JPH05266950A - ノイズフィルタ付きコンセント - Google Patents

ノイズフィルタ付きコンセント

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JPH05266950A
JPH05266950A JP4064225A JP6422592A JPH05266950A JP H05266950 A JPH05266950 A JP H05266950A JP 4064225 A JP4064225 A JP 4064225A JP 6422592 A JP6422592 A JP 6422592A JP H05266950 A JPH05266950 A JP H05266950A
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noise filter
blade receiving
choke coil
terminal
winding
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Masami Hayafune
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ノイズフィルタに用いるチョークコイルの温度
上昇を抑制する。 【構成】商用電源に接続される端子部Tと、プラグが接
続される刃受け部Rとの間にノイズフィルタNFを挿入
する。ノイズフィルタNFは端子部Tと刃受け部Rとの
間の一対の給電線にそれぞれ挿入される一対の巻線を有
するチョークコイルCHを備える。各巻線は帯板状の平
角導体1を幅方向に曲成して厚み方向に積層した形で一
つの磁気回路を形成するコア2に巻回される。巻線に平
角導体1を用いたことによって、単位体積当たりの巻線
の断面積(占積率)を大きくとることができ、電流容量
を大きくとることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商用電源に接続される
端子部とプラグの栓刃が接続される刃受け部との間にノ
イズフィルタが挿入されたノイズフィルタ付きコンセン
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、商用電源に重畳された外部ノ
イズによる電気機器への悪影響を防止し、また、電気機
器で発生するノイズが商用電源線に重畳されるのを防止
するために、商用電源と電気機器との間にノイズフィル
タを挿入することが考えられている。ノイズフィルタは
商用電源と電気機器との間に挿入されるから、ノイズフ
ィルタをケース内に備えた電源タップが考えられてい
る。
【0003】ところで、ノイズフィルタは、一般には商
用電源の一対の給電線にそれぞれ挿入される巻線を備え
たチョークコイルと、チョークコイルとともに商用電源
線と電気機器との間での通過周波数を決定するコンデン
サとを備えているのが普通である。チョークコイルの巻
線は、ノーマルモード電圧に対してはインダクタンスが
ほとんど生じず、コモンモード電圧に対しては大きなイ
ンダクタンスが生じるように、トロイダルコア等の1つ
の磁路を形成するコアに丸導線を巻回して形成されてい
るのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、チョ
ークコイルの巻線は丸導線を巻回して形成されているか
ら占積率が比較的小さいものであって、限られた空間内
で必要なターン数を確保しようとすれば、比較的細い丸
導線を用いることが必要である。すなわち、小型化しよ
うとすれば、チョークコイルからの発熱量が大きくなっ
て温度が上昇し、電流容量を大きくとることができない
という問題がある。とくに、商用電源に接続する端子部
やプラグが接続される刃受け部は温度に関する厳しい規
格があるから、チョークコイルからの発熱が小型化を阻
害する要因になっている。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、ノイズフィルタに用いるチョークコイルによ
る温度上昇を抑制することによって、比較的小型のノイ
ズフィルタ付きコンセントを提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、商用電源に接続される端子部
と、プラグの栓刃が接続される刃受け部とを備え、端子
部と刃受け部との間にノイズフィルタを挿入したノイズ
フィルタ付きコンセントにおいて、ノイズフィルタは端
子部と刃受け部との間の一対の給電線にそれぞれ挿入さ
れる一対の巻線を一つの磁気回路を形成するコアに巻回
したチョークコイルを備え、各巻線は帯板状の平角導体
を幅方向に曲成して厚み方向に重ねた形に巻回されてい
る。
【0007】請求項2の発明では、端子部と刃受け部と
ノイズフィルタとを備えるケースは、規格化された単位
寸法の配線器具の3個分の寸法を備え、単位寸法の配線
器具を最大3個まで取り付けることができるように規格
化された取付枠に着脱自在に結合可能な結合部を備えて
いる。
【0008】
【作用】請求項1の構成によれば、ノイズフィルタを構
成するチョークコイルの巻線を帯板状の平角導体を用い
て形成しているのであって、平角導体を幅方向に曲成す
るとともに厚み方向に重ねた形としたことによって、占
積率を大きくとることができ、結果的に体積当たりの発
熱量を低減できるのである。すなわち、丸導線を用いた
巻線に比較して体積当たりの電流容量を大きくとること
ができ、ノイズフィルタをケース内に内蔵しながらも比
較的小型に形成することができるのである。
【0009】請求項2の構成は、望ましい実施態様であ
って、規格化された配線器具の3個分の寸法を備えると
ともに配線器具用に規格化されている取付枠との結合部
を備えたケースを設けたので、ノイズフィルタを備えて
いないコンセントと同様に扱うことができるのである。
しかも、請求項1の構成を採用したことによって、単位
寸法の3個分という比較的小さいケースに収納しながら
も端子部や刃受け部の温度上昇を抑制することができ、
一般のコンセントと同様の15A定格での温度に関する
規格を満たすことができるのである。
【0010】
【実施例】本発明に係るノイズフィルタ付きコンセント
の内部回路を図1(a)に示す。商用電源に接続される
端子部Tとプラグが接続される刃受け部Rとは、それぞ
れ給電用の2極に加えて接地極を有している。刃受け部
Rの接地極にはアースターミナルEが接続される。端子
部Tと刃受け部Rとの間には、ノイズフィルタNFが挿
入される。
【0011】ノイズフィルタNFは、端子部Tと刃受け
部Rとの間の給電線の線間に挿入されたサージ吸収素子
Zと、給電線の各線路に挿入され巻比が1:1である一
対の巻線を有するチョークコイルCHと、コンデンサC
1 〜C4 とを備える。コンデンサC1 はチョークコイル
CHに対して端子部T側で給電線の線間に接続され、コ
ンデンサC2 はチョークコイルCHに対して刃受け部R
側で給電線の線間に接続される。また、コンデンサ
3 ,C4 はチョークコイルCHに対して刃受け部R側
で各給電線と接地線との間にそれぞれ挿入される。した
がって、チョークコイルCHの巻線の巻き数やコンデン
サC1 〜C4 の容量に応じたノイズ減衰保証周波数帯の
範囲のノイズの通過を阻止することができる。コンデン
サC1 ,C2は、たとえば0.1μF、コンデンサ
3 ,C4 は、たとえば4700pFに設定される。ま
た、サージ吸収素子Zは、たとえば、チョークコイルC
Hよりも端子部T側において給電線の線間に270V以
上の電圧が印加されると導通してサージを吸収する。
【0012】ノイズフィルタNFを構成する部品のう
ち、サージ吸収素子ZおよびコンデンサC1 〜C4 は、
プリント基板よりなる回路基板41に実装される(図3
参照)。また、必要に応じてジャンパ線Jが用いられ
る。チョークコイルCHは、図1(b)(c)に示すよ
うに、断面が縦横比の大きい偏平な矩形状に形成された
帯板状の平角導体1を巻線としてコア2に巻回すること
によって形成される。コア2は、円柱状の芯部2aと、
芯部2aの周面の一部に対向するヨーク部2bとを備
え、芯部2aとヨーク部2bとの一端同士を側板部2c
を介して一体に結合した形状にフェライト等の磁性体に
よって連続体として形成される。コア2の芯部2aに対
して平角導体1を幅方向に曲成して巻付け、かつ、芯部
2aの軸方向において平角導体1を厚み方向に重ねるこ
とによって、単層巻きのコイルが形成される。このよう
にして単層巻きのコイルを2個形成し、両コイルにおけ
るコア2の芯部2aとヨーク部2bとの端面同士を突き
合わせ、両コア2を合成樹脂成形品であるボビン3(図
3参照)によって保持すれば、巻比が1:1である一対
の巻線を有したチョークコイルCHを形成することがで
きる。チョークコイルCHの各巻線は、ノーマルモード
電圧に対してはインダクタンスがほとんど生じることが
なく、コモンモード電圧に対しては大きなインダクタン
スが生じるように巻かれる。また、各平角導体1の端末
部分はそれぞれ端子部Tや刃受け部Rを構成する導電部
材に対して電気的に接続される。
【0013】上述した構成の内部回路は、絶縁材料であ
る合成樹脂よりなるケース10に収納される。ケース1
0は、図2に示すように、JIS規格や日本配線器具工
業会規格において、埋込ボックスを用いて取付面に埋め
込んだ形で取り付けられる配線器具用に規格化されてい
る大角形3個用の取付枠に最大3個まで取り付けること
ができる単位寸法の配線器具の3個分の大きさに形成さ
れている。すなわち、規格化された上記取付枠に対して
1個だけ取り付けることができるような寸法に形成され
ている。このケース10は、前面(図2の上面)が開口
するボディ11と、ボディ11の前面に結合されるカバ
ー12とを金属製の一対の組立枠13を用いて結合する
ことにより形成される。組立枠13は、カバー12の両
側部に突設されたフランジ14に跨がるように配設さ
れ、両端部と中間部とにそれぞれ突設された脚片13a
がボディ11およびカバー12の外周面に形成された組
立溝11a,12aに嵌合する。また、脚片13aの先
端部に形成された二股部13bを広げることによって、
組立溝11a,12aに対して脚片13aの抜け止めが
なされる。このようにしてボディ11とカバー12とが
組立枠13によって結合される。
【0014】各組立枠13には、カバー12の側面に対
向するとともに結合孔15aが開口した一対の結合片1
5がそれぞれ形成され、また、一対の結合爪16がそれ
ぞれ側縁に突設される。結合孔15aおよび結合爪16
は上述の規格化された取付枠に結合されるのであって、
結合孔15aは金属製の取付枠に対応し、結合爪16は
合成樹脂製の取付枠に対応するように寸法が設定されて
いる。
【0015】ボディ11の内部は、第1収納室17aと
第2収納室17bとに分割されている。第1収納室17
aは、端子部Tおよび刃受け部Rを収納するのであっ
て、各導電部材同士が接触しないように、さらに小区画
に分割されている。第2収納室17bにはノイズフィル
タNFが収納される。一方、カバー12には、第1収納
室17aに対応して3個の栓刃挿入口18a,18b,
18cが開口し、第2収納室17bに対応してアースタ
ーミナルEとなる端子19が取り付けられる。端子19
は、カバー12に挿入される一対の固定用脚片19cを
備えた略コ形の台板19aと、台板19aの中央片に螺
合した端子ねじ19bとからなる。固定用脚片19c
は、カバー12の前面に穿設された貫通孔12bを通し
てカバー12の内面側に貫通し、固定用脚片19cの先
端部に設けた二股部19dを広げることによってカバー
12に固定される。さらに、カバー12の内側では固定
用脚片19cに対して栓刃状のリード板19eが電気的
に接続され、ボディ11にカバー12を結合したとき
に、リード板19eが後述する接地極端子板27に電気
的に接続されるようになっている。
【0016】ボディ11における第1収納室17aに
は、図3に示すように、端子部Tのうち給電線に接続さ
れる一対の端子板21,22と、刃受け部Rのうち給電
線に接続される一対の刃受けばね23,24を備えたリ
ード板25,26と、接地線に接続され刃受けばね28
を保持した接地極端子板27と、チョークコイルCHか
らの放熱を行う放熱板29とが収納される。
【0017】各端子板21,22は、互いに対向する一
対の端子片21a,22aをそれぞれ2組備え、各組の
端子片21a,22aの間にそれぞれ錠ばね21b,2
2bが配設される。錠ばね21b,22bは帯状の板ば
ねの両端部を曲成して各端部を端子片21a,22aに
対向する鎖錠片および接触片としたものである。鎖錠片
および接触片と端子片21a,22aとの間に挿入され
る電線は、錠ばね21b,22bのばね力によって端子
片21a,22aとの間に挟持される。また、鎖錠片は
電線を挿入する向きにおいて端子片21a,22aとの
距離を小さくするように傾斜して電線に係合し、電線を
抜け止め保持するようになっている。各端子板21,2
2に対して設けた一対の錠ばね21b,22bの間には
鎖錠片に当接する形で解除釦21c,22cが配設され
る。端子片21a,22aと錠ばね21b,22bとの
間に電線を挟持している状態で、鎖錠片が端子片21
a,22aから離れる向きの外力を解除釦21c,22
cに作用させると、電線への鎖錠片の係合状態が解除さ
れて電線を引き抜くことができるようになっている。図
6および図7に示すように、ボディ11の後面には、商
用電源の給電線を接続する外部電線をケース10に導入
するための電線挿通孔31,32と、解除釦21c,2
2cの一部を露出させる釦操作孔33,34とが形成さ
れている。このような構成は速結端子として周知の構成
である。端子板21,22にはそれぞれ接続片21d,
22dが設けられ、一方の端子板21はリード線20a
を介してチョークコイルCHに接続される。ここに、リ
ード線20aには、断面積が2mm2 程度と比較的太
く、チョークコイルCHとの間で1つの輪を形成する程
度の比較的長い多芯線が用いられる。リード線20aと
チョークコイルCHとの接続部は針金よりなるリード線
20bを介して回路基板41に接続される。また、端子
板22は放熱板29に設けた一方の接続片29bに接続
され、放熱板29の他方の接続片29cはリード線20
cを介してチョークコイルCHに接続される。放熱板2
9は蛇行状に屈曲されている。また、リード線20cに
は断面積が2mm2 程度の比較的太い多芯線が用いられ
る。したがって、チョークコイルCHで発生した熱はリ
ード線20a,20cおよび放熱板29によって十分に
放熱され端子板21,22にはほとんど伝達されること
がないのである。すなわち、チョークコイルCHで発生
した熱による端子板21,22の温度上昇を抑制するこ
とができるのである。放熱板29の中間部には接続部と
なる切欠29aが形成され、切欠29aに一端が接続さ
れる針金であるリード線20dを介して放熱板29が回
路基板41に接続される。
【0018】一方、接地極端子板27は、互いに対向す
る一対の端子片27aを2組備え(図10参照)、各組
の端子片27aの間にはそれぞれ錠ばね27bが配設さ
れる。また、両錠ばね27bの間には解除釦27cが配
設される。すなわち、端子板21,22と同様に速結端
子を構成する。ボディ11の後面には、接地線を接続す
る外部電線をケース10に導入するための電線挿通孔3
5と、解除釦27cの一部を露出させる釦操作孔36と
が形成される(図6および図7参照)。ところで、接地
極端子板27には連絡部27dを介して刃受けばね27
eが連続して形成される。刃受けばね27eは互いに対
向する一対の板ばねの間に上述したリード板19eを挟
持できるように設けられる。したがって、ボディ11に
カバー12を結合した状態では、リード板19eが刃受
けばね27eに保持されることによって、ターミナル1
9が接地極端子板27に対して電気的に接続される。さ
らに、接地極端子板27にはプラグの接地用栓刃を保持
する刃受けばね28が固着される。刃受けばね28は略
U形に形成されるとともに、ボディ11の後面に平行な
断面が弧状に形成されていて両脚片間に接地用栓刃を挟
持する。この刃受けばね28の中間部はリベットを用い
て接地極端子板27に固着される。さらに、接地極端子
板27は針金よりなるリード線20eを介して回路基板
41に接続される。
【0019】上述したように、端子板21,22、接地
極端子板27には、それぞれ一対の錠ばね21b,22
b、27bが設けられているから、一方の錠ばね21
b,22b,27bを用いて商用電源側からの外部電線
を接続し、他方の21b,22b,27bを用いて送り
配線を行うことができる。プラグの給電用栓刃を保持す
る刃受けばね23,24は、それぞれ略U形に形成され
ていて両脚片間に給電用栓刃を挟持する。また、図8お
よび図9に示すように、一方の脚片はボディ11の後面
に平行な断面が弧状に形成され、他方の脚片には上記一
方の脚片に向かって突出する係止突起23a,24aが
設けられる。この刃受けばね23,24に対して係止突
起23a,24aを設けていない部位で給電用栓刃を差
込んだ後、刃受けばね23,24に沿って回転させる
と、給電用栓刃に形成されている孔(一般のプラグの栓
刃に形成されている孔である)が係止突起23a,24
aに係合して、プラグの抜け止めがなされるようになっ
ている。各刃受けばね23,24の中間部はリベットを
用いてリード板25,26に固着される。各リード板2
5,26には接続部となる切欠25a,26aが形成さ
れ、切欠25a,26aに一端が接続される針金である
リード線20f,20gを介してリード板25,26が
回路基板41に接続される。さらに、リード板25,2
6には接続片25b,26bが設けられ、各接続片25
b,26bはチョークコイルCHに接続される。このよ
うに、リード板25,26を介してチョークコイルCH
を刃受けばね23,24に接続したことによって、リー
ド板25,26が放熱板として機能し、チョークコイル
CHで発生した熱による刃受けばね23,24の温度上
昇を抑制することができる。
【0020】ボディ11における第2収納室17aには
チョークコイルCHが収納されるとともに、ノイズフィ
ルタNFを構成する他の部品を実装した回路基板41が
収納される。チョークコイルCHと回路基板41との間
には絶縁シート42が介装される。以上説明した電気的
な接続部はそれぞれ半田を用いて固着される。カバー1
2に形成された3個の栓刃挿入口18a,18b,18
cは、図4に示すように、それぞれカバー12の前面に
平行な面内で弧状に形成され、図5に示すように、カバ
ー12の前面を貫通するように形成される。また、各栓
刃挿入口18a,18b,18cは共通な中心を有した
円弧上に形成される。各栓刃挿入口18a,18b,1
8cに対応する部位に、それぞれ上述した刃受けばね2
3,24,28が配設されるのであって、プラグを栓刃
挿入口18a,18b,18cに挿入した後に回転させ
れば、給電用栓刃の孔に係止突起23a,24aが係合
してプラグの抜け止めがなされるのである。
【0021】上記構成のコンセントは、図11に示すよ
うに、JIS規格や日本配線器具工業会規格においてス
イッチやコンセントの規格である大角形3個用として規
格化された取付枠50に結合される。すなわち、上述し
たように、ケース10は一般の配線器具の単位寸法の3
個分の取付寸法に形成されているから、取付枠50に1
個取り付けることができる。取付枠50は、開口窓51
を囲む両側片52a,52bに、それぞれケース10の
側縁に突設された結合爪16が係合する保持孔53a,
53bを有し、一方の側片52aには側片52aとの距
離を変えるように撓むことができる操作片54が形成さ
れる。取付枠50にケース10を取り付けるときには、
取付枠50の後方からケース10を取付枠50に押し付
けるようにすれば、操作片54が撓んでケース10を取
付枠50に嵌着でき、このとき、カバー12のフランジ
14の間の部分が開口窓51に挿入される。一方、取付
枠50からケース10を外すには、操作片54をドライ
バ等でこじればよい。開口窓51を囲み側片52a, 5
2bに直交する連結片55a, 55bには、埋込ボック
スを用いて施工する際に埋込ボックスに取付枠50を結
合するためのボックスねじを挿入する長孔56、取付枠
50との間で壁パネルを挟持する挟み金具を用いて施工
する際に挟み金具の一部が挿入される金具挿入孔57が
形成される。また、取付枠50の前面を覆う化粧プレー
トを取り付けるためのプレートねじが螺合するねじ孔5
8も設けられる。図示した取付枠は合成樹脂製の取付枠
50であるが、金属製の取付枠の場合には、結合孔15
aに対して取付枠に設けた結合爪が挿入される。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明は、ノイズフィルタを構
成するチョークコイルの巻線を帯板状の平角導体を用い
て形成し、平角導体を幅方向に曲成するとともに厚み方
向に重ねた形としているので、占積率を大きくとること
ができ、結果的に体積当たりの発熱量を低減できるとい
う効果を奏する。すなわち、丸導線を用いた巻線に比較
して体積当たりの電流容量を大きくとることができ、ノ
イズフィルタをケース内に内蔵しながらも比較的小型に
形成することができるのである。
【0023】請求項2の発明は、規格化された配線器具
の3個分の寸法を備えるとともに配線器具用に規格化さ
れている取付枠との結合部を備えたケースを設けたの
で、ノイズフィルタを備えていないコンセントと同様に
扱うことができるという利点がある。しかも、請求項1
の構成を採用したことによって、単位寸法の3個分とい
う比較的小さいケースに収納しながらも端子部や刃受け
部の温度上昇を抑制して温度に関する規格を満たすこと
ができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例の回路図、(b)は実施例に用
いるチョークコイルの要部側面図、(c)は実施例に用
いるチョークコイルの要部正面図である。
【図2】実施例のケースを示す分解斜視図である。
【図3】実施例のケース内の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図4】実施例に用いるカバーの正面図である。
【図5】実施例に用いるカバーの断面図である。
【図6】実施例に用いるボディの背面図である。
【図7】実施例に用いるボディの断面図である。
【図8】実施例に用いる端子板および刃受けばねを示
し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図9】実施例に用いる端子板および刃受けばねを示
し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図10】実施例に用いる接地極端子板および刃受けば
ねを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図11】実施例を取り付ける取付枠の一例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 平角導体 2 コア 10 ケース 15a 結合孔 16 結合爪 NF ノイズフィルタ R 刃受け部 T 端子部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源に接続される端子部と、プラグ
    の栓刃が接続される刃受け部とを備え、端子部と刃受け
    部との間にノイズフィルタを挿入したノイズフィルタ付
    きコンセントにおいて、ノイズフィルタは端子部と刃受
    け部との間の一対の給電線にそれぞれ挿入される一対の
    巻線を一つの磁気回路を形成するコアに巻回したチョー
    クコイルを備え、各巻線は帯板状の平角導体を幅方向に
    曲成して厚み方向に重ねた形に巻回されたことを特徴と
    するノイズフィルタ付きコンセント。
  2. 【請求項2】 端子部と刃受け部とノイズフィルタとを
    備えるケースは、規格化された単位寸法の配線器具の3
    個分の寸法を備え、単位寸法の配線器具を最大3個まで
    取り付けることができるように規格化された取付枠に着
    脱自在に結合可能な結合部を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のノイズフィルタ付きコンセント。
JP06422592A 1992-03-19 1992-03-19 ノイズフィルタ付きコンセント Expired - Fee Related JP3362374B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11329862A (ja) * 1998-05-08 1999-11-30 Tdk Corp 箱形ノイズフィルタ
JP2008098945A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Emc Kk ノイズ浄化デバイス及びノイズ浄化素子

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