JPH05278356A - 受像層転写シート - Google Patents
受像層転写シートInfo
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- JPH05278356A JPH05278356A JP4108867A JP10886792A JPH05278356A JP H05278356 A JPH05278356 A JP H05278356A JP 4108867 A JP4108867 A JP 4108867A JP 10886792 A JP10886792 A JP 10886792A JP H05278356 A JPH05278356 A JP H05278356A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明の受像層転写シートは、熱転写記録用
染料を受容染着しうるシート状の画像受容層を有し、該
受容層の片面が離型性を有すると共に他面に接着層が設
けられる。 【効果】 本発明によれば、もともと受容層のない受像
紙基材の上に容易に受容層を設けることができ、必要な
カラー画像を形成することができる。
染料を受容染着しうるシート状の画像受容層を有し、該
受容層の片面が離型性を有すると共に他面に接着層が設
けられる。 【効果】 本発明によれば、もともと受容層のない受像
紙基材の上に容易に受容層を設けることができ、必要な
カラー画像を形成することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の基材上に画像受
容層を設けるために用いられる受像層転写シートに関す
る。
容層を設けるために用いられる受像層転写シートに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピューター、ワー
ドプロセッサ、テレビジョン、ＶＴＲ、ビデオディスク
等、情報端末機の普及によりカラーディスプレイなどの
表示装置の利用が急速に進んでいる。これに伴い静止画
像をカラー画像として出力するプリンターの需要が年々
増加している。かかるフルカラープリンターの記録方式
としては電子写真方式、インクジェット方式、感熱転写
方式等がある。これらのうち、感熱転写方式は騒音のな
いこと、装置の保守が容易であることなどから広範囲に
用いられている。
ドプロセッサ、テレビジョン、ＶＴＲ、ビデオディスク
等、情報端末機の普及によりカラーディスプレイなどの
表示装置の利用が急速に進んでいる。これに伴い静止画
像をカラー画像として出力するプリンターの需要が年々
増加している。かかるフルカラープリンターの記録方式
としては電子写真方式、インクジェット方式、感熱転写
方式等がある。これらのうち、感熱転写方式は騒音のな
いこと、装置の保守が容易であることなどから広範囲に
用いられている。
【０００３】感熱転写は、固定化したカラーインクシー
トと、熱転写記録用受像シートとの組合せにより行わ
れ、レーザーやサーマルヘッド等の電気信号により制御
された熱エネルギーを用い、感熱転写紙(インクシート)
のインク(色材)を熱転写用受像紙に熱溶融転写または昇
華移行させて画像を形成する。このような受像紙は、
紙、プラスチックあるいはそれらの積層物等のシート状
基材に染料受容性の樹脂を塗布した専用の被転写用紙と
して提供されている。
トと、熱転写記録用受像シートとの組合せにより行わ
れ、レーザーやサーマルヘッド等の電気信号により制御
された熱エネルギーを用い、感熱転写紙(インクシート)
のインク(色材)を熱転写用受像紙に熱溶融転写または昇
華移行させて画像を形成する。このような受像紙は、
紙、プラスチックあるいはそれらの積層物等のシート状
基材に染料受容性の樹脂を塗布した専用の被転写用紙と
して提供されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】最近、これら熱転写技
術の普及に伴い、様々な用途で画像の転写を行う必要が
生じている。しかしながら、例えば、官製葉書への画像
の形成、あるいは薄い普通紙への画像の形成などにあた
って、これら各用途に応じた被転写用紙を個々に準備す
ることは困難であり、コストの面からも好ましくない。
このため、例えば実開昭６２−１８０５５７号には、画
像の形成された染料受容層をシート状基材から剥離し
て、これを他の所定のシート状基材に貼り付けることが
提案されている。
術の普及に伴い、様々な用途で画像の転写を行う必要が
生じている。しかしながら、例えば、官製葉書への画像
の形成、あるいは薄い普通紙への画像の形成などにあた
って、これら各用途に応じた被転写用紙を個々に準備す
ることは困難であり、コストの面からも好ましくない。
このため、例えば実開昭６２−１８０５５７号には、画
像の形成された染料受容層をシート状基材から剥離し
て、これを他の所定のシート状基材に貼り付けることが
提案されている。
【０００５】しかしながら、このような被転写用紙は、
画像を形成した後、基材から剥離させる際のハンドリン
グが困難であり、通常は透明な厚手のＰＥＴフィルムな
どで染料受容層が裏打ちされている。このため総厚みは
５０μｍ程度となり、葉書などに貼り付けた場合に段差
が目立ち、また、貼り付けた部分と貼り付けていない部
分の表面粗さや光沢、風相が著しく異なるという不都合
を生じる。さらに、剥離後のシート状基材は不要でコス
トも増加する。
画像を形成した後、基材から剥離させる際のハンドリン
グが困難であり、通常は透明な厚手のＰＥＴフィルムな
どで染料受容層が裏打ちされている。このため総厚みは
５０μｍ程度となり、葉書などに貼り付けた場合に段差
が目立ち、また、貼り付けた部分と貼り付けていない部
分の表面粗さや光沢、風相が著しく異なるという不都合
を生じる。さらに、剥離後のシート状基材は不要でコス
トも増加する。
【０００６】また、特開昭６４−８７３９０号には、加
熱、または加圧によって種々の基材に画像受容層を転写
して熱転写記録可能な状態とすることが開示されている
が、かかる方法でも転写後に不要となる基体シートが必
須でありコストの増加につながる。
熱、または加圧によって種々の基材に画像受容層を転写
して熱転写記録可能な状態とすることが開示されている
が、かかる方法でも転写後に不要となる基体シートが必
須でありコストの増加につながる。
【０００７】本発明の目的は、熱転写された画像を任意
の基材に貼り付けることのできる安価な受像層転写シー
トを提供することにある。
の基材に貼り付けることのできる安価な受像層転写シー
トを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するため鋭意検討した結果、画像受容層に剥離層と
接着層とを設けることにより、かかる課題が解決できる
ことを知り本発明を完成するに至った。
解決するため鋭意検討した結果、画像受容層に剥離層と
接着層とを設けることにより、かかる課題が解決できる
ことを知り本発明を完成するに至った。
【０００９】すなわち本発明は、熱転写記録用染料を受
容染着しうるシート状の画像受容層を有し、該受容層の
片面が離型性を有すると共に他面に接着層を設けたこと
を特徴とする受像層転写シートを提供するものである。
特に、画像受容層の片面に剥離処理層が形成され、該剥
離処理層に用いられた離型剤の溶解パラメーターが受容
層および接着層の溶解パラメーターよりも低く設定され
た受像層転写シートが好ましい。
容染着しうるシート状の画像受容層を有し、該受容層の
片面が離型性を有すると共に他面に接着層を設けたこと
を特徴とする受像層転写シートを提供するものである。
特に、画像受容層の片面に剥離処理層が形成され、該剥
離処理層に用いられた離型剤の溶解パラメーターが受容
層および接着層の溶解パラメーターよりも低く設定され
た受像層転写シートが好ましい。
【００１０】図１は本発明の受像層転写シート１の一具
体例を示す概略断面図である。本発明の受像層転写シー
ト１は受容層２の片側の面に接着層３が設けられてお
り、もう一方の面に剥離処理層４が設けられている。
体例を示す概略断面図である。本発明の受像層転写シー
ト１は受容層２の片側の面に接着層３が設けられてお
り、もう一方の面に剥離処理層４が設けられている。
【００１１】受容層２は染料の染着層性に優れた材料を
用いるのが好ましく、例えば、ポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリブチラール樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ酢酸
ビニル樹脂等およびこれらの混合物を主成分とし、これ
に必要に応じて染着性を付与する可塑剤、ワックス、軟
化剤等の染着向上剤を添加したものが用いられる。ま
た、受容層２には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増
白剤、帯電防止剤等の添加剤や、チタン白、タルク、炭
酸カルシウム、酸化亜鉛等の充填剤、加熱発泡性の材料
などを配合してもよい。これらは単独であるいは併用し
て用いられ、画質の向上や印画した画像の保存安定性に
寄与する。
用いるのが好ましく、例えば、ポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリブチラール樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ酢酸
ビニル樹脂等およびこれらの混合物を主成分とし、これ
に必要に応じて染着性を付与する可塑剤、ワックス、軟
化剤等の染着向上剤を添加したものが用いられる。ま
た、受容層２には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増
白剤、帯電防止剤等の添加剤や、チタン白、タルク、炭
酸カルシウム、酸化亜鉛等の充填剤、加熱発泡性の材料
などを配合してもよい。これらは単独であるいは併用し
て用いられ、画質の向上や印画した画像の保存安定性に
寄与する。
【００１２】つぎに、接着層３に用いる材料としては、
種々の接着剤、粘着剤が用いられるが、常温における加
圧により転写シート１を基材に貼り付ける場合は、アク
リル系又はゴム系の粘着剤を使用するのが好ましい。ま
た加熱によって基材に貼り付ける場合は、加熱溶融によ
って接着性を示す熱可塑製樹脂を使用することができ、
例えばアクリル系、ビニル系、合成ゴム系、ＥＶＡ系、
エチレン系などの樹脂を用いることができる。接着層の
厚みは０.５〜２０μｍの範囲が好ましい。
種々の接着剤、粘着剤が用いられるが、常温における加
圧により転写シート１を基材に貼り付ける場合は、アク
リル系又はゴム系の粘着剤を使用するのが好ましい。ま
た加熱によって基材に貼り付ける場合は、加熱溶融によ
って接着性を示す熱可塑製樹脂を使用することができ、
例えばアクリル系、ビニル系、合成ゴム系、ＥＶＡ系、
エチレン系などの樹脂を用いることができる。接着層の
厚みは０.５〜２０μｍの範囲が好ましい。
【００１３】この接着層３は、通常溶剤によって希釈し
た前記材料を受容層２に塗布して形成してもよく、ある
いは受容層２を溶剤によって希釈したものを先に形成し
た接着層３に塗布してもよい。また、受容層、接着層の
うち、先に形成されるものを紫外線または熱により硬化
可能な材料としてもよい。さらに両者を別々に形成した
後、転写によって貼り合わせてもよい。
た前記材料を受容層２に塗布して形成してもよく、ある
いは受容層２を溶剤によって希釈したものを先に形成し
た接着層３に塗布してもよい。また、受容層、接着層の
うち、先に形成されるものを紫外線または熱により硬化
可能な材料としてもよい。さらに両者を別々に形成した
後、転写によって貼り合わせてもよい。
【００１４】この接着層３にも前記受容層２と同様、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、蛍光増白剤等の
添加剤や、チタン白、タルク、炭酸カルシウム、酸化亜
鉛等の充填剤、加熱発泡性の材料などを配合してよい。
これらは単独であるいは併用して用いられ、接着層の耐
光性、白色度の向上に寄与する。
化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、蛍光増白剤等の
添加剤や、チタン白、タルク、炭酸カルシウム、酸化亜
鉛等の充填剤、加熱発泡性の材料などを配合してよい。
これらは単独であるいは併用して用いられ、接着層の耐
光性、白色度の向上に寄与する。
【００１５】受容層に離型性を付与するには、シリコー
ン樹脂、長鎖アルキル系化合物、シリコーン変性樹脂等
などからなる剥離処理層４を設けてもよい。剥離処理層
を設ける場合、通常、溶剤の塗工が行われるが、剥離処
理層を形成する樹脂の溶解パラメーター（以下、ＳＰ値
という）を接着層及び受容層のＳＰ値よりも低く設定
し、これら両層いずれともＳＰ値において適度な差を設
けるのが好ましい。これは後から塗工する剥離処理層の
溶剤により先に形成されていた受容層を著しく溶解する
ことのないようにするためと、製品の保存中、接着層と
剥離層が接触しても、その界面での剥離を容易とするた
めである。なお、受像層、接着層に用いる樹脂のＳＰ値
は、直接測定することは困難であり、これらに用いられ
る樹脂の良溶媒のＳＰ値をもって、その樹脂のＳＰ値と
する。したがって、例えば受容層及び接着層に用いる樹
脂として良溶剤がトルエン（ＳＰ値８.９）であるポリ
エステル樹脂及びアクリル系粘着剤を選択し、一方、剥
離処理層の樹脂として良溶剤がｎ−ヘキサン(ＳＰ値７.
２)であるシリコーン樹脂を選択するのが好ましい。
ン樹脂、長鎖アルキル系化合物、シリコーン変性樹脂等
などからなる剥離処理層４を設けてもよい。剥離処理層
を設ける場合、通常、溶剤の塗工が行われるが、剥離処
理層を形成する樹脂の溶解パラメーター（以下、ＳＰ値
という）を接着層及び受容層のＳＰ値よりも低く設定
し、これら両層いずれともＳＰ値において適度な差を設
けるのが好ましい。これは後から塗工する剥離処理層の
溶剤により先に形成されていた受容層を著しく溶解する
ことのないようにするためと、製品の保存中、接着層と
剥離層が接触しても、その界面での剥離を容易とするた
めである。なお、受像層、接着層に用いる樹脂のＳＰ値
は、直接測定することは困難であり、これらに用いられ
る樹脂の良溶媒のＳＰ値をもって、その樹脂のＳＰ値と
する。したがって、例えば受容層及び接着層に用いる樹
脂として良溶剤がトルエン（ＳＰ値８.９）であるポリ
エステル樹脂及びアクリル系粘着剤を選択し、一方、剥
離処理層の樹脂として良溶剤がｎ−ヘキサン(ＳＰ値７.
２)であるシリコーン樹脂を選択するのが好ましい。
【００１６】また、離型性を設ける他の方法としては受
容層２に離型性を生ずる添加剤を配合してもよい。この
ような添加剤としては、例えばシリコーンオイル等のシ
リコーン化合物、フッ素系化合物、長鎖アルキル系化合
物、ワックス類等が挙げられる。このような添加剤のＳ
Ｐ値も前記と同様、接着層及び受容層のＳＰ値よりも低
く設定する。その様な材料を選択することにより、添加
剤は受容層樹脂からブリーディング(bleeding）を起こ
し、受容層表面に剥離処理層を形成する。さらに製品の
接着層と離型層を有する層が接触した場合も、添加剤は
接着層とも相溶しにくく、添加剤が接着層に移行するこ
となく再度その界面での剥離が容易となる。
容層２に離型性を生ずる添加剤を配合してもよい。この
ような添加剤としては、例えばシリコーンオイル等のシ
リコーン化合物、フッ素系化合物、長鎖アルキル系化合
物、ワックス類等が挙げられる。このような添加剤のＳ
Ｐ値も前記と同様、接着層及び受容層のＳＰ値よりも低
く設定する。その様な材料を選択することにより、添加
剤は受容層樹脂からブリーディング(bleeding）を起こ
し、受容層表面に剥離処理層を形成する。さらに製品の
接着層と離型層を有する層が接触した場合も、添加剤は
接着層とも相溶しにくく、添加剤が接着層に移行するこ
となく再度その界面での剥離が容易となる。
【００１７】図２は本発明の受像層転写シートの他の具
体例を示す概略断面図であり、受像層２と接着層３の間
に中間層５が設けられている。ここで中間層５として
は、例えば天然紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリフェニレ
ンサルファイド、ポリエチレンナフタレート、ポリエー
テルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリエ
ーテルイミド、ポリ塩化ビニル等のプラスチックフィル
ムなどが挙げられる。また、これらのフィルムを延伸し
て空隙を設けたものや、発泡によって空隙を設けたも
の、さらには不織布、金属箔などを用いてもよい。中間
層の厚みは通常２〜２００μｍ、好ましくは３〜２０μ
ｍである。
体例を示す概略断面図であり、受像層２と接着層３の間
に中間層５が設けられている。ここで中間層５として
は、例えば天然紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリフェニレ
ンサルファイド、ポリエチレンナフタレート、ポリエー
テルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリエ
ーテルイミド、ポリ塩化ビニル等のプラスチックフィル
ムなどが挙げられる。また、これらのフィルムを延伸し
て空隙を設けたものや、発泡によって空隙を設けたも
の、さらには不織布、金属箔などを用いてもよい。中間
層の厚みは通常２〜２００μｍ、好ましくは３〜２０μ
ｍである。
【００１８】これら中間層となるシート状基材は、その
熱収縮率εが下記の試験法において０〜１０％であるの
が好ましい。
熱収縮率εが下記の試験法において０〜１０％であるの
が好ましい。
【００１９】試料形状 ； ２０ｍｍ×１００ｍｍ 荷重 ； なし 前処理 ； ２５℃真空乾燥（１０-3Torr以下）２４
時間 熱処理温度； １５０±３℃ 処理時間 ； ３０分間 収縮率ε ； 初期長さをＬ1とし、熱処理後室温に３０
分放置後の長さをＬ2としたとき ε＝［（Ｌ1−Ｌ2）／Ｌ1］×１００ 中間層は２種以上の素材の積層構造であるのが好まし
く、合成紙を含むのが好ましい。中間層としては金属箔
など光沢を有するものを用いるとメタリック調の画像が
形成できる。中間層の密度は０.８〜１.３が好ましい。
密度がこの範囲であると柔軟性があり、高品位の画像が
得られる。中間層には前記の画像受容層に用いたと同様
の各種添加剤、充填剤を配合してもよく、また加熱発泡
性の材料を含有していてもよい。
時間 熱処理温度； １５０±３℃ 処理時間 ； ３０分間 収縮率ε ； 初期長さをＬ1とし、熱処理後室温に３０
分放置後の長さをＬ2としたとき ε＝［（Ｌ1−Ｌ2）／Ｌ1］×１００ 中間層は２種以上の素材の積層構造であるのが好まし
く、合成紙を含むのが好ましい。中間層としては金属箔
など光沢を有するものを用いるとメタリック調の画像が
形成できる。中間層の密度は０.８〜１.３が好ましい。
密度がこの範囲であると柔軟性があり、高品位の画像が
得られる。中間層には前記の画像受容層に用いたと同様
の各種添加剤、充填剤を配合してもよく、また加熱発泡
性の材料を含有していてもよい。
【００２０】
【実施例】つぎに実施例により本発明を更に具体的に説
明する。以下において部は重量部を意味する。
明する。以下において部は重量部を意味する。
【００２１】［実施例１］下記配合の受容層形成用の組
成物を離型処理を施したシート状基材に乾燥厚みが１５
μｍになるように塗工乾燥した。
成物を離型処理を施したシート状基材に乾燥厚みが１５
μｍになるように塗工乾燥した。
【００２２】 （受容層形成用組成物） 飽和ポリエステル樹脂（東洋紡績(株)製)：パイロン２００） ２０部 トルエン（ＳＰ値８.９） ６４部 メチルエチルケトン（ＳＰ値９.３） １６部 ついで、前記の受容層上に下記配合のシリコーン樹脂組
成物を塗工した。
成物を塗工した。
【００２３】 （シリコーン樹脂組成物） シリコーン樹脂（信越化学工業(株)製)：Ｘ-６２-７２２３Ａ） ２部 シリコーン樹脂（信越化学工業(株)製)：Ｘ-６２-７２２３Ｂ） ２部 ヘキサン（ＳＰ値７.２） ９６部 塗工後、乾燥し積算光量１８０ｍＪ／ｃｍ2の紫外線を
照射して離型処理を形成した。ついで前記成型物をシー
ト状基材から剥がし、離型処理を施していない面に下記
配合の組成物を乾燥重量が１.５ｇ／ｍ2になるように塗
布して接着層を設けた。
照射して離型処理を形成した。ついで前記成型物をシー
ト状基材から剥がし、離型処理を施していない面に下記
配合の組成物を乾燥重量が１.５ｇ／ｍ2になるように塗
布して接着層を設けた。
【００２４】 （接着層形成用組成物） アクリル系粘着剤 １０部 トルエン（ＳＰ値８.９） ９０部 こうして得られた受像層転写シートを接着層が内側にな
るように直径１５ｍｍの塩化ビニル樹脂製の芯に巻き取
り、受像層転写シートの製品を得た。この製品は極めて
薄手のテープの形態をしており、所望の基材への添付の
ため巻きを剥がすことも容易であり、また基材への接着
力も充分であった。
るように直径１５ｍｍの塩化ビニル樹脂製の芯に巻き取
り、受像層転写シートの製品を得た。この製品は極めて
薄手のテープの形態をしており、所望の基材への添付の
ため巻きを剥がすことも容易であり、また基材への接着
力も充分であった。
【００２５】この受像層転写シートを接着層が上質紙
（坪量７０ｇ）上に貼って圧着し、普通紙を基材とする
受像紙を得た。この受像紙と、市販インクシート（日立
製作所(株)製：ＶＹ-ＳＳ５０)とを組み合わせ、ビデオ
プリンター（日立製作所(株)製：ＶＹ-Ｐ１)にて画像を
印画したところ、印画濃度の高い良好な画像が得られ
た。
（坪量７０ｇ）上に貼って圧着し、普通紙を基材とする
受像紙を得た。この受像紙と、市販インクシート（日立
製作所(株)製：ＶＹ-ＳＳ５０)とを組み合わせ、ビデオ
プリンター（日立製作所(株)製：ＶＹ-Ｐ１)にて画像を
印画したところ、印画濃度の高い良好な画像が得られ
た。
【００２６】［実施例２］実施例１において受容層と接
着層の間に、中間層として５.５μｍのＰＥＴフィルム
（ε＝２.１％（ＭＤ方向））を設けた以外は、すべて
実施例１と同様にして受像層転写シートを作製した。ま
ず、厚さ３.５μｍのＰＥＴフィルムの一方の面に、受
容層と離型層を順に設けた。次にＰＥＴのもう一方の面
に接着層を設けた。この転写シートを上質紙に貼り受像
紙を得て、同様に画像を印画したところ、印画濃度、光
沢の充分良好な画像が得られた。
着層の間に、中間層として５.５μｍのＰＥＴフィルム
（ε＝２.１％（ＭＤ方向））を設けた以外は、すべて
実施例１と同様にして受像層転写シートを作製した。ま
ず、厚さ３.５μｍのＰＥＴフィルムの一方の面に、受
容層と離型層を順に設けた。次にＰＥＴのもう一方の面
に接着層を設けた。この転写シートを上質紙に貼り受像
紙を得て、同様に画像を印画したところ、印画濃度、光
沢の充分良好な画像が得られた。
【００２７】［実施例３］実施例１で用いたと同じ接着
層形成用組成物を、離型処理を施したシート状基材に、
乾燥重量が１.５ｇ／ｍ2になるように塗布して、接着層
を設けた。次に、下記配合の、受容層形成用組成物を、
上記接着層の上に乾燥厚みが１５μｍになるように、塗
工乾燥した。
層形成用組成物を、離型処理を施したシート状基材に、
乾燥重量が１.５ｇ／ｍ2になるように塗布して、接着層
を設けた。次に、下記配合の、受容層形成用組成物を、
上記接着層の上に乾燥厚みが１５μｍになるように、塗
工乾燥した。
【００２８】 （受容層形成用組成物） 飽和ポリエステル樹脂（東洋紡績(株)製)）：バイロン２００ ２０部 トルエン（ＳＰ値８.９） ６４部 メチルエチルケトン（ＳＰ値９.３） １６部 シリコーン樹脂（信越化学工業(株)製)：ＫＦ−７７４） ２部 （良溶剤；ヘキサン（ＳＰ値７.２）） このようにして得られた、転写シートを実施例１と同様
に評価したところ、良好な画像が得られた。
に評価したところ、良好な画像が得られた。
【００２９】
【発明の効果】本発明によれば、もともと受容層のない
受像紙基材の上に容易に受容層を設けることができ、必
要なカラー画像を形成することができる。
受像紙基材の上に容易に受容層を設けることができ、必
要なカラー画像を形成することができる。
【図１】本発明の転写シートの模式的断面図である。
【図２】本発明の転写シートの他の具体例の模式的断面
図である。
図である。
１：受像層転写シート ２：受容層 ３：接着層 ４：剥離処理層 ５：中間層
Claims (5)
- 【請求項１】 熱転写記録用染料を受容染着しうるシー
ト状の画像受容層を有し、該受容層の片面が離型性を有
すると共に他面に接着層を設けたことを特徴とする受像
層転写シート。 - 【請求項２】 画像受容層の片面に剥離処理層が形成さ
れ、該剥離処理層に用いられた離型剤の溶解パラメータ
ーが受容層および接着層の溶解パラメーターよりも低い
前記請求項１記載の受像層転写シート。 - 【請求項３】 画像受容層と接着層との間に中間層を設
けた前記請求項１記載の受像層転写シート。 - 【請求項４】 中間層がシート状基材であって、その熱
収縮率εが下記の試験法において０〜１０％である前記
請求項１記載の受像層転写シート。 試料形状 ； ２０ｍｍ×１００ｍｍ 荷重 ； なし 前処理 ； ２５℃真空乾燥（１０-3Torr以下）２４
時間 熱処理温度； １５０±３℃ 処理時間 ； ３０分間 収縮率ε ； 初期長さをＬ1とし、熱処理後室温に３０
分放置後の長さをＬ2としたとき ε＝［（Ｌ1−Ｌ2）／Ｌ1］×１００ - 【請求項５】 シート状基材が２種以上の材料を積層し
た基材である前記請求項３に記載の受像層転写シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4108867A JPH05278356A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 受像層転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4108867A JPH05278356A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 受像層転写シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05278356A true JPH05278356A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=14495602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4108867A Pending JPH05278356A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 受像層転写シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05278356A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014070089A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-21 | Brother Ind Ltd | 粘着テープ及び粘着テープロール |
| WO2016167351A1 (ja) * | 2015-04-15 | 2016-10-20 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート、熱転写受像シート、印画物の形成方法、及び印画物 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP4108867A patent/JPH05278356A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014070089A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-21 | Brother Ind Ltd | 粘着テープ及び粘着テープロール |
| US9783706B2 (en) | 2012-09-27 | 2017-10-10 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Adhesive tape and adhesive tape roll |
| WO2016167351A1 (ja) * | 2015-04-15 | 2016-10-20 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート、熱転写受像シート、印画物の形成方法、及び印画物 |
| JP2016203628A (ja) * | 2015-04-15 | 2016-12-08 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート、熱転写受像シート、印画物の形成方法、及び印画物 |
| US10286709B2 (en) | 2015-04-15 | 2019-05-14 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Thermal transfer sheet, thermal transfer image-receiving sheet, method for forming printed product, and printed product |
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