JPH0526356U - ガスバリヤー性多層キヤツプ - Google Patents
ガスバリヤー性多層キヤツプInfo
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- JPH0526356U JPH0526356U JP7402891U JP7402891U JPH0526356U JP H0526356 U JPH0526356 U JP H0526356U JP 7402891 U JP7402891 U JP 7402891U JP 7402891 U JP7402891 U JP 7402891U JP H0526356 U JPH0526356 U JP H0526356U
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- gas barrier
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Abstract
(57)【要約】
【目的】薬品、食品等を収納、保存するための容器に用
いるプラスチック製キャップにおいて、キャップが接着
剤層を設けた3種5層のガスバリヤー性多層キャップを
提供すること。 【構成】基材層である最内層及び最外層を除く中間層に
ガスバリヤー性樹脂層を有し、基材層と中間層の間に接
着剤層を有する3種5層の合成樹脂からなるガスバリヤ
ー性多層キャップ。
いるプラスチック製キャップにおいて、キャップが接着
剤層を設けた3種5層のガスバリヤー性多層キャップを
提供すること。 【構成】基材層である最内層及び最外層を除く中間層に
ガスバリヤー性樹脂層を有し、基材層と中間層の間に接
着剤層を有する3種5層の合成樹脂からなるガスバリヤ
ー性多層キャップ。
Description
【0001】
本考案は、プラスチック製キャップに係り、さらに詳しくは酸素バリヤー性を 有する多層キャップに関するものである。
【0002】
薬品、食品等を収納、保存するための容器に用いるプラスチック製キャップに 関しては、単にプラスチックの単層キャップが用いられることが多く、ガスバリ ヤー性、内容物適性の観点からは不十分であり、やむを得ずこれを補うため容器 開口部にアルミ箔等を積層したガスバリヤー性シートをヒートシールしたり、キ ャップ内面または外面にガスバリヤー性シートを積層被覆し、ガスバリヤー性を 保つことが一般に行われている。
【0003】 しかしながら、前者のヒートヒールされたシートは、一度剥離するとその機能 を失ってしまい、後者の場合は単層で形成されたキャップにガスバリヤー性シー トを積層被覆する工程が増してしまうという問題点があった。
【0004】 そこで、上記問題点を解決する方法として、ガスバリヤー性樹脂層を中間層に 設けた3層構造を有する多層キャップが開示されている(実開昭62−2005 61公報)。しかしながら、キャップの基材となるポリプロピレン、ポリエチレ ン等のポリオレフィン系樹脂とガスバリヤー性樹脂とは層間接着性が悪いため、 層間剥離が生じ易く、充分なガスバリヤー性が得られないという欠点を有してい た。
【0005】
本考案は、薬品、食品等を収納、保存するための容器に用いるプラスチック性 キャップにおいて、キャップが接着剤層を設けた3種5層のガスバリヤー性多層 キャップを提供することを課題とする。
【0006】
本考案は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、キャップがガスバリヤー 性樹脂層を含んで、合成樹脂が3種5層の層構成をなすガスバリヤー性多層キャ ップを提供するものである。
【0007】 以下に、本考案の構成を図面を用いて説明する。 図1は、本考案によるガスバリヤー性多層キャップの一実施例を示す断面図で ある。図2は、図1のA部の部分拡大断面を示す説明図である。キャップ1は中 心層として、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下EVOHという),ポ リ塩化ビニリデンなどのガスバリヤー性樹脂層4、最内外層としては、内容物適 性あるいは強度適性のあるポリプロピレン樹脂,ポリスチレン樹脂などの基材層 2、また前記のガスバリヤー性樹脂層4と最内外層である基材層2を接着するた めの接着層3よりなる3種5層の層構成を有している。接着剤層3は基材層2と ガスバリヤー性樹脂層の種類により適宜選択できるが、ポリプロピレン変性樹脂 としてのマレイン酸グラフト変性ポリプロピレン樹脂などが用いられる。
【0008】 そして、その製造方法は出願人が提案した「多層成形ノズル及び射出成形方法 」特願平01−271154号、により一度の射出成形にて実現することが可能 である。
【0009】
本考案のガスバリヤー性多層キャップは、中間層にガスバリヤー性樹脂層を有 するため、従来のポリプロピレン等からなる単層キャップの外観を有するがキャ ップ自体がガスバリヤー機能を持つため一度開栓した後も再び閉栓すれば、ガス バリヤー機能を維持する。さらに、中間層と基材層との層間に接着剤層が設けて あるため、接着性の無い基材層と中間層同士であっても充分な層間接着強度を得 ることができる。
【0010】
前記の出願人が提案した製造方法により、3種類の樹脂を同時に一度に射出し 、表裏対象5層構造の直径100mmの多層キャップを成形した。 すなわち、最内外層2としてメルトインデックス(MI)15のポリプロピレ ン樹脂、中間層にEVOH,外層とEVOH層との接着層、内層とEVOH層と の接着剤層として、マレイン酸グラフト変性ポリプロピレン樹脂を使用し、いず れの樹脂も樹脂温度240°C、金型温度は40°Cで成形した。
【0011】 この多層キャップと比較用として、同一のキャップをポリプロピレン単層で成 形した場合との酸素透過率を測定したところ、多層キャップの酸素透過率はポリ プロピレン単層のキャップに比べ50分の1という小さい値を示すと共に、衝撃 、変形を加えても層間剥離は発生せず、充分な層間接着強度を有していることが 判明した。
【0012】
本考案の多層キャップを用いれば、他のガスバリヤー性シート等を使用するこ となく、キャップのみでバリヤー性を維持することができ、中間層と基材層との 層間に接着剤層が設けてあるため、接着性の無い基材層と中間層同士であっても 充分な層間接着強度を得ることができる。
【0013】
【図1】本考案の一実施例のガスバリヤー性多層キャッ
プの断面図。
プの断面図。
【図2】本考案の一実施例の図1のA部の部分拡大説明
図。
図。
1…キャップ 2…基材層 3…接着剤層 4…ガスバ
リヤー性樹脂層
リヤー性樹脂層
Claims (1)
- 【請求項1】キャップがガスバリヤー性樹脂層を含ん
で、合成樹脂が3種5層の層構成をなすガスバリヤー性
多層キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991074028U JP2555063Y2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | ガスバリヤー性多層キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991074028U JP2555063Y2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | ガスバリヤー性多層キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0526356U true JPH0526356U (ja) | 1993-04-06 |
JP2555063Y2 JP2555063Y2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=13535276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991074028U Expired - Fee Related JP2555063Y2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | ガスバリヤー性多層キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555063Y2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62208344A (ja) * | 1986-02-26 | 1987-09-12 | キヨ−ラク株式会社 | 包装用多層構造体 |
JPS6367251A (ja) * | 1986-08-28 | 1988-03-26 | 昭和電工株式会社 | 缶様容器蓋 |
JPS63264348A (ja) * | 1987-04-22 | 1988-11-01 | Kureha Chem Ind Co Ltd | 耐寒性多層フィルム |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP1991074028U patent/JP2555063Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62208344A (ja) * | 1986-02-26 | 1987-09-12 | キヨ−ラク株式会社 | 包装用多層構造体 |
JPS6367251A (ja) * | 1986-08-28 | 1988-03-26 | 昭和電工株式会社 | 缶様容器蓋 |
JPS63264348A (ja) * | 1987-04-22 | 1988-11-01 | Kureha Chem Ind Co Ltd | 耐寒性多層フィルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2555063Y2 (ja) | 1997-11-19 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |