JPH0526289A - 流体封入式筒型マウント - Google Patents

流体封入式筒型マウント

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JPH0526289A
JPH0526289A JP32532791A JP32532791A JPH0526289A JP H0526289 A JPH0526289 A JP H0526289A JP 32532791 A JP32532791 A JP 32532791A JP 32532791 A JP32532791 A JP 32532791A JP H0526289 A JPH0526289 A JP H0526289A
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fluid
elastic body
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tubular metal
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Sumitomo Riko Co Ltd
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    • F16F13/06Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
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    • B60G2204/4104Bushings having modified rigidity in particular directions
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴム弾性体にて連結された内外筒金具間に、
オリフィス通路を通じて相互に連通された一対の流体室
を形成して成る流体封入式筒型マウントにおいて、簡略
な構造で且つ安定した防振効果を発揮し得るオリフィス
通路を実現すること。 【構成】 流体室50,52間の隔壁を構成するゴム弾
性体14に対し、内筒金具10および外筒金具12の何
れか一方の側に近接して、流体室50,52の対向方向
に貫通して延びる連通孔44を形成し、該連通孔44に
てオリフィス通路54を構成すると共に、かかるオリフ
ィス通路54とそれら内筒金具10および外筒金具12
の何れか他方の側との間に、該オリフィス通路54に沿
って延びる空所46を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、内部に封入された流体の流動作
用に基づいて防振効果を得るようにした、自動車用サス
ペンションブッシュやエンジンマウント等として好適に
用いられる流体封入式筒型マウントに関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する二つの部
材間に介装されて、それら両部材を防振連結する連結体
の一種として、内筒金具と、その外側に所定距離を隔て
て配された外筒金具とが、それらの間に介装されたゴム
弾性体にて連結されて成る構造を有し、主としてそれら
内外筒金具間に入力されるマウント軸直角方向の振動に
対して防振効果を発揮する筒型マウントが知られてお
り、例えば自動車用サスペンションブッシュや筒型エン
ジンマウント等として用いられてきている。
【0003】また、近年では、車両の高級化指向等に伴
う要求特性の高度化に対処すべく、内筒金具と外筒金具
との間に、振動入力時に相対的な内圧変動が惹起される
複数の流体室を形成すると共に、それらの流体室を相互
に連通するオリフィス通路を設けてなる構造の、所謂流
体封入式筒型マウントが種々提案されており、オリフィ
ス通路内を流動せしめられる流体の共振作用に基づい
て、ゴム弾性体のみでは得られ難い防振効果を容易に得
ることができることから、自動車用マウント等として好
適に用いられるようになってきている。
【0004】ところで、このような流体封入式筒型マウ
ントにおけるオリフィス通路にあっては、従来、一般
に、特開昭62−274128号公報等に示されている
如く、内筒金具とその外周面に嵌着されるオリフィス金
具との間において形成されたり、或いは特開昭56−1
64242号公報や特開昭61−270533号公報等
に示されている如く、外筒金具とその内周面に嵌着され
るオリフィス金具との間において形成されることとな
る。
【0005】しかしながら、これら何れの構造のものに
あっても、オリフィス通路を形成するための特別な部材
が必要とされるために、マウントを構成する部品点数の
増加とマウント構造の複雑化が避けられなかったのであ
り、しかもオリフィス形成スペースが、場所的に制限を
受け易いという問題もあったのである。
【0006】また、かかる問題を解決するために、流体
室間に跨がってゴム弾性体の内部を貫通して延びる通孔
を形成し、かかる通孔によりオリフィス通路を構成する
ことも考えられるが、このようなオリフィス通路にあっ
ては、振動や荷重の入力時におけるゴム弾性体の変形に
伴って断面積が変化し易いために、安定した防振特性を
得ることができず、実用的ではなかったのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、構造が簡単で、しかも安定した防振特性を
発揮し得るオリフィス通路を備えた流体封入式筒型マウ
ントを提供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明にあっては、内筒金具と、その外側に所定距離を隔
てて同心的に若しくは偏心して配された外筒金具とを、
それらの間に介装されたゴム弾性体にて連結せしめる一
方、それら内筒金具と外筒金具との間における該内筒金
具を軸直角方向一方向に挟んで位置する両側部分に、そ
れぞれ内部に所定の非圧縮性流体が封入された流体室を
形成すると共に、それらの流体室を互いに連通するオリ
フィス通路を設けてなる流体封入式筒型マウントにおい
て、前記オリフィス通路を、前記内筒金具および前記外
筒金具の何れか一方の側に近接した位置に、前記ゴム弾
性体を流体室の対向方向に貫通して形成すると共に、該
オリフィス通路とそれら内筒金具および外筒金具の何れ
か他方の側との間に、該オリフィス通路に沿って延びる
空所を形成したことを、その特徴とするものである。
【0009】また、そのような本発明に係る流体封入式
筒型マウントにおいて、前記空所は、例えば、前記オリ
フィス通路と、該オリフィス通路に近接しない前記内筒
金具または外筒金具との間を、マウント軸方向に貫通し
て形成されることとなる。
【0010】
【作用・効果】すなわち、このような本発明に従う構造
とされた流体封入式筒型マウントにおいては、オリフィ
ス通路が、流体室間の隔壁を構成するゴム弾性体を貫通
して形成されることから、特別な部材を必要とすること
なく、簡略な構造をもって有利に形成され得るのであ
り、またその形成スペースが特に制約を受けるようなこ
ともない。
【0011】しかも、かかるオリフィス通路にあって
は、それに近接位置する内筒金具または外筒金具によっ
て、その形状が有利に維持されると共に、該オリフィス
通路とそれに近接位置しない内筒金具または外筒金具と
の間に形成された空所によって、振動入力時におけるゴ
ム弾性体の変形に伴う断面積の変化が効果的に防止され
るのであり、それによってオリフィス通路内を流動せし
められる流体の共振作用に基づく所期の防振効果が、有
効に且つ安定して発揮され得るのである。
【0012】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0013】先ず、図1,2及び3には、本発明に従う
構造とされた自動車用エンジンマウントの一具体例が示
されている。これらの図において、10および12は、
それぞれ内筒金具および外筒金具であって、互いに径方
向に所定距離を隔てて、且つ所定寸法偏心して配されて
いると共に、それらの間に介装されたゴム弾性体14に
て一体的に連結されている。そして、かかるエンジンマ
ウント16にあっては、その内筒金具10がパワーユニ
ット側に、外筒金具12が車体側に、それぞれ取り付け
られることにより、該パワーユニットを車体に対して防
振支持せしめるようになっている。なお、そのような装
着状態下では、内外筒金具10,12間にパワーユニッ
ト荷重が及ぼされることにより、それら両筒金具10,
12が略同心的に位置せしめられると共に、それら両筒
金具10,12の偏心方向(図1中、上下方向)に、防
振すべき主たる振動が入力されることとなる。
【0014】より詳細には、前記内筒金具10は、厚肉
の円筒形状をもって形成されている。また、この内筒金
具10の軸方向中央部分には、略矩形枠体形状のストッ
パ金具18が外装されて溶着固定されており、該ストッ
パ金具18により、内筒金具10から軸直角方向両側に
それぞれ所定高さで突出する第一及び第二のストッパ部
20,22が形成されている。
【0015】また、かかる内筒金具10の径方向外方に
は、所定距離を隔てて、金属スリーブ24が配設されて
いる。この金属スリーブ24は、全体として大径の薄肉
円筒形状を呈しており、径方向一方向に対向位置する部
分には、それぞれ略矩形状を呈する第一及び第二の窓部
26,28が設けられている。そして、このような金属
スリーブ24は、内筒金具10の外側に所定寸法だけ偏
心して配されており、かかる配設状態下、金属スリーブ
24における第一及び第二の窓部26,28が、偏心方
向両側に位置せしめられると共に、それら第一及び第二
の窓部26,28に向かって、内筒金具10側から前記
第一及び第二のストッパ部20,22が突出せしめられ
ている。
【0016】そして、図4及び図5に示されているよう
に、これら内筒金具10と金属スリーブ24との間に、
ゴム弾性体14が介装されている。このゴム弾性体14
は、全体として厚肉円筒形状をもって形成されており、
その内周面に内筒金具10が、その外周面に金属スリー
ブ24が、それぞれ加硫接着されてなる一体加硫成形品
30として構成されている。
【0017】また、かかる一体加硫成形品30を構成す
るゴム弾性体14には、内筒金具10と金属スリーブ2
4との偏心方向両側部分において、第一のポケット部3
2および第二のポケット部34が形成されており、それ
ぞれ金属スリーブ24に設けられた第一の窓部26およ
び第二の窓部28を通じて外周面に開口せしめられてい
る。なお、これら第一及び第二のポケット部32,34
の内部には、それぞれ、第一及び第二のストッパ部2
0,22が突出位置せしめられていると共に、それら各
ストッパ部20,22の突出端面上には、それぞれ所定
厚さの緩衝ゴム36,38が、ゴム弾性体14により一
体的に形成されている。更に、ゴム弾性体14の軸方向
両側端面には、それぞれ、第一及び第二のポケット部3
2,34の底部と内筒金具10との間において、軸方向
に所定深さで入り込む凹陥部40,42が形成されてお
り、これらの凹陥部40,42によって、ゴム弾性体1
4のばね特性が調節されていると共に、ゴム弾性体14
における応力乃至は変形の集中の緩和、延いては耐久性
の向上が図られている。
【0018】更にまた、このゴム弾性体14には、第一
及び第二のポケット部32,34の対向方向に直交する
径方向両側部分において、それぞれ、金属スリーブ24
側近傍に位置して該金属スリーブ24の内周面に沿うよ
うに、軸方向中央部分を第一及び第二のポケット部3
2,34の対向方向に貫通して延び、両ポケット部3
2,34を連通する連通孔44,44が形成されてい
る。
【0019】さらに、それら連通孔44,44の径方向
内側部分には、それぞれ、空所としてのスリット46
が、該連通孔44と内筒金具10との間を軸方向に貫通
して形成されている。ここにおいて、かかるスリット4
6は、各連通孔44に沿って、好適には、連通孔44の
全長:Lの少なくとも1/2以上の長さに亘って形成さ
れることとなる。即ち、このようなスリット46が、連
通孔44と内筒金具10との間に形成されていることに
よって、ゴム弾性体14のうち連通孔44の壁部を構成
する部分が、その他の部分から独立化されることとな
り、ゴム弾性体14に対して、内筒金具10の金属スリ
ーブ24に対する変位に伴う変形が生ぜしめられた際に
も、連通孔44の壁部の変形が効果的に抑えられ得るの
である。
【0020】そして、このような構造とされた一体加硫
成形品30に対して、図1,2及び3に示されているよ
うに、大径円筒形状の外筒金具12が外挿され、八方絞
り加工等により縮径されて金属スリーブ24の外周面に
嵌着されることにより、一体的に組み付けられている。
なお、かかる外筒金具12の内周面には、その略全面に
亘って、薄肉のシールゴム層48が一体的に加硫接着さ
れている。
【0021】すなわち、かかる外筒金具12の組付けに
よって、一体加硫成形品30に形成された前記第一及び
第二のポケット部32,34の開口が、それぞれ流体密
に覆蓋されており、それによって、それら第一及び第二
のポケット部32,34によって、それぞれ内部に所定
の非圧縮性流体が封入された第一及び第二の流体室5
0,52が形成されているのである。なお、これらの流
体室50,52内に封入される流体としては、水やアル
キレングリコール、ポリアルキレングリコール、シリコ
ーン油等が好適に採用されることとなる。
【0022】また、このようにして形成された第一及び
第二の流体室50、52にあっては、ゴム弾性体14を
貫通して設けられた前記連通孔44,44によって相互
に連通されることとなり、以てこれら連通孔44,44
によって、両流体室50,52間での流体の流動を許容
するオリフィス通路54,54が構成されているのであ
る。
【0023】従って、上述の如き構造とされたエンジン
マウント16にあっては、内外筒金具10,12間に振
動が入力されると、第一の流体室50と第二の流体室5
2との間に惹起される相対的な内圧変動に基づいて、そ
れら両流体室50,52間でオリフィス通路54,54
を通じての流体の流動が生ぜしめられることとなり、以
てかかるオリフィス通路54,54を通じて流動せしめ
られる流体の流動作用乃至は共振作用に基づいて、所定
の防振効果が発揮され得ることとなるのである。なお、
特に本実施例では、オリフィス通路54内を流動せしめ
られる流体の共振作用に基づいて、シェイクやバウンス
等に相当する低周波数域の入力振動に対する減衰効果が
発揮され得るように、該オリフィス通路54の断面積や
長さ等がチューニングされている。
【0024】そして、そこにおいて、特に、かかるエン
ジンマウント16においては、ゴム弾性体14の内部を
貫通して形成された連通孔44によって、オリフィス通
路54が構成されているところから、オリフィス通路を
形成するための特別な部材が必要とされることがなく、
部品点数の減少とマウント構造の簡略化が極めて有効に
達せられ得るのである。
【0025】加えて、このようにゴム弾性体14の内部
を貫通して形成された連通孔44にてオリフィス通路5
4を構成せしめたことにより、オリフィス通路の断面積
を特に制約を受けることなく有利に確保することが出
来、オリフィス通路の設定自由度が充分に確保され得る
と共に、その設計変更も容易に実施可能となったのであ
り、それによってマウント防振特性のチューニングが大
きな自由度をもって為され得、要求される防振特性が容
易に且つ効果的に実現され得るのである。
【0026】しかも、かかるエンジンマウント16にあ
っては、オリフィス通路54を構成する連通孔44と内
筒金具10との間にスリット46を設けたことにより、
ゴム弾性体14におけるオリフィス通路54の形成部分
を、ゴム弾性体14における内外筒金具10,12間で
の振動伝達経路から効果的に分離することができたので
あって、それにより、内外筒金具10,12間への振動
入力時にゴム弾性体14が変形せしめられた際にも、オ
リフィス通路54の変形が有利に防止され得て、該オリ
フィス通路54内を流動せしめられる流体による所期の
防振効果が、極めて有効に且つ安定して発揮され得るの
である。
【0027】次に、図6及び図7には、本発明の別の実
施例としての自動車用エンジンマウント60が示されて
いる。なお、本実施例中、前記第一の実施例と同様な構
造とされた部材および部位については、それぞれ、図
中、前記第一の実施例と同一の符号を付することによ
り、その詳細な説明は省略することとする。
【0028】かかるエンジンマウント60にあっては、
ゴム弾性体14に対し、第二のポケット部34とストッ
パ金具18との間を、該第二のポケット部34の底面に
沿って広がる肉抜孔62が、該ゴム弾性体14をマウン
ト軸方向に貫通して形成されている。この肉抜孔62に
よって、マウント装着時にパワーユニット重量が及ぼさ
れた際、ゴム弾性体14における引張応力の発生が有効
に軽減乃至は防止され得ることとなり、耐久性の向上が
有利に図られ得るのである。
【0030】また、この肉抜孔62により、第二のポケ
ット部34の底壁部が薄肉化されて、弾性変形が容易な
可撓性壁部64とされている。それによって、本実施例
のエンジンマウント60においては、第一のポケット部
32および第二のポケット部34の開口が、それぞれ外
筒金具12にて覆蓋されることにより、第一のポケット
部32にて、振動入力時に内圧変動が惹起される受圧室
66が形成されている一方、第二のポケット部34に
て、可撓性壁部64の変形に基づいて容積変化が容易に
許容される平衡室68が形成されている。
【0031】さらに、かかる肉抜孔62は、そのマウン
ト周方向両側端部が、それぞれ、ゴム弾性体14を貫通
して設けられた、オリフィス通路54を形成する連通孔
44の近傍にまで延び出して位置せしめられている。ま
た一方、連通孔44は、肉抜孔62に対向位置する部分
(図6中、l1 の部分)だけが、一定断面とされてお
り、それ以外の部分(図6中、l2 の部分)は、より大
きな断面積をもって形成されている。なお、特に本実施
例では、かかる連通孔44のうち、大きな断面積をもっ
て形成された部分:l2 が、受圧室66側に開口するテ
ーパ形状とされており、荷重入力時におけるゴム弾性体
14の変形量が大きくなる部分ほど、その断面積が大き
くされている。
【0032】すなわち、このように小さな断面積の部
分:l1 と大きな断面積の部分:l2 とから構成された
連通孔44にあっては、その内部を流動せしめられる流
体によって発揮される防振特性が、主に小さな断面積の
部分:l1 のみによって決定されることとなり、大きな
断面積の部分:l2 は、オリフィス通路としては、実質
的に機能しない。従って、かかる連通孔44のうち、小
さな断面積の部分:l1 のみによって、オリフィス通路
54が形成されることとなる。
【0033】そして、このオリフィス通路54を形成す
る連通孔44の小さな断面積の部分:l1 にあっては、
ゴム弾性体14にて形成された壁部が、肉抜孔62によ
って、その他の部分から独立化されていることから、荷
重入力時にゴム弾性体14に変形が惹起された際にも、
その壁部の変形が有効に防止され得ることとなる。な
お、このことから明らかなように、本実施例において
は、肉抜孔62のマウント周方向両端部によって、オリ
フィス通路54の変形を軽減乃至は防止する空所が構成
されているのである。
【0034】従って、本実施例におけるエンジンマウン
ト60にあっても、前記第一の実施例と同様、ゴム弾性
体14におけるオリフィス通路54の形成部分が、ゴム
弾性体14における内外筒金具10,12間での振動伝
達経路から効果的に分離され得ることとなり、それによ
って、振動入力時にも、オリフィス通路54が略一定形
状に維持され得るのである。
【0035】それ故、振動入力時に、受圧室66と平衡
室68との間に惹起される相対的な内圧変動に基づい
て、オリフィス通路54を通じての流体の流動が生ぜし
められた際、その流体の共振作用に基づいて発揮される
所期の防振特性が、安定して発揮され得るのであり、以
て、前記第一の実施例と同様な効果が、何れも、有効に
発揮され得るのである。
【0036】なお、連通孔44のうち、オリフィス通路
54を形成しない部分:l2 は、必ずしもテーパ形状を
もって形成する必要はなく、振動入力時におけるゴム弾
性体14の変形時にも、オリフィス通路54を通じて流
動せしめられる流体によって発揮される防振特性に大き
な影響を与えない程度に、オリフィス通路54を形成す
る部分:l1 よりも大面積とされていれば良い。
【0037】さらに、本実施例のエンジンマウント60
においては、内外筒金具10,12の相対的変位量を規
制するストッパ機構を構成する緩衝ゴム36の先端部外
周面70に対して、その全面に、しぼ状の凹凸が付され
ている。そして、変位規制時、このしぼ状の凹凸が付さ
れた面において、かかる緩衝ゴム36が、外筒金具12
の内周面(シールゴム層48)に対して当接せしめられ
るようになっている。
【0038】すなわち、しぼ状の凹凸が緩衝ゴム36の
先端部外周面70に付されていることにより、大荷重入
力時に、かかる緩衝ゴム36がシールゴム層48に当接
せしめられた際、それらの当接面間での摩擦係数が有利
に低減され得るのであり、緩衝ゴム36の変形に伴うそ
れら緩衝ゴム36とシールゴム層48との間での相対的
な滑りが、容易に許容され得ることとなるところから、
かかる滑りに起因する異音(摺接音乃至は摩擦音)の発
生が、有効に軽減乃至は防止され得るのである。
【0039】また、このしぼ状凹凸による摩擦係数の低
減効果は、当接面が受圧室66中にあり、当接面間に流
体が介在せしめられることによって、より一層の効果が
発揮され得るのである。
【0040】そして、かくの如きしぼ状凹凸により、緩
衝ゴム36のシールゴム層48に対する当接時の変形に
伴う、それらの当接面間での滑りに起因する異音の発生
が軽減乃至は防止され得ることから、そのような異音の
発生の問題を回避しつつ、緩衝ゴム層36を十分に厚肉
化することが可能となるのであり、それによって、スト
ッパ機構の作用時(変位規制時)における衝撃緩和が、
一層効果的に図られ得ることとなる。
【0041】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0042】例えば、オリフィス通路は、必ずしも流体
室間における周方向両側部分に形成する必要はなく、そ
の一方の側にのみ形成するようにしても良い。
【0043】また、前記実施例では、外筒金具12側に
近接してオリフィス通路54が形成されていたが、かか
るオリフィス通路を、内筒金具10側に近接して設ける
と共に、該オリフィス通路と外筒金具との間に、スリッ
トを形成することも可能であり、それによっても、前記
実施例と同様な効果が有効に発揮され得ることとなる。
なお、そのようにオリフィス通路を内筒金具10側に近
接して形成する場合には、本実施例の如く、両流体室の
対向方向に延びるストッパ金具18の如き部材をゴム弾
性体14内に埋設配置せしめて、それに沿って延びる形
態をもって、オリフィス通路を形成することが望まし
く、それによってオリフィス通路の変形をより有効に抑
えることが可能となる。
【0044】更にまた、前記実施例では、オリフィス通
路54と内筒金具10との間を軸方向に貫通して、空所
としてのスリット46乃至は肉抜孔62が形成されてい
たが、かかる空所は、必ずしもゴム弾性体14を軸方向
に貫通して設ける必要はなく、少なくともオリフィス通
路54が形成された軸方向部分において、該オリフィス
通路の背後に位置して設けられていれば良く、それによ
って本発明の目的は有効に達せられることとなる。
【0045】加えて、前記実施例では、何れも、本発明
を自動車用エンジンマウントに対して適用したものの一
具体例を示したが、本発明は、その他、自動車用サスペ
ンションブッシュやデフマウント、メンバマウント等、
或いは自動車以外の各種装置における筒型マウントに対
して、何れも有利に適用され得るものであることは、勿
論である。
【0046】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、またそ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての自動車用エンジンマ
ウントを示す横断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1における III−III 断面図である。
【図4】図1に示されたエンジンマウントを構成する一
体加硫成形品を示す横断面図である。
【図5】図4におけるV−V矢視図である。
【図6】本発明の別の実施例としての自動車用エンジン
マウントを示す横断面図である。
【図7】図6に示されたエンジンマウントの縦断面図で
ある。
【符号の説明】
10 内筒金具 12 外筒金具 14 ゴム弾性体 16 エンジンマウント 24 金属スリーブ 30 一体加硫成形品 44 連通孔 46 スリット 50 第一の流体室 52 第二の流体室 54 オリフィス通路 60 エンジンマウント 62 肉抜孔 66 受圧室 68 平衡室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒金具と、その外側に所定距離を隔て
    て同心的に若しくは偏心して配された外筒金具とを、そ
    れらの間に介装されたゴム弾性体にて連結せしめる一
    方、それら内筒金具と外筒金具との間における該内筒金
    具を軸直角方向一方向に挟んで位置する両側部分に、そ
    れぞれ内部に所定の非圧縮性流体が封入された流体室を
    形成すると共に、それらの流体室を互いに連通するオリ
    フィス通路を設けてなる流体封入式筒型マウントにおい
    て、 前記オリフィス通路を、前記内筒金具および前記外筒金
    具の何れか一方の側に近接した位置に、前記ゴム弾性体
    を流体室の対向方向に貫通して形成すると共に、該オリ
    フィス通路とそれら内筒金具および外筒金具の何れか他
    方の側との間に、該オリフィス通路に沿って延びる空所
    を形成したことを特徴とする流体封入式筒型マウント。
  2. 【請求項2】 前記空所が、前記オリフィス通路と、該
    オリフィス通路に近接しない前記内筒金具側または外筒
    金具側との間を、マウント軸方向に貫通して形成されて
    いる請求項1記載の流体封入式筒型マウント。
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JPS6474335A (en) * 1987-09-16 1989-03-20 Tokai Rubber Ind Ltd Viscous fluid enclosure type vibration proof bush

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