JP2580793B2 - 楽音信号発生装置 - Google Patents

楽音信号発生装置

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JP2580793B2 JP1259415A JP25941589A JP2580793B2 JP 2580793 B2 JP2580793 B2 JP 2580793B2 JP 1259415 A JP1259415 A JP 1259415A JP 25941589 A JP25941589 A JP 25941589A JP 2580793 B2 JP2580793 B2 JP 2580793B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電子楽器や音源モジュール等において利
用される楽音信号発生装置に関し、特に、複数の音源を
具備すると共に変調演算による音源方式からなる音源を
少なくとも1つ含み、他の音源の出力を変調演算による
音源における変調信号として利用できるようにすると共
に楽音としても発音することができるようにしたものに
関する。
〔従来の技術〕
特開昭61-29895号においては、自然楽器音等からサン
プリングした複数周期波形を記憶したメモリを有し、所
望の音高周波数に対応する位相アドレス信号により該メ
モリから波形信号を読み出すと共に、このメモリ読み出
し出力をアドレス入力側にフィードバックして所望の音
高周波数に対応する位相アドレス信号を変調し、このメ
モリ読み出し出力を楽音信号として出力するようにした
セルフフィードバック方式の変調演算を用いた楽音発生
装置が示されている。
また、特開昭61-39097号においては、自然楽器音等か
らサンプリングした複数周期波形を記憶したメモリ(い
わばPCM音源)を有し、このメモリの読み出し出力を変
調波信号として使用するか若しくはこのメモリを搬送波
信号発生用のメモリとして使用するようにした周波数変
調(以下FMという)演算方式の楽音発生装置が示されて
いる。
このような従来の楽音発生装置は、PCM音源とFM音源
という2つの音源を具備し、PCM音源で発生した波形信
号をFM音源の変調信号として使用している、ということ
ができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上述のような従来の楽音発生装置において
は、PCM音源はFM音源の中に取り込まれてしまい、独立
の音源として有効に活用することができなかった。つま
り、せっかくPCM音源を持っていても、FM音源の変調信
号または搬送信号としてしか使用できなかった。そのた
め、合成可能な楽音の音色は、FM音源の特色を強く持つ
ものしかなく、音作りに制限があった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、複数の
音源を具備すると共に変調演算による音源方式からなる
音源を少なくとも1つ含み、他の音源の出力を変調演算
による音源における変調信号として利用できるようにす
ると共に楽音としても発音することができるようにする
ことにより、変調演算音源による特有の複雑な音作り
を、他の音源の出力を変調信号として導入することによ
り、より一層複雑化及び多様化することができるように
する一方で、他の音源に特有の音作りも可能にし、こう
して装置全体としての音作りに幅広い広がりをもたせ、
より複雑かつ多様な音作りを可能にした楽音信号発生装
置を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る楽音信号発生装置は、複数周期の波形
を記憶したメモリを含み、発音指示情報に基づき該メモ
リから該複数周期の波形を読み出すことにより楽音信号
を発生する第1の音源手段と、発音指示情報に基づき所
望の変調演算を実行することにより楽音信号を発生する
第2の音源手段であって、この第2の音源手段は、それ
ぞれが所定の変調演算を行なって波形信号を発生する複
数の波形発生手段を具備しており、各波形発生手段を組
み合わせて全体として前記所望の変調演算を実行するも
のと、前記第1の音源手段の出力楽音信号を前記第2の
音源手段の各波形発生手段毎の変調信号入力に導入し、
かつ各波形発生手段毎の変調信号入力に導入する前記第
1の音源手段の出力楽音信号のレベルをそれぞれ独立に
可変制御する変調信号導入制御手段と、前記第1及び第
2の音源手段の出力楽音信号を同時に発音させる制御を
行う発音制御手段とを具えたものである。
〔作用〕
変調信号導入制御手段により、第1の音源手段の出力
楽音信号を前記第2の音源手段の変調信号入力に導入す
る制御を行うことができる。この制御により、第2の音
源手段で第1の音源手段の出力楽音信号を変調信号とし
て随時必要に応じて使用することができ、変調演算によ
る音作りの幅を広げることができる。
また、発音制御手段により、第1及び第2の音源手段
の出力楽音信号を同時に発音させる制御を行うことがで
きる。これにより、第1の音源手段による特有の音色か
ら第2の音源手段による特有の音色まで、両音源手段の
出力を適宜組合せた多様で幅広い音作りが行えるように
なる。
特に、第1の音源手段として、複数周期の波形を記憶
したメモリを含み、発音指示情報に基づき該メモリから
該複数周期の波形を読み出すことにより楽音信号を発生
する構成を採用し、メモリに記憶した複数周期の波形を
再生読み出しすることにより、高品質な楽音信号の再生
を容易に行う一方で、第2の音源手段として、それぞれ
が所定の変調演算を行なって波形信号を発生する複数の
波形発生手段を具備する構成を採用し、この第2の音源
手段の各波形発生手段毎の変調信号として、第1の音源
手段から発生した高品質な楽音信号を使用するように
し、このように発生した第1及び第2の音源手段の出力
楽音信号を同時に発音制御することにより、発音指示情
報に応答する1つの楽音が生成されるようにしたので、
メモリに記憶した複数周期の波形を再生読み出しするこ
とによって高品質な楽音信号の再生を容易に行うことが
できる第1の音源手段の出力楽音信号に対して、第2の
音源手段の変調演算に基づく複雑な出力楽音信号を足し
込むことにより、発音指示情報に応答する1つの楽音を
生成することができ、高品質ではあるが、ともすれば単
調になりがちな第1の音源手段の出力楽音信号に不足す
る複雑な可変制御性を第2の音源手段の出力楽音信号に
よって容易に補うことができ、高品質かつ複雑な可変制
御性を持つ楽音の生成を容易に行うことができる、とい
う優れた効果を奏する。また、その場合において、第1
及び第2の音源手段から発生される楽音信号を同時に発
音させることにより、第1の音源手段の出力は、最終的
に得られる楽音信号の明確な成分となっており、これを
第2の音源手段の変調信号として使用することにより、
第2の音源手段の出力信号は第1の音源手段の出力信号
つまり最終的楽音信号の成分に相関しながら複雑に変化
しかつ制御され、複雑で多様な変化を最終的楽音信号に
もたらす。これに加えて、第2の音源手段における複数
の波形発生手段の各々に対して第1の音源手段の出力信
号のレベルを個別に可変制御して変調信号として入力す
るので、第2の音源手段に対する変調信号として第1の
音源手段の出力信号の関わり方が一様ではなく、多様に
かつ選択・制御の自由度のある形態で(つまり、複数の
波形発生手段の1つ1つに対する第1の音源手段の出力
信号による変調の程度を可変制御できるので自由度が高
い)、変調演算に寄与するので、多様な制御を高い自由
度でかつ容易に行うことができる。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照してこの発明の一実施例を詳細
に説明しよう。
第1図はこの発明の一実施例に係る楽音信号発生装置
の基本的構成を機能ブロック図で示すものである。この
楽音信号発生装置は、複数周期の波形を記憶したメモリ
を含み、発音指示情報に基づき該メモリから該複数周期
の波形を読み出すことにより楽音信号を発生する第1の
音源手段1と、発音指示情報に基づき所望の変調演算を
実行することにより楽音信号を発生する第2の音源手段
2であって、この第2の音源手段2は、それぞれが所定
の変調演算を行なって波形信号を発生する複数の波形発
生手段を具備しており、各波形発生手段を組み合わせて
全体として前記所望の変調演算を実行するものと、前記
第1の音源手段1の出力楽音信号を前記第2の音源手段
2の各波形発生手段毎の変調信号入力に導入し、かつ各
波形発生手段毎の変調信号入力に導入する前記第1の音
源手段の出力楽音信号のレベルをそれぞれ独立に可変制
御する変調信号導入制御手段3と、前記第1及び第2の
音源手段1,2の出力楽音信号を同時に発音させる制御を
行う発音制御手段4とを具えたものである。更に具体的
な実施例は、以下、第2図以降の図を参照して説明され
る。
全体構成説明 第2図はこの発明に係る楽音信号発生装置を適用した
電子楽器の一例を示すハード構成ブロック図であり、こ
の例では、中央処理ユニット(CPU)10、プログラム及
びデータROM11、データ及びワーキングRAM12を含むマイ
クロコンピュータの制御の下で各種処理が実行される。
データ及びアドレスバス13を介して鍵盤回路14,操作パ
ネル15等その他各種回路がマイクロコンピュータに接続
されている。
鍵盤回路14は、発生すべき楽音の音高を指定するため
の複数の鍵を具えた鍵盤に対応して設けられており、該
鍵盤の各鍵に対応するキースイッチを含む回路である。
この鍵盤回路14は各キースイッチのオン・オフを検出す
るキースキャン回路を含んでいてもよいし、若しくは、
キースキャンはマイクロコンピュータによって行なうよ
うになっていてもよい。
操作パネル15は、音色、音量、音高、効果等を選択・
設定・制御するための各種操作子を含むものである。各
種の選択・設定処理を行なうために表示部DRY及びファ
ンクションスイッチ部FSWが設けられている。
演奏コントローラ16は、演奏中において楽音の音色、
音量、音高等を制御するための操作子であり、例えば制
御ホイールや制御ペダルあるいはブレスコントローラな
どを含む。
トーンジェネレータ部TGは、2つの異なる音源回路、
例えばPCM音源17とFM音源18を含んでおり、鍵盤で押圧
された鍵に対応する音高の楽音信号を両音源17,18で夫
々同時に発生することが可能である。各音源17,18はそ
れぞれN個及びM個の楽音発生チャンネルを有してい
る。以下、この実施例では、N=M=16であるとし、各
音源17,18ではそれぞれ16チャンネル時分割で楽音信号
の発生が可能であるとする。
鍵盤回路14におけるキーオン・キーオフの検出、操作
パネル15における各種操作子の操作状態の検出、演奏コ
ントローラ16の操作状態の検出、及び押圧鍵に対応する
楽音の発音割当て処理等の各種処理がマイクロコンピュ
ータの制御のもとで行なわれ、必要なデータがバス13を
介してトーンジェネレータ部TGに与えられる。トーンジ
ェネレータ部TGでは与えられたデータに基づき楽音信号
を発生し、この楽音信号はサウンドシステム19を経由し
て空間的に発音される。
トーンジェネレータ部TGの一例説明 第3図を参照してトーンジェネレータ部TGの一例につ
き説明すると、PCM音源17は各種の音色に対応する楽音
波形をそれぞれ予め記憶した波形メモリ20を含んでお
り、基本的には、発生すべき楽音の音高に対応して変化
するアドレスデータに応じて該波形メモリ20から楽音波
形サンプル値データを順次読み出すことにより楽音信号
を発生する「波形メモリ読み出し方式」からなる音源方
式を採用するものである。この場合、波形メモリ20に記
憶する楽音波形は1周期波形のみであってもよいが、複
数周期波形である方が音質の向上が図れるので好まし
い。複数周期波形を波形メモリに記憶しこれを読み出す
方式は、例えば特開昭52-121313号に示されたように発
音開始から終了までの全波形を記憶しこれを1回読み出
す方式、あるいは特開昭58-142396号に示されたように
アタック部の複数周期波形と持続部の1又は複数周期波
形を記憶し、アタック部の波形を1回読み出した後持続
部の波形を繰返し読み出す方式、あるいは特開昭60-147
793号に示されたように離散的にサンプリングした複数
の波形を記憶し、読み出すべき波形を時間的に順次切換
えて指定し、指定された波形を繰返し読み出す方式、な
ど種々の方式が公知であり、これらを適宜採用してよ
い。この実施例では、例えばアタック部の複数周期波形
を1回読み出した後持続部の波形を繰返し読み出す方式
を採用しているものと仮定する。
FM音源18は、楽音の音高に対応する所望の周波数で変
化する位相角パラメータデータとして所定の周波数変調
演算を実行して楽音波形サンプル値データを求める、い
わゆるFM音源方式を採用するものである。
各音源17,18は、前述のように、それぞれ16チャンネ
ル時分割で最大16個の楽音信号を発生することが可能で
あり、また、発生楽音信号に対して振幅エンベロープを
付与する周知の機能も具備しているものとする。
PCM音源17の各チャンネルに割当てられた鍵のキーコ
ードKCと該鍵の押鍵又は離鍵を示すキーオン信号KON、
及び音色、音量、音高等を設定・制御するための各種の
制御データが、マイクロコンピュータからバス13を介し
てPCM音源制御レジスタ21に与えられる。PCM音源17で
は、レジスタ21に記憶されたこれらのデータに基づき、
各チャンネルに割当てられた音の楽音信号をそれぞれ発
生する。
同様に、FM音源18の各チャンネルに割当てられた鍵の
キーコードKCと該鍵の押鍵又は離鍵を示すキーオン信号
KON、及び音色、音量、音高等を設定・制御するための
各種の制御データが、マイクロコンピュータからバス13
を介してFM音源制御レジスタ22に与えられる。FM音源18
では、レジスタ22に記憶されたこれらのデータに基づ
き、各チャンネルに割当てられた音の楽音信号をそれぞ
れ発生する。
周知のように、FM音源方式においては、基本的には、
搬送波信号と変調波信号をそれぞれ発生し、搬送波信号
を変調波信号によって変調することにより、所望のスペ
クトル構成を持つ楽音信号を合成する。従って、FM音源
18においては、搬送波関数と変調波関数を内部で発生す
ることができるようになっている。
この実施例においては、FM音源18において変調波関数
を内部で発生することができるのみならず、モジュレー
タ入力端子MDTを介して外部から変調波信号を導入でき
るようにもなっており、PCM音源17で発生した楽音信号
をこのFM音源18のモジュレータ入力端子MDTに入力する
構成となっている。モジュレータ入力端子MDTに入力さ
れたPCM音源17の出力楽音信号は、FM音源18に内部にお
いて適宜レベル制御され、また、該PCM音源出力楽音信
号を変調波信号として使用するか否かが制御される。
混合回路23はPCM音源17で発生した楽音信号とFM音源1
8で発生した楽音信号とを混合するためのものであり、
その混合の制御は混合制御レジスタ24から与えられる制
御データによって行なわれる。この混合制御データは、
選択された音色等に応じて、マイクロコンピュータから
バス13を介して与えられる。なお、この混合演算は加算
に限らず、減算であってもよい。なお、PCM音源17とFM
音源18における16チャンネルの時分割タイミングは同期
しており、同じ押圧鍵に対応する楽音信号をPCM音源17
とFM音源18において同時に発生する場合は、PCM音源17
とFM音源18において同じタイミングのチャンネルに該押
圧鍵に対応する楽音信号を割り当てるようにする。
混合回路23の出力は効果付与回路25に与えられ、リバ
ーブ効果やパン(PAN)効果など各種効果が必要に応じ
て付与される。効果付与を制御する制御データは、マイ
クロコンピュータからバス13を介して効果制御レジスタ
26に与えられ、これが効果付与回路25に与えられる。
効果付与回路25から出力された楽音信号は、ディジタ
ル/アナログ変換器27に与えられ、アナログ信号に変換
された後、サウンドシステム19に向けて送出される。な
お、チャンネル時分割状態を解除するために各チャンネ
ルの楽音信号をアキュムレートするアキュムレータが適
宜設けられるが、特に図示しない。このアキュムレータ
はディジタル/アナログ変換器27の前段、例えば混合回
路23の内部等、に設けるとよい。
FM音源の内部構成例説明 次に第4図を参照してFM音源18の内部構成の一例につ
き説明すると、この例のFM音源18においては1音につき
6個の演算ユニットOP1〜OP6を使用してFM演算を行な
い、楽音信号を合成する。各演算ユニットOP1〜OP6間の
接続態様を選択的に切り換えることにより、FM演算のア
ルゴリズムを選択し、所望の音色の楽音合成を行なう。
第4図の例では、ハード的には1個の演算ユニットOPを
具備し、これを6タイムスロットで時分割使用すること
により6個の演算ユニットOP1〜OP6として機能させてい
る。
位相データ発生回路28は、各チャンネルに割当てられ
た鍵のキーコードKCとキーオン信号KONを入力し、該キ
ーコードKCに対応する位相データP1〜P6を各演算ユニッ
トOP1〜OP6に対応して1チャンネルにつき6タイムスロ
ット時分割でかつ16チャンネル時分割で発生する。エン
ベロープ発生回路29はキーオン信号KONに基づき各演算
ユニットOP1〜OP6に対応するエンベロープレベルデータ
EL1〜EL6を1チャンネルにつき6タイムスロット時分割
でかつ16チャンネル時分割で発生する。
選択された音色等に応じた種々のパラメータデータ若
しくは制御データは、バス13を介して制御レジスタ22
(第3図)に与えられ、該制御レジスタ22からFM音源18
内の各回路(位相データ発生回路28、エンベロープ発生
回路29、演算ユニットOP、その他の回路)に対して、各
演算ユニットOP1〜OP6のタイムスロットに対応して時分
割的に(及び必要に応じて各チャンネル毎に時分割的
に)、供給される。これらのパラメータにより、位相デ
ータP1〜P6の係数を制御したり、エンベロープレベルデ
ータEL1〜EL6の発生態様(つまりエンベロープ波形)を
制御したり、FM演算の態様を制御する。例えば、演算ユ
ニットOP1〜OP6を複数系列に分けて並列的に配列し、各
系列の出力を加算するようにした接続態様が選択可能で
あるとすると、その加算系列数に応じて音量レベルを補
正するためのレベル補正データLCがそのようなFM演算制
御パレメータの1つに含まれる。また、自己の演算ユニ
ットの出力信号を変調波信号としてセルフフィードバッ
クする際のフィードバックレベルを設定するフィードバ
ックレベルデータFL1〜FL6もそのようなFM演算制御パラ
メータに含まれる。また、各演算ユニットOP1〜OP6の接
続態様を設定する制御信号もそのようなFM演算制御パラ
メータに含まれる。更に、PCM音源17の楽音信号を変調
信号として各オペレータOP1〜OP6で使用する際にそのレ
ベルを制御する外部入力レベル制御データEXTL1〜EXTL6
もそのようなFM演算制御パラメータに含まれる。
演算ユニットOPは、入力された位相データP1〜P6を変
調するための加算器31と、正弦波のサンプル値を対数表
現データ形式で記憶した正弦波テーブル32と、振幅レベ
ル制御用の加算器33と、対数/リニア変換回路34と、変
調信号を加算するための加算器35を含んでいる。加算器
31は、各演算ユニットOP1〜OP6のタイムスロットに対応
して時分割的に与えられる位相データP1〜P6と加算器35
から与えられる波形信号(すなわち変調信号)とを加算
し、位相変調を行うものである。加算器33は、加算器31
の出力に応じて正弦波テーブル32から読み出された対数
表現の正弦波サンプル値データにエンベロープレベルデ
ータEL1〜EL6及びレベル補正データLCを加算するもので
ある。データEL1〜EL6,LCも対数表現形式で与えるもの
とし、加算器33における対数同士の加算により実質的に
振幅係数の乗算を行う。対数/リニア変換回路34は、対
数表現の加算器33の出力をリニア表現のデータに変換す
る。
演算ユニット接続態様設定回路36は、演算ユニットOP
の出力を夫々入力したフィードバックレジスタFR、1ス
テージシフトレジスタSR、メモリM1,M2、アキュムレー
タARと、レジスタSR及びメモリM1,M2及びアキュムレー
タARの出力を入力したセレクタ37と、フィードバックレ
ジスタFRの出力にフィードバックレベルデータFL(FL1
〜FL6)を乗算するための乗算器あるいはシスト回路38
と、アキュムレータARの出力をラッチするレジスタ39と
を具えている。レジスタ39の出力がこのFM音源18で合成
された楽音信号として出力される。
各レジスタFR39、メモリM1,M2、アキュムレータARは1
6チャンネル分の記憶容量を持ち、チャンネルクロック
パルスφchに従って16チャンネル時分割処理される。た
だし、シストレジスタSRはクロックパルスφに従って各
タイムスロット毎にシフト制御される。
フィードバックレジスタFR、メモリM1,M2、レジスタ3
9には、ロード入力Lとリセット入力Rが有り、制御信
号がこれらの入力L,Rに加わり、データのロード及びリ
セットを制御する。また、アキュムレータARにはキュム
レートイネーブル入力ACとリセット入力Rが有り、上記
制御信号がこれらの入力AC,Rに加えられ、データのアキ
ュムレート及びリセットを制御する。上記制御信号はセ
レクタ37の選択制御入力にも加えられ、との入力からの
データを選択すべきかを制御する。セレクタ37及びシフ
ト回路28の出力が演算ユニットOPの変調信号入力用加算
器35に加わり、そこで加算される。
フィードバックレジスタFRは、自己の演算ユニット又
は前段の演算ユニットに帰還させるべき所定の演算ユニ
ットの演算結果たる波形信号データをストアするもので
ある。この所定の演算ユニットの演算結果が演算ユニッ
トOPから出力されるタイムスロットにおいてロード入力
Lに信号“1"が与えられる。帰還路が形成されるべき演
算ユニットのタイムスロットでフィードバックレベルデ
ータFL1〜FL6が適当な値を示し、レジスタFRの出力信号
をその値に応じてシフトしたものを加算器35に与える。
帰還路が設けられない演算ユニットのタイムスロットで
はフィードバックレベルデータFL1〜FL6はレベル0に対
応する内容となり、シフト回路38を遮断し、その出力を
0にする。
シフトレジスタSRはクロックパルスφに従ってシフト
するもので、或るタイムスロットにおける演算結果を次
のタイムスロットにおいて出力する。メモリM1,M2は、
任意のタイムスロットにおける演算結果を保持するため
のものである。アキュムレータARは、各演算ユニットOP
1〜OP6のうち任意の1又は複数のユニットの出力信号を
加算するものであり、加算すべきユニットに対応するタ
イムスロットでアキュムレートイネーブル入力ACに信号
“1"が与えられる。セレクタ37は、各演算ユニットOP1
〜OP6に対応する各タイムスロットにおいて演算ユニッ
トOPの入力Win1に与えるべき波形信号(変調信号)とし
て、レジスタSR、メモリM1,M2、アキュムレータARのう
ち適宜の出力信号を選択することにより、所定の接続態
様に従う各演算ユニットのOP1〜OP6の相互接続を実現す
る。出力レジスタ39では、全演算ユニットOP1〜OP6のタ
イムスロットが1巡する1演算サイクルの最後でロード
入力Lに信号“1"が与えられ、これに基づきアキュムレ
ータARの出力をラッチする。こうして、各演算ユニット
OP1〜OP6を所定の接続態様で接続して演算を行った結果
得られた楽音信号の1サンプル値データがレジスタ39に
ラッチされる。
モジュレータ入力端子MDTを介して各チャンネルごと
に時分割で入力されるPCM音源17の出力信号は、外部デ
ータ入力インタフェイス40に取り込まれ、各チャンネル
ごとの時分割タイミングで出力され、シフト回路41に入
力される。シフト回路41に与えられる外部入力レベル制
御データEXTL1〜EXTL6は、各演算オペレータOP1〜OP6の
タイムスロットでそれぞれ適当な値を示し、変調波信号
として使用するPCM音源出力信号のレベルをそれぞれ制
御する。PCM音源出力信号を変調波信号として使用しな
い演算ユニットのタイムスロットでは外部入力レベル制
御データEXTL1〜EXTL6はレベル0に対応する内容とな
り、シフト回路41を遮断し、その出力を0にする。シフ
ト回路41の出力は加算器35に加わり、該加算器35から加
算器31に変調波信号として与えられる。
一例として、6つの演算ユニットOP1〜OP6を第5図の
ように接続する場合につき説明する。この接続態様で
は、自己又は他の演算ユニットに出力信号を帰還させる
べき所定の演算ユニットとしてOP4が選ばれており、こ
の演算ユニットOP4の出力信号をフィートバックレジス
タFRにストアし、このレジスタFRの出力信号を自己のユ
ニットOP4及び前段のユニットOP5,OP6の入力側に帰還さ
せることは勿論のこと、自己のユニットOP4に並列に設
けられた別系列のユニットのOP1,OP2にも入力し、更に
は自己の後段のユニットOP3にも入力するようにしてい
る。レジスタFRの出力を各ユニットOP1〜OP6の変調信号
入力に導く経路に設けられた乗算器(シフト回路38に対
応)に乗算として入力されるデータFL1〜FL6は各演算ユ
ニットOP1〜OP6に対応するフィードバックレベルデータ
である。なお、演算ユニットOP1〜OP3に加えられるレジ
スタFRの出力信号はこれらのユニットOP1〜OP3にとって
はフィードバック信号ではないが、このように自己又は
前段の演算ユニットにフィードバックする信号を別系列
あるいは後段の演算ユニットにも加えるようにする接続
態様も実施可能である。
また、外部データ入力インタフェイス40の出力を各ユ
ニットOP1〜OP6の変調信号入力に導く経路に設けられた
乗算器(シフト回路41に対応)に乗数として入力される
データEXTL1〜EXTL6は各演算ユニットOP1〜OP6に対応す
る外部入力レベル制御データである。
各演算ユニットOP1〜OP6に対応する時分割タイムスロ
ットを示すと第6図(a)のようであり、1チャンネル
分の1サンプリング時間に対応する1演算サイクルにお
ける6つのタイムスロット1〜6は時間の早い順に演算
ユニットOP6〜OP1に対応している。従って、各タイムス
ロット1〜6において、各演算ユニットOP6〜OP1に対応
する位相データP6〜P1、エンベロープレベルデータEL6
〜EL1、フィードバックレベルデータFL6〜FL1が第6図
(a)に示すように供給される。
第5図の接続を実現する場合、各タイムスロット1〜
6における演算ユニットOPの出力信号の取込み先は第6
図(b)のようにし、セレクタ37での選択は第6図
(c)のようにする。
また、各演算ユニットOP1〜OP6に対応する外部入力レ
ベル制御データEXTL1〜EXTL6の供給タイミング及び外部
データ入力インタフェィス40から出力される1チャンネ
ル分の楽音信号の1サンプルデータWD(t)のタイミン
グは第6図(d)のようである。
なお、前述のように、PCM音源17とFM音源18における1
6チャンネルの時分割タイミングは同期しており、同じ
押圧鍵に対応する楽音信号をPCM音源17とFM音源18にお
いて同時に発生する場合は、PCM音源17とFM音源18にお
いて同じタイミングのチャンネルに該押圧鍵に対応する
楽音信号を割り当てるようにしているので、同じ押圧鍵
に対応するPCM音源17の出力楽音信号をFM音源18におけ
る変調波信号として利用することが容易に行なえる。
操作子の一例説明 次に、操作パネル15における操作子や表示部の一例に
つき第7図により説明する。表示部DPYは、例えば液晶
ディスプレイからなり、音色、音量、音高、効果等を選
択・設定・変更するための複数の画面のうちいずれかを
選択的に表示することができる。以下では、1つの画面
をページという。ファンクションスイッチ部FSWは、表
示部DPYの下側に配列された複数のファンクションスイ
ッチF1〜F8を具備している。各ファンクションスイッチ
F1〜F8の機能は表示部DPYの画面状態つまりページ内容
によって切り替わる。表示部DPYの画面では、各ファン
クションスイッチF1〜F8に対応する位置に、該各ファン
クションスイッチF1〜F8に現在割当てられている機能を
示す表示がなされる。ファンクションスイッチF1〜F8の
隣のシフトキーSHIFTは、表示部DPYの画面における各フ
ァンクションスイッチF1〜F8の機能表示をシフトするも
のである。このシフトキーSHIFTは、1画面(1ペー
ジ)において各ファンクションスイッチF1〜F8に2重の
機能が割当てられているとき使用する。
データ入力部42は、数値データを入力するためのスラ
イド式操作子である。
ボイスキーVOICEは、表示部DPYにおいてボイス選択ペ
ージを呼び出すために操作するキースイッチである。ボ
イス選択ページとは、所望のボイスつまり音色(詳しく
は複合音色)を選択するときの表示画面である。
エディットキーEDITは、所望のボイスの内容を変更・
修正する編集作業を開始するときに操作するキースイッ
チである。
ストアキーSTOREは、編集作業が終了したときに、編
集済みのボイスデータを保存するために操作するキース
イッチである。
エンターキーENTERは、データ等の入力を確定するた
めに操作するキースイッチである。
カーソルキーCSRは、表示部DPYにおけるカーソル表示
を左右または上下に動かしたり、数値データの増減を指
示する際に操作するキースイッチである。
操作パネル15においてはその他のスイッチや操作子等
があるが、それらについては説明を省略する。
ボイスに関連する説明 電子楽器において利用可能な音色には、ピアノやバイ
オリン等の既存楽器の音色を模倣するいわゆる楽器音色
と、演奏者によって任意に設定したり変更することの可
能な音色など、種々の音色がある。この実施例では、後
者のような音色をボイスということにする。ただし、ボ
イスにおいて前者のような楽器音色のような音色を排除
する意味合いは全くない。すなわち、或るボイスはピア
ノならピアノのような楽器音色を模倣するものであって
もよい。また、この実施例において、音色とはボイスの
ことを指すものとして以下説明を行なうが、電子楽器全
体としては、そのようなボイスのほかに楽器音色や何ら
かのプリセット音色などが更に選択可能な仕様であって
も一向に差し支えない。なお、この実施例では、複数の
系列で発生した楽音信号を合成して1つのボイスに対応
する楽音信号を発生するようになっており、その場合、
1つのボイスの構成要素である各々の系列の楽音信号ま
たはその音色をエレメントまたはエレメント音色という
ことにする。その意味で、この実施例におけるボイスと
は、複数のエレメント音色を複合した「複合音色」であ
るといってもよい。
次に、ボイスデータメモリVDMとボイスエディットバ
ッファメモリVEBのメモリフォーマットの一例につき第
8図を参照して説明する。
ボイスデータメモリVDMは、各ボイス毎に、当該ボイ
スを実現するボイスデータをそれぞれ記憶するものであ
る。ボイスエディットバッファメモリVEBは、編集作業
中のボイスのボイスデータを記憶するバッファである。
これらのボイスデータメモリVDMとボイスエディットバ
ッファメモリVEBは、読み書き可能なメモリからなり、
例えばデータ及びワーキングRAM12(第2図)の一部が
利用される。
ボイスデータメモリVDMは、ボイスナンバ0乃至nで
区別される各ボイス毎にそのボイスデータを記憶するボ
イスデータエリアを有する。各ボイスデータエリアの先
頭アドレスはボイスポインタVOICEPによって指示され
る。
1つのボイスデータエリアは、「ボイス名」を記憶す
るエリアと、「ボイスモード」を記憶するエリアと、
「コモンデータ」を記憶するエリアと、4つの個別のエ
レメントに対応するパラメータデータをそれぞれ記憶す
る4つの「エレメントパラメータデータ」エリアとから
なる。
この実施例では、1つのボイスは最大で4つのエレメ
ントを使用して合成することができる。1つのエレメン
トは、PCM音源17またはFM音源18で1つのチャンネルを
使用して発生される1つの系列の楽音信号に対応してい
る。所望の音色(エレメント音色)を実現するためのパ
ラメータデータの種類は、PCM音源17とFM音源18とでは
異なっており、また、そのデータ内容も各エレメント音
色毎に異なる。その一方で、どのエレメント音色にも共
通するパラメータデータもある。このように、当該ボイ
スにおいてどのエレメントにも共通するパラメータデー
タを「コモンデータ」ということにし、これを「コモン
データ」エリアに記憶する。一方、各エレメント毎に異
なるパラメータデータを「エレメントパラメータデー
タ」ということにし、これをそれぞれのエレメントに対
応する「エレメントパラメータデータ」エリアに記憶す
る。各「エレメントパラメータデータ」エリアの先頭ア
ドレスはエレメントスタートポインタESP(1)〜ESP
(4)によって指示される。各エレメントスタートポイ
ンタESP(1)〜ESP(4)によってそれぞれ指示される
エレメントを、エレメント1乃至4として区別する。
「ボイスモード」とは、そのボイスを実現するために
使用する音源の種類と系列数の組合せを主に指示するも
のである。予め定められた複数のボイスモードのうちど
のモードであるかを指示する「ボイスモードデータ」を
この「ボイスモード」エリアに記憶する。後述するよう
に、「ボイスモード」が何であるかによって、4つのエ
レメントの各々が、PCM音源とFM音源のどちらを使用す
るか、あるいはどちらも使用しないか、が判明する。
ボイスエディットバッファメモリVEBは、1つのボイ
スのボイスデータ1式を記憶できる容量を持ち、詳しく
は、コモンデータバッファCDBと、FMエディットバッフ
ァFMEBと、PCMエディットバッファPCMEBとを有する。コ
モンデータバッファCDBにおいては、「ボイス名」を記
憶するエリアと、「ボイスモード」を記憶するエリア
と、「コモンデータ」を記憶するエリアとを有する。FM
エディットバッファFMEBは、4つのエレメントのパラメ
ータデータをそれぞれ記憶できるFMエレメントエディッ
トバッファ1乃至4を有する。PCMエディットバッファP
CMEBも、4つのエレメントのパラメータデータをそれぞ
れ記憶できるPCMエレメントエディットバッファ1乃至
4を有する。
このように、異なる音源に対応するエディットバッフ
ァFMEB,PCMEBをそれぞれエレメントの最大数分だけ設け
た理由は、編集中にボイスモードを変更した場合でも即
座に対応できるようにするためである。例えば、2つの
エレメントでFM音源を使用し、別の2つのエレメントで
PCM音源を使用するボイスモードのボイスの編集作業す
る場合、まず、そのボイスのボイスデータがボイスデー
タメモリVDMからボイスエディットバッファメモリVEBに
コピーだれる。その場合のコピーの仕方は、「ボイス
名」、「ボイスモード」及び「コモンデータ」はコモン
データバッファCDBにコピーし、FM音源に対応する2つ
のエレメントのパラメータデータはFMエディットバッフ
ァFMEBにおける2つのFMエレメントエディットバッファ
1及び2にコピーし、PCM音源に対応する2つのエレメ
ントのパラメータデータはPCMディットバッファPCMEBに
おける2つのPCMエレメントエディットバッファ1及び
2にコピーする。そして、コピーされなかった残りの2
つのFMエレメントエディットバッファ3及び4には、FM
音源用の「エレメントパラメータデータ」の所定の初期
値(若しくは基準値)をそれぞれ記憶しておく。コピー
されなかった残りの2つのPCMエレメントエディットバ
ッファ3及び4にも同様に、PCM音源用の「エレメント
パラメータデータ」の所定の初期値(若しくは基準値)
をそれぞれ記憶しておく。このようにしておけば、編集
作業中にコモンデータバッファCDBに記憶したボイスモ
ードデータを変更することにより、例えば、4つのエレ
メントすべてをFM音源(またはPCM音源)とするボイス
モードに変わった場合、4つのFMエレメントエディット
バッファ1乃至4(またはPCMエレメントエディットバ
ッファ1乃至4)の内容を即座に有効に使用することが
できる。つまり、エレメントエディットバッファの総数
をエレメントの最大数4のみにすると、上記のような例
の場合、エレメントエディットバッファのデータ内容を
PCM用からFM用に(またはその逆に)変更しなければな
らず、面倒である。ところが、この実施例のようにすれ
ば、そのような面倒はない。
なお、合計8個のエレメントエディットバッファのう
ち使用中の最大4個のエレメントエディットバッファの
それぞれの先頭アドレスはエディットスタートポインタ
EDS(1)〜EDS(4)によって指示される。
ボイスモードの説明 次に「ボイスモード」について説明すると、この実施
例において、ボイスモードは10有る。ボイスモードは、
使用する音源の種類と系列数の組合せを主に定義し、更
に単音/雑音の区別及び複音の場合は同時発音数を定義
する。使用する音源の種類と系列数の組合せは、4つの
エレメント1〜4で使用する音源がPCMまたはFMのどち
らであるか、あるいはこのエレメントを使用しないか、
を明かにすることにより定義することができる。これは
「エレメントタイプ」と称するデータによって定義され
る。「エレメントタイプ」には、0,1,2の3タイプがあ
り、それぞれの内容は次の通りである。
エレメントタイプ0……不使用 エレメントタイプ1……FM音源を使用する エレメントタイプ2……PCM音源を使用する 各ボイスモードにおける4つの各エレメント1〜4の
エレメントタイプは、第9図に示すような内容のエレメ
ントタイプテーブルETTに予め記憶されている。このエ
レメントタイプデーブルETTには、実質的な同時可能発
音数を示すデータも記憶されている。実質的な同時可能
発音数とは、別の言い方をすれば、異なる押圧鍵の楽音
信号を同時に発音できる最大値である。
ボイスモード1〜3は、単音発音モードのボイスであ
り、同時可能発音数は1である。
ボイスモード1では、エレメント1がエレメントタイ
プ1つまりFM音源であり、他のエレメント2〜4はエレ
メントタイプ0つまり不使用である。従って、FM音源の
エレメント音色からなる単音1系列のボイスである。
ボイスモード2では、エレメント1と2がエレメント
タイプ1つまりFM音源であり、他のエレメント3,4はエ
レメントタイプ0つまり不使用である。従って、FM音源
のエレメント音色からなる単音2系列(2系列とは同じ
押圧鍵に係る楽音が2チャンネルで発生されること)の
ボイスである。
ボイスモード3では、全エレメント1〜4がエレメン
トタイプ1つまりFM音源である。従って、FM音源のエレ
メント音色からなる単音4系列(4系列とは同じ押圧鍵
に係る楽音が4チャンネルで発生されること)のボイス
である。
ボイスモード4〜10は、複音発音モードのボイスであ
り、同時発音可能数はそれぞれテーブルに記された通り
である。
ボイスモード4では、エレメント1がエレメントタイ
プ1つまりFM音源であり、他のエレメント2〜4はエレ
メントタイプ0つまり不使用である。従って、FM音源の
エレメント音色からなる複音1系列のボイスであり、同
時発音可能数は16音である。
ボイスモード5では、エレメント1と2がエレメント
タイプ1つまりFM音源であり、他のエレメント3,4はエ
レメントタイプ0つまり不使用である。従って、FM音源
のエレメント音色からなる複音2系列のボイスであり、
同時発音可能数は8音である。
ボイスモード6では、エレメント1がエレメントタイ
プ2つまりPCM音源であり、他のエレメント2〜4はエ
レメントタイプ0つまり不使用である。従って、PCM音
源のエレメント音色からなる複音1系列のボイスであ
り、同時発音可能数は16音である。
ボイスモード7では、エレメント1と2がエレメント
タイプ2つまりPCM音源であり、他のエレメント3,4はエ
レメントタイプ0つまり不使用である。従って、PCM音
源のエレメント音色からなる複音2系列のボイスであ
り、同時発音可能数は8音である。
ボイスモード8では、全エレメント1〜4がエレメン
トタイプ2つまりPCM音源である。従って、PCM音源のエ
レメント音色からなる複音4系列のボイスであり、同時
発音可能数は4音である。
ボイスモード9では、エレメント1がエレメントタイ
プ1つまりFM音源、エレメント2がエレメントタイプ2
つまりPCM音源であり、他のエレメント3,4はエレメント
タイプ0つまり不使用である。従って、PCM音源のエレ
メント音色とFM音源のエレメント音色の組合せからなる
複音2系列のボイスであり、同時発音可能数は16音であ
る。
ボイスモード10では、エレメント1と2がエレメント
タイプ1つまりFM音源、エレメント3と4がエレメント
タイプ2つまりPCM音源である。従って、PCM音源2系列
とFM音源2系列の組合せからなる複音4系列のボイスで
あり、同時発音可能数は8音である。
マイクロコンピュータによる処理に関連する説明 第10図はデータ及びワーキングRAM12内のレジスタに
おいてストアされる主要なデータを例示したものであ
り、それぞれの役割はフローチャートの説明に従い、追
って明かにされる。
第11図はエントリポイントテーブルEPTの内容の一例
を示す。エントリポイントテーブルEPTは、表示部DPYに
おける表示画面(ページ)と操作パネル15におけるオン
スイッチとの対応に応じて、該スイッチのオンイベント
に応じて次に実行すべきルーチンを指示するテーブルで
ある。
次に、マイクロコンピュータによって実行される処理
の一例につき第12図以降のフローチャートを参照して説
明する。
第12図はメインルーチンの一例を示しており、まず、
電源投入時に所定の初期化処理を行ない、各レジスタや
メモリの内容を初期設定する。次に、「キースキャン及
び割当処理」では、鍵盤回路14における各キースイッチ
をスキャンしてそのオン・オフを検出し、押圧鍵を複数
の発音チャンネルのうち何れかに割当てる処理を行う。
この「キースキャン及び割当処理」において実行される
処理の一つに「キーオンイベント処理」があり、その一
例は第25図及び第26図に示されており、詳細は追って説
明する。この「キーオンイベント処理」では、鍵が新た
に押圧されたとき、その鍵に対応する楽音信号の発生を
PCM音源17及び/またはFM音源18のチャンネルに割当て
る処理を行なう。
「演奏コントローラ処理」では、演奏コントローラ16
の操作を検出し、操作状態が変化したとき所定の処理を
行なう。
「ファンクションスイッチ処理」では、ファンクショ
ンスイッチ部FSWのオンイベント(オフからオンに変化
したこと)を検出し、オンイベントが検出されたなら、
第13図に示すようなファンクションスイッチオンイベン
トルーチンを行なう。
「その他パネルスキャン処理」では、操作パネル15に
おけるその他の操作子やキースイッチをスキャンしてそ
のオン・オフを検出し、その検出に基づき各種処理を行
う。その一例としては、オンされたキースイッチと表示
部DPYの現在のページに応じて第11図のエントリポイン
トテーブルEPTを参照し、第14図乃至第24図に示すよう
なスイッチオンイベントサブルーチンを呼び出す。
エントリポイントテーブルEPTの見方 第11図のエントリポイントテーブルEPTは、たて欄が
各キー若しくはスイッチのオンイベントを示し、横欄が
そのスイッチオンイベント時点での表示部DPYのページ
を示す。たて欄と横欄の交点に記された記号が、呼び出
されるべきサブルーチン(つまり該サブルーチンのエン
トリポイント)を示す。各サブルーチンの説明は追って
行なう。なお、ここで、記号「NoEP」は「ノー・エント
リポイント」を意味し、呼び出されるべきサブルーチン
(つまりエントリポイント)がないことを示す。
ファンクションスイッチ操作時の処理 何らかのファンクションスイッチF1〜F8がオンされた
とき第13図のファンクションスイッチオンイベントルー
チンが行なわれる。ここでは、まず、オンされたファン
クションスイッチの番号をファンクションスイッチバッ
ファFSWBUFに記憶し、次に、このファンクションスイッ
チバッファFSWBUFと現在ページPAGEとにより第11図のエ
ントリポイントテーブルEPTを参照し、該ページにおい
て該ファンクションスイッチに割当てられている所定の
イベント処理サブルーチンのエントリポイントデータを
得て、これをエントリポイントバッファEPBUFに記憶す
る。そして、このエントリポイントバッファEPBUFの内
容がノー・エントリポイントNoEPではないことを確認し
た後、このエントリポイントバッファEPBUFの内容に対
応するイベント処理サブルーチンをコールする。なお、
現在ページPAGEとは、表示部DPYの現在の表示ページを
示すものである。
ボイスの選択について この電子楽器において、発音のために、若しくは編集
作業のために、現在選択されている1つのボイスを示す
ボイスナンバは、所定のレジスタつまりボイスナンバレ
ジスタに記憶される。このボイスナンバレジスタに記憶
されているボイスナンバをVNで示す。このボイスナンバ
VNを参照することにより現在どのボイスが選択されてい
るかがわかる。
所望のボイスの選択は、表示部DPYに第27図に例示す
るような「ボイス選択」ページを呼び出すことにより行
なう。表示部DPYの表示画面が「ボイス選択」以外のペ
ージのとき、ボイスキーVOICE(第7図)を押すことに
より、エントリポイントテーブルEPT(第11図)では
「ボイス選択サブルーチン」EPVを呼び出し、ボイスの
選択が可能になる。
ボイス選択サブルーチンEPVにつき第14図を参照して
説明すると、まず、表示部DPYのページを指示する現在
ページPAGEの内容を、「ボイス選択」ページを指示する
「1」にセットする(ステップ50)。
次に、表示部DPYの画面表示を第27図に例示するよう
な「ボイス選択」ページにし、選択可能な各ボイスのボ
イス名をボイスナンバと共に表示すると共に、カーソル
をボイスナンバVNによって指示される特定のボイスの位
置に置く(ステップ51)。
次に、ボイスデータメモリVDM(第8図)を読み出す
ためのボイスデータポインタVOICEPを、現在のボイスナ
ンバVNに対応する値に設定する(ステップ52)。
次に、ボイスデータポイントVOICEPによって指示され
たボイスデータエリアからボイスモードデータを読み出
し、これをボイスモードレジスタVMODEにセットする。
つまりVMODEは現在選択されているボイスのボイスモー
ドを示す。また、エレメントスタートポインタESP
(1)〜ESP(4)を、ボイスデータポインタVOICEPに
よって指示されたボイスデータエリアにおける4つの
「エレメントパラメータデータ」エリアに対応する値に
それぞれ設定する(ステップ53)。
次に、ボイスモードレジスタVMODEの内容に応じてエ
レメントタイプテーブルETT(第9図)を参照し、その
ボイスモードにおける同時発音可能数(エレメントタイ
プテーブルETTの同時発音可能数の欄の値)を決定し、
これを同時発音可能数レジスタNSCHにストアする(ステ
ップ54)。
このようにして表示部DPYで第27図に例示するような
「ボイス選択」ページを表示した状態において、次に、
データ入力部42またはカーソルキーCSR(第7図)を操
作すると、これに応じてボイスナンバVNが変更され、所
望のボイスを選択することができる。
この点について説明すると、「ボイス選択」ページを
表示した状態において、データ入力部42が操作される
と、エントリポイントテーブルEPT(第11図)では「ボ
イス選択数値入力サブルーチン」EPDS(1)を呼び出
す。また、「ボイス選択」ページを表示した状態におい
て、カーソルキーCSRが操作されると、エントリポイン
トテーブルEPT(第11図)では「ボイス選択カーソルキ
ーオンイベントサブルーチン」EPCD(1)を呼び出す。
なお、カーソルキーCSRには、上下方向カーソルと左右
方向カーソルの2種類があり、それぞれの処理内容は幾
分異なるが、説明の便宜上、カーソルキーCSRが1つで
あるとして説明する。
ボイス選択数値入力サブルーチンEPDS(1)とボイス
選択カーソルキーオンイベントサブルーチンEPCD(1)
につき第15図を参照して説明すると、まず、データ入力
部42が操作された場合は、このデータ入力部42によって
入力された数値に応じてボイスナンバVNを変更する(ス
テップ55)。
次に、表示部DPYにおけるカーソルの位置を新しいボ
イスナンバVNによって指示される特定のボイスの位置に
移す(ステップ56)。
次に行なうステップ57,58,59の処理は第14図のステッ
プ52,53,54の処理と同じものであり、新しいボイスナン
バVNに対応してボイスデータポインタVOICEP及びエレメ
ントスタートポインタESP(1)〜ESP(4)の設定と、
ボイスモードVMODEのセットと、そのボイスモードに応
じた同時発音可能数レジスタNSCHの設定を行なう。
カーソルキーCSRが押された場合は、ボイスナンバVN
の値を1増加する(ステップ60)。この増加はモジュロ
16で行なう。モジュロ16とした理由は、選択可能なボイ
ス数を16としたためである。その後、上述のステップ56
〜59の処理を行なう。
上記から明らかなように、データ入力部42の操作によ
れば所望のボイスナンバを一度で入力することができ、
カーソルキーCSRでは1回の押圧毎にボイスナンバVNを
1つづつずらすことにより最終的に所望のボイスナンバ
を入力する。
エディット処理への導入 所望のボイスのボイスデータを変更・修正する編集作
業を行なう場合、まず、上述のように表示部DPYに「ボ
イス選択」ページを呼び出して所望のボイスの選択を行
ない、各レジスタの内容VN,VOICEP,VMODE,NSCH,ESP
(1)〜ESP(4)を該所望のボイスに対応する内容に
設定する。次に、エディットキーEDIT(第7図)を押す
ことにより、エディット処理に入ることができる。
表示部DPYの表示画面が「ボイス選択」ページのと
き、エディットキーEDITを押すことにより、エントリポ
イントテーブルEPT(第11図)では「エディット導入ル
ーチン」EPEDを呼び出す。このエディット導入ルーチン
EPEDの詳細例は第16図に示されている。
エディット導入ルーチンEPEDでは、まず、ボイスナン
バVNに応じたボイスデータエリアからボイスデータ1式
を読み出して、ボイスエディットバッファVEB(第8
図)にコピーする(ステップ61)。以後、種々の編集操
作は、ボイスエディットバッファメモリVEBに記憶され
ているボイスデータに対して施される。いわば、ボイス
エディットバッファメモリVEBは、ボイスデータを編集
するための専用のバッファである。
ボイスエディットバッファメモリVEBに対するボイス
データ1式のコピーの仕方は、前述した通りである。す
なわち、「ボイス名」、「ボイスモード」及び「コモン
データ」はコモンデータバッファCBDにコピーする。ま
た、最大で4つのエレメントに対応する名パラメータデ
ータは、そのエレメントタイプに応じて、FM音源に対応
するものはFMエディットバッファFMEBにおける4つのFM
エレメントエディットバッファ1乃至4のうち番号の若
いものに対して順にコピーし、PCM音源に対応するもの
はPCMエディットバッファPCMEBにおける4つのPCMエレ
メントエディットバッファ1乃至4のうち番号が若いも
のに対して順にコピーする。そして、データがコピーさ
れなかった残りのFMエレメントエディットバッファに
は、FM音源用の「エレメントパラメータデータ」の所定
の初期値(若しくは基準値)をそれぞれ記憶し、同様
に、データがコピーされなかった残りのPCMエレメント
エディットバッファには、PCM音源用の「エレメントパ
ラメータデータ」の所定の初期値(若しくは基準値)を
それぞれ記憶する。
次に、ボイスデータポインタVOICEPの値をエディット
バッファメモリVEBの先頭アドレスにセットし、かつ、
エディットスタートポインタEDS(1)〜EDS(2)の値
を、FMエディットバッファFMEBにおける4つのFMエレメ
ントエディットバッファ1乃至4とPCMエディットバッ
ファPCMEBにおける4つのPCMエレメントエディットバッ
ファ1乃至4のうち、4つの各エレメントに対応するパ
ラメータデータをコピーしたエレメントエディットバッ
ファの先頭アドレスにそれぞれセットする。従って、FM
エディットバッファFMEB及びPCMエディットバッファPCM
EBにおける合計8個のエレメントエディットバッファの
うち、現在編集作業中のボイスに関する各エレメント1
乃至4に対応するパラメータデータを記憶しているもの
が、エディットスタートポインタEDS(1)〜EDS(4)
によってそれぞれ指示される。
次に、コモンデータバッファCDBからボイスモードデ
ータを読み出して、これをVMODEにセットし、このボイ
スモードVMODEが10個のボイスモード1〜10(第9図参
照)のうちどれどれであるかを調べる(ステップ63)。
ボイスモードVMODEの内容がエレメント1のみを使用
するボイスモード1,4または6を示す場合は、ステップ6
4に行き、エディットモードEMODEが2よりも大であるか
を調べる。
エディットモードEMODEとは、現時点での編集作業の
内容を示すもので、0乃至5のいずれかの値をとり、そ
の値と編集内容との関係は次の通りである。
EMODE=0:ボイスモードの選択 EMODE=1:コモンデータの編集 EMODE=2:エレメント1のデータ編集 EMODE=3:エレメント2のデータ編集 EMODE=4:エレメント3のデータ編集 EMODE=5:エレメント4のデータ編集 従って、エディットモードEMODEが2よりも大とは、
エレメント2または3,4のデータ編集を行なうモードで
あることを意味し、エレメント1のみを使用するボイス
モード1,4または6においては不要のものである。従っ
て、ステップ64がYESの場合は、ステップ65に行き、エ
ディットモードEMODEを0にリセットする。
ボイスモードVMODEの内容がエレメント1と2のみを
使用するボイスモード2,5,7または9を示す場合は、ス
テップ66に行き、エディットモードEMODEが3よりも大
であるかを調べる。エディットモードEMODEが3よりも
大とは、エレメント3または4のデータ編集を行なうモ
ードであることを意味し、エレメント1と2のみを使用
するボイスモード2,5,7または9においては不要のもの
である。従って、ステップ66がYESの場合は、ステップ6
7に行き、エディットモードEMODEを0にリセットする。
ボイスモードVMODEの内容が全エレメント1〜4を使
用するボイスモード3,8または10を示す場合は、エディ
ットモードEMODEの判断は行なわずに、ステップ68に行
く。
ステップ68では、エディットモードEMODEの値が0〜
5のいずれであるかを調べ、それに応じたエディット導
入サブルーチン(ステップ69〜74)を実行する。
ボイスモード選択 エディットモードEMODEの値が0であれば、ボイスモ
ード選択導入サブルーチンVMSSUBを行なう。このサブル
ーチンVMSSUBの一例は第17図に示されている。
まず、ステップ75では、表示部DPYのページを指示す
る現在ページPAGEの内容を、「ボイスモード選択」ペー
ジを指示する所定の値nEにセットする。
次のステップ76では、表示部DPYの画面表示を第28図
に例示するような「ボイスモード選択」ページにし、各
ボイスモード1〜10における音源と系列数の組合せ情報
及び単音/複音の区別を示す情報を表示し、現在のボイ
スモードVMODEによって指示される特定のボイスモード
(つまり現在選択されているボイスモード)の位置にカ
ーソルを置くと共に、現在選択されている該ボイスモー
ドにおける各エレメント1〜4の音源タイプを右上に表
示する(これをエレメント構成表示という)。また、各
ファンクションスイッチF1〜F5に対応する表示として
「MODE」,「COM」,「E1」,「E2」,「E3」,「E4」
を表示し、各ファンクションスイッチF1〜F5の機能がエ
ディットモード選択機能となっていることを示す。「MO
DE」はボイスモード選択を示し、「COM」はコモンデー
タエディットを示し、「E1」〜「E4」はそれぞれエレメ
ント1〜4のデータ編集を行なうエディットモードを示
す。このファンクションスイッチ表示においては、現在
のエディットモード(この例ではボイスモード選択MOD
E)を通常に表示し、他のエディットモードを白抜きで
表示してそれらのエディットモードがファンクションス
イッチ操作によって選択可能であることを示す。
なお、表示部DPYの画面表示を第28図に例示するよう
な「ボイスモード選択」ページにする処理は、上述のよ
うなボイスモード選択導入サブルーチンVMSSUBによらず
に、ボイスモード選択サブルーチンEPVMによってもよ
い。つまり、ボイスモード選択ページ以外のエディット
モードのページにおいては、上述のように、ファンクシ
ョンスイッチF1にボイスモード選択が割当てられるよう
になっており、表示部DPYにおいてこれらのエディット
モードのページが表示されているときファンクションス
イッチF1がオンされると、エントリポイントテーブルEP
T(第11図)では「ボイスモード選択サブルーチン」EPV
Mを呼び出す。
このボイスモード選択サブルーチンEPVMは第17図にお
いてボイスモード選択導入サブルーチンVMSSUBと一緒に
示されている。まず、ステップ77において、エディット
モードEMODEを「ボイスモード選択」を示す「0」にセ
ットし、次に前記ステップ75,76の処理を行なう。
このようにして表示部DPYで第28図に例示するような
「ボイスモード選択」ページを表示した状態において、
次に、データ入力部42またはカーソルキーCSRを操作す
ると、これに応じてボイスモードVMODEの値が変更さ
れ、所望のボイスモードを選択することができる。
この点について説明すると、「ボイスモード選択」ペ
ージを表示した状態において、データ入力部42が操作さ
れると、エントリポイントテーブルEPT(第11図)では
「ボイスモード選択数値入力サブルーチン」EPDS(nE)
を呼び出す。また、「ボイスモード選択」ページを表示
した状態において、カーソルキーCSRが操作されると、
エントリポイントテーブルEPT(第11図)では「ボイス
モード選択カーソルキーオンイベントサブルーチン」EP
CD(nE)を呼び出す。
ボイスモード選択数値入力サブルーチンEPDS(nE)と
ボイスモード選択カーソルキーオンイベントサブルーチ
ンEPCD(nE)につき第18図を参照して説明すると、ま
ず、データ入力部42が操作された場合は、このデータ入
力部42によって入力された数値に応じてボイスモードVO
MDEを変更する(ステップ78)。
次に、表示部DPYにおけるカーソルの位置を新しいボ
イスモードVMODEによって指示される特定のボイスモー
ドの位置に移す(ステップ79)。
新しいボイスモードVMODEに応じてエレメントタイプ
テーブルETT(第9図)から該ボイスモードにおける各
エレメント1〜4の音源タイプを読み出し、これに応じ
たエレメント構成表示を表示部DPYの画面右上にて行な
う(ステップ80)。
次に、新しいボイスモードVMODEに応じてエディット
バッファメモリVEBにおける各エレメント1〜4のエデ
ィットスタートポインタEDS(1)〜EDS(4)の値を再
設定する(ステップ81)。これは、各エディットスター
トポインタEDS(1)〜EDS(4)を、新しいボイスモー
ドVMODEに合わせるためである。
次に、新しいボイスモードVMODEの内容に応じてエレ
メントタイプテーブルETTを参照し、そのボイスモード
における同時発音可能数(エレメントタイプテーブルET
Tの同時発音可能数の欄の値)を決定し、これを同時発
音可能数レジスタNSCHにストアする(ステップ82)。
カーソルキーCSRが押された場合は、ボイスモードVMO
DEの値を1増加する(ステップ83)。ボイスモードの値
が1から10の範囲で変化するようにするために、1増加
したVMODEの値が10よりも大となったら、このVMODEの値
を「1」にリセットする(ステップ84,85)。その後、
上述のステップ79〜82の処理を行なう。
上記から明らかなように、データ入力部42の操作によ
れば所望のボイスモードを一度で選択することができ、
カーソルキーCSRでは1回の押圧毎にボイスモードVMODE
の値を1つづつずらすことにより最終的に所望のボイス
モードを選択する。
コモンデータの編集 第16図のステップ68でエディットモードEMODEの値が
1であると判断されると、コモンデータエディット導入
サブルーチンCOMSUBを行なう。このサブルーチンCOMSUB
の一例は第19図に示されている。
まず、ステップ86では、表示部DPYのページを指示す
る現在ページPAGEの内容を、「コモンデータエディッ
ト」ページを指示する所定の値nE+1にセットする。
次のステップ87では、表示部DPYの画面表示を第29図
に例示するような「コモンデータエディット」メニュー
のページにし、各種コモンデータ名を表示し、現在選択
されているコモンデータ名にカーソルを置くと共に、現
在選択されているボイスモードVMODEにおける各エレメ
ント1〜4の音源タイプを右上に表示する。また、前述
と同様に各ファンクションスイッチF1〜F5に対応する表
示を行う。なお、ここで、現在選択されているボイスモ
ードVMODEにおけるエレメント構成において使用しない
エレメントに対応するファンクションスイッチ表示はな
されない。第29図の例では「E3」,「E4」が表示されて
いない。
なお、表示部DPYの画面表示を第29図に例示するよう
な「コモンデータエディット」メニューのページにする
処理は、上述のようなコモンデータエディット導入サブ
ルーチンCOMSUBによらずに、コモンデータエディットサ
ブルーチンEPCOMによってもよい。つまり、「コモンデ
ータエディット」メニューのページ以外のエディットモ
ードのページにおいては、前述のように、ファクション
スイッチF2にコモンデータの編集を選択する機能が割当
てられるようになっており、表示部DPYにおいてこれら
のエディットモードのページが表示されているときファ
ンクションスイッチF2がオンされると、エントリポイン
トテーブルEPT(第11図)では「コモンデータエディッ
トサブルーチン」EPCOMを呼び出す。
このコモンデータエディットサブルーチンEPCOMは第1
9図においてコモンデータエディット導入サブルーチンC
OMSUBと一緒に示されている。ここでは、ステップ88に
おいて、エディットモードEMODEを「コモンデータエデ
ィット」を示す「1」にセットし、次に前記ステップ8
6,87の処理を行なう。
このようにして表示部DPYで第29図に例示するような
「コモンデータエディット」メニューのページを表示し
た状態において、次に、データ入力部42またはカーソル
キーCSRを操作すると、これに応じてカーソルが動き、
所望のコモンデータを選択することができる。所望のコ
モンデータを選択した後、エンターキーENTER(第7
図)を押すと、エントリポイントテーブルEPT(第11
図)を参照して「コモンデータエディット」の下位のサ
ブルーチンEPET(nE+1)が呼び出され、これに従い、
表示部DPYのページが下位ページに切り替わり、所望の
コモンデータの詳細内容の変更・修正を行なうことがで
きる。この下位のサブルーチンEPET(nE+1)について
は説明を省略する。
各エレメントのデータ編集 ここではエレメント1に関するデータ編集についてそ
の詳細を説明し、他のエレメント2〜4に関するデータ
編集はこれとほぼ同様の処理であるため詳細説明を省略
する。
第16図のステップ68でエディットモードEMODEの値が
2であると判断されると、エレメント1のエディット導
入サブルーチンE1SUBを行なう。このサブルーチンE1SUB
の一例は第20図に示されている。
まず、ステップ89では、ボイスモードVMODEに応じて
エレメントタイプテーブルETTを参照し、エレメント1
の音源タイプを読み出し、これをエレメントタイプバッ
ファETBUFにストアする。
次に、ステップ90では、エレメントタイプバッファET
BUFの値を調べる。「0」つまりこのエレメントが不使
用であればこのサブルーチンを終了するが、「1」つま
りFMタイプであれば、ステップ91に行き、表示部DPYの
ページを指示するページPAGEの内容を、「FMデータエデ
ィット」ページを指示する所定の値nE+2にセットす
る。
次のステップ92では、表示部DPYの画面表示を第30図
に例示するような「FMデータエディット」メニューのペ
ージにし、各種のFMパラメータデータ名を表示し、現在
選択されているFMパラメータデータ名にカーソルを置く
と共に、現在選択されているボイスモードVMODEにおけ
る各エレメント1〜4の音源タイプを右上に表示する。
また、前述と同様に各ファンクションスイッチF1〜F5に
対応する表示を行う。
FMパラメータの一例につき説明すると、AlgoはFM演算
ユニットOP1〜OP6の接続組合せを設定するアルゴリパラ
メータである。OpEGは各演算ユニットのOP1〜OP6毎のエ
ンベロープ波形を設定するパラメータである。また、FB
PCLは各演算ユニットOP1〜OP6毎のフィードバックレベ
ルデータFL1〜FL6及び外部入力レベル制御データEXTL1
〜EXTL6(第4図参照)を設定するパラメータである。
一方、エレメントタイプバッファETBUFの値が「2」
つまりPCMタイプであれば、ステップ93に行き、表示部D
PYのページを指示する現在ページPAGEの内容を、「PCM
データエディット」ページを指示する所定の値nE+3に
セットする。
次のステップ94では、表示部DPYの画面表示を第31図
に例示するような「PCMデータエディット」メニューの
ページにし、各種のPCMパラメータデータ名を表示し、
現在選択されているPCMパラメータデータ名にカーソル
を置くと共に、現在選択されているボイスモードVMODE
における各エレメント1〜4の音源タイプを右上に表示
する。また、前述と同様に各ファンクションスイッチF1
〜F5に対応する表示を行う。
ステップ95では、エディットモードEMODEをエレメン
ト1のデータ編集を指示する「2」にセットする。この
ステップ95による「2」のセットは、エディットモード
EMODEの値がまだ「2」以外のとき有効である。
なお、表示部DPYの画面表示を第30図または第31図に
例示するような「FMデータエディット」メニューまたは
「PCMデータエディット」メニューのページにする処理
は、上述のようなエレメント1の導入サブルーチンE1SU
Bによらずに、エレメント1のエディットサブルーチンE
PE1によってもよい。つまり、各種エディットモードの
ページにおいては、前述のように、ファンクションスイ
ッチF3にエレメント1のデータ編集を選択する機能が割
当てられるようになっており、表示部DPYにおいてこれ
らのエディットモードのページが表示されているときフ
ァンクションスイッチF3がオンされると、エントリポイ
ントテープEPT(第11図)では「エレメント1のエディ
ットサブルーチン」EPE1を呼び出す。
このエレメント1のエディットサブルーチンEPE1は第
20図においてエレメント1の導入サブルーチンE1SUBと
一緒に示されている。ここでは、ステップ96において、
エディットモードEMODEが「エレメント1のエディッ
ト」を示す「2」に既にセットされているかを調べ、YE
Sならばこのサブルーチンを更に行なうことなく、リタ
ーンするが、NOならば別のエディットモードからエレメ
ント1のエディットモードに切り替えられたことを意味
するので、このサブルーチンを続行し、前述のステップ
89〜95の処理を行なう。
このようにして表示部DPYで第30図または第31図に例
示するような「FMデータエディット」メニューまたは
「PCMデータエディット」メニューのページを表示した
状態において、次に、データ入力部42またはカーソルキ
ーCSRを操作すると、これに応じてカーソルが動き、所
望のパラメータデータを選択することができる。所望の
パラメータデータを選択した後、エンターキーENTER
(第7図)を押すと、エントリポイントテーブルEPT
(第11図)を参照して「FMデータエディット」メニュー
または「PCMデータエディット」メニューの下位のサブ
ルーチンEPET(nE+2)またはEPET(nE+3)が呼び出
され、これに従い、表示部DPYのページが下位ページに
切り替わり、所望のFMまたはPCMパラメータデータの詳
細内容の変更・修正を行なうことができる。この下位の
サブルーチンEPET(nE+2)またはEPET(nE+3)につ
いては説明を省略する。
FMパラメータデータの詳細内容の変更・修正の一例を
説明すると、第30図の「FMデータエディット」メニュー
のページにおいて、番号9のパラメータFBPCLのエディ
ットを選択すると(つまりカーソルを番号9に合わせて
エンターキーENTERを押すと)、表示部DPYは第32図のよ
うなフィードバック及びPCMレベルエディットのページ
に切り替わる。このページ画面において、カーソルキー
CSRとデータ入力部42を適宜操作して、FM音源18の各演
算ユニットOP1〜OP6毎にフィードバックレベルとPCMレ
ベルをそれぞれ所望の値に設定する。フィードバックレ
ベルとは、前述のように、自己の演算ユニット出力を自
己の変調波信号として帰還する比率を設定するレベルデ
ータであり、これが第4図におけるフィードバックレベ
ルデータFL1〜FL6に対応する。PCMレベルとは、PCM音源
17の出力楽音信号をFM音源18の各演算ユニットOP1〜OP6
に変調波信号として入力する比率を設定するレベルデー
タであり、これが第4図における外部入力レベル制御デ
ータEXTL1〜EXTL6に対応する。前述のように、フィード
バックやPCMの変調波信号を使用しない場合はこれらの
レベルデータの値を0に設定する。
以上はエレメント1に関するデータ編集についての説
明であるが、他のエレメント2〜4に関するデータ編集
についてもこれとほぼ同様の手順で行なうことができ
る。
すなわち、第16図のステップ68でエディットモードEM
ODEの値が3であると判断された場合はエレメント2の
エディット導入サブルーチンE2SUBを行ない(ステップ7
2)、EMODE=4の場合はエレメント3のエディット導入
サブルーチンE3SUBを行ない(ステップ73)、EMODE=5
の場合はエレメント4のエディット導入サブルーチンE4
SUBを行なう(ステップ74)。また、表示部DPYにおいて
エディットモードのページが表示されているときファン
クションスイッチF4乃至F6をオンすることにより、エン
トリポイントテーブルEPT(第11図)ではエレメント2
乃至4の「エディットサブルーチン」を呼び出し、これ
を実行する。
ストア処理 所望のエディットが終了したときストアキーSTORE
(第7図)を押して、エディット終了済みのボイスデー
タをボイスエディットバッファメモリVEBからボイスデ
ータメモリVDMに戻すモードとする。
表示部DPYの表示画面が何らかのエディットモードの
ページのとき、ストアキーSTOREが押されると、エント
リポイントテーブルEPT(第11図)では「ストアサブル
ーチン」EPSTを呼び出す。このストアサブルーチンEPST
の詳細例は第21図に示されている。
ストアサブルーチンEPSTでは、まず、ページバッファ
PAGEBUFに現在ページPAGEのページデータを移し、現在
ページPAGEの内容を、「ストア」ページを指示する所定
の値nSにセットする。ページバッファPAGEBUFはストア
処理途中で若しくはストア処理終了後に画面を元のペー
ジに戻すために設けられている。次に、表示部DPYの画
面表示を第33図に例示するような「ストア」ページに
し、現在のボイスナンバ及びボイス名を表示すると共
に、各ボイスナンバに対応するボイス名をそれぞれ表示
し、ストアボイスナンバSTVNによって指示されるボイス
ナンバの位置にカーソルを置く。また、ファンクション
スイッチF1に対応してクイットキーQUITの表示を行な
い、ファンクションスイッチF8に対応してスタートキー
STRTの表示を行なう。
このようにして表示部DPYで第33図に例示するような
「ストア」ページを表示した状態において、次に、デー
タ入力部42またはカーソルキーCSRを操作すると、これ
に応じてストアボイスナンバSTVNの値が変更され、編集
済みのボイスデータをストアしようとする所望のボイス
ナンバを選択することができる。
この点について説明すると、「ストア」ページを表示
した状態において、データ入力部42が操作されると、エ
ントリポイントテーブルEPT(第11図)では「ストアボ
イスナンバ数値入力サブルーチン」EPDS(nS)を呼び出
す。また、「ストア」ページを表示した状態において、
カーソルキーCSRが操作されると、エントリポイントテ
ーブルEPT(第11図)ではストアボイスナンバ選択用の
「カーソルキーオンイベントサブルーチン」EPCD(nS)
を呼び出す。
ストアボイスナンバ数値入力サブルーチンEPDS(nS)
とカーソルキーオンイベントサブルーチンEPCD(nS)に
つき第22図を参照して説明すると、まず、データ入力部
42が操作された場合は、このデータ入力部42によって入
力された数値に応じてストアボイスナンバSTVNの値を変
更する。次に、表示部DPYにおけるカーソルの位置を新
しいストアボイスナンバSTVNによって指示される特定の
ボイスナンバの位置に移す。また、カーソルキーCSRが
押された場合は、ストアボイスナンバSTVNの値をモジュ
ーロ16で1増加し、その後、表示部DPYにおけるカーソ
ルの位置を新しいストアボイスナンバSTVNによって指示
される特定のボイスナンバの位置に移す。
こうして、編集済みのボイスデータをストアしようと
する所望のボイスナンバをストアボイスナンバSTVNに登
録した後、スタートキーSTRT(つまりファンクションス
イッチF8)をオンする。そうすると、エントリポイント
テーブルEPTにより第23図の「ストア実行サブルーチ
ン」が呼び出される。ここでは、まず、「ストア」ペー
ジの画面の下の方に「Now Storing」というようなスト
ア実行中であることを示す表示を行なう。そして、スト
アボイスナンバSTVNに応じてストアボイスポインタSTVP
を設定する。このストアボイスポインタSTVPは、STVNの
ボイスナンバに対応するボイスデータメモリVDMにおけ
るボイスデータエリアの先頭アドレスを指示するもので
ある。
そして、ストアボイスポインタSTVPによって指示され
たボイスメモリVDMにおけるボイスデータエリアにボイ
スエディットバッファメモリVEBのデータを転送する。
その場合、ボイスエディットバッファメモリVEBのデー
タを全部転送するのではなく、ボイスモードVMODEの内
容に応じて必要なものを転送する。まず、コモンデータ
バッファCDBの「ボイス名」、「ボイスモード」及び
「コモンデータ」は、ボイスメモリVDMにおけるボイス
データエリアの対応するエリアに転送される。次に、FM
エディットバッファFMEBにおける4つのFMエレメントエ
ディットバッファ1乃至4とPCMエディットバッファPCM
EBにおける4つのPCMエレメントエディットバッファ1
乃至4のうち、ボイスモードVMODEの内容に応じて必要
なもののみ、ボイスメモリVDMにおけるボイスデータエ
リアの対応するエレメントパラメータデータエリアに転
送される。
その後、現在ページPAGEの内容を次ページnS+1に変
更し、所定のストアエンド表示(例えば画面の下部に
「Complete!」と表示する)を行なう。
ページ番号nSの「ストア」ページ若しくはnS+1の
「ストアエンド」ページにおいて、ファンクションスイ
ッチF1はクイットキーQUITとして機能し、これがオンさ
れると、第24図のクイットキーオンイベントサブルーチ
ンが実行される。ここで、ページバッファPAGEBUFのペ
ージデータを現在ページPAGEに移し、この現在ページPA
GEで指示されるページに入るためのルーチンをコールす
る。これにより、ストア処理途中で若しくはストア処理
終了後に、クイットキーQUITがオンされると、表示部DP
Yの画面はストア処理に入る直前の処理のページ画面に
戻される。これにより、エディットのやり直等が行なえ
る。
発音割当て処理 鍵が新たな押圧されると、第25図のキーオンイベント
処理を行ない、該押圧鍵の発音をいずれか1又は複数の
チャンネルに割当てる。
まず、キーオンイベントに係る押圧鍵のキーコードを
キーコードレジスタKCODEにストアし、それに対応する
タッチデータをタッチデータレジスタTDATAにストアす
る(ステップ100)。
次に、同時発音可能数レジスタNSCHに登録した同時発
音可能数に応じて1次割当てチャンネルASCHを決定し、
この1次割当てチャンネルASCHに新押圧鍵を仮りに割当
てる(ステップ101)。
1次割当てチャンネルASCHとは、実際の発音チャンネ
ルではなく、実際の発音チャンネルに割当てる前段階で
使用されるものである。1次割当てチャンネルASCHの数
は同時発音可能数に対応している。同一鍵の多系列発音
の場合は、実際の発音チャンネルにおいては同一鍵が複
数チャンネルに発音割当てされるが、1次割当てチャン
ネルASCHには同一鍵は1チャンネルにしか割当てられな
い。同時発音可能数NSCH、全部で16チャンネルある実際
の発音チャンネル、及び1次割当てチャンネルASCHの関
係の一例を示すと次のようである。なお、全部で16チャ
ンネルある実際の発音チャンネルの各々を0乃至15の番
号で表わし、1次割当てチャンネルASCHの各々を0乃至
15の番号で表わす。
同時発音可能数NSCH=1のとき: 1次割当てチャンネルASCHは「0」のみ。
実際の発音チャンネルは、系列数(使用するエレメン
トの数)に応じて、「0」乃至「3」を使用する。ただ
し、各発音チャンネルには同一鍵が割当てられる。
同時発音可能数NSCH=4のとき: 1次割当てチャンネルASCHは「0」乃至「3」の合計
4個。
実際の発音チャンネルは、「0」乃至「3」のグルー
プ、「4」乃至「7」のグループ、「8」乃至「11」の
グループ、「12」乃至「15」のグループ、の合計4グル
ープを使用する。各グループには異なる鍵が割当てられ
る。同一グループ内のチャンネルには、系列数(使用す
るエレメントの数)に応じて、同一鍵が割当てられる。
例えば、使用するエレメントが1個だけなら同一グルー
プ内の1チャンネルにだけ押圧鍵が割当てられ、使用す
るエレメントが2個なら同一グループ内の2チャンネル
に同じ押圧鍵が割当てられる。
同時発音可能数NSCH=8のとき: 1次割当てチャンネルASCHは「0」乃至「7」の合計
8個。
実際の発音チャンネルは、「0」及び「1」のグルー
プ、「2」及び「3」のグループ、「4」及び「5」の
グループ、「6」及び「7」のグループ、「8」及び
「9」のグループ、「10」及び「11」のグループ、「1
2」及び「13」のグループ、「14」及び「15」のグルー
プ、の合計8グループを使用する。各グループには異な
る鍵が割当てられる。同一グループ内のチャンネルに
は、系列数(使用するエレメントの数)に応じて、同一
鍵が割当てられる。
同時発音可能数NSCH=16のとき: 1次割当てチャンネルASCHは「0」乃至「15」の合計
16個。
実際の発音チャンネルは、「0」乃至「15」を個別に
使用する。各発音チャンネルには異なる鍵が割当てられ
る。系列数(使用するエレメントの数)は1である。
ステップ101においては、NSCHの同時発音可能数に応
じて上述のように決定される1次割当てチャンネルASCH
のいずれかに新押圧鍵を仮割当てする。なお、以下で
は、記号ASCHはこのステップ101で仮割当て決定された
1つの1次割当てチャンネルの番号を特定しているデー
タとして説明する。
次のステップ102では前ステップ101で仮割当て決定が
なされたかを調べる。例えば、同時発音可能数よりも多
い鍵が同時に押圧された場合は、ステップ101で仮割当
て決定がなされないことがあり、その場合はステップ10
2はNOとなる。仮割当て決定がなされたならばステップ1
02はYESであり、ステップ103に行く。
ステップ103ではエレメント番号iを「1」にセット
する。
ステップ104では、現在選択されているボイスに関す
るi番目のエレメントの音源タイプをエレメントタイプ
テーブルETTから引出し、これをエレメントタイプバッ
ファETBUFに登録する。
次のステップ105では、i番目のエレメントに関する
楽音信号の発生を割当てる実際のチャンネルを決定し、
決定したチャンネルの番号をチャンネルバッファCHBUF
に登録する。この割当てチャンネルは、現在選択されて
いるボイスのボイスモードVMODEとステップ101で仮割当
てした1次割当てチャンネルASCHとに基づき、第26図の
ような実割当てルーチンにより決定する。この詳細につ
いては後述する。
次のステップ106では、エレメントタイプバッファETB
UFに記憶したi番目のエレメントのタイプが0,1,2のい
ずれであるかを調べる。FM音源であることを示す「1」
ならば、ステップ107に行き、FM音源18におけるチャン
ネルバッファCHBUFによって指示されるチャンネルに対
して、i番目のエレメントのパラメータデータとコモン
データ、及びKCODEとTDATA内のキーコードとタッチデー
タ、及びキーオンを示すキーオン信号KONを送出する。
エレメントタイプがPCM音源であることを示す「2」
ならば、ステップ108に行き、PCM音源17におけるチャン
ネルバッファCHBUFによって指示されるチャンネルに対
して、i番目のエレメントのパラメータデータとコモン
データ、及びKCODEとTDATA内のキーコードとタッチデー
タ、及びキーオンを示しキーオン信号KONを送出する。
ステップ107または108の後、ステップ109に行く。一
方、i番目のエレメントのタイプが不使用を示す「0」
ならば、ステップ107または108のようなトーンジェネレ
ータのチャンネルに対するデータ送出は行なわずに、ス
テップ109に行く。
ステップ109ではiが4以上であるかを調べ、NOなら
ばステップ110に行き、iを1増加してからステップ104
に戻り、ステップ104〜109のルーチンを繰り返す。つま
り別のエレメントに関する楽音信号の発音割当てチャン
ネルを決定する処理を行なう。iが4以上になると、こ
のキーオンイベント処理を終了する。
第26図の実割当てルーチンについて説明すると、まず
ステップ111では、ボイスモードVMODEが1乃至10のいず
れであるかを調べる。
同時発音可能数NSCHが1であるボイスモード1,2,3の
場合は、ステップ112に行き、i−1の値に対応するチ
ャンネルを実割当てチャンネルとして決定し、チャンネ
ルバッファCHBUFに登録する。従って、i=1のときは
i−1=0のチャンネルに割当て、i=2のときはi−
1=1のチャンネルに割当てる、というように、「0」
乃至「3」のチャンネルに順次同一鍵を割当てる。な
お、使用しないエレメントに関してはステップ107また
は108のようなデータ送出処理が行なわれないため、実
質的に割当てがなされていないのと同じである。
同時発音可能数NSCHが8であり、かつ一種類の音源の
みが使用されるボイスモード5または7の場合は、ステ
ップ113に行き、2×ASCH+i−1の演算結果に対応す
るチャンネルを実割当てチャンネルとして決定し、チャ
ンネルバッファCHBUFに登録する。従って、或る鍵をASC
H=0に仮割当てした場合、i=1のときは演算結果
「0」に対応するチャンネルに割当て、i=2のときは
演算結果「1」に対応するチャンネルに割当てる、とい
うように、「0」及び「1」のチャンネルに同一鍵を割
当てる。また、別の鍵をASCH=1に仮割当てした場合、
i=1のときは演算結果「2」に対応するチャンネルに
割当て、i=2のときは「3」のチャンネルに割当て
る、というように、「2」及び「3」のチャンネルに同
一鍵を割当てる。
同時発音可能数NSCHが4であるボイスモード8の場合
は、ステップ114に行き、4×ASCH+i−1の演算結果
に対応するチャンネルを実割当てチャンネルとして決定
し、チャンネルバッファCHBUFに登録する。従って、或
る鍵をASCH=0に仮割当てした場合、i=1のときは演
算結果「0」に対応するチャンネルに割当て、i=2の
ときは「1」のチャンネルに割当て、i=3のときは
「2」のチャンネルに割当てる、i=4のときは「3」
のチャンネルに割当てる、というように、「0」乃至
「3」のチャンネルに同一鍵を順次割当てる。また、別
の鍵をASCH=1に仮割当てした場合、i=1のときは演
算結果「4」に対応するチャンネルに割当て、i=2の
ときは「5」のチャンネルに割当てる、というように、
「4」乃至「7」のチャンネルに同一鍵を順次割当て
る。
同時発音可能数NSCHが16であるボイスモード4,6,また
は9の場合は、ステップ115に行き、1次割当てチャン
ネルASCHの値をそのまま実割当てチャンネルとし、チャ
ンネルバッファCHBUFに登録する。従って、例えば或る
鍵をASCH=0に仮割当てした場合、iの値に無関係に、
実割当てチャンネルの「0」に該鍵が割当てられる。従
って、2種類の音源が使用されるボイスモード9の場合
は、例えば或る鍵をASCH=0に仮割当てした場合、FM音
源に対応するエレメント1の楽音信号はFMのチャンネル
「0」に割当てられ、PCM音源に対応するエレメント2
の楽音信号はPCM音源の同じチャンネル「0」に割当て
られる。こうして、同一鍵が異音源の同一チャンネルに
割当てられる。
同時発音可能数NSCHが8であり、かつ2種類の音源が
使用されるボイスモード10の場合は、ステップ116に行
き、2×ASCH+mod〔(i−1)/2〕の演算結果に対応
するチャンネルを実割当てチャンネルとして決定し、チ
ャンネルバッファCHBUFに登録する。従って、或る鍵をA
SCH=0に仮割当てした場合、i=1のときはmod〔(i
−1)/2〕=0であるから演算結果「0」に対応するチ
ャンネルに割当てる、i=2のときはmod〔(i−1)/
2〕=1であるから演算結果「1」に対応するチャンネ
ルに割当てる、i=3のときはmod〔(i−1)/2〕=
0であるから演算結果「0」に対応するチャンネルに割
当てる、i=4のときはmod〔(i−1)/2〕=1であ
るから演算結果「1」に対応するチャンネルに割当て
る、というように、FM音源に対応するエレメント1,2の
楽音信号はFM音源のチャンネル「0」及び「1」に割当
て、PCM音源に対応するエレメント3,4の楽音信号はPCM
音源の同じチャンネル「0」及び「1」にそれぞれ割当
てる。また、別の鍵をASCH=1に仮割当てした場合は、
FM音源に対応するエレメント1,2の楽音信号はFM音源の
チャンネル「2」及び「3」に割当て、PCM音源に対応
するエレメント3,4の楽音信号はPCM音源の同じチャンネ
ル「2」及び「3」にそれぞれ割当てる。
変更例 音源の種類はPCMとFMに限らず、他のものを使用して
もよい。例えば、変調演算型の音源としては、FMに限ら
ず、振幅変調演算(AM)や窓関数演算によるものなどが
知られており、それらを第2の音源手段として使用して
もよい。また、第1の音源手段については、PCM音源に
代えて、高調波合成方式による音源や、フィルタを使用
した演算方式音源などを使用してもよく、また、FM,AM
等の変調演算を行うものであってもよい。
第1及び第2の音源手段の音源方式は異なっているこ
とが好ましいが、同じ場合は基本原理は同じであっても
それぞれに特有の音作りができる構成であることが望ま
しい。また、第1及び第2の音源手段の一方がFM音源、
他方がAM音源というような組合せも可能である。
上記実施例では、各音源における系列数(つまりエレ
メント数)が、選択されたボイスのボイスモードによっ
て自動的に決まるようになっている。例えば、第9図を
参照すると、ボイスモード5では、FM音源の系列数=2,
PCM音源の系列数=0である。また、ボイスモード7で
は、FM音源の系列数=0,PCM音源の系列数=2である。
また、ボイスモード10では、FM音源の系列数=2,PCM音
源の系列数=2である。しかし、このようにモードによ
って各音源の系列数を自動的に決定せずに、を演奏者に
よって別に任意に設定できるようにしてもよい。その場
合の一実施例としては、第9図のエレメントタイプテー
ブルETTに類似したテーブルを、任意に作成できるよう
な構成とすればよい。
各音源内のチャンネルは時分割型に限らず、並列型で
あってもよい。
同時に発生可能なボイスは1つに限らず、複数として
もよい。その場合は、チャンネル割当てをDVA(ダイナ
ミック・ボイス・アロケーション)の手法を用いて行な
うとよい。
一方の音源しか使用しないボイスモードにおいては、
使用しない他方の音源を適宜の目的のために活用してよ
い。例えば、使用しない音源で、シーケンサや外部から
与えられる演奏情報に対応する楽音を発生するようにし
てもよい。また、使用する音源のチャンネルがオールビ
ジィのときは、あふれた音を本来使用しない方の音源で
便宜的に発生するようにしてもよい。
2つの音源の出力楽音信号を同時に発音制御する発音
制御手段として、上記実施例では混合回路23を設け、電
気回路上にて両音源の出力楽音信号を加算(または減
算)合成するようにしているが、これに限らず、両音源
の出力楽音信号を、それぞれ発音レベル制御した上で、
別々のスピーカから発音し、空間的に加算合成するよう
にしてもよい。
〔発明の効果〕
以上の通り、この発明によれば、第2の音源手段で第
1の音源手段の出力楽音信号を変調信号として随時必要
に応じて使用することができ、第2の音源手段における
変調演算による音作りの幅を広げることができる、とい
う効果を奏する一方で、第1及び第2の音源手段の出力
楽音信号を同時に発音させる制御を行うことにより、第
1の音源手段による特有の音色から第2の音源手段によ
る特有の音色まで、両音源手段の出力を適宜組合せた、
多様で幅広い音作りが行えるようになる、という優れた
効果を奏する。特に、第1の音源手段として、複数周期
の波形を記憶したメモリを含み、発音指示情報に基づき
該メモリから該複数周期の波形を読み出すことにより楽
音信号を発生する構成を採用し、メモリに記憶した複数
周期の波形を再生読み出しすることにより、高品質な楽
音信号の再生を容易に行う一方で、第2の音源手段とし
て、それぞれが所定の変調演算を行なって波形信号を発
生する複数の波形発生手段を具備する構成を採用し、こ
の第2の音源手段の各波形発生手段毎の変調信号とし
て、第1の音源手段から発生した高品質な楽音信号を使
用するようにし、このように発生した第1及び第2の音
源手段の出力楽音信号を同時に発音制御することによ
り、発音指示情報に応答する1つの楽音が生成されるよ
うにしたので、メモリに記憶した複数周期の波形を再生
読み出しすることによって高品質な楽音信号の再生を容
易に行うことができる第1の音源手段の出力楽音信号に
対して、第2の音源手段の変調演算に基づく複雑な出力
楽音信号を足し込むことにより、発音指示情報に応答す
る1つの楽音を生成することができ、高品質ではある
が、ともすれば単調になりがちな第1の音源手段の出力
楽音信号に不足する複雑な可変制御性を第2の音源手段
の出力楽音信号によって容易に補うことができ、高品質
かつ複雑な可変制御性を持つ楽音の生成を容易に行うこ
とができる、という優れた効果を奏する。
また、その場合において、第2の音源手段における複
数の波形発生手段の各々に対して第1の音源手段の出力
信号のレベルを個別に可変制御して変調信号として導入
するので、第2の音源手段の出力信号は第1の音源手段
の出力信号つまり最終的楽音信号の成分に相関しながら
複雑に変化しかつ制御され、複雑で多様な変化を最終的
楽音信号にもたらすという優れた効果をもたらすもので
あり、しかも、第2の音源手段に対する変調信号として
第1の音源手段の出力信号の関わり方が一様ではなく、
多様にかつ選択・制御の自由度のある形態で−つまり、
複数の波形発生手段の1つ1つに対する第1の音源手段
の出力信号による変調の程度を可変制御できるので自由
度が高い形態で−変調演算に寄与することになり、多様
な制御を高い自由度でかつ容易に行うことができる、と
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の概要を示す機能ブロック図、 第2図はこの発明に係る楽音信号発生装置の一実施例を
適用した電子楽器の全体構成を略示するブロック図、 第3図は第2図におけるトーンジェネレータ部の一例を
示すブロック図、 第4図は第3図におけるFM音源の一例を示すブロック
図、 第5図は第4図におけるFM演算ユニットの接続合せの一
例を示す機能ブロック図、 第6図は第4図において第5図の接続組合せを実現する
ための各種信号のタイミングチャート、 第7図は第2図の操作パネルにおける表示部及びスイッ
チ等の一例を示す図、 第8図はボイスデータメモリとボイスエディットバッフ
ァメモリのメモリマップを例示する図、 第9図はエレメントタイプテーブルの内容を示す図、 第10図は各種レジスタを一覧する図、 第11図はエントリポイントテーブルの内容を示す図、 第12図は第2図においてコンピュータによって実行され
るメインルーチンを略示するフローチャート、 第13図乃至第26図は第12図のメインルーチンの過程で実
行される各種のサブルーチンやスイッチオンイベントル
ーチンの一例を示すフローチャート、 第27図乃至第33図は第2図及び第7図に示した表示部に
おける各種の表示画面の内容を例示する図、である。 14……鍵盤回路、15……操作パネル、TG……トーンジェ
ネレータ部、17……PCM音源、18……FM音源、DPY……表
示部、FSW……ファンクションスイッチ部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数周期の波形を記憶したメモリを含み、
    発音指示情報に基づき該メモリから該複数周期の波形を
    読み出すことにより楽音信号を発生する第1の音源手段
    と、 発音指示情報に基づき所望の変調演算を実行することに
    より楽音信号を発生する第2の音源手段であって、この
    第2の音源手段は、それぞれが所定の変調演算を行なっ
    て波形信号を発生する複数の波形発生手段を具備してお
    り、各波形発生手段を組み合わせて全体として前記所望
    の変調演算を実行するものと、 前記第1の音源手段の出力楽音信号を前記第2の音源手
    段の各波形発生手段毎の変調信号入力に導入し、かつ各
    波形発生手段毎の変調信号入力に導入する前記第1の音
    源手段の出力楽音信号のレベルをそれぞれ独立に可変制
    御する変調信号導入制御手段と、 前記第1及び第2の音源手段の出力楽音信号を同時に発
    音させる制御を行う発音制御手段と を具えた楽音信号発生装置。
  2. 【請求項2】前記第2の音源手段における各波形発生手
    段は、複数の変調演算項を含む前記所望の変調演算の演
    算式における各変調演算項ごとの演算を実行するもので
    あり、共通の演算ハードウェア回路を時分割的に使用し
    て各波形発生手段が構成されることを特徴とする請求項
    1に記載の楽音信号発生装置。
  3. 【請求項3】前記発音制御手段は、前記第1及び第2の
    音源手段の出力楽音信号のレベルをそれぞれ設定・制御
    することができ、これにより第1及び第2の音源手段の
    出力楽音信号を同時に発音させる際の両者の混合比率が
    設定・制御される請求項1に記載の楽音信号発生装置。
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