JPH052778B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は浴室等に於ける湯水混合噴出装置に関
するものである。

（従来の技術） 浴室に設ける従来の湯水混合噴出装置は、湯水
混合栓に蛇口を設けると共に水ホースを介して手
持式シヤワーヘツドを接続し、これらを切り換え
ることにより、蛇口から洗面器等への給湯やシヤ
ワーヘツドから身体への湯出の噴出を行うように
構成している。シヤワーヘツドは手で持つた状態
で使用したり、浴室の壁面に設けた受け金具に支
持した状態で使用するようになつている。また、
頭髪を洗つたり、ペツトを洗つた場合に於ける毛
髪の乾燥は、別室に於いてドライヤーを用いて行
つている。

（発明が解決しようとする課題） 前者の使用状態では両手を洗浄に使用すること
ができず、また後者の使用状態ではホースの捻じ
れ等によつては噴出方向を安定しないことに加え
て噴出角度を適宜に調節することもできない。ま
た手持式シヤワーヘツドでは、その形状や寸法、
そして重量が制限され、湯水を縦横方向に幅広く
噴出するように構成するのは困難である。また洗
浄した毛髪の乾燥は、別室に於いてドライヤーを
用いて行うので、ペツトの毛の乾燥においては、
その浴室以外の場所に水を飛散させてしまう。

本発明は以上の課題を解決することを目的とす
るものである。

（課題を解決するための手段） 前述した課題を解決するための手段を、実施例
を表わした図面を参照して説明すると、本発明の
湯水混合噴出装置は、浴室等の壁面１に設けた湯
水混合栓部２の近傍に、噴出部器体３を取付部材
４により直立状態から傾倒状態まで回動可能に支
持すると共に回動範囲の適宜位置に於いて支持可
能に構成し、該噴出部器体３には、前記直立状態
に於ける前面側に、湯水を縦横方向に幅広く噴出
可能な湯水噴出部５と、温風噴出部６を設け、前
記湯水噴出部５と前記湯水混合栓部２を水ホース
７で接続すると共に、前記温風噴出部６と適所に
設けた温風発生器８を温風ホース９で接続したも
のである。

上記構成に於いて湯水噴出部５は、湯水を縦横
方向に幅広く噴出可能とする構成であれば、縦横
方向に幅広に一体に構成したり、複数の湯水噴出
体５ａ，５ｂから構成する等適宜である。

噴出部器体３は、取付部材４または該噴出部器
体３のいずれか一方側に構成した、ばね１０によ
り弾性的に突出可能な係合体１１と、他方側に構
成した係合凹部１２とを設けた構成等による位置
決め機構により、回動範囲の適宜位置に於いて支
持可能に構成する他、締め付け操作等の手動操作
により回動範囲の適宜位置に於いて支持可能に構
成することもできる。

また、温風発生器８を操作するスイツチ１３
は、該温風発生器８と共に適所に設けることがで
きるが、後述の理由により噴出部器体３の上部に
設けると良い。

また、湯水混合栓部２には前述した湯水噴出部
５の他、水ホース１４を介して手持式シヤワーヘ
ツド１５を接続しても良いし、蛇口を設けること
もできる。

（作用及び実施例） かかる構成に於いて本発明の湯水混合噴出装置
は、取付部材４を螺子１６等により浴室等の壁面
１に取付けると共に湯水混合栓部２に所定の給湯
管１７及び給水管１８を接続して使用する。

湯水噴出部５は噴出部器体３を介して取付部材
４により支持するので、重さや大きさ等の条件を
制限する必要がなく、それらをある程度自由に設
定することができ、例えば縦横方向に幅広に一体
に構成したり、複数の湯水噴出体５ａ，５ｂから
構成する等により湯水を縦横方向に幅広く噴出可
能とすることができると共に温風噴出部６を一体
に設置することも容易である。

しかして湯水混合栓部２により所望の比率で混
合された湯水は、水ホース７を経て噴出部器体３
に設けた湯水噴出部５に至り、ここから噴出す
る。噴出部器体３は直立状態から傾倒状態までの
所望の角度に於いて支持することにより調節した
湯水の噴出角度を手で支持しないで維持すること
ができ、湯水が幅広く噴出することと相俟つて洗
髪等を良好に行うことができると共に後述するよ
うに犬等のペツトの洗浄を良好に行うことができ
る。

次に、湯水噴出部５を略水平状態とする位置に
於いて噴出部器体３を支持すれば、湯水は壁面１
から離れた位置に於いて湯水噴出部５から直下に
噴出する。壁面から離れているとはいつても湯水
噴出部５を設けた噴出部器体３は、湯水混合栓部
２の近傍に回動自在に支持しているので、壁面か
ら離れすぎることがなく、従つて通常の湯水混合
栓部２に設けた蛇口の使用と同様に直下に洗面器
を置いて、この中に給湯を行うことができる。

従つて湯水混合栓部２には蛇口が必須ではな
い。このため該湯水混合栓部２には蛇口に代え
て、水ホース１４を介して手持式シヤワーヘツド
１５を接続することができ、この場合には、この
手持式シヤワーヘツド１５と前記噴出部器体３の
湯水噴出部５を必要に応じて切り換える等して、
より多様な使用を行うことができる。例えば、本
発明の装置をペツト用の洗浄装置として使用する
場合には、湯水噴出部５を用いることにより両手
をペツトの支持に使用しながら幅広に噴出する湯
水により十分な洗浄を行うことができると共に、
手持式シヤワーヘツド１５を用いることにより湯
水噴出部５では良好に湯水を当てることのできな
い部位でも良好に木目細かく湯水を当てて洗浄す
ることができる。勿論、湯水混合栓部２には手持
式シヤワーヘツド１５に代えて、蛇口を設けるこ
ともできる。

以上の操作により、身体やペツトの洗浄を行つ
た後、湯水の噴出を停止し、次いでスイツチ１３
をONとして温風発生器８を動作させれば噴出部
器体３の温風噴出部６から温風を噴出することが
でき、従つて洗浄した頭髪やペツトの毛の乾燥
を、その場所で行うことができる。このような使
用においても、噴出部器体３を直立状態から傾倒
状態までの回動範囲の所望の位置で支持して温風
の噴出角度を適宜に調節することができる。温風
の噴出動作を制御するスイツチ１３は適所に設け
ることができるが、噴出部器体３の上部に設けれ
ば、操作が容易であるばかりでなく、湯水が直接
にかかりにくくなる。

次に、噴出部器体３を直立状態で支持すること
により浴室の壁面１に近接して突出寸法が小さく
なるので邪魔とならず、即ち収納状態とすること
ができる。特に図示例に示すように取付部材４
を、湯水混合栓部２を操作可能に収納する器体と
して構成すれば、湯水混合栓部２やホース７、温
風ホース９をこの器体に収納状態とすることがで
きるので更に美観が向上する。

尚、本発明に適用する湯水混合栓部２は、サー
モスタツト等の熱感応素子を用いて湯温を自動的
に設定温度に調節可能な構成としたり、湯側と水
側の夫々に調節バルブを設けて湯温の調節と吐出
量の調節をこれらのバルブにより手動で行う構成
としたり、湯温と吐出量の手動調節を夫々のバル
ブにより行う構成とする等、適宜に構成すること
ができる。図示の実施例に於ける湯水混合栓部２
は、湯温調節つまみ１９により湯温の調節を行う
と共に、前述の手持式シヤワーヘツド１５と前記
噴出部器体３の湯水噴出部５を必要に応じて切り
換えるための切換レバー２０により吐出量の調節
を行う構成である。また実施例に於いては、かか
る構成の湯水混合栓部２を操作可能に収納するた
めに、器体として構成した取付部材４には横側と
前側の夫々に前記湯温調節つまみ及び切換レバー
を突出させる開口部２１，２２を構成している。

（発明の効果） 本発明は以上の通りであるので、次のような効
果がある。

湯水の温度と共に噴出角度を好みや必要に応
じて適宜に調節し、そして幅広の十分な吐出量
の湯水により両手を使用して洗髪その他を安定
的に行える。

湯水噴出部を略水平状態とする位置に於いて
噴出部器体を支持することにより、湯水は壁面
から適当に離れた位置に於いて湯水噴出部から
直下に噴出するので、通常の湯水混合栓部に設
けている蛇口の使用と同様に直下に洗面器を置
いて、この中に給湯を行うことができる。従つ
て湯水混合栓部には蛇口が必須ではないので、
かかる蛇口に代えて、ホースを介して手持式シ
ヤワーヘツドを接続することができ、この場合
には、この手持式シヤワーヘツドと前記噴出部
器体の湯水噴出部を必要に応じて切り換える等
して、より多様な使用を行うことができる。

湯水の噴出と同様に、噴出部器体の温風噴出
部から温風を適宜角度に調節して噴出すること
ができるので、洗浄した頭髪やペツトの毛の乾
燥を、その場所で行うことができ、面倒でな
く、ペツトの毛に乾燥においては別室等に水を
飛散させることを妨げる。

噴出部器体を直立状態で支持すれば、この噴
出部器体は、浴室の壁面に近接して突出寸法が
小さくなるので邪魔とならず、収納状態とする
ことができるる。

以上のことより本発明は、浴室等の壁面に設置
して人間用として洗髪等を良好に行なえると共
に、犬等のペツト用洗浄装置としても最適なもの
である。

【図面の簡単な説明】

全図共に本発明の実施例に対応するもので、第
１図ａ，ｂは全体の説明的斜視図、第２図ａ，ｂ
は全体の説明的断面図、第３図は位置決め機構部
分を表わした説明的断面図、第４図ａ，ｂは使用
状態及び収納状態を表わした説明的斜視図、第５
図は湯水噴出部の他例説明図である。 符号１……壁面、２……湯水混合栓部、３……
噴出部器体、４……取付部材、５……湯水噴出
部、５ａ，５ｂ……湯水噴出体、６……温風噴出
部、７……水ホース、８……温風発生器、９……
温風ホース、１０……ばね、１１……係合体、１
２……係合凹部、１３……スイツチ、１４……水
ホース、１５……手持式シヤワーヘツド、１６…
…螺子、１７……給湯管、１８……給水管、１９
……湯温調節つまみ、２０……切換レバー、２
１，２２……開口部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 浴室等の壁面に設けた湯水混合栓部の近傍
   に、噴出部器体を取付部材により直立状態から傾
   倒状態まで回動可能に支持すると共に回動範囲の
   適宜位置に於いて支持可能に構成し、該噴出部器
   体には、前記直立状態に於ける前面側に、湯水を
   縦横方向に幅広く噴出可能な湯水噴出部と、温風
   噴出部を設け、前記湯水噴出部と前記湯水混合栓
   部を水ホースで接続すると共に、前記温風噴出部
   と、適所に設けた温風発生器を温風ホースで接続
   したことを特徴とする湯水混合噴出装置。 ２ 第１項記載の湯水噴出部は、縦横方向に幅広
   に一体に構成して、湯水を縦横方向に幅広く噴出
   可能としたことを特徴とする湯水混合噴出装置。 ３ 第１項記載の湯水噴出部は複数の湯水噴出体
   から構成して湯水を縦横方向に幅広く噴出可能と
   したことを特徴とする湯水混合噴出装置。 ４ 第１項記載の噴出部器体は、位置決め機構に
   より、回動範囲の適宜位置に於いて取付部材に支
   持可能に構成したことを特徴とする湯水混合噴出
   装置。 ５ 第２項記載の位置決め機構は、取付部材また
   は噴出部器体のいずれか一方側に構成した弾性的
   に突出可能な係合体と、他方側に構成した係合凹
   部とを設けた構成としたことを特徴とする湯水混
   合噴出装置。 ６ 第１項記載の温風発生器を操作するスイツチ
   を噴出部器体の上部に設けたことを特徴とする湯
   水混合噴出装置。 ７ 第１項記載の湯水混合栓部に水ホースを介し
   て手持式シヤワーヘツドを接続したことを特徴と
   する湯水混合噴出装置。 ８ 第１項記載の取付部材は湯水混合栓部を操作
   可能に収納する器体として構成したことを特徴と
   する湯水混合噴出装置。