JPH052711A - 消去ヘツド - Google Patents

消去ヘツド

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JPH052711A
JPH052711A JP15503891A JP15503891A JPH052711A JP H052711 A JPH052711 A JP H052711A JP 15503891 A JP15503891 A JP 15503891A JP 15503891 A JP15503891 A JP 15503891A JP H052711 A JPH052711 A JP H052711A
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JP
Japan
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core
magnetic
head
gap
magnetic film
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Application number
JP15503891A
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English (en)
Inventor
Akihiro Osaka
明弘 大坂
Toshiyuki Okumura
俊之 奥村
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】10MHz以上の高周波信号に対して良好な消
去特性が得られるようにする。 【構成】磁性体により形成されるCコア1とIコア2と
でヘッドギャップを形成する。Iコア2のギャップ面に
磁性膜11を形成する。磁性膜11の飽和磁束密度が、
Cコア1およびIコア2を形成する磁性体の飽和磁束密
度よりも大きくなるように材料を選定する。また消去ヘ
ッドの相対的走行方向に対し、Cコア1がIコア2より
も先行するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気媒体に消去信号を記
録する消去ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の消去ヘッドは、例えば、「IEE
E TRANSACTIONS ONMAGNETIC
S」誌,第MAG20巻,1984年,第5号,第86
9頁〜第871頁に記載されており、図8に示すよう
に、ギャップ深さdを規定するCコア1と、このCコア
1と対になってヘッドギャップ5を形成するIコア2と
を有している。Cコア1及びIコア2はフェライトで形
成され、またIコア2のギャップ面には、フェライトよ
りも飽和磁束密度の大きなセンダストによって磁性膜1
1が形成されている。更にCコア1及びIコア2の少な
くとも一方にコイル12が巻かれている。
【0003】消去ヘッドが、磁気媒体13に消去信号を
記録することによって記録データを消去する場合、消去
ヘッドの相対的な走行方向(矢印Aの方向)に対して、
Iコア2がCコア1よりも先行するように配置してい
る。このようにすることによって、8MHz程度までの
記録信号に対する消去特性を向上させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の消去ヘ
ッドは、8mmVTR用として使用するために、8MH
z程度の比較的に低い周波数波の信号に対する最適化を
行っている。しかし、HDTV用のVTRで用いられる
ような、35MHz程度までの高い周波数の記録信号に
対して最適化が行われていないので、10MHz以上の
高周波信号に対して良好な消去特性が得られないという
問題点がある。
【0005】本発明の目的は、10MHz以上の高周波
信号に対して良好な消去特性が得られる消去ヘッドを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の消去ヘッドは、
磁性体で形成されてギャップ深さを規定する第1のコア
と、この第1のコアと対向してヘッドギャップを形成す
る面に磁性膜を有する第2のコアとからなり、磁気媒体
に消去信号を記録する消去ヘッドにおいて、前記磁性膜
の飽和磁束密度が、前記第1のコアを形成する磁性体お
よび前記第2のコアを形成する材料よりも大きく、かつ
消去ヘッドの前記磁気媒体に対する相対的走行方向に対
し前記第1のコアが前記第2のコアよりも先行するよう
に配置して構成される。また、前記第2のコアの前記磁
性膜を有する面が一直線の平面であっても、更に前記前
記第1および第2のコアがそれぞれ巻線窓を有していて
もよい。また更に、前記第1のコアおよび前記第2のコ
アが磁性体により一体化して形成してもよく、また、前
記第2のコアは前記磁性膜を除き非磁性体で形成しても
よい。更に前記第2のコアのヘッドギャップ先端部分を
前記磁気媒体に対する相対的走行方向に対して斜めに加
工して前記磁性膜を設けてもよく、更にまた、前記磁性
膜を前記第2のコアのヘッドギャップ先端部分にのみ成
膜して形成してもよい。
【0007】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0008】図1は本発明の第1実施例を示す図であ
り、(a)は上面図、(b)は磁気媒体面から見た側面
図である。Cコア1及びIコア2を突き合わせ、その空
隙によりヘッドギャップ5を形成している。またCコア
1はギャップ深さを規定し、Cコア1と対向するIコア
2のギャップ面は一直線の平面になっている。ギャップ
面が一直線の平面なので、加工が容易である。
【0009】Cコア1は磁性体により形成し、Iコア2
は磁性体または非磁性体により形成する。また、Iコア
2のギャップ面には磁性膜11を形成する。更に、Cコ
ア1及びIコア2の少なくとも一方にコイル12を巻
く。
【0010】ここで、磁性膜11の飽和磁束密度が、C
コア1及びIコア2の飽和磁束密度よりも大きくなるよ
うに材料を選定する。Cコア1の材料としては、フェラ
イトやセンダスト等を使用し、Iコア2の材料として
は、フェライトやセンダスト等の磁性材料の他、ガラス
等の安価な非磁性材料を使用できる。磁性膜11の材料
としては、センダストや、センダストの1.6倍(約1
6kガウス)の大きな飽和磁束密度をもつ、鉄タンタル
窒素からなる磁性材(FeTaN)を使用する。
【0011】さて、消去ヘッドが磁気媒体13の表面上
を移動して消去信号を記録する場合、消去ヘッドの相対
的な走行方向(矢印Aの方向)に対し、Cコア1がIコ
ア2よりも先行するように配置する。つまり、消去ヘッ
ドだけ、あるいは磁気媒体だけ移動していても、また消
去ヘッドおよび磁気媒体が共に移動していても、相対的
な走行方向に対してCコア1がIコア2よりも先行する
ように配置する。
【0012】このように配置することによって、Cコア
1およびIコア2が飽和した後は、磁性膜11がCコア
1およびIコア2が発生する磁界よりも強い磁界を発生
するため、後方のギャップエッジで強い磁界を磁気媒体
4に与えて磁化できるので、優れた消去特性が得られ
る。
【0013】図9は、第1実施例の消去ヘッドおよび従
来の消去ヘッドの消去率の実測データを示した図であ
る。フェライトでコアを形成し、センダストで磁性膜を
形成した場合であり、相対速度21.4m/sにおい
て、周波数32MHzで磁気媒体に記録された信号を周
波数20MHzの消去信号で消去した場合を示してお
り、消去信号が60mA付近から、Cコアが先行してい
る方、つまり第1実施例の消去ヘッドの方が、Iコア先
行の従来の消去ヘッドよりも消去率が良くなっている。
【0014】図2は本発明の第2実施例を示す図であ
り、(a)は上面図、(b)は部分拡大面である。図1
に示した第1実施例との相違点は、Cコア1と対向する
Iコア3にもコイル12の巻線窓を設けた点である。こ
のため、Iコア3はCコア1とほぼ同じ形状となってい
る。しかし、Iコア3のギャップ深さd2は、Cコア1
のギャップ深さd1よりも深く形成されており、Cコア
1が消去ヘッドのギャップ深さを規定している。このよ
うにCコア及びIコアに巻線窓を設けることによりコイ
ルが巻き易いという特徴があり、第1実施例と同様な特
性が得られる。
【0015】図3は本発明の第3実施例を示す上面図で
あり、図1に示したCコア及びIコアを磁性体で一体化
して一つのコア4として形成している。このようにする
ことにより、衝撃を受けたときにギャップずれを防止で
きる。
【0016】図4は本発明の第4実施例を示す上面図で
ある。図1に示した第1実施例と相違する点は、磁性膜
11をIコア2の先端部分にのみ形成していることであ
る。この場合は、コイルの巻線部分に磁性膜がないの
で、磁性膜に傷がついて特性が劣化するのを防止でき
る。また、Iコア2を磁性体で形成すれば、第1実施例
と同様な特性が得られる。図5は本発明の第5実施例を
示す側面図である。一般に、コア幅と磁性膜の幅は同一
であるが、図5(a)に示すように、磁性膜11の幅を
コア幅よりも狭くすることによって消去トラック幅を規
定できる。また、隣接トラックからのクロストークを防
止するために、ギャップが走行方向に対してある角度を
有する記録再生ヘッドにより記録された信号を消去する
場合は、図5(b)に示すように、消去ヘッドのギャッ
プ角度を記録再生ヘッドのギャップ角度と同一にするこ
とによって、最も優れた消去特性が得られる。
【0017】図6は本発明の第6実施例を示す側面図で
ある。一般に、図1に示すようなMIG(Metal
in gap)型ヘッドでは、IコアとIコア面上の磁
性膜との間に擬似ギャップが生じるため、この擬似ギャ
ップによって書込まれた消去信号を読込んでしまうとい
う現象が生じる。しかし、図6(a),(b)に示す一
例のように、ヘッドギャップと擬似ギャップとの角度を
ずらすことによって、擬似ギャップによる影響を回避で
きる。
【0018】図7は本発明の第7実施例を示す側面図で
ある。これは積層タイプのヘッドであり、図1に示した
Iコアを移動方向に2つに切断し、その間に磁性膜11
を形成したものである。このようにすることにより、磁
性膜厚によってトラック幅を規定できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ギャップ
深さを設定するCコアと、ヘッドギャップを形成する面
に磁性膜を有するIコアとからなる消去ヘッドにおい
て、磁性膜の飽和磁束密度がCコアおよびIコアを形成
する材料の飽和磁束密度よりも大きくなるようにし、ま
た消去ヘッドの相対的走行方向に対して、CコアがIコ
アよりも先行するように構成することにより、10MH
z以上の高周波信号に対して良好な消去特性が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図であり、(a)は
上面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す図であり、(a)は
上面図であり、(b)は部分拡大図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す上面図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す上面図である。
【図5】本発明の第5実施例を示す側面図であり、
(a)は磁性膜幅をコア幅よりも狭くした一例を示し、
(b)はギャップが走行方向に対してある角度を有する
一例を示している。
【図6】本発明の第6実施例を示す側面図であり、
(a),(b)はそれぞれ一例を示している。
【図7】本発明の第7実施例を示す側面図である。
【図8】従来の消去ヘッドを示す図であり、(a)は上
面図、(b)は側面図である。
【図9】図1に示した第1実施例の消去ヘッドおよび従
来の消去ヘッドの消去特性を示す図である。
【符号の説明】
1 Cコア 2,3 Iコア 4 一体化コア 5 ギャップ 11 磁性膜 12 コイル 13 磁気媒体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体で形成されてギャップ深さを規定
    する第1のコアと、この第1のコアと対向してヘッドギ
    ャップを形成する面に磁性膜を有する第2のコアとから
    なり、磁気媒体に消去信号を記録する消去ヘッドにおい
    て、前記磁性膜の飽和磁束密度が、前記第1のコアを形
    成する磁性体および前記第2のコアを形成する材料より
    も大きく、かつ消去ヘッドの前記磁気媒体に対する相対
    的走行方向に対し前記第1のコアが前記第2のコアより
    も先行するように配置してなることを特徴とする消去ヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 前記第2のコアの前記磁性膜を有する面
    が一直線の平面であることを特徴とする請求項1記載の
    消去ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2のコアがそれぞれ巻
    線窓を有することを特徴とする請求項1記載の消去ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記第1のコアおよび前記第2のコアが
    磁性体により一体化して形成されていることを特徴とす
    る請求項1または3記載の消去ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記第2のコアは前記磁性膜を除き非磁
    性体で形成されていることを特徴とする請求項1,2ま
    たは3のいずれか一項記載の消去ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記第2のコアのヘッドギャップ先端部
    分が前記磁気媒体に対する相対的走行方向に対して斜め
    に加工されて前記磁性膜を有することを特徴とする請求
    項1,2,3,4または5のいずれか一項記載の消去ヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】 前記磁性膜が前記第2のコアのヘッドギ
    ャップ先端部分にのみ成膜されていることを特徴とする
    請求項1,2,3,4または6のいずれか一項記載の消
    去ヘッド。
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970701