JPH09244653A - 外部波形を入力可能な波形メモリ型楽音発生装置 - Google Patents

外部波形を入力可能な波形メモリ型楽音発生装置

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JPH09244653A
JPH09244653A JP8084425A JP8442596A JPH09244653A JP H09244653 A JPH09244653 A JP H09244653A JP 8084425 A JP8084425 A JP 8084425A JP 8442596 A JP8442596 A JP 8442596A JP H09244653 A JPH09244653 A JP H09244653A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子楽器等の波形メモリ型楽音発生装置におい
て、簡単な回路構成によって、外部入力波形に音源の効
果制御の処理を施す。 【解決手段】MIDIインタフェース4から演奏情報を
入力して波形メモリ10から楽音波形データを読み出し
て音源9に入力し、楽音を発生する。マイク5から音声
を入力してA/D変換回路11で外部波形データに変換
し、ドライバ回路12を介して音源9に入力する。CP
UIにより、音源9のチャンネルを楽音波形データ用の
演奏チャンネルと外部波形データ用のマイクチャンネル
とに割り当てる。楽音波形データを再生するときは波形
メモリ10のアドレスを音源9から出力し、外部波形デ
ータを再生するときは波形メモリ10の空き領域のアド
レスを音源9から出力する。音源9からのアドレスをデ
コーダ13でデコードして、波形メモリ10とドライバ
回路12を切り換える。演奏情報と外部波形データとで
音源を共用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器等におい
て、演奏情報等に基づいて楽音波形データを波形メモリ
から読み出して音源の複数のチャンネルで楽音信号を発
生するとともに、外部から波形データを入力して入力音
を発生できるようにした外部波形を入力可能な波形メモ
リ型楽音発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子楽器等において、例えば楽音
音波形の時系列なサンプリングデータを楽音波形データ
として波形メモリに記憶しておき、鍵盤やMIDIイン
タフェースあるいはメモリに記憶された演奏情報に基づ
いて、指定された音色の楽音波形データを波形メモリか
ら読み出して音源で楽音信号を発生して楽音を発生する
波形メモリ型楽音発生装置がある。
【0003】この種の装置に用いられる音源はLSIで
構成されており、例えば16チャンネル等の複数チャン
ネルにより時分割多重処理を行うことで、複数の音につ
いて実質的に同時発音が可能となっている。また、音源
は、波形データに対して、ピッチ変換、デジタルフィル
タ処理、音量制御処理、振幅、ピッチ、音色等の変調処
理をチャンネル毎に独立に行う。さらに、上記処理を行
った複数チャンネルをミキシング処理で混合した後、こ
の混合された波形データに対して、リバーブ処理、ノン
リニア変換処理等の各種効果制御の処理機能を備えてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マイク等に
よって外部から波形を入力して上記音源で発生する楽音
と合奏させる場合、この外部入力波形の音質や音量を制
御したり、さらに残響等を付加することが考えられる
が、これらの処理を行うために外部入力波形用に別系統
の新たな回路を追加すると、回路が複雑化、大規模化し
てしまう。そこで、音源の効果制御の処理機能を利用す
るために、音源の途中に外部波形を入力可能なインタフ
ェースを備えたものもあるが、外部波形を入力するため
には専用のデータ変換回路が必要になる。
【0005】本発明は、電子楽器等の波形メモリ型楽音
発生装置において、簡単な回路構成によって、外部入力
波形に音源の効果制御の処理を施せるようにすることを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の外部波形を入力可能な波形メモリ型
楽音発生装置は、演奏情報を入力する演奏情報入力手段
と、デジタルの楽音波形データを記憶している波形メモ
リと、デジタルの外部波形データを供給する外部波形供
給手段と、複数チャンネルで時分割処理を行って、入力
した波形データについて割り当てられたチャンネルで該
波形データに所定の演算処理を施して楽音を発生する音
源と、前記外部波形供給手段から供給される外部波形デ
ータによる入力音を発生するためのチャンネルとして、
所定の条件に従って前記音源のチャンネルを割り当てる
外部波形チャンネル割当手段と、前記演奏情報入力手段
から入力される演奏情報に対応する楽音を発生するため
のチャンネルとして、前記音源のチャンネルを割り当て
る楽音波形チャンネル割当手段であって、前記入力音の
チャンネルが割り当てられていないときは全てのチャン
ネルから上記演奏情報にチャンネルを割り当て、前記入
力音のチャンネルが割り当てられているときはその他の
チャンネルから上記演奏情報にチャンネルを割り当てる
楽音波形チャンネル割当手段とを備え、前記音源の少な
くとも1つのチャンネルを、前記外部波形データの入力
と、前記波形メモリからの楽音波形データの読み出しと
の何れかに割り当て可能にするとともに、前記外部波形
データの入力を検出したときに、該外部波形データの入
力音のチャンネルを割り当てることにより、前記演奏情
報と前記楽音波形データとによる楽音発生と、前記外部
波形データによる入力音発生とについて、前記音源のチ
ャンネルを割り当てて該音源を共用するようにしたこと
を特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の外部波形を入力可能な波形メモリ型楽
音発生装置において、外部波形供給手段からデジタルの
外部波形データが供給されると、この外部波形データは
音源に入力され、演奏情報入力手段から演奏情報が入力
されると、波形メモリから楽音波形データが読み出され
て音源に入力される。このとき、外部波形チャンネル割
当手段と楽音波形チャンネル割当手段により、それぞれ
外部波形データによる入力音用のチャンネルと、演奏情
報による楽音用のチャンネルが割り当てられ、外部波形
データについても楽音波形データと同様に音源で処理さ
れる。すなわち、音源では外部入力波形データが演奏情
報と同じように扱われ、入力音についても演奏情報の楽
音と同等に発音される。したがって、音源の処理機能を
外部波形データに共用できる。
【0008】なお、外部波形チャンネル割当手段で外部
波形データ用のチャンネルを割り当てるときの条件とし
ては、予め決められたチャンネルを外部波形データ用に
割り当てるという条件、予め決められた複数のチャンネ
ルからチャンネルを選択して割り当てるという条件、任
意の現在空いているチャンネル(空いていないときは重
要度の低い楽音波形データに割り当てられたチャンネ
ル)から割り当てるという条件などがある。なお、楽音
波形データ用にチャンネルを割り当てるときは、現在外
部波形データ用に割り当てられているチャンネル以外の
チャンネルを割り当てる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態を示
す電子楽器のブロック図であり、CPU1はROM2に
格納されている制御プログラムに基づいてRAM3のワ
ーキングエリアを使用して電子楽器全体の制御を行い、
MIDIインタフェース4から入力される演奏情報を取
り込む。また、パラレルI/O6を介して、パネル7の
操作スイッチと、マイク5の入力レベルを検出するピー
ク検出器8の出力をスキャンする。さらに、パラレルI
/O6を介してパネル7の表示器に対して表示を制御す
る信号を送り出す。
【0010】ピーク検出器8は、マイク5への音声の入
力レベルを、音声入力と判定できる予め設定されたピー
クレベルと比較して音声入力の有無を判定する。なお、
このピーク検出器8はマイク5への音声入力の有無を検
出する方法の一例であり、音声入力の有無を検出する方
法はどのようなものでもよい。
【0011】音源9は、16チャンネルで時分割多重処
理を行って複数音を実質的に同時発音可能としたもので
あり、発音すべき楽音について、波形メモリ10の楽音
波形データの先頭アドレスや、音高情報、その他各種効
果制御用のデータなどをCPU1が設定するための各種
レジスタを各チャンネル毎に備えている。一方、CPU
1は、音源9の16チャンネルの内の何れか1つ(ない
し数個)を、前記演奏情報に対応する楽音を発生する楽
音発生用のチャンネル(以後、「演奏チャンネル」とい
う。)として割り当て、割り当てた演奏チャンネルの前
記各種レジスタに該楽音を発生するためのデータ(発生
する楽音を制御するデータ)を設定する。
【0012】すなわち、音源9のレジスタには、前記先
頭アドレス、前記音高情報、前記各種効果制御用のデー
タ、それに、(前記先頭アドレスに加えて)波形データ
のエンドアドレス、ループアドレス、楽音の特性を制御
するデジタルフィルタ係数、楽音特性の時間変化を制御
するエンベロープ制御データ、リバーブ等のエフェクト
の深さを制御するデータ等の、各チャンネルの楽音を制
御するデータが設定される。また、それに加えて、全体
に付与するリバーブ等のエフェクタの種類や特性を制御
するデータ(アルゴリズム制御データ、係数データ)が
設定される。
【0013】また、CPUIは、音源9の16チャンネ
ルの内の何れか1つ(複数でもよい)を、前記音声を入
力するための音声入力用のチャンネル(以後、「マイク
チャンネル」という。)として割り当て、割り当てたマ
イクチャンネルの前記各種レジスタに該音声を入力する
ためのアドレス(後述説明するように、波形メモリの空
き領域のアドレス)および入力した音声に対する各種処
理を制御するためのデータを設定する。
【0014】波形メモリ10は、この電子楽器で指定可
能な音色に応じた楽音波形データ(楽音の振幅の時系列
なサンプリングデータ)を各音色に対応する先頭アドレ
スから順に記憶したメモリであり、音源9は、波形メモ
リ10にアドレスデータを出力して、CPU1が、音源
9のレジスタに設定した楽音波形データの各種アドレス
に応じた楽音波形データを読み出す。
【0015】また、音源9は、図5(a)に示されるよ
うな発音チャンネルに同期した同期信号をA/D変換回
路11に出力し、A/D変換回路11はこの同期信号に
同期してマイク5から入力されるアナログ信号をデジタ
ル信号に変換してドライバ回路12に出力する。なお、
後述の実施例で説明するように、マイクチャンネルのタ
イミングに同期した同期信号でもよい。
【0016】一方、音源9のアドレス線は波形メモリ1
0と共にデコーダ13にも入力されており、このデコー
ダ13は音源9から出力されるアドレスデータをデコー
ドして波形メモリ10とドライバ回路12にそれぞれ相
反するイネーブル信号/ディセーブル信号を出力して、
波形メモリ10からの楽音波形データとドライバ回路1
2からの外部波形データとを切り換えて取り込む。
【0017】すなわち、音源9は、演奏チャンネルのチ
ャンネルタイミングで、そのチャンネルのレジスタに設
定された波形データの各アドレスと音高情報に基づい
て、各サンプリング周期毎にアドレスデータを発生し出
力する。その発生すべき楽音の波形データのアドレスデ
ータを出力し、このときデコーダ13は、アドレスデー
タをデコードしてドライバ回路12にディセーブル信号
を出力するとともに、波形メモリ10にイネーブル信号
を出力する。また、音源9は、マイクチャンネルのとき
は、そのチャンネルのレジスタに設定されたアドレスに
従って、波形メモリ10の空き領域のアドレスデータを
出力し、このときデコーダ13は、この空き領域のアド
レスデータをデコードして波形メモリ10にディセーブ
ル信号を出力するとともに、ドライバ回路12にイネー
ブル信号を出力する。
【0018】以上の構成により、音源9の16チャンネ
ルの内、演奏チャンネルに割り当てられたチャンネル
で、音源9は波形メモリ10からそのチャンネルの楽音
発生に必要な楽音波形データを読み出し、マイクチャン
ネルに割り当てられたチャンネルで、音源9はドライバ
回路12を介してA/D変換回路11から外部波形デー
タを読み出す。なお、波形メモリ10とドライバ回路1
2は、ディセーブル信号により各出力端子をハイインピ
ーダンスにするので、ドライバ回路12の入力レベルと
波形メモリ10の出力データとは干渉することがなく、
また、波形メモリ10のアクセス状態がドライバ回路1
2の出力データに干渉することはない。
【0019】以上のように、音源9において割り当てら
れた各チャンネルに波形メモリ10から楽音波形データ
が、また、ドライバ回路12から外部波形データが入力
されると、音源9は、演奏チャンネルでは、そのチャン
ネルのレジスタの設定に従って、波形メモリ10から読
み出された楽音波形データに対し各種効果の付与やデジ
タルフィルタ、エンベロープ制御等の処理を行って楽音
信号を合成し、一方、マイクチャンネルでは、同レジス
タの設定に従って、入力した外部波形データに各種効果
の付与やデジタルフィルタ、音量制御等の処理が施され
た外部楽音信号を合成する。合成された複数の楽音信
号、および、外部楽音信号は、各チャンネルのレジスタ
の設定に従ってエフェクト入力用と直接出力用の2つの
ミキシング処理が施され、累算結果としてエフェクト入
力信号、直接信号が形成される。さらに、エフェクト入
力信号に対してはレジスタの設定に従ってリバーブ等の
エフェクト処理が施され、エフェクト出力信号が形成さ
れる。さらに、直接信号とエフェクト出力信号をミキシ
ング形成された最終楽音信号がデジタル楽音信号としD
/A変換回路14に出力される。そして、D/A変換回
路14はデジタル楽音信号をアナログ信号に変換し、加
算回路15でマイク5からの直接入力信号とを混合して
サウンドシステム16で楽音と音声を発生する。
【0020】図2はCPU1が実行する制御プログラム
のメインルーチンのフローチャート、図3は演奏情報に
応じたノートオンイベント処理ルーチンのフローチャー
ト、図4はマイク入力についての処理を行うマイク処理
ルーチンのフローチャートであり、各フローチャートに
基づいてCPU1の制御動作について説明する。なお、
以下の説明およびフローチャートにおいて、制御に用い
られる各レジスタおよびフラグを下記のラベルで表記
し、それらの記憶内容は特に断らない限り同一のラベル
で表す。
【0021】ST:マイク入力が有る状態(ST=1)
とマイク入力が無い状態(ST=0)を示すフラグ NN:演奏情報によるノートオンイベントのノートナン
バのレジスタ i:演奏チャンネルとして割り当てられたチャンネルの
チャンネル番号のレジスタ Mch:マイクチャンネルとして割り当てられたチャン
ネルのチャンネル番号のレジスタ CNT:マイクチャンネルの消音タイミングを遅延させ
るカウンタレジスタ n:マイクチャンネルの消音タイミングの遅延量を決め
る定数のレジスタ
【0022】図2のメインルーチンの処理を開始する
と、ステップS1で各レジスタやフラグのリセット等の
初期設定を行い、ステップS2でMIDIインタフェー
ス4から入力する演奏情報(MIDI情報)をチェック
し、入力した演奏情報があればそれに応じた処理を実行
する。例えば、ノートオンを入力した場合、図3のノー
トオンイベント処理を行う。このMIDI処理を終える
と、ステップS3で、パネル7の操作スイッチのイベン
ト検出や表示制御などのパネル処理を行い、ステップS
4で図4のマイク処理を行ってステップS2に戻る。
【0023】図3のノートオンイベント処理では、ステ
ップS21で、ノートオンイベントの有ったノートナン
バをレジスタNNにセットし、ステップS22でフラグ
ST=1であるか否かを判定し、ST=1であればステ
ップS23に進み、ST=1でなければステップS24
に進む。
【0024】すなわち、ST=1であればマイク入力が
有る状態であるので、ステップS23でマイクチャンネ
ルとして割り当てられているチャンネル以外のチャンネ
ルからから演奏チャンネルの割り当てを行い、その割当
チャンネル番号をレジスタiにセットしてステップS2
5に進む。また、ST=1でなければマイク入力が無い
状態であるので、ステップS24でチャンネル番号1〜
16の全チャンネルから演奏チャンネルの割り当てを行
い、その割当チャンネル番号をレジスタiにセットして
ステップS25に進む。なお、ステップS23,24の
処理で、チャンネル割当ての対象となるチャンネルが発
音中の場合には、例えば最も先に発音した音などのよう
に優先度の低い音のチャンネルを決定するトランケート
処理を行う。
【0025】上記のように割り当てた演奏チャンネルの
チャンネル番号をレジスタiにセットすると、ステップ
S25で、音源9のiチャンネルの各種レジスタにノー
トナンバNNや効果制御用などの各種データを設定し、
ステップS26でiチャンネルにノートオンを出力して
処理を終了する。なお、このノートオンイベント処理
は、自動演奏データの再生時に、ノートオンイベントの
タイミングでも実行される。この処理が終了すると、こ
の処理を呼び出したメインルーチンのステップS2に復
帰し、引き続いてメインルーチンの処理を実行する。以
上の処理により、演奏情報に基づく楽音が発生される。
【0026】図4のマイク処理では、先ず、ステップS
31でパラレルI/O6を介してピーク検出器8の状態
を取り込み、ステップS32でマイク入力が有るか否か
を判定し、マイク入力が有ればステップS33に進み、
マイク入力が無ければステップS39に進む。
【0027】マイク入力が有る場合は、ステップS33
でカウンタレジスタCNTをリセットし、ステップS3
4でST=1であるか否かを判定する。ここで、ステツ
プS34の時点で、このフラグSTは、前回マイク処理
を実行したときのマイク入力の状態を保持している。ス
テップS34でST=0であれば、今までマイク入力が
無かった状態であったのが、今回マイク入力有りの状態
に変化したことを示しており、そこで、ステップS35
〜ステップS38でマイクチャンネルの割り当てとマイ
ク入力開始(発音)処理を行う。
【0028】すなわち、ステップS35でフラグSTを
“1”にセットし、ステップS36で、後述説明する所
定の条件に従ってマイクチャンネルを割り当ててそのチ
ャンネル番号をレジスタMchにセットし、そのチャン
ネルの消音処理を行ってステップS37に進む。ステッ
プS37では、音源9のMchチャンネルの各種レジス
タに、先に詳しく説明したような方法でマイクチャンネ
ルへの設定を行い、ステップS38でMchチャンネル
にノートオンを出力して処理を終了する。一方、ステッ
プS34でST=1であった場合はそのまま何も実行せ
ず、マイク処理を終了する。
【0029】ステップS32でマイク入力が無い場合に
は、ステップS39でST=0であるか否かを判定し、
ST=0であればマイク入力が無い状態が継続されてい
るときであるので、そのまま処理を終了してメインルー
チンのステップS2に戻る。一方、ST=0でなければ
(ST=1)、マイク入力が無くなった直後であるの
で、ステップS301〜ステップS304で、発音して
いたマイク入力音声を消音する。
【0030】すなわち、ステップS301で、カウンタ
レジスタCNTをインクリメントし、ステップS302
でCNT≧nであるか否かを判定し、CNT≧nでなけ
ればマイク入力がなくなってから所定時間が経過してい
ないので、そのまま処理を終了してメインルーチンのス
テップS2に戻る。また、CNT≧nであれば所定時間
が経過したことになるので、ステップS303でフラグ
STを“0”にリセットし、ステップS304でMch
チャンネルの消音処理を行い、メインルーチンのステッ
プS2に戻る。以上の処理により、マイク入力による音
声の発生と消音が行われる。ここでは、マイク入力が無
くなった後、所定時間経過するのを待ってから、マイク
チャンネルの終了を実行するようになっている。これ
は、外部入力が短時間途絶えたときでも、そのチャンネ
ルを解放せず継続的にマイクチャンネルとして使用する
ようにする為である。
【0031】図5はマイクチャンネルの割り当ての仕方
を示す図であり、同図に基づいて第1実施例〜第3実施
例について説明する。図5において、(a)は同期信
号、(b)はA/D変換回路11における変換完了信
号、(c)は音源9におけるチャンネルのタイミングを
示している。また、(d)、(e)、(f)は第1実施
例〜第3実施例においてマイクチャンネルとして割り当
てられる候補チャンネルを示している。
【0032】第1実施例は、予め決められた一つのチャ
ンネルすなわち第16チャンネルを固定的にマイクチャ
ンネル用の割り当てチャンネルとするものである。この
第1実施例の場合は、マイクチャンネルを割り当てると
きは、第16チャンネルが空きチャンネルとなっていれ
ばそのままマイクチャンネルとして割り当て、第16チ
ャンネルが空きチャンネルでなければ消音処理を行って
チャンネルを確保し、マイクチャンネルとして割り当て
る。
【0033】一方、演奏チャンネルを割り当てるとき
は、マイク入力が無い状態では第1〜第16チャンネル
の全チャンネルから演奏チャンネルを割り当て、マイク
入力が有る状態では第1〜第15チャンネルから演奏チ
ャンネルを割り当てる。このように、マイクチャンネル
を予め決めておくと、制御が簡単になる。
【0034】第2実施例の場合は、図1に波線で示した
ように、A/D変換回路11の出力側に同期信号でA/
D変化回路11の出力をラッチするラッチ回路Lを設
け、第1〜第16の全チャンネルをマイクチャンネル用
の候補チャンネルとするものである。すなわち、A/D
変換回路11でA/D変換が完了するまでにはある程度
のタイムラグがあるが、A/D変換された前回の外部波
形データを同期信号によりラッチ回路Lにラッチし、こ
のラッチされた外部波形データについて次のようにチャ
ンネルを割り当てる。
【0035】マイクチャンネルを割り当てるときは、第
1〜第16の全チャンネルのうち、空きチャンネルが有
ればその空きチャンネルから、また、空きチャンネルが
無ければ発音中の楽音の優先順位等によりトランケート
を行ってチャンネルを確保し、そのチャンネルをマイク
チャンネルとして割り当てる。
【0036】一方、演奏チャンネルを割り当てるとき
は、マイク入力が無い状態では第1〜第16チャンネル
の全チャンネルから演奏チャンネルを割り当て、マイク
入力が有る状態ではマイクチャンネルとして割り当てら
れていないチャンネルから演奏チャンネルを割り当て
る。このように、全チャンネルをマイクチャンネル用の
候補チャンネルとすると、マイク入力により楽音が消音
される場合に優先順位が低いものから消音するようにで
き、演奏情報による楽音への影響を極力抑えることがで
きる。
【0037】なお、音源9の回路を変更して、前記同期
信号が発音チャンネルのかわりにマイクチャンネルのタ
イミングに同期して発生するようにしてもよい。この様
にすれば、ラッチ回路Lを設けなくても、全チャンネル
をマイク入力用に使用することができるようになる。
【0038】第3実施例は、A/D変換回路11のA/
D完了信号より後の第11〜第16をマイクチャンネル
用の候補チャンネルとするものである。すなわち、A/
D変換回路11は、A/D完了信号のタイミングでその
変換された外部波形データをラッチ出力しており、この
ラッチされた変換完了後の外部波形データについて、次
のようにチャンネルを割り当てる。
【0039】すなわち、マイクチャンネルを割り当てる
ときは、第11〜第16のチャンネルのうち、空きチャ
ンネルまたはトランケートにより確保したチャンネルを
マイクチャンネルとして割り当て、演奏チャンネルを割
り当てるときは、マイク入力が無い状態では第1〜第1
6チャンネルの全チャンネルから、また、マイク入力が
有る状態ではマイクチャンネルとして割り当てられてい
ないチャンネルから演奏チャンネルを割り当てる。この
ように、A/D変換回路11の変換完了後のチャンネル
からマイクチャンネルを割り当てると、マイク入力で消
音される楽音への影響もある程度抑えられるとともに、
第2実施例のように1サンプルタイム分遅れることもな
い。なお、この第2実施例のように1サンプルタイム遅
れても、実質的に問題はない。
【0040】以上のように、音源9で波形メモリ10か
ら読み出された楽音波形データに対して付与される効果
は、ピッチ変換、デジタルフィルタ処理、音量制御処
理、振幅、ピッチ、音色等の変調処理、ミキシング処
理、リバーブ処理、ノンリニア変換処理等による効果で
あるが、上記実施例のように、音源9自体は、マイク入
力による外部波形データを波形メモリ10の楽音波形デ
ータと同様に扱うように構成されているので、この音源
9の各種効果制御をマイク入力される音声に対しても容
易に付与することができる。
【0041】また、以上の実施の形態では、マイク5の
アナログ入力信号を加算回路15でアナログ出力信号に
混合するようにしているが、これは、音源9に設定した
マイクチャンネルでは、主にマイクから入力した波形の
残響音成分を生成し、直接音成分は直接加算回路15に
行くラインから供給しようというものである。このアナ
ログ入力信号を直接混合することで、マイク入力による
音声等の立ち上がりの遅れ等も生じず、直接入力音によ
る鮮明な音声再生も行うことができる。また、直接音成
分がマイクチャンネルを通過しないということは、その
分マイクチャンネルの外部楽音信号のレベルを小さくで
きるということであり、その分、音源9の最終楽音信号
のダイナミックレンジを拡大できる。
【0042】なお、マイク入力されるアナログ入力信号
について発生される音に効果だけを付与するものであれ
ば、直接混合をしなくてもよい。
【0043】また、演奏情報による楽音にチャンネルを
割り当てる場合、同時演奏されている音の最高音、自動
伴奏のベース音等の重要な音については、外部波形デー
タ用のチャンネルとして割り当てられる可能性のあるチ
ャンネルになるべく割り当てないように制御してもよ
い。
【0044】さらに、本発明を適用するに際しては、外
部波形データを音源に入力するかしないかを、スイッチ
等で設定できるようにしてもよい。さらに、付与する残
響成分の混合比が微小であることを検出して、その場
合、マイク入力のレベルが上昇しても外部波形データが
音源のチャンネルを使用しないように制御してもよい。
すなわち、マイクチャンネルから出力される外部楽音信
号のレベルに応じて、該レベルが小さいときはマイクチ
ャンネルを解放する(設定しない)ようにしてもよい。
【0045】また、上記の実施の形態では、外部波形デ
ータをマイクから入力するようにした場合について説明
したが、それに限らず、外部からデジタル波形データを
入力するものでもよい。その場合は、ピーク検出器8の
かわりに、デジタル波形データの入力の有無を検出する
検出回路を設ければよい。つまり、本発明は、音源の外
部から波形メモリのデータバスを用いて外部波形データ
を供給する場合一般に適用できる。
【0046】なお、上記の実施の形態ではMIDIイン
タフェースから入力される演奏情報に基づいて楽音を発
生する場合について説明したが、このMIDIインタフ
ェースには、シーケンサ、電子鍵盤楽器、コンピュータ
等を接続することができ、各種の入力装置から演奏情報
が入力されるものである。また、演奏情報は、鍵盤から
直に入力されるものでもよく、また、メモリ等に一端記
憶したものを読み出すようなものでもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の外部波形を
入力可能な波形メモリ型楽音発生装置によれば、外部波
形供給手段からデジタルの外部波形データを供給して音
源に入力するとともに、演奏情報入力手段から入力され
る演奏情報に基づいて波形メモリから楽音波形データを
読み出して音源に入力し、外部波形チャンネル割当手段
と楽音波形チャンネル割当手段により、音源の少なくと
も1つのチャンネルを、外部波形データの入力と、波形
メモリからの楽音波形データの読み出しとの何れかに割
り当て可能にするとともに、外部波形データの入力を検
出したときに、該外部波形データの入力音のチャンネル
を割り当てることにより、演奏情報による楽音発生と外
部波形データによる楽音発生とについて、音源を共用す
るようにしたので、電子楽器等の波形メモリ型楽音発生
装置において、簡単な回路構成によって、外部入力波形
に音源の効果制御の処理を施すことができる。また、本
発明データは、外部から波形入力がある場合だけ、マイ
クチャンネルを設定するようにしたので、外部波形の入
力が無ければ、その分、多い同時発音数で演奏情報によ
る演奏ができるし、一方、外部から波形が入力したら直
ちにそれに対応してマイクチャンネルの処理ができる。
つまり、限られた数のチャンネルをより有効に活用でき
る。
【0048】さらに、請求項2の発明によれば、音源が
発生する楽音と外部波形データに対応するアナログ入力
信号を直接混合することで、マイク入力等による音声等
の立ち上がりの遅れ等も生じず、直接入力音による鮮明
な音声再生も行うことができる。また、直接音成分がマ
イクチャンネルを通過しなので、その分マイクチャンネ
ルの外部楽音信号のレベルを小さくでき、その分、音源
の最終楽音信号のダイナミックレンジを拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す電子楽器のブロッ
ク図である。
【図2】同実施の形態における制御プログラムのメイン
ルーチンのフローチャートである。
【図3】同実施の形態におけるノートオンイベント処理
ルーチンのフローチャートである。
【図4】同実施の形態におけるマイク処理ルーチンのフ
ローチャートである。
【図5】同実施の形態におけるマイクチャンネルの割り
当ての仕方の第1実施例〜第3実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…CPU、4…MIDIインタフェース、5…マイ
ク、8…ピーク検出器、9…音源、10…波形メモリ、
11…A/D変換回路、12…ドライバ回路、13…デ
コーダ、14…D/A変換回路、15…加算回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏情報を入力する演奏情報入力手段
    と、 デジタルの楽音波形データを記憶している波形メモリ
    と、 デジタルの外部波形データを供給する外部波形供給手段
    と、 複数チャンネルで時分割処理を行って、入力した波形デ
    ータについて割り当てられたチャンネルで該波形データ
    に所定の演算処理を施して楽音を発生する音源と、 前記外部波形供給手段から供給される外部波形データに
    よる入力音を発生するためのチャンネルとして、所定の
    条件に従って前記音源のチャンネルを割り当てる外部波
    形チャンネル割当手段と、 前記演奏情報入力手段から入力される演奏情報に対応す
    る楽音を発生するためのチャンネルとして、前記音源の
    チャンネルを割り当てる楽音波形チャンネル割当手段で
    あって、前記入力音のチャンネルが割り当てられていな
    いときは全てのチャンネルから上記演奏情報にチャンネ
    ルを割り当て、前記入力音のチャンネルが割り当てられ
    ているときはその他のチャンネルから上記演奏情報にチ
    ャンネルを割り当てる楽音波形チャンネル割当手段とを
    備え、 前記音源の少なくとも1つのチャンネルを、前記外部波
    形データの入力と、前記波形メモリからの楽音波形デー
    タの読み出しとの何れかに割り当て可能にするととも
    に、前記外部波形データの入力を検出したときに、該外
    部波形データの入力音のチャンネルを割り当てることに
    より、前記演奏情報と前記楽音波形データとによる楽音
    発生と、前記外部波形データによる入力音発生とについ
    て、前記音源のチャンネルを割り当てて該音源を共用す
    るようにしたことを特徴とする外部波形を入力可能な波
    形メモリ型楽音発生装置。
  2. 【請求項2】 前記音源が発生した楽音と、前記外部波
    形供給手段から供給される外部波形データに対応する楽
    音とを混合する楽音混合手段を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の外部波形を入力可能な波形メモリ型楽音
    発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010250108A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Casio Computer Co Ltd 共鳴音付加装置および電子楽器
JP2012073592A (ja) * 2010-08-30 2012-04-12 Panasonic Corp 楽音生成装置、楽音生成システム及び楽音生成方法

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