JPH05273969A - 楽音生成装置 - Google Patents

楽音生成装置

Info

Publication number
JPH05273969A
JPH05273969A JP4322359A JP32235992A JPH05273969A JP H05273969 A JPH05273969 A JP H05273969A JP 4322359 A JP4322359 A JP 4322359A JP 32235992 A JP32235992 A JP 32235992A JP H05273969 A JPH05273969 A JP H05273969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effect
switching
musical
tone
imparting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4322359A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3241832B2 (ja
Inventor
Takeshi Sakata
毅 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roland Corp filed Critical Roland Corp
Priority to JP32235992A priority Critical patent/JP3241832B2/ja
Publication of JPH05273969A publication Critical patent/JPH05273969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3241832B2 publication Critical patent/JP3241832B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】効果を切り換えたときに、切り換え前の効果が
付与された楽音を生成させながら、同時に新たな効果が
付与された楽音を生成できるようにした。 【構成】複数の楽音を同時に生成可能な楽音発生装置1
6と、楽音発生装置16で生成された楽音を供給され、
当該楽音に対して効果を付与するための複数の効果装置
よりなる効果付与装置20と、効果付与装置20で付与
される効果の切り換えを指定するための効果選択装置1
4と、効果選択装置14によって効果の切り換えが指定
されたときに、楽音発生装置16によって生成中の楽音
に関しては、効果選択装置14による効果の切り換え前
から付与されている効果を付与する効果装置に継続して
供給するとともに、効果選択装置14による効果の切り
換え後に新たに生成される楽音に関しては、効果選択装
置14によって指定される効果を付与する効果装置へ供
給する出力分配装置18とを有するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音生成装置に関し、
特に、楽音に対して付与される効果の切り換えを、演奏
者及び聴衆にとって自然な感じで行うことのできる楽音
生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の楽音生成装置においては、広く一
般に、波形読み出し方式などにより楽音を生成する楽音
生成手段の後段に、楽音生成手段により生成された楽音
に対して、リバーブ、コーラスあるいはディレイなどの
効果を付与する効果付与手段を接続し、効果の付与され
た楽音を生成することが行われている。
【0003】さらに、このような従来の楽音生成装置に
おいては、効果付与手段によって付与される効果の種類
を、例えば、リバーブからコーラスへ、あるいはディレ
イからリバーブへなどのように任意に切り換えたり、あ
るいは、同じ種類の効果であっても、例えば、ディレイ
の遅延時間やリバーブの残響時間をより長い時間へ切り
換えたり、コーラスの変調速度をより速い速度へ切り換
えたりするなどのように、効果付与手段によって付与さ
れる効果の内容を任意に切り換えることが可能となって
いる。
【0004】そして、上記したような効果の内容の切り
換えにおいては、楽音生成手段によって生成される楽音
の音色は変更せずに、効果の内容のみ切り換える場合
と、楽音生成手段によって生成される楽音の音色の切り
換えに付随して、効果の内容を切り換える場合との、二
つの場合が存在していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の楽音生成装置にあっては、効果の内容を
切り換えたときに、切り換え前の従前までの効果が、切
り換え後に直ちに新たな効果の内容に置換されるもので
あるため、切り換え前までの効果が付与された楽音を生
成させながら、それと同時に、新たな効果の付与された
楽音を生成することができないという問題点があった。
【0006】また、上記したような従来の楽音生成装置
にあっては、効果の内容を切り換えたときに、効果付与
手段の制御内容の変更や効果付与に使用するメモリの初
期化などのために、効果の内容の変更に時間を要するこ
とがあり、新たな内容の効果が付与された楽音を生成す
るのに遅延が生じるという問題点があった。
【0007】このため、上記したような従来の楽音生成
装置によれば、効果の切り換え時において、演奏者及び
聴衆に対して不自然さを与えるという問題点があった。
【0008】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、効果の内容を切り換えたときに、切り換え前の
従前の効果が付与された楽音を生成させながら、それと
同時に、新たな効果が付与された楽音を生成することが
できるようにして、効果の切り換えが自然な感じで行わ
れるようにすることにより、演奏者及び聴衆に与える不
自然さを解消した楽音生成装置を提供しようとするもの
である。
【0009】また、本発明は、新たな内容の効果が指定
されたときに効果の内容を新たな内容に変更し、こうし
た効果の内容の変更の後に、新たに生成される楽音を供
給するようにして、新たな効果が付与された楽音を遅延
なく生成することができるようにした楽音生成装置を提
供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における楽音生成装置は、複数の楽音を同時
に生成可能な楽音生成手段と、この楽音生成手段で生成
された楽音を供給され、当該楽音に対して効果を付与す
るための複数の効果付与手段と、この効果付与手段で付
与される効果の内容の切り換えを指定するための効果切
り換え指定手段と、この効果切り換え指定手段によっ
て、効果の内容の切り換えが指定されたときに、楽音生
成手段によって生成中の楽音に関しては、効果切り換え
指定手段による効果の内容の切り換え指定前から付与さ
れている効果を付与する効果付与手段に継続して供給す
るとともに、効果切り換え指定手段による効果の内容の
切り換え指定後に新たに生成される楽音に関しては、効
果切り換え指定手段によって指定される効果を付与する
効果付与手段へ供給する楽音供給手段とを有するように
構成したものである。
【0011】また、本発明は、複数の楽音を同時に生成
可能な楽音生成手段と、楽音生成手段で生成された楽音
を供給され、楽音に対して効果を付与するための複数の
効果付与手段と、効果付与手段で付与される効果の内容
の切り換えを指定するための効果切り換え指定手段と、
効果切り換え指定手段によって、効果の内容の切り換え
が指定されたときに、複数の効果付与手段の中で、楽音
生成手段によって生成中の楽音が供給されている効果付
与手段に関しては、効果切り換え指定手段による効果の
内容の切り換え指定前から付与されている効果を継続し
て付与するように制御するとともに、生成中の楽音が継
続して供給され、複数の効果付与手段の中で、楽音生成
手段によって生成中の楽音が供給されている効果付与手
段以外のいずれかの効果付与手段に関しては、効果切り
換え指定手段によって指定される効果を付与するように
制御するとともに、少なくとも効果切り換え指定手段に
よる効果の内容の切り換え指定後に新たに生成される楽
音が供給されるように制御する効果制御手段とを有する
ように構成したものである。
【0012】
【作用】本発明の前者によれば、効果切り換え指定手段
によって効果の内容の切り換えが指定されたときに、楽
音生成装置において生成中の楽音に関しては、楽音供給
手段によって、効果切り換え指定手段によって効果の内
容の切り換えを指定される以前からの効果を付与する効
果付与手段に継続して供給されることになり、効果の内
容の切り換えの指定以前の従前までの効果が付与され続
けることになる。
【0013】一方、効果の内容の切り換えの指定以後に
楽音生成手段において新たに生成される楽音に関して
は、効果切り換え指定手段の指定に基づく新たな効果の
内容を付与する効果付与手段へ供給されることになり、
効果切り換え指定手段によって指定された新たな効果が
付与されることになる。
【0014】また、本発明の後者によれば、効果切り換
え指定手段によって効果の内容の切り換えが指定された
ときには、複数の効果付与手段の中で、楽音生成手段に
よって生成中の楽音が供給されている効果付与手段は、
効果切り換え指定手段による効果の内容の切り換え指定
前から付与されている効果が継続して付与される。そし
て、こうした効果付与手段には、生成中の楽音が継続し
て供給されることになる。
【0015】一方、複数の効果付与手段の中で、楽音生
成手段によって生成中の楽音が供給されている効果付与
手段以外のいずれかの効果付与手段は、効果切り換え指
定手段によって指定される効果が付与されることにな
る。そして、こうした効果付与手段には、少なくとも効
果切り換え指定手段による効果の内容の切り換え指定後
に新たに生成される楽音が供給されることになる。
【0016】このため、本発明によれば、効果の内容の
切り換えの際に、効果の切り換えが自然な感じで行われ
るようになり、演奏者及び聴衆に与える不自然さが解消
される。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明による楽音生
成装置の実施例を詳細に説明するものとする。
【0018】図1には、本発明の第一の実施例による楽
音生成装置を備えた電子楽器の機能的構成を示すブロッ
ク図が示されている。この電子楽器は、その全体の動作
の制御を制御装置10内の中央処理装置(CPU)10
Aを用いて制御するように構成されている。この制御装
置10は、上記したCPU10A、全体の動作の制御の
ための所定のプログラムなどが格納されたリード・オン
リ・メモリ(ROM)10B及び各種レジスタ群などが
設定されたランダム・アクセス・メモリ(RAM)10
Cを具備しており、CPU10Aによって動作が制御さ
れたり、信号を入出力するものである。この制御装置1
0には、バスを介して、押鍵操作によって得られたキー
オン信号を制御装置10へ入力するとともに、離鍵操作
によって得られたキーオフ信号を制御装置10へ入力す
るための鍵盤装置12が接続されている。なお、キーオ
ン信号及びキーオフ信号には、押鍵あるいは離鍵された
鍵を示すノートナンバーが含まれている。
【0019】さらに、制御装置10には、バスを介し
て、「1番」から「EN番」までの効果ナンバーを選択
できる効果選択装置14と、VN個の発音チャンネルを
有する楽音発生装置16と、楽音発生装置16の発音チ
ャンネルにそれぞれ対応するVN個の分配器を有する出
力分配装置18と、「1番」から「EN番」までの効果
ナンバーにそれぞれ対応するEN個の効果装置を有する
効果付与装置20とが接続されている。さらに、効果付
与装置20には、各効果装置からの出力を加算するため
の加算器22が接続されており、この加算器22の出力
が、デジタル・アナログ変換器(D/A変換器)24へ
入力されるように構成されている。このD/A変換器2
4には、アンプ及びスピーカ等よりなる音響装置26が
接続されている。
【0020】以下に、上記した各構成要素を詳述するも
のとする。
【0021】まず、効果選択装置14は、所定のスイッ
チ類などの操作によって選択された「1番」から「EN
番」に至る効果ナンバーに対応する効果ナンバー信号
を、制御装置10へ入力するものである。この効果ナン
バー信号は、所定のスイッチ類などの操作によって、新
たに効果ナンバーが選択されたときに、制御装置10へ
入力されるものである。
【0022】効果ナンバーは、効果付与装置20によっ
て付与される効果を指定するものであり、例えば、効果
ナンバー「1番」が「リバーブ」を指定し、効果ナンバ
ー「2番」が「コーラス」を指定し、効果ナンバー「3
番」が「ディレイ」を指定するように構成されていて、
効果付与装置20の各効果装置と1対1の関係で固定的
に設定されている。
【0023】即ち、上記したように、効果付与装置20
は、EN個の効果ナンバーに対応するEN個の効果装置
を有し、各効果装置にはそれぞれ、例えば、リバーブ、
コーラス、ディレイなどの所定の効果が、効果ナンバー
と対応させて予め設定されているものである。
【0024】ROM10Bは、CPU10Aの動作を制
御するプログラム及び楽音形成に必要なパラメータを記
憶して格納するものである。
【0025】RAM10Cは、効果選択装置14によっ
て現在指定されている効果ナンバー、楽音形成に必要な
パラメータあるいは演算の途中結果などを一時記憶して
おくためのものである。なお、本実施例においては、現
在指定されている効果ナンバーを記憶するレジスタとし
て、カレント効果ナンバー情報ENUMがあり、図2に
示すような記憶領域を有している。
【0026】このカレント効果ナンバー情報ENUM
は、効果選択装置14により選択された「1番」から
「EN番」に至る現在の効果ナンバーを示し、初期状態
においては「1」に初期化されている。
【0027】楽音発生装置16は、上記したようにVN
個の発音チャンネルを有し、公知の技術によって、鍵盤
装置12の押鍵操作に基づき、制御装置10から入力さ
れたキーオン信号によって指定された発音チャンネルに
おいて、指定されたノートナンバーに対応するピッチで
楽音波形を発生するとともに、鍵盤装置12の離鍵操作
に基づき、制御装置10から入力されたキーオフ信号に
よって指定されたノートナンバーに対応するピッチで発
音中の発音チャンネルの出力している楽音波形を減衰す
るものである。
【0028】出力分配装置18は、上記したようにVN
個の分配器を有し、各分配器は楽音発生装置16の各発
音チャンネルと1対1の対応関係もっている。そして、
各分配器は、制御装置10から入力された各発音チャン
ネルに対応する効果ナンバーに基づいて、その効果ナン
バーにより指定される効果を割り当てられた効果付与装
置20の効果装置へ、各楽音チャンネルの楽音波形を出
力するものである。そして、効果付与装置20の各効果
装置によって、楽音発生装置16の各発音チャンネルに
よって形成された楽音波形に、各効果装置に設定された
効果が付与されることになる。さらに、効果付与装置1
8から出力された楽音波形は、加算器22により加算さ
れて、D/A変換器24に出力されることになる。
【0029】D/A変換器24は、効果付与装置20か
ら出力され、加算器22によって加算された楽音波形の
デジタル信号を、アナログ信号に変換するものである。
この変換されたアナログ信号は、音響装置26によって
空間に楽音として放音される。
【0030】次に、この電子楽器の作用を、図3及び図
4のフローチャートを参照しながら、各ステップ毎に説
明する。この電子楽器は、鍵盤装置12の操作によって
得られたキーオン信号(あるいはキーオフ信号)及び効
果選択装置14の操作によって得られた効果ナンバー信
号とが、制御装置10に入力されると、制御装置10は
入力されたキーオン信号(あるいはキーオフ信号)及び
効果ナンバー信号に対応して、ROM10B及びRAM
10Cのパラメータに基づいて、キーオン信号(キーオ
フ信号)を楽音発生装置16へ入力するとともに、効果
ナンバーを出力分配装置18へ入力するものである。
【0031】そして、楽音発生装置16の出力が、出力
分配装置18へ入力され、出力分配装置18は、楽音発
生装置16より出力される楽音波形を、効果ナンバーに
基づいて、効果付与装置20の効果ナンバーに対応する
効果装置へ出力する。そして、効果付与装置20からの
出力は、加算器22により加算されて、こうして得られ
た楽音信号のデジタル信号は、D/A変換器24によっ
てアナログ信号に変換されて、音響装置26によって空
間に楽音として放音されることになる。
【0032】この際に、CPU10Aは、ROM10B
内に記憶された図3及び図4に示すフローチャートによ
って示されるようなプログラムに従って動作するもので
ある。これらのプログラムは、タスクの優先順位が存在
するマルチタスク形式で動作するものであり、タスクの
優先順位の高い順に、発音タスク(図3)、効果選択装
置読み込みタスク(図4)となっており、これらのタス
クにより構成されている。各タスクは、イベントによっ
て起動されるものであり、所定の処理を終了するとその
動作を停止して、次のイベントの発生を待つものであ
る。
【0033】まず、図3に示すフローチャートに基づい
て、発音タスクを詳細に説明する。この発音タスクは、
鍵盤装置12の押鍵操作によって得られるキーオン信号
により発生されるキーオン・イベント及び鍵盤装置12
の離鍵操作によって得られるキーオフ信号により発生さ
れるキーオフ・イベントによって、動作を開始するもの
である。なお、図3のフローチャート内で使用した
「v]、「n」及び「e」は、この発音タスク内で使用
するローカル変数であり、上記した各タスク間で共通し
ているものではない。
【0034】まず、ステップS302では、発音タスク
を起動したイベントが、キーオフ・イベントであるか、
否かが判断される。この判断結果が肯定(Yes)、即
ち、発音タスクを起動したイベントがキーオフ・イベン
トである場合には、ステップS304へ進む。一方、判
断結果が否定(No)、即ち、発音タスクを起動したイ
ベントがキーオン・イベントである場合には、ステップ
S306へ進む。
【0035】ステップS306では、鍵盤装置12の押
鍵操作によって得られたキーオン信号に含まれるノート
ナンバーより、「キーオン(押鍵)されたノートナンバ
ー:キーオン・ノートナンバー」を読み込んで、ローカ
ル変数nに代入する。ステップS306の処理を終了す
ると、ステップS308へ進む。
【0036】ステップS308では、特に詳細には説明
しないが、公知の技術に基づく所定の処理によって、楽
音発生装置16から楽音を発生すべき発音チャンネルナ
ンバーを選択し、ローカル変数vに代入する。このと
き、選択された発音チャンネルvが楽音生成中であった
場合には、その楽音レベルを急速に減衰させる。ステッ
プS308の処理を終了すると、ステップS310へ進
む。
【0037】ステップS310では、図4において後述
する効果選択装置読み込みタスクにおいて設定されたカ
レント効果ナンバー情報ENUMを読み出して、ローカ
ル変数eに代入する。ステップS310の処理を終了す
ると、ステップS312へ進む。
【0038】ステップS312では、ステップS308
で代入されたローカル変数vに対応する出力分配装置1
8の分配器vの出力先を、ステップS310で代入され
たローカル変数eに対応する効果付与装置20の効果装
置eに指定する。従って、この処理により、各発音チャ
ンネルにより発生される楽音波形に対して、効果選択装
置14により指定された効果を付与する効果装置が設定
されることになる。ステップS312の処理を終了する
と、ステップS314へ進む。
【0039】ステップS314では、ノートナンバーn
を含むキーオン信号により、特に詳述しない公知の技術
を用いて、発音チャンネルvに対して楽音発生処理を行
う。即ち、楽音発生装置16の発音チャンネルvにキー
オン信号を入力することにより、楽音発生装置16の発
音チャンネルvにおいて、ノートナンバーnに対応する
ピッチで楽音波形を発生する。
【0040】そして、発音チャンネルvにおいて発生さ
れた楽音波形は、出力分配装置18の分配器vに入力さ
れることになり、分配器vは発音チャンネルvの楽音波
形を、効果装置eへ出力するものである。従って、鍵盤
装置12の押鍵によって新たに発音される楽音に対し
て、効果選択装置14により選択された効果が付与され
ることになる。ステップS314の処理を終了すると、
この発音タスクを終了する。
【0041】一方、発音タスクを起動したイベントがキ
ーオフ・イベントであった場合には、上記したように、
ステップS302からステップS304へ進むことにな
る。
【0042】ステップS304では、鍵盤装置12の離
鍵操作によって得られたキーオフ信号に含まれるノート
ナンバーより、「キーオフ(離鍵)されたノートナンバ
ー:キーオフ・ノートナンバー」を読み込んで、ローカ
ル変数nに代入する。ステップS304の処理を終了す
ると、ステップS316へ進む。
【0043】ステップS316では、ノートナンバーn
を含むキーオフ信号により、特に詳述しない公知の技術
を用いて、楽音発生装置16の発音チャンネルに対して
楽音の消音処理を行う。即ち、楽音発生装置16のノー
トナンバーnで楽音発生中の発音チャンネルにキーオフ
信号を入力することにより、ノートナンバーnで楽音発
生中の発音チャンネルの楽音波形を減衰する。ステップ
S316の処理を終了すると、この発音タスクを終了す
る。
【0044】上記で説明した発音タスクにおいては、鍵
盤装置12の押鍵によって、これから新たに発音される
楽音に関しては、効果選択装置14によって現在選択さ
れている効果が付与されることになる。また、既に発音
している楽音に対しては、消音処理以外の如何なる処理
も行われないため、既に発音されている楽音に関して
は、効果が変化することはない。
【0045】次に、図4に示すフローチャートに基づい
て、効果選択装置読み込みタスクを詳細に説明する。こ
の効果選択装置読み込みタスクは、効果選択装置14か
らの効果ナンバー信号により発生される効果ナンバー・
イベントによって動作を開始するものである。なお、図
4のフローチャート内で使用した「e」は、この効果選
択装置読み込みタスク内で使用するローカル変数であ
り、上記した各タスク間で共通しているものではない。
【0046】まず、ステップS402においては、効果
選択装置14の操作によって効果ナンバーが指定された
ときに出力される効果ナンバー信号から効果ナンバーを
読み込み、ローカル変数eに代入する。ステップS40
2の処理を終了すると、ステップ404へ進む。
【0047】ステップS404では、ステップS402
で代入されたローカル変数eを、カレント効果ナンバー
情報ENUMにセットする。ステップS404の処理を
終了すると、この効果選択装置読み込みタスクを終了す
る。こうして、効果選択装置14の操作によって新たに
選択された効果ナンバーが、RAM10Cのカレント効
果ナンバー情報ENUMにセットされ、上記した発音タ
スクにおいて、新たな楽音波形が形成されると、その楽
音波形が、カレント効果ナンバー情報ENUMにセット
された効果ナンバーに対応する効果装置へ出力されて、
当該楽音波形に効果が付与されることになる。
【0048】即ち、この第一の実施例においては、効果
付与装置20の各効果装置が付与できる効果の種類が、
例えば、効果装置「1」が「リバーブ」、効果装置
「2」が「コーラス」、効果装置「3」が「ディレイ」
というように、各効果装置と1対1の関係で固定化され
ており、効果選択装置14の操作により効果の種類の切
り換えが指定された場合には、その指定後に新たに生成
される楽音波形の出力先を、出力分配装置18の分配器
により、効果付与装置20の指定された効果の種類を実
現している効果装置に分配するようになされているもの
である。
【0049】次に、本発明による楽音生成装置の第二の
実施例を説明するものとする。
【0050】この第二の実施例は、第一の実施例とは異
なり、効果付与装置の各効果装置が付与できる効果の種
類が、演奏者によって任意に変更可能となるように構成
されている。即ち、効果選択装置の操作により効果の種
類の切り換えが指定された場合に、新たに効果付与装置
のいずれかの効果装置を選択し、選択した効果装置の効
果の種類を、効果選択装置により指定された効果に変更
するとともに、その指定の後に新たに生成される楽音波
形の出力先を、選択した効果装置へ変更するものであ
る。
【0051】なお、効果選択装置の操作により効果の種
類の切り換えが指定された場合の効果装置選択方法は、
楽音生成チャンネルアサイナと同様に、選択時にいずれ
の発音チャンネルの出力も分配されていない空いている
効果装置を選択したり、レベルアサインなどのように現
在入力されている楽音波形の最も小さい効果装置を選択
する方法や、前回変更制御された時刻の最も古い効果装
置を選択するような履歴で管理する方法など、従来から
公知の技術を用いればよい。
【0052】図5は、本発明の第二の実施例による楽音
生成装置を備えた電子楽器の機能的構成を示すブロック
図であり、図1と同一の符号を付することにより、第一
の実施例と同様な構成及び作用の説明は省略するものと
する。
【0053】効果付与装置30は、FN個の効果装置を
有している。そして、新たな効果を選択するために効果
選択装置14を操作すると、効果選択装置14の操作に
基づき制御装置10から、効果制御情報が効果付与装置
30に出力され、この効果制御情報に基づいて、各効果
装置を効果選択装置14が指定した効果に変更制御する
ように構成されている。従って、効果選択装置14の操
作に基づき、上記したレベルアサインなどの公知の方法
により、効果付与装置30を構成する各効果装置のうち
で所定の効果装置が選択されることになり、選択された
効果装置には、効果付与制御情報により指定された、例
えば、リバーブ、コーラス、ディレイなどの効果が割り
当てられることになる。
【0054】ROM10Bは、CPU10Aの動作を制
御するプログラム、効果選択装置14によって選択さ
れ、効果付与装置30の各効果装置に設定可能な効果を
記憶した効果制御情報及び楽音形成に必要なパラメータ
を記憶して格納するものである。なお、本実施例におい
ては、効果制御情報を記憶する領域として、図6に示す
ような効果制御情報EFCTが設定されており、EN個
の効果制御情報が記憶されている。
【0055】そして、例えば、「効果制御情報1」がリ
バーブ、「効果制御情報2」がコーラス、「効果制御情
報3」がディレイなどのように設定されている。従っ
て、上記したように、この効果制御情報EFCTを効果
付与装置30の各効果装置に入力することにより、各効
果装置をリバーブ、コーラス、ディレイなどの任意の効
果に変更制御できる。なお、この第二の実施例は、効果
制御情報EFCTの効果制御情報の個数「EN個」が、
効果付与装置30を構成する効果装置の個数「FN個」
より大きい場合により効果的である。
【0056】RAM10Cは、現在指定されている効果
ナンバー、現在指定されている効果ナンバーに対応する
効果装置のナンバー、楽音形成に必要なパラメータある
いは演算の途中結果などを一時記憶しておくためのもの
である。なお、本実施例においては、現在指定されてい
る効果装置のナンバーを記憶するレジスタとして、カレ
ント効果装置ナンバー情報FNUMがあり、図7に示す
ような記憶領域を有している。
【0057】カレント効果装置ナンバー情報FNUM
は、効果選択装置14の操作により現在指定された効果
ナンバーに対応する効果を付与するために選択された、
効果付与装置30を構成する「1番」から「FN番」に
至る効果装置の番号を示し、初期状態においては「1」
に初期化されている。
【0058】次に、この電子楽器の作用を、図8及び図
9のフローチャートを参照しながら、各ステップ毎に説
明する。なお、この電子楽器は、鍵盤装置12の操作に
よって得られたキーオン信号(あるいはキーオフ信号)
及び効果選択装置14の操作によって得られた効果ナン
バー信号とが、制御装置10に入力されると、制御装置
10は入力されたキーオン信号(あるいはキーオフ信
号)及び効果ナンバー信号に対応して、ROM10B及
びRAM10Cのパラメータに基づいて、キーオン信号
(キーオフ信号)を楽音発生装置16へ入力するととも
に、カレント効果装置ナンバー情報FNUMを出力分配
装置18へ入力し、さらに効果制御情報EFCTを効果
付与装置30へ入力するものである。
【0059】そして、楽音発生装置16の出力が、出力
分配装置18へ入力され、出力分配装置18の出力は、
効果選択装置14の操作によって選択された効果を付与
する効果付与装置30の効果装置へ入力される。そし
て、効果付与装置30からの出力は、加算器22により
加算されて、こうして得られた楽音信号のデジタル信号
は、D/A変換器24によってアナログ信号に変換され
て、音響装置26によって空間に楽音として放音される
ことになる。
【0060】この際に、CPU10Aは、ROM10B
内に記憶された図8及び図9に示すフローチャートによ
って示されるようなプログラムに従って動作するもので
ある。これらのプログラムは、タスクの優先順位が存在
するマルチタスク形式で動作するものであり、タスクの
優先順位の高い順に、発音タスク(図8)、効果選択装
置読み込みタスク(図9)となっており、これらのタス
クにより構成されている。各タスクは、イベントによっ
て起動されるものであり、所定の処理を終了するとその
動作を停止して、次のイベントの発生を待つものであ
る。
【0061】まず、図8に示すフローチャートに基づい
て、発音タスクを詳細に説明する。この発音タスクは、
鍵盤装置12の押鍵操作によって得られるキーオン信号
により発生されるキーオン・イベント及び鍵盤装置12
の離鍵操作によって得られるキーオフ信号により発生さ
れるキーオフ・イベントによって、動作を開始するもの
である。なお、図8のフローチャート内で使用した
「v]、「n」及び「f」は、この発音タスク内で使用
するローカル変数であり、上記した各タスク間で共通し
ているものではない。
【0062】まず、ステップS802では、発音タスク
を起動したイベントが、キーオフ・イベントであるか、
否かが判断される。この判断結果が肯定、即ち、発音タ
スクを起動したイベントがキーオフ・イベントである場
合には、ステップS804へ進む。一方、判断結果が否
定、即ち、発音タスクを起動したイベントがキーオン・
イベントである場合には、ステップS806へ進む。
【0063】ステップS806では、鍵盤装置12の押
鍵操作によって得られたキーオン信号に含まれるノート
ナンバーより、「キーオン(押鍵)されたノートナンバ
ー:キーオン・ノートナンバー」を読み込んで、ローカ
ル変数nに代入する。ステップS806の処理を終了す
ると、ステップS808へ進む。
【0064】ステップS808では、特に詳細には説明
しないが、公知の技術に基づく所定の処理によって、楽
音発生装置16から楽音を発生すべき発音チャンネルナ
ンバーを選択し、ローカル変数vに代入する。このと
き、選択された発音チャンネルvが楽音生成中であった
場合には、その楽音レベルを急速に減衰させる。ステッ
プS808の処理を終了すると、ステップS810へ進
む。
【0065】ステップS810では、図9において後述
するように、効果選択装置14により指定された効果を
付与するために、効果付与装置30から選択された効果
装置のナンバーを記憶したカレント効果装置ナンバー情
報FNUMを読み出し、効果装置のナンバーをローカル
変数fに代入する。ステップS810の処理を終了する
と、ステップS812へ進む。
【0066】ステップS812では、ステップS808
で代入されたローカル変数vに対応する出力分配装置1
8の分配器vの出力先を、ステップS810で代入され
たローカル変数fに対応する効果付与装置30の効果装
置fに指定する。従って、この処理により、各発音チャ
ンネルに対応して、指定された効果を付与する効果装置
が設定されることになる。ステップS812の処理を終
了すると、ステップS814へ進む。
【0067】ステップS814では、ノートナンバーn
を含むキーオン信号により、特に詳述しない公知の技術
を用いて、発音チャンネルvに対して楽音発生処理を行
う。即ち、楽音発生装置16の発音チャンネルvにキー
オン信号を入力することにより、楽音発生装置16の発
音チャンネルvにおいて、ノートナンバーnに対応する
ピッチで楽音波形を発生する。そして、発音チャンネル
vにおいて発生された楽音波形は、出力分配装置18の
分配器vに入力されることになる。さらに、分配器vか
ら効果装置fに出力されることになり、楽音発生装置1
6により形成された楽音波形に、効果選択装置14によ
って指定された効果が付与されることになる。ステップ
S814の処理を終了すると、この発音タスクを終了す
る。
【0068】一方、発音タスクを起動したイベントがキ
ーオフ・イベントであった場合には、上記したように、
ステップS802からステップS804へ進むことにな
る。
【0069】ステップS804では、鍵盤装置12の離
鍵操作によって得られたキーオフ信号に含まれるノート
ナンバーより、「キーオフ(離鍵)されたノートナンバ
ー:キーオフ・ノートナンバー」を読み込んで、ローカ
ル変数nに代入する。ステップS804の処理を終了す
ると、ステップS816へ進む。
【0070】ステップS816では、ノートナンバーn
を含むキーオフ信号により、特に詳述しない公知の技術
を用いて、楽音発生装置16の発音チャンネルに対して
楽音の消音処理を行う。即ち、楽音発生装置16のノー
トナンバーnで楽音発生中の発音チャンネルにキーオフ
信号を入力することにより、ノートナンバーnで楽音発
生中の発音チャンネルの楽音波形を減衰する。ステップ
S816の処理を終了すると、この発音タスクを終了す
る。
【0071】上記で説明した発音タスクにおいては、鍵
盤装置12の押鍵によって、これから新たに発音される
楽音に関しては、効果選択装置14により選択された効
果を付与する効果装置によって、その効果装置に設定さ
れている効果が付与された新たな楽音が発生されること
になる。また、既に発音している楽音に対しては、消音
処理以外の如何なる処理も行われないため、既に発音さ
れている楽音に関しては、効果が変化することはない。
【0072】次に、図9に示すフローチャートに基づい
て、効果選択装置読み込みタスクを詳細に説明する。こ
の効果選択装置読み込みタスクは、効果選択装置14か
らの効果ナンバー信号により発生される効果ナンバー・
イベントによって動作を開始するものである。なお、図
9のフローチャート内で使用した「e」及び「f」は、
この効果選択装置読み込みタスク内で使用するローカル
変数であり、上記した各タスク間で共通しているもので
はない。
【0073】まず、ステップS902においては、効果
選択装置14の操作によって効果ナンバーが指定された
ときに出力される効果ナンバー信号から効果ナンバーを
読み込み、ローカル変数eに代入する。ステップS90
2の処理を終了すると、ステップS904へ進む。
【0074】ステップS904では、効果選択装置14
により指定された効果を設置するための所定の効果装置
を選択し、その効果装置ナンバーをローカル変数fに代
入する。このとき、選択された効果装置fに楽音が供給
されている場合には、供給されている楽音を効果装置f
に入力しないようにするとともに、この楽音をいずれの
効果装置をも通過させずに、加算器22に直接供給する
ようにする。また、効果装置fに楽音が残っている場合
などには、必要に応じて効果装置fの出力レベルを急速
に減衰させる。
【0075】なお、効果装置の選択に関しては、上記し
たように、レベルアサインなどのように現在入力されて
いる楽音波形の最も小さい効果装置を選択する方法や、
前回変更制御された時刻の最も古い効果装置を選択する
方法などの種々の方法が考えられる。
【0076】ステップS906では、ローカル変数eに
該当する効果情報EFCTを、ローカル変数fに該当す
る効果装置fに入力することによって、効果装置fを選
択された効果に変更制御する。ステップS906の処理
を終了すると、ステップS908へ進む。
【0077】ステップS908では、ローカル変数fを
カレント効果装置ナンバー情報FNUMに代入する。そ
して、カレント効果装置ナンバー情報FNUMが、図8
に示した発音タスクのステップS810において読み出
されることになる。このステップS908を終了する
と、この効果選択装置読み込みタスクを終了する。
【0078】こうして、効果選択装置14の操作によっ
て新たに選択された効果ナンバーにより指定される効果
を付与する効果装置が、RAM10Cのカレント効果装
置ナンバー情報FNUMにセットされ、上記した発音タ
スクにおいて、新たな楽音波形が形成されると、その楽
音波形が、カレント効果装置ナンバー情報FNUMにセ
ットされた効果装置ナンバーに対応する効果装置fへ出
力されて、当該楽音波形に効果が付与されることにな
る。
【0079】なお、上記第二の実施例の効果選択装置読
み込みタスクにおいて、効果選択装置14により新しく
指定された効果と同じ効果を設定された効果装置がある
場合には、新たにいずれかの効果装置を選択し、その効
果装置の効果を切り換えるという処理を行わずに、同じ
効果が既に設定されている効果装置を選択するようにし
てもよい。この場合には、効果の切り換え処理がいらな
いために、処理の効率化を図ることができる。また、こ
のような処理を行った場合には、同じ効果が複数の効果
装置に設定されることがなくなるので、効果装置の利用
効率も高まる。
【0080】また、上記第二の実施例の効果選択装置読
み込みタスクにおいて、効果選択装置14により新しく
効果が指定されたときに、楽音波形が発生されていない
場合には、新たにいずれかの効果装置を選択し、その効
果装置の効果を切り換えるという処理を行わずに、それ
まで選択されていた効果装置をそのまま使い、その効果
装置の効果のみを切り換えるようにしてもよい。
【0081】さらに、上記第二の実施例においては、効
果装置の効果の種類を変更可能としたが、効果装置の制
御内容の変更や効果付与に使用するメモリの初期化など
のために、効果の種類の変更に時間を要することがあ
る。この場合、新たな種類の効果が付与された楽音を生
成するのに遅延が生じ得る。ところで、上記した第二の
実施例においては、新たな効果が選択されたときに、効
果の種類が変更されるものであるが、その効果が実際に
使用されるのは、その後に新たな楽音が生成されるとき
である。即ち、効果の種類が変更されるタイミングとそ
の効果が実際に使用されるタイミングとの間に、時間的
余裕が生じるものである。このため、上記のように、効
果の種類の変更に時間を要する場合であっても、新たな
効果が付与された楽音を遅延なく生成することが可能と
なる。
【0082】一方、効果の種類の変更に時間を要する場
合でも、新たな効果が付与された楽音を遅延なく生成す
ることができるようになるという上記した効果を期待し
ない場合には、以下のような処理内容に変更してもよ
い。
【0083】即ち、上記第二の実施例では、効果装置の
選択及び効果の切り換えを新たに効果ナンバーが指定さ
れたときに実行される効果選択装置読み込みタスクにお
いて行うようにしているが、効果選択装置読み込みタス
クでは指定された効果ナンバーを読み込む処理のみ行
い、キーオン信号を受け取ることにより実行される発音
タスクにおいて、効果装置の選択及び効果の切り換えを
行うようにするものである。なお、この場合において
も、同じ効果が既に設定されている効果装置が存在した
場合には、その効果装置を選択するようにしてもよい。
【0084】なお、上記第一の実施例および第二の実施
例においては、鍵盤装置12の押鍵操作のみによって発
音の開始を行い、また効果選択装置14の操作のみによ
って効果の選択を行うようにしているが、これに限られ
ることなく、MIDI規格などの通信手段を介して外部
の機器から与えられる信号によって、発音の開始、効果
の選択を行うようにしてもよいこと勿論である。
【0085】さらに、上記第一の実施例および第二の実
施例においては、メロディー・パート、伴奏パート、ベ
ース・パートなど、音色がそれぞれ異なる複数のパート
の楽音を同時に生成する場合については特に説明してい
ないが、このような場合においても、本発明を適用でき
るものである。このような場合には、例えばMIDIデ
ータによって、発音の開始、効果の選択、音色の選択な
どの演奏データが、各パートにそれぞれ対応して異なら
せたMIDIチャンネルのデータとして供給される。こ
のとき、パート毎に別個の発音チャンネル、効果付与装
置を使用するようにしてもよいが、いずれの発音チャン
ネル、効果付与装置も全パートに共通するようにしても
よい。
【0086】また、上記第一の実施例および第二の実施
例においては、効果が音色に付随するものとしての説明
はしていないが、楽音発生装置で発生される楽音の音色
の切り換えに付随して、効果の種類が切り換わるもので
あってもよいことは勿論である。
【0087】この場合、音色の切り換えが指定されたと
きに楽音発生装置において発音中の楽音に関しては、音
色を切り換えずにそのまま発音を続行させ、音色の切り
換え指定以後に楽音発生装置において新たに発生される
楽音に関しては、切り換え指定に基づく新たな音色で発
音するようにすると、より一層効果的である。
【0088】さらにまた、上記した第一の実施例および
第二の実施例においては、例えば、リバーブからコーラ
スへ、あるいはディレイからリバーブへなどのように、
効果付与装置において付与される効果の種類の切り換え
を行う場合に関して、本発明を適用するようにしたが、
これら以外にも、例えば、ディレイの遅延時間やリバー
ブの残響時間をより長い時間へ切り換えたり、コーラス
の変調速度をより速い速度へ切り換えたりするなど、要
するに効果付与装置において付与される効果の内容を切
り換える場合に、本発明を適用することができるもので
ある。
【0089】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0090】複数の楽音を同時に生成可能な楽音生成手
段と、この楽音生成手段で生成された楽音を供給され、
当該楽音に対して効果を付与するための複数の効果付与
手段と、この効果付与手段で付与される効果の内容の切
り換えを指定するための効果切り換え指定手段と、この
効果切り換え指定手段によって、効果の内容の切り換え
が指定されたときに、楽音生成手段によって生成中の楽
音に関しては、効果切り換え指定手段による効果の内容
の切り換え指定前から付与されている効果を付与する効
果付与手段に継続して供給するとともに、効果切り換え
指定手段による効果の内容の切り換え指定後に新たに生
成される楽音に関しては、効果切り換え指定手段によっ
て指定される効果を付与する効果付与手段へ供給する楽
音供給手段とを有するように構成したため、効果切り換
え指定手段によって効果の内容の切り換えが指定された
ときに、楽音生成装置において生成中の楽音に関して
は、楽音供給手段によって、効果切り換え指定手段によ
って効果の内容の切り換えを指定される以前から供給さ
れている効果付与手段に継続して供給されることにな
り、効果の内容の切り換えの指定以前の従前までの効果
が付与される。
【0091】一方、効果の内容の切り換えの指定以後に
楽音生成手段において新たに生成される楽音に関して
は、効果切り換え指定手段の指定に基づく新たな効果の
内容を付与する効果付与手段へ供給されることになり、
効果切り換え指定手段によって指定された新たな効果が
付与されることになる。
【0092】また、複数の楽音を同時に生成可能な楽音
生成手段と、楽音生成手段で生成された楽音を供給さ
れ、楽音に対して効果を付与するための複数の効果付与
手段と、効果付与手段で付与される効果の内容の切り換
えを指定するための効果切り換え指定手段と、効果切り
換え指定手段によって、効果の内容の切り換えが指定さ
れたときに、複数の効果付与手段の中で、楽音生成手段
によって生成中の楽音が供給されている効果付与手段に
関しては、効果切り換え指定手段による効果の内容の切
り換え指定前から付与されている効果を継続して付与す
るように制御するとともに、生成中の楽音が継続して供
給され、複数の効果付与手段の中で、楽音生成手段によ
って生成中の楽音が供給されている効果付与手段以外の
いずれかの効果付与手段に関しては、効果切り換え指定
手段によって指定される効果を付与するように制御する
とともに、少なくとも効果切り換え指定手段による効果
の内容の切り換え指定後に新たに生成される楽音が供給
されるように制御する効果制御手段とを有するように構
成したため、効果切り換え指定手段によって効果の内容
の切り換えが指定されたときには、複数の効果付与手段
の中で、楽音生成手段によって生成中の楽音が供給され
ている効果付与手段は、効果切り換え指定手段による効
果の内容の切り換え指定前から付与されている効果が継
続して付与されることになり、こうした効果付与手段に
は、生成中の楽音が継続して供給されることになる。
【0093】一方、複数の効果付与手段の中で、楽音生
成手段によって生成中の楽音が供給されている効果付与
手段以外のいずれかの効果付与手段は、効果切り換え指
定手段によって指定される効果が付与されることにな
り、こうした効果付与手段には、少なくとも効果切り換
え指定手段による効果の内容の切り換え指定後に新たに
生成される楽音が供給されることになる。
【0094】従って、本発明によれば、効果の内容の切
り換えの際に、効果の切り換えが自然な感じで行われる
ようになり、演奏者及び聴衆に与える不自然さが解消さ
れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例による楽音生成装置を備
えた電子楽器の機能的構成を示すブロック構成図であ
る。
【図2】第一の実施例におけるRAMの構成を図表的に
示す説明図である。
【図3】第一の実施例の発音タスクを示すフローチャー
トである。
【図4】第一の実施例の効果選択装置読み込みタスクを
示すフローチャートである。
【図5】本発明の第二の実施例による楽音生成装置を備
えた電子楽器の機能的構成を示すブロック構成図であ
る。
【図6】第二の実施例におけるROMの構成を図表的に
示す説明図である。
【図7】第二の実施例におけるRAMの構成を図表的に
示す説明図である。
【図8】第二の実施例の発音タスクを示すフローチャー
トである。
【図9】第二の実施例の効果選択装置読み込みタスクを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 制御装置 10A CPU 10B ROM 10C RAM 12 鍵盤装置 14 効果選択装置 16 楽音発生装置 18 出力分配装置 20 効果付与装置 22 加算器 24 D/A変換器 26 音響装置 30 効果付与装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10K 15/12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の楽音を同時に生成可能な楽音生成
    手段と、 前記楽音生成手段で生成された楽音を供給され、前記楽
    音に対して効果を付与するための複数の効果付与手段
    と、 前記効果付与手段で付与される効果の内容の切り換えを
    指定するための効果切り換え指定手段と、 前記効果切り換え指定手段によって、効果の内容の切り
    換えが指定されたときに、前記楽音生成手段によって生
    成中の楽音に関しては、前記効果切り換え指定手段によ
    る効果の内容の切り換え指定前から付与されている効果
    を付与する効果付与手段に継続して供給するとともに、
    前記効果切り換え指定手段による効果の内容の切り換え
    指定後に新たに生成される楽音に関しては、前記効果切
    り換え指定手段によって指定される効果を付与する効果
    付与手段へ供給する楽音供給手段とを有することを特徴
    とする楽音生成装置。
  2. 【請求項2】 複数の楽音を同時に生成可能な楽音生成
    手段と、 前記楽音生成手段で生成された楽音を供給され、前記楽
    音に対して効果を付与するための複数の効果付与手段
    と、 前記効果付与手段で付与される効果の内容の切り換えを
    指定するための効果切り換え指定手段と、 前記効果切り換え指定手段によって、効果の内容の切り
    換えが指定されたときに、前記複数の効果付与手段の中
    で、前記楽音生成手段によって生成中の楽音が供給され
    ている効果付与手段に関しては、前記効果切り換え指定
    手段による効果の内容の切り換え指定前から付与されて
    いる効果を継続して付与するように制御するとともに、
    前記生成中の楽音が継続して供給され、前記複数の効果
    付与手段の中で、前記楽音生成手段によって生成中の楽
    音が供給されている前記効果付与手段以外のいずれかの
    効果付与手段に関しては、前記効果切り換え指定手段に
    よって指定される効果を付与するように制御するととも
    に、少なくとも前記効果切り換え指定手段による効果の
    内容の切り換え指定後に新たに生成される楽音が供給さ
    れるように制御する効果制御手段とを有することを特徴
    とする楽音生成装置。
JP32235992A 1992-01-31 1992-11-06 楽音生成装置 Expired - Fee Related JP3241832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32235992A JP3241832B2 (ja) 1992-01-31 1992-11-06 楽音生成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-42449 1992-01-31
JP4244992 1992-01-31
JP32235992A JP3241832B2 (ja) 1992-01-31 1992-11-06 楽音生成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05273969A true JPH05273969A (ja) 1993-10-22
JP3241832B2 JP3241832B2 (ja) 2001-12-25

Family

ID=26382141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32235992A Expired - Fee Related JP3241832B2 (ja) 1992-01-31 1992-11-06 楽音生成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3241832B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009064049A (ja) * 2008-12-25 2009-03-26 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子楽器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009064049A (ja) * 2008-12-25 2009-03-26 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子楽器
JP4585023B2 (ja) * 2008-12-25 2010-11-24 株式会社河合楽器製作所 電子楽器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3241832B2 (ja) 2001-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6816833B1 (en) Audio signal processor with pitch and effect control
US6506969B1 (en) Automatic music generating method and device
US5044251A (en) Timbre setting device for an electronic musical instrument
JPH096350A (ja) 効果付与装置およびこの効果付与装置を用いた電子楽器
JP2629891B2 (ja) 楽音信号発生装置
JP2565069B2 (ja) 電子楽器
US5177314A (en) Timbre setting device for an electronic musical instrument
JP3241832B2 (ja) 楽音生成装置
JPH0968980A (ja) 電子鍵盤楽器の音色制御装置
JP3312939B2 (ja) 電子楽器
JP2932841B2 (ja) 電子楽器
JPH0638192B2 (ja) 楽音発生装置
JP3347753B2 (ja) 電子楽器
JP2715795B2 (ja) 発音割当手段を有する楽音合成装置
JPH0313994A (ja) 電子楽器
JP2580794B2 (ja) 電子楽器
JPH064079A (ja) 楽音合成装置
JP3392451B2 (ja) 電子楽器の楽音制御装置
JPH0926787A (ja) 音色制御装置
JP2580793B2 (ja) 楽音信号発生装置
JPH09244653A (ja) 外部波形を入力可能な波形メモリ型楽音発生装置
JPH10198370A (ja) 音源制御方法、及び音源装置
JPH0642146B2 (ja) 楽音発生装置
JPH1063269A (ja) 消音ピアノ
JPH10222164A (ja) 効果装置および電子楽器

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071019

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees