JPH0527943B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、螢光ランプ、安定器およびスタータ
等を内蔵した外囲器に白熱電球におけると同様の
口金を突設し、白熱電球用ソケツトにそのまま装
着して点灯できるように構成した電球口金型螢光
灯に関するものである。

従来の技術 一般に、従来の電球口金型螢光灯は第４図に例
示するように構成され、口金１を突設した不透光
性カツプ状のカバー２と透光性グローブ３とから
なる外囲器内に、ダブルＵ字状の螢光ランプ４、
安定器５およびグロースタータ６等が納められて
いる。ただし、カバー２とグローブ３とは相互の
嵌合部において接着剤層７で一体に結合されてお
り、外囲器内にはカバー２の内部空間とグローブ
３の内部空間とを仕切る不透光性カツプ状のホル
ダ８が、その内面がカバー２に向き合うように設
けられている。そして、ホルダ８は螢光ランプ４
の端部に対する受口９およびグロースタータ支持
用突部１０を外面側に有し、内面側において安定
器５を支持固定している。１１はグロースタータ
６に接続された雑音防止用コンデンサを示す。

このように構成された従来の電球口金型螢光灯
においては、螢光ランプ４、安定器５およびグロ
ースタータ６を共通のホルダ８上に安定に支持で
きるものの、ホルダ８をはさんで一方の側に螢光
ランプ４およびグロースタータ６が設けられ、他
方の側に安定器５が設けられるので、これら電気
部品のとりつけおよび相互配線が容易でなかつ
た。また、螢光ランプ４およびグロースタータ６
の各電極リード線が相互に接触しないようにリー
ド線に絶縁チユーブを覆せる必要が生じるなど、
組立および配線にかなりの手間を要し、とくに多
量生産に適しなかつた。さらに、グローブ３の透
明度が高いと、スタータ６およびその支持用突部
１０がグローブ３を透して目にうつり、外観およ
び商品価値を損うことになる。

発明が解決しようとする問題点 したがつて本発明の目的とするところは、電気
部品のとりつけおよび配線が容易であつて、しか
も、透明度の高いグローブを用いてもスタータや
その支持部が透視されることのない電球口金型螢
光灯を提供することにある。

問題点を解決するための手段 本発明によると、安定器およびスタータをカツ
プ状カバー内に設ける一方、スタータおよび螢光
ランプの各電極リード線に対する接続端子用の補
助端子板を安定器の電気端子支持用絶縁体に嵌合
させ、この補助端子板でスタータの少なくとも一
部分を覆う。

作 用 このように構成すると、スタータおよびその支
持部がグローブを透して目にうつることがなくな
るのみならず、スタータは補助端子板を介して安
定器に固定される。しかも、補助端子板は嵌合に
より安定器にとりつけられるので、スタータを挿
入してから補助端子板を装着すると、補助端子板
がスタータに対するストツパの役割を果たし、ス
タータの脱出が阻止されるのみならず、部品相互
を短小の配線で結線できる。

実施例 第１図に示すように、口金１を突設した不透光
性カツプ状のカバー２は、シリコーン樹脂等から
なる接着剤層７を用いて結合された透光性グロー
ブ３とともに外囲器を形成しており、カバー２の
内部空間とグローブ３の内部空間とを仕切る不透
光性カツプ状のホルダ１２は、その内面がカバー
２と向き合うように接着剤層７により外囲器内面
に固着されている。ホルダ１２はグローブ３内に
設けられたダブルＵ字状螢光ランプ４の両端部を
支承するための２つの円筒状受口９を外面側に有
し、安定器５を収容するための収容室１３および
グロースタータ６を収容するための収容室１４を
内面側に有している。なお、収容室１４は収容室
１３と隣接しており、螢光ランプ４の電極リード
線は受口９の底部に設けられた通孔を通じてカバ
ー２内に引き出されている。

収容室１３内の安定器５は熱硬化性シリコーン
樹脂の樹脂層１５によつてホルダ１２に固着され
ており、安定器５の電気端子１６を支持固定する
合成樹脂製の絶縁体１７は、第２図に示すように
２つの凹溝１８を一側面に有している。そして、
この凹溝１８に合成樹脂からなる補助端子板１９
の一側面の２つの凸部２０が圧入されて第３図図
示のような嵌合状態を保つのであり、補助端子板
１９はグロースタータ６の少なくとも一部分を覆
うようになる。

補助端子板１９は第１ないし第３の電気端子２
１，２２，２３を有するとともに、他側面に第１
ないし第４の切欠２４，２５，２６，２７を有し
ている。そして、螢光ランプ４の４本の電極リー
ド線２８が第１ないし第４の切欠２４，２５，２
６，２７を通じて、また、グロースタータ６の２
本の電極リード線２９およびコンデンサ１１の２
本の電極リード線３０が、第２、第３の切欠２
５，２６を通じてそれぞれ第３図図示のように接
続される。なお、補助端子板１９の電気端子はラ
グ状やはとめ状であつてもよく、また、銅箔等に
よる導電膜であつてもよい。

発明の効果 本発明は前述のように構成されるので、スター
タおよびその支持部がグローブを透して目にうつ
ることがないのみならず、安定器の電気端子支持
用絶縁体に嵌合させた補助端子板によつてスター
タを安定に支持固定でき、しかも、短小の配線で
部品相互を結線できるので、配線相互の接触の危
惧がなく、組立および配線の作業能率を向上させ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施した電球口金型螢光灯の
側断面図、第２図は同螢光灯の要部の分解斜視
図、第３図は同要部の斜視図、第４図は従来の電
球口金型螢光灯の側断面図である。 １……口金、２……カバー、３……グローブ、
４……螢光ランプ、５……安定器、６……グロー
スタータ、１２……ホルダ、１５……シリコーン
樹脂層、１７……絶縁体、１８……凹溝、１９…
…補助端子板、２０……凸部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 口金を突設してなるカツプ状のカバーと同カ
   バーに結合されたグローブとからなる外囲器内
   に、前記カバーの内部空間と前記グローブの内部
   空間とを仕切つて前記グローブ内の螢光ランプお
   よび前記カバー内の安定器を固定するホルダを設
   け、前記螢光ランプの電極リード線を前記安定器
   側へ引き出してなるとともに、前記カバー内に前
   記安定器に隣接して設けたスタータおよび前記螢
   光ランプの各電極リード線に対する接続端子用の
   補助端子板を前記安定器の電気端子支持用絶縁体
   に嵌合させ、前記補助端子板で前記スタータの少
   なくとも一部分を覆つてなることを特徴とする電
   球口金型螢光灯。