JPS6227745Y2 - - Google Patents

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JPS6227745Y2
JPS6227745Y2 JP1980188349U JP18834980U JPS6227745Y2 JP S6227745 Y2 JPS6227745 Y2 JP S6227745Y2 JP 1980188349 U JP1980188349 U JP 1980188349U JP 18834980 U JP18834980 U JP 18834980U JP S6227745 Y2 JPS6227745 Y2 JP S6227745Y2
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JP
Japan
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liner
point
cylinder
inner diameter
roundness
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JP1980188349U
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JPS57110360U (ja
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本案は内燃機関、各種ポンプ等を構成する流通
孔を一体的に備えたシリンダーライナに関する。 従来から、内燃機関の燃焼室や塗装用ポンプな
どにはシリンダー中をピストンが往復運動するこ
とによつて回転作動をしたり、あるいは外部から
押圧力を加えることによつて流体を圧送する圧縮
室をシリンダーライナでもつて構成したものが数
多く使用されている。かかるシリンダーライナと
しては鋳鉄、アルミ合金などの金属性のもののほ
か、腐食性の流体、溶融金属の如き高温流体など
を圧送する各種ポンプなどにはセラミツク製のシ
リンダーライナが使用されるようになつてきた。 ところが、金属製、セラミツク製のいずれのシ
リンダーライナ(以下ライナと略称する)におい
ても、ピストンが往復運動するライナ部には、第
1図にて示すように一端側にシリンダー内部より
外部に開口した流通孔Kが穿孔されている場合、
このライナ部を成す内壁面を研削加工する方法と
して先端に油砥石、ダイヤモンド砥石等のブレー
ドWが外方向に拡がる機構(図示せず)を内蔵し
たホーンHでもつて、該ホーンHを固定した軸T
を往復回動させながら上下方向に順次移動させて
研削する、いわゆるホーニング加工法が通常行な
われている。 しかしながら、このようなホーニング加工を長
時間に亘つて注意深く丹念に行なつたとしても良
好なる真円性をもつたライナRを仕上げることは
きわめて困難であつた。 この原因としては、流通孔Kが存在することに
よりライナR内壁面に、加工時、研削抵抗の不均
一が生じるためであると考えられる。実例をあげ
ると、第1図に示した如きライナRとして全長
415mm、外径110mm円筒体に孔径55mmの流通孔Kが
穿設されたものにおいて、A点より90mm離れたB
点、B点より90mm離れたC点、C点より90mm離れ
たD点、D点より80mm離れたE点、E点より28mm
離れたF点の各部位において、第2図にて示すよ
うなX,Y方向の内径をホーニング加工後に測定
したところ第1表のとおりであつた。
【表】 これはホーニング加工の前加工として万能研削
盤にてライナRの内径を充分に真円な円筒に加工
したものを、次に細心の注意を払つて数時間にわ
たるホーニング加工を行なつた後に測定した結果
であるが、流通孔Kの中心が存在する同レベルの
F点に最も近いE点、D点における真円性がA
点、B点にくらべ劣つている。このように真円性
が狂つているのは側部に穿設した流通孔Kの存在
によるものと考えられ、該流通孔Kを設けたF点
より200mmも離れたC点近傍にまでも悪影響を及
ぼしていることが判る。 したがつて、このような真円性が良好でないラ
イナRを用いた内燃機関、ポンプ等においてはピ
ストンとの間にできる間隙から吹抜けが生じ、良
好な性能をもつた機関やポンプ等を構成すること
はきわめて困難であつた。 本案は上述の如き事情に鑑みて、ホーニング加
工性にすぐれた構造のライナを提供せんとするも
ので、以下、実施例により具体的に説明する。 従来例と同一部分は同一符号を用いることとす
れば、本案によるライナRでは、ピストンPが往
復運動するライナ部の内径φに対し、流通孔K
が穿設された部位の内径φを、前記内径φ
りも大きくしてあり、例えばφ=80.0mm、φ
=80.05mmとしてあり、この境界部が下端より長
さLの位置に形成された段部Sを形成している。 このように流通孔Kが段部Sより下側の大径部
に穿設してあることをによつて、ホーニング加工
を行なう際の、流通孔Kが穿設されていることに
よる影響が回避される。 具体例として前述の実例にて示したライナR
(内径寸法は表1に示したもの)において、流通
孔Kがあけられた部位を含む下端よりの距離Lの
範囲がライナ部の内径φより大きくφ=80.5mm
と大径として段部Sが形成されたもので数時間に
わたりホーニング加工を施したライナRの真円性
の測定結果を第2表に示す。
【表】 この第2表に示した測定結果から明らかなよう
にすべての測定箇所にわたつて従来例にくらべ著
しい真円性を有しており、寸法精度の高いライナ
Rとなつていることが判る。 以上のようにピストンの運動方向と交わる方向
に開口した流通孔をライナ本体に有するシリンダ
ーライナで、該流通孔をピストンのライナ部より
径を大きくした部位に穿設した構造とすることに
よつて、シリンダーライナを製造する場合のホー
ニング加工による真円性の狂いを大巾に低減する
ことが可能となり、その結果、真円度の向上に判
いピストンとライナ間の吹き抜けが減少すること
によつて、かかるシリンダーライナを用いた機関
やポンプ等の性能は大巾に向上する。さらに段部
が形成されていることによつて流通孔端縁部から
の摩耗広がりを喰い止めることができ、ピストン
が往復運動するライナ部は、一様で均一に摩耗す
ることとなり、シリンダーライナの偏摩耗部から
の吹抜け(圧縮もれ)が減少することから、本案
シリンダーライナを用いた機関やポンプ等の性能
は向上し、かつ長寿命となり、かつ分解修理など
も容易となるなど多大な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のシリンダーライナの断面図にお
けるホーニング加工の態様を示す図、第2図はシ
リンダーライナの内径を測定する方向を示す図、
第3図は本案によるシリンダーライナの断面図を
示す図である。 R……シリンダーライナ、K……流通孔、S…
…段部、P……ピストン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストンの運動方向と交わる方向をもつた流通
    孔が、同筒状をしたライナ本体の下端側に形成し
    た内径の大径部に穿設されていることを特徴とす
    るシリンダーライナ。
JP1980188349U 1980-12-26 1980-12-26 Expired JPS6227745Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980188349U JPS6227745Y2 (ja) 1980-12-26 1980-12-26

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JP1980188349U JPS6227745Y2 (ja) 1980-12-26 1980-12-26

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JPS57110360U JPS57110360U (ja) 1982-07-08
JPS6227745Y2 true JPS6227745Y2 (ja) 1987-07-16

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ID=29991847

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JPS57110360U (ja) 1982-07-08

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