JPH05272726A

JPH05272726A - 都市ゴミ焼却炉

Info

Publication number: JPH05272726A
Application number: JP4070488A
Authority: JP
Inventors: Masamichi Hino; 正道日野; Masahiko Watanabe; 正彦渡辺
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1992-03-27
Filing date: 1992-03-27
Publication date: 1993-10-19

Abstract

(57)【要約】【構成】ゴミを焼却炉本体７内に供給するホッパ５を
設け、ホッパ５から供給されたゴミを受け入れて、焼却
炉本体７内で搬送するストーカ９を設けてある。ホッパ
５を構成するに、含水率の高いゴミを導く第１ホッパ通
路２１Ａと、含水率の低いゴミを導く第２ホッパ通路２
１Ｂとを設けてある。そして、ストーカ９に対する第１
ホッパ通路２１Ａの第１ゴミ供給口８Ａを、ストーカ９
に対する第２ホッパ通路２１Ｂの第２ゴミ供給口８Ｂよ
りも下方に配置してある。【効果】乾燥ストーカ上での乾燥効率に優れた都市ゴ
ミ焼却炉を提供することできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ゴミを焼却炉本体内に
供給するホッパを設け、前記ホッパから供給された前記
ゴミを受け入れて、前記焼却炉本体内で搬送するストー
カを設けてある都市ゴミ焼却炉に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、上記の都市ゴミ焼却炉において
は、ホッパのゴミ投入口と、ストーカに対するホッパの
ゴミ供給口との間のホッパ通路をひとつだけ設けてあっ
た。そのために、このひとつの通路を介して、含水率の
高いゴミと含水率の低いゴミとが混ざりあった状態で乾
燥ストーカに供給されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成によれば、ホッパ通路を介して、含水率の高い
ゴミと含水率の低いゴミとが混ざりあった状態で乾燥ス
トーカに供給されていたために、乾燥ストーカ上におい
て、含水率の高いゴミを乾燥させるまでに時間がかり、
また、熱量も多く要するという欠点があった。本発明
は、上記従来の欠点を解消し、乾燥ストーカ上におい
て、含水率の高いゴミを効率よく乾燥させることができ
る都市ゴミ焼却炉を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明にかかる都市ゴミ焼却炉は、ホッパを構成
するに、含水率の高いゴミを導く第１ホッパ通路と、含
水率の低いゴミを導く第２ホッパ通路とを設け、ストー
カに対する前記第１ホッパ通路の第１ゴミ供給口を、前
記ストーカに対する前記第２ホッパ通路の第２ゴミ供給
口よりも下方に配置してあることを特徴とし、その作用
効果は次の通りである。

【０００５】

【作用】つまり、含水率の高いゴミは、第１ホッパ通路
を通って、第１ゴミ供給口から排出され、含水率の低い
ゴミは、第２ホッパ通路を通った第２ゴミ供給口から排
出される。そして、乾燥ストーカに対する第１ホッパ通
路の第１ゴミ供給口は、乾燥ストーカに対する第２ホッ
パ通路の第２ゴミ供給口よりも下方に配置してあるか
ら、第１、第２ホッパのゴミ投入口にゴミを投入する際
に、含水率の低いゴミを、含水率の高いゴミよりも先に
投入しない限り、第１ゴミ供給口から排出された前記含
水率の高いゴミは乾燥ストーカ上に供給されるととも
に、第２ゴミ供給口から排出された前記含水率の低いゴ
ミは、前記含水率の高いゴミの上に供給されて堆積す
る。乾燥ストーカ上においては、含水率の低いゴミだけ
が、むき出し状態になっているから、このゴミは、燃焼
室内の熱で容易に着火して燃焼し、その燃焼の熱が、す
ぐ下方の含水率の高いゴミに伝わって、このゴミを乾燥
させる。その結果、従来よりも少ない熱量で、含水率の
高いゴミを短時間で乾燥させることができる。

【０００６】

【発明の効果】従って、従来よりも少ない熱量で、含水
率の高いゴミを短時間で乾燥させることができるから、
乾燥ストーカ上での乾燥効率に優れた都市ゴミ焼却炉を
提供することできた。

【０００７】

【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１に示すように、都市ゴミの貯留ピット１、そ
の被処理物を焼却処理するストーカ式の都市ゴミ焼却炉
２、その焼却炉２の灰取り出し口１１から落下する灰を
受け止めて送り出す灰押出装置１２、及び燃焼排ガスの
処理装置３によって都市ゴミ処理設備を構成してある。

【０００８】前記焼却炉２を構成するに、グラブバケッ
トによる搬送装置４によって間欠的に供給されるピット
１からのゴミの受入れホッパ５を、焼却炉本体７のゴミ
供給口８に連設するとともに、前記ゴミ供給口８の近く
に滞留状態で供給されたゴミを搬送するストーカ９を焼
却炉本体７に配置し、前記供給口８とは反対側の炉壁
に、ストーカ９の上部空間においてゴミ供給口８に向か
う着火用バーナー１０を設け、ゴミ供給口８からゴミを
燃焼ガス空間に順次移送させて、乾燥させながら燃焼さ
せるように形成するとともに、ストーカ９の隙間を流下
する焼却灰を受ける灰シュート１５を設けてある。

【０００９】前記ピット１は、含水率の高いゴミを収容
する第１ピット１Ａと、含水率の低いゴミを収容する第
２ピット１Ｂとからなる。

【００１０】前記ホッパ５は傾斜型で、ゴミ投入口２３
と、ストーカ９に対する前記ゴミ供給口８との間のホッ
パ通路２１を、軸芯に沿って仕切り板２４で上下に分割
し、含水率の高いゴミを導く下側の第１ホッパ通路２１
Ａと、含水率の低いゴミを導く上側の第２ホッパ通路２
１Ｂとを設けてある。そのために、ストーカ９に対する
第１ホッパ通路２１Ａの第１ゴミ供給口８Ａは、ストー
カ９に対する第２ホッパ通路２１Ｂの第２ゴミ供給口８
Ｂよりも下方に位置している。

【００１１】前記ストーカ９は、第１、第２ゴミ供給口
８Ａ、Ｂ側から順に、乾燥ストーカ９Ａ、燃焼ストーカ
９Ｂ及び後燃焼ストーカ９Ｃを、下り階段状に配設して
構成してある。乾燥ストーカ９Ａは、ホッパ５から供給
されたゴミを、燃焼前に乾燥させながら搬送するもの
で、燃焼ストーカ９Ｂと後燃焼ストーカ９Ｃとは、乾燥
したゴミを燃焼させながら搬送させるものである。

【００１２】上記の構成により、第１ピット１Ａ内の含
水率の高いゴミは、搬送装置４によって第１ホッパ通路
２１Ａ側のゴミ投入口２３に投入された後、第１ホッパ
通路２１Ａを通って、第１ゴミ供給口８Ａから排出され
る。また、第１ピット１Ｂ内の含水率の低いゴミは、同
様に第２ホッパ通路２１Ｂ側のゴミ投入口２３に投入さ
れた後、第２ホッパ通路２１Ｂを通って第２ゴミ供給口
８Ｂから排出される。そして、第１ゴミ供給口８Ａは、
第２ゴミ供給口８Ｂよりも下方に配置してあるから、第
１ゴミ供給口８Ａから排出された前記含水率の高いゴミ
は乾燥ストーカ９Ａ上に供給されるとともに、第２ゴミ
供給口８Ｂから排出された前記含水率の低いゴミは、前
記含水率の高いゴミの上に供給されて堆積する。乾燥ス
トーカ９Ａ上においては、含水率の低いゴミだけが、む
き出し状態になっているから、このゴミは、燃焼室２０
内の熱で容易に着火して燃焼し、その燃焼の熱が、すぐ
下方の含水率の高いゴミに伝わって、このゴミを十分乾
燥させる。その結果、乾燥ストーカ９Ａでの乾燥効率を
向上させることができる。

【００１３】〔別実施例〕図２に示すように、第１、第
２ホッパ通路２１Ａ，２１Ｂを分離した状態で設けても
よい。また、前記ホッパ５の形状は、図示のものに限ら
れない。

【００１４】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】都市ゴミ処理設備の全体図

【図２】別実施例の都市ゴミ処理設備の全体図

【符号の説明】

５ホッパ７焼却炉本体８Ａ第１ゴミ供給路８Ｂ第２ゴミ供給路９ストーカ２１Ａ第１ホッパ通路２１Ｂ第２ホッパ通路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ゴミを焼却炉本体（７）内に供給するホ
ッパ（５）を設け、前記ホッパ（５）から供給された前
記ゴミを受け入れて、前記焼却炉本体（７）内で搬送す
るストーカ（９）を設けてある都市ゴミ焼却炉であっ
て、前記ホッパ（５）を構成するに、含水率の高いゴミ
を導く第１ホッパ通路（２１Ａ）と、含水率の低いゴミ
を導く第２ホッパ通路（２１Ｂ）とを設け、前記ストー
カ（９）に対する前記第１ホッパ通路（２１Ａ）の第１
ゴミ供給口（８Ａ）を、前記ストーカ（９）に対する前
記第２ホッパ通路（２１Ｂ）の第２ゴミ供給口（８Ｂ）
よりも下方に配置してある都市ゴミ焼却炉。