JPH0527042U - 非磁性金属ストリツプ用連続炉のシール装置 - Google Patents
非磁性金属ストリツプ用連続炉のシール装置Info
- Publication number
- JPH0527042U JPH0527042U JP7534491U JP7534491U JPH0527042U JP H0527042 U JPH0527042 U JP H0527042U JP 7534491 U JP7534491 U JP 7534491U JP 7534491 U JP7534491 U JP 7534491U JP H0527042 U JPH0527042 U JP H0527042U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal strip
- magnetic metal
- roll
- magnet
- sealing device
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 非磁性金属ストリップ用連続炉の出入口部に
配設される一対のシールロールを、必要最小限の間隙を
もって配設するとともに、シールロールとの接触にもと
づく損傷を防止することのできるシール装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 炉の出入口部の少なくとも一方に、非磁性金
属ストリップ(W)を挾んで対向配置するシールロール
からなる非磁性金属ストリップ用連続炉のシール装置に
おいて、前記シールロールを該ロールの外周面に永久磁
石(5)を有する磁石ロール(4A,4B)とした構
成。
配設される一対のシールロールを、必要最小限の間隙を
もって配設するとともに、シールロールとの接触にもと
づく損傷を防止することのできるシール装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 炉の出入口部の少なくとも一方に、非磁性金
属ストリップ(W)を挾んで対向配置するシールロール
からなる非磁性金属ストリップ用連続炉のシール装置に
おいて、前記シールロールを該ロールの外周面に永久磁
石(5)を有する磁石ロール(4A,4B)とした構
成。
Description
【0001】
本考案は非磁性金属ストリップ用連続炉のシール装置に関するものである。
【0002】
従来、非磁性金属ストリップ用連続炉においては、炉の出入口部からの外気の 侵入あるいは雰囲気ガスの漏出を防止するために、たとえば、実公昭62−14 123号公報第2図に開示されているように、炉の出入口部に一対のシールロー ルを設けている。
【0003】 そして、金属ストリップの振動によるシールロールとの接触にもとづく損傷を 回避する必要上、前記両シールロールの間隙は3〜5mm程度となっている。 しかしながら、前記構成ではシールロールの間隙を小さくするには前記理由に より限界があるため、雰囲気ガスの消費量の増大となり、雰囲気ガスの原単位の 上昇を招く等の課題を有していた。
【0004】 ところで、金属ストリップの表面に近接して、外周面に永久磁石を備えた磁石 ロールを配置し、この磁石ロールを回転させると磁束が金属ストリップを横切る ため、金属ストリップ内に渦電流が発生し、金属ストリップが加熱されることが 知られている。 本考案者らは、前記渦電流について考察したところ、非磁性金属ストリップで は、この渦電流によって非磁性金属ストリップの鉛直方向に磁界が発生し、しか も、磁界の向きが、磁石ロールにおける磁石の磁界と反発する向きになっている 点に着目し、前記課題を解決することのできる非磁性金属ストリップ用連続炉の シール装置を提供することを目的とする。
【0005】
本考案は、前記目的を達成するために、炉の出入口部の少なくとも一方に、非 磁性金属ストリップを挾んで対向配置するシールロールからなる非磁性金属スト リップ用連続炉のシール装置において、前記シールロールを該ロールの外周面に 永久磁石を有する磁石ロールとしたものである。
【0006】
つぎに、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。 図1は、本考案にかかるシール装置を、非磁性金属ストリップ用連続炉の入口 部に設けた場合を示し、1は連続炉本体、2は前記連続炉本体の装入口1aに設 けた炉入口部で、その端部にはシール部材3a,3bが設けられ、下記する磁石 ロール4A,4Bが所定間隙、たとえば、(非磁性金属ストリップの板厚)+( 0.5〜2.0mm)を保持して対向し、かつ、磁石ロール4Aは前記シール部 材3aと、磁石ロール4Bはシール部材3bと摺接状態で配設されている。なお 、前記磁石ロール4A,4Bは芯ずれ状態、たとえば、3〜10mm程度ずれた 状態で対向させても良い。
【0007】 前記磁石ロール4A,4Bは、図1,図2から明らかなように、ロール本体4 a,4bの外周部に、永久磁石5を非磁性スペーサ5aを介して所定間隔で長手 方向に設けたもので、磁石ロール4Aにおいては永久磁石5のS極を外方に、磁 石ロール4BにおいてはN極を外方に向けて配設してある。
【0008】 前記構成からなるため、Al,Cu等非磁性金属ストリップWを炉内走行して 熱処理するにあたり、前記磁石ロール4A,4Bを矢印方向に約500r.p.m 以上で回転すると、非磁性金属ストリップW内に渦電流が発生、すなわち、磁石 ロールにおける磁石の磁界と反発する向きの磁界が非磁性金属ストリップ部に発 生して、金属ストリップWは磁石ロール4A,4Bから離間(浮上)して走行さ れる。
【0009】 つまり、金属ストリップWは、磁石ロール4A,4Bと接触せず、損傷を受け ることなく走行される。 前記実施例において、磁石ロール4Aの永久磁石5はS極が外向きに、磁石ロ ール4Bの永久磁石5はN極が外向きになるように配設したが、逆であってもよ く、要するに、対向する磁極が逆極性となるように規則的に配設してあればよい 。
【0010】 また、磁石ロール4A,4Bに設ける長手方向の永久磁石5は、1本の永久磁 石5でなく、図3に示すように、複数の永久磁石でN極とS極とを交互になるよ うに配設してもよく、このようにすると、複雑な磁束が形成され、金属ストリッ プWの巾方向における温度調整を行えるようにすることもできる。
【0011】
以上の説明で明らかなように、本考案は、炉の出入口部の少なくとも一方に、 非磁性金属ストリップを挾んで対向配置するシールロールからなる非磁性金属ス トリップ用連続炉のシール装置において、前記シールロールを該ロールの外周面 に永久磁石を有する磁石ロールとしたため、磁石ロールの回転により非磁性金属 ストリップは磁石ロールから離間するので、金属ストリップの磁石ロールとの接 触を防止しつつ、両磁石ロール間の間隙を必要最小限とすることができ、雰囲気 ガスの消費量を軽減するとともに、金属ストリップの損傷を防止することができ る。 なお、装入口のシール装置に採用すれば、非磁性金属ストリップを磁気加熱( 予熱)することとなり、それだけ炉内での加熱に必要な熱エネルギーが軽減でき 、炉長の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案にかかるシール装置を備えた非磁性金
属ストリップ用連続炉の一部断面図。
属ストリップ用連続炉の一部断面図。
【図2】 図1の磁石ロールの斜視図。
【図3】 磁石ロールの他の実施例を示す斜視図。
1…連続炉本体、2…炉入口部、4A,4B…磁石ロー
ル、5…永久磁石、W…非磁性金属ストリップ。
ル、5…永久磁石、W…非磁性金属ストリップ。
Claims (1)
- 【請求項1】 炉の出入口部の少なくとも一方に、非磁
性金属ストリップを挾んで対向配置するシールロールか
らなる非磁性金属ストリップ用連続炉のシール装置にお
いて、前記シールロールを該ロールの外周面に永久磁石
を有する磁石ロールとしたことを特徴とする非磁性金属
ストリップ用連続炉のシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7534491U JPH0527042U (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 非磁性金属ストリツプ用連続炉のシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7534491U JPH0527042U (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 非磁性金属ストリツプ用連続炉のシール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0527042U true JPH0527042U (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=13573546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7534491U Pending JPH0527042U (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 非磁性金属ストリツプ用連続炉のシール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0527042U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002275681A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Chuo Seisakusho Ltd | めっき装置の液漏れ防止機構 |
JP2019536912A (ja) * | 2016-09-27 | 2019-12-19 | ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. | コンパクトな連続焼き鈍し溶体化熱処理 |
US11785678B2 (en) | 2016-09-27 | 2023-10-10 | Novelis Inc. | Rotating magnet heat induction |
-
1991
- 1991-09-19 JP JP7534491U patent/JPH0527042U/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002275681A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Chuo Seisakusho Ltd | めっき装置の液漏れ防止機構 |
JP4591984B2 (ja) * | 2001-03-15 | 2010-12-01 | 株式会社中央製作所 | めっき装置の液漏れ防止機構 |
JP2019536912A (ja) * | 2016-09-27 | 2019-12-19 | ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. | コンパクトな連続焼き鈍し溶体化熱処理 |
US11072843B2 (en) | 2016-09-27 | 2021-07-27 | Novelis Inc. | Systems and methods for non-contact tensioning of a metal strip |
US11242586B2 (en) | 2016-09-27 | 2022-02-08 | Novelis Inc. | Systems and methods for threading a hot coil on a mill |
US11377721B2 (en) | 2016-09-27 | 2022-07-05 | Novelis Inc. | Systems and methods for threading a hot coil on a mill |
US11479837B2 (en) | 2016-09-27 | 2022-10-25 | Novelis Inc. | Pre-ageing systems and methods using magnetic heating |
US11499213B2 (en) | 2016-09-27 | 2022-11-15 | Novelis Inc. | Systems and methods for threading a hot coil on a mill |
US11785678B2 (en) | 2016-09-27 | 2023-10-10 | Novelis Inc. | Rotating magnet heat induction |
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