JPH05276632A - 埋込ボックス取付具 - Google Patents
埋込ボックス取付具Info
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- JPH05276632A JPH05276632A JP4068409A JP6840992A JPH05276632A JP H05276632 A JPH05276632 A JP H05276632A JP 4068409 A JP4068409 A JP 4068409A JP 6840992 A JP6840992 A JP 6840992A JP H05276632 A JPH05276632 A JP H05276632A
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- Japan
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- mounting plate
- knockout
- embedding box
- box
- fixture
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンクリートの打設空間に予め埋込ボックス
を取り付けておくための取付具であって、全体の嵩が低
く、輸送保管などの取り扱いが容易で、製造コストも安
価であり、また、ノックアウトの利用にも適した構造の
埋込ボックス取付具を提供する。 【構成】 埋込ボックス40の背面に当接する取付板部
20とその支持のための細足状支持部30とを備えて全
体が1枚の板材から形成された取付具10であり、前記
取付板部20は、埋込ボックス40の背面中央のノック
アウト部42は覆うが、他のノックアウト部42までは
覆うことのない外形を備え、取付板部20の前面には、
埋込ボックス40の係合孔44に係合する係合片25が
切り起こし形成され、取付板部20の対向する外縁には
それぞれ、隣接して並列形成された一対の細足状支持部
30、30を備え、この一対の細足状支持部30、30
は互いに拡開変形可能である。
を取り付けておくための取付具であって、全体の嵩が低
く、輸送保管などの取り扱いが容易で、製造コストも安
価であり、また、ノックアウトの利用にも適した構造の
埋込ボックス取付具を提供する。 【構成】 埋込ボックス40の背面に当接する取付板部
20とその支持のための細足状支持部30とを備えて全
体が1枚の板材から形成された取付具10であり、前記
取付板部20は、埋込ボックス40の背面中央のノック
アウト部42は覆うが、他のノックアウト部42までは
覆うことのない外形を備え、取付板部20の前面には、
埋込ボックス40の係合孔44に係合する係合片25が
切り起こし形成され、取付板部20の対向する外縁には
それぞれ、隣接して並列形成された一対の細足状支持部
30、30を備え、この一対の細足状支持部30、30
は互いに拡開変形可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、埋込ボックス取付具
に関し、詳しくは、例えば、各種建築物のコンクリート
壁面などに、電源や情報用の配線引き出し口となる埋込
ボックスを施工する際に、コンクリートを打設する前に
コンクリート打設空間に埋込ボックスを取り付けておく
ために利用される埋込ボックス取付具に関するものであ
る。
に関し、詳しくは、例えば、各種建築物のコンクリート
壁面などに、電源や情報用の配線引き出し口となる埋込
ボックスを施工する際に、コンクリートを打設する前に
コンクリート打設空間に埋込ボックスを取り付けておく
ために利用される埋込ボックス取付具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】埋込ボックスは、壁面等にコンクリート
を打設する前に、予めコンクリート型枠内の所定位置に
固定設置しておき、その上からコンクリートを流し込ん
で、コンクリート構造内に埋込ボックスが埋め込み設置
されるようにする。埋込ボックスをコンクリート打設空
間の所定位置に固定しておくために、埋込ボックス取付
具が使用される。埋込ボックス取付具は、埋込ボックス
を、コンクリート打設空間に張り巡らせた鉄筋やコンク
リート打設空間を囲む型枠に固定しておけるようになっ
ている。
を打設する前に、予めコンクリート型枠内の所定位置に
固定設置しておき、その上からコンクリートを流し込ん
で、コンクリート構造内に埋込ボックスが埋め込み設置
されるようにする。埋込ボックスをコンクリート打設空
間の所定位置に固定しておくために、埋込ボックス取付
具が使用される。埋込ボックス取付具は、埋込ボックス
を、コンクリート打設空間に張り巡らせた鉄筋やコンク
リート打設空間を囲む型枠に固定しておけるようになっ
ている。
【0003】従来の埋込ボックス取付具として、特公平
3−58023号公報に開示されたものがある。この取
付具は、埋込ボックスの背面に、鋼板などからなる矩形
状の取付板を当てて固定するとともに、取付具の対向す
る2辺に取り付けられ、それぞれ左右外方に延びた番線
などからなる2本の線状支持棒の四方の先端を、コンク
リート打設空間内の鉄筋に固定することによって、埋込
ボックスを鉄筋に固定できるようになっている。線状支
持棒を鉄筋に固定するので、型枠を施工する前の段階
で、埋込ボックスを取り付けておくことができ、作業性
が向上する。線状の支持棒が折り曲げ可能になっている
ので、埋込ボックスの取付位置や姿勢を変更調整するこ
とができる。
3−58023号公報に開示されたものがある。この取
付具は、埋込ボックスの背面に、鋼板などからなる矩形
状の取付板を当てて固定するとともに、取付具の対向す
る2辺に取り付けられ、それぞれ左右外方に延びた番線
などからなる2本の線状支持棒の四方の先端を、コンク
リート打設空間内の鉄筋に固定することによって、埋込
ボックスを鉄筋に固定できるようになっている。線状支
持棒を鉄筋に固定するので、型枠を施工する前の段階
で、埋込ボックスを取り付けておくことができ、作業性
が向上する。線状の支持棒が折り曲げ可能になっている
ので、埋込ボックスの取付位置や姿勢を変更調整するこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の埋込ボックス取付具では、取付具の嵩が高く取り扱
い難いことや、製造コストが高くつくという問題があっ
た。これは、まず、埋込ボックスの背面の大部分を覆う
ような矩形状の取付板を用い、この矩形状の取付板の対
向する2辺から左右外方に向けて4方向に延びる長い線
状支持棒を備えているため、取付具全体の占有面積が非
常に広くなり、輸送保管時の嵩が高くなって、場所をと
ったり、輸送保管コストが増えたりするのである。細い
線状支持棒が、取付板の四隅からそれぞれ外方に長く突
出しているため、取り扱い中に線状支持棒の先端が周囲
のものに引っ掛かって傷を付けたり、作業者が怪我をし
たりする危険性も高いものである。
来の埋込ボックス取付具では、取付具の嵩が高く取り扱
い難いことや、製造コストが高くつくという問題があっ
た。これは、まず、埋込ボックスの背面の大部分を覆う
ような矩形状の取付板を用い、この矩形状の取付板の対
向する2辺から左右外方に向けて4方向に延びる長い線
状支持棒を備えているため、取付具全体の占有面積が非
常に広くなり、輸送保管時の嵩が高くなって、場所をと
ったり、輸送保管コストが増えたりするのである。細い
線状支持棒が、取付板の四隅からそれぞれ外方に長く突
出しているため、取り扱い中に線状支持棒の先端が周囲
のものに引っ掛かって傷を付けたり、作業者が怪我をし
たりする危険性も高いものである。
【0005】また、取付具を、板材からなる取付板と、
線材からなる線状支持棒の別々の部品を組み合わせて構
成しているため、それぞれの製造加工の手間に加えて、
取付板と線状支持棒を組み立てる手間がかかることにな
り、取付具の生産が面倒で、製造コストが高くつく。埋
込ボックスには、電線管などを接続するためのノックア
ウトが形成されており、埋込ボックスの背面にも複数の
ノックアウトが形成されているのが普通である。ところ
が、前記従来の取付具は、埋込ボックスの背面の広い範
囲を覆い、ノックアウトの一部までも覆い隠してしまう
ため、ノックアウトを利用した電線管などの接続が行え
なくなる。
線材からなる線状支持棒の別々の部品を組み合わせて構
成しているため、それぞれの製造加工の手間に加えて、
取付板と線状支持棒を組み立てる手間がかかることにな
り、取付具の生産が面倒で、製造コストが高くつく。埋
込ボックスには、電線管などを接続するためのノックア
ウトが形成されており、埋込ボックスの背面にも複数の
ノックアウトが形成されているのが普通である。ところ
が、前記従来の取付具は、埋込ボックスの背面の広い範
囲を覆い、ノックアウトの一部までも覆い隠してしまう
ため、ノックアウトを利用した電線管などの接続が行え
なくなる。
【0006】埋込ボックスを型枠側に引き付けて固定す
るために、型枠外側から埋込ボックスを通して取付具の
取付板に、締め付けボルトをねじ込むようにする。その
ため、埋込ボックスの背面中央のノックアウトは、締め
付けボルトが通せるように、常に貫通させておくのが普
通である。ところが、貫通したままのノックアウト孔か
らは、コンクリートが浸入するので、塞いでおかなくて
はならない。従来の取付具では、取付板でノックアウト
孔を塞いでいるのであるが、埋込ボックスの背面の広い
範囲に当てられた取付板は、埋込ボックスの背面との間
に隙間が生じやすく、この隙間から前記ノックアウト孔
にコンクリートが浸入し易いという問題がある。これ
は、埋込ボックスの背面は、それほど高い平面性を有し
ているわけではないので、ある程度の凹凸やうねりなど
が存在する。取付板にも同様の凹凸やうねりが存在する
可能性がある。このような凹凸やうねりのある埋込ボッ
クス背面と取付板とを広い面積で当てれば、両者の間に
はどうしても隙間が生じてしまう。この隙間を塞ぐため
に、取付板を埋込ボックスの背面に強く押し付けたとし
ても、広い面積の全体を確実に密着させるのは大変であ
り、全面で隙間を無くすことは不可能である。そのた
め、従来の施工では、取付板の外周縁と埋込ボックスの
背面の間に粘着テープを貼って、隙間を塞いでいたが、
このような作業は非常に手間がかかり、面倒なものであ
った。
るために、型枠外側から埋込ボックスを通して取付具の
取付板に、締め付けボルトをねじ込むようにする。その
ため、埋込ボックスの背面中央のノックアウトは、締め
付けボルトが通せるように、常に貫通させておくのが普
通である。ところが、貫通したままのノックアウト孔か
らは、コンクリートが浸入するので、塞いでおかなくて
はならない。従来の取付具では、取付板でノックアウト
孔を塞いでいるのであるが、埋込ボックスの背面の広い
範囲に当てられた取付板は、埋込ボックスの背面との間
に隙間が生じやすく、この隙間から前記ノックアウト孔
にコンクリートが浸入し易いという問題がある。これ
は、埋込ボックスの背面は、それほど高い平面性を有し
ているわけではないので、ある程度の凹凸やうねりなど
が存在する。取付板にも同様の凹凸やうねりが存在する
可能性がある。このような凹凸やうねりのある埋込ボッ
クス背面と取付板とを広い面積で当てれば、両者の間に
はどうしても隙間が生じてしまう。この隙間を塞ぐため
に、取付板を埋込ボックスの背面に強く押し付けたとし
ても、広い面積の全体を確実に密着させるのは大変であ
り、全面で隙間を無くすことは不可能である。そのた
め、従来の施工では、取付板の外周縁と埋込ボックスの
背面の間に粘着テープを貼って、隙間を塞いでいたが、
このような作業は非常に手間がかかり、面倒なものであ
った。
【0007】そこで、この発明の課題は、上記従来にお
ける埋込ボックス取付具の問題点を解消し、嵩が低く、
輸送保管などの取り扱いが容易で、製造コストも安価で
あり、また、ノックアウトの利用にも便利な構造を備え
た埋込ボックス取付具を提供することにある。
ける埋込ボックス取付具の問題点を解消し、嵩が低く、
輸送保管などの取り扱いが容易で、製造コストも安価で
あり、また、ノックアウトの利用にも便利な構造を備え
た埋込ボックス取付具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する、こ
の発明にかかる埋込ボックス取付具は、コンクリートを
打設する空間に予め埋込ボックスを取り付けておくため
の取付具であって、埋込ボックスの背面に当接する取付
板部とその支持のための細足状支持部とを備えて全体が
1枚の板材から形成された取付具であり、前記取付板部
は、埋込ボックスの背面に形成された複数のノックアウ
ト部のうち、中央のノックアウト部は覆うが、他のノッ
クアウト部までは覆うことのない外形を備え、取付板部
の前面には、埋込ボックスの係合孔に係合する係合片が
切り起こし形成され、取付板部の対向する外縁にはそれ
ぞれ、隣接して並列形成された一対の細足状支持部を備
え、この一対の細足状支持部は互いに拡開変形可能であ
る。
の発明にかかる埋込ボックス取付具は、コンクリートを
打設する空間に予め埋込ボックスを取り付けておくため
の取付具であって、埋込ボックスの背面に当接する取付
板部とその支持のための細足状支持部とを備えて全体が
1枚の板材から形成された取付具であり、前記取付板部
は、埋込ボックスの背面に形成された複数のノックアウ
ト部のうち、中央のノックアウト部は覆うが、他のノッ
クアウト部までは覆うことのない外形を備え、取付板部
の前面には、埋込ボックスの係合孔に係合する係合片が
切り起こし形成され、取付板部の対向する外縁にはそれ
ぞれ、隣接して並列形成された一対の細足状支持部を備
え、この一対の細足状支持部は互いに拡開変形可能であ
る。
【0009】埋込ボックスは、従来の埋込配線施工その
他の各種建築施工に利用されていた埋込ボックスと同様
の構造のものが用いられる。具体的には、埋込ボックス
は、直方体箱状をなし、各面には、必要に応じて、所定
の位置および個数でノックアウト部が形成されている。
ノックアウト部は、埋込ボックスの壁面を貫通もしくは
ほぼ貫通する切り込みが、円形その他の閉曲線状に形成
されているとともに、この切り込み線は部分的を断続さ
せて、ノックアウト部とその周囲の部分が全周で完全に
分離しているのではなく、一部のみはノックアウト部と
周囲の部分がつながっているようにしている。埋込ボッ
クスの背面のうち、少なくとも中央には、ノックアウト
部を設けている。但し、このノックアウト部は、貫通し
た状態で使用するので、埋込ボックスの製造時から貫通
した貫通孔にしておいてもよい。
他の各種建築施工に利用されていた埋込ボックスと同様
の構造のものが用いられる。具体的には、埋込ボックス
は、直方体箱状をなし、各面には、必要に応じて、所定
の位置および個数でノックアウト部が形成されている。
ノックアウト部は、埋込ボックスの壁面を貫通もしくは
ほぼ貫通する切り込みが、円形その他の閉曲線状に形成
されているとともに、この切り込み線は部分的を断続さ
せて、ノックアウト部とその周囲の部分が全周で完全に
分離しているのではなく、一部のみはノックアウト部と
周囲の部分がつながっているようにしている。埋込ボッ
クスの背面のうち、少なくとも中央には、ノックアウト
部を設けている。但し、このノックアウト部は、貫通し
た状態で使用するので、埋込ボックスの製造時から貫通
した貫通孔にしておいてもよい。
【0010】埋込ボックスの背面には、取付具の取り付
けに利用する係合孔を貫通形成しておく。係合孔は、前
記背面中央のノックアウト部の直ぐ外側など、このノッ
クアウト部に近い場所に設けておくのが好ましい。係合
孔は、少なくとも一対の係合孔を設けておけば、取付具
の位置決めを確実に行える。但し、係合孔が1個あるい
は3個以上であっても構わない。係合孔の形状は、後述
する取付具の係合片が係合できれば、円形あるいは矩形
その他、任意の形状が採用できる。
けに利用する係合孔を貫通形成しておく。係合孔は、前
記背面中央のノックアウト部の直ぐ外側など、このノッ
クアウト部に近い場所に設けておくのが好ましい。係合
孔は、少なくとも一対の係合孔を設けておけば、取付具
の位置決めを確実に行える。但し、係合孔が1個あるい
は3個以上であっても構わない。係合孔の形状は、後述
する取付具の係合片が係合できれば、円形あるいは矩形
その他、任意の形状が採用できる。
【0011】取付具は、軟鋼板など、十分な機械的強度
を備えているとともに屈曲あるいは湾曲が可能な可撓性
も備えている材料からなる。このような材料からなる1
枚の板材を、所定の形状に打ち抜いたり、切断したり、
屈曲あるいは膨出成形したりして、いわゆるプレス成形
加工によって取付具が製造されている。取付具のうち、
取付板部は、埋込ボックスの前記背面中央のノックアウ
ト部を覆うが、背面のその他のノックアウト部までは覆
うことのない外形を備えている。すなわち、背面中央の
ノックアウト部の外形よりも少し大きな程度の外形であ
ればよい。例えば、背面中央のノックアウト部が円形で
あれば、取付板部は、ノックアウト部よりも1回り大き
なほぼ円形状に形成しておけばよい。
を備えているとともに屈曲あるいは湾曲が可能な可撓性
も備えている材料からなる。このような材料からなる1
枚の板材を、所定の形状に打ち抜いたり、切断したり、
屈曲あるいは膨出成形したりして、いわゆるプレス成形
加工によって取付具が製造されている。取付具のうち、
取付板部は、埋込ボックスの前記背面中央のノックアウ
ト部を覆うが、背面のその他のノックアウト部までは覆
うことのない外形を備えている。すなわち、背面中央の
ノックアウト部の外形よりも少し大きな程度の外形であ
ればよい。例えば、背面中央のノックアウト部が円形で
あれば、取付板部は、ノックアウト部よりも1回り大き
なほぼ円形状に形成しておけばよい。
【0012】取付板部の前面、すなわち埋込ボックスの
背面に当たる面には、埋込ボックスの係合孔に係合する
係合片が切り起こし形成されている。すなわち、係合片
は、取付板部の前面に突出していて、埋込ボックスの係
合孔に挿入可能な断面形状を備えている。埋込ボックス
の係合孔に挿入した係合片を折り曲げることなどによ
り、係合片と係合孔とが係合されて、取付板部すなわち
取付具が埋込ボックスに位置決めされる。係合片を係合
孔に嵌入するだけで、係合片の弾力的な変形により、係
合片が係合孔に係合固定されるようになっていてもよ
い。係合片の具体的形状は、細い帯状、クサビ状その
他、通常の各種係合構造と同様の形状構造が採用でき
る。係合片は、これ自体で取付具を埋込ボックスに固定
結合してしまえるものでなくても、埋込ボックスに対す
る取付具の位置決めが行える程度に、係合連結できれば
よい。係合片の形成位置および個数は、埋込ボックスの
係合孔の配置構造に合わせればよく、少なくとも取付板
部の中心に対して対称位置に一対の係合片を設けておけ
ばよい。
背面に当たる面には、埋込ボックスの係合孔に係合する
係合片が切り起こし形成されている。すなわち、係合片
は、取付板部の前面に突出していて、埋込ボックスの係
合孔に挿入可能な断面形状を備えている。埋込ボックス
の係合孔に挿入した係合片を折り曲げることなどによ
り、係合片と係合孔とが係合されて、取付板部すなわち
取付具が埋込ボックスに位置決めされる。係合片を係合
孔に嵌入するだけで、係合片の弾力的な変形により、係
合片が係合孔に係合固定されるようになっていてもよ
い。係合片の具体的形状は、細い帯状、クサビ状その
他、通常の各種係合構造と同様の形状構造が採用でき
る。係合片は、これ自体で取付具を埋込ボックスに固定
結合してしまえるものでなくても、埋込ボックスに対す
る取付具の位置決めが行える程度に、係合連結できれば
よい。係合片の形成位置および個数は、埋込ボックスの
係合孔の配置構造に合わせればよく、少なくとも取付板
部の中心に対して対称位置に一対の係合片を設けておけ
ばよい。
【0013】取付板部には、埋込ボックスをコンクリー
ト型枠側に引き付けて固定しておくための締め付けボル
トをねじ込むねじ孔を設けておくことができる。このね
じ孔は、取付板部の一部を円筒状に膨出形成して、この
円筒部分の内面にねじを切ることによって形成できる。
締め付けボルトを通すだけのボルト挿通孔を設けておい
てもよい。また、締め付けボルト以外の締め付け部材を
用いる場合には、その締め付け部材の固定手段を合わせ
て、取付板部の一部に係合孔などの固定構造を設けてお
けばよい。
ト型枠側に引き付けて固定しておくための締め付けボル
トをねじ込むねじ孔を設けておくことができる。このね
じ孔は、取付板部の一部を円筒状に膨出形成して、この
円筒部分の内面にねじを切ることによって形成できる。
締め付けボルトを通すだけのボルト挿通孔を設けておい
てもよい。また、締め付けボルト以外の締め付け部材を
用いる場合には、その締め付け部材の固定手段を合わせ
て、取付板部の一部に係合孔などの固定構造を設けてお
けばよい。
【0014】取付板部は、全体の剛性あるいは機械的強
度を高めるために、外縁部分を一定幅で折り返したり、
屈曲したりしておくことができる。細足状支持部は、取
付具を構成する板材を細い帯状に切断したり、帯状に切
断した部分を二つ折りにしたり、丸く湾曲成形したりし
て、埋込ボックスを支持できるだけの機械的強度を有す
るとともに、必要に応じて、屈曲変形あるいは湾曲変形
させ得る程度の可撓性を有する形状あるいは太さに形成
しておく。細足状支持部の断面形状や太さを、その長さ
方向で変えてもよく、使用時に容易に変形させたい部分
のみを変形し易い形状にしておいてもよい。細足状支持
部は、取付板部の対向する2個所の外縁にそれぞれ、一
対の細足状支持部を設けておくとともに、この一対の細
足状支持部は互いに隣接して並列形成されている。すな
わち、一対2本の細足状支持部が、一体になって1本の
帯状もしくは軸状に配置されることになる。一対の細足
状支持部は、屈曲あるいは湾曲することにより、互いに
拡開変形可能になっている。細足状支持部の長さ方向の
途中が屈曲あるいは湾曲してよいし、細足状支持部の付
け根部分のみが屈曲あるいは湾曲して互いに拡開変形で
きるようになっていてもよい。
度を高めるために、外縁部分を一定幅で折り返したり、
屈曲したりしておくことができる。細足状支持部は、取
付具を構成する板材を細い帯状に切断したり、帯状に切
断した部分を二つ折りにしたり、丸く湾曲成形したりし
て、埋込ボックスを支持できるだけの機械的強度を有す
るとともに、必要に応じて、屈曲変形あるいは湾曲変形
させ得る程度の可撓性を有する形状あるいは太さに形成
しておく。細足状支持部の断面形状や太さを、その長さ
方向で変えてもよく、使用時に容易に変形させたい部分
のみを変形し易い形状にしておいてもよい。細足状支持
部は、取付板部の対向する2個所の外縁にそれぞれ、一
対の細足状支持部を設けておくとともに、この一対の細
足状支持部は互いに隣接して並列形成されている。すな
わち、一対2本の細足状支持部が、一体になって1本の
帯状もしくは軸状に配置されることになる。一対の細足
状支持部は、屈曲あるいは湾曲することにより、互いに
拡開変形可能になっている。細足状支持部の長さ方向の
途中が屈曲あるいは湾曲してよいし、細足状支持部の付
け根部分のみが屈曲あるいは湾曲して互いに拡開変形で
きるようになっていてもよい。
【0015】
【作用】埋込ボックス取付具のうち、埋込ボックスの背
面に当接する取付板部が、埋込ボックスの背面中央のノ
ックアウト部を覆う大きさを備えていれば、このノック
アウト部を貫通させておいても、コンクリートの浸入は
阻止できる。取付板部が、前記背面中央のノックアウト
部以外の他のノックアウト部を覆わないようにしていれ
ば、他のノックアウト部を利用して電線管などの接続が
自由に行える。
面に当接する取付板部が、埋込ボックスの背面中央のノ
ックアウト部を覆う大きさを備えていれば、このノック
アウト部を貫通させておいても、コンクリートの浸入は
阻止できる。取付板部が、前記背面中央のノックアウト
部以外の他のノックアウト部を覆わないようにしていれ
ば、他のノックアウト部を利用して電線管などの接続が
自由に行える。
【0016】取付板部が、前記背面中央のノックアウト
部のみを覆う程度の大きさであれば、埋込ボックスの背
面に取付板部を確実に隙間なく密着させることができ
る。これは、埋込ボックス背面に凹凸やうねりがあって
も、上記のような比較的狭い範囲であれば、取付板部と
埋込ボックスの背面の間には、それほど大きな隙間が生
じることはなく、この程度のわずかな隙間であれば、取
付板部を埋込ボックス背面に押し付けることによって、
隙間を無くすことができるからである。
部のみを覆う程度の大きさであれば、埋込ボックスの背
面に取付板部を確実に隙間なく密着させることができ
る。これは、埋込ボックス背面に凹凸やうねりがあって
も、上記のような比較的狭い範囲であれば、取付板部と
埋込ボックスの背面の間には、それほど大きな隙間が生
じることはなく、この程度のわずかな隙間であれば、取
付板部を埋込ボックス背面に押し付けることによって、
隙間を無くすことができるからである。
【0017】取付板部の面積が小さければ、それだけ嵩
が低くなり、軽量で材料コストも安価になる。一対の細
足状支持部が、取付板部の対向する外縁にそれぞれ、隣
接して並列形成されていれば、従来の取付具のように、
4本の線状支持棒がばらばらに延びて配置されているの
に比べて、はるかに、全体の占有面積が小さくなる。ま
た、従来の取付具では、4本の細い線状支持棒の先端
が、周囲のものに引っ掛かったり突き刺さったりし易い
という問題があるが、この発明のように、一対の細足状
支持部がまとまっていれば、全体として2本の棒状部分
が存在するだけなので、従来の取付具に比べて、上記問
題が起こる可能性が半分になる。しかも、2本の細足状
支持部をまとめれば、全体の太さが比較的あるので、他
のものに突き刺さったり人に怪我をさせる危険性が少な
くなる。
が低くなり、軽量で材料コストも安価になる。一対の細
足状支持部が、取付板部の対向する外縁にそれぞれ、隣
接して並列形成されていれば、従来の取付具のように、
4本の線状支持棒がばらばらに延びて配置されているの
に比べて、はるかに、全体の占有面積が小さくなる。ま
た、従来の取付具では、4本の細い線状支持棒の先端
が、周囲のものに引っ掛かったり突き刺さったりし易い
という問題があるが、この発明のように、一対の細足状
支持部がまとまっていれば、全体として2本の棒状部分
が存在するだけなので、従来の取付具に比べて、上記問
題が起こる可能性が半分になる。しかも、2本の細足状
支持部をまとめれば、全体の太さが比較的あるので、他
のものに突き刺さったり人に怪我をさせる危険性が少な
くなる。
【0018】一対の細足状支持部が、互いに拡開変形可
能であれば、それぞれの細足状支持部を別々の位置で鉄
筋などに固定することにより、埋込ボックスを安定して
確実に固定しておくことができる。すなわち、鉄筋に対
する固定機能の点では、この発明における細足状支持部
も、従来の取付具で、互いに離れて平行に配置された線
状支持棒を用いるのと全く同等の機能を備えているので
ある。
能であれば、それぞれの細足状支持部を別々の位置で鉄
筋などに固定することにより、埋込ボックスを安定して
確実に固定しておくことができる。すなわち、鉄筋に対
する固定機能の点では、この発明における細足状支持部
も、従来の取付具で、互いに離れて平行に配置された線
状支持棒を用いるのと全く同等の機能を備えているので
ある。
【0019】この発明では、上記のような取付板部およ
び細足状支持部を含む取付具の全体が、1枚の板材から
形成されているので、従来の取付具に比べて部品点数が
削減され、製造加工の手間も削減される。
び細足状支持部を含む取付具の全体が、1枚の板材から
形成されているので、従来の取付具に比べて部品点数が
削減され、製造加工の手間も削減される。
【0020】
【実施例】ついで、この発明の実施例を図面を参照しな
がら以下に説明する。図1は、埋込ボックスの取付装置
と埋込ボックスの外観を表している。埋込ボックス40
は、鋼などからなり、概略直方体状で、図中背面側が開
口した箱形をなしている。この開口面が、コンクリート
壁面の表に配置されるようにして、コンクリート壁体内
に埋め込み施工される。埋込ボックス40の各面には、
可撓電線管50などを連結するためのノックアウト部4
2が設けられている。ノックアウト部42は、円形の切
り込み線を貫通形成して、切り込み線の内側を周囲の部
分と分離するとともに、切り込み線は、一部を断続させ
て、部分的に周囲の部分とつながったままの部分を残し
ている。したがって、ノックアウト部42が塞がれてい
る状態では、埋込ボックス40の内部にコンクリートな
どが浸入することはないとともに、ノックアウト部42
を突き破れば、円形の貫通孔が開くようになっている。
埋込ボックス40の背面側(図中では表面側に表されて
いる)には、四隅および中央に合計5個のノックアウト
部42が設けられている。埋込ボックス40の四方の側
面には、それぞれ2個所づつにノックアウト部42が設
けられている。
がら以下に説明する。図1は、埋込ボックスの取付装置
と埋込ボックスの外観を表している。埋込ボックス40
は、鋼などからなり、概略直方体状で、図中背面側が開
口した箱形をなしている。この開口面が、コンクリート
壁面の表に配置されるようにして、コンクリート壁体内
に埋め込み施工される。埋込ボックス40の各面には、
可撓電線管50などを連結するためのノックアウト部4
2が設けられている。ノックアウト部42は、円形の切
り込み線を貫通形成して、切り込み線の内側を周囲の部
分と分離するとともに、切り込み線は、一部を断続させ
て、部分的に周囲の部分とつながったままの部分を残し
ている。したがって、ノックアウト部42が塞がれてい
る状態では、埋込ボックス40の内部にコンクリートな
どが浸入することはないとともに、ノックアウト部42
を突き破れば、円形の貫通孔が開くようになっている。
埋込ボックス40の背面側(図中では表面側に表されて
いる)には、四隅および中央に合計5個のノックアウト
部42が設けられている。埋込ボックス40の四方の側
面には、それぞれ2個所づつにノックアウト部42が設
けられている。
【0021】中央のノックアウト部42の四方には、小
さな貫通孔からなる係合孔44が設けられている。この
係合孔44は、埋込ボックス40の背面に各種の取付具
を取り付けたり位置決めしたりするのに利用される。上
記したような埋込ボックス40の構造は、従来、各種用
途に使用されていた通常の埋込ボックス40と同様のも
のである。
さな貫通孔からなる係合孔44が設けられている。この
係合孔44は、埋込ボックス40の背面に各種の取付具
を取り付けたり位置決めしたりするのに利用される。上
記したような埋込ボックス40の構造は、従来、各種用
途に使用されていた通常の埋込ボックス40と同様のも
のである。
【0022】つぎに、取付具10は、プレス成形が可能
な軟鋼板などからなり、1枚の板材から、切断加工や打
ち抜き加工、屈曲加工など、いわゆるプレス成形加工に
より形成されている。取付具10のうち、中央には取付
板部20を備えている。取付板部20には、概略円形状
の平坦部22を備えている。平坦部22の中央には、筒
状の突起が打ち抜き形成され、この筒状突起の内周面に
ねじが切られて、ねじ孔23が形成されている。平坦部
22の外側縁は、一定の幅で直角に屈曲形成されて、屈
曲縁部24となっており、取付板部20の剛性を高めて
いる。平坦部22の直径方向で対向する2個所には、一
対の細幅帯状をなす係合片25、25が、切り起こし形
成されている。係合片25、25は、平坦部22に対し
て、前記ねじ孔23および屈曲縁部24とは反対の面に
突出している。係合片25、25は、埋込ボックス40
の係合孔44に嵌入可能な形状を備えている。
な軟鋼板などからなり、1枚の板材から、切断加工や打
ち抜き加工、屈曲加工など、いわゆるプレス成形加工に
より形成されている。取付具10のうち、中央には取付
板部20を備えている。取付板部20には、概略円形状
の平坦部22を備えている。平坦部22の中央には、筒
状の突起が打ち抜き形成され、この筒状突起の内周面に
ねじが切られて、ねじ孔23が形成されている。平坦部
22の外側縁は、一定の幅で直角に屈曲形成されて、屈
曲縁部24となっており、取付板部20の剛性を高めて
いる。平坦部22の直径方向で対向する2個所には、一
対の細幅帯状をなす係合片25、25が、切り起こし形
成されている。係合片25、25は、平坦部22に対し
て、前記ねじ孔23および屈曲縁部24とは反対の面に
突出している。係合片25、25は、埋込ボックス40
の係合孔44に嵌入可能な形状を備えている。
【0023】取付板部20の係合片25よりも外側で、
直径方向で対向する部分が外側に少し延長され、その先
端にそれぞれ、一対の細足状支持部30、30を備えて
いる。細足状支持部30は、取付板部20につながる板
材を帯状に切り抜き、幅方向に二つ折りにすることによ
って、細幅の帯状をなす細足状支持部30が形成されて
いる。一対の細足状支持部30、30は、互いに隣接し
て並列された状態で長く延びている。
直径方向で対向する部分が外側に少し延長され、その先
端にそれぞれ、一対の細足状支持部30、30を備えて
いる。細足状支持部30は、取付板部20につながる板
材を帯状に切り抜き、幅方向に二つ折りにすることによ
って、細幅の帯状をなす細足状支持部30が形成されて
いる。一対の細足状支持部30、30は、互いに隣接し
て並列された状態で長く延びている。
【0024】図2は、埋込ボックス取付具10の使用状
態を表している。コンクリートの打設空間には、縦横に
鉄筋60が配筋され、型枠80が施工される。但し、埋
込ボックス40は、型枠80を施工する前に、所定の位
置に設置しておく。すなわち、まず、電線管50、52
が連結された埋込ボックス40の背面に、埋込ボックス
取付具10を取り付ける。具体的には、取付具10の前
面に突出する係合片25、25を、埋込ボックス40の
係合孔44に挿入し、係合片25、25の先端を折り曲
げることによって、取付具10が埋込ボックス40に取
り付けられる。取付具10の取付板部20は、埋込ボッ
クス40の背面に密着して、予め貫通しておいた中央の
ノックアウト部42を塞ぐ。細足状支持部30は、四隅
のノックアウト部42の間を通って、埋込ボックス40
の上下外方に延びることになる。
態を表している。コンクリートの打設空間には、縦横に
鉄筋60が配筋され、型枠80が施工される。但し、埋
込ボックス40は、型枠80を施工する前に、所定の位
置に設置しておく。すなわち、まず、電線管50、52
が連結された埋込ボックス40の背面に、埋込ボックス
取付具10を取り付ける。具体的には、取付具10の前
面に突出する係合片25、25を、埋込ボックス40の
係合孔44に挿入し、係合片25、25の先端を折り曲
げることによって、取付具10が埋込ボックス40に取
り付けられる。取付具10の取付板部20は、埋込ボッ
クス40の背面に密着して、予め貫通しておいた中央の
ノックアウト部42を塞ぐ。細足状支持部30は、四隅
のノックアウト部42の間を通って、埋込ボックス40
の上下外方に延びることになる。
【0025】隣接している一対の細足状支持部30、3
0を左右に押し拡げれば、上下4本の細足状支持部30
…がX字状に拡がって配置される。各細足状支持部30
の先端を、番線62を巻きつけることによって、鉄筋6
0に固定する。その結果、埋込ボックス40は鉄筋60
に取付固定されることになる。なお、埋込ボックス40
の取付位置を変更調整するには、細足状支持部30の屈
曲方向や屈曲角度を変えればよい。細足状支持部30を
埋込ボックス40の前後面方向に屈曲あるいは湾曲させ
れば、埋込ボックス40の前後面方向の位置調整もでき
る。これは、型枠80の表面に埋込ボックス40の前面
が正確に配置されるように、埋込ボックス40の位置調
整を行うのに有効である。
0を左右に押し拡げれば、上下4本の細足状支持部30
…がX字状に拡がって配置される。各細足状支持部30
の先端を、番線62を巻きつけることによって、鉄筋6
0に固定する。その結果、埋込ボックス40は鉄筋60
に取付固定されることになる。なお、埋込ボックス40
の取付位置を変更調整するには、細足状支持部30の屈
曲方向や屈曲角度を変えればよい。細足状支持部30を
埋込ボックス40の前後面方向に屈曲あるいは湾曲させ
れば、埋込ボックス40の前後面方向の位置調整もでき
る。これは、型枠80の表面に埋込ボックス40の前面
が正確に配置されるように、埋込ボックス40の位置調
整を行うのに有効である。
【0026】埋込ボックス40を鉄筋60に固定取付し
た後、型枠80を施工する。型枠80が、埋込ボックス
40の前面にぴったりと当たるようにすれば、型枠80
と埋込ボックス40の隙間からコンクリートが浸入する
のを良好に防止できる。埋込ボックス40を型枠60に
確実に固定しておくために、締め付けボルト90を用い
る。締め付けボルト90を、型枠80の外側から突き通
し、埋込ボックス40の背面中央の貫通しているノック
アウト部42を通して、取付具10のねじ孔23にねじ
込む。締め付けボルト90をねじ込むことによって、取
付具10および埋込ボックス40が型枠80に引き付け
られ、埋込ボックス40が型枠80に強く押し当てられ
た状態で固定される。このようにしておけば、型枠80
の内側にコンクリートを打設したときに、コンクリート
の圧力が加わっても、型枠80と埋込ボックス40の間
に隙間があくことがない。
た後、型枠80を施工する。型枠80が、埋込ボックス
40の前面にぴったりと当たるようにすれば、型枠80
と埋込ボックス40の隙間からコンクリートが浸入する
のを良好に防止できる。埋込ボックス40を型枠60に
確実に固定しておくために、締め付けボルト90を用い
る。締め付けボルト90を、型枠80の外側から突き通
し、埋込ボックス40の背面中央の貫通しているノック
アウト部42を通して、取付具10のねじ孔23にねじ
込む。締め付けボルト90をねじ込むことによって、取
付具10および埋込ボックス40が型枠80に引き付け
られ、埋込ボックス40が型枠80に強く押し当てられ
た状態で固定される。このようにしておけば、型枠80
の内側にコンクリートを打設したときに、コンクリート
の圧力が加わっても、型枠80と埋込ボックス40の間
に隙間があくことがない。
【0027】このようにして、埋込ボックス40の取付
および型枠80の施工が完了した後、型枠80の内側に
コンクリートを打設し、コンクリートが硬化した後、締
め付けボルト90を取り外し、さらに、型枠80を撤去
してしまえば、コンクリート壁体に埋込ボックス40が
埋め込まれた状態になる。
および型枠80の施工が完了した後、型枠80の内側に
コンクリートを打設し、コンクリートが硬化した後、締
め付けボルト90を取り外し、さらに、型枠80を撤去
してしまえば、コンクリート壁体に埋込ボックス40が
埋め込まれた状態になる。
【0028】
【発明の効果】以上に述べた、この発明にかかる埋込ボ
ックス取付具は、埋込ボックスの背面中央のノックアウ
ト部を覆う程度の小さな取付板部と、取付板部の対向す
る外縁にそれぞれ設けられ、隣接して並列形成された一
対の細足状支持部からなることにより、全体の嵩が低
く、輸送保管などの取り扱いが行い易いとともに、埋込
ボックスの取付機能は良好であり、しかも、製造が容易
でコストが安価である。
ックス取付具は、埋込ボックスの背面中央のノックアウ
ト部を覆う程度の小さな取付板部と、取付板部の対向す
る外縁にそれぞれ設けられ、隣接して並列形成された一
対の細足状支持部からなることにより、全体の嵩が低
く、輸送保管などの取り扱いが行い易いとともに、埋込
ボックスの取付機能は良好であり、しかも、製造が容易
でコストが安価である。
【0029】特に、従来、取付具の面積を増大させる原
因であった、ばらばらに離れて設けられていた線状支持
部の代わりに、隣接して並列形成された一対の細足状支
持部を備えていることにより、使用前の状態では、2本
の細足状支持部をひとつにまとめて嵩を低くすることが
でき、持ち運びや取り扱いが簡単になる。しかも、一対
の細足状支持部が隣接していれば、これを設ける取付板
部も小さくて良くなり、取付具の幅方向の寸法がきわめ
て小さくなり、梱包コストあるいは輸送保管コストが大
幅に削減できる。さらに、使用時には、一対の細足状支
持部を拡開すれば、埋込ボックスの固定機能は何ら問題
なく良好に果たすことができるとともに、このように、
一対の細足状支持部を拡開しても、細足状支持部の付け
根部分の幅は狭いので、細足状支持部がノックアウト部
を塞ぐこともない。
因であった、ばらばらに離れて設けられていた線状支持
部の代わりに、隣接して並列形成された一対の細足状支
持部を備えていることにより、使用前の状態では、2本
の細足状支持部をひとつにまとめて嵩を低くすることが
でき、持ち運びや取り扱いが簡単になる。しかも、一対
の細足状支持部が隣接していれば、これを設ける取付板
部も小さくて良くなり、取付具の幅方向の寸法がきわめ
て小さくなり、梱包コストあるいは輸送保管コストが大
幅に削減できる。さらに、使用時には、一対の細足状支
持部を拡開すれば、埋込ボックスの固定機能は何ら問題
なく良好に果たすことができるとともに、このように、
一対の細足状支持部を拡開しても、細足状支持部の付け
根部分の幅は狭いので、細足状支持部がノックアウト部
を塞ぐこともない。
【0030】さらに、この発明における、前記取付板部
および細足状支持部の構造は、取付具全体を1枚の板材
からプレス成形加工などで一体形成することが可能であ
るので、製造加工は極めて能率的に行え、製造コストも
大幅に削減できる。
および細足状支持部の構造は、取付具全体を1枚の板材
からプレス成形加工などで一体形成することが可能であ
るので、製造加工は極めて能率的に行え、製造コストも
大幅に削減できる。
【図1】 この発明の実施例を示す埋込ボックスの取付
装置および埋込ボックスの全体構造を表す斜視図
装置および埋込ボックスの全体構造を表す斜視図
【図2】 使用状態を示す斜視図
10 取付具 20 取付板部 25 係合片 30 細足状支持部 40 埋込ボックス 42 ノックアウト部 44 係合孔
Claims (1)
- 【請求項1】 コンクリートを打設する空間に予め埋込
ボックスを取り付けておくための取付具であって、埋込
ボックスの背面に当接する取付板部とその支持のための
細足状支持部とを備えて全体が1枚の板材から形成され
た取付具であり、前記取付板部は、埋込ボックスの背面
に形成された複数のノックアウト部のうち、中央のノッ
クアウト部は覆うが、他のノックアウト部までは覆うこ
とのない外形を備え、取付板部の前面には、埋込ボック
スの係合孔に係合する係合片が切り起こし形成され、取
付板部の対向する外縁にはそれぞれ、隣接して並列形成
された一対の細足状支持部を備え、この一対の細足状支
持部は互いに拡開変形可能であることを特徴とする埋込
ボックス取付具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4068409A JPH05276632A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 埋込ボックス取付具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4068409A JPH05276632A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 埋込ボックス取付具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05276632A true JPH05276632A (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=13372853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4068409A Pending JPH05276632A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 埋込ボックス取付具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05276632A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7115813B2 (en) * | 2004-03-30 | 2006-10-03 | The Wiremold Company | In-wall electrical box |
US7381891B2 (en) * | 2003-10-07 | 2008-06-03 | The Lamson & Sessions Co. | Electrical box support |
CN102493648A (zh) * | 2011-12-28 | 2012-06-13 | 厦门源昌城建集团有限公司 | 带成排管配电箱在砌体墙中前置预埋施工方法及支撑装置 |
JP2012196112A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-11 | Mirai Ind Co Ltd | 金属製ボックス、金属製配設物、および、金属製ボックスの支持装置 |
JP2015039290A (ja) * | 2014-10-03 | 2015-02-26 | 未来工業株式会社 | 金属製配線ボックスおよび金属製配線ボックスの支持装置 |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP4068409A patent/JPH05276632A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7381891B2 (en) * | 2003-10-07 | 2008-06-03 | The Lamson & Sessions Co. | Electrical box support |
US7432440B2 (en) | 2003-10-07 | 2008-10-07 | The Lamson & Sessions Co. | Electrical box support |
US7115813B2 (en) * | 2004-03-30 | 2006-10-03 | The Wiremold Company | In-wall electrical box |
JP2012196112A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-11 | Mirai Ind Co Ltd | 金属製ボックス、金属製配設物、および、金属製ボックスの支持装置 |
CN102493648A (zh) * | 2011-12-28 | 2012-06-13 | 厦门源昌城建集团有限公司 | 带成排管配电箱在砌体墙中前置预埋施工方法及支撑装置 |
JP2015039290A (ja) * | 2014-10-03 | 2015-02-26 | 未来工業株式会社 | 金属製配線ボックスおよび金属製配線ボックスの支持装置 |
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