JPH05279832A - セラミックス被覆耐熱複合部材及びその製造方法 - Google Patents

セラミックス被覆耐熱複合部材及びその製造方法

Info

Publication number
JPH05279832A
JPH05279832A JP4081855A JP8185592A JPH05279832A JP H05279832 A JPH05279832 A JP H05279832A JP 4081855 A JP4081855 A JP 4081855A JP 8185592 A JP8185592 A JP 8185592A JP H05279832 A JPH05279832 A JP H05279832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composite member
ceramic
member according
resistant
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4081855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2697469B2 (ja
Inventor
Hideyuki Arikawa
秀行 有川
Yoshiyuki Kojima
慶享 児島
Mitsuo Chikazaki
充夫 近崎
Teru Mehata
輝 目幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4081855A priority Critical patent/JP2697469B2/ja
Publication of JPH05279832A publication Critical patent/JPH05279832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2697469B2 publication Critical patent/JP2697469B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、耐熱衝撃性,耐食耐酸化性及び基材
との密着性が高い耐熱セラミックス被覆複合部材及びそ
の製造方法とガスタービンを提供することにある。 【構成】本発明は耐熱部材の表面に溶融粒子の積層構造
を有するセラミックス溶射皮膜内の空隙に耐熱性物質が
充填されているセラミックス被覆耐熱複合部材とその製
法及びそれを用いたガスタービンにある。 【効果】セラミックス溶射皮膜の耐熱衝撃性,耐食耐酸
化性及び基材との密着性を向上できるので、高温におい
てもクラックの発生や剥離の生じない優れたセラミック
ス被覆耐熱複合部材と効率の高いガスタービンが得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンの動翼,
静翼,ガスタービン燃焼機あるいはロケットエンジン等
の燃焼器の高温に曝される部分に用いられる、溶射セラ
ミックス被覆を有する耐熱複合部材、及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン,航空・宇宙用エンジン,
核融合炉の第一壁あるいはダイバーターのプラズマ対向
面などの分野において、耐熱性,遮熱性,対環境性(対
腐食性,耐酸化性)等にすぐれた超耐熱材料の開発が重
要な技術的課題としてあげられている。
【0003】従来、このような超耐熱材料の製造方法と
して金属や合金の表面にセラミックスをプラズマ溶射法
によってコーティングする方法が知られている。代表的
な例として、Ni,Co,Feなどをベースとする耐熱
合金基材の表面に耐食耐酸化性向上,密着性向上、及び
熱応力緩和を目的とした中間層を介してZrO2 −Y2
3等のセラミックスを溶射する方法が提案されてお
り、例えば特開昭62−156938号公報に記載のように、基
材とセラミックスとの間に両者の成分比が連続的に変化
する中間層が設けられ、熱応力を緩和する傾斜機能材料
(FGM)にすることが知られている。
【0004】上記従来技術においては、溶射によって形
成される基材表面のセラミックス層は図1に示すように
基材1上で溶射扁平粒子2が積層構造を形成し、粒子間
に多くの空隙3を含む多孔質な膜となる。このため、セ
ラミックス層の強度は焼結セラミックス等と比べ空隙3
の含有率とともに低下しており、使用条件における温度
勾配や、基材と中間層との間の熱膨張差に起因する熱応
力によってクラックや剥離が発生しやすい。
【0005】また、中間層を、前述したFGMにするこ
とによって熱応力を緩和した場合であっても、部分的な
加熱を受けたり、基材を冷却して表面と裏面に温度差が
生じてセラミックス層に高温で圧縮応力が作用すると、
セラミックス層内の空隙がつめられてリラクゼーション
が生じ、これによって冷却時に引張応力が誘発されてク
ラックが発生する。さらに、この空隙やクラックを通じ
て高温の雰囲気ガスが侵入することによって基材や中間
層の金属成分が腐食,酸化して皮膜の剥離,離脱,破壊
等が生じるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来技術における問題点を解消し、耐熱衝撃性,対腐食
性,耐酸化性及び、または基材との密着性が高い耐熱セ
ラミックス被覆複合部材を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、セラミックス
溶射皮膜の空隙にゾル・ゲル含浸法,電気メッキ法等を
用いてセラミックス,金属を充填することにより、緻密
化を図り、セラミックス溶射皮膜の強度,密着性の向上
及び耐食耐酸化性を付与することが可能であることを発
見し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、耐熱部材の表面に溶融粒子の積
層構造を有するセラミックス溶射皮膜を設けた耐熱,耐
腐食性被覆部材において、粒子間あるいは粒子内の空隙
の一部あるいは全てが、耐熱性物質により充填されてい
ることを特徴とするセラミックス被覆耐熱耐腐食性部材
を要旨としている。
【0009】
【作用】本発明における耐熱,耐食,耐酸化性複合材料
としては、例えば、Cu,Ni合金,Co合金等が用い
られる。また、セラミックス溶射皮膜の材料としては、
例えばプラズマ溶射法に使用できるZrO2−MgO,
ZrO2−CaO,ZrO2−Y23等が適している。
【0010】本発明においては、従来と同様に基材上に
MCrAlY合金層を設け、その上に中間層を設けるこ
ともできる。一般にこの合金は広い組成範囲を有してお
り、例えば10〜30%のクロム,5〜15%のアルミ
ニウム,0.01 〜1%のイットリウム(またはハフニ
ウム,ランタン,セリウム及びスカンジウムからなる群
から選ばれる一種または数種で置換可能)そして残り
(M)が鉄,コバルト,ニッケル及びそれらの混合物か
らなる群から選択される。さらに、他の成分も少量なら
存在してもよい。しかし、基材が銅の場合は必要でな
い。このような合金は保護被覆として使用するものとし
て知られており、例えば米国特許第3,754,903号及び同
第3,928,026号各明細書に記載されている。これらは本
明細書で参照する。
【0011】空隙の充填方法としては、セラミックスの
充填にはテトラエチルシリケート(以下TEOSとい
う)やリン酸アルミニウム溶液を溶射皮膜の空隙に真空
含浸した後、焼成してSiO2 及びAl23を空隙に充
填するゾル・ゲル法を用いる。
【0012】また、金属の充填方法としては、充填すべ
き金属イオンを含む電解液中で、溶射層の空隙を通じて
のみ電解液が基材に接するように部材の周囲を例えばシ
リコンゴム等の不透水性の絶縁物で被覆した状態で電気
メッキを行ない、空隙内を充填する、電気メッキ法を用
いることができる。
【0013】本発明の耐熱セラミックス溶射皮膜では、
セラミックス皮膜内の空隙を充填する物質として耐食
性,耐酸化性にすぐれた金属,合金あるいはセラミック
スを選択することにより、高温の燃焼ガスがセラミック
ス皮膜内の空隙を介して浸透拡散して基材や中間層の金
属成分を腐食あるいは酸化することを防止でき、すぐれ
た耐食性,耐酸化性を発揮できる。さらに電気メッキ法
において、基材と同一の金属を充填物質として選択すれ
ば、充填物質は基材と一体となって空隙を充填すること
になり、いわゆるアンカー効果として作用し、コーティ
ング層と基材の密着性が向上する。
【0014】本発明において、充填する物質は酸化物,
窒化物,硼化物,炭化物及び珪化物からなる群から選ば
れる一種または数種のセラミックスであることができ、
特に酸化物としてはSiO2,Al23,ZrO2または
これらの混合物から選ばれるものが好ましい。また充填
される物質は、Cu,Ni,Coまたはこれらの合金か
ら選ばれる金属またはその合金であることもできる。
【0015】ガスタービン動翼は、重量でC0.07〜
0.25%,Si1%以下、Mn1%以下,Cr12〜
20%,Co5〜15%,Mo1〜5%,W1〜5%,
B0.005〜0.03%,Ti2〜10%,Al3〜10
%、又はこれにNb0.1〜1.5%,Zr0.01〜0.
5%,Hf0.01〜0.5%,V0.01〜0.5%の少
なくとも1種を含み、残部が実質的にNiからなる鋳物
からなり、γ′及びγ″相が析出したNi基鋳造合金が
好ましい。
【0016】ガスタービン静翼は、重量でC0.1〜0.
2%,Si1%以下,Mn1%以下,Cr20〜25
%,Co10〜25%,W1〜3%,Nb0.1 〜2
%,Ta1〜3%,Ti3〜7%,Al1〜5%,B
0.003〜0.01%,Zr0.01〜0.1% 残部が実質
的にNiである鋳物よりなる。
【0017】ガスタービン燃焼器ライナは、重量でC
0.05〜0.2%,Si2%以下,Mn2%以下,Cr
20〜25%,Mo5〜15%,Fe10〜30%,W
0.1〜5%,B0.001〜0.02%,Co0.5 〜5
%,残部が実質的にNiよりなる圧延材が好ましい。
【0018】
【実施例】
実施例1 図2に示すように、厚さ3.5mm のNi基合金の基材1
上に結合層として厚さ100μmのCoNiCrAlY合金層4
を介して、厚さ300μmのZrO2 −6重量%Y23
の被膜5をプラズマ溶射法により形成した後、TEOS(Si
(OC2H5)4),エチルアルコール(C25OH),水,塩
酸をそれぞれ29.0,43.5,27.2 ,0.3 重量
%の割合で混合したTEOS溶液に、真空中で浸漬し、
セラミックス層内の空隙に含浸させた。しかる後、電気
炉内で大気中400℃に加熱し、加水分解反応によりT
EOSをSiO2 6に転換した。焼成の際には体積収縮
が起きるので、空隙を完全にSiO2 6で充填するため
に、さらに真空中での含浸→焼成を繰り返した。充填の
具合は各焼成を終える毎に試料の重量変化を測定し、重
量の増加がほとんど無くなった時点で完了とした。この
ようにして、セラミックス層内の空隙をSiO2 6で充
填した耐熱セラミックス溶射被膜を得た。
【0019】次に、上記の方法によって得られた空隙を
SiO2で充填したセラミックス溶射被膜と、比較のた
めSiO2による充填処理を施していないセラミックス
溶射被膜について耐熱衝撃性を評価した。
【0020】この時、試験片は9×9mmとし、試験片の
裏面を銅ホルダーを介して水冷しながら、試料表面中心
部を10kWキセノンアークランプで部分的に照射加熱
し、表面中心の温度がほぼ一定に達した約5秒後に照射
を止め急冷した。その後試料表面と断面を観察し、クラ
ックの発生及び界面近傍での剥離の有無を調べた。この
結果、SiO2 による充填処理を施していないセラミッ
クス溶射被膜では表面中心温度が約700℃を越えると
中心部にクラック及び剥離の発生が見られたが、充填処
理を施した試料では約1000℃までクラック及び剥離
の発生は見られず、著しく耐熱衝撃性を向上できたこと
が確認できた。
【0021】実施例2 図4に示すように、厚さ4mmの銅基材1上に厚さ300
μmのZrO2 −6重量%Y23の被膜5をプラズマ溶
射法によって形成した後、図3に示すように、銅基材1
の裏面に導線8をはんだ付けにより取付け、セラミック
ス被膜5の表面以外の部分をシリコンゴムの不透水性の
絶縁物7で被覆する。これを、銅イオンを含む電解液、
すなわち硫酸銅,硫酸,塩素イオンをそれぞれ200g
/l,50g/l,50mg/lの割合で含む水溶液1
0に浸漬し、真空含浸(圧力約10Pa)によってセラ
ミックス皮膜5内の空隙内に十分に電解液を浸透させた
後、銅陽極9との間に直流電圧11を印加し、浴温30
℃、電流密度0.5mA/cm2 以下で電解めっきを行な
い、空隙中に銅12を析出せしめた結果、良好な結果が
得られた。このようにして、セラミックス皮膜内の空隙
の一部を銅12で充填した耐熱セラミックス溶射皮膜を
得た。
【0022】次に上記の方法によって得られた空隙を銅
で充填したセラミックス溶射皮膜と、比較のため銅によ
る充填処理を施していないセラミックス溶射皮膜につい
て、実施例1と同様にして、耐熱衝撃性の評価を行なっ
た。
【0023】この結果、銅による充填処理を施していな
いセラミックス溶射皮膜では表面中心温度が約700℃
を越えると中心部にクラックの発生及びコーティングの
剥離が見られたが、銅による充填処理を施したセラミッ
クス溶射皮膜では約800℃までクラックの発生及び剥
離は見られず、耐熱衝撃性及び密着性が著しく向上した
ことが確認できた。
【0024】実施例3 図5に示すように、厚さ3.5mm のNi基合金の基材1
上に厚さ300μmのZrO2 −6重量%Y23をプラ
ズマ溶射により形成した後、図3に示すようにNi基合
金基材1の裏面に導線8をはんだ付けで取付け、セラミ
ックス皮膜5の表面以外の部分をシリコンゴムの不透水
性の絶縁物7で被覆した。これをNiイオンを含む電解
液、すなわち硫酸ニッケル,塩化ニッケル,硼酸をそれ
ぞれ240g/l,45g/l,30g/lの割合で含む
硫酸ニッケル水溶液10に浸漬し、真空含浸(圧力約1
0Pa)により、セラミックス皮膜内の空隙内に十分に
電解液を含浸させた。その後、Ni陽極9との間に直流
電圧11を印加し、浴温60℃,電流密度1mA/cm2
以下の条件で電解めっきを行ない、空隙中にNi13を
析出せしめた。基材から100μm程度の厚さの範囲の
空隙が充填されたところで通電を終え、試料を取りだし
て絶縁物7及び導線8を除去した後、蒸留水中で超音波
洗浄を行ない、セラミックス層内に残留している電解液
を除去して乾燥した。次に真空中でTEOS溶液中に浸
漬し、セラミックス皮膜内の空隙にTEOS溶液を十分に浸
透させた。しかる後、電気炉内で大気中400℃に加熱
し、加水分解反応によりTEOS溶液をSiO2 6に転
換した。焼成の際には体積収縮が起こるので、空隙を完
全にSiO2 で充填するため、さらに真空中での含浸→
焼成を繰り返した。充填の具合は各焼成毎に試料の重量
変化を測定し、重量増加がほとんど無くなった時点で充
填処理を完了とした。このようにして、セラミックス層
内の基材側約100μmの範囲の空隙がNi、表面側の
約200μmの範囲の空隙がSiO2 で充填されたセラ
ミックス溶射皮膜を得た。
【0025】次に、上記の方法によって得られた空隙を
Ni及びSiO2 で充填したセラミックス溶射皮膜と、
比較のため全く充填処理を施していないセラミックス溶
射皮膜について実施例1と同様の耐熱衝撃試験を行なっ
た。この結果表1に示すように、セラミックス皮膜の基
材側をNi,表面側をSiO2 で充填したセラミックス
溶射皮膜では耐熱衝撃性及び密着性が著しく向上したこ
とが確認できた。
【0026】また、電気炉により大気中で1000℃に
加熱,室温で冷却を繰り返す熱サイクル試験を行ない、
耐熱疲労性及び耐酸化性の評価を行なった結果、表2に
示すように、セラミックス皮膜の基材側をNi,表面側
をSiO2 で充填したセラミックス溶射皮膜ではクラッ
クや剥離は見られず、又基材の酸化も生じておらず、耐
熱疲労性及び耐酸化性が向上したことが確認できた。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】実施例4 図6に示すように、Ni基合金
の基材1上に基材側がCoNiCrAlY合金,表面側
がZrO2 −6重量%Y23で、その中間に両者の成分
比のうちZrO2−Y23が基材側より表面側で多くなる
ように連続的に変化させながら、溶射することにより、
中間層14を形成し、その上にZrO2 −6重量%Y2
3セラミックス皮膜5をプラズマ溶射法によって形成
した後、約10Paの真空中でTEOS,エチルアルコー
ル,水,塩酸をそれぞれ29.0,46.5,27.2,
0.3重量%含むTEOS溶液中に浸漬し、セラミック
ス皮膜内の空隙にTEOS溶液を含浸させた。しかる
後、電気炉内で大気中400℃に加熱し、加水分解反応
によりTEOSをSiO2 6に転換した。焼成の際には
体積収縮が起こるので、空隙を完全にSiO2 6で充填
するために、さらに真空中での含浸→焼成を繰り返し
た。充填の具合は各焼成毎に試料の重量変化を測定し、
重量の増加がほとんど認められなくなった時点で充填処
理を完了した。このようにして、セラミックス皮膜内の
空隙の全てをSiO2 で充填したセラミックス溶射皮膜
と基材との間で、連続的に組成が変化する中間層を有す
る耐熱セラミックス被覆部材と、セラミックス皮膜内の
空隙をSiO2 で充填していないセラミックス皮膜と基
材との間で、連続的に組成が変化する中間層を有する耐
熱セラミックス被覆部材について、実施例1と同様にし
て耐熱衝撃性を評価した。その結果、空隙をSiO2
充填していない試料では、表面温度800℃を越えると
セラミックス皮膜中心部にクラックが発生したが、空隙
を全てSiO2 で充填した試料では表面中心温度1000℃
までセラミックス皮膜内にクラックは発生せず、耐熱衝
撃性が向上したことが確認できた。
【0030】実施例5 図3に示すように、厚さ4mmの銅基材1上に厚さ300
μmのZrO2 −6重量%Y23の皮膜5をプラズマ溶
射法によって形成した後、銅基材1の裏面に導線8をは
んだ付けにより取付け、セラミックス被膜5の表面以外
の部分をシリコンゴムの不透水性の絶縁物7で被覆し
た。これを、銅イオンを含む電解液、すなわち硫酸銅,
硫酸,塩素イオンをそれぞれ200g/l,50g/
l,50mg/lの割合で含む水溶液10に浸漬し、真
空含浸(圧力約10Pa)によってセラミックス皮膜5
内の空隙に十分に電解液を浸透させた後、銅陽極9との
間に直流電圧11を印加し、浴温30℃,電流密度0.
5mA/cm2以下で電解めっきを行ない、図8に示すよ
うに空隙中に銅12を析出せしめた。この時、図7に示
すように、電流密度がめっき時間にたいしてめっき処理
前半は増加し、処理後半では再び減少するように電圧を
制御した。本実施例では初期の電流密度を0.5 mA/
cm2 とし電流密度の最高値を5mA/cm2 とした。電流
密度が増大すると、析出速度が増加するが、微細な空隙
内では電解液の循環が悪いため、銅イオンの供給が間に
あわなくなり銅の析出は電解液の循環が良く銅イオンの
供給が十分行なわれる比較的大きな空隙で急速に進行す
ることになり、層内全体では空隙の充填率は低下する。
このようにして図8に示すようなセラミックス皮膜内の
空隙が銅で充填され、なおかつ銅の充填率が厚さ方向に
変化する(基材側で充填率大,表面側で充填率小)セラ
ミックス溶射皮膜を得た。
【0031】次に、上記の方法によって得られた空隙が
銅で充填され、なおかつ銅の充填率が厚さ方向で変化す
るセラミックス溶射皮膜と、比較のため銅による充填処
理を施していないセラミックス溶射皮膜について、実施
例1と同様にして体熱衝撃性の評価を行なった。この結
果、空隙が銅で充填され、なおかつ銅の充填率が厚さ方
向で変化するセラミックス溶射皮膜では耐熱衝撃性及び
基材との密着性が著しく向上したことが確認できた。
【0032】実施例6 図9に示すようなNi基合金製のガスタービン用動翼
(C0.15%,Si 0.11%,Mn0.12%,C
r15.00%,Co9.04%,Mo3.11%,W3.
49%,Ti4.10%,Zr0.05%,Al5.02
%,B0.015%,残Niよりなる鋳物)の燃焼ガス
に曝される部分の全面(斜線部)に、実施例1と同様の
方法で本発明による空隙をSiO2 で充填したセラミッ
クス溶射皮膜を形成した。また、実施例3と同様の方法
で本発明による空隙をNi及びSiO2で充填したセラミッ
クス溶射皮膜を形成した。なお、セラミックス皮膜の厚
さは300μm、結合層のCoNiCrAlY 合金層は100μ
mであった。
【0033】次にこれらのガスタービン翼について、1
050℃の電気炉を用いた大気中加熱試験、及び105
0℃の電気炉中加熱と炉外での空冷を繰り返す熱サイク
ル試験を行なった。なお、熱サイクル試験では加熱時間
を30分,冷却温度を200℃,冷却時間を20分とし
た。その結果、大気中加熱試験では本発明の空隙をSi
2で充填したセラミックス皮膜を形成した翼、及び空
隙をNi及びSiO2で充填したセラミックス皮膜を形
成した翼では、1000回の繰返し後もセラミックス皮
膜は健全であった。一方、充填処理を施していないセラ
ミックス皮膜を形成した翼では約100回の繰返しでセ
ラミックス層に剥離が生じた。このように、本発明の空
隙に充填処理を施したセラミックス皮膜を有するガスタ
ービン翼は従来のものに比べセラミックス皮膜の剥離等
の損傷が生じ難く、セラミックス皮膜の遮熱効果による
Ni基合金製の基材温度の低減が安定に維持できるた
め、ガスタービン翼の信頼性及び寿命を向上することが
できる。本実施例では図示していないが冷却孔が翼先端
部より植込み部にわたって連通して設けられている。 実施例7 図10に示すようなNi基合金製のガスタービン用静翼
(C0.15%,Si0.5%,Mn0.5%,Cr22.
25%,Co19%,Nb1%,Ta1.5%,Ti3.
7%,Al1.9%,B0.007% ,残部実質的にF
eである。)の燃焼ガスに曝される部分の全面(斜線
部)に、プラズマ溶射法により厚さ100μmのCoNiCr
AlY合金層を設け、さらにその上に厚さ300μmのZrO
2 −6重量%Y23セラミックス皮膜を設けた。しかる
後、実施例1と同様に、TEOS,エチルアルコール,
水,塩酸をそれぞれ29.0,43.5,27.2 ,0.
3 重量%の割合で混合したTEOS溶液に真空中(約1
0Pa)で浸漬し、セラミックス層内の空隙にTEOS
溶液を含浸させた。これを電気炉内で大気中400℃に
加熱焼成し、加水分解反応により空隙に含浸したTEO
SをSiO2 に転換した。焼成の際には、体積収縮が生
じるので空隙を完全にSiO2 で充填するために、さら
に真空中での含浸→焼成を繰り返した。充填の具合は各
焼成を終える毎に試料の重量変化を測定し、重量の増加
がほとんど無くなった時点で完了とした。このようにし
て、セラミックス皮膜内の空隙をSiO2 で充填したセ
ラミックス溶射皮膜を有するガスタービン用静翼を得
た。
【0034】また、図10に示すようなNi基合金製の
ガスタービン用静翼の燃焼ガスに曝される部分の全面
(斜線部)に、プラズマ溶射法により厚さ100μmの
CoNiCrAlY合金層を設け、さらにその上に厚さ300μ
mのZrO2−6重量%Y23セラミックス皮膜を設け
た。しかる後、実施例3と同様に、静翼の皮膜の無い部
分に導線を取付け、セラミックス皮膜の表面以外の部分
をシリコンゴムの不透水性の絶縁物で被覆した。これを
Niイオンを含む電解液、すなわち硫酸ニッケル,塩化
ニッケル,硼酸をそれぞれ240g/l,45g/l,
30g/lの割合で含む硫酸ニッケル水溶液に浸漬し、
真空含浸(圧力約10Pa)により、セラミックス皮膜
内の空隙内に十分に電解液を含浸させた。その後、Ni
陽極との間に直流電圧を印加し、浴温60℃,電流密度
1mA/cm2 以下の条件で電解めっきを行ない、空隙中
にNiを析出せしめた。基材から100μm程度の厚さ
の範囲の空隙が充填されたところで通電を終え、試料を
取りだして絶縁物及び導線を除去した後、蒸留水中で超
音波洗浄を行ない、セラミックス層内に残留している電
解液を除去して乾燥した。次に真空中でTEOS溶液中
に浸漬し、セラミックス皮膜内の空隙にTEOS溶液を
十分に浸透させた。しかる後、電気炉内で大気中400
℃に加熱し、加水分解反応によりTEOS溶液をSiO
2 に転換した。焼成の際には体積収縮が起こるので、空
隙を完全にSiO2 で充填するため、さらに真空中での
含浸→焼成を繰り返した。充填の具合は各焼成毎に試料
の重量変化を測定し、重量増加がほとんど無くなった時
点で充填処理を完了とした。このようにして、セラミッ
クス層内の空隙を基材側はNi、表面側はSiO2で充
填したセラミックス溶射皮膜を有するガスタービン静翼
を得た。
【0035】次に、これらのガスタービン翼と、比較の
ために充填処理を施していないセラミックス溶射皮膜を
有するガスタービン翼について、1050℃の電気炉を
用いた大気中加熱試験、及び1050℃の電気炉中大気
加熱と炉外での空冷を繰り返す熱サイクル試験を行なっ
た。なお、熱サイクル試験では加熱時間を30分,冷却
温度を200℃,冷却時間を20分とした。その結果、
大気中加熱試験では本発明の空隙をSiO2 で充填した
セラミックス溶射皮膜を形成した翼、及び空隙の基材側
をNi、表面側をSiO2 で充填したセラミックス皮膜
を形成した翼では、約1000時間試験後でもセラミッ
クス皮膜は健全であった。一方、充填処理を施していな
いセラミックス皮膜を形成した翼では、約300時間で
皮膜の剥離が生じた。また、熱サイクル試験の結果、本
発明の空隙を充填したセラミックス皮膜を形成した翼で
は1000回の繰返し後もセラミックス皮膜は健全であ
った。一方、充填処理を施していない皮膜を形成した翼
では約100回の繰返しでセラミックス層に剥離が生じ
た。このように本発明の空隙に充填処理を施したセラミ
ックス皮膜を有するタービン翼は従来のものに比べセラ
ミックス皮膜の剥離等の損傷が生じ難く、セラミックス
皮膜の遮熱効果によるNi基合金製の基材の温度の低減
が安定に維持できるため、タービン翼の信頼性及び寿命
を向上することができる。本実施例では図示していない
が、冷却孔が燃焼ガスの流れる方向に冷却ガスが流れる
ように燃焼ガスが直接当る部分に噴出するように設けら
れている。
【0036】実施例8 図11はランド用ガスタービンの回転部の断面図であ
る。各部品の名称は次の通りである。
【0037】15…燃焼器、16…コンプレッサノズ
ル、17…燃焼器ライナ、18…スペーサ、19…ター
ビンディスタントピース、21…シュラウド、22…タ
ービンケーシング、23…タービン動翼、24…タービ
ンディスク、26…コンプレッサディスク、27…コン
プレッサブレード、28…コンプレッサスタッキングボ
ルト、29…コンプレッサスタブシヤフト、30…ター
ビンスタブシヤフト、33…タービンスタッキングボル
ト、34…タービン静翼。
【0038】本実施例は前述の実施例6及び7に記載の
動翼23及び静翼34を各々高温側の1段目に用いガス
タービンの回転部を構成したものである。
【0039】更に、本実施例では、燃焼器ライナ17
に、C0.07%,Si0.82%,Mn0.76%,C
r22.15%,Co1.56%,Fe18.48%,M
o9.10%,W0.79%,B0.008%,残部Niより
なる圧延材を用い、その内周面に実施例1に記載の方法
によってセラミックコーティング層が設けられている。
以上の構成によって、燃焼ガス温度として1500〜1
700℃の高い温度に出来、その結果、約30〜40%
の熱効率が得られる。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているから、セラミックス溶射皮膜の耐熱衝撃性,耐食
性,耐酸化性及び基材との密着性を向上できるので、高
温においてもクラックの発生や剥離のない優れた耐熱セ
ラミックス被覆部材が提供できる。また、本発明による
耐熱セラミックス被覆部材は今後開発が予想される高温
ガスタービンの静翼,動翼,燃焼器あるいは高性能ロケ
ットエンジンの燃焼器,ノズルとして有効であり、産業
上益するところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、溶射法によって得られるセラミックス
被覆耐熱複合部材の断面模式図である。
【図2】図2は、セラミックス溶射皮膜中の空隙の全て
をSiO2 で充填したセラミックス被覆耐熱複合部材の
断面模式図である。
【図3】図3は、電気メッキによる空隙の充填方法の説
明図である。
【図4】図4は、空隙の一部をCuで充填したセラミッ
クス被覆耐熱複合部材の断面模式図である。
【図5】図5は、空隙の基材側をNiで、表面側をSi
2 で充填したセラミックス被覆耐熱複合部材の断面模
式図である。
【図6】図6は、空隙の全てをSiO2 で充填した、連
続的に組成が変化する中間層を有するセラミックス被覆
耐熱複合部材の断面模式図である。
【図7】図7は、電気メッキによる充填方法におけるメ
ッキ時間と電流密度の変化を示すグラフである。
【図8】図8は、セラミックス溶射皮膜中の空隙の充填
率を厚さ方向で変化させたセラミックス被覆耐熱複合部
材の断面模式図である。
【図9】図9は、本発明を実施したガスタービン用動翼
の斜視図である。
【図10】図10は、本発明を実施したガスタービン用
静翼の斜視図である。
【図11】図11は、本発明に係るランド用ガスタービ
ンの回転部を示す断面図である。
【符号の説明】
1…基材、2…溶射粒子、3…空隙、4…結合層、5…
セラミックス層、6…空隙に充填したSiO2 、7…絶
縁物、8…導線、9…陽極、10…電解液、11…電
源、12…空隙に充填したCu、13…空隙に充填した
Ni、14…連続的に組成が変化する中間層、17…燃
焼器ライナ、23…動翼、34…静翼。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 目幡 輝 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱基材の表面にセラミックス溶射皮膜を
    設けた耐熱複合部材であって、前記セラミックス溶射皮
    膜にセラミックス,金属または合金よりなる耐熱性充填
    物質が充填されていることを特徴とするセラミックス被
    覆耐熱性耐熱衝撃性複合部材。
  2. 【請求項2】セラミックス溶射皮膜の材料がプラズマ溶
    射に使用できるセラミックス物質である、請求項1に記
    載の複合部材。
  3. 【請求項3】セラミックス溶射皮膜の材料がZrO2
    MgO,ZrO2−CaO及びZrO2−Y23から選ば
    れる、請求項2に記載の複合部材。
  4. 【請求項4】充填物質が酸化物,窒化物,硼化物,炭化
    物及び珪化物からなる群から選ばれる一種または数種の
    セラミックスである、請求項1に記載の複合部材。
  5. 【請求項5】酸化物がSiO2,Al23,ZrO2また
    はこれらの混合物から選ばれる、請求項4に記載の複合
    部材。
  6. 【請求項6】充填物質がCu,Ni,Coまたはこれら
    の合金から選ばれる、請求項1に記載の複合部材。
  7. 【請求項7】空隙内の充填物質及び、または充填率が皮
    膜の厚さ方向で変化する、請求項1に記載の複合部材。
  8. 【請求項8】基材がFe,Co、またはNiを主成分と
    する耐熱合金あるいはCuまたはCu基合金である、請
    求項1に記載の複合部材。
  9. 【請求項9】基材とセラミックス溶射皮膜との間に金属
    層を設ける、請求項1に記載の複合部材。
  10. 【請求項10】金属層がMCrAlY合金、ただしMは
    鉄,コバルト,ニッケル及びそれらの混合物からなる群
    から選択される、請求項9に記載の複合部材。
  11. 【請求項11】Y(イットリウム)がハフニウム,ラン
    タン,セリウム及びスカンジウムからなる群から選ばれ
    る一種または数種の元素で置換されている、請求項10
    に記載の複合部材。
  12. 【請求項12】セラミックス溶射皮膜の基材側の空隙に
    は金属または合金の充填物質が充填され、表面側の空隙
    にはセラミックスの充填物質が充填されている、請求項
    1に記載の複合部材。
  13. 【請求項13】耐熱金属または合金の基材上にセラミッ
    クス溶射皮膜を設け、溶射皮膜内の空隙にセラミック
    ス,金属または合金よりなる耐熱性充填物質を充填する
    ことを特徴とする、セラミックス被覆耐熱耐熱衝撃性複
    合部材を製造する方法。
  14. 【請求項14】セラミックス溶射皮膜の材料がプラズマ
    溶射に使用できるセラミックス物質である、請求項13
    に記載の製造方法。
  15. 【請求項15】セラミックス溶射皮膜の材料がZrO2
    −MgO,ZrO2−CaO及びZrO2−Y23から選
    ばれる、請求項14に記載の複合部材の製造方法。
  16. 【請求項16】充填物質が酸化物,窒化物,硼化物,炭
    化物及び珪化物からなる群から選ばれる一種または数種
    のセラミックスである、請求項13に記載の複合部材の
    製造方法。
  17. 【請求項17】酸化物がSiO2,Al23,ZrO2
    たはこれらの混合物から選ばれる、請求項16に記載の
    複合部材の製造方法。
  18. 【請求項18】充填物質がCu,Ni,Coまたはこれ
    らの合金から選ばれる、請求項13に記載の複合部材の
    製造方法。
  19. 【請求項19】空隙内の充填物質及び、または充填率が
    皮膜の厚さ方向で変化する、請求項13に記載の複合部
    材の製造方法。
  20. 【請求項20】基材がFe,Co、またはNiを主成分
    とする耐熱合金あるいはCuまたはCu基合金である、
    請求項13に記載の複合部材の製造方法。
  21. 【請求項21】基材とセラミックス溶射皮膜との間に金
    属層を設ける、請求項13に記載の複合部材の製造方
    法。
  22. 【請求項22】金属層がMCrAlY合金、ただしMは
    鉄,コバルト,ニッケル及びそれらの混合物からなる群
    から選択される、請求項21に記載の複合部材の製造方
    法。
  23. 【請求項23】Y(イットリウム)がハフニウム,ラン
    タン,セリウム及びスカンジウムからなる群から選ばれ
    る一種または数種の元素で置換されている、請求項22
    に記載の複合部材の製造方法。
  24. 【請求項24】セラミックス溶射皮膜の基材側の空隙に
    は金属または合金の充填物質が充填され、表面側の空隙
    にはセラミックスの充填物質が充填されている、請求項
    13に記載の複合部材の製造方法。
  25. 【請求項25】溶射方法がプラズマ溶射法である、請求
    項13に記載の複合部材の製造方法。
  26. 【請求項26】充填をゾル・ゲル含浸法または電気メッ
    キ法により行なう、請求項13に記載の複合部材の製造
    方法。
  27. 【請求項27】ゾル・ゲル含浸法を、セラミックス溶射
    皮膜を設けた基材を金属元素を含む溶液に浸漬し、セラ
    ミックス溶射皮膜に溶液を含浸させた後、これを加熱・
    反応させて金属成分を金属の酸化物,窒化物,硼化物,
    炭化物及び珪化物からなる群から選ばれる一種または数
    種のセラミックスに転換することにより行なう、請求項
    26に記載の複合材料の製造方法。
  28. 【請求項28】金属元素を含む溶液の主成分がテトラエ
    チルシリケートである、請求項27に記載の複合部材の
    製造方法。
  29. 【請求項29】電気メッキ法を、セラミックス溶射皮膜
    を設けた基材の皮膜以外の部分を絶縁物質で被覆し、金
    属イオンを含む電解液に浸漬した後、真空含浸により電
    解液を皮膜に含浸させ、電気メッキにより金属を析出さ
    せることによりおこなう、請求項26に記載の複合部材
    の製造方法。
  30. 【請求項30】金属イオンを含む電解液が硫酸銅、ある
    いは硫酸ニッケルを主成分とする、請求項29に記載の
    複合材料の製造方法。
  31. 【請求項31】請求項1に記載のセラミックス被覆耐熱
    耐熱衝撃性複合部材を設けたガスタービンの動翼。
  32. 【請求項32】請求項1に記載のセラミックス被覆耐熱
    耐熱衝撃性複合部材を設けたガスタービンの静翼。
  33. 【請求項33】請求項1に記載のセラミックス被覆耐熱
    耐熱衝撃性複合部材を設けたガスタービンの燃焼機。
  34. 【請求項34】請求項1に記載のセラミックス被覆耐熱
    耐熱衝撃性複合部材を設けたロケットエンジン。
JP4081855A 1992-04-03 1992-04-03 ガスタービン動翼,静翼と燃焼器ライナ及び製造法 Expired - Fee Related JP2697469B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4081855A JP2697469B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 ガスタービン動翼,静翼と燃焼器ライナ及び製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4081855A JP2697469B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 ガスタービン動翼,静翼と燃焼器ライナ及び製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05279832A true JPH05279832A (ja) 1993-10-26
JP2697469B2 JP2697469B2 (ja) 1998-01-14

Family

ID=13758106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4081855A Expired - Fee Related JP2697469B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 ガスタービン動翼,静翼と燃焼器ライナ及び製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2697469B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996031636A1 (en) * 1995-04-06 1996-10-10 Siemens Aktiengesellschaft Erosion/corrosion protective coating for high-temperature components
WO1999023271A1 (de) * 1997-11-03 1999-05-14 Siemens Aktiengesellschaft Erzeugnis, insbesondere bauteil einer gasturbine, mit keramischer wärmedämmschicht
US6042951A (en) * 1997-02-06 2000-03-28 Hitachi, Ltd. Ceramic-coated blade of gas turbine and method of producing same
US6416882B1 (en) 1997-11-03 2002-07-09 Siemens Aktiengesellschaft Protective layer system for gas turbine engine component
US6723674B2 (en) 2000-09-22 2004-04-20 Inframat Corporation Multi-component ceramic compositions and method of manufacture thereof
JP2008115459A (ja) * 2006-11-03 2008-05-22 Korea Electric Power Corp 燃料添加剤によるガスタービン高温部品の耐食・耐酸化コーティング層形成方法
JP2011021220A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Toyama Univ 金属表面への被膜生成方法
CN102352477A (zh) * 2011-10-19 2012-02-15 西安建筑科技大学 一种结晶器铜板表面超音速大气等离子喷涂氧化锆的方法
JP2013147691A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Tocalo Co Ltd フッ化物膜被覆サーメット複合皮膜被覆部材およびその製造方法
JP2015513605A (ja) * 2012-01-16 2015-05-14 フラウンホーファーゲゼルシャフトツール フォルデルング デル アンゲヴァンテン フォルシユング エー.フアー. Ni基合金から形成された表面にセラミック層を製造する方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62210327A (ja) * 1986-03-12 1987-09-16 Hitachi Ltd セラミツク被覆ガスタ−ビン燃焼器及びその製造方法
JPS62210329A (ja) * 1986-03-12 1987-09-16 Hitachi Ltd セラミツク被覆耐熱部材及びその製造方法
JPH01234552A (ja) * 1988-03-15 1989-09-19 Toshiba Eng Co Ltd 母材表面への金属被膜形成方法
JPH0387379A (ja) * 1989-08-30 1991-04-12 Hitachi Ltd 環境遮断用耐熱壁を備えた地上機器
JPH04143262A (ja) * 1990-10-05 1992-05-18 Hitachi Ltd セラミックス被覆耐熱部材の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62210327A (ja) * 1986-03-12 1987-09-16 Hitachi Ltd セラミツク被覆ガスタ−ビン燃焼器及びその製造方法
JPS62210329A (ja) * 1986-03-12 1987-09-16 Hitachi Ltd セラミツク被覆耐熱部材及びその製造方法
JPH01234552A (ja) * 1988-03-15 1989-09-19 Toshiba Eng Co Ltd 母材表面への金属被膜形成方法
JPH0387379A (ja) * 1989-08-30 1991-04-12 Hitachi Ltd 環境遮断用耐熱壁を備えた地上機器
JPH04143262A (ja) * 1990-10-05 1992-05-18 Hitachi Ltd セラミックス被覆耐熱部材の製造方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996031636A1 (en) * 1995-04-06 1996-10-10 Siemens Aktiengesellschaft Erosion/corrosion protective coating for high-temperature components
US6521293B1 (en) 1997-02-06 2003-02-18 Hitachi, Ltd. Method for producing a ceramic-coated blade of gas turbine
US6042951A (en) * 1997-02-06 2000-03-28 Hitachi, Ltd. Ceramic-coated blade of gas turbine and method of producing same
US6602553B2 (en) 1997-11-03 2003-08-05 Siemens Aktiengesellshaft Process for producing a ceramic thermal barrier layer for gas turbine engine component
US6440575B1 (en) 1997-11-03 2002-08-27 Siemens Aktiengesellschaft Ceramic thermal barrier layer for gas turbine engine component
US6416882B1 (en) 1997-11-03 2002-07-09 Siemens Aktiengesellschaft Protective layer system for gas turbine engine component
WO1999023271A1 (de) * 1997-11-03 1999-05-14 Siemens Aktiengesellschaft Erzeugnis, insbesondere bauteil einer gasturbine, mit keramischer wärmedämmschicht
US6723674B2 (en) 2000-09-22 2004-04-20 Inframat Corporation Multi-component ceramic compositions and method of manufacture thereof
JP2008115459A (ja) * 2006-11-03 2008-05-22 Korea Electric Power Corp 燃料添加剤によるガスタービン高温部品の耐食・耐酸化コーティング層形成方法
JP2011021220A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Toyama Univ 金属表面への被膜生成方法
CN102352477A (zh) * 2011-10-19 2012-02-15 西安建筑科技大学 一种结晶器铜板表面超音速大气等离子喷涂氧化锆的方法
JP2015513605A (ja) * 2012-01-16 2015-05-14 フラウンホーファーゲゼルシャフトツール フォルデルング デル アンゲヴァンテン フォルシユング エー.フアー. Ni基合金から形成された表面にセラミック層を製造する方法
JP2013147691A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Tocalo Co Ltd フッ化物膜被覆サーメット複合皮膜被覆部材およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2697469B2 (ja) 1998-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3302589B2 (ja) セラミック被覆ガスタービン動翼
JP4166977B2 (ja) 耐高温腐食合金材、遮熱コーティング材、タービン部材、及びガスタービン
JP4753720B2 (ja) 拡散バリヤ用合金皮膜及びその製造方法、並びに高温装置部材
JPH0631441B2 (ja) 合金製熱機関部材上への金属セラミック保護被膜の形成方法
TW515853B (en) Improved anode formulation and methods of manufacture
US6428280B1 (en) Structure with ceramic foam thermal barrier coating, and its preparation
JPH1088368A (ja) 遮熱コーティング部材およびその作製方法
JP4542857B2 (ja) 耐酸化性ユニット及び耐酸化性を付与する方法
JPH09296702A (ja) 断熱被覆製品並びに被覆法
JP2007262447A (ja) 耐酸化膜及びその形成方法、遮熱コーティング、耐熱部材、及びガスタービン
JP4031631B2 (ja) 遮熱コーティング材及びガスタービン部材並びにガスタービン
JP2006193828A (ja) 遮熱コート材料、遮熱部材、遮熱コーティング部材及びその製造方法
JPH05279832A (ja) セラミックス被覆耐熱複合部材及びその製造方法
JP2003160852A (ja) 遮熱コーティング材、その製造方法、タービン部材及びガスタービン
JP2993723B2 (ja) セラミックス被覆耐熱部材の製造方法
CN101139721A (zh) 一种Ru-Ni-Al复合涂层及其制备方法
JP2991795B2 (ja) 地上機器用セラミックス被覆カーボン繊維強化型カーボン複合材とそれを用いたガスタービン部材
EP2118343A2 (en) Method of forming yttrium-modified platinum aluminide diffusion coating
JPH1161438A (ja) 遮熱コーティング部材及びその製造方法
JP2005002409A (ja) セラミックス被覆部材とその製造方法およびセラミックス被覆部材を用いた遮熱コーティング高温部品
JP4492855B2 (ja) 遮熱コーティング部材およびその製造方法
JP3307242B2 (ja) セラミック被覆耐熱部材とその用途及びガスタービン
JPS62211389A (ja) セラミツク被覆タ−ボチヤ−ジヤ−及びその製造方法
RU2089655C1 (ru) Способ получения защитного покрытия
CN115094365B (zh) 一种抗高温酸腐蚀的绝缘涂层及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees