JPH05267095A - 金属化フィルムコンデンサ - Google Patents

金属化フィルムコンデンサ

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JPH05267095A
JPH05267095A JP5985992A JP5985992A JPH05267095A JP H05267095 A JPH05267095 A JP H05267095A JP 5985992 A JP5985992 A JP 5985992A JP 5985992 A JP5985992 A JP 5985992A JP H05267095 A JPH05267095 A JP H05267095A
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JP
Japan
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vapor
metal
depositing
deposited
divided
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Application number
JP5985992A
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English (en)
Inventor
Ichiro Kuniya
一郎 国谷
Hidekazu Wada
英一 和田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5985992A priority Critical patent/JPH05267095A/ja
Publication of JPH05267095A publication Critical patent/JPH05267095A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力用、機器用などの、亜鉛を蒸着金属とし
た保安機構付フィルムコンデンサにおいて、耐圧時や連
続耐用時の故障を無くし、なおかつ生産性の良いものと
する。 【構成】 蒸着金属を均一に蒸着し、その抵抗値範囲を
8Ω/cm2 〜25Ω/cm2とし、蒸着電極を分割してなる
保安機構を具備する。 【効果】 自己回復力が向上し、それによって高耐圧設
計が可能になり、保安性にも優れ、さらに生産時の不良
の低減といった効果も得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気機器、電子機器、
通信機器、各種電源回路などの力率改善などに使用され
る電力用の金属化フィルムコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属化フィルムコンデンサとし
て、以下のものが知られている。 (1) 図3に示すような2〜7Ω/cm2 ぐらいの低抵抗蒸
着を施した金属化フィルムを積層巻回したコンデンサ。
【0003】(2) 図4に示すような30〜40Ω/cm2 ぐら
いの高抵抗蒸着を施した金属化フィルムを積層巻回した
コンデンサ。 (3) 図5に示すような電極導出側の金属電極を低抵抗に
し、誘電体部を高抵抗にした金属化フィルムを積層巻回
したコンデンサ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記に示すよう
な3つの構造が考えられていたが、下記に示すようにそ
れぞれについて下記に示す課題を有していた。
【0005】図3に示した(1) 項の低抵抗蒸着品におい
て、31は蒸着金属層、32は電極導出用金属容射層(以下
メタリコンと称す)を示すが、この低抵抗蒸着品は、自
己回復性が悪く、耐圧時においての容量減少や破壊、ま
た長期使用下での絶縁劣化にともなう偶発故障を招くな
どの問題があった。
【0006】図4に示した(2) 項の高抵抗蒸着品は、自
己回復性は良好であるが、蒸着金属層41からなる金属電
極が薄いため、メタリコン42との接触部43が小さなもの
となる。このためこの部分での接触不良による発熱で故
障を招くという問題があった。
【0007】図5に示した(3) 項のものでは、同様に51
は蒸着金属層、52はメタリコンを示すが、メタリコン接
触部53を低抵抗にしかつ誘電体部55を高抵抗にした構造
を有する。しかし、この構造では、蒸着金属層の厚い部
分54が低抵抗で誘電体と成り、この部分で前述した(1)
項と同様の問題を有していた。
【0008】本発明は上記課題を解決するものであり、
信頼性に優れた金属化フィルムコンデンサを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、抵抗値が8Ω/cm2 〜25Ω/cm2 の範囲と
なるように蒸着金属を均一に蒸着し、なおかつ蒸着電極
を分割してなる保安機構を具備したものである。
【0010】
【作用】上記した手段によれば、8〜25Ω/cm2 と抵抗
値がやや高めであるため、自己回復性が良く耐圧時での
容量減少や長期使用下での絶縁劣化による偶発事故が回
避できる。一方でやや高抵抗であるためメタリコンのコ
ンタクトが悪くなるが、本発明では、保安機構を具備し
ているため、コンタクト劣化部は回路から切り離され、
接触不良による故障も回避することができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の金属化フィルムコン
デンサの断面図であり、図2はその斜視図である。これ
らの図において、従来例と相違する点は、亜鉛の蒸着金
属層11が均一で、その厚みが図3の従来品より薄く、か
つ図4の従来品より厚くなっている点と、加えて保安機
構を具備している点である。図2に示すように、一方の
金属電極を構成する蒸着金属層11Aは、フィルムの長さ
方向に分割されて、保安機構を具備した構成となってい
る。なお、他方の金属電極を構成する蒸着金属層11Bに
は、このような分割構造は採用しなくても良い。
【0012】この図2に示すように、上記の一対の金属
化フィルムを積層巻回し、メタリコン12を設けてコンデ
ンサとした。以上のように構成された本実施例のコンデ
ンサは交流370 V、容量30μF である。
【0013】表1に耐電圧試験(650 V1分間)行なっ
たときの従来品と本発明品の故障率と容量不良率とを示
す。
【0014】
【表1】
【0015】表1に示すように従来例1(図3)の故障
率は0.5 %、その容量不良率は0.7 %であった。従来例
2(図4)の故障率は0.4 %であった。従来例3(図
5)の故障率は0.2 %、その容量不良率は0.3 %であっ
た。これに対し本発明品は故障が無かった。
【0016】表2には、連続耐用試験(JIS−C−4
908−1988)を行なって4000時間経過後の故
障率を示す。
【0017】
【表2】
【0018】従来例1の故障率は30%、従来例2の故障
率は30%、従来例3の故障率は20%であったのに対し、
本発明品は故障が無かった。従来のコンデンサが上記の
ような結果となる原因は、まず従来例1(図3)の場合
は、蒸着金属層31が厚いため自己回復作用が低電圧から
多発し、それが自己回復作用の悪化を招き、容量減少や
故障といった問題を引き起こすためである。従来例2
(図4)の場合は、蒸着金属層41が薄いため、メタリコ
ン42との接触部43の接触性が悪いためこの部分で抵抗が
生じ、抵抗発熱による熱破壊を招くのである。従来例3
(図5)の場合は、蒸着金属層51の厚い部分54か誘電体
と成っているため、この部分で従来例1と同様の理由で
容量不良や故障が発生するのである。
【0019】本発明品では、従来例1よりも蒸着金属層
11を薄くする(図1)ことにより自己回復性を向上させ
る。メタリコン12との接触性が悪化したときには、図2
に示すように蒸着金属層11Aを分割することによる保安
機構を具備させることにより、悪化部分だけを回路から
引き離し、少々の容量減少だけに留めて、決して破壊に
は至らない。
【0020】なお本実施例の保安機構は蒸着電極を分割
しただけのものであったが、バス部を設けた場合にも同
様の効果があり保安性は一層向上する。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
金属フィルムコンデンサは、自己回復性の向上によって
高耐圧設計が可能になり、保安性にも優れ、なおかつ蒸
着金属層が均一で薄いために蒸着時での熱影響が少な
く、フィルムのしわや収縮といった生産上での不良も減
らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における金属フィルムコンデ
ンサの断面図である。
【図2】図1のコンデンサの巻回前の斜視図である。
【図3】第1の従来例の金属フィルムコンデンサの断面
図である。
【図4】第2の従来例の金属フィルムコンデンサの断面
図である。
【図5】第3の従来例の金属フィルムコンデンサの断面
図である。
【符号の説明】
11、11A、11B 蒸着金属層 12 メタリコン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛を蒸着電極とした片面金属化フィル
    ムまたは両面金属化フィルムを積層巻回して構成した金
    属化フィルムコンデンサであって、前記の蒸着金属を均
    一に蒸着して、その抵抗値範囲を8Ω/cm2 〜25Ω/cm
    2 とし、かつ蒸着電極を分割してなる保安機構を具備し
    たことを特徴とする金属化フィルムコンデンサ。
JP5985992A 1992-03-17 1992-03-17 金属化フィルムコンデンサ Pending JPH05267095A (ja)

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JP5985992A JPH05267095A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 金属化フィルムコンデンサ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014049711A (ja) * 2012-09-04 2014-03-17 Nichicon Corp 金属化フィルムコンデンサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014049711A (ja) * 2012-09-04 2014-03-17 Nichicon Corp 金属化フィルムコンデンサ

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