壁材、３は、プラスチックまたはガラスから
なる内壁材で、これら壁材間にほぼ密閉の空気層をつく
る複層壁体に係る複層パネル４を構成している。５は、
遮光資材に係る遮光カーテンで、複層パネル４の内壁材
３と遮光カーテン５との間に空気層６を形成している。
７は、前記空気層６に連通して温室の天井部に設けられ
た排気ファン、８は、開閉可能の天窓、９は、温室の裾
部に設けられた開閉可能の側窓である。また、１０は、
室内１に設けられた空調機、１１は、空調空気を室内に
吹き出すためのダクト、１２は吹出口を示す。
参照して説明する。まず図１は、本発明の一実施例に係
る複層壁体温室の略示断面図である。図１中、図４と同
一符号のものは従来技術と同等部分を示す。図１におい
て、１は温室の室内、２は、プラスチックまたはガラス
からなる外壁材、３は、プラスチックまたはガラスから
なる内壁材で、これら壁材間にほぼ密閉の空気層をつく
る複層壁体に係る複層パネル４を構成している。５は、
遮光資材に係る遮光カーテンで、複層パネル４の内壁材
３と遮光カーテン５との間に空気層６を形成している。
７は、前記空気層６に連通して温室の天井部に設けられ
た排気ファン、８は、開閉可能の天窓、９は、温室の裾
部に設けられた開閉可能の側窓である。また、１０は、
室内１に設けられた空調機、１１は、空調空気を室内に
吹き出すためのダクト、１２は吹出口を示す。
【０００９】図１の実施例では、温室内部に最も近い空
気層６が遮光カーテン５により形成されている場合であ
る。すなわち、遮光カーテン５と内壁材３とは複層壁を
構成していると言える。室内１は、夏期では、温室内部
を冷房しているにもかかわらず、５０〜７０℃以上の高
温となる。日射時、遮光カーテン５，外壁材２，内壁材
３は、各々の吸収率相当分、日射エネルギーを吸収して
壁材の表面温度が上昇し、各壁体間の空気は伝熱により
温度上昇が起こる。これに対し、本実施例では、天窓
８，側窓９による換気あるいは排気ファン７による排気
を行ない、壁材が吸収した空気層６の熱量を排出するも
のである。これにより、冷房負荷の低減，省エネルギー
を図ることができる。
気層６が遮光カーテン５により形成されている場合であ
る。すなわち、遮光カーテン５と内壁材３とは複層壁を
構成していると言える。室内１は、夏期では、温室内部
を冷房しているにもかかわらず、５０〜７０℃以上の高
温となる。日射時、遮光カーテン５，外壁材２，内壁材
３は、各々の吸収率相当分、日射エネルギーを吸収して
壁材の表面温度が上昇し、各壁体間の空気は伝熱により
温度上昇が起こる。これに対し、本実施例では、天窓
８，側窓９による換気あるいは排気ファン７による排気
を行ない、壁材が吸収した空気層６の熱量を排出するも
のである。これにより、冷房負荷の低減，省エネルギー
を図ることができる。
【００１０】次に、図２は、本発明の他の実施例に係る
複層壁体温室の略示断面図で、図２（ａ）は全体断面
図、図２（ｂ）は、図２（ａ）のＣ部の詳細図、図３
は、図２の装置の制御方法の説明図である。図中、図１
と同一符号のものは先の実施例と同等部分を示すもので
あるから、その説明を省略する。図２に示す複層パネル
４Ａは、外壁材２と内壁材３とで複層壁体を構成してお
り、壁材間にほぼ密閉の空気層が形成されている。ま
た、壁材間にはリブ１３（結合部材）が設けられている
が、このリブ１３には空気を流通させる連通口１４が穿
孔されている。７Ａは、複層パネル４Ａの空気層６Ａに
連通して温室の天井部に設けられた排気ファン、９Ａ
は、温室の裾部に設けられた開閉可能の側窓である。
複層壁体温室の略示断面図で、図２（ａ）は全体断面
図、図２（ｂ）は、図２（ａ）のＣ部の詳細図、図３
は、図２の装置の制御方法の説明図である。図中、図１
と同一符号のものは先の実施例と同等部分を示すもので
あるから、その説明を省略する。図２に示す複層パネル
４Ａは、外壁材２と内壁材３とで複層壁体を構成してお
り、壁材間にほぼ密閉の空気層が形成されている。ま
た、壁材間にはリブ１３（結合部材）が設けられている
が、このリブ１３には空気を流通させる連通口１４が穿
孔されている。７Ａは、複層パネル４Ａの空気層６Ａに
連通して温室の天井部に設けられた排気ファン、９Ａ
は、温室の裾部に設けられた開閉可能の側窓である。
【００１１】図３において、２０は制御装置、２１は、
複層パネル４Ａの空気層に配備した温度センサ、２２
は、室外に設けた外気温度検知用の温度センサ、２３
は、複層パネル４Ａの空気層に配備した湿度センサ、２
４はモータを示し、破線は電気的結線を示す。温度セン
サは、一般に温室内，室外，複層パネル内に配備され
る。室内温度をＴｉ、室外温度（外気温度）をＴｏ、複
層パネル内空気層の温度をＴｐとし、複層パネル内温度
と外気温度との温度差（Ｔｐ−Ｔｏ＝ΔＴ）の設定温度
を制御装置２０のＣＰＵに記憶させる。
複層パネル４Ａの空気層に配備した温度センサ、２２
は、室外に設けた外気温度検知用の温度センサ、２３
は、複層パネル４Ａの空気層に配備した湿度センサ、２
４はモータを示し、破線は電気的結線を示す。温度セン
サは、一般に温室内，室外，複層パネル内に配備され
る。室内温度をＴｉ、室外温度（外気温度）をＴｏ、複
層パネル内空気層の温度をＴｐとし、複層パネル内温度
と外気温度との温度差（Ｔｐ−Ｔｏ＝ΔＴ）の設定温度
を制御装置２０のＣＰＵに記憶させる。
【００１２】いま日射により、外壁材２，内壁材３が吸
熱し、複層パネル４Ａの空気層の温度が上昇して、温度
センサ２１の検知する複層パネル内空気層の温度Ｔｐ
と、温度センサ２２の検知する外気温度Ｔｏとの温度差
ΔＴが設定温度を越えたとき、モータ２４が作動して側
窓９Ａを開き、また、排気ファン７Ａが作動して換気あ
るいは排気を行なう。この制御により、必要以上に側窓
９Ａや排気ファン７Ａが作動することを防止できる。
熱し、複層パネル４Ａの空気層の温度が上昇して、温度
センサ２１の検知する複層パネル内空気層の温度Ｔｐ
と、温度センサ２２の検知する外気温度Ｔｏとの温度差
ΔＴが設定温度を越えたとき、モータ２４が作動して側
窓９Ａを開き、また、排気ファン７Ａが作動して換気あ
るいは排気を行なう。この制御により、必要以上に側窓
９Ａや排気ファン７Ａが作動することを防止できる。
【００１３】図２の実施例における効果を従来技術と比
較して算出した結果を次に示す。いま、外日射Ｉｏ＝８
００Ｗ／ｍ2、外壁材２の光透過率αａ＝０．９、内壁
材３の光透過率αｂ＝０．２５、外気温度Ｔｏ＝３５
℃、温室内冷房設定値Ｔｉ＝２５℃、複層パネルが密閉
状態での空気層の温度Ｔｐ＝６０℃、本発明による排気
を行なった複層パネル内空気層の温度Ｔｐ＝４５℃、最
隣接する壁体の熱貫流率をＫｋｃａｌ／ｍ2Ｈ℃とすれ
ば、壁体１ｍ2当り負荷は次のようになる。
較して算出した結果を次に示す。いま、外日射Ｉｏ＝８
００Ｗ／ｍ2、外壁材２の光透過率αａ＝０．９、内壁
材３の光透過率αｂ＝０．２５、外気温度Ｔｏ＝３５
℃、温室内冷房設定値Ｔｉ＝２５℃、複層パネルが密閉
状態での空気層の温度Ｔｐ＝６０℃、本発明による排気
を行なった複層パネル内空気層の温度Ｔｐ＝４５℃、最
隣接する壁体の熱貫流率をＫｋｃａｌ／ｍ2Ｈ℃とすれ
ば、壁体１ｍ2当り負荷は次のようになる。
【数１】 従来方式 Ｌ´＝Ｉｏ×αａ×αｂ×０．８６＋Ｋ×
（Ｔｐ−Ｔｉ）＝８００×０．９×０．２５×０．８６
＋Ｋ×（６０−２５）＝１５５＋３５Ｋ 本実施例 Ｌ＝８００×０．９×０．２５×０．８６＋
Ｋ×（４５−２５）＝１５５＋２０Ｋ したがって、Ｋを３〜５ｋｃａｌ／ｍ2Ｈ℃とすれば、
本実施例では、従来方式にくらべ４５〜７５ｋｃａｌ／
ｍ2Ｈの低減を図ることができる。
（Ｔｐ−Ｔｉ）＝８００×０．９×０．２５×０．８６
＋Ｋ×（６０−２５）＝１５５＋３５Ｋ 本実施例 Ｌ＝８００×０．９×０．２５×０．８６＋
Ｋ×（４５−２５）＝１５５＋２０Ｋ したがって、Ｋを３〜５ｋｃａｌ／ｍ2Ｈ℃とすれば、
本実施例では、従来方式にくらべ４５〜７５ｋｃａｌ／
ｍ2Ｈの低減を図ることができる。
【００１４】次に、図２，３の実施例において、複層パ
ネル４Ａの空気層内に設けた湿度センサ２３が検知した
湿度があらかじめ設定した湿度の値を越えたとき、あら
かじめ作動時間を設定したタイマにより、例えば、湿度
検出値ＲＨ９０％以上、タイマ設定（ＡＭ６：００〜Ｐ
Ｍ６：００）の条件により、制御装置２０の指令で排気
ファン７Ａあるいは天，側窓を作動させ、複層パネル４
Ａ内に発生した結露を除去することができる。
ネル４Ａの空気層内に設けた湿度センサ２３が検知した
湿度があらかじめ設定した湿度の値を越えたとき、あら
かじめ作動時間を設定したタイマにより、例えば、湿度
検出値ＲＨ９０％以上、タイマ設定（ＡＭ６：００〜Ｐ
Ｍ６：００）の条件により、制御装置２０の指令で排気
ファン７Ａあるいは天，側窓を作動させ、複層パネル４
Ａ内に発生した結露を除去することができる。
【００１５】なお、上記の実施例では、図３に示す制御
手段を図２に示す複層壁体温室に適用した例を説明した
が、本発明は、これに限るものではなく、図１に示した
複層壁体温室にも適用できることは言うまでもない。排
気ファン７（７Ａ）による排気を行なうか、天窓８，側
窓９（９Ａ）による換気を行なうか、両者を併せて行な
うかは温，湿度条件によって適宜選択できるものであ
る。
手段を図２に示す複層壁体温室に適用した例を説明した
が、本発明は、これに限るものではなく、図１に示した
複層壁体温室にも適用できることは言うまでもない。排
気ファン７（７Ａ）による排気を行なうか、天窓８，側
窓９（９Ａ）による換気を行なうか、両者を併せて行な
うかは温，湿度条件によって適宜選択できるものであ
る。
【００１６】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、温室内部を空調する場合の、特に冷房時の冷房負
荷の低減，省エネルギーを図ると共に、複層壁体内に発
生する結露を除去しうる複層壁体温室およびその制御方
法を提供することができる。
れば、温室内部を空調する場合の、特に冷房時の冷房負
荷の低減，省エネルギーを図ると共に、複層壁体内に発
生する結露を除去しうる複層壁体温室およびその制御方
法を提供することができる。
【図１】本発明の一実施例に係る複層壁体温室の略示断
面図である。
面図である。
【図２】本発明の他の実施例に係る複層壁体温室の略示
断面図である。
断面図である。
【図３】図２の装置の制御方法の説明図である。
【図４】従来の固定二重張り温室の略示断面図である。
【図５】従来のガラス温室の略示断面図である。
【図６】従来の複層板温室の略示断面図である。
２ 外壁材 ３ 内壁材 ４，４Ａ 複層パネル ５ 遮光カーテン ６，６Ａ 空気層 ７，７Ａ 排気ファン ８ 天窓 ９，９Ａ 側窓 １０ 空調機 ２０ 制御装置 ２１，２２ 温度センサ ２３ 湿度センサ
Claims (6)
- 【請求項１】 空調装置を有し、二層以上の壁材で該壁
材間に密閉空気層を構成する複層壁体を用いてなる複層
壁体温室において、 温室内部にもっとも対接する複層壁体内の空気を、冷房
時に排気する手段を設けたことを特徴とする複層壁体温
室。 - 【請求項２】 空調装置を有し、二層以上の壁材で該壁
材間に密閉空気層を構成する複層壁体を用いてなる複層
壁体温室において、 温室内部にもっとも対接する複層壁体内の空気を、換気
する手段を設けたことを特徴とする複層壁体温室。 - 【請求項３】 複層壁体内の空気を換気する手段とし
て、複層壁体内の密閉空気層に連通する開口部の開閉手
段と排気ファンとを設けたことを特徴とする請求項２記
載の複層壁体温室。 - 【請求項４】空調装置を有し、二層以上の壁材で該壁材
間に密閉空気層を構成する複層壁体を用いてなる複層壁
体温室において、 温室内部にもっとも対接する複層壁体内の空気を換気す
る手段と、 少なくとも複層壁体内温度または湿度のいずれかを検知
する手段と、 その検知手段の出力に従って換気手段を作動せしめる制
御手段とを備えたことを特徴とする複層壁体温室。 - 【請求項５】 空調装置を有し、二層以上の壁材で該壁
材間に密閉空気層を構成する複層壁体を用いてなる複層
壁体温室の制御方法において、 冷房運転時に、複層壁体内の空気温度と外気温度との温
度差を検出し、その温度差が設定値を越えたときに、複
層壁体内の密閉空気層に連通する開口部の開閉手段ある
いは排気ファンの少なくともいずれかを作動せしめるこ
とを特徴とする複層壁体温室の制御方法。 - 【請求項６】 空調装置を有し、二層以上の壁材で該壁
材間に密閉空気層を構成する複層壁体を用いてなる複層
壁体温室の制御方法において、 複層壁体内の湿度を検出し、その検出値が所定値を越え
たときに、複層壁体内の密閉空気層に連通する開口部の
開閉手段あるいは排気ファンの少なくともいずれかを所
定時間作動せしめることを特徴とする複層壁体温室の制
御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3074846A JPH05219840A (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 複層壁体温室およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3074846A JPH05219840A (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 複層壁体温室およびその制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05219840A true JPH05219840A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=13559093
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3074846A Pending JPH05219840A (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 複層壁体温室およびその制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05219840A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0813945A (ja) * | 1994-06-22 | 1996-01-16 | Ando Corp | 窓ガラスの結露防止構造 |
| NL1037152C2 (nl) * | 2009-07-24 | 2011-01-25 | Maurice Produkties B V | Warenhuis en werkwijze voor het circuleren van lucht in een warenhuis. |
| JP2011101630A (ja) * | 2009-11-11 | 2011-05-26 | Nunobiki Shisetsu Engei Kumiai | イチゴ栽培ハウスの温度管理システム |
| KR101519378B1 (ko) * | 2014-12-22 | 2015-05-13 | 주식회사 세창산업 | 온실용 지붕환기구조물 |
| KR101578187B1 (ko) * | 2015-05-06 | 2015-12-16 | 주식회사 제이앤지 | 온실용 공기조화 구조 |
| CN106922444A (zh) * | 2017-04-29 | 2017-07-07 | 朱赵伟 | 一种储能高产值温室 |
| KR20210009055A (ko) * | 2019-07-16 | 2021-01-26 | 전라북도(농업기술원) | 수박 단동형 비닐하우스 스마트 환기제어시스템 |
-
1991
- 1991-04-08 JP JP3074846A patent/JPH05219840A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0813945A (ja) * | 1994-06-22 | 1996-01-16 | Ando Corp | 窓ガラスの結露防止構造 |
| NL1037152C2 (nl) * | 2009-07-24 | 2011-01-25 | Maurice Produkties B V | Warenhuis en werkwijze voor het circuleren van lucht in een warenhuis. |
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| KR20210009055A (ko) * | 2019-07-16 | 2021-01-26 | 전라북도(농업기술원) | 수박 단동형 비닐하우스 스마트 환기제어시스템 |
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