JPH05278239A - 印字ヘッド位置調整装置 - Google Patents

印字ヘッド位置調整装置

Info

Publication number
JPH05278239A
JPH05278239A JP8416392A JP8416392A JPH05278239A JP H05278239 A JPH05278239 A JP H05278239A JP 8416392 A JP8416392 A JP 8416392A JP 8416392 A JP8416392 A JP 8416392A JP H05278239 A JPH05278239 A JP H05278239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machine frame
adjusting
mover
side wall
print head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8416392A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Kitahara
聡 北原
Tsugio Shiozaki
二男 塩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Electric Co Ltd
Priority to JP8416392A priority Critical patent/JPH05278239A/ja
Publication of JPH05278239A publication Critical patent/JPH05278239A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、端面型印字ヘッドの位置調整
を、印字ヘッドの長手方向一端側から容易に行える印字
ヘッド位置調整装置を得ることにある。 【構成】機枠1に支持されたプラテン8に対する端面形
印字ヘッド50の位置を調整する装置であって、印字ヘッ
ド50を伴って移動される可動枠11を、第1,第2調整手
段21,31 により機枠に移動可能に取付けると共に、これ
らの手段による調整位置に可動枠11を第1,第2固定手
段26,36 を介して固定し、前記両調整手段21,31 と両固
定手段26,36 とを夫々同じ方向から操作可能に設け、両
調整手段21,31 相互、及び両固定手段26, 36相互を互い
に位置ずれさせて夫々設ける配設すると共に、第2調整
手段31及び第2固定手段36が夫々対向する逃げ部16,17
を調整操作の際に手元側に位置される機枠1及び可動枠
11の一側壁2,12に設けて、印字ヘッド50の長手方向一端
側から全ての位置調整操作ができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、端面形の印字ヘッドを
備えたプリンタに用いられ、印字ヘッドをこれが接する
プラテンに対して適正位置に配置させる印字ヘッド位置
調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラテンの長手方向に接する端面形のラ
インサーマル印字ヘッドは、プラテンに対して適正な位
置、つまり、印字ヘッドの発熱パターンを有してプラテ
ンに接するヘッド本体とプラテンの中心線とが、印字ヘ
ッド側から見て交差することなく一致する適正位置に設
ける必要がある。
【0003】このようなラインサーマル印字ヘッドの配
置を可能にするために、印字ヘッドのヘッド本体とプラ
テンとの接触点を通る接線方向に延びるヘッド取付け板
を設け、この取付け板の例えば前端部に前記印字ヘッド
を取付けるとともに、取付け板の後端部側を位置調整装
置を介して固定部材に支持する技術が知られている。こ
の従来例では、前記調整装置でヘッド取付け板の位置を
調節することにより、前記印字ヘッドを適正な位置に配
置させるようになっている。
【0004】また、他の例として、印字ヘッドのヘッド
本体とプラテンとの接触点を通る接線方向に延びるヘッ
ド取付け板を設け、この取付け板に印字ヘッドを支持す
るとともに、前記ヘッド取付け板の長手方向両端面に夫
々位置決め板を取付けて、この板に設けられた下端開放
の溝(この溝の幅はプラテンの軸の径に等しい。)を、
プラテンの回転軸の両端部に夫々嵌合させ、それにより
プラテンに対して前記印字ヘッドを位置決めする技術も
知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、既述した前者
の従来技術の位置調整装置は、ヘッド取付け板全体を前
記接線方向に平行移動させる調整と、プラテンの中心線
に対して交差する方向にヘッド取付け板全体を回す調整
とが同時に行われるため、その調整に手間がかかるとい
う問題があった。
【0006】また、既述した後者の従来技術の位置調整
装置においては、ヘッド取付け板に対する位置決め板お
よび印字ヘッドの取付け位置などの公差の集積があるた
め、現物合わせによるヘッド位置の調整が必要がある。
その調整においては、一対の位置決め板のヘッド取付け
板に対する取付け位置が動かされる。しかし、位置決め
板はヘッド取付け板の長手方向両端部に夫々設けられて
いるため、片側(印字ヘッドの長手方向一端側)から調
整作業を行うことができないという問題があった。
【0007】本発明の目的は、端面形印字ヘッドの位置
調整を、印字ヘッドの長手方向一端側から容易に行うこ
とができる印字ヘッド位置調整装置を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の印字ヘッド位置調整装置は、外周面に端面
形の印字ヘッドが接するプラテンが支持された機枠に、
この機枠の相対向する一対の側壁に夫々沿い前記印字ヘ
ッドを伴って移動可能に設けられた可動子と、前記機枠
の一側壁に沿う前記可動子の一側壁がわを動かす第1調
整手段と、前記機枠の他方の側壁に沿う前記可動子の他
側壁がわを前記第1調整手段と同じ方向から操作されて
動かす第2調整手段と、前記第1,第2調整手段と同じ
方向から操作されて前記可動子の一側壁を前記機枠の一
側壁に固定する第1固定手段と、前記第1,第2調整手
段と同じ方向から操作されて前記可動子の他側壁を前記
機枠の他側壁に固定する第2固定手段とを具備するとと
もに、前記第1,第2調整手段をこれらを操作する側か
ら見て互いに位置をずらせて夫々設けるとともに、前記
第1,第2固定手段をこれらを操作する側から見て互い
に位置をずらせて設け、かつ、前記第2調整手段および
前記第2固定手段に夫々対向する逃げ部を前記各操作の
際に手元側に位置される機枠および可動子の各一側壁に
設けたものである。
【0009】
【作用】上記の構成において、可動子は端面形印字ヘッ
ドを伴い機枠に対して移動され、その移動により機枠に
支持されたプラテンに対する印字ヘッドの位置を調整す
る。第1調整手段および第2調整手段は、夫々機枠およ
び可動子の幅方向であって同じ方向から操作されて、可
動子の両側壁を夫々別々に動かし、それにより可動子を
移動させる。第1固定手段および第2固定手段は、前記
両調整手段と同じ方向から夫々操作されて、位置を調整
された可動子の両側壁を機枠の両側壁に夫々固定する。
そして、操作側に位置される機枠および可動子の各一側
壁に設けられた逃げ部は、第2調整手段および第2固定
手段に夫々対向しているので、この逃げ部を通して第2
調整手段および第2固定手段を、第1調整手段およびに
第1固定手段に邪魔されることなく操作できる。しか
も、前記両調整手段相互の位置および両固定手段相互の
位置は、操作側から見て夫々ずらされているので、これ
ら両調整手段および両固定手段を、以上のようにいずれ
も同一方向、すなわち、印字ヘッドの長手方向一端側か
ら容易に操作できる。
【0010】
【実施例】以下、図1〜図9を参照して本発明の一実施
例を説明する。図1〜図4において符号1は鋼板からな
るラインサーマルプリンタの機枠である。この機枠1は
図3および図4に示されるように例えば左右一対の垂直
状をなす相対向する側壁2,3と、これら側壁2,3の
上端間を一体につないだ水平状の搬入側用紙ガイド壁4
と、およびこのガイド壁4の例えば前方に離れて設けら
れるとともに側壁2,3の上端間を一体につないだ搬出
側用紙ガイド板5とを備えている。なお、この実施例の
説明において、「前方」とは図1において左側方向、
「後方」とは同図1において右側方向を指すものであ
る。
【0011】搬出側用紙ガイド壁5は図2に示されよう
に下方に向く一対の折曲げ縁を有している。このガイド
壁5の側壁2がわの端部には図4および図5に示される
ように側壁2の内面に近接対向する受け片6が設けられ
ている。この受け片6にはねじ孔7(図5参照)が形成
されている。
【0012】機枠1には、その側壁2,3にわたってプ
ラテンローラ8が回転自在に支持されており、このロー
ラ8の上部は搬入側用紙ガイド壁5と搬出側用紙ガイド
壁6との間に形成された開口1a(図2,図4参照)よ
り少し突出されている。このプラテンローラ8は、その
回転軸8aの一端部に連結され図示しないステッピング
モータにより動作される伝動手段(図示しない)を介し
て適宜回転駆動されるようになっている。機枠1の側壁
2,3間にはプラテンローラ8の下方に位置して軸9が
横架されている。この軸9は次に説明する可動子11の
移動方向を例えば前後方向に規制するために設けられて
いる。
【0013】機枠1には鋼板からなる可動子11が前後
方向に移動可能に設けられている。すなわち、図4に示
されるように可動子11は、左右一対の相対向する側壁
12,13の上端間を一体につないだ用紙ガイド壁14
とを備えている。用紙ガイド壁14は、可動子11の幅
方向(左右方向)に延びる主部14aと、この主部14
aの両端から後方に延びて設けられた端部14b,14
cとで形成されている。
【0014】この可動子11は、その両側壁12,13
を機枠1の両側壁2,3の内面に近接させて沿わせると
ともに、用紙ガイド壁14を前記開口1aに配置して設
けられている。開口1a内の用紙ガイド壁14は、搬出
側用紙ガイド壁5とプラテンローラ8との間において、
前記両用紙ガイド壁4,5と同じ高さ位置に設けられて
いるとともに、その端部14b,14cの側縁は機枠1
の側壁2,3の上縁2a,3aに夫々載置されている。
可動子11の両側壁12,13の下部には夫々前後方向
に長い長孔15が形成され、これらには前記軸9が挿通
されている。軸9の径と長孔15の幅とは等しい。した
がって、可動子11は軸9および機枠1の両側壁2,3
の上縁2a,3aを案内として移動されるようになって
いる。
【0015】機枠1の一側壁2およびこの側壁2に沿う
可動子11の側壁12の前部には、夫々切欠からなり、
相対向する逃げ部16,17が形成されている。
【0016】機枠1と可動子11の一方の側壁12との
間には、この側壁12がわを動かす第1調整手段21が
設けられている。この第1調整手段21は、図1,図
4,図5などに示されるように側壁12における逃げ部
16の真上に設けられた第1調整孔22と、この調整孔
22を通って前記ねじ孔7に螺合される第1調整ねじ2
3とで形成されている。
【0017】第1調整孔22は、可動子11の移動方向
と直交する上下方向に長い長孔で形成されている。第1
調整ねじ23は、機枠1の側壁2の外面側から挿入され
るねじであって、図5に示されるようにねじ軸部23a
と、この軸部23aの一端に設けられるとともに図示し
ないドライバーの先端部が挿脱される溝を有した円柱状
の頭部23bとで形成されている。頭部23bの径は第
1調整孔22の幅寸法の等しいとともに、この頭部23
bの軸線は、ねじ軸部23aの軸線に対し偏心寸法Eだ
けずらされている。そして、頭部23bは第1調整孔2
2に挿入されている。
【0018】したがって、可動子11の幅方向一端側
(この例では機枠1の側壁2がわ)から第1調整ねじ2
3に回動力を与える操作をすることにより、頭部23b
にねじ軸部23aを中心としかつ前記偏心寸法Eを半径
とする円運動を与えて、頭部23bの周面と第1調整孔
22の互いに平行な孔縁との接触位置を次第に変えるこ
とができる。そのため、可動子11の側壁12がわが機
枠1の側壁2に沿って前後方向に動かされるものであ
る。なお、図1,図4、図5中符号24は、機枠1の側
壁2に形成された通孔であり、これは前記頭部23aの
動きを許すために設けられている。
【0019】機枠1と可動子11の側壁12との間に
は、第1調整手段21を操作する際に手元側から見て、
この手段21の斜め下後方にずれた位置において、側壁
12を機枠1の側壁2に固定する第1固定手段26が設
けられている。この固定手段26は、図1,図4に示さ
れるように機枠1の側壁2に逃げ部16の上部後方に設
けられた長孔27と、同様に可動子11の側壁12の逃
げ部17の上部後方に設けられた螺孔28と、この螺孔
28に長孔27を通って螺合される第1ねじ29とから
形成されている。前記第1調整手段21による可動子1
1の動き許すために長孔27は、可動子11の移動方向
(この例では前後方向)に長く形成されている。
【0020】この第1固定手段26の第1ねじ29は前
記第1調整ねじ23と同じ方向から操作されるものであ
り、この第1ねじ29を緩めることにより第1調整手段
21の調整に伴う可動子11の動きが許され、第1ねじ
29を締付けることにより可動子11が固定されるよう
になっている。
【0021】機枠1と可動子11の他方の側壁13との
間には、この側壁13がわを動かす第2調整手段31が
設けられている。この第2調整手段31は、第1調整手
段21を操作する際手元側から見て、この手段21およ
び第1固定手段26から位置をずらされている。第2調
整手段21は、図1,図2,図4,図6に示されるよう
に側壁13に設けられた第2調整孔32と、機枠1の側
壁3に設けられたねじ孔33と、このねじ孔33に第2
調整孔32を通って螺合される第2調整ねじ34とで形
成されている。
【0022】第2調整孔32は、前記逃げ部16,17
と対向する位置に設けられているとともに、前記第1調
整孔32と同様に可動子11の移動方向と直交する上下
方向に長い長孔で形成されている。第2調整ねじ34
は、前記第1調整ねじ23と同じ方向(つまり、機枠1
の側壁2の外面側)から挿入されるねじであって、図6
に示されるようにねじ軸部34aと、この軸部34aの
一端に設けられるとともに図示しないドライバーの先端
部が挿脱される溝を有した円柱状の頭部34bとで形成
されている。頭部34bの径は第2調整孔32の幅寸法
の等しいとともに、この頭部34bの軸線は、ねじ軸部
34aの軸線に対し偏心寸法Eだけずらされている。そ
して、頭部34bは第2調整孔32に挿入されている。
【0023】したがって、この第2調整ねじ34に回動
力を与える操作をすることにより、頭部34bにねじ軸
部34aを中心としかつ前記偏心寸法Eを半径とする円
運動を与えて、頭部34bの周面と第2調整孔32の互
いに平行な孔縁との接触位置を次第に変えることができ
る。そのため、可動子11の側壁13がわが機枠1の側
壁3に沿って前後方向に動かされるものである。
【0024】機枠1と可動子11の側壁13との間に
は、第2調整手段21の真上にずれた位置において、側
壁13を機枠1の側壁3に固定する第2固定手段36が
設けられている。第2固定手段36は、前記逃げ部1
6,17と対向する位置に設けられている。この第2固
定手段36は前記各手段21,31,26に対し夫々位
置をずらされて設けられている。この固定手段36は、
図1,図2、図4に示されるように可動子11の側壁1
3の第2調整孔32の真上に位置して設けられた長孔3
7と、機枠1の側壁3にねじ孔33の真上に位置して設
けられた螺孔38と、螺孔38に長孔37を通って螺合
される第2ねじ39とから形成されている。前記第2調
整手段31による可動子11の動き許すために長孔37
は、前記長孔27と同じく前後方向に長く形成されてい
る。
【0025】この第2固定手段36の第2ねじ39は前
記第2調整ねじ34と同じ方向から操作されるものであ
り、この第2ねじ39を緩めることにより第2調整手段
31の調整に伴う可動子11の動きが許され、第2ねじ
39を締付けることにより可動子11が固定されるよう
になっている。
【0026】図4,図8,図9に示されるように前記可
動子11の用紙ガイド壁部14の一端部には、第1長孔
41が設けられているとともに、他端部上面には第2長
孔42を有した上向きの軸43が突設されている。両長
孔41,42はいずれも可動子11の幅方向に長く形成
されている。
【0027】また、図1〜図3中符号45は機枠1の上
方に配置されたヘッドアップアームである。このアーム
45は図示しないヘッドアップ機構により上下に移動さ
れるものである。ヘッドアップアーム45の先端部には
水平なピン46を介して印字ヘッド装置47が支持され
ている。この印字ヘッド装置47は、図7などに示され
るように金属製のヘッド取付け板48と、この板48の
後面に固定された取付けベース49と、このベースに取
付けられた印字ヘッド50と、取付けベース49の左右
両端部に夫々設けられた第1,第2の連結軸51,52
とを備えて形成されている。
【0028】ヘッド取付け板48の中央部上端から突設
された継手板部48aには、前記ピン46が通されてい
る。この取付け板48は、ピン46に対して同ピン46
の軸方向に移動可能であるとともに、ピン46を中心と
して回動可能に支持されている。印字ヘッド50には端
面形のラインサーマル印字ヘッドが使用されている。こ
のヘッド50のヘッド本体50aはその先端面に図示し
ない発熱パターンを有しており、この先端面は前記プラ
テンローラ8に上方から所定圧力で接触されるようにな
っている。
【0029】第1,第2の連結軸51,52はヘッド取
付け板48の左右両端角部の内面とこの角部の一部を折
曲げて設けたブリッジ部48bとの間に挟着されてい
る。そして、第1の連結軸51の下端部の径は、前記第
1長孔41の幅寸法と同じであり、この下端部は第1長
孔41に僅かに挿入されている。第2の連結軸52の下
部の径は、前記第2長孔42の幅寸法と同じであり、こ
の下部は第2長孔42に挿入されている。したがって、
これら連結軸51,52の両長孔41,42への挿入に
より、ピン46と継手板部48aとの間に回動ができる
自由度があるにも拘らず、ヘッド取付け板48ひいては
印字ヘッド50が前後方向に勝手に移動されることが防
止されている。
【0030】なお、ピン46と継手板部48aとの間の
自由度により、部品の寸法精度に基づいてプラテンロー
ラ8をその前方から見て、このローラ8の軸線が水平状
態から傾いて機枠1に取付けられた場合、このプラテン
ローラ8と印字ヘッド50とが平行を保つことができる
ようになっている。
【0031】すなわち、プラテンローラ8が図8に示す
状態(軸線が水平な状態)から図9の実線に示すよう
に、或いは図9の2点鎖線に示すように傾いた場合、こ
のローラ8の一端側が印字ヘッド50の一端側を押し上
げるので、それに伴い印字ヘッド50がピン46を中心
に自然に回動される。それにより、印字ヘッド50の他
端側が下がって、結局は印字ヘッド5がプラテンローラ
8に追従して傾向けられ、これらプラテンローラ8と印
字ヘッド50とが平行に設けられるものである。したが
って、印字ヘッド50の長手方向一端部のみがプラテン
ローラ8の長手方向一端部のみに当たるとともに、他端
部が互いに離間するといういわゆる片当たりを生じるこ
とがない。なお、この際における第1,第2連結軸5
1,52の下部の変位は第1,第2長孔41,42内で
吸収される。
【0032】前記一実施例の構成において、プラテンロ
ーラ8に対してその前後方向に印字ヘッド50を動かし
て、このヘッド50を適正位置に配置するには、第1,
第2固定手段26,36の第1,第2ねじ29,39を
夫々緩め、或いは締付けるとともに、第1,第2調整手
段21,31の各調整ねじ23,34を夫々回動させれ
ばよい。そして、これらの回動操作は、印字ヘッド50
の長手方向一端側、つまり、機枠1の側壁2の外側から
すべて行うことができる。
【0033】すなわち、操作側に位置される機枠1およ
び可動子11の各側壁2,12には、第1調整手段21
と第1固定手段26とが、互いに位置をずらされて夫々
設けられているので、これらの操作は機枠1の側壁2の
外側から行うことができる。そして、機枠1および可動
子11の各側壁2,12には逃げ部16,17が設けら
れ、これらには、機枠1および可動子11の各側壁3,
13間に夫々設けられた第2調整手段31および第2固
定手段36が夫々対向しているとともに、これら第2調
整手段31および第2固定手段36は互いに位置をずら
されて夫々設けられている。そのため、この逃げ部1
6,17を通して、前記操作側から見て奥側に設けられ
た第2調整手段31の第2調整ねじ34および第2固定
手段36の第2ねじ39を、第1調整手段21の第1調
整ねじ23および第1固定手段26の第1ねじ29に邪
魔されることなく夫々操作できる。
【0034】そして、この調整操作により可動子11は
前または後方向に移動される。そうすると、この可動子
11の第1,第2長孔41,42に夫々挿入された第
1,第2連結軸51,52を介して印字ヘッド装置47
が同時に移動される。なお、この場合、ヘッド取付け板
48の継手板部48aがピン46上を軸方向に滑り動く
動作を伴う。それによって、印字ヘッド50をプラテン
ローラ8に対して適正な位置に配置できる。
【0035】以上のように印字ヘッド50のプラテンロ
ーラ8に対する位置調整の箇所が、端面形印字ヘッド5
0の長手方向両側にあるにも拘らず、両調整手段21,
31の調整ねじ23,34および両固定手段26,36
の両ねじ29,39を、いずれも同一方向から操作する
ことができる。そして、以上の位置調整においては、印
字ヘッド装置47の第1,第2連結軸51,52が可動
子11の第1,第2長孔41,42に夫々挿入されてい
るから、印字ヘッド50およびプラテンローラ8を上側
から見た場合の平行度は予め確保されている。そのた
め、前記印字ヘッド50の位置調整は、このヘッド50
をプラテンローラ8に対して前後方向に移動させるだけ
の調整であるから、その調整を正確に行うことができる
とともに、作業も容易に行うことができる。
【0036】また、プラテンローラ8と印字ヘッド50
との間に熱転写用のインクリボン(図示しない)を出入
れする際には、ヘッドアップアーム45が上昇されて、
ピン46を介して印字ヘッド装置47全体が持ち上げら
れる。それにより、前記調整操作の際に手前側に位置さ
れる前記第1長孔41に下端部が僅かに入っている第1
連結軸51が、直ちに第1長孔41から抜き出されて、
可動子11の端部14bの上方に離間する。このとき、
前記操作側から見て奥側に位置された第2長孔42に対
する第2連結軸42の挿入は維持されるが、この軸42
はインクリボンの出し入れの邪魔にはならない。したが
って、印字ヘッド装置47の第1連結軸51側から前記
インクリボンを、プラテンローラ8と印字ヘッド50と
の間に出入れできる。
【0037】ところで、第1連結軸51の下端部が僅か
に挿入された第1長孔41は、プラテンローラ8の回転
軸8aよりも上方位置に設けられている。そのため、印
字ヘッド装置47のヘッドアップ高さを低くしても、第
1長孔41から外された第1連結軸41がインクリボン
の出入れにおいて邪魔となることが少ない。ちなみに、
印字ヘッド50の長手方向両端に位置決め板を設け、そ
の下端部を回転軸8aに係合させて印字ヘッド50を位
置決めするものでは、少なくとも機枠1の上面から回転
軸8aの下部にわたる長さ以上の寸法だけは、ヘッドア
ップさせる必要がある。そのようにしない場合には位置
決め板がインクリボンの着脱の際の邪魔になるものであ
る。しかし、このような問題は本実施例の構成において
解決され、既述のようにインクリボンの着脱作業を容易
にできる。
【0038】なお、本発明は前記一実施例に制約されな
い。例えば、可動子11と印字ヘッド装置47とは直接
連結しても良い。その場合、ヘッドアップアームを省略
するとともに、プラテン8を移動させてこれを印字ヘッ
ド50に接離させるようにすればよい。また、可動子1
1の側壁12,13は、機枠1の側壁2,3の外面に案
内されるように設けてもよく、或いは側壁12,13の
一方が側壁2,3の一方の内面に、側壁12,13の他
方が側壁2,3の他方の外面に案内されるように設けて
も良い。そして、これらの態様に応じて、長孔27,3
7、ねじ孔27,28等の位置は、前記一実施例と異な
り、対応する側壁に夫々設けられるものである。また、
各調整手段の構成も本発明の要旨に反しない限り種々の
態様で実施できる。
【0039】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の印字ヘッド
位置調整装置は、端面形印字ヘッドを伴って機枠に対し
可動子を移動させる第1,第2調整手段相互の位置、お
よび機枠に対して可動子を固定する両固定手段相互の位
置を、操作側から見て夫々ずらすとともに、第2調整手
段および第2固定手段に夫々対向する逃げ部を、操作側
に位置される機枠および可動子の各一側壁に設けて、こ
の逃げ部を通して第2調整手段および第2固定手段を、
第1調整手段およびに第1固定手段に邪魔されることな
く操作できるようにした構成であるので、両調整手段お
よび両固定手段が端面形印字ヘッドの長手方向両端に夫
々対応して設けられているにも拘らず、これらの操作を
印字ヘッドの長手方向一端側から容易に操作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る印字ヘッド位置調整装
置まわりの構成を図3中矢印Z方向から見て示す矢視
図。
【図2】同実施例に係る印字ヘッド位置調整装置まわり
の構成を図3中Y−Y線に沿って示す断面図。
【図3】同実施例に係る印字ヘッド位置調整装置まわり
の構成を一部断面して示す平面図。
【図4】同実施例に係る可動子と機枠との関係を示す分
解斜視図。
【図5】同実施例に係る第1調整手段を図1中X−X線
に沿って示す断面図。
【図6】同実施例に係る第2調整手段を図2中W−W線
に沿って示す断面図。
【図7】端面形印字ヘッドまわりを示す斜視図。
【図8】プラテンと図7に示された印字ヘッドまわりと
の位置関係を示す図。
【図9】傾いたプラテンと図7に示された印字ヘッドま
わりとの位置関係を示す図。
【符号の説明】
1…機枠、2,3…側壁、8…プラテンローラ、11…
可動子、12,13…側壁、16,17…逃げ部、21
…第1調整手段、26…第1固定手段、31…第2調整
手段、36…第2固定手段、50…印字ヘッド。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端面形の印字ヘッドが接するプラテンが
    支持された機枠に、この機枠の相対向する一対の側壁に
    夫々沿い前記印字ヘッドを伴って移動可能に設けられた
    可動子と、 前記機枠の一側壁に沿う前記可動子の一側壁がわを動か
    す第1調整手段と、 前記機枠の他方の側壁に沿う前記可動子の他側壁がわを
    前記第1調整手段と同じ方向から操作されて動かす第2
    調整手段と、 前記第1,第2調整手段と同じ方向から操作されて前記
    可動子の一側壁を前記機枠の一側壁に固定する第1固定
    手段と、 前記第1,第2調整手段と同じ方向から操作されて前記
    可動子の他側壁を前記機枠の他側壁に固定する第2固定
    手段とを具備するとともに、 前記第1,第2調整手段をこれらを操作する側から見て
    互いに位置をずらせて夫々設けるとともに、前記第1,
    第2固定手段をこれらを操作する側から見て互いに位置
    をずらせて設け、かつ、前記第2調整手段および前記第
    2固定手段に夫々対向する逃げ部を前記各操作の際に手
    元側に位置される機枠および可動子の各一側壁に設けた
    ことを特徴とする印字ヘッド位置調整装置。
JP8416392A 1992-04-06 1992-04-06 印字ヘッド位置調整装置 Pending JPH05278239A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8416392A JPH05278239A (ja) 1992-04-06 1992-04-06 印字ヘッド位置調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8416392A JPH05278239A (ja) 1992-04-06 1992-04-06 印字ヘッド位置調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05278239A true JPH05278239A (ja) 1993-10-26

Family

ID=13822831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8416392A Pending JPH05278239A (ja) 1992-04-06 1992-04-06 印字ヘッド位置調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05278239A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002187301A (ja) * 2000-12-22 2002-07-02 Sato Corp 印刷装置の発熱体の角度調整方法及び角度調整構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002187301A (ja) * 2000-12-22 2002-07-02 Sato Corp 印刷装置の発熱体の角度調整方法及び角度調整構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0885736B1 (en) Printer
US5846003A (en) Thermal printer having an elastic print head support
KR101076532B1 (ko) 프린터 장치
EP0447162B1 (en) Thermal line printer
JP3116157B2 (ja) ラインプリンタ
JPH05278239A (ja) 印字ヘッド位置調整装置
JP4084700B2 (ja) 記録装置用プラテン支持装置
JPH10193726A (ja) サーマルプリンタ
JP2584078B2 (ja) ラインサーマルプリンタにおけるプラテン支持装置
JP4583679B2 (ja) サーマルプリンタ
JP3866350B2 (ja) サーマルプリンターのサーマルヘッド支持装置
JPH0625332Y2 (ja) 印字装置
JP3864659B2 (ja) ヘッド押圧機構及びこれを備えたプリンタ
JP3274910B2 (ja) プリンタ
JP4223850B2 (ja) プリンタのヘッド着脱機構
JPH0471874A (ja) プリンタのペーパーガイド装置
US4859098A (en) Paper feeder for a printer
US5015107A (en) Type-wheel cassette positioner for printer
JP4331926B2 (ja) 印字ヘッドのアライメント調整機構
KR100358510B1 (ko) 프린터
JP2608476B2 (ja) シリアルインパクトプリンタ
JPH0544143Y2 (ja)
JPH05220989A (ja) サーマルヘッドの支持構造
JP3050031B2 (ja) 記録装置
JPS6251472A (ja) リボンマスク組立治具