JPH0526670U - 車両の追突緩衝装置 - Google Patents

車両の追突緩衝装置

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JPH0526670U
JPH0526670U JP7314991U JP7314991U JPH0526670U JP H0526670 U JPH0526670 U JP H0526670U JP 7314991 U JP7314991 U JP 7314991U JP 7314991 U JP7314991 U JP 7314991U JP H0526670 U JPH0526670 U JP H0526670U
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JP
Japan
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vehicle
rear bumper
bumper
hydraulic buffer
actuator
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Pending
Application number
JP7314991U
Other languages
English (en)
Inventor
弘明 長内
慶人 渡邊
良昭 山田
Original Assignee
日産デイーゼル工業株式会社
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Application filed by 日産デイーゼル工業株式会社 filed Critical 日産デイーゼル工業株式会社
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Publication of JPH0526670U publication Critical patent/JPH0526670U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常時の走行性能(デパーチャアングルの確
保)を犠牲にすることなく、追突車のもぐりこみ防止と
衝突エネルギの吸収が十分に図れるようにする。 【構成】 車両のリヤバンパ2を前後方向へ移動可能に
支持すると共に、リヤバンパ2を車両の後方へ向けて付
勢する衝突エネルギ吸収用の油圧バッファ5と、油圧バ
ッファ5の付勢力に抗してリヤバンパ2の位置を可変的
に規制するアクチュエータ4を設ける一方、自車の走行
状態を検出する手段25と、後続車の走行状態を検出す
る手段26と、これらの検出結果に基づいて後続車が追
突する可能性の高いときにリヤバンパ2を通常位置から
さらに後方へ突き出すようにアクチュエータ4を作動さ
せる制御手段27,28を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は車両の追突緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、大型車両にあっては後続車(乗用車など)の追突事故に備え、衝突エ ネルギの吸収と追突車のもぐりこみ防止を図るため、追突緩衝手段として車体後 部の床下に配置されるスペアタイヤを利用したものが知られている(実開昭62 ー10158号公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このような従来装置ではスペアタイヤの固定位置を走行性能(デパ ーチャアングルの確保)との兼合いから決めざるを得ないため、追突車のもぐり こみ防止と衝突エネルギの吸収の面からはスペアタイヤをできるだけ車両後方に 迫り出すことが望ましいが、そうする訳にもいかないので必ずしも常に十分な効 果が得られるとは限らないという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、この考案は車両のリヤバンパを前後方向へ移動可能に支持すると共に 、リヤバンパを車両の後方へ向けて付勢する衝突エネルギ吸収用の油圧バッファ と、油圧バッファの付勢力に抗してリヤバンパの位置を可変的に規制するアクチ ュエータを設ける一方、自車の走行状態を検出する手段と、後続車の走行状態を 検出する手段と、これらの検出結果に基づいて後続車が追突する可能性の高いと きにリヤバンパを通常位置からさらに後方へ突き出すようにアクチュエータを作 動させる制御手段を備える。
【0005】
【作用】
通常時はアクチュエータが油圧バッファの付勢力に抗してリヤバンパを走行性 能との兼合いから決まる規定位置に保持する。そして、後続車が追突しそうな場 合にアクチュエータが作動すると、リヤバンパは油圧バッファの付勢力で車両後 方に突き出すのであり、これにより油圧バッファが最伸長状態になるため、衝突 エネルギを十分に吸収できる。また、リヤバンパの突き出しにより追突車のもぐ りこみ防止も有効に図れる。
【0006】
【実施例】
図1〜図4において、1はトラックのリヤバンパ2を左右のシャシフレーム3 に対して車両の前後方向へ移動可能に支持する一対のスライドガイド、4は後述 の油圧バッファ5の付勢力に抗してリヤバンパ2の位置を可変的に規制するアク チュエータとしての電動ウィンチである。
【0007】 スライドガイド1はインナチューブ6とアウタチューブ7を伸縮自由に組み合 わせたもので、おのおのアウタチューブ7側でブラケット8を介して左右のシャ シフレーム3に固定される。これらのスライドガイド1の中心部にはインナチュ ーブ6を介してリヤバンパ2を常に車両後方に付勢する周知の油圧バッファ5が 収装され、インナチューブ6先端にラバーブロック9を介してリヤバンパ2が結 合される。
【0008】 ここで、リヤバンパ2は鋼製の心材10と合成樹脂製の外装カバー11とから なり、心材10にはラバーブロック9嵌め付け用の空間12が形成される。スラ イドガイド1のインナチューブ6はリヤバンパ2の裏側から心材10の空間12 に挿入すると共に、同じく表側と裏側の鋼板13と14の間にラバーブロック9 を嵌め付けるによりチューブ6外周のフランジ片15を介して挟持されるのであ る。16はアウタチューブ7とインナチューブ6との間に介装したガイドブッシ ュをしめす。
【0009】 油圧バッファ5は図5にも示すようにシリンダ17内に摺動自由なピストン1 8と、シリンダ17の一端から突出するピストンロッド19と、シリンダ17の 外周に設けられる油溜め20などを備え、ピストンロッド19が衝突力を受けて リターンスプリング21のバネ力に抗して収縮すると、これに伴ってシリンダ1 7内の油がピストン19に押されて縮小する室からシリンダ17外周の小孔22 を通して油溜め20やシリンダ17内の拡大する室へと流れ、小孔22を通過す る際の油圧抵抗力によって衝突エネルギを吸収するようになっている。
【0010】 電動ウィンチ4は左右のシャシフレーム3を結合するクロスメンバ23の中央 に配置され、ワイヤ24を介してリヤバンパ2に連結される。この場合、電動ウ ィンチ4は作動時に電流の流れが切り替わるとこれに応じて正逆回転すると共に 、非作動時には停止位置に固定されるようになっている。
【0011】 電動ウィンチ4の制御系は図6のように後続車の走行状態を検出するためのレ ーザヘッド25と、自車の走行状態を検出する車速センサ26と、これらの検出 結果から後続車の追突する可能性を判定して追突が避けられそうもないときに作 動信号を出力するCPU27と、この作動信号に基づいて電動ウィンチ4の駆動 (正逆回転)を制御するコントローラ28とから構成される。
【0012】 図7はさらに制御系のブロック構成を示すもので、CPU27には自車と後続 車の車間距離およびその変化率(相対速度)を演算する距離処理回路30と、自 車の車速ならびに後続車との車間距離などから後続車が追突する可能性の高いと きに作動信号などを出力する情報処理回路31が設けられる。なお、コントロー ラ28は電動ウィンチ4を正確に制御するため、リヤバンパ2の位置を検出する バンパ位置検出手段32を備える。33は運転室に配置したモニタに後続車の急 接近など情報の表示信号を出力するモニタ出力処理回路、34は電源である。
【0013】 CPU27の制御パターン、つまりどのようなときに作動信号を出力するかを 説明するのが図8で、この例では後続車との車間距離と相対速度をパラメータと して作動信号の出力を制御するのであり、相対速度の低い領域(20km/h) では車間距離に関係なく電動ウィンチを非作動状態に保ち、相対速度の高い領域 (60km/h)では車間距離が50m以下に接近すると作動信号を出力する。 そして、相対速度の中間領域(20〜60km/h)では車間距離/相対速度が 人間の危険回避能力に基づく所定時間(3秒間)以下のときに作動信号を出力す るように設定される。
【0014】 図9は制御内容を説明するフローチャートで、車両のエンジンキースイッチが オンの停車時(一時停車状態)もしくは微速走行中には自車と後続車の関係が図 8の作動信号の出力領域に入ると、電動ウィンチを正回転させて油圧バッファの 伸長によってリヤバンパを通常位置から車両後方に突き出すと共に、この状態で 所定時間(10秒間)が経過したときに追突の回避を判断して電動ウィンチを逆 回転させ、リヤバンパを通常位置に引き戻して固定する(ステップ51〜59) 。
【0015】 また、エンジンキースイッチがオフの停車時(駐車状態)には電源タイマの作 動により所定のセット時間(路肩駐車の場合を想定して10〜15分間)だけ電 源ウィンチに対する制御の可能な状態に保持する(ステップ2→60〜68)。 なお、電源タイマのセット時間は可変とすると良い。
【0016】 このような構成により、通常時は電動ウィンチ4が油圧バッファ5の付勢力に 抗してリヤバンパ2を規定位置に保持する一方、一時停車や駐車時などで後続車 が追突しそうになると、電動ウィンチ4の駆動によりリヤバンパ2が油圧バッフ ァ5の付勢力で車両後方に突き出すため、追突車のもぐりこみを効果的に防止で き、しかも油圧バッファ5は最伸長状態になるため、衝突エネルギを十分に吸収 できるのである。
【0017】 この場合、電動ウィンチ4はワイヤ24を介してリヤバンパ2に連結したので 、ワイヤ24のフレキシブル性により追突時の衝撃がまともにウィンチ4に伝わ るのを防止できる。また、リヤバンパ2とスライドガイド1の結合部はラバーブ ロック9が介在する柔構造としたので、リヤバンパ2に偏荷重が作用しても油圧 バッファ5の良好な作動性が害されることも少ない。
【0018】 したがって、通常時の走行性能(デパーチャアングルの確保)を犠牲にするこ となく、追突事故時の被害軽減が有効に図れることになる。
【0019】
【考案の効果】
以上要するにこの考案によれば、車両のリヤバンパを前後方向へ移動可能に支 持すると共に、リヤバンパを車両の後方へ向けて付勢する衝突エネルギ吸収用の 油圧バッファと、油圧バッファの付勢力に抗してリヤバンパの位置を可変的に規 制するアクチュエータを設ける一方、自車の走行状態を検出する手段と、後続車 の走行状態を検出する手段と、これらの検出結果に基づいて後続車が追突する可 能性の高いときにリヤバンパを通常位置からさらに後方へ突き出すようにアクチ ュエータを作動させる制御手段を備えるので、通常時の走行性能(デパーチャア ングルの確保)を犠牲にすることなく、追突車のもぐりこみ防止と衝突エネルギ の吸収が十分に図れるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リヤバンパ部の平面構成図である。
【図2】同じく側面構成図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図1のB−B断面図である。
【図5】油圧バッファの構成断面図である。
【図6】装置全体の構成図である。
【図7】制御系のブロック図である。
【図8】CPUの制御パターン図である。
【図9】制御内容を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 スライドガイド 2 リヤバンパ 3 シャシフレーム 4 電動ウィンチ 5 油圧バッファ 9 ラバーブロック 25 レーザヘッド 26 車速センサ 27 CPU 28 コントローラ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のリヤバンパを前後方向へ移動可能
    に支持すると共に、リヤバンパを車両の後方へ向けて付
    勢する衝突エネルギ吸収用の油圧バッファと、油圧バッ
    ファの付勢力に抗してリヤバンパの位置を可変的に規制
    するアクチュエータを設ける一方、自車の走行状態を検
    出する手段と、後続車の走行状態を検出する手段と、こ
    れらの検出結果に基づいて後続車が追突する可能性の高
    いときにリヤバンパを通常位置からさらに後方へ突き出
    すようにアクチュエータを作動させる制御手段を備える
    ことを特徴とする車両の追突緩衝装置。
JP7314991U 1991-09-11 1991-09-11 車両の追突緩衝装置 Pending JPH0526670U (ja)

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JP7314991U JPH0526670U (ja) 1991-09-11 1991-09-11 車両の追突緩衝装置

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JPH0526670U true JPH0526670U (ja) 1993-04-06

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ID=13509844

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JP7314991U Pending JPH0526670U (ja) 1991-09-11 1991-09-11 車両の追突緩衝装置

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0243745B2 (ja) * 1980-10-22 1990-10-01 Bayer Ag Torikuroromechirukinokisarinruioyobisonoseizohoho

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0243745B2 (ja) * 1980-10-22 1990-10-01 Bayer Ag Torikuroromechirukinokisarinruioyobisonoseizohoho

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