JPH0347212Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、片口金発光灯のソケツトにスタータ
を密接配置される照明器具に関するものである。

［従来の技術］ 従来、片口金蛍光灯のソケツトに電子部品つま
りスタータを密接配置する場合、発光管に対して
何等考慮されることなく単に配置していたため、
発光管からの熱により、スタータ内部の電子回路
部品が熱的影響を受けて、スタータの寿命の低
下、始動時間の信頼性の低下を招いていた。

［考案が解決しようとする課題］ 本考案は、上述の点に鑑みて提供したものであ
つて、電子部品の温度上昇を防止し、また、外観
性能を向上させることを目的とした照明器具を提
供するものである。

［課題を解決するための手段］ ［作用］ 本考案は、外径が略角形の口金部の一面の角隅
部に夫々発光管を突設し、口金部の他面に複数の
ピンを突設した片口金型のランプと、このランプ
の一方のピンが装着されてランプに電源を供給す
るソケツトと、ソケツトに装着されたランプの他
方のピンと接続される電子部品とを備え、上記電
子部品を口金部の対角線のほぼ延長線上で上記ソ
ケツトに密接配置することにより、発光管からの
熱的な影響を受けにくい比較的低温である口金部
の対角線上に電子部品を配置するようにしたもの
である。

［実施例］ 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。第２図は照明器具の要部分解斜視図を示し、
ランプ１は片口金型蛍光灯であり、口金部２の一
面には４本の発光管３が突設してある。口金部２
は略角形に形成されており、この口金部２の角隅
部に上記発光管３が夫々突設されていて、各発光
管３の内部は連通していて１つの放電路を形成し
ている。そして、発光管３の両端部にはフイラメ
ントが設けてある。口金部２の他面にはピンホル
ダー４が突設してあり、このピンホルダー４に４
本のピン５が突設していて、発光管３のフイラメ
ントと導通している。ピン５に接続されるソケツ
ト６のランプ１側とは反対の面には、電子部品つ
まり、例えばスタータ７の接続ピン８が挿入され
る孔９が穿孔されている。このスタータ７は、基
板１０の一面にランプ１を始動点灯させる電子回
路が実装してあり、電子回路部品を箱型のケース
１１で覆い、このケース１１より基板１０の一端
を突出せしめ、突出部分より上記接続ピン８を突
設せしめている。スタータ７の接続ピン８をソケ
ツト６の２つの孔９に挿入することで、スタータ
７がソケツト６に装着される。また、スタータ７
の基板１０の面には絶縁板１２が配置され、ソケ
ツト６の内側からネジにより絶縁板１２を螺着固
定している。このように、スタータ７の２本の接
続ピン８をソケツト６の孔９に差し込むことで、
電気的に接続され、且つ機械的にも保持される。

第３図は、ソケツト６にスタータ７を装着した
状態を示す断面図であり、ソケツト６の孔９内に
はバネ１３が配置してあつて、スタータ７の接続
ピン８の挿入により接続ピン８とバネ１３とが接
触する。また、ランプ１のピン５が挿入される凹
部１５内にはコイル状のスプリング１４が配置し
てあり、ランプ１のピン５を挿入穴１６を介して
凹部１５に挿入するとスプリング１４に接触す
る。また、このスプリング１４は上記バネ１３の
一部を凹部１５の底部で接触しており、スプリン
グ１４とバネ１３とは導通していて、ランプ１の
ピン５とスタータ７の接続ピン８とが接続される
ことになる。スタータ７の接続ピン８は、ランプ
１のフイラメントの非電源側に接続されるが、フ
イラメントの電源側は、器具本体からのリードピ
ンがソケツト６の他方の孔９ａに挿入されて接続
される。

ここで、第１図はランプ１側から見た図であ
り、二点鎖線はランプ１を示している。そして、
スタータ７は口金部２の対角線上、つまり発光管
３の対角線の延長線上に密接配置される。すなわ
ち、ランプ１の口金部２のピン５が発光管３の対
角線上に配置してあり、このピン５にソケツト６
を装着し、ソケツト６にスタータ７を接続するこ
とで、スタータ７は第１図に示すように発光管３
の対角線の延長線上に配置されることになる。ま
た、スタータ７を第４図に示すような形で配置す
れば、つまり、発光管３が横に並ぶ方向側にスタ
ータ７を配置すれば、片口金蛍光灯は各辺は２本
の発光管３が並ぶため温度が高く、スタータ７は
熱的な影響を受けることになる。しかし、第１図
に示すように配置することで、スタータ７が熱的
に影響を受けるのは１本の発光管３だけであり、
熱的な影響は受けにくくなる。

上記ランプ１を第５図に示すようにダウンライ
トとして使用して下方から見ると第６図のように
なる。この場合、スタータ７は口金部２の角部側
に位置するため、スタータ７は見えにくく外観性
能が向上する。これを、スタータ７を対角線の延
長線上に配置するのではなく、第７図に示すよう
に、発光管３が横に並ぶ方向に配置した場合に
は、口金部２の側辺からスタータ７が突出した形
となるため、スタータ７の見える箇所が大きくな
つて外観性能を損なつてしまう。

［考案の効果］ 本考案は上述のように、外径が略角形の口金部
の一面の角隅部に夫々発光管を突設し、口金部の
他面に複数のピンを突設した片口金型のランプ
と、このランプの一方のピンが装着されてランプ
に電源を供給するソケツトと、ソケツトに装着さ
れてランプの他方のピンと接続される電子部品と
を備え、上記電子部品を口金部の対角線のほぼ延
長線上で上記ソケツトに密接配置したものである
から、発光管からの熱的な影響を受けにくい比較
的低温である口金部の対角線上に電子部品を配置
することができ、そのため、電子部品はランプの
発光管からの熱的な影響を受けにくくなり、従来
生じていた寿命の低下、始動時間の信頼性の低下
といつた問題を回避することができ、また、外観
的にも、ランプ側から照明器具を見た場合に、電
子部品は口金部の対角線の延長線上となつて電子
部品が見えにくく、外観性能の向上する効果を奏
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の底面図、第２図は同
上の要部分解斜視図、第３図は同上のスタータを
ソケツトに装着した状態を示す断面図、第４図は
スタータを口金部の辺側に配置した場合の底面
図、第５図は本考案のランプをダウンライトとし
て使用した場合の断面図、第６図は同上の下方か
ら見た場合の図、第７図はスタータを口金部の辺
側に配置した場合の図である。 １はランプ、２は口金部、３は発光管、５はピ
ン、６はソケツトである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外径が略角形の口金部の一面の角隅部に夫々発
   光管を突設し、口金部の他面に複数のピンを突設
   した片口金型のランプと、このランプの一方のピ
   ンが装着されてランプに電源を供給するソケツト
   と、ソケツトに装着されてランプの他方のピンと
   接続される電子部品とを備え、上記電子部品を口
   金部の対角線のほぼ延長線上で上記ソケツトに密
   接配置して成る照明器具。