JPH052777B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は浴室等に於ける湯水混合噴出装置に関
するものである。

（従来の技術） 浴室に設ける従来の湯水混合噴出装置は、壁か
ら突出した湯水混合栓に蛇口を設けると共にホー
スを介して手持式シヤワーヘツドを接続し、これ
らを切り換えることにより、蛇口から洗面器等へ
の給湯やシヤワーヘツドから身体への湯水の噴出
を行なうように構成している。シヤワーヘツドは
手で持つた状態で使用したり、浴室の壁面に設け
た受け金具に支持した状態で使用するようになつ
ている。

（発明が解決しようとする課題） 前者の使用状態では両手を洗浄に使用すること
ができず、また後者の使用状態ではホースの捻じ
れ等によつては噴出方向が安定しないことに加え
て噴出角度を適宜に調節することもできない。ま
た手持式シヤワーヘツドでは、その形状や寸法そ
して重量が制限され、湯水を縦横方向に幅広く噴
出するように構成するのは困難である。また、従
来は上記の構成要素が全て壁面から突出してい
て、邪魔になると共に美観的にもいまひとつ工夫
が足りない。

本発明は以上の課題を解決することを目的とす
るものである。

（課題を解決するための手段） 前述した課題を解決するための手段を実施例を
表わした図面を参照して説明すると、本発明の湯
水混合噴出装置は、浴室等の壁面１に設けた凹所
２に、浴室用収納ケース３を装着し、該収納ケー
ス３のひとつの収納凹部４ａ内に湯水混合栓部５
を設け、該湯水混合栓部５の近傍に噴出部器体６
を取付部材７により直立状態から傾倒状態まで回
動可能に支持すると共に回動範囲の適宜位置に於
いて支持可能に構成し、前記収納凹部４ａは前記
取付部材７及び前記直立状態の噴出部器体６を収
納可能に構成すると共に、該噴出部器体６には、
前記直立状態に於ける前面側に湯水を縦横方向に
幅広く噴出可能な湯水噴出部８を設け、該湯水噴
出部８と前記湯水混合栓部５をホース９で接続し
たものである。

かかる湯水噴出部８は、湯水を縦横方向に幅広
く噴出可能とする構成であれば、縦横方向に幅広
に一体に構成したり、複数の湯水噴出体８ａ，８
ｂから構成する等適宜である。

噴出部器体６は、取付部材７または該噴出部器
体６のいずれか一方側に構成した。ばね１０によ
り弾性的に突出可能な係合体１１と、他方側に構
成した係合凹部１２とを設けた構成等による位置
決め機構により、回動範囲の適宜位置に於いて支
持可能に構成する他、締め付け操作等の手動操作
により回動範囲の適宜位置に於いて支持可能に構
成することもできる。

また、湯水混合栓部５には前述した湯水噴出部
８の他、ホース１３を介して手持式シヤワーヘツ
ド１４を接続しても良いし、蛇口を設けることも
できる。

（作用及び実施例） かかる構成に於いて本発明は収納ケース３の収
納凹部４ｂ，４ｃ，４ｄ，…に、タオル、シヤン
プー、石鹸等の品物１５を収納し、必要に応じて
取りだして使用することができる。

しかして、洗髪等を行う場合には、湯水混合栓
部５を操作すると、給湯管１６からの湯と、給水
管１７からの水は、湯水混合栓部５に於いて混合
されて適温となり、ホース９を経て噴出部器体６
に設けた湯水噴出部８に至りここから噴出する。

噴出部器体６は直立状態から傾倒状態までの所
望の位置に於いて支持することにより、調節した
湯水の噴出角度を手で支持しないで維持すること
ができる。

例えば湯水噴出部８を略水平状態とする位置に
於いて噴出部器体６を支持すれば、湯水は壁面１
から離れた位置に於いて湯水噴出部８から直下に
噴出する。壁面から離れているとはいつても、湯
水噴出部８を設けた噴出部器体６は、湯水混合栓
部５の近傍に回動自在に支持しているので、壁面
から離れすぎることはなく、従つて通常の湯水混
合栓部に設けた蛇口の使用と同様に直下に洗面器
を置いて、この中に給湯を行うことができる。

従つて湯水混合栓部５には、蛇口に代えて、ホ
ース１３を介して手持式シヤワーヘツド１４を接
続することができ、この場合には、この手持式シ
ヤワーヘツド１４と前記噴出部器体３の湯水噴出
部８を必要に応じて切り換える操作により、多様
な使用を行うことができる。

例えば本考案の装置をペツト用の洗浄装置とし
て使用する場合には、湯水噴出部８を用いること
により両手をペツトの支持に使用しながら幅広に
噴出する湯水により十分な洗浄を行うことができ
ると共に、手持式シヤワーヘツド１４を用いるこ
とにより湯水噴出部８では良好に湯水を当てるこ
とのできない部位でも良好に木目細かく湯水を当
てて洗浄することができる。勿論、湯水混合栓部
５には手持式シヤワーヘツド１４に代えて、蛇口
を設けることもできる。

次に、噴出部器体６を直立状態で支持すれば、
この噴出部器体６は、取付部材７と共に収納ケー
ス３のうちのひとつの収納凹部４ａ内に収納状態
となるので、邪魔にならず、美観にも優れる。特
に図示例に示すように取付部材７を、湯水混合栓
部５を操作可能に収納する器体として構成すれ
ば、湯水混合栓部５やホース９をこの器体に収納
状態とすることができるので更に美観が向上す
る。

尚、本発明に適用する湯水混合栓部５は、サー
モスタツト等の熱感応素子を用いて湯温を自動的
に設定温度に調節可能な構成としたり、湯側と水
側の夫々に調節バルブを設けて湯温の調節と吐出
量の調節をこれらのバルブにより手動で行なう構
成としたり、湯温と吐出量の手動調節を夫々のバ
ルブにより行なう構成とする等、適宜に構成する
ことができる。図示の実施例に於ける湯水混合栓
部５は、湯温調節つまみ１８により湯温の調節を
行なうと共に、前述の手持式シヤワーヘツド１４
と前記噴出部器体６の湯水噴出部８を必要に応じ
て切り換えるための切換レバー１９により吐出量
の調節を行なう構成である。また実施例に於いて
は、かかる構成の湯水混合栓部５を操作可能に収
納するために、器体として構成した取付部材７に
は横側と前側の夫々に前記湯温調節つまみ１８及
び切換レバー１９を突出させる開口部２０，２１
を構成している。

（発明の効果） 本発明は以上の通りであるので、次のような効
果がある。

湯水の温度と共に噴出角度を好みや必要に応
じて適宜に調節し、そして幅広の十分な吐出量
の湯水により両手を使用して洗髪その他を安定
的に行える。

湯水噴出部を略水平状態とする位置に於いて
噴出部器体を支持することにより、湯水は壁面
から適当に離れた位置に於いて湯水噴出部から
直下に噴出するので、通常の湯水混合栓部に設
けている蛇口の使用と同様に直下に洗面器を置
いて、この中に給湯を行うことができる。従つ
て湯水混合栓部には蛇口が必須ではないので、
蛇口に代えてホースを介して手持式シヤワーヘ
ツドを接続することができ、この場合には、こ
の手持式シヤワーヘツドと前記噴出部器体の湯
水噴出部を必要に応じて切り換える等して、よ
り多様な使用を行うことができる。

噴出部器体を直立状態で支持することによ
り、この噴出部器体は取付部材と共に、収納ケ
ースのうちのひとつの収納凹部内に収納状態と
なるので、邪魔とならず、美観にも優れると共
に、他の収納凹部にはタオル、シヤンプー、石
鹸等の品物を収納し、必要に応じて取りだして
使用することができる。

本発明は以上の通りであるので、浴室等の壁に
設置して人間用として洗髪等を良好に行なえると
共に、犬等のペツト用洗浄装置として構成するこ
ともできるものである。

【図面の簡単な説明】

全図共に本発明の実施例に対応するもので、第
１図ａ，ｂは全体の説明的斜視図、第２図ａ，ｂ
は全体の説明的断面図、第３図は位置決め機構部
分を表わした説明的断面図、第４図ａ，ｂは使用
状態及び収納状態を表わした説明的斜視図、第５
図は湯水噴出部８の他例説明図である。 符号１……壁面、２……凹所、３……収納ケー
ス、４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ……収納凹部、５…
…湯水混合栓部、６……噴出部器体、７……取付
部材、８……湯水噴出部、８ａ，８ｂ……湯水噴
出体、９……ホース、１０……ばね、１１……係
合体、１２……係合凹部、１３……ホース、１４
……手持式シヤワーヘツド、１５……品物、１６
……給湯管、１７……給水管、１８……湯温調節
つまみ、１９……切換レバー、２０，２１……開
口部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 浴室等の壁面に設けた凹所に、浴室用収納ケ
   ースを装着し、該収納ケースのひとつの収納凹部
   内に湯水混合栓部を設け、該湯水混合栓部の上方
   に噴出部器体を取付部材により直立状態から傾倒
   状態まで回動可能に支持すると共に回動範囲の適
   宜位置に於いて支持可能に構成し、前記収納凹部
   は前記取付部材及び前記直立状態の噴出部器体を
   収納可能に構成すると共に、該噴出部器体には、
   前記直立状態に於ける前面側に湯水を縦横方向に
   幅広く噴出可能な湯水噴出部を設け、該湯水噴出
   部と前記湯水混合栓部をホースで接続したことを
   特徴とする湯水混合噴出装置。 ２ 第１項記載の湯水噴出部は、縦横方向に幅広
   に一体に構成して、湯水を縦横方向に幅広く噴出
   可能としたことを特徴とする湯水混合噴出装置。 ３ 第１項記載の湯水噴出部は複数の湯水噴出体
   から構成して湯水を縦横方向に幅広く噴出可能と
   したことを特徴とする湯水混合噴出装置。 ４ 第１項記載の噴出部器体は、位置決め機構に
   より、回動範囲の適宜位置に於いて取付部材に支
   持可能に構成したことを特徴とする湯水混合噴出
   装置。 ５ 第２項記載の位置決め機構は、取付部材また
   は噴出部器体のいずれか一方側に構成した弾性的
   に突出可能な係合体と、他方側に構成した係合凹
   部とを設けた構成としたことを特徴とする湯水混
   合噴出装置。 ６ 第１項記載の湯水混合栓部にホースを介して
   手持式シヤワーヘツドを接続したことを特徴とす
   る湯水混合噴出装置。 ７ 第１項記載の取付部材は湯水混合栓部を操作
   可能に収納する器体として構成したことを特徴と
   する湯水混合噴出装置。