JPH05278071A - 射出成形機のベース構造体 - Google Patents

射出成形機のベース構造体

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JPH05278071A
JPH05278071A JP10391992A JP10391992A JPH05278071A JP H05278071 A JPH05278071 A JP H05278071A JP 10391992 A JP10391992 A JP 10391992A JP 10391992 A JP10391992 A JP 10391992A JP H05278071 A JPH05278071 A JP H05278071A
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cover
base
clamp
gate
injection molding
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出成形機のベース構造体に関し、型締めユ
ニットのカバー、支持構造、およびパネルを改善し、射
出成形機の外観の向上、使い勝手の良さ、および射出成
形機自体の荷重を安定的に支持する。 【構成】 射出成形機1のベース構造体2に関して次の
構造とする。ゲートカバー12を吊り戸式とし、ゲート
部からクランプカバー11の外側に移動可能とされる。
クランプカバーは、エンドカバー22と支柱兼用カバー
23間に係合によって着脱自在に装着される。支持構造
はベース下枠9の幅方向中央に固定されたパイプ49
に、下端にマウント51を固定した雄ねじ52が貫通さ
れてねじ止めされる。パネル5は、ベース3のパネル装
着個所に取り付けた板金加工の基板53に取付けられ
る。基板は中央部に開口54が形成され、開口の下辺を
除く各辺に内周縁が外側に折り曲げられて水受け溝55
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、射出成形機において
型締めユニットや射出ユニットなどの機構部分が載置さ
れ、また、空間部に制御用や動力用機器が内装されてい
るベース構造体に関する。
【0002】
【従来技術】射出成形機1のベース構造体2は、ベース
3、カバー4とその付属構造およびパネル5で構成され
る(図19)。ベース3は型鋼材を縦横に組み合わせて
溶接により固定した頑丈な枠体であり、上枠6の上面に
型締めユニット7と射出ユニット8が載置され、下枠9
の下面にレベル調整が可能な支持構造10が取付けられ
ている。
【0003】カバー4は型締めユニット7と射出ユニッ
ト8を作業者から隔離するためのもので、型締めユニッ
ト7の側ではクランプ部を覆うクランプカバー11とゲ
ート部を覆うゲートカバー12に分離されている。
【0004】ゲートカバー12は上辺と下辺にローラー
コロ13(a、b)を備え(図20)、下辺のローラー
コロ13bがベース3の下枠6の上面に固定されたレー
ル14に載置され、上辺のローラーコロ13bが上レー
ル15に案内されて装着されている。ゲートカバー12
は閉じられた時にも内部が見えるように窓16が設けら
れている。なお、上レール15は、下レール14と同様
にベース3側に固定されている。
【0005】クランプカバー11は上辺が前記の上レー
ル15にねじ止めにより固定され、また、下辺がベース
3の下枠6にねじ止めにより固定されている。ゲートカ
バー12は、前記のローラコロ13(a,b)とレール
14,15によって、ゲート部とクランプ部の間を移動
することができ、クランプ部に移動したときはクランプ
カバー11の内側に重合する(図20)。
【0006】パネル5は、ベース3の枠体内部を遮蔽す
るためのもので、板金加工によって形成され、ベース3
の一つの縦枠17aにヒンジ18で開閉可能に取付けら
れている(図17)。パネル5が遮蔽する開口は、ベー
ス3の上・下枠6,9と左・右縦枠17(a,b)で区
画された個所で、その下辺を除く3辺にはそれぞれ断面
コ字形の細いチャンネル鋼材19が溶接により固定され
ている。このチヤンネル鋼材19は開口の周縁に水受け
溝を形成し、温調液などが枠体を伝って枠体内部に収容
した機器の部分に流れ込むのを防止している。
【0007】この様な従来のベース構造体2は、その機
能を充分に発揮しているが、次のような欠点を有してい
る。ゲートカバー12が装着されたとき、上下のローラ
ーコロ13(a,b)が上下のレール15,14の間に
位置することになり、これを支持するためのカバー側の
構造により、ゲートカバー12に設ける窓16を通して
内部を見通せる範囲が狭ばめられている。
【0008】ゲート部を開放すると、下レール14が下
枠9上に露出し、ゲート部に対する金型の出し入れの際
に邪魔になる。
【0009】クランプカバー11の取付けは、ベース3
の上枠6や上レール15に対し、ねじで固定しているの
で、外部からねじ頭が目立ち、見栄えが悪い。また、ク
ランプカバー11の着脱に多数のねじをいちいち着脱し
なければならず、手間を要する。
【0010】支持構造10には、従来、図12〜図14
のタイプがあるが、それぞれに欠点がある。図12、図
13の場合、レベル調整は行い易いが、部材がむき出し
になっている雰囲気があり外観が悪い。また、図12の
ものでは支持構造10にベース3の荷重が真上から作用
しないし、支持構造10が側方に張り出してしまうので
足を引っ掛けるなどの危険がある。図14の場合は、荷
重を真上に受けることができるが、支持構造10が大き
すぎる。また、高価である。パネル5を取り付けるベー
ス3の開口部では、水受け溝を形成するためのチャンネ
ル鋼材19の取付け(溶接)が困難で手間を要する。ま
た、パネル5がヒンジで開閉されるために、ベース3の
前面にパネル5を開閉するための大きなスペースを必要
とする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、型締めユ
ニットのカバー、支持構造、およびパネルが改善された
射出成形機のベース構造体の提供を課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】ベース上の型締めユニッ
トのクランプ部とゲート部を作業者から隔離するカバー
を備える。ゲート部のゲートカバーは吊り戸式とされ
る。このカバーはベース側に固定された上レールに吊架
されると共にベースの上枠下面に固定されたガイドレー
ルに案内される。このカバーは、ゲート部からクランプ
カバーの外側に移動可能とされる。クランプ部のカバー
は、エンドカバーとクランプカバーおよびクランプ部と
ゲート部を区画するベース側に固定された支柱兼用カバ
ーで構成される。
【0013】クランプカバーは、エンドカバーと支柱兼
用カバー間に係合によって着脱自在に装着される。クラ
ンプ部のカバーは、次の構成とされることがある。カバ
ーの内面にスライドレールとスライドブロックからなる
スライダーがその摺動方向を垂直方向として取付けられ
る。スライドブロックがベース側に固定された上レール
にヒンジを介して取り付けられ、これによりスライドレ
ールが上レールを固定位置として垂直位置と水平位置に
位置変更可能とされる。
【0014】ベースの下枠に支持構造が次のように構成
される。ベース下枠の幅方向中央に、下端にフランジと
雌ねじ部を一体に備えたパイプを下方から垂直に貫通さ
せ、フランジを下枠の下面に当接させてベースの下枠に
固定する。下端にマウントを固定した雄ねじを下方から
前記の雌ねじに螺合させ、パイプを貫通した上端部に固
定用ナットが螺合される。
【0015】ベースのパネル装着個所に板金加工の基板
が取付けられる。基板は中央部に開口が形成され、開口
の下辺を除く各辺に内周縁が外側に折り曲げられて水受
け溝が形成される。開口の上辺と下辺にパネルを係合す
る係合爪が設けられる。基板にパネルが着脱自在に装着
される。
【0016】
【作用】ゲートカバーが吊り戸式とされた構成は、ゲー
トカバーの窓から内部を透視できる範囲を大きくする。
クランプカバーを係合によって取付ける構成は、カバー
の外観を向上する。
【0017】ベースの幅方向中央に貫通させて固定した
パイプに、下端にマウントを固定した雄ねじを支持させ
る構造は、支持構造を簡単にし、かつ、ベースの荷重を
支持構造の真上から作用させることを可能とする。
【0018】パネルが板金加工の基板を介してベースに
取り付けられる構成は、開口部における水受け溝の形成
を容易にし、また、開口部を小さくし、したがって、パ
ネルを小さくすることを可能とする。クランプカバーに
スライダーを用いた構成は、クランプカバーの開閉を容
易にし、また、開いた後のクランプカバーを作業の邪魔
とならない位置に配置する。
【0019】
【実施例】図1は、本発明による実施例を示し、図19
の従来例に対して、クランプカバー11、ゲートカバー
12、支持構造10、パネル5およびこれらに関する付
属の構成が異なる。
【0020】図2は、型締めユニット7のカバー構造に
関する。ベース3の上部には固定プラテン20を後方支
持体とし、前方支持体21との間に2本の上レール15
が固定されている。また、ベース3の上枠6の下面には
下レール14が固定されている。前方支持体21、下レ
ール14、上レール15はチャンネル鋼材で構成され
る。この様に形成された直方体形状の枠構造に対し、ク
ランプカバー11、ゲートカバー12、エンドカバー2
2、支柱兼用カバー23および固定プラテン20の側面
を整えるための化粧カバー24が装着される。これらの
カバーは、いずれも板金加工,FRPで形成され、ま
た、外形の輪郭が統一されている。さらに、これらのカ
バーはエンドカバー22を除いてそれぞれが一対ずつ準
備され、前記枠構造の左右両側に配置される(図2では
一方が省略されている)。
【0021】化粧カバー24は、固定プラテン20の側
面にねじ止めなどの適宜手段で固定される。支柱兼用カ
バー23は、内側に突出した上・下の取付けフィン25
(a,b)、およびエンドカバー22との対向面側に突
出して垂直に形成された支承フィン26を備える(図2
〜図6)。エンドカバー22は前記枠構造の前端面を覆
う大きさと外形を備え、前記と同様に支柱兼用カバー2
3との対向面側に突出して垂直に形成された支承フィン
27を備える。このフィン27は前記枠構造の左右両側
位置に対応して2本が平行に形成される。
【0022】エンドカバー22は、前記枠構造の前方支
持体21に固定され、支柱兼用カバー23は、上方の取
付けフィン25aを上レール15の下面に固定し、下方
の取付けフィン25bをベース3の下枠6の上面に固定
して前記枠体に取付けられる(図3)。支柱兼用カバー
23はエンドカバー22との間に、型締めユニット7の
カバーに関してクランプ部を区画し、化粧カバー24と
の間にゲート部を区画する。なお、前記の支承フィン2
6,27の外面側には、首部28と頭部29からなる係
合ピン30(図3)が上下に2個ずつ、それぞれがねじ
で固定されている。
【0023】クランプカバー11は、前記のクランプ部
にぴったりと嵌まり込み、外面がエンドカバー22およ
び支柱兼用カバー23の外面と面一となるように形成さ
れており、内面の両側に前記の支承フィン26,27の
面と対向する面を備えた当接面31(a,b)を備え、
この面に下方孔の径が大きいダルマ孔32が、上下にそ
れぞれ2個ずつ形成されている。ダルマ孔32の位置は
前記の係合ピン30に対応する。
【0024】したがって、型締めユニット7のクランプ
部はクランプカバー11がダルマ孔32と係合ピン30
との係合によってエンドカバー22と支柱兼用カバー2
3の間に装着されることにより、遮蔽される。また、ク
ランプカバー11の脱着は、外面に設けた手掛け部33
を利用してクランプカバー11を上下に移動し、ダルマ
孔32に対し係合ピン30を係脱することで行われる
(図4、図5)。このため、クランプカバー11を固定
するためにビスなどが用いられることはなく、クランプ
部のカバーの外観がシンプルで見栄えの良いものとな
る。
【0025】ゲートカバー12は、外面側の形状がクラ
ンプカバー11に相似し、クランプカバー11より一回
り大きく形成されている。ゲートカバー12の上辺には
走行体34が、下辺にはガイドローラー35が設けら
れ、また、中央部に窓16が形成されている(図2)。
【0026】走行体34は、ブラケット36と回転面が
垂直に配置された垂直ローラー37a,37bおよび、
これらの間に位置し回転面が水平に配置された水平ロー
ラー37cで構成される。これらのローラー37(a〜
c)は、従来のローラーコロ13aに比べかなり小さな
合成樹脂製のベアリングであり、ブラケット36の下辺
にそれぞれ回動自在に取付けられる(図8)。したがっ
て走行体34は全体として比較的小型でコンパクトに構
成される。また、安価に構成できる。案走行体34は、
3個が前後方向に長い上取付け板38を介してゲートカ
バー12の上辺に取付けられている。
【0027】ガイドローラー35は、前記と同様な合成
樹脂製のローラーで回転面を水平にして下取付け板39
に軸支され、この板39によってゲートカバー12の下
辺に取付けられている。
【0028】上レール15は、断面角形の鋼材からなる
支持部40と走行部41で構成され、これらは走行部4
1を外側として溶接により一体化されている(図3、図
7)。そして、走行部41は、角形断面の上方外側の隅
部切り欠かれて走行部41の全長にわたる間隙42が形
成されていると共に、後方のゲート部の個所で外側壁4
1aに走行体34の導入部43が形成されている(図
7、図9)。また、走行部41の外側壁41aと内側壁
41bとの間隔は、走行体34における水平ローラー3
7cの径にほぼ等しく、上側壁41cと下側壁41dと
の間隔は垂直ローラ37(a,b)の径にほぼ等しい。
【0029】図7において、符号44は閉じ部材で水平
部44aと垂直部44bを備え、垂直部44bの内面に
は導入部43の空間と同じ厚さおよび形状の嵌め込み部
材45が固定されている。閉じ部材44は、水平部44
aを上レール45の下面に当て、垂直部44bの嵌め込
み部材45を導入部43に嵌め込んで、ビス46により
固定される。
【0030】下レール14は、C形のチャンネル鋼材な
どで形成され、クランプ部からゲート部にわたる長さを
備える。下レールは、開口部を下側に向けてベース3の
上枠6の下面に固定されている。下レール14は外側壁
14aと内側壁14bを備え、その間隔はガイドローラ
ー35の径にほぼ等しい(図10)。
【0031】したがって、クランプカバー12は、下辺
のガイドローラー35を下レール14に嵌め込んだ後、
上レール15の走行部41に上辺の走行体34のローラ
ー37(a〜c)を、導入部43から差し込んで装着さ
れる。走行体34を差し込んだ後の導入部43は前記の
前記の閉じ部材44で閉鎖され、走行体34が走行部4
1から脱落してしまうのが防止される。このように装着
されたガイドカバー12は上レール15に吊架され、下
レール14によってガイドされる一種の吊り戸であり、
図6のように、支柱兼用カバー23の外側を通過して、
クランプ部とゲート部間を前後に移動することができ
る。このとき、走行体34の水平ローラー37cと下レ
ール14に関するガイドローラー35により、ゲートカ
バー12の左右振れが抑制され、また、走行体34の垂
直ローラー37(a,b)により上下方向の振れが抑制
されるので、ゲートカバー12の走行は軽快である。
【0032】また、走行体34がコンパクトであること
により上レール15の上下寸法を小さくすることがで
き、さらに、吊り戸式であることにより走行体34を上
レール15の下面より上方に配置することができるの
で、ゲートカバー12における窓16の、上下寸法を上
レール15の下面からベース3の上枠6の上面に至る上
下間隔にほぼ等しくしても視界を邪魔するものがなく、
窓16から内部を見通せる範囲が従来より広くなる。さ
らに、下レール14は前記上枠6の下面に取付けられて
いるから、ゲート部が開かれても目立たず、金型交換時
の邪魔になることもない。
【0033】ベース3の下枠9には支持構造10が設け
られる(図15,図16)。支持構造10は、下端にフ
ランジ47と雌ねじ部としてのナット48を一体に備え
たパイプ49、固定用ナット50および下端にマウント
51を固定した雄ねじ52で構成される。パイプ49
は、下枠9の幅方向中央に下方から垂直に貫通されて、
フランジ47を下枠9の下面に当接させた状態でベース
3の下枠9に溶接によって固定される。ついで、雄ねじ
52を下方から前記のナット48に螺合させ、パイプ4
9を貫通した上端部に固定用ナット50が螺合されてパ
イプ49との間で雄ねじ52の上下位置が固定される。
ベース3のレベル調整を行う時は、固定用ナット50を
緩めて、雄ねじ52上端の工具掛け部に工具を欠けてこ
れを回動する。
【0034】このような支持構造10は、下枠9の幅方
向中央にパイプ49が配置されているので、ベース3の
荷重を真上近くに受けることができる。また、パイプ4
9が下枠9を垂直に貫通して該下枠9に固定されている
ので、雄ねじ52の上下位置を固定するために上方のナ
ット50を下方のナット48に対し強くねじ込んでも、
その力はパイプ49で受け止められ、下枠3が凹むなど
の変形は生じない。さらに、構造が簡単でしかも小型に
構成することができる。この結果、マウント51がベー
ス3の下枠9から大きく張り出したりすることがない。
【0035】ベース3のパネル装着個所には、基板53
が取付けられ、その基板53の開口54にパネル5が装
着される(図18A,B)。基板53は、一枚の板金の
中央に開口54が設けられてその下辺を除く各辺に水受
け溝55が形成されている。また、基板53の下辺には
パネル5を係合するための係合爪56が板金加工により
設けられている。すなわち、水受け溝55は開口54の
下辺を除く各辺の内周縁が外側に折り曲げられて形成さ
れ、下辺の係合爪56は下辺の内周縁の一部が外側へ鉤
状に屈曲されて形成されている。
【0036】パネル5は、板金加工により浅い箱状に形
成され、外面に手掛け部57が、また、下部の内側には
前記の係合爪56が差し込まれる係合孔58が形成され
ている。符号59は防振と防塵のためのタイト材であ
る。基板53は、ベース3のパネル装着個所における上
枠6、縦枠17、および下枠9の外面側にねじ止めされ
る。そして、基板53にパネル5が、その下方の係合孔
58を前記の係合爪56に掛けられ、上方では、パネル
5の内側における上辺が水受け溝55に係止されて、取
付けられる。これによって開口54は閉じられ、内周縁
の水受け溝55はパネル5の内側に嵌まり込む。
【0037】このようにパネル5は、ヒンジによりベー
ス3に固定されていないので、ベース3の収容部を開く
時、パネル5を開閉するために必要なベース前面のスペ
ースはわずかで良い。また、基板53における水受け溝
54は基板53から板金加工により形成されるので、水
受け溝54のために別途に準備した小さなチャンネル鋼
材をベース3の枠材に溶接するというような困難な作業
がなくなる。開口54からはベース3の枠組みの内部に
収容された機器の点検・調整等が行われる。この様にし
て、型締めユニット7のカバー(クランプカバー11、
ゲートカバー12)、支持構造10、パネル5が改善さ
れ、射出成形機のベース構造体2における従来の問題点
が解決される。
【0038】なお、安全基準の上から、クランプカバー
11を開閉する際、何等かの工具を用いねばならない構
造とするときは、図5のようにベース3の上枠6の上面
にねじ止め用のステー60を固定し、カバー11の下辺
における当接面の一部に切り欠きを設けておく。ステー
60は鉤形に屈曲した先端部にねじ止め部61を備え、
このねじ止め部61をクランプカバー11が支柱兼用カ
バー23の支承フィン26に取付けられた時、クランプ
カバー11の下面部と内側から対向するように位置させ
る。そして、クランプカバー11の外部から前記のねじ
止め部61に対してねじを螺合し、固定する。あるい
は、クランプカバー11が支柱兼用カバー23に取り付
けられた時、支柱兼用カバー23の支承フィン26の内
側から固定ねじ67をねじ込んで両者を固定する。この
場合、板金どおしの広い面積が密着し、クランプカバー
11の固定がより安定する。
【0039】同様にパネル5に関しては、図18のよう
に工具またはキーで回動されるフック62、あるいは、
同じ個所に、ワンタッチで係脱ができるラッチ式ロック
ハンドルを設けておく。図11は、クランプカバー11
に関する他の実施例であり、クランプカバー11の内側
にスライドレール63が垂直に取付けられ、これにスラ
イドブロック64が装着されている。スライドレール6
3とスライドブロック64は一組となってスライダー6
5を構成する。そして、スライドブロック64が上レー
ル15の外面に比較的腕の長いヒンジ66を介して上下
方向で回動自在に取り付けられている。
【0040】したがって、クランプカバー11を上方へ
持ち上げながら回動すると、スライドブロック64に対
してスライドレール63が上方に移動すると共に、スラ
イドブロック64が上方へ回動し、クランプカバー11
は上レール15を固定位置として垂直位置から水平位置
に位置変更され、クランプ部が開かれる。クランプ部を
閉じる時は、逆の動作となる。この構造であると、クラ
ンプカバー11を取り外すことがないので、該カバー1
1の開閉が容易である。しかも、開かれたクランプカバ
ー11は型締めユニット7の上部に移動し、内部作業を
行う際に邪魔になることが少ない。
【0041】なお、本発明において、上下のレール1
4,15の構造、走行体34の構成、エンドカバー22
と支柱兼用カバー23に対するクランプカバー11の係
合構造、基板53に対するパネル5の取付け構造等は、
図示した実施例の構造に限定されるものではない。
【0042】
【発明の効果】ゲートカバーの窓から内部を観察できる
範囲が広くなる。ゲートカバー開閉用の下レールが目立
たず、また、金型交換時の邪魔にならない。クランプカ
バーの見栄えが良く、また、脱着が簡単である。支持構
造がベースの荷重を真上に受けるので、荷重が安定して
に支持される。また、マウントがベース下枠の直下にあ
るので、目立たず、側方に張り出すことも少なく、安全
である。ベースにおけるパネル装着部を簡単に構成でき
る。また、パネルの脱着が簡単で、しかも、ベースに対
してパネルを開閉するために必要なスペースをほとんど
取らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図(本発明)。
【図2】型締め部を分解して示す斜視図(一部省略)。
【図3】支柱兼用カバーの部分を前方から見た側面図
(一部断面)。
【図4】クランプカバーの正面図(一部切欠き)。
【図5】要部の断面図。
【図6】ゲートカバー個所を後方から見た側面図(本発
明 一部断面)。
【図7】要部の斜視図。
【図8】走行体の斜視図。
【図9】上レールにおける支持部の横断面図(一部透
視)。
【図10】下レールの横断面図(一部透視)。
【図11】クランプカバーの個所を後方から見た側面図
(他の実施例 一部断面)。
【図12】支持構造の斜視図(従来例)。
【図13】支持構造の斜視図(従来例)。
【図14】支持構造の斜視図(従来例)。
【図15】支持構造の斜視図(本発明)。
【図16】支持構造の縦断面図(本発明)。
【図17】パネル装着部の斜視図(従来例)。
【図18】A…パネル装着部の斜視図(本発明)。 B…パネル装着部の縦断面図(本発明)。
【図19】正面図(従来例)。
【図20】ゲートカバー個所を後方から見た側面図(従
来例 一部断面)。
【符号の説明】
2 ベース構造体 3 ベース 4 カバー 5 パネル 6 上枠 7 型締めユ
ニット 9 下枠 10 支持構造 11 クランプカバー 12 ゲート
カバー 14 下レール 15 上レー
ル 16 窓 22 エンド
カバー 23 支柱兼用カバー 34 走行体 37 ローラー 40 支持部 41 走行部 47 フラン
ジ 49 パイプ 51 マウン
ト 52 雄ねじ 53 基板 55 水受け溝 63 スライ
ドレール 64 スライドブロック 66 ヒンジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース上の型締めユニットのクランプ部
    とゲート部を作業者から隔離するカバーを備え、ゲート
    部のゲートカバーはベース側に固定された上レールに吊
    架されると共にベースの上枠下面に固定されたガイドレ
    ールに案内された吊り戸式とされ、ゲート部からクラン
    プカバーの外側に移動可能とされていることを特徴とし
    た射出成形機のベース構造体。
  2. 【請求項2】 ベース上の型締めユニットのクランプ部
    とゲート部を作業者から隔離するカバーを備え、クラン
    プ部のカバーはエンドカバーとクランプカバーおよびク
    ランプ部とゲート部を区画するベース側に固定された支
    柱兼用カバーで構成され、クランプカバーがエンドカバ
    ーと支柱兼用カバー間に係合によって着脱自在に装着さ
    れていることを特徴とした射出成形機のベース構造体。
  3. 【請求項3】 ベースの下枠に支持構造を備えた構成で
    あって、支持構造はベース下枠の幅方向中央に下端にフ
    ランジと雌ねじ部を一体に備えたパイプを下方から垂直
    に貫通させ、フランジを下枠の下面に当接させてベース
    の下枠に固定し、下端にマウントを固定した雄ねじを下
    方から前記の雌ねじに螺合させ、パイプを貫通した上端
    部に固定用ナットが螺合されていることを特徴とした射
    出成形機のベース構造体。
  4. 【請求項4】 ベース上の型締めユニットのクランプ部
    とゲート部を作業者から隔離するカバーを備え、クラン
    プ部のカバーは内面にスライドレールとスライドブロッ
    クからなるスライダーをその摺動方向を垂直方向として
    備え、そのスライドブロックがベース側に固定された上
    レールにヒンジを介して取り付けられ、スライドレール
    が上レールを固定位置として垂直位置と水平位置に位置
    変更可能とされていることを特徴とした射出成形機のベ
    ース構造体。
  5. 【請求項5】 ベースのパネル装着個所に板金加工の基
    板が取付けられ、該基板にパネルが着脱自在に装着され
    た構成であって、基板は中央部に開口が形成され、開口
    の下辺を除く各辺に内周縁が外側に折り曲げられて水受
    け溝が形成されると共に開口の下辺にパネルを係合する
    係合爪が設けられていることを特徴とした射出成形機の
    ベース構造体。
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