JPH05272021A - 縫 糸 - Google Patents

縫 糸

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JPH05272021A
JPH05272021A JP6311492A JP6311492A JPH05272021A JP H05272021 A JPH05272021 A JP H05272021A JP 6311492 A JP6311492 A JP 6311492A JP 6311492 A JP6311492 A JP 6311492A JP H05272021 A JPH05272021 A JP H05272021A
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thread
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義則 細田
Masuji Kojima
眞壽士 小島
Toshiyuki Takeda
敏之 武田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】数少ない色の縫糸であらゆる色の生地を縫製で
き、かつ伸縮性を有する柔かい縫糸を提供する。 【構成】 上式(I)及び/又は式(II)(R1 、R4 はC10〜C
20のアルキル基、R2 、R3 はH、メチル基またはエチ
ル基、nは1〜10の整数)で示されるジアミド化合物
を 0.1〜 2.0重量%含有し、無機粒子の含有量が 0.1重
量%以下のポリアミドポリマーからなり、単繊維断面が
丸または外側に張出した曲辺からなる形状であり、単繊
維繊度 4〜10デニールのポリアミドフィラメント加工糸
からなる縫糸であって、Z方向の上撚数が 100〜180 T/
m であり、伸縮伸長率が2 〜20%である縫糸。又は、同
様のポリアミドフィラメントの生糸からなる縫糸であっ
て、上撚係数を5000〜 10000とした縫糸。 【効果】上記の加工糸からなる縫糸は、伸縮性を有し、
透明性の低下を防止し、カラーマッチング性の高い特性
を有する。上記の生糸からなる縫糸は、透明性低下防止
効果に極めてすぐれ、カラーマッチング性の極めて高い
特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫糸に関するものであ
る。さらに詳しくは、高透明性ポリアミド繊維を利用し
た縫糸であって、1色の縫糸でその色に近い数色の衣料
の縫製に適用できる性能(以下、カラーマッチング性)
を有する縫糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、縫製品の仕立て映えの観点から布
地と同色の縫糸が使用されている。そのため、縫製に必
要な縫糸の色は 350〜 500色にも及び、色合せが縫糸メ
ーカーおよび縫製業者にとって大きな問題であった。特
に、単色使いの多いファンデーション用途において縫糸
と生地の色合せが困難であった。
【0003】かかる欠点を解決するため、ポリアミド繊
維を用いたいくつかの提案がなされている。たとえば、
特開昭58−132113号公報では高透明性ポリアミ
ドが提案されているが、生糸使いの織物,編物での効果
が言及されているに過ぎない。
【0004】一方、実開平2−53980号公報には実
質的に艶消し剤を含まないカラーマッチング縫糸が提案
されているが、この技術をもってしても未だ十分な効果
は得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
を解消し、数少ない色の縫糸であらゆる色の生地が縫製
でき、かつ伸縮性を有する柔らかい縫糸を提供すること
を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため次の構成を有する。すなわち、式(I)
【化5】 (式中、R1 、R4 は炭素原子数10〜20のアルキル
基、R2 、R3 は水素原子、メチル基またはエチル基、
nは1〜10の整数を表わす。)および/または式(II)
【化6】 (式中、R1 、R4 は炭素原子数10〜20のアルキル
基、R2 、R3 は水素原子、メチル基またはエチル基、
nは1〜10の整数を表わす。)で示されるジアミド化
合物を 0.1〜 2.0重量%含有し、無機粒子の含有量が
0.1重量%以下のポリアミドポリマーからなり、単繊維
断面が丸または外側に張出した曲辺からなる形状であ
り、単繊維繊度 4〜10デニールのポリアミドフィラメン
ト加工糸からなる縫糸であって、Z方向の上撚数が 100
〜180 T/m であり、伸縮伸長率が 2〜20%であることを
特徴とする縫糸、または、前記式(I) および/または式
(II)で示されるジアミド化合物を 0.1〜 2.0重量%含有
し、無機粒子の含有量が 0.1重量%以下のポリアミドポ
リマーからなり、単繊維断面が丸または外側に張出した
曲辺からなる形状であり、単繊維繊度 4〜10デニールの
ポリアミドフィラメント生糸からなる縫糸であって、上
撚係数が5000〜 10000であることを特徴とする縫糸であ
る。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明の縫糸に使用するポリアミドフィラ
メントを構成するポリマーは、アミド結合を有する繊維
形成重合体であり、ポリカプラミド、ポリヘキサメチレ
ンアジパミドなどを用いることができ、また、これらに
少量の他のポリアミド成分を共重合させたポリアミドも
用いることができる。
【0009】本発明の縫糸に使用するポリアミドフィラ
メントは、上記ポリアミドポリマーに、前記した式(I)
および/または式(II)で示されるジアミド化合物を 0.1
〜 2.0重量%含有させてなるものである。該ジアミド化
合物の含有量が 0.1重量%未満では透明化効果が小さ
く、一方、 2.0重量%を越えるとジアミド化合物とポリ
アミドの相溶性が悪くなりかえって透明性を低下させ
る。
【0010】かかるジアミド化合物は一般にジカルボン
酸とアルキルモノアミンとの反応により、または、アル
キレンジアミンとモノカルボン酸との反応により得るこ
とができる。
【0011】ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピ
ン酸、セバシン酸であり、炭素数 2〜12までのジカルボ
ン酸を用いることができる。また、アルキルモノアミン
としては、オクタデシルアミン、メチルオクダデシルア
ミン、エチルオクダデシルアミン等のように炭素数10〜
20のアルキル基で置換された1級アミンおよびこの1級
アミンの水素原子がさらにメチル基またはエチル基で置
換された2級アミンを用いることができる。
【0012】アルキレンジアミンとしては、メチレンジ
アミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチ
レンジアミンがあり、炭素数 1〜10までのアルキレンジ
アミンを用いることができる。また、モノカルボン酸と
しては、ラウリル酸、パルミチル酸、ステアリン酸等、
11〜21の炭素数を持つアルキルモノカルボン酸を用いる
ことができる。
【0013】かかるジアミド化合物を 0.1〜 2.0重量%
ポリアミドに含有させるためには、ポリアミド重合時に
重合系内に添加する方法、あるいは、紡糸前のポリアミ
ドチップに添加混合する等の方法をとることができる。
【0014】本発明の縫糸に使用するポリアミドフィラ
メントは、無機粒子の含有量を 0.1重量%以下とするも
のである。無機粒子の含有量が 0.1%を越えると透明性
が著しく低下する。透明性をより向上させる観点から
は、ポリマー中に無機粒子が含有されないことが特に好
ましい。
【0015】本発明の縫糸は、縫糸を構成するポリアミ
ドフィラメントの単繊維断面を丸または外側に張出した
曲辺からなる形状とするものである。
【0016】丸または外側に張出した曲辺を有する断面
形状としなければ、透明性がありしかも光沢が少ないと
いう特性を達成することができない。すなわち、直線状
辺または内側に凹形状を有する曲辺を有する断面形状の
場合には、光の反射強度が強く、光沢が発現するので好
ましくない。なお、仮撚加工する場合であっても、断面
形状は多少変化するが、透明性に実質的な影響はない。
【0017】本発明の縫糸を構成するポリアミドフィラ
メントの単繊維繊度は 4〜10デニールとするものであ
る。単繊維繊度が 4デニール未満では縫糸構成に必要と
するフィラメント数が多くなり、透明性が低下する。一
方、単繊維繊度が10デニールを越える太い繊維からなる
縫糸は、透明性においては有利に作用するが、風合が硬
くなり衣料用途には好ましくない。特に、直接肌に接触
するファンデーション用途には適さない。
【0018】カラーマッチング性に寄与する透明性と風
合いとのバランスは、単繊維繊度とフィラメント数の組
合せにより決定され、かかるバランスを良好なものとす
る観点から、通常の衣料用途(総繊度: 100〜 300デニ
ール)では、 4〜 8デニール、さらには、 6〜8 デニー
ルの単繊維からなるフィラメント縫糸が好ましく用いら
れる。
【0019】本発明の縫糸は、ファンデーションなど伸
縮性を要求される用途には、加工糸で構成され、Z方向
の撚数を 100〜 180T/m とした縫糸が好ましく用いられ
る。かかる縫糸は、通常、2本の仮撚加工糸を引き揃え
てZ方向の上撚数 100〜 180T/m で施撚することにより
得らることができる。Z方向の上撚数が 100未満の場合
には縫製時に糸割れが生じ、糸切れの原因になる。一
方、Z方向の上撚数が180を越える場合には、透明性が
低下する。なお、上撚方向をS方向とする場合には縫製
時に釜の部分で解撚作用を受けて糸がバラけるために糸
切れ発生の問題がある。
【0020】また、本発明の縫糸は、ファンデーション
など伸縮性を要求される用途には、加工糸で構成され、
伸縮伸長率 2〜20%とした縫糸が好ましく用いられる。
伸縮伸長率 2%に満たない場合には上記した用途に適用
するのが困難となる。一方、伸縮伸長率20%を越える場
合には、縫製しにくく、また、糸じまりが悪く、例えば
パッカリングが発生しやすいなどの問題がある。
【0021】一般的には、 100〜140 デニールの仮撚加
工糸を2本Z方向に施撚した後、コーンに巻き上げ、ス
チームセットし、チーズ染色することにより、強度4g/d
以上,切断伸度30〜45%,伸縮伸長率 2〜20%とした縫
糸がファンデーションなどの伸縮性のある生地の縫製に
適している。さらに伸縮性を必要とするジャージ衣料の
縫製には、スチームセット後、チーズ染色に代えて綛染
することにより伸縮伸長率を80〜120 %とした縫糸が好
ましく用いられる。
【0022】本発明において、伸縮伸長率は、JIS
L 1090伸縮性C法に準じて次のように測定した値
をいう。すなわち、検尺機を用いて巻き数10回の綛を
つくり、90℃で20分間、無緊張状態で熱水処理し、
12時間以上20℃、65%RHの条件で放置風乾後、
{(b−a)/a}×100で求められる値をいう。こ
こで、aは縫糸に1デニール当り(2/1000)×2
0gの荷重をかけて30秒後の縫糸長さ、bは縫糸に1
デニール当り(1/10)×20gの荷重をかけて30
秒後の縫糸長さを表わす。
【0023】上記のように特に伸縮性を要求される用途
以外には、前記した組成、断面形状、単繊維繊度を有す
るフィラメント生糸からなる縫糸であって、上撚係数を
5000〜 10000としたものを用いることができる。
【0024】上撚係数はT×(D)1/2 で定義され、T
は1m当りの撚数であり、Dは縫糸の総繊度を示す。
【0025】上撚係数が5000未満の場合には縫製時に縫
糸がバラケて糸切れを引き起す。上撚係数が 10000を越
える場合には透明性低下によるカラーマッチング性不良
につながる。カラーマッチング性をより優れたものとす
る観点から、上撚係数は6000〜8000の範囲とするのが好
ましい。
【0026】かかる生糸使いの縫糸は、通常、下撚後2
本または3本引き揃えて上撚することにより得られる。
縫糸は通常の縫糸に比較して、上撚係数を小さくするこ
とにより透明性に富む縫糸が得られる。
【0027】本発明の縫糸は、二子または三子のものが
好ましく用いられ、カラーマッチングの観点からは二子
がより好ましく用いられる。
【0028】本発明において、縫糸の物理特性は、JI
S L 1073(合成繊維フィラメント試験方法)お
よびJIS L 2510(ナイロン縫糸)に準じて評
価した。
【0029】フィラメント加工糸からなる縫糸のカラー
マッチング性の評価は、ジューキ(株)製2本針オーバ
ーロックミシン MO−1014のルーパー糸として、
色の異なるファンデーション用ナイロン編地(目付: 2
10g/m2 ) を2枚重ねにして、かがり幅 3.2mmで縫製
後、縫糸の目立ちやすさを1m離れた点から視感判定
し、相対評価する方法によった。
【0030】フィラメント生糸からなる縫糸のカラーマ
ッチング性の評価は、ジューキ(株)製本縫ミシンDD
L−555で、色の異なるポリエステルタフタ(目付:
120g/m2 ) を2枚重ねにして、15針/3cm で縫製
後、縫糸の目立ちやすさを1m離れた点から視感判定
し、相対評価する方法によった。
【0031】
【実施例】
(実施例1)無機粒子を含まないナイロン6チップに、
エチレンビスステアリン酸アミド(ライオンアクゾ
(株)製“アーモワックスEBS”粉体)を所定量添加
して溶融紡糸した。
【0032】得られた未延伸糸を延伸することにより、
110デニール,18フィラメント,断面形状が丸の4水準
のナイロンフィラメント糸を製糸した。続いて、加撚
(3000T/m )−加熱( 160℃)−解撚による仮撚加工を
施し、ナイロンフィラメント加工糸となし、2本引き揃
えて160T/mのZ撚を施撚し、さらに、90℃,20min.の蒸
熱処理を行ない生成のウーリーナイロン縫糸を作製し
た。伸縮伸長率は水準1が3.6%、水準2が3.9
%、水準3が4.7%、水準4が3.2%であった。こ
の4水準の縫糸を用いて、カラーマッチング性を評価し
た。結果を表1に示した。
【0033】
【表1】 表1に示すとおり、所定ジアミド化合物を適量添加した
本発明の縫糸は、透明性に富み、縫糸と生地の色が調和
しており、カラーマッチング性が高いことが確認され
た。
【0034】一方、所定ジアミド化合物を添加しない縫
糸および所定ジアミド化合物を多量に添加した縫糸は、
縫糸と生地のカラーマッチング性が悪かった。なお、所
定ジアミド化合物を多量に添加したものは製糸性も不良
という問題もあった。
【0035】(実施例2)酸化チタン含有量の異なる4
水準のナイロン6チップに、実施例1で用いた“アーモ
ワックスEBS”粉体を 0.3%添加混合し、溶融紡糸し
た。
【0036】実施例1と同様に、得られた未延伸糸を延
伸することにより、 110デニール,18フィラメント,断
面形状が丸のナイロンフィラメント糸を製糸した。続い
て加撚(3000T/m )−加熱( 160℃)−解撚による仮撚
加工を施しナイロンフィラメント加工糸となし、2本引
き揃えて160T/mのZ撚を施撚し、さらに、90℃,20min.
の蒸熱処理を行ない生成のウーリーナイロン縫糸を作製
した。伸縮伸長率は水準5が3.6%、水準6が4.1
%、水準7が4.5%、水準8が4.3%であった。
【0037】この4水準の縫糸を用いて、カラーマッチ
ング性を評価した結果を表2に示した。
【0038】
【表2】 表2に示すとおり、酸化チタン含有量が多くなるほど透
明性が低下し、酸化チタンを含有しないものあるいは含
有量が少ないものはカラーマッチング性が高いことが確
認された。
【0039】(実施例3)無機粒子を含有しないナイロ
ン6チップに、実施例1で用いた“アーモワックスEB
S”粉体を 0.3%添加混合し、紡糸口金孔形状を変更し
た5水準の糸を溶融紡糸した。
【0040】実施例1と同様に、得られた未延伸糸を延
伸することにより、 110デニール,18フィラメントナイ
ロンフィラメント糸を製糸した。続いて加撚(3000T/m
)−加熱( 160℃)−解撚による仮撚加工を施し伸縮
のある加工糸となし、2本引き揃えて160T/mのZ撚を施
撚し、さらに、90℃,20min.の蒸熱処理を行ない生成の
ウーリーナイロン縫糸を作製した。伸縮伸長率は水準9
が3.6%、水準10が4.7%、水準11が4.3
%、水準12が3.2%、水準13が5.1%であっ
た。
【0041】この5水準の縫糸を用いて、カラーマッチ
ング性を評価した。結果を表3に示した。
【0042】
【表3】 表3に示すとおり、本発明の丸または凸曲辺を有する断
面形状のナイロン加工糸からなる縫糸はカラーマッチン
グ性が良好であった。
【0043】(実施例4)実施例3と同じチップを用
い、断面形状が丸で単繊維数の異なるナイロンフィラメ
ント糸5水準を溶融紡糸した。
【0044】実施例1と同様に、得られた未延伸糸を延
伸することにより、 110デニール,フィラメント数6 〜
36のナイロンフィラメント糸を製糸した。続いて加撚
(3000T/m )−加熱( 160℃)−解撚による仮撚加工を
施し、加工糸となし、2本引き揃えて160T/mのZ撚を施
撚し、さらに、90℃,20min.の蒸熱処理を行ない生成の
ウーリーナイロン縫糸5水準を作製した。伸縮伸長率は
水準14が3.8%、水準15が4.6%、水準16が
5.8%、水準17が5.1%、水準18が4.3%で
あった。
【0045】この5水準の縫糸を用いて、カラーマッチ
ング性を評価した結果を表4に示した。
【0046】
【表4】 表4に示すとおり、本発明の特定単繊維繊度の範囲内に
あるナイロンフィラメント加工糸からなる縫糸はカラー
マッチング性が良好であり、風合も柔かく良好であっ
た。
【0047】(実施例5)実施例4と同じチップを用
い、断面形状が丸で単繊維数20のナイロン糸を溶融紡糸
した。
【0048】実施例1と同様に、得られた未延伸糸を延
伸することにより、 110デニール,20フィラメントのナ
イロンフィラメント糸を製糸した。続いて、加撚(3000
T/m)−加熱( 160℃)−解撚による仮撚加工を施し、
加工糸となし、2本引き揃えてZ撚を施撚し、撚数の異
なる3水準(60T/m,140T/m,220T/m) の糸条を得、さら
に、90℃、20min.の蒸熱処理を行ない、生成のウーリー
ナイロン縫糸を作製した(水準19〜21)。伸縮伸長
率は水準19が4.1%、水準20が3.8%、水準2
1が3.5%であった。
【0049】一方、仮撚加工をしないフィラメント生糸
使いの縫糸では、S方向で3水準(400/m ,700T/m ,100
0T/m)の下撚をかけ、2本引き揃えて下撚数に対してそ
れぞれ75% の撚数でZ方向に上撚した。この時の上撚係
数は4450、7787、11124 であった。さらに、90℃,20mi
n.の蒸熱処理を行ない縫糸を作製した(水準22〜2
4)。
【0050】この縫糸を用いて、カラーマッチング性お
よび可縫性を評価した結果を表5に示した。表中、「上
撚数」はZ方向の上撚数を表わす。
【0051】
【表5】 表5に示すとおり本発明のナイロン加工糸からなる縫糸
は、カラーマッチング性が良好であり、風合も柔かく良
好であった。
【0052】(実施例6)実施例5の水準20につい
て、チーズ染色時のチーズ巻密度を変更することにより
伸縮伸長率を変えた3水準の縫糸を作製した。これらの
伸縮伸長率と可縫性の評価結果を表6に示した。表中、
「上撚数」はZ方向の上撚数を表わす。
【0053】
【表6】 表6に示すとおり伸縮伸長率1.3%の縫糸を用いた場
合には可縫性に劣り、法製品の伸縮性も付量であった。
伸縮伸長率28.1%の縫糸を用いた場合にはは縫糸の
ひきつれが発生した。伸縮伸長率3.5%の縫糸を用い
た場合には可縫性が良好であった。
【0054】
【発明の効果】本発明の加工糸からなる縫糸は、伸縮性
を有し、透明性の低下を防止し、カラーマッチング性の
高い特性を有する。本発明の生糸からなる縫糸は、透明
性低下防止効果に極めてすぐれ、カラーマッチング性の
極めて高い特性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02G 3/02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 【化1】 (式中、R1 、R4 は炭素原子数10〜20のアルキル
    基、R2 、R3 は水素原子、メチル基またはエチル基、
    nは1〜10の整数を表わす。)および/または式(II) 【化2】 (式中、R1 、R4 は炭素原子数10〜20のアルキル
    基、R2 、R3 は水素原子、メチル基またはエチル基、
    nは1〜10の整数を表わす。)で示されるジアミド化
    合物を 0.1〜 2.0重量%含有し、無機粒子の含有量が
    0.1重量%以下のポリアミドポリマーからなり、単繊維
    断面が丸または外側に張出した曲辺からなる形状であ
    り、単繊維繊度 4〜10デニールのポリアミドフィラメン
    ト加工糸からなる縫糸であって、Z方向の上撚数が 100
    〜180 T/m であり、伸縮伸長率が 2〜20%であることを
    特徴とする縫糸。
  2. 【請求項2】式(I) 【化3】 (式中、R1 、R4 は炭素原子数10〜20のアルキル
    基、R2 、R3 は水素原子、メチル基またはエチル基、
    nは1〜10の整数を表わす。)および/または式(II) 【化4】 (式中、R1 、R4 は炭素原子数10〜20のアルキル
    基、R2 、R3 は水素原子、メチル基またはエチル基、
    nは1〜10の整数を表わす。)で示されるジアミド化
    合物を 0.1〜 2.0重量%含有し、無機粒子の含有量が
    0.1重量%以下のポリアミドポリマーからなり、単繊維
    断面が丸または外側に張出した曲辺からなる形状であ
    り、単繊維繊度 4〜10デニールのポリアミドフィラメン
    ト生糸からなる縫糸であって、上撚係数が5000〜 10000
    であることを特徴とする縫糸。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10235052A (ja) * 1997-02-25 1998-09-08 Janome Sewing Mach Co Ltd 刺繍データ生成装置
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