JPH05275416A - シリコンウェーハの洗浄液 - Google Patents

シリコンウェーハの洗浄液

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JPH05275416A
JPH05275416A JP10224292A JP10224292A JPH05275416A JP H05275416 A JPH05275416 A JP H05275416A JP 10224292 A JP10224292 A JP 10224292A JP 10224292 A JP10224292 A JP 10224292A JP H05275416 A JPH05275416 A JP H05275416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon wafer
mixing ratio
cleaning solvent
cleaning
etching rate
Prior art date
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Pending
Application number
JP10224292A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kobayashi
弘之 小林
Jiro Tatsuta
次郎 龍田
Etsuro Morita
悦郎 森田
Takayuki Shingyouchi
隆之 新行内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Silicon Corp, Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Silicon Corp
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Publication of JPH05275416A publication Critical patent/JPH05275416A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリコンウェーハのSC1洗浄液においてH
2Oの混合比を高くしたときのエッチング速度の増加を
抑えながら、この希釈により薬液中に含まれる重金属不
純物の濃度を低下させて、エッチング処理の際のウェー
ハ表面の汚染を低減する。 【構成】 NH4OH、H22およびH2Oで構成される
SC1洗浄液のNH4OHのH22に対するモル濃度の
比を0.77以下とし、洗浄液中におけるH22のモル
濃度を0.19mol/l以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコンウェーハ表面の
重金属汚染量を低減し、かつ、マイクロラフネスの少な
いエッチング面を与えるシリコンウェーハの洗浄液に関
する。
【0002】
【従来の技術】シリコンウェーハの初期洗浄等に使用さ
れる洗浄液としては、ウェーハ表面の汚染の種類に応じ
て各種のものが使用されてきた。このシリコンウェーハ
の洗浄液としては、弗酸−硝酸の混合液、あるいはアル
カリ溶液が用いられている。このアルカリ系洗浄液とし
ては、従来、NH4OH(29重量%)およびH2
2(30重量%)をH2Oで希釈した薬液(以下SCI洗
浄液と称する)が用いられ、その混合比A:B:Xが
1:1:5(NH4OHのH22に対するモル濃度の比
率が1.53で、洗浄液中におけるH22のモル濃度が
1.4mol/l)程度のものが標準的に使われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記洗
浄液の組成においては、水の添加量が少ないためにNH
4OHおよびH22に含まれる重金属の濃度が高くな
り、洗浄の際にこれらの重金属によりウェーハ表面が汚
染され易い。このため、特開平3−254125号公報
に記載しているように、水の混合比を高めて洗浄液を希
釈していく方法が行われている。
【0004】しかし、水の混合比を高めるとNH4OH
とH22の混合比によっては洗浄液のエッチング速度が
変化してしまい、エッチング速度の増大がウェーハ表面
でのマイクロラフネスの増大を招いてしまう。例えば、
2Oの混合比によるエッチング速度の変化を示す実験
値(表1)の薬液No.IV,Vに示すように、NH4
OHとH22の混合比A:BがA≧B(NH4OHのH2
2に対するモル濃度の比率が1.53以上)の場合に
は、H2Oの混合比Xを高めた場合のエッチング速度の
変化の割合が大きくなってしまう。
【0005】
【表1】
【0006】本発明の目的は、シリコンウェーハ表面の
マイクロラフネスの増大を抑え、かつ、シリコンウェー
ハ表面の重金属汚染を低減するシリコンウェーハの洗浄
液を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は下記の
本発明によって達成される。すなわち、本発明において
はNH4OHとH22とH2Oとで構成されるシリコンウ
ェーハの洗浄液において、上記NH4OHの上記H22
に対するモル濃度の比率を0.77以下とし、かつ上記
洗浄液中におけるH22のモル濃度を0.19mol/
l以下としたシリコンウェーハの洗浄液を用いることに
より、好適な表面を有するシリコンウェーハを得ること
ができる。
【0008】
【作用】このようにNH4OH(29重量%):H22
(30重量%):H2Oの混合比A:B:XのBを1と
したときにAを0.5以下(モル濃度の比率を0.77
以下)、Xを50以上(洗浄液中のH22のモル濃度を
0.19mol/l以下)とすることにより、洗浄液は
希釈されて重金属濃度が低下し処理後のウェーハ表面の
清浄度が従来のものよりも向上するとともに、NH4
Hの濃度がH22の濃度に対して低いために、H2Oの
混合比を高めることによるエッチング速度の増大が抑え
られ、したがってマイクロラフネスの増大を防止するこ
とができる。
【0009】以下、本発明の具体的構成について詳述す
る。
【0010】上記表1は薬液中のH2Oの混合比による
エッチング速度の変化を示す実験値である。ここで、エ
ッチング速度とは洗浄(エッチング)開始から一定時間
後のエッチングされた面とされていない面との間の段差
を測定してA(オングストローム)/minで表した量
とする。
【0011】表1においてH22(30重量%)の混合
比Bを1としたときのH2Oの混合比Xを50〜500
(洗浄液中におけるH22のモル濃度を0.19〜0.
02mol/l)とすることで全反射蛍光X線分析法に
より測定したシリコンウェーハ表面の重金属汚染量を1
×1010atoms/cm2以下に抑えることができ
る。さらに、Xをこの範囲で変動させた際に、エッチン
グ速度が増大しなければ好適なマイクロラフネスを得ら
れる。なお、ここでウェーハ表面の汚染源の重金属と
は、薬液のNH4OHおよびH22に含まれるFe、N
i、Cu、Zn等の重金属原子であり、上記Xが50未
満ではこれらの重金属による汚染量が低減されず、50
0以上では薬液の洗浄能力が低下する。
【0012】本発明ではこのような範囲の混合比XのH
2Oにより希釈されるNH4OH(29重量%)の混合比
Aを0.5以下とし、NH4OHのモル濃度の比率をH2
2のモル濃度に対して0.77以下とする。
【0013】表1において示すように、H22(30重
量%)を1としたときのNH4OH(29重量%)の混
合比Aが本発明の範囲である薬液I(A=0.1)、薬
液II(A=0.3)、薬液III(A=0.5)にお
いては、薬液温度80℃でシリコンウェーハを洗浄した
際にH2Oの混合比Xを50<X<500の範囲で変化
させても、そのエッチング速度は低く、かつ、変化の割
合も小さく抑えられる。その結果、マイクロラフネスの
少ない高性能のシリコンウェーハを得ることができる。
なお、ここでNH4OHの混合比Aの下限は0.1(H2
2に対するモル濃度の比率が0.15)程度とするこ
とが好ましい。0.1未満では薬液の洗浄能力が低下し
てしまう。
【0014】
【実施例】シリコンウェーハをNH4OH(29重量
%)とH22(30重量%)とH2Oの混合比A:B:
Xが異なる3種類の組成のSC1洗浄液に浸漬し、エッ
チング開始後10minの、エッチング速度を、エッチ
ングされた面とされていない面の段差をWYKO社のT
OPO−3Dを用いて測定することにより求めた。この
場合のSC1薬液の組成は、0.1:1:X(I)、
0.3:1:X(II)、0.5:1:X(III)で
あり、各々のH2Oの混合比を変化させてXが0.5、
5、50および500の各点におけるエッチング速度を
測定した。結果を表1に示す。なお、SC1洗浄液の温
度は80℃とし、速度は段差の4点での平均により求め
た処理開始10分後のエッチング速度の値を示してい
る。
【0015】このように本発明に係る薬液I、IIおよ
びIIIで処理したシリコンウェーハは、本発明の範囲
ではないA:B:Xが1:1:X(IV)および1:
0.1:X(V)である薬液を用いた場合よりもH2
の混合比Xを増加させた場合のエッチング速度の変化の
割合が小さいことが明かである。
【0016】次いで、これとは別に薬液組成が本発明の
範囲である0.3:1:500のSC1液と、本発明を
はずれる1:1:5のSC1液を用いて、上記と同じ未
処理のシリコンウェーハを80℃で10分間洗浄し、処
理後のウェーハ表面の重金属量を全反射蛍光X線分析法
により測定したところ本発明品が1×1010atoms
/cm2であるのに対し、比較品では1011atoms
/cm2となり、汚染量が著しく改善されているのが確
認された。
【0017】
【発明の効果】本発明のシリコンウェーハの洗浄液はH
2Oの混合比を高めてもエッチング速度が変化せず、好
適なマイクロラフネスを維持しながら、洗浄液として含
まれる重金属によるウェーハ表面汚染量を大幅に低減す
ることができる。
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】次いで、これとは別に薬液組成が本発明の
範囲である0.3:1:500のSC1液と、本発明を
はずれる1:1:5のSC1液を用いて、上記と同じ未
処理のシリコンウェーハを80℃で10分間洗浄し、処
理後のウェーハ表面の重金属量を全反射蛍光X線分析法
により測定したところ本発明品が1×1010atoms
/cm2であるのに対し、比較品では1×1011ato
ms/cm2となり、汚染量が著しく改善されているの
が確認された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 悦郎 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内 (72)発明者 新行内 隆之 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NH4OHとH22とH2Oとで構成され
    るシリコンウェーハの洗浄液において、上記NH4OH
    の上記H22に対するモル濃度の比率を0.77以下と
    し、かつ上記洗浄液中におけるH22のモル濃度を0.
    19mol/l以下としたことを特徴とするシリコンウ
    ェーハの洗浄液。
JP10224292A 1992-03-27 1992-03-27 シリコンウェーハの洗浄液 Pending JPH05275416A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010141099A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法
JP5572085B2 (ja) * 2008-03-21 2014-08-13 信越化学工業株式会社 Soiウェーハの製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04107922A (ja) * 1990-08-29 1992-04-09 Fujitsu Ltd 半導体洗浄液およびそれを用いた洗浄方法

Patent Citations (1)

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981222