JPH0526098A - シリンダブロツク - Google Patents

シリンダブロツク

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Publication number
JPH0526098A
JPH0526098A JP18071291A JP18071291A JPH0526098A JP H0526098 A JPH0526098 A JP H0526098A JP 18071291 A JP18071291 A JP 18071291A JP 18071291 A JP18071291 A JP 18071291A JP H0526098 A JPH0526098 A JP H0526098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder
cylinder block
grindstone
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18071291A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhiko Hayakawa
敦彦 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP18071291A priority Critical patent/JPH0526098A/ja
Publication of JPH0526098A publication Critical patent/JPH0526098A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機関性能に影響を及ぼすことなく、シリンダ
内周面のホーニング加工に際して砥石切刃の自生作用を
促進させる。 【構成】 シリンダ内周面5のうち下死点位置でのピス
トン4の最終ピストンリング9よりもクランクシャフト
側であって、且つピストンピン10の両端面と対向する
部分を中心に局部的に拡径させて拡径溝部6を形成す
る。ホーニング加工時に砥石が拡径溝部6のエッジ部1
2を繰り返し通過することにより、砥石の切刃の自生作
用が促進される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のシリンダブロ
ックに関し、さらに詳しくはシリンダ内周面のホーニン
グ加工時の加工性を考慮したシリンダブロックの構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図3に示すようなシリンダブロッ
ク31においては、シリンダボア部を形成する円筒状の
シリンダ内周面32の下端部側(クランクシャフト側)
に逃げ溝33を形成することがある。なお、図3はピス
トン34が下死点にある状態を示しており、35はピス
トンピン、36はコネクティングロッドである。
【0003】ところで、シリンダブロック31のシリン
ダ内周面32には仕上加工としてホーニング加工が施さ
れるのが一般的であり、上記の逃げ溝33はホーニング
加工を行う上で重要な要素となる。
【0004】すなわち、シリンダブロック31のホーニ
ング加工は、図4に示すように棒状の砥石2を放射状に
配置したホーニングヘッド1をシリンダボア部内に入れ
た上、ホーニングヘッド1を回転させながらシリンダボ
ア部の軸心方向に往復運動させることによって加工を行
うものであるが、その際ホーニングヘッド1の往復動ス
トロークとして逃げ溝33の長さHだけ余分にホーニン
グヘッド1をストロークさせて、シリンダボア部の下端
から砥石2を突出させる。
【0005】これにより、ホーニングヘッド1のストロ
ーク動作ごとに砥石2が被加工面から逃げることから、
逃げ溝33のエッジ部37と砥石2との摺接のために砥
石2の自生作用が促進され、砥石2の目詰まりを防止し
てその長寿命化を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように逃げ溝3
3はホーニング加工の上では大きな意味をもつものであ
るが、逃げ溝33はその部分でシリンダブロック31を
局部的に薄肉化させることにもなるためにエンジン自体
の騒音,振動対策の上では必ずしも好ましくなく、最近
ではシリンダブロック31の剛性を高めてエンジンの騒
音および振動を可及的に抑制するために逃げ溝33の長
さHを小さくしたり、あるいは逃げ溝33そのものをな
くす傾向にある。
【0007】その結果、前述したシリンダボア部の下端
からの砥石2の突出量が制限されることから砥石2の自
生作用が円滑に行われなくなり、目詰まりによる砥石2
の早期寿命を招くほか、目詰まりが進行するとその切れ
味が悪くなってシリンダボア部の下端部の径が規定寸法
よりも小さくなって円筒度不良が発生するおそれがあ
る。
【0008】本発明は以上のような課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、上記の逃げ溝の寸
法が制限された場合でも必要十分な砥石の自生作用を発
揮させることができるようにした構造を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関のシ
リンダ内周面のうち、下死点位置でのピストンの最終ピ
ストンリングよりもクランクシャフト側であって且つ少
なくともピストンピンの両端面と対向する部分を局部的
に拡径させたことを特徴としている。
【0010】
【作用】この構造によると、シリンダ内周面のクランク
シャフト側であって且つピストンピンの両端面と対向す
る部分を拡径させることによって形成された拡径溝部が
従来の逃げ溝と同じはたらきをし、拡径溝部で砥石が被
加工面から逃げることにより、この拡径溝部のエッジ部
とホーニングヘッドの砥石との摺接により砥石切刃の自
生作用が促進される。
【0011】また、拡径溝部の位置からしてシリンダブ
ロックの剛性に影響を及ぼすようなことはなく、しかも
拡径溝部はピストンが下死点位置に位置しているときの
最終ピストンリングの位置よりもクランクシャフト側に
あるので、シリンダブロックの基本性能に支障をきたす
ようなことは全くない。
【0012】
【実施例】図1の(A),(B),(C)は本発明の一
実施例を示す図である。同図の(A),(B)はピスト
ン4が下死点位置にある状態を示しており、シリンダブ
ロック3のシリンダボア部を形成しているシリンダ内周
面5のうちクランクシャフト側(シリンダヘッドと反対
側)の端部に、円周方向の略四分の一の範囲P1で局部
的にボア径を拡大させるような一対の拡径溝部6を互い
に対向するように形成してある。
【0013】より詳しくは、下死点位置のピストン4に
装着された三つのピストンリング7,8,9のうち最下
段のサードリング(最終ピストンリング)9よりもクラ
ンクシャフト側において、そのシリンダ内周面5のうち
ピストンピン10の両端面と対向する部分を中心とした
二箇所を拡径方向に切除して長さhの拡径溝部6を形成
してある。11はコネクティングロッドである。
【0014】ここで、拡径溝部6が形成された部分P1
以外のP2部分については、ピストンピン10を中心と
してピストン4とコネクティングロッド11とが揺動す
る際にピストンのストローク運動を案内する役目をする
ので、このP2部分については拡径しない。
【0015】このように構成されたシリンダブロック3
においては、図2に示すようにシリンダ内周面5にホー
ニング加工を施す場合に、ホーニングヘッド1の往復運
動に応じて砥石2が拡径溝部6のエッジ部12を繰り返
し通過して被加工面から逃げることから、これによって
砥石2の切刃の自生作用が促進される。
【0016】したがって、図3,4に示したような逃げ
溝33を形成することが困難な場合でも拡径溝部6が逃
げ溝33と同等のはたらきをすることから、砥石2の目
詰まりや早期寿命を招くことがなく、シリンダ内周面5
の円筒度の精度が向上する。
【0017】また、拡径溝部6は、ピストン4が下死点
位置にある状態で最終のサードリング9よりもクランク
シャフト側であって、且つピストンピンの両端面と対向
する部分を中心とした部分にのみ形成してあるので、内
燃機関の基本性能に影響を及ぼすようなことはない。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シリンダ
内周面のうち下死点位置でのピストンの最終ピストンリ
ングよりもクランクシャフト側であって且つ少なくとも
ピストンピンの両端面と対向する部分を局部的に拡径さ
せたことにより、ホーニング加工に際して砥石の切刃の
自生作用を促進するために設けられる逃げ溝の寸法が制
限される場合でも、拡径溝部が従来の逃げ溝と同等のは
たらきをする。
【0019】したがって、ホーニング加工時に砥石の切
刃の自生作用が損われることがなく、砥石の目詰まりや
早期寿命を防止してシリンダ内周面の加工精度とりわけ
円筒度の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で、(A)はシリン
ダブロックの断面図、(B)は同図(A)のb−b線に
沿う断面図、(C)は同図(B)のc−c線に沿う断面
図。
【図2】図1に示すシリンダブロックのホーニング加工
時の断面図。
【図3】従来のシリンダブロックの一例を示す断面図。
【図4】図3に示すシリンダブロックのホーニング加工
時の断面図。
【符号の説明】
1…ホーニングヘッド 2…砥石 3…シリンダブロック 4…ピストン 5…シリンダ内周面 6…拡径溝部 9…最終ピストンリング(サードリング) 10…ピストンピン 12…エッジ部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 内燃機関のシリンダ内周面のうち、下死
    点位置でのピストンの最終ピストンリングよりもクラン
    クシャフト側であって且つ少なくともピストンピンの両
    端面と対向する部分を局部的に拡径させたことを特徴と
    するシリンダブロック。
JP18071291A 1991-07-22 1991-07-22 シリンダブロツク Pending JPH0526098A (ja)

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JP18071291A JPH0526098A (ja) 1991-07-22 1991-07-22 シリンダブロツク

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JPH0526098A true JPH0526098A (ja) 1993-02-02

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006322487A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Smc Corp リニアアクチュエータ及びその加工方法
JP2015161189A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 トヨタ自動車株式会社 シリンダブロックの加工方法及び装置

Cited By (3)

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JP2006322487A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Smc Corp リニアアクチュエータ及びその加工方法
JP4587105B2 (ja) * 2005-05-18 2010-11-24 Smc株式会社 リニアアクチュエータ及びその加工方法
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