JPH05263037A - 塗料用組成物 - Google Patents

塗料用組成物

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JPH05263037A
JPH05263037A JP4062426A JP6242692A JPH05263037A JP H05263037 A JPH05263037 A JP H05263037A JP 4062426 A JP4062426 A JP 4062426A JP 6242692 A JP6242692 A JP 6242692A JP H05263037 A JPH05263037 A JP H05263037A
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JP
Japan
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group
weight
monomer
coating composition
polymerizable unsaturated
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Application number
JP4062426A
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English (en)
Inventor
Mikio Shin
幹雄 新
Tadayoshi Matsunaga
忠與 松永
Takashi Taniguchi
孝 谷口
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPH05263037A publication Critical patent/JPH05263037A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、耐候性や防汚性に優れ、かつ撥水の
長期的耐久性にも優れた被膜を形成する撥水性塗料用組
成物を提供する。 【構成】フッ素含有重合性単量体1〜70重量%、側鎖
および/または末端に、水酸基、ハイドロジエン基、カ
ルボキシル基、クロロアルキル基、メルカプト基、エポ
キシ基、アミノ基、アルコキシ基、アシロキシ基および
ビニル基から選ばれる少なくとも1つの置換基を有する
オルガノポリシロキサン30〜99重量%を重合してな
る共重合体を含有してなる塗料用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は常温硬化あるいは低温乾
燥硬化により、基材との密着性に優れ、長期にわたって
撥水性を維持する塗膜を与える塗料用組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、耐候性、撥水性、耐汚染性に優
れ、有機溶剤に可溶な塗料用樹脂として、フッ素含有樹
脂が用いられている。特公昭50−29730号公報や
特開昭58−34866号公報などにおいては、含フッ
素重合性単量体、官能基を有する重合性単量体などの共
重合体が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
50−29730号公報や特開昭58−34866号公
報においては、光などにより加水分解や劣化が起こり撥
水性や耐候性が低下する。 本発明は、耐候性や防汚性
などが良好で、特に優れた撥水の耐久性を有する塗料用
組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は下記の構成を有する。
【0005】「フッ素含有重合性単量体1〜70重量
%、側鎖および/または末端に、水酸基、ハイドロジエ
ン基、カルボキシル基、クロロアルキル基、メルカプト
基、エポキシ基、アミノ基、アルコキシ基、アシロキシ
基およびビニル基から選ばれる少なくとも1つの置換基
を有するオルガノポリシロキサン30〜99重量%を重
合してなる共重合体を主成分としてなる塗料用組成
物。」本発明において使用されるフッ素含有重合性単量
体は、特に限定されるものではなく、例えば、一般式R
f (CH2 n OCOCR=CH2 で表されるアクリル
系化合物が好ましく用いられる。ここで、Rf はフロロ
アルキル基またはパーフロロアルキル基を含有する置換
基であり、そのフッ素原子の数は、優れた撥水性を発現
させる上で6以上であることが好ましい。nは1または
2であることが好ましく、Rは水素またはメチル基であ
る。フロロアルキル基またはパーフロロアルキル基と
は、直鎖上、分枝状または環状の化合物から誘導された
アルキル基の、水素原子の一部または全部がフッ素原子
に置換された置換基であり、これらを含有する置換基と
は、フロロアルキル基またはパーフロロアルキル基のみ
からなる置換基であるか、あるいはこれらの置換基を少
なくとも末端部分に有し、それらと結合してエーテル結
合、アミド結合、スルホンアミド結合、炭素環式化合物
などを含有する置換基である。単量体の具体例は、次に
示すようなフロロアルキル(メタ)アクリレートが一例
として挙げられる。
【0006】 CH2 =CRCO2 (CH2 a b 2b+1 (aは0から2、bは3〜12の整数を示す) CH2 =CRCO2 CH2 O(CF2 2 OCb 2b+1 (bは2〜4の整数を示す) CH2 =CRCO2 CH2 (CF2 a H (aは4〜14の偶数を示す)
【化1】 CH2 =CRCO2 (CH2 c NR'SO2 8 17 (cは1〜10の整数を示す。R'は炭素数1〜4のアル
キル基を示す。) CH2 =CRCO2 (CH2 2 NR'CO2 7 15 (R'はC1 〜C9 のアルキル基を示す) CH2 =CRCO2 (CH2 2 f (Rf は、C6 13〜C1225を示す)
【化2】 CH2 =CRCO2 CH2 CHOHCH2 8 17 CH2 =CRCO2 (CH2 2 NCH3 CO(CF2 CF2 O)3 2 5 ここでRf のフロロアルキル基またはパーフロロアルキ
ル基においてフッ素原子の数が6以上のものを用いるこ
とによって、膜厚方向にフッ素の濃度分布をもった被膜
を形成し、被膜表面のフッ素濃度は高く、内部の方はフ
ッ素濃度が低くなるという効果を有する。特にRf のフ
ッ素原子の数が6〜30の範囲において、きわめて優れ
た効果を発揮する。
【0007】フッ素濃度を知る手段としては、同一条件
で接触角を測定した場合、フッ素濃度が高いと被膜表面
の接触角は大きくなり、被膜表面の接触角を測定するこ
とによって簡便に知ることができる。また2次イオン質
量分析装置を用いて被膜表面(〜1000オングストロ
ーム)のフッ素濃度を直接に測定することもできる。こ
の装置は、5〜15kev 程度のエネルギーを被膜表面に
当て、スパッタリングによって試料から発生する2次イ
オンを質量分析する方法である。
【0008】また、塗膜表面の元素組成分析について
は、防錆管理 '86年11月号340〜345頁に記載
のESCAを用いた方法が本発明においても好適に用い
られる。
【0009】したがって、上記のフッ素含有の単量体を
少量使用することによって被膜中のフッ素含有による効
果を最大限に発揮できる。このように、被膜表面のフッ
素濃度がきわめて高くなることから、フッ素による優れ
た特性が付与され、被膜表面の耐候性、撥水性、耐汚染
性、耐食性、低摩擦性を著しく向上させることができ
る。例えば、塗料用被膜は、酸化チタンなどの顔料によ
って着色して使用する場合、屋外に暴露されても、太陽
光線はその大部分が被膜表面で反射され、内部までは侵
入して行きにくく、耐久性が求められる場合などにおい
て、本発明の組成物が効果的に使用される。
【0010】一方、基板に接触する面(裏面)はフッ素
濃度がほとんど無いために、被膜と基板との密着性が優
れる特徴があり、通常のフッ素系塗料の密着性の悪さの
問題点が解決されている。このように被膜中のフッ素含
有量を必要度の高いところに多く配置させ、一方必要度
の低いところはフッ素を分布させない塗膜が得られる。
【0011】また、本発明のフッ素含有重合性モノマ
は、本発明塗料用組成物中、1〜70重量%の割合で含
有されることが必要であり、好ましくは40〜70重量
%である。30重量%未満ではフッ素共重合による効果
が小さく、また70重量%を越えると通常の溶媒への溶
解性が低下し、フロン系のものにしか溶解しにくくなる
ためである。
【0012】また、フッ素含有重合体としては、アクリ
ル系、オレフィン系、エステル系、エーテル系およびエ
ポキシ系などの重合体が好ましく用いられる。アクリル
系の重合体としては、“コータックス”(東レ(株)
製)など、オレフィン系の重合体としては、“ルミフロ
ン”(旭硝子(株)製)など、エーテル系重合体として
は、“フォンブリン”(モンテゲソン(株)製)など、
エポキシ系重合体としては、ビスフェノールFタイプな
どが用いられる。また、本発明において含フッ素重合体
には、共重合体も含まれる。
【0013】一方、本発明において、含フッ素重合性単
量体と共重合するオルガノポリシロキサンにおいては、
側鎖および/または末端に、水酸基、ハイドロジエン
基、カルボキシル基、クロロアルキル基、メルカプト
基、エポキシ基、アミノ基、アルコキシ基、アシロキシ
基およびビニール基から選ばれる少なくとも1つの置換
基を有することが必要である。例えば、メルカプト変性
シリコーン、ビニール変性シリコーン、エポキシ変性シ
リコーン、カルボキシ変性シリコーン、アルコール変性
シリコーン、アミノ変性シリコーンなどを挙げることが
できる。メルカプト基を有するオルガノポリシロキサン
化合物としては、例えば、一般式(A)
【化3】 で表わされるメルカプト変性シリコーン樹脂が挙げられ
る(Rはメチル、エチルおよびプロピル基、Xは結合
基、d、eは1以上の整数を示す。)。さらに具体的に
は、東レシリコーン社の“BX−16−838A”や
“BY16−838”などを挙げることができる。
【0014】また一般式(B)
【化4】 (fは1〜18の整数、gは2あるいは3、R1 はC1
〜C5 のアルキル基、R2 はe=3の時は0、e=2の
時はC1 〜C5 のアルキル基を示す)で表わされるシラ
ンカップリング剤も好ましく用いられる。
【0015】具体的なものとしては、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リエトキシシラン、γ−メルカプトプルピルトリメトキ
シシラン、γ−メルカプトエチルトリエトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
メルカプトエチルメチルジメトキシシラン、γ−メルカ
プトプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプト
エチルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメ
チルジプロポキシシランなどを挙げることができる。
【0016】本発明のオルガノポリシロキサンは、本発
明塗料用組成物中、30〜99重量%の割合で用いら
れ、さらに好ましくは、30〜70重量%である。使用
量が30重量%未満では撥水性の耐久性が不十分であ
り、また99重量%を越えるとの共重合体の分子量が下
がりすぎ、塗膜にベタつきが生じ塗膜としての問題が発
生する。
【0017】上記オルガノポリシロキサンを用いて、フ
ッ素重合性モノマと共重合体を作ると、オルガノポリシ
ロキサン中に含有される置換基がポリマ末端停止剤とし
て働き必ずポリマ末端に位置させることができる。これ
を重合中および/または造膜時に加水分解をおこさせて
シロキサン結合をつくることになり、撥水の耐久性を発
現させるのに必須であるフッ素−シリコーンのくし型構
造を有したグラフトポリマを得ることができる。
【0018】次に、本発明においては、前述のフッ素含
有重合性モノマ、オルガノポリシロキサンとともに、水
酸基および重合性不飽和基を有する単量体、その他の共
重合可能な重合性不飽和基を含有する単量体を共重合成
分として用いることが好ましい。さらに、これらととも
に、2個以上のイソシアネート基を含むポリイソシアネ
ート化合物を硬化剤として含有することが好ましい。あ
るいは、水酸基および重合性不飽和基を有する単量体3
〜30重量%、その他共重合可能な重合性不飽和基を含
有する単量体70〜97%重量を共重合成分とし、2個
以上のイソシアネート基を含むポリイソシアネート化合
物を硬化剤としてなる共重合体を、フッ素含有重合性モ
ノマ、オルガノポリシロキサンを共重合成分とする共重
合体と、混合してもよい。
【0019】水酸基および重合性不飽和基を有する単量
体としては、β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、β−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどを挙げる
ことができる。
【0020】水酸基および重合性不飽和基を有する単量
体の共重合体中での含有量が、3重量%未満の場合には
塗膜として架橋密度が低くなりすぎ、耐溶剤性や耐候性
などが低下して実用上問題を生じる。また30重量%を
越えると架橋密度が高くなり過ぎて被膜が脆くなる。ま
た共重合体のキシレンや酢酸ブチルなどの有機溶媒への
溶解性が低下するなど塗料としての問題も生じる。
【0021】次に共重合可能な重合性不飽和基を含む単
量体としては特に限定されるものではなく、例えば、不
飽和基含有ビニル単量体としては、その代表的なものと
して、スチレン、ビニルトルエン、もしくはα−メチル
スチレンの如き芳香族系ビニル化合物、酢酸ビニル、塩
化ビニル、塩化ビニリデンの如きビニルエーテル類;メ
チル(メタ)アクリレート、2エチルヘキシルアクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、n(イソまたは
t)−ブチル(メタ)アクリレート、t−プロピル(メ
タ)アクリレート、の如き(メタ)アクリル酸類;マレ
イン酸、フマール酸、もしくはイタコン酸などの不飽和
ジカルボン酸類とC1 〜C10なる一価のアルコールとの
ジエステル類;(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メ
タ)アクリルアミドもしくはN−アルコキシメチル化
(メタ)アクリルアミドの如き(メタ)アクリルアミド
類;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートの如き
N、N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレー
ト類;βアシッドホスホキシ(メタ)アクリレートの如
き燐酸基含有(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリ
ル酸、マレイン酸、フマール酸もしくはイタコン酸ある
いは水酸基含有ビニル単量体と飽和ポリカルボン酸との
等モル付加反応生成物の如き不飽和カルボン酸類;グリ
シジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メ
タ)アクリレートもしくは(メタ)アリルグリシジルエ
ーテルあるいは(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマ
ール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸と「エピコ
ート1001もしくは1004」(シェル社製 エポキ
シ樹脂)、「エピクロン200、400、441、85
0もしくは1050」大日本インキ社製 エポキシ樹
脂)、「アラルダイト6071」(チパガイギー社製
エポキシ樹脂)、または「チッソノックス 221」
(チッソ社製 エポキシ樹脂)の如き1分子中少なくと
も2個のエポキシ基を有するポリエポキシ化合物とを等
モルで付加反応させて得られるエポキシ基含有重合性付
加物;重合性不飽和結合およびエポキシ基を有する低分
子量のポリエステル樹脂(例えばシェル社の「ペオ
パ」)、および2−t−ブチル−6(3−t−ブチル−
2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフ
ェニルアクリレートなどが挙げられる。
【0022】これら成分の本発明塗料用組成物中の含有
量としては、70〜97重量%である。
【0023】これら使用可能なビニル単量体の一部とし
て下記の単量体を用いると撥水の耐久性や耐候性が向上
する。
【0024】シクロペンチル、シクロヘキシル、メチル
シクロヘキシル、2,2,5−トリメチルシクロヘキシ
ル、n−ボルニル、iso−ボルニル、ノルボルニル、
ノルボルニルメチル、l−メンチル、l−フェンチル、
1−アダマンチル、2−アダマンチル、3,5−ジメチ
ル−1−アダマンチル、p−メンタン、2−メチルカン
ファン、l−メンチール、シクロドデシル、トリシクロ
[5,2,1,02, ]デカ−8−イル、トリシクロ
[5,2,1,02,6]デカ−4−メチル、3−メチ
ル−1−アダマンチル、8−エチルアダマンチル、8−
メチル−5−エチル−1−アダマンチル、3,5,8−
トリエチル−1−アダマンチル、3,5−ジメチル−8
−エチル−1−アダマンチル、ノルボルネン、オクタヒ
ドロ−4,7−メンタノインデニル、オクタヒドロ−
4,7−メンタノインデン−1−イルメチル、p−メン
チル−8、p−メンチル−2、8−ヒドロキシ−2,
6,6−トリメチル−ビシクロ[8,1,1]ヘプタ
ン、8,7,7−シリメチル−4−ヒドロキシ−ビシク
ロ[4,1,0]ヘプタン−4−イル、1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−メタクリロイルオキシ−ピ
ペリジン、1−ベンジル−2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−アクリロイルオキシピペリジン、1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−アクリロイルオキシピペリ
ジン、1−ベンジル−2,2,6,6−テトラメチル−
メタクリロイルオキシ−ピペリジン、1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−アクリルアミド−ピペリジン、
1−n−ブチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−
アクリロイルオキシ−ピペリジン、2,2,6,6−テ
トラメチル−4−(N−n−ブチル)−アクリルアミド
−ピペリジン、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−メタクリルアミド−ピペリジン、1−メタクリロイル
オキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリ
ジン、1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−
4−アクリロイルオキシ−ピペリジン、2,2,6,6
−テトラメチル−4−アクリロイルオキシ−ピペリジ
ン、1−アリル−2,2,6,6−テトラメチル−4−
アクリロイルオキシ−ピペリジン、2,5,6−トリメ
チル−2,6−ジエチル−4−アクリロイルオキシ−ピ
ペリジン、1,2,5,6−テトラメチル−2,6−ジ
エチル−4−メタクリロイルオキシ−ピペリジン、1−
アクリロイルオキシエチル−2,2,6,6−テトラメ
チル−ピペリジン、1−[2´−アクリロイルオキシ−
ブチル]−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジ
ン、1,3,8−トリアザ−2,4−ジオキソ−3−ア
クリロイルオキシエチル−7,7,8,9,9−ペンタ
メチル−スピロ−[4,5´]−デカン、1,3,8−
トリアザ−2,4−ジオキソ−3−n−ブチル−7,
7,9,9−テトラメチル−8−アクリロイルオキシエ
チル−スピロ[4,5]−デカン、1,3,8−トリア
ザ−2,4−ジオキソ−3−n−オクチル−7,7,
9,9−テトラメチル−8−アクリロイルオキシエチル
−スピロ[4,5]−デカン、1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−(N−n−プロピル)−アクリルアミ
ド−ピペリジン、1−ベンジル−2,2,6,6−テト
ラメチル−4−(N−n−ブチル)−アクリルアミド−
ピペリジン、2,5,6−トリメチル−2,6−ジエチ
ル−4−(N−メチル)−アクリルアミド−ピペリジ
ン、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−マレイミ
ド−ピペリジンなどである。
【0025】また不飽和二重結合を有するベンゾフェノ
ン系の紫外線吸収剤も好ましく用いられ、例えば、下記
の構造を有するものが挙げられる。
【0026】
【化5】 1 、R2 、R3 、R4 のうち、少なくとも1つは不飽
和二重結合
【化6】 を有する有機基であり、その他の官能基は水素またはア
ルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、
アルコキシ基、アラルコキシ基、アリロキシ基、ヒドロ
キシ基、ハロゲン基、スルホン酸(エステル)基、カル
ボン酸(エステル)基、リン酸(エステル)基など特に
限定されるものではなく、同種であっても異種であって
もよい。
【0027】また、不飽和二重結合を有するベンゾトリ
アゾール系の紫外線吸収剤も好ましく用いられ、例え
ば、下記の構造を有するものが挙げられる。
【0028】
【化7】 ここでR5 、R6 、R7 のうち、少なくとも1つは不飽
和二重結合を有する有機基であり、その他の官能基は水
素またはアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、ア
リール基、アルコキシ基、アラルコキシ基、ヒドロキシ
基、ハロゲン基、スルホン酸(エステル)基、カルボン
酸(エステル)基、リン酸(エステル)基など特に限定
されるものではなく、同種であっても異種であってもよ
い。
【0029】また、不飽和二重結合を有するフェニルベ
ンゾエート系紫外線吸収剤も好ましく用いられ、例え
ば、下記の構造を有するものが挙げられる。
【0030】
【化8】 ここでR8 〜R13のうち、少なくとも1つは、不飽和二
重結合を有する有機基であり、その他の官能基は、水素
またはアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、アラルコキシ基、アリロキシ
基、ヒドロキシ基、ハロゲン基、スルホン酸(エステ
ル)基、カルボン酸(エステル)基、リン酸(エステ
ル)基など特に限定されるものではなく、同種であって
も、異種であってもよい。
【0031】上記紫外線吸収剤が含有するところの不飽
和二重結合の例としては、ビニル基、アリル基、ビニレ
ン基、(メタ)アクリロイル基、等が挙げられ、特に限
定されるものではないが、反応のしやすさから(メタ)
アクリロイル基が好ましい。これらの成分は、優れた光
安定機能を有しており、被膜に入ってくる紫外線を吸収
する。その成分を共重合によって重合体中に導入するた
め、被膜の耐候性を著しく向上させることができ、好ま
しい。
【0032】2個以上のイソシアネート基を含むポリイ
ソシアネート化合物としては、(1)ジ又はトリイソシア
ネート化合物、(2) ジ又はトリイソシアネート化合物と
活性水素含有化合物とを反応せしめてなる1分子中に2
個以上、好ましくは2個又は3個の末端イソシアネート
基を有するイソシアネート付加物及び(3) ジ又はトリイ
ソシアネート化合物のイソシアネート基同志を反応せし
めてなる1分子中に2個以上の末端イソシアネート基を
有するイソシアネート反応物などが挙げられる。
【0033】上記(1) に属するジ又はトリイソシアネー
ト化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリフ
エニルメタントリイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネート、水添トリレンジイソシアネート、水添
ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族系、脂
肪族系及び脂環式系イソシアネートなどがある。上記
(2) に属するイソシアネート付加物の製造に用いられる
活性水素含有化合物としては、例えば、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、トリメチロールプロパ
ン、エチレンジアミン、水、ポリエステルポリオールな
どが挙げられ、これらの活性水素含有化合物とジ又はト
リイソシアネート化合物との付加反応は公知の方法によ
って行なうことができる。
【0034】上記(3) に属する反応物としては、例え
ば、トリマー型のイソシアネート
【化9】 (式中、Rは炭化水素基である)、ダイマー型のウレチ
ジオン
【化10】 (式中、Rは炭化水素基である)などがある。
【0035】上記(1) 〜(3) に属するそれぞれのポリイ
ソシアネート化合物は、単独で又は2種以上を組み合わ
せて使用することができるが、これらのうちでは上記
(2) 及び(3) に属するイソシアネート付加物及びイソシ
アネート反応物を用いることが、毒性が少ないこと及び
アクリルポリオールとの硬化反応が適度に進行すること
などの理由により好ましい。
【0036】その中でも特に、ヘキサメチレンジイソシ
アヌレートと水又は多価アルコールとの付加物やイソシ
アネート基同志の反応によるイソシアヌレートが、毒性
が少なく塗装作業性に優れており、また、耐熱性、耐候
性にも優れているので好適である。アクリルポリオール
とポリイソシアネート化合物との混合割合は、アクリル
ポリオールに含まれる水酸基1モル当り、ポリイソシア
ネート化合物に含まれるイソシアネート基が0.2〜
2.0モル、好ましくは0.5〜1.5モルの範囲であ
る。
【0037】イソシアネート基が0.2モル未満の場合
には、形成される塗膜の硬化性が不十分である傾向があ
り、耐ガソリン性、耐溶剤性、耐薬品性などが低下し、
また、2.0モルを越える場合には、アクリルポリオー
ルとポリイソシアネート化合物との硬化(架橋)反応が
急激に起こり、しかも、過剰のイソシアネート基がその
まま残存したり空気中の水分と反応したりする可能性が
ある。
【0038】また、本発明のフッ素含有重合性単量体お
よびオルガノポリシロキサンとともに、塩基性窒素原子
および重合性不飽和基を有する単量体、カルボキシル基
および重合性不飽和基を有する単量体、その他の共重合
可能な重合性不飽和基を含有する単量体を共重合成分と
して含有し、さらに、1個以上のエポキシ基を含有する
硬化剤とを用いることが好ましい。塩基性窒素原子およ
び重合性不飽和基を有する単量体としては、ジアルキル
アミノアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリ
ルアミドなどを挙げることができる。具体的な一例とし
ては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノプロピ
ル(メタ)アクリレート、N−メチル(メタ)アクリル
アミド、N−Nジメチル(メタ)アクリルアミドなどを
挙げることができる。また、カルボキシル基および重合
性不飽和基を有する単量体としては、(メタ)アクリル
酸、イタコン酸、フマール酸、マレイン酸、クロトン酸
の如き不飽和カルボン酸類;チオグリコール酸などを挙
げることができる。さらには、塩基性窒素原子および重
合性不飽和基を有する単量体、カルボキシル基および重
合性不飽和基を有する単量体、その他の共重合可能な重
合性不飽和基を含有する単量体を共重合成分として含有
し、さらに、1個以上のエポキシ基を含有する硬化剤と
を用いた共重合体を、フッ素含有重合性単量体およびオ
ルガノポリシロキサンを共重合成分とする共重合体と、
混合することも好ましい。塩基性窒素原子および重合性
不飽和基を有する単量体が、かかる共重合体中、1〜2
5重量%、さらには、1〜20重量%、さらには、2〜
15重量%であることが好ましい。また、カルボキシル
基および重合性不飽和基を有する単量体についても、か
かる共重合体中、1〜25重量%、さらには、1〜20
重量%、さらには、2〜15重量%であることが好まし
い。その他の共重合可能な重合性不飽和基を含有する単
量体については、かかる共重合体中、50〜98重量%
であることが好ましい。
【0039】上記塩基性窒素原子および重合性不飽和基
を有する単量体、カルボキシル基および重合性不飽和基
を有する単量体の両方を用い、エポキシ基を含有する硬
化剤を用いることにより、硬化性が良好になる。
【0040】エポキシ基を含有する硬化剤としては、分
子内にエポキシ基を2個以上持っているものが好ましく
用いられる。
【0041】1分子内に2個以上のエポキシ基を有する
硬化剤としては、多価アルコールのグリシジンエーテル
が好ましく使用される。すなわち、エチレングリコール
ジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエ
ール、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビ
トールポリグリシジルエーテルなどが好ましく使用され
るが特にこれらに限定されるものではない。例えばグリ
シジル(メタ)アクリレートを共重合したアクリル系樹
脂なども使用可能である。
【0042】硬化剤の含有量は、(共重合体中の塩基性
原子(グラム原子))/(硬化剤中の酸素原子(グラム
原子))=0.3〜3の範囲が好ましい。
【0043】また、本発明においては、アルコキシシラ
ンを含む硬化剤が好ましく用いられるが、アルコキシシ
ランとしては1分子中に官能基を2個以上有するもので
あれば何れも使用できる。具体的な例としては、γ−
(2アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−(2アミノエチル)アミノプロピルジメトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メチルメト
キシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニールトリ
アセトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、ヘキサメチルシラザン、γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−クロ
ロプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピルメチルジメトキシシラン、ヒドロキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシ
シラン、γ−ジブチルアミノプロピルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、ジメチルエトキシシ
ラン、トリメチルメトキシシラン、n−デシルトリメト
キシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、γ−ジア
リルアミノプロピルトリメトキシシラン、n−ヘキサデ
シルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリメトキ
シシランなどを挙げることができる。
【0044】これら硬化剤の含有量は目的とする塗膜性
能によっても異なるが、前記塩基性窒素原子および重合
性不飽和基を有する単量体、カルボキシル基および重合
性不飽和基を有する単量体、その他の共重合可能な重合
性不飽和基を含有する単量体を共重合成分とする共重合
体中、0.1〜30重量%であることが好ましい。
【0045】本発明共重合体の重合方法としては、特に
限定されるものではなく、前述の単量体成分を用いて、
ラジカル重合開始剤の存在下で、溶液重合法によって行
なわれるのが好ましい。
【0046】ラジカル重合開始剤としては、有機過酸化
物タイプのもの、例えば、過酸化ベンゾイルなどのジア
シルパーオキシド系重合開始剤、ジクミルパーオキサイ
ドなどのジアルキルパーオキサイド系重合開始剤、te
rt−ブチルパーオキシオクトエートやtert−ブチ
ルパーオキシベンゾエートなどのパーオキシエステル系
重合開始剤が好適に使用され、その他、ケトンパーオキ
サイド系、パーオキシケタール系、ハイドロパーオキサ
イド系、パーオキシジカーボネート系、パーオキシエス
テル系の重合開始剤もまた使用できる。
【0047】これらの重合開始剤はそれぞれ単独で、あ
るいは2種以上併用して重合反応系に添加されるが、中
でも過酸化ベンゾイル、tert−ブチルパーオキシオ
クトエート、tert−ブチルパーオキシベンゾエート
が好適である。
【0048】さらに、上記の有機過酸化物タイプのもの
に加えて、アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ系
重合開始剤を使用しても良い。
【0049】溶液重合に用い得る溶剤としては、例え
ば、トルエンやキシレンのようなアルキルベンゼン誘導
体;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸アミ
ル、酢酸メトキシブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢
酸エチル、酢酸メチルセルソルブ、セルソルブアセテー
トなどの酢酸エステル系溶剤;ジオキサン、エチレング
リコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルな
どのエーテル系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトンなどのようなケトン系溶剤など
が挙げられ、これらを単独で、または2種以上混合して
使用し得る。
【0050】また溶剤として、特に硬化剤にエポキシ系
の化合物を用いる場合のみアルコール系のものを併用し
てもさしつかえない。
【0051】また、重合温度は、一般に約50〜200
℃、好ましくは約80〜150℃である。
【0052】なお、本発明においては、配合した単量体
混合物がすべて共重合していることが望ましいが、少量
の単量体混合物が未反応のまま共重合体中に残存してい
てもよい。
【0053】また、本発明においては、フッ素含有重合
性単量体とオルガノポリシロキサンとを重合し、また、
水酸基および重合性不飽和基を有する単量体と、その他
共重合可能な重合性不飽和基を含有する単量体とを重合
した後、混合しても、すべての単量体を混合して共重合
してもよい。また、塩基性窒素原子および重合性不飽和
基を有する単量体、カルボキシル基および重合性不飽和
基を有する単量体、その他共重合可能な重合性不飽和基
を有する単量体を用いる場合においても同様である。
【0054】また、本発明の塗料用組成物中には、他の
樹脂との相溶性を良くし、さらに塗膜の仕上がり外観の
向上、物理的及び化学的性質の向上、コストの低減など
の目的で、塗料に通常使用されている他の塗料用樹脂、
例えばアクリル樹脂、繊維素誘導体、アクリル変性ポリ
エステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコン
樹脂、フッ素樹脂などを含ませることができる。
【0055】さらに、本発明の被覆用組成物には、必要
に応じて、着色剤(例:酸化チタン、カーボンブラッ
ク、べんがら、フタロシアニンブルー、ベンジジンイエ
ローなどの無機又は有機系着色剤)、体質顔料(例:タ
ルク、マイカ、クレー、炭酸カルシウムなど)、メタリ
ック顔料(例:アルミニウム粉末、銅粉などの金属粉末
など)などを単独で又は組み合わせて含ませることがで
きる。
【0056】本発明の塗料用組成物に上記の各成分を添
加するには、通常の方法で混合、分散させればよい。
【0057】本発明の塗料用組成物において、ポリイソ
シアネート化合物およびエポキシ化合物は、アクリルポ
リマと常温で容易に反応し硬化するので、これらの両成
分をあらかじめ分けておき、必要に応じて前記の他の塗
料用樹脂、溶剤、各種添加剤、顔料などを両成分のいず
れか一方又は両方に混合、分散させたのち、塗装直前に
両成分を混合し、粘度を約10〜60秒(フォードカッ
プNo.4,20℃)に調整したのち、塗装に供するい
わゆる二液形とすることが望ましい。このようにして塗
装した塗膜の指触乾燥は20℃で約5〜20分、硬化乾
燥は同温度で約20〜60分程度であるが、必要により
約120℃以下の温度、好ましくは60〜100℃の温
度に加熱して強制乾燥することもできる。この二液形塗
料は常温でもすみやかに硬化するので、加熱することが
困難又は不可能な被塗物に適用することが好ましい。
【0058】本発明の塗料用組成物の塗装は、常法に従
って、例えばエアスプレー、エアレススプレー、静電塗
装、ハケ塗り、ローラ塗装、浸漬塗装などにより行なう
ことができ、その際の塗装被膜厚は乾燥膜厚で約5〜1
00μの範囲とすることが好ましい。
【0059】本発明の塗料用組成物が使用できる被塗布
物には特に制限がなく、各種材料の被覆のために使用す
ることができ、例えば金属(例えば、鉄、アルミニウ
ム、これらを含む合金など)、木、ガラス、プラスチッ
ク、有機又は無機質塗膜を施した基材などが挙げられ
る。
【0060】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例により更に
詳細に説明する。実施例および比較例中の「部」は、
「重量部」を示す。なお、被膜の評価項目と評価方法は
次のとおりである。
【0061】(1) QUVテスト 紫外線/結露サイクル促進耐候性試験機(米国Q−パネ
ル社製)を使用した。(テスト条件UV 70℃×8時
間 結露 50℃×4時間)3000時間 (2) 屋外暴露 建屋屋上に1年間放置した。
【0062】(3) 接触角 共和界面化学社製接触角計 CA−D型を用いて測定し
た。
【0063】(4) 光沢値 グロスメータGM−3M型(村上色彩技術研究所製)を
用いて、60度鏡面反射率を計測した。
【0064】実施例1〜6、比較例1〜3 攪拌機、コンデンサ、滴下ロート、温度計および窒素吹
込み管を備えた2lのガラス製四ツ口フラスコに、重合
溶媒としてメチルイソブチルケトン(以下、MIBKと
略記する)500部を仕込み、窒素ガスで系内を置換し
た後、90±3℃に昇温した。同温度で攪拌を続けなが
ら1H、1H、2H、2H−ヘプタデカフロロデシルメ
タクリレート(CH2 =C・CH3 −COOC2 4
8 17)250部、“BY−16−838A”(東レ・
シリコーン・ダウコーニング株式会社)250部と、重
合開始剤としてアゾイソブチロニトリル(以下、AIB
Nと略記する)5部からなる混合物を3時間にわたって
滴下した。滴下終了後1時間攪拌を続け、その後AIB
N 0.5部を30分毎に7回添加した。その後1時間
攪拌を続け重合を終了し、固形分50部の透明のポリマ
溶液を得た。表1中、A成分として示した。
【0065】同様の方法で、表1に示すB〜Dの組成物
を重合した。また、これらA〜D成分を表2中、共重合
体(I) として示した。
【0066】
【表1】 次いで、2−ヒドロキシメタクリレート57.5部、メ
チルメタクリレート77.5部、イソプロピルメタクリ
レート75部、t−ブチルメタクリレート37.5部、
アクリル酸2.5部を用いた他は共重合体(I) と同様に
して固形分50部の透明なポリマ溶液を得た。表2中、
共重合体(II) として示した。
【0067】次いで、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート15部、メタクリル酸21部、アクリルアミド5
部、t−ブチルメタクリレート204部、n−ドテシル
メルカプタン5部を用いた他は、共重合体(I) と同様に
して固形分50部の透明なポリマ溶液を得た。表2中、
共重合体 (IV) として示した。
【0068】共重合体と硬化剤の配合比をそれぞれ代え
て、実施例1〜6および比較例1〜3について検討し
た。その評価結果を表2に示した。硬化剤(III) として
は、“コロネートHX”(日本ポリウレタン株式会社
製)、硬化剤(V) としては“デナコールEX−612”
(ナガセ産業株式会社製)、硬化剤(VI)としてはγ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシランを用いた。
【0069】
【表2】
【0070】
【発明の効果】本発明による撥水性塗料用組成物は、安
定な低エネルギ表面を作ることができるため、撥水性の
長期安定性を発現できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 18/62 NEN 8620−4J

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素含有重合性単量体1〜70重量%、
    側鎖および/または末端に、水酸基、ハイドロジエン
    基、カルボキシル基、クロロアルキル基、メルカプト
    基、エポキシ基、アミノ基、アルコキシ基、アシロキシ
    基およびビニル基から選ばれる少なくとも1つの置換基
    を有するオルガノポリシロキサン30〜99重量%を重
    合してなる共重合体を含有してなる塗料用組成物。
  2. 【請求項2】フッ素含有重合性単量体が、一般式Rf
    (CH2 n OCOR=CH2 で表わされる(メタ)ア
    クリル酸エステル単量体(式中、Rfはフッ素原子数が
    5以上のフルオロアルキル基またはパーフルオロアルキ
    ル基であり、nは0〜2の整数、Rは水素またはメチル
    基を表す)であることを特徴とする請求項1記載の塗料
    用組成物。
  3. 【請求項3】該共重合体が、固形分量中、0.5重量%
    以上含有されることを特徴とする請求項1記載の塗料用
    組成物。
  4. 【請求項4】該共重合体が、固形分量中、3.0重量%
    以上含有されることを特徴とする請求項1記載の塗料用
    組成物。
  5. 【請求項5】水酸基および重合性不飽和基を有する単量
    体3〜30重量%、その他共重合可能な重合性不飽和基
    を含有する単量体70〜97%重量を共重合成分とし、
    2個以上のイソシアネート基を含むポリイソシアネート
    化合物を硬化剤としてなる共重合体を含有することを特
    徴とする請求項1記載の塗料用組成物。
  6. 【請求項6】塩基性窒素原子および重合性不飽和基を有
    する単量体1〜25重量%、カルボキシル基および重合
    性不飽和基を有する単量体1〜25重量%、その他共重
    合可能な重合性不飽和基を有する単量体50〜67重量
    %を共重合成分とし、2個以上のエポキシ基を有する硬
    化剤としてなる共重合体を含有することを特徴とする請
    求項1記載の塗料用組成物。
  7. 【請求項7】硬化剤として、アルコキシシランを含む化
    合物を含有することを特徴とする請求項1記載の塗料用
    組成物。
  8. 【請求項8】フッ素含有重合体1〜70重量%、側鎖お
    よび/または末端に、メルカプト基を有するオルガノポ
    リシロキサン30〜99重量%を重合してなる共重合体
    を含有してなる塗料用組成物。
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