JP3215482B2 - チョークコイル - Google Patents

チョークコイル

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JP3215482B2
JP3215482B2 JP06422392A JP6422392A JP3215482B2 JP 3215482 B2 JP3215482 B2 JP 3215482B2 JP 06422392 A JP06422392 A JP 06422392A JP 6422392 A JP6422392 A JP 6422392A JP 3215482 B2 JP3215482 B2 JP 3215482B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チョークコイルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のチョークコイルとしては、図1
6に示されるように、ヨーク部91aに磁気結合した芯
部91bに対称形の単層巻線92,92’を巻き付けて
なる一対のコア半体91,91’が、該巻線92,9
2’の巻回方向を互いに逆向きにして同軸に接続され、
上記巻線92,92’間に平板状の中央絶縁ボビン93
を介挿すると共に、巻線92,92’とコア半体91,
91’との間に別の絶縁ボビン91cを介挿したものが
考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、巻線の性能
(インダクタンスの大きさ)は、コアの作る磁気回路の
ループの断面積を大きく、有効長を短くすることによっ
て増大するものである。しかしながら、上記チョークコ
イルは、巻線の巻回方向が互いに逆向きである対称形の
単層巻線92,92’を使用しているため、コイルブロ
ックの組立時に巻線92,92’間に無駄なスペースG
を生じる。つまり、各巻線端子接続部92a,92a’
は各巻線端面92b,92b’よりも軸線方向外方にそ
れぞれ突出しており、この突出した巻線端子接続部92
a,92a’が中央絶縁ボビン93の上部両側面に当接
するために、中央絶縁ボビン93の下部両側面が各巻線
端面92b,92b’から離間し、この箇所で無駄なス
ペースG,G’が生じる。このようなスペースG,G’
によって、巻線92,92’の幅方向の寸法が長くな
り、製品の小型化を図ろうとすると、コア半体91,9
1’が幅方向に寸法的な制限を受ける。このため、ヨー
ク部91aを薄肉にするなどの必要性が生じ、コアの作
るループの断面積を大きくできず、コアの有効長が長く
なる結果、インダクタンスの増加に寄与できず、コイル
性能の劣化を招く。しかも、互いに逆方向に巻いた巻線
92,92’を作製するためには、高価な巻線用治具が
2種類必要となり、設備コストが高くなるうえ、部品管
理に費やす時間が増え、生産性が低下するという問題も
ある。
【0004】本発明は上記従来の課題に鑑みてなされた
もので、対をなす巻線と中央絶縁ボビンとの間の無駄な
スペースを省くことにより、小型且つ高性能で、しかも
生産性にも優れたチョークコイルを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ヨーク部に磁気結合した芯部に平角導体
を幅方向に曲成して巻付け、かつ芯部の軸線方向におい
て平角導体を厚み方向に重ねることによって形成した単
層巻線を備える一対のコア半体が、一方のコア半体の巻
線の巻回方向と他方のコア半体の巻線の巻回方向とを
一方向に揃えて同軸に接続されると共に、一方のコア半
体の巻線と他方のコア半体の巻線との間には中央絶縁ボ
ビンが介挿され、該中央絶縁ボビンの両側面に当接する
一方の単層巻線の端子接続部と他方の単層巻線の端子接
続部とが、中央絶縁ボビンを挟んだその両側位置で、且
つ軸線とほぼ垂直な平面内に配置されているものであ
る。
【0006】
【作用】本発明によれば、ヨーク部に磁気結合した芯部
に単層巻線が巻回された一対のコア半体を、一方のコア
半体の巻線の巻回方向と他方のコア半体の巻線の巻回方
向とを同一方向に揃えて同軸に接続し、一方のコア半体
の巻線と他方のコア半体の巻線との間に中央絶縁ボビン
を介挿して、該中央絶縁ボビンの両側面に当接する一方
の単層巻線の端子接続部と他方の単層巻線の端子接続部
とを、中央絶縁ボビンを挟んだその両側位置で、且つ軸
線とほぼ垂直な平面内に配置するようにしたので、上記
中央絶縁ボビンと各巻線との間には、従来のような無駄
なスペースが生じることがなく、該スペースによりコア
が寸法的な制限を受けるのを防止できる。これにより、
コアの作るループの断面積を大きくして、コアの有効長
を短縮できるので、インダクタンスが増大して、コイル
性能が向上する。また、同一形状の巻線を共用すること
により、巻線用治具は一方向用のみで足り、部品管理に
費やす時間も従来に比して半減するなど、生産性が大幅
に向上する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。本実施例では、本発明に係るチョークコイル
をノイズフィルタ付きコンセントに利用した例を示す。
図2(a)はそのコンセントの内部回路を示している。
商用電源に接続される端子部Tとプラグが接続される刃
受け部Rとは、それぞれ給電用の2極に加えて接地極を
有している。刃受け部Rの接地極にはアースターミナル
Eが接続される。端子部Tと刃受け部Rとの間には、ノ
イズフィルタNFが挿入される。
【0008】ノイズフィルタNFを構成する部品のう
ち、サージ吸収素子ZおよびコンデンサC1 〜C4 は、
プリント基板よりなる回路基板41に実装される(図7
参照)。また、必要に応じてジャンパ線Jが用いられ
る。チョークコイルCHは、図1及び図2(b)(c)
に示すように、断面が縦横比の大きい偏平な矩形状に形
成された板状の平角導体1を巻線として一対のコア半体
2にそれぞれ巻回することによって形成される。このチ
ョークコイルCHは、基本的には、一対のコア半体2
と、中央絶縁ボビン80とで構成されている。一対のコ
ア半体2は、図3に示されるように、円柱状の芯部2a
と、芯部2aの周面の一部に対向するヨーク部2bとを
備え、芯部2aとヨーク部2bとの一端同士を側板部2
cを介して一体に結合した形状にフェライト等の磁性体
によって連続体として形成される。上記芯部2aに対し
て平角導体1を幅方向に曲成して巻付け、かつ、芯部2
aの軸線方向において平角導体1を厚み方向に重ねるこ
とによって、単層巻線が形成される。この単層巻線は、
図4及び図5に示されるように、巻線の巻回方向を同一
方向に揃えて同軸に配列され、その間に中央絶縁ボビン
80が介挿されている。
【0009】上記中央絶縁ボビン80は、コア半体2の
芯部2aに外嵌される円筒状の芯部81と、この芯部8
1に連成される上側及び下側絶縁部82,83と、両絶
縁部82,83の外周に形成される環状の鍔部84とで
構成されている。そして、上側絶縁部82と下側絶縁部
83は、図3に示す巻線の端面1b’から端子接続部1
bに至る螺旋状面に沿ってほぼ同じ曲げ率で曲成されて
いる。これにより、中央絶縁ボビン80の両側に配置さ
れる各単層巻線は、図5に示されるように、左側巻線の
端子接続部1bと右側巻線の端子接続部1aとが、軸線
を挟んだその両側位置で、且つ軸線とほぼ垂直な平面内
に配置されるようになり、中央絶縁ボビン80の上側絶
縁部82が左側巻線の端子接続部1bと右側巻線の端面
1a’にそれぞれ当接し、且つ、下側絶縁部83が左側
巻線の端面1b’と右側巻線の端子接続部1aにそれぞ
れ当接するようになっている。また、左側巻線の端子接
続部1bは、環状鍔部83に形成した上部切欠部85か
ら手前側に引き出されると共に、右側巻線の端子接続部
1aは下部切欠部86から手前側に引き出されるように
なっている。
【0010】このように、同一形状の単層巻線1の端面
同士を合成樹脂成形品である中央絶縁ボビン80によっ
て保持すれば、巻比が1:1である一対の巻線を有した
チョークコイルCHを形成することができる。チョーク
コイルCHの各巻線は、ノーマルモード電圧に対しては
インダクタンスがほとんど生じることがなく、コモンモ
ード電圧に対しては大きなインダクタンスが生じるよう
に巻かれることになる。また、各平角導体1の端末部分
はそれぞれ端子部Tや刃受け部Rを構成する導電部材に
対して電気的に接続される。
【0011】ここで、上記のように中央絶縁ボビン80
の両側面に当接する一方の単層巻線の端子接続部1aと
他方の単層巻線の端子接続部1bとを、軸線を挟んだそ
の両側位置で、且つ軸線とほぼ垂直な平面内に配置して
いるから、中央絶縁ボビン80と各巻線間には、従来の
ような無駄なスペースが生じることがない。つまり、コ
アの幅方向の寸法が上記単層巻線の平角導体1枚分(例
えば約1mm)程度それぞれ短くなるので、ヨーク部2
cを肉厚にできるなど、コアに寸法的な余裕をもたせる
ことができる。これにより、コアの作るループの断面積
を大きくでき、しかも、コアの有効長が短縮(約2m
m)される結果、インダクタンスが増大して、コイル性
能を向上させることができる。また、同一形状の単層巻
線を共用できるので、高価な巻線用治具は一方向用のみ
で足り、部品管理に費やす時間も従来に比して半減する
ので、生産性の大幅な向上と低コスト化が図られる。
【0012】さらに、上記一対のコア半体2には、図1
に示すように、その背後側から軸方向の両端部に跨がっ
て第1のホルダー74が装着されている。この第1のホ
ルダー74は、例えばステンレスばねのような弾性を有
する金属材料で形成され、平面形状が略U字状に形成さ
れ、左右一対の押圧片75がコア半体2,2を所定のば
ね力で左右両側から挟圧し、その先端部76がボデイ側
のリブ(図示せず)で左右両側から係止されている。ま
た、第1のホルダー74の上下の押圧片77はコア半体
2,2の上下両端部に係止されている。
【0013】一方、第2のホルダー70は、上記ホルダ
ー74と同質材料からなり、コア半体2,2の背後側か
らその径方向の両端部に跨がって装着される。この第2
のホルダー70は、左右一対の連結片73とこの連結片
73の両端部に連成された上下一対の押圧片71,72
とから成り、上記押圧片71,72の平板部がコア半体
2,2を所定のばね力で左右両側から挟圧すると共に、
上記押圧片71,72のT字部分がボデイ側の支持部9
9で支持され、これにより、該ホルダー70はコア半体
2,2に対して前後左右に位置決めされている。
【0014】このように、第1及び第2のホルダー7
4,70によって、両コア半体2,2がその軸線方向内
方及び径方向内方に向けてそれぞれ所定のばね力で挟圧
されているので、両コア半体2,2の互いの位置ずれを
防止できると共に、コア半体2,2間の密着性を向上さ
せて、磁気抵抗を小さくでき、インダクタンスの増大を
図ることができる。さらに、単層巻きの巻線を巻線巻回
治具により密に巻くことにより、巻線自体も軸線方向に
密となり、コイルブロック全体をコンパクト化できると
いう利点がある。
【0015】上述した構成の内部回路は、絶縁材料であ
る合成樹脂よりなるケース10に収納される。ケース1
0は、図6に示すように、JIS規格や日本配線器具工
業会規格において、埋込ボックスを用いて取付面に埋め
込んだ形で取り付けられる配線器具用に規格化されてい
る大角形3個用の取付枠に最大3個まで取り付けること
ができる単位寸法の配線器具の3個分の大きさに形成さ
れている。すなわち、規格化された上記取付枠に対して
1個だけ取り付けることができるような寸法に形成され
ている。このケース10は、前面(図6の上面)が開口
するボディ11と、ボディ11の前面に結合されるカバ
ー12とを金属製の一対の組立枠13を用いて結合する
ことにより形成される。組立枠13は、カバー12の両
側部に突設されたフランジ14に跨がるように配設さ
れ、両端部と中間部とにそれぞれ突設された脚片13a
がボディ11およびカバー12の周面に形成された組立
溝11a,12aに嵌合する。また、脚片13aの先端
部に形成された二股部13bを広げることによって、組
立溝11a,12aに対して脚片13aの抜け止めがな
される。このようにしてボディ11とカバー12とが組
立枠13によって結合される。
【0016】各組立枠13には、カバー12の側面に対
向するとともに結合孔15aが開口した一対の結合片1
5がそれぞれ形成され、また、一対の結合爪16がそれ
ぞれ側縁に突設される。結合孔15aおよび結合爪16
は上述の規格化された取付枠に結合されるのであって、
結合孔15aは金属製の取付枠に対応し、結合爪16は
合成樹脂製の取付枠に対応するように寸法が設定されて
いる。
【0017】ボディ11の内部は、第1収納室17aと
第2収納室17bとに分割されている。第1収納室17
aは、端子部Tおよび刃受け部Rを収納するのであっ
て、各導電部材同士が接触しないように、さらに小区画
に分割されている。第2収納室17bにはノイズフィル
タNFが収納される。一方、カバー12には、第1収納
室17aに対応して3個の栓刃挿入口18a,18b,
18cが開口し、第2収納室17bに対応してアースタ
ーミナルEとなる端子19が取り付けられる。端子19
は、カバー12に挿入される一対の固定用脚片19cを
備えた略コ型の台板19aと、台板19aの中央に螺合
した端子ねじ19bとからなる。固定用脚片19cは、
カバー12の前面に穿設された貫通孔12bを通してカ
バー12の内面側に貫通し、固定用脚片19cの先端部
に設けた二股部19dを広げることによってカバー12
に固定される。さらに、カバー12の内側では固定用脚
片19cに対して栓刃状のリード板19eが電気的に接
続され、ボディ11にカバー12を結合したときに、リ
ード板19eが後述する接地極端子板27に電気的に接
続されるようになっている。
【0018】ボディ11における第1収納室17aに
は、図7に示すように、端子部Tのうち給電線に接続さ
れる一対の端子板21,22と、刃受け部Rのうち給電
線に接続される一対の刃受けばね23,24を備えたリ
ード板25,26と、接地線に接続されて刃受けばね2
8を保持した接地極端子板27と、チョークコイルCH
からの放熱を行う放熱板29とが収納される。
【0019】各端子板21,22は、互いに対向する一
対の端子片21a,22aをそれぞれ2組備え、各組の
端子片21a,22aの間にそれぞれ錠ばね21b,2
2bが配設される。錠ばね21b,22bは帯状の板ば
ねの両端部を曲成して各端部を端子片21a,22aに
対向する鎖錠片および接触片としたものである。鎖錠片
および接触片と端子片21a,22aとの間に挿入され
る電線は、錠ばね21b,22bのばね力によって端子
片21a,22aとの間に挟持される。また、鎖錠片は
電線を挿入する向きにおいて端子片21a,22aとの
距離を小さくするように傾斜して電線に係合し、電線を
抜け止め保持するようになっている。各端子板21,2
2に対して設けた一対の錠ばね21b,22bの間には
鎖錠片に当接する形で解除釦21c,22cが配設され
る。端子片21a,22aと錠ばね21b,22bとの
間に電線を挟持している状態で、鎖錠片が端子片21
a,22aから離れる向きの外力を解除釦21c,22
cに作用させると、電線への鎖錠片の係合状態が解除さ
れて電線を引き抜くことができるようになっている。図
10及び図11に示すように、ボディ11の後面には、
商用電源の給電線を接続する外部電線をケース10に導
入するための電線挿通孔31,32と、解除釦21c,
22cの一部を露出させる釦操作孔33,34とが形成
されている。このような構成は速結端子として周知の構
成である。端子板21,22にはそれぞれ接続片21
d,22dが設けられ、一方の端子板21はリード線2
0aを介してチョークコイルCHに接続される。ここ
に、リード線20aには、断面積が2mm2 程度と比較
的太く、チョークコイルCHとの間で1つの輪を形成す
る程度の比較的長い多芯線が用いられる。リード線20
aとチョークコイルCHとの接続部は針金よりなるリー
ド線20bを介して回路基板41に接続される。また、
端子板22は放熱板29に設けた一方の接続片29bに
接続され、放熱板29の他方の接続片29cはリード線
20cを介してチョークコイルCHに接続される。放熱
板29は熱伝導性に優れた板金によって形成され、蛇行
状に屈曲されている。また、リード線20cには断面積
が2mm2 程度の比較的太い多芯線が用いられる。した
がって、チョークコイルCHで発生した熱はリード線2
0a,20cおよび放熱板29によって十分に放熱され
端子板21,22にはほとんど伝達されることがないの
である。放熱板29の中間部には接続部となる切欠29
aが形成され、切欠29aに一端が接続される針金であ
るリード線20dを介して放熱板29が回路基板41に
接続される。
【0020】一方、接地極端子板27は、互いに対向す
る一対の端子片27aを2組備え(図14参照)、各組
の端子片27aの間にはそれぞれ錠ばね27bが配設さ
れる。また、両錠ばね27bの間には解除釦27cが配
設される。すなわち、端子板21,22と同様に速結端
子を構成する。ボディ11の後面には、接地線を接続す
る外部電線をケース10に導入するための電線挿通孔3
5と、解除釦27cの一部を露出させる釦操作孔36と
が形成される(図10参照)。ところで、接地極端子板
27には連絡部27dを介して刃受けばね27eが連続
して形成される。刃受けばね27eは互いに対向する一
対の板ばねの間に上述したリード板19eを挟持できる
ように設けられる。したがって、ボディ11にカバー1
2を結合した状態では、リード板19eが刃受けばね2
7eに保持されることによって、ターミナル19が接地
極端子板27に対して電気的に接続される。さらに、接
地極端子板27にはプラグの接地用栓刃を保持する刃受
けばね28が固着される。刃受けばね28は略U形に形
成されるとともに、ボディ11の後面に平行な断面が弧
状に形成されていて両脚片間に接地用栓刃を挟持する。
この刃受けばね28の中間部はリベットを用いて接地極
端子板27に固着される。さらに、接地極端子板27は
針金よりなるリード線20eを介して回路基板41に接
続される。
【0021】プラグの給電用栓刃を保持する刃受けばね
23,24は、それぞれ略U形に形成されていて両脚片
間に給電用栓刃を挟持する。また、図12および図13
に示すように、一方の脚片はボディ11の後面に平行な
断面が弧状に形成され、他方の脚片には上記一方の脚片
に向かって突出する係止突起23a,24aが設けられ
る。この刃受けばね23,24に対して係止突起23
a,24aを設けていない部位で給電用栓刃を差込んだ
後、刃受けばね23,24に沿って回転させると、給電
用栓刃に形成されている孔(一般のプラグの栓刃に形成
されている孔である)が係止突起23a,24aに係合
して、プラグの抜け止めがなされるようになっている。
各刃受けばね23,24の中間部はリベットを用いてリ
ード板25,26に固着される。各リード板25,26
には接続部となる切欠25a,26aが形成され、切欠
25a,26aに一端が接続される針金であるリード線
20f,20gを介してリード板25,26が回路基板
41に接続される。さらに、リード板25,26には接
続片25b,26bが設けられ、各接続片25b,26
bはチョークコイルCHに接続される。
【0022】ボディ11における第2収納室17aには
チョークコイルCHが収納されるとともに、ノイズフィ
ルタNFを構成する他の部品を実装した回路基板41が
収納される。チョークコイルCHと回路基板41との間
には絶縁シート42が介装される。以上説明した電気的
な接続部はそれぞれ半田を用いて固着される。カバー1
2に形成された3個の栓刃挿入口18a,18b,18
cは、図8に示すように、それぞれカバー12の前面に
平行な面内で弧状に形成され、図9に示すように、カバ
ー12の前面を貫通するように形成される。また、各栓
刃挿入口18a,18b,18cは共通な中心を有した
円弧上に形成される。各栓刃挿入口18a,18b,1
8cに対応する部位に、それぞれ上述した刃受けばね2
3,24,28が配設されるのであって、プラグを栓刃
挿入口18a,18b,18cに挿入した後に回転させ
れば、給電用栓刃の孔に係止突起23a,24aが係合
してプラグの抜け止めがなされるのである。
【0023】上記構成のコンセントは、図15に示すよ
うに、JIS規格や日本配線器具工業会規格においてス
イッチやコンセントの規格である大角形3個用として規
格化された取付枠50に結合される。すなわち、上述し
たように、ケース10は一般の配線器具の単位寸法の3
個分の取付寸法に形成されているから、取付枠50に1
個取り付けることができる。取付枠50は、開口窓51
を囲む両側片52a,52bに、それぞれケース10の
側縁に突設された結合爪片16が係合する保持孔53
a, 53bを有し、一方の側片52aには側片52aと
の距離を変えるように撓むことができる操作片54が形
成される。取付枠50にケース10を取り付けるときに
は、取付枠50の後方からケース10を取付枠50に押
し付けるようにすれば、操作片54が撓んでケース10
を取付枠50に嵌着でき、このとき、カバー12のフラ
ンジ14の間の部分が開口窓51に挿入される。一方、
取付枠50からケース10を外すには、操作片54をド
ライバ等でこじればよい。開口窓51を囲み側片52
a, 52bに直交する連結片55a, 55bには、埋込
ボックスを用いて施工する際に埋込ボックスに取付枠5
0を結合するためのボックスねじを挿入する長孔56、
取付枠50との間で壁パネルを挟持する挟み金具を用い
て施工する際に挟み金具の一部が挿入される金具挿入孔
57が形成される。また、取付枠50の前面を覆う化粧
プレートを取り付けるためのプレートねじが螺合するね
じ孔58も設けられる。図示した取付枠は合成樹脂製の
取付枠50であるが、金属製の取付枠の場合には、結合
孔15aに対して取付枠に設けた結合爪が挿入される。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、ヨーク部に磁気結合し
た芯部に平角導体を幅方向に曲成して巻付け、かつ芯部
の軸線方向において平角導体を厚み方向に重ねることに
よって形成した単層巻線を備える一対のコア半体が、一
方のコア半体の巻線の巻回方向と他方のコア半体の巻線
の巻回方向とを同一方向に揃えて同軸に接続されると共
に、一方のコア半体の巻線と他方のコア半体の巻線との
には中央絶縁ボビンが介挿され、該中央絶縁ボビンの
両側面に当接する一方の単層巻線の端子接続部と他方の
単層巻線の端子接続部とが、中央絶縁ボビンを挟んだそ
の両側位置で、且つ軸線とほぼ垂直な平面内に配置され
ているから、中央絶縁ボビンと各巻線との間に、従来の
ような無駄なスペースが生じることがなく、該スペース
によりコアが寸法的な制限を受けるのを防止できる。従
って、コアの作る磁気回路のループの断面積を大きくし
て、コアの有効長を短縮できる結果、小型で且つ高性能
のチョークコイルを得ることができる。さらに、同一形
状の巻線を共用することにより、巻線用治具は一方向用
のみで足り、部品管理に費やす時間も従来に比して半減
するなど、生産性の向上及びコストの低減を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すチョークコイルの斜視
図である。
【図2】(a)は実施例の回路図、(b)は実施例に用
いるチョークコイルの要部側面図、(c)は実施例に用
いるチョークコイルの要部正面図である。
【図3】実施例に用いるチョークコイルの要部の分解斜
視図である。
【図4】実施例に用いるチョークコイルの平面図であ
る。
【図5】実施例に用いるチョークコイルの正面図であ
る。
【図6】実施例のケースを示す分解斜視図である。
【図7】実施例のケース内の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図8】実施例に用いるカバーの正面図である。
【図9】実施例に用いるカバーの断面図である。
【図10】実施例に用いるボデイの背面図である。
【図11】実施例に用いるボデイの断面図である。
【図12】(a)は一方のリード板の正面図である。
(b)は実施例に用いる側面図である。
【図13】実施例に用いる端子板及び刃受けばねを示
し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図14】─実施例に用いる端子板及び刃受けばねを示
し、(a)は平面図、(b)は─面図である。
【図15】実施例に用いる取付枠の一例を示す斜視図で
ある。
【図16】従来例のチョークコイルの正面図である。
【符号の説明】
1 平角導体 1a 巻線端子接続部 1b 巻線端子接続部 1a' 巻線端面 1b' 巻線端面 2 コア半体 2a 芯部 2b ヨーク部 80 中央絶縁ボビン 82 上側絶縁部 83 下側絶縁部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨーク部に磁気結合した芯部に平角導体
    を幅方向に曲成して巻付け、かつ芯部の軸線方向におい
    て平角導体を厚み方向に重ねることによって形成した単
    層巻線を備える一対のコア半体が、一方のコア半体の巻
    線の巻回方向と他方のコア半体の巻線の巻回方向とを
    一方向に揃えて同軸に接続されると共に、一方のコア半
    体の巻線と他方のコア半体の巻線との間には中央絶縁ボ
    ビンが介挿され、該中央絶縁ボビンの両側面に当接する
    一方の単層巻線の端子接続部と他方の単層巻線の端子接
    続部とが、中央絶縁ボビンを挟んだその両側位置で、且
    つ軸線とほぼ垂直な平面内に配置されていることを特徴
    とするチョークコイル。
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