JPH05269768A - 発泡樹脂成形金型のシール構造 - Google Patents

発泡樹脂成形金型のシール構造

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JPH05269768A
JPH05269768A JP4098957A JP9895792A JPH05269768A JP H05269768 A JPH05269768 A JP H05269768A JP 4098957 A JP4098957 A JP 4098957A JP 9895792 A JP9895792 A JP 9895792A JP H05269768 A JPH05269768 A JP H05269768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
mold
sealing
cavity
seal
Prior art date
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Pending
Application number
JP4098957A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Kumai
英治 隈井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH05269768A publication Critical patent/JPH05269768A/ja
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発泡樹脂成形金型の合せ面のシール性を向上
させて成形品のバリの発生を防止する。 【構成】 型締位置において、上型2と下型3との合せ
面2bと3bとの間の隙間cに、キャビティAを囲む弾性を
有するシート部5とシート部5の内周に設たシール部4
と外周に設けた枠部7とからなるシール部材4を介装す
る。枠部7にシリンダ機構8を連結する。キャビティA
内に発泡性樹脂を注入し、上型2と下型3とを型締す
る。シリンダ機構8の作動ロッド9を伸長させ枠部7を
下方へ押し下げてシート部5を引張ると、シール部6が
外側に引張られて隙間cに密着し、合せ面2bと3bとをシ
ールする。さらに、キャビティAの発泡圧によりシール
部6が隙間cに押付けられるので、合せ面2bと3bとを確
実にシールすることができる。そして、成形時の隙間c
への樹脂の侵入をなくしバリの発生を防止することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡樹脂成形金型の上
型と下型との合せ面のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン等の発泡性樹脂を成
形して自動車のシートパッド等を製造する場合、発泡性
樹脂を充填するためのキャビティを形成する上型および
下型からなる発泡樹脂成形金型が用いられている。そし
て、上型と下型との合せ面には、発泡性樹脂の侵入を防
ぐためにシール部材が介装されている。シール部材は、
ゴム等の弾性体からなり、上型または下型の一方の合せ
面に、キャビティを囲む形に設けられた溝に嵌合されて
他方の合せ面に対向させて取付けられている。
【0003】この構成により、上型と下型とを型締めす
ると、シール部材が上型または下型の対向する合せ面に
押付けられ、変形して合せ面をシールする。
【0004】ところで、上型と下型との合せ面のシール
が不充分であると、成形時に合せ面に発泡性樹脂が侵入
して成形品にバリが発生する。そこで、シール性を向上
させるために、一般にアルミ鋳物である上型および下型
は、互いの合せ面が放電加工により平坦に加工されてお
り、また、シール部材を嵌合する溝は、NC工作機によ
り精密に加工されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の発泡樹脂成形金型では、次のような問題がある。す
なわち、上型および下型の合せ面を完全に平坦に仕上げ
ることは困難であり、実際には部分的に僅かな凹凸が生
じる。また、成形品の形状が複雑な場合、シール部材を
嵌合する溝の形状が複雑になるので、溝に取付けられる
シール部材の突出代が均一となりにくく、対向する合せ
面との当接が均一になりにくい。その結果、シールが不
充分となり、成形品にバリが発生しやすくなる。また、
型締の荷重を大きくすることによりシール性を高めるこ
とができるが、そのためには、金型の剛性を高める必要
があり、上型および下型の体積および重量が大きくなる
ので成形時の熱効率が低下するという問題を生じる。
【0006】また、発泡樹脂成形において、バリの発生
を防止することは重要な課題であり、この分野に関する
先行技術として実開昭62−35809号、実開昭63
−124114号、実開平3−77610号、特開平2
−187313号、特開昭63−28613号、特開昭
62−149402号、実開昭64−25109号、実
開平1−148314号等がある。
【0007】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、発泡樹脂成形金型の合せ面のシール性を向上さ
せてバリの発生を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の発泡樹脂成形金
型のシール構造は、上記の課題を解決するために、型締
位置にある上型と下型との合せ面の隙間に対向させてキ
ャビティ内に周設される弾性体からなるシール部を有す
るシール部材を前記上型と下型との間に介装させ、前記
上下型の外部から前記シール部材を引張して前記シール
部を前記隙間に押圧させる引張手段を設けたことを特徴
とする。
【0009】
【作用】このように構成したことにより、上型と下型と
を型締した後、引張手段によってシール部材を引張る
と、シール部がキャビティの内側から上型と下型との合
せ面の隙間に弾性的に密着し、さらに、成形時のキャビ
ティ内の発泡圧力によってシール部が合せ面の隙間に押
付けられるので高いシール性を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1および図2は、本実施例に係る発泡
樹脂成形金型の縦断面図であり、図1は発泡が完了して
発泡樹脂が金型のキャビティ内に充満した状態を示して
おり、図2は金型の合せ面をシールする前の状態を示し
ている。
【0011】図1および図2に示すように、発泡樹脂成
形金型1は、キャビティAを形成する凹部2a,3aが設け
られた上型2と下型3とから構成されており、上型2と
下型3との合せ面2bと3bとの間の隙間cにシール部材4
が介装されている。
【0012】シール部材4は、図3に示すように、キャ
ビティAを囲むように環状に形成したゴム等の弾性体か
らなるシート部5と、シート部5の内周部に周設された
断面形状が略三角形(図4参照)のシール部6と、シー
ト部5の外周部に周設され芯材(図示せず)により補強
された枠部7とから構成されている。そして、シール部
材4を金型の合せ面2bと3bとの間に介装したとき、シー
ル部6がキャビティA内で合せ面2bと3bとの隙間cに対
向した位置にあり、枠部7が発泡樹脂成形金型1の周囲
に位置するようになっている。また、シール部材4のシ
ール部6の外形寸法は、キャビティAの外形寸法より小
さく設定されており、通常は、図2に示すようにシール
部6がキャビティA内にあり、合せ面2a,2bの隙間cか
ら離れた位置にあるようになっている。
【0013】シール部材4の枠部7は、発泡樹脂成形金
型1の周囲に引張手段として設けられた複数のシリンダ
8の作動ロッド9に連結されている。そして、図1に示
すように、作動ロッド9を伸長させると枠部7が下方に
押し下げられ、シート部5が引かれてシール部6を隙間
cに押圧させるようになっている。
【0014】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて次に説明する。
【0015】先ず、発泡樹脂成形金型1のキャビティA
内にポリウレタン等の発泡性樹脂を注入し、上型2と下
型3とを合せ面2bと3bとの間にシール部材4を介装して
型締する(図2参照)。次に、シリンダ8の作動ロッド
9を伸長させ、シール部材4の枠部7を下方に押し下げ
てシート部5を引張る。すると、シール部6は、シート
部5によって外方へ引かれて上型2および下型3の内壁
に当接して合せ面2bと3bとの隙間cをシールする。この
とき、シール部6は、シート部5の引張力により撓んで
弾性的に密着するので、隙間cの周辺の凹凸を吸収して
確実にシールすることができる。
【0016】また、シール部6はキャビティAの内側か
ら合せ面2b,3bの隙間cに密着しているので、キャビテ
ィAの樹脂の発泡圧によりキャビティAの内壁にさらに
強く押付けられて密着し、上型2と下型3との合せ面2
b、3bの隙間cを確実にシールすることができる。
【0017】発泡が終了して成形品が硬化した後、シリ
ンダ8の作動ロッド9を短縮させ、上型2と下型3とを
開いて成形品を取り出す。
【0018】なお、本実施例では、シール部6の断面形
状を隙間cよりも大きな略三角形としているが、シール
部6の断面形状は、図5に示すように四角形または図6
に示すように円形、その他上型2と下型3との隙間cを
シールできる形状であればどんな形状であってもよい。
【0019】本発明において、上型2と下型3との隙間
cは、型締時にシール部材4が容易に引張れるように積
極的に隙間を形成するようにしてもよく、また、隙間を
積極的に設けることなくシール部材4を上型2と下型3
との間に置き、シリンダ8により枠部7を引張ってシー
ル部6を上下型を合せたときに生じる隙間に押圧した
後、上下型を圧締するようにしてもよい。
【0020】また、シール部材4を引張る方向として
は、シリンダ等の引張手段で枠部7を直接金型の外方へ
引張るようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の発泡樹脂
成形金型のシール構造によれば、シール部がキャビティ
の内側から上型と下型との合せ面の隙間に弾性的に密着
し、さらに、成形時のキャビティ内の発泡圧力によって
シール部が合せ面の隙間に押付けられるので高いシール
性を得ることができる。その結果、成形時の金型の合せ
面への発泡性樹脂の侵入をなくし、バリの発生を防止す
ることができる。また、上型と下型との合せ面によって
直接シールしないので合せ面に高精度の加工が不要であ
り金型の製造コストを低くすることができる。さらに、
型締力が比較的小さくてすむため金型の剛性を高くする
必要がないので、金型の体積および重量が小さくてすみ
金型の製造コストを低くすることができるとともに熱効
率を向上させることができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の型締してシールを行った状
態を示す縦断面図である。
【図2】図1の装置の型締してシールを行う前の状態を
示す縦断面図である。
【図3】図1の装置のシール部材の斜視図である。
【図4】図3のシール部材をA−A線により破断して示
す斜視図である。
【図5】図1の装置のシール部の他の実施例の縦断面形
状を示す図である。
【図6】図1の装置のシール部のさらに他の実施例の縦
断面形状を示す図である。
【符号の説明】
1 発泡樹脂成形金型 2 上型 3 下型 2b,3b 合せ面 4 シール部材 6 シール部 8 シリンダ(引張手段) A キャビティ c 隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型締位置にある上型と下型との合せ面の
    隙間に対向させてキャビティ内に周設される弾性体から
    なるシール部を有するシール部材を前記上型と下型との
    間に介装させ、前記上下型の外部から前記シール部材を
    引張って前記シール部を前記隙間に押圧させる引張手段
    を設けたことを特徴とする発泡樹脂成形金型のシール構
    造。
JP4098957A 1992-03-25 1992-03-25 発泡樹脂成形金型のシール構造 Pending JPH05269768A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4098957A JPH05269768A (ja) 1992-03-25 1992-03-25 発泡樹脂成形金型のシール構造

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JP4098957A JPH05269768A (ja) 1992-03-25 1992-03-25 発泡樹脂成形金型のシール構造

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JPH05269768A true JPH05269768A (ja) 1993-10-19

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4098957A Pending JPH05269768A (ja) 1992-03-25 1992-03-25 発泡樹脂成形金型のシール構造

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JP (1) JPH05269768A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11806900B2 (en) 2020-08-13 2023-11-07 Lear Corporation Sealing device for use in molded foam pad production

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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