JPH05269721A - 長尺コンクリート部材の一体型合板型枠 - Google Patents

長尺コンクリート部材の一体型合板型枠

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JPH05269721A
JPH05269721A JP4074249A JP7424992A JPH05269721A JP H05269721 A JPH05269721 A JP H05269721A JP 4074249 A JP4074249 A JP 4074249A JP 7424992 A JP7424992 A JP 7424992A JP H05269721 A JPH05269721 A JP H05269721A
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JP
Japan
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plate
formwork
concrete
plywood
mold
Prior art date
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Pending
Application number
JP4074249A
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English (en)
Inventor
Akio Endo
昭男 遠藤
Yoshinori Kudo
良則 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PS Co Ltd
Original Assignee
PS Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長尺コンクリート部材の木製合板型枠1におい
て、ペースト洩れがなく、型枠の組立脱型が容易で耐久
性のある型枠を提供する。 【構成】底板2と側板3は、内面に0.15mm厚のス
テンレス板4を裏張りした一体連続板である。コーナ部
は、合板6の木質部のみに縦スリットを設けて曲げてあ
る。側板の側面には上方に抜き勾配を設けた型枠支持部
材10を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋桁、建築物の梁や桁
などの長尺コンクリートプレキャスト部材の製造に用い
る合板型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】プレキャストコンクリート製造工場にお
いて製造される桁等の長尺プレキャストコンクリート部
材は、大量生産する場合には金属製の型枠を用いるが、
比較的製作数の少ない場合には木製の合板の型枠を用い
る。このような木製の合板型枠は次のような問題があ
る。 (a)継目からペースト洩れがあること。 (b)型枠の外面を支持する材料を多く必要とし、この
支持部材が型枠費用の大部分を占めること。 (c)型枠の組立て、脱型に手間がかかること。 (d)合板型枠の面材は部分的破損を生じやすく、寿命
が短いこと。
【0003】断面がT字形をなす桁材の従来の木製の合
板型枠の断面図を図3に示した。従来の木製型枠21で
は底板22を敷き、その上に側板23を立てさらに上方
にT字形の頂部の下面及び側面を支える木製合板からな
る上部側板24をとりつける。側板23には長手方向の
一定距離毎に側板の両側面を支える大きな横部材として
角材31及びT字形頂部の下面及び側面を支える大きな
角材32,33を添え付ける。その上面に間隔保持材3
4を取付け、上記左右の横部材を型枠長手方向に沿う通
し部材を介してタイバー36,37により型枠の上下部
を締付け固定して型枠21を形成する。このような型枠
21では底板22と側板23との間は突合わせ継目であ
り、ここからペースト洩れが生ずる。また型枠側板の側
面を支持し左右を締付ける横部材(角材31,32,3
3)は太い材料を要しコンクリートが型枠を押し開くの
を防止するように頑丈な構造とする必要があった。また
このような型枠ではコンクリートの脱型に際しては、間
隔保持材34、タイバー36,37、型枠の横部材(角
材31,32,33)等を全部取外し、さらに型枠の面
板23,24を取外してからコンクリートを取り去ると
いうような大変な手間がかかっていた。また型枠21の
側板23,上部側板24は図4(a)に示すようにその
側板23,24が湾曲している部分は斜めに切り取って
接着剤で接合するか、又は図4(b)に示すように台形
断面の細長部材25,26を介装してこれらを接着剤で
張り合せて形成している。この湾曲接合部は型枠の弱点
となっており、この湾曲接合部から面板の破損を起こす
ので寿命が短かく、またこの部分からペースト洩れを生
ずる等型枠として決定的な欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な木製合板型枠の欠点を改善した型枠を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、底板及び両側
板が内面に薄板を裏張りした合板の一体連続板から構成
され、この両側板の外面に上方に抜き勾配を付した型枠
支持部材を設けたことを特徴とする長尺コンクリート部
材の一体型合板型枠である。前記型枠支持部材として
は、コンクリート部材の長手方向に一定距離毎に側板の
左右に立設した柱と、この柱に取付けられ側板外面に対
して上方が開いた形状の側面支持板と、側板外面に長手
方向に沿って取付けられ、上記側板側面支持板に対向す
る面に当接する通し材とから構成すると好ましい。
【0006】
【作用】本発明の型枠は、面板が、内面に薄板を裏張り
した木製合板により構成されている。この面板は、その
一部に、薄板を残して木質部に複数列のスリット設け、
このスリットが口を開く方向又は口を閉じる方向に合板
を曲げることにより、薄板を湾曲させてコーナを形成す
る。この合板は、内張りした薄板が連続して継目のない
型枠を形成する。したがって、コーナ部等に継目を生じ
ないので、従来の合板型枠では問題であった継目からの
ペースト洩れや型枠面板の劣化等はまったくない。
【0007】内張りする薄板としては、木質部にスリッ
トを設けてこの木質部を曲げたときに、適当な曲率半径
で湾曲し、かつ強度を有する材料を用いる。たとえばス
テンレス板、薄鋼板、合成樹脂フィルム等を用いる。本
発明の型枠の側枠の外面に上方に抜き勾配を付した支持
部材を配設する。この支持部材は、たとえばコンクリー
ト部材の長手方向に一定距離毎に型枠の左右に立設した
柱に上方が開いた支持板を取付け、型枠の側板外面に型
枠の長手方向に沿う長尺の通し材であって上方に位置す
る通し材が下方に位置する通し材よりも横断面の横寸法
が大きい部材を取付ける。上記支持板とこの通し部材と
を当接させておく。
【0008】この型枠内に打設したコンクリートに吊手
をつけておき、この吊手を上方に持ち上げると型枠支持
部材の当接面の抜き勾配によりコンクリートと型枠は一
体になって上方に浮き上がる。浮き上がると、型枠側面
は抜き勾配を付してあるので拘束がなくなり、型枠は下
方から支持されないので自重により下方に落下して元通
りとなり、コンクリートは型枠と分離し、容易に脱型す
る。
【0009】従来の木質合板による型枠ではコンクリー
ト部材の製造数が数個程度で型枠に損傷をきたすので問
題があったが、本発明の型枠によれば、型枠の寿命は2
倍以上になる。本発明の型枠はある程度の大量生産に対
して鋼製の型枠に代えて使用することも可能となる。
【0010】
【実施例】図1に本発明の実施例を示した。図1はT字
形断面の桁の型枠1を示すものである。型枠1の底板2
及び両側板3は図2に湾曲部の構造を示すように、内張
されたステンレス板4によって一体になっている。内張
しているステンレス板4は厚さ0.15mmのものであ
る。図2(a)は図2(b)に示すような湾曲部を形成
する場合の合板に設けたスリット7の断面形状を示すも
のである。このようなスリット7を形成した後、合板6
を図2(b)に示すように曲げると内張りされた薄板4
は湾曲して継目のない型枠ができる。図2(c)は図2
(d)の形状を形成するためのスリット8の設けかたを
示したものである。このようにして形成された型枠は外
面が合板6で内面が継目のない一体化された薄板ステン
レス板4による型枠となっている。この合板6の外面に
は上方に抜き勾配を付した型枠支持部材10が設けられ
ている。
【0011】図1に示すように、型枠支持部材10は合
板型枠の外面に取付けられた複数の通し部材10a,1
0bとこの通し部材10a,10bを受ける型枠長手方
向に間隔をおいて配設された受板11及びこの受板11
を支持する柱材12とからなっている。型枠外面を受け
る通し部材10a,10bは型枠の上の方にある通し部
材10aの断面の横寸法が下の方にある通し部材10b
の断面の横寸法より大きくなっており、型枠1を上方に
持ち上げた時に抜き勾配を設けたようになっている。こ
の通し部材10a,10bを受ける受板11はこの通し
部材10a,10bと同様の勾配を付したもので抜き勾
配を形成するものである。すなわち、側板外面に対して
上方が開いた形状をなしている。この抜き勾配を形成す
る受板11を取付ける柱12は一定間隔毎に下盤上に強
固に設けられている。この柱12にたとえばステー13
を設ける等により剛性を付与することは任意である。
【0012】この型枠の長手方向の寸法は合板の寸法等
によってある制約された寸法(例えば1.8m)となる
が、それを縦に並べ長手方向の継目には内面に厚さ0.
01ないし0.02mmのステンレステープを貼ること
によって、長手方向に結合する接合部を隙間のないよう
に保つことができる。ステンレステープの代りに適当な
合成樹脂フィルム等を用いることももちろんできる。
【0013】本発明の型枠1では図1に示すように打設
コンクリート14の上面に吊手15を埋込んでおき、コ
ンクリート14が硬化してからこの吊手15によってコ
ンクリート14を吊上げるとコンクリート部材及び型枠
は通し部材10a,10b,受板11から成る抜き勾配
面を境として一体のまま少し上方に浮き上がる。浮上が
ると、型枠の自重により型枠1はコンクリート部材から
離れ下方に落下する。そこでコンクリート部材を吊り上
げ運搬する。型枠は抜き勾配により正確に元の位置に戻
る。従って、型枠内面を清掃し、鉄筋を配設すれば次の
コンクリート打設の準備が完了している状態となる。し
たがって脱型及び型枠組立等が従来の木製型枠のように
複雑で手間がかかることは全くない。
【0014】本発明の型枠は内面にステンレス鋼板等の
薄板を裏張りしているので、コンクリートの面が非常に
美しい面に仕上がると同時に型枠の部分的な破損、接着
剥れ等による損傷が全くなく、従来の木製合板型枠にし
2倍以上の寿命を有する。また型枠を固定し側面を受け
る支柱材等が従来の木製合板型枠に比べて著しく軽減さ
れかつ分解組立等を要しない構造とすることができるの
で極めて安価で強固なものを容易に製造することができ
経済的な効果も莫大である。なお、型枠面板、側面受板
のみを変更することにより、サイズの異なる型枠とする
ことが容易である。またステンレスあるいは合成樹脂の
内張材はたとえば海岸地帯等塩害等による問題が多い地
域においてコンクリート部材を製造する場合には、鋼製
の型枠よりも耐久性に富むというメリットがある。さら
に場所打ちコンクリートのような場合は運搬その他も便
利であり、メリットが大きい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、従来の木製型枠に比べ
て極めて安価にしかも継目からペースト洩れ等がなく組
立て脱型に手間がかからない寿命の長い型枠を容易に製
造することができる。したがってたとえば必要な部材を
短時間に製造することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の型枠の断面図である。
【図2】実施例の型枠のコーナ部の形成方法を示す図で
ある。
【図3】従来の木製合板型枠の断面図を示す図である。
【図4】従来の木製合板型枠の湾曲部の接合構造を示す
図である。
【符号の説明】
1 型枠 2 底板 3 側板 4 薄板 6 合板 7 スリット 8 スリット 9 曲げ形状 10a,10b 通し部材 11 受板 12 柱 13 ステー 14 コンクリート 15 吊手 22 底板 23 側板 31,32,33 角材 34 間隔保
持材 35 補強材 36,37
タイパー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板及び両側板が内面に薄板を裏張りし
    た合板の一体連続板から成り、該両側板の外面に上方に
    抜き勾配を付した型枠支持部材を設けたことを特徴とす
    る長尺コンクリート部材の一体型合板型枠。
  2. 【請求項2】 前記型枠支持部材は、コンクリート部材
    の長手方向に一定距離毎に側板の左右に立設した柱と、
    該柱に取付けられ側板外面に対して上方が開いた形状の
    側面支持板と、前記側板外面に長手方向に沿って取付け
    られ上記側面支持板の対向する面に当接する通し部材と
    から成ることを特徴とする請求項1記載の長尺コンクリ
    ート部材の一体型合板型枠。
JP4074249A 1992-03-30 1992-03-30 長尺コンクリート部材の一体型合板型枠 Pending JPH05269721A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4074249A JPH05269721A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 長尺コンクリート部材の一体型合板型枠

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JP4074249A JPH05269721A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 長尺コンクリート部材の一体型合板型枠

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JPH05269721A true JPH05269721A (ja) 1993-10-19

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ID=13541702

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JP4074249A Pending JPH05269721A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 長尺コンクリート部材の一体型合板型枠

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51117447A (en) * 1975-04-08 1976-10-15 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd Slurry scraper

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51117447A (en) * 1975-04-08 1976-10-15 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd Slurry scraper

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960220